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{"novel_id": "n0011hp", "chapter": 3, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0011hp/3/", "title": "第三話 第一村人発見!", "content": " どう座っても足が痛むので地面に大の字になって寝転んでいる。\n いつの間にか太陽はまた登っていた。\n\n「喉乾いた」\n もう一歩も歩けなかった。\n 少しでも前に進まなければいけないとは思うものの、足が痛くてももう動けない。\n 何の音もしない。風の音がするだけ。\n\n 虫もいない。鳥もいない。何もいない。\n ここにいるのは俺だけだ。\n\n 空には地球と同じ白い雲が流れていた。\n\n\n\n 何故あの時、自分の欲望を最優先にしたのだろう。\n もっと言うことがあったんじゃないか。\n\n もっとよく生きることを望むこともできたのじゃないだろうか。\n それとも身の程知らずの欲を願った俺への罰なのだろうか。\n ここから助かることができれば慎ましく生きよう。\n 自分の身の丈に合わない欲望は抱かないようにしよう。\n\n だから、誰か助けてください。\n 俺は、こんなところで死にたくない。\n\n 身体が乾きすぎて涙も出ない。\n\n\n\n ただただ空を眺めていると雲の切れ目に黒い小さな影が見えた気がした。\n ガバッと上半身を起こし、そこを注視する。\n\n 鳥だろうか。\n トンビのように見える。\n「痛っ……おーい!」\n 思わず俺は立ち上がろうとしたが、足は動かず上半身だけを動かして手を振った。\n\n「おーい! おーい!」\n トンビはぐるぐると俺の周りを回るとそのまま遠くのほうに飛んでいってしまった。\n\n「ははは、ははははははは」\n 口から思わず笑い声がでた。\n 何も事態は好転していないが、何故か嬉しかった。\n 自分以外にもここに生きているものがいることがわかって、それだけで嬉しかった。\n\n\n「足は動かない。喉も渇いているし、食べるものも何もない。昨日見た感じだと街の明かりは地平線の先までどこにもない。最悪だ」\n 本当に最悪だ。\n 本当に最悪だが、俺は死にたくないし、諦めたくもない。\n\n 死にたくないから動く。俺にはまだ手がある。\n そしてこのすごい真っ直ぐな棒もある。\n\n\n「あ゛あ゛あ゛!! いっったい!!!!」\n 口から女の子らしくない汚い声がでる。\n 足はガクガクと震えていて、凄まじい痛みを感じるが、確かに俺は立っている。\n\n「はははははは、俺は死なないぞ。まだ死なないぞ」\n 自分を鼓舞しながらトンビみたいな鳥が飛び去った方向へ歩く。\n あちらには確実に水はある、鳥の餌はある。\n 生き物が生きていける土地がある。\n そこまで行けば水が飲める。人もいるはずだ。\n\n\n ずっと寝転がっていたからか、足は疲れを感じられるレベルまで回復していた。\n ひたすら疲れていて足が痛い。\n だけど動く。\n 俺が着けている薄い素材のタイツのようなものが超高性能なのか、幸い怪我はしていないし、そこらに転がっている小石が足の裏に刺さることもない。\n\n 俺はまだやれる。\n「はぁ……いくぞ」\n 俺はまた歩き始めた。\n\n\n 気力だけで動いているのはわかる。\n 俺の身体が限界を迎え始めているのも。\n だけど俺は進むことをやめない。\n こんな何もない土地で行き倒れるつもりはない。\n なんとか精神を奮い立たせるものの、自分の身体のことは自分でわかる。\n\n もうすぐ俺は動けなくなるだろう。\n でもそれでも少しでも先に。あの鳥の行った先に。\n 少しでも近づかないと。\n\n「はははははははは」\n 意味もなく笑う。笑うと少し元気がでる。\n 俺はまだやれるってわかる。俺はまだまだ……。\n\n\n 気がついたら俺は倒れていた。頭が熱い。\n「うぅああああああ」\n うめき声をあげても身体が動かない。\n\n「あああああああ」\n 身体が動かない。\n\n「ああああああ!!」\n 俺の身体は完全に俺の言うことを聞かなくなった。\n\n\n 熱い。苦しい。喉が渇いた。\n 俺はここで死ぬのか?\n\n\n 長い間それが続いた。ずっと苦しかった。\n\n\n\n そして遠くのほうで声が聞こえた。\n「なんでこんなところに……」\n「待て、迂闊に近づくな。触れないようにして連れていくぞ。ここで何が起きたかはまだわかっていないんだ」\n「一体こいつは何者なんだ……?」\n「さあ、サキュバスのようには見えるが……」\n「ふひひひ、良い胸だなぁ」\n「おい、警戒を緩めるな!」\n\n 俺の身体が何かに持ち上げられ、少し目を開けると周りに人がいるのが見えた。\n 俺は……助かったのか。安堵の気持ちと共に俺は意識を失った。", "afterword": "次回、陵辱の予定"}

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