| {"novel_id": "n0011hp", "chapter": 2, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0011hp/2/", "title": "第二話 第一村人を探すための村を探すための道を探そう!", "content": " 歩いても歩いても赤い荒れ地。これは果たして詩と言えるのだろうか。\n\n そこら辺に落ちていた丁度いい棒を杖代わりにして荒野を一人さまよい歩く。\n 頭の中では無限に地上の星がリピート再生されている。\n 空には満天の星空。\n\n 一体全体……どこが俺に都合が良い人生なんだこれが……。\n\n\n\n 俺が女性になったときにまずやろうとしたのが、自分の顔の確認だった。\n だが都合の良い水溜りがあるわけでもなく、手鏡があるわけでもないので取りあえず自分で自分の顔をペタペタと触ってみたが、それなりに肌はもちもちしていた。\n\n\n そして取りあえず胸も揉んでみたがかなり柔らかかった。\n 服はピッチリとした真っ黒な謎素材で出来ていて、脱ぎ方がわからなかったので取りあえず服の上から揉んでいたが、とにかく柔らかかった。\n 服は着ているがレースの混じったワンピース? ドレス? みたいな服だ。\n とにかくおっぱいが大きすぎて邪魔でよくわからない。\n\n 服の上からなのにめちゃくちゃ触り心地が良い。\n 白玉をこねてる感じで無限に揉める。\n そして荒野で一人、胸を揉んでいたらいつの間にか日が暮れかけていて、このままだと遭難してしまうと感じた俺は歩きだしたわけだ。\n\n\n\n 取りあえず俺の望んだ通り大人の身体で生まれたみたいだが、女に生まれたいとは一言も言ってない!\n\n\n そして胸を揉むのに夢中で遭難して二度目の生が終わるなんてのも嫌だ。\n ダーウィン賞があるかどうかはわからないが、死んだ経緯を見られていたら確実にノミネートされるだろう。\n\n それにしても色々と俺の要望を聞くふりをして適当な転生をしやがったあの女は……どうにかしてやりたいが、どうにもできない。\n 取りあえずは今は誰かに助けてもらうのが先決……お腹もすいたし……。\n\n\n 杖を持っているのは胸が大きすぎて疲れるからだ。\n 実際何カップなのかはソムリエではないのでわからないが純粋に重い。\n 肩が凝ると言われているのもよくわかる。\n 触るとおっぱいの感触がわかるぐらい柔らかいのに歩いたりして揺れる時は胸を支えてくれる謎服のおかげで歩くたびに揺れて困るということはないが、確実に体力は生前よりも落ちている。\n 足がジクジクと痛みを訴えていた。\n\n\n\n 赤い砂だけの荒野だと思っていたのだが、どうやらここは昔は森だったらしい。\n 所々に倒木の朽ちた後があったり小川の後らしき窪みも見える。\n そして動物の白骨死体も……。\n なにかの天変地異が起きて、ここら一帯が人が通らない場所になっていたとしたら……。\n どこまで歩いても村なんてないとしたら……。\n\n「はぁー」\n ため息と共にお腹がなる。\n 転生してから何も食ってないんだ。\n それでここまで歩けているのも奇跡みたいなものだが。\n ただ今は歩き続けるしかない。\n\n\n 俺の予定では美少女エルフに出会う。\n 魅了の魔眼を使って街にいってハーレムを作って、冒険者になって、女の子達と薬草取りしたりしながら生活して、街で見た気に入った子をお持ち帰りしてハーレムメンバーにむくれられて「ははは、ごめんごめん。もちろん皆も愛してるよ」って言ってそしたら皆でやることになって……。\n 右目からポロリと涙がこぼれた。\n どうしてこんなことになったんだろう。\n\n\n 夜になっても虫の声の1つもしない。\n 俺の周りには相変わらず冷たい風が吹いているだけ。\n 俺の周りには何もいない。\n 道もない。\n 誰も通る気配もない。\n\n「おーい……ははっ」\n 寂しくなって声を上げてみたが、自分の声が女の子のものとなっていることで、自分の今置かれている現実に急速に引き戻されていく。\n 俺はこの世界で一体何をするために転生したのだろうか。\n あの女が言ってることはデタラメだったのか。\n 俺は一体何のためにこんな生まれ変わりを……。\n こんなのだったら自分の記憶なんてなくして何もわからない状態で転生したほうが良かった。\n\n\n ちゃんと前に歩けている状態かはわからない。\n もしかしてまっすぐ歩けていなくて同じところをぐるぐる回っているのかもしれない。\n でもあそこでじっとしているよりかは良いような気がした。\n\n「取りあえずあそこまで行こう」\n この繰り返しで頑張る。\n 少し前に見えるあの岩まで歩こう。\n その先の立ち枯れた木までは歩こう。\n そうやって、何かの目標を決めないとどこかで心が折れてしまいそうだったから。\n\n ここで腰をおろしたらもう俺は動けなくなる。\n そのことがわかっていた。\n 足は既に疲れも訴えなくなり、ただジクジクと痛み続けるだけの機関となった。\n\n\n「頑張れ、頑張れ」\n どこかからかすれた女の子の声が聞こえる。\n その声を支えに歩く。\n 次は少し先のあの小高いところまで、そこまで行けばなにか見えるかもしれないから。\n 足を引きずりながら荒れ果てた丘を登り、棒にすがりついて顔を上げる。\n\n そこからは地平線が見えた。\n 月明かりに照らされてどこまでも続く暗闇の大地。\n それはこの先のどこにも人がいないことを示していて、俺の心はそこで折れた。", "afterword": "ありがとうございました。"} |
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