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{"novel_id": "n0011md", "chapter": 6, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0011md/6/", "title": "【第6話 来島紗々羅との性生活 その1】", "content": "人気の少ないジムの一角で、俺は仕事上がりに汗を流していた。\n\n「ふっ……! ふっ……!」\n\n無駄な脂肪がない鍛え上げられた体躯で、ダンベルを持ち上げる動作を繰り返す。\n背中、胸板、腹筋。それぞれの筋肉に意識を集中させながら負荷をかける。\nこのジムは会員制で、しかも富裕層しか入れない高級プライベートスペースだ。\n獅子堂グループで理事長をやっている俺のような肩書持ちなど、それなりの人間しか利用できない場所である。\nそのおかげで仕事上がりに人でごった返す通常のジムと異なり、人気はまばらだ。\n今日もまた静かな空間で自分の肉体と対話し、限界を超えるために汗を流す。\nこれが日々のルーティンだ。理事長という職業柄、体は資本であり、同時に女性関係においても重要なアピールポイントとなる。\n割り切った関係の女ばかりと遊んでいる俺だが、そうだとしてもだらしない体の男では逃がす好意もある。そこを手抜きする気はなかった。\nそれに、このジムには別の目的もあった――\n\n「ススムさん、来てくれたんだな!」\n\nそう、この背後から響く元気な声。\n俺はバーベルをラックに戻し、ゆっくりと振り返った。\n\n「ああ、紗々羅か。君にしばらく会えてなかったからな」\n\n来島紗々羅、22歳。\nこのジムでトレーナーを務める女性だ。\n身長175cmの長身は、昨日情事に耽った利紗子先生よりも高い。\nそんなモデル並みの目立つシルエットに加え、ショートボブの髪を銀色に染め、日サロで焼いた見事な褐色肌が目を引く。\n耳には派手にピアスを複数着け、目も蒼い。目が青いのは、カラコンではなく親が日本国籍を取った外国人だかららしい。\nきりっとした目元はいかにもアスリートらしく、ぴっちりとしたアニマル柄のウェアに身を包んだそのスタイルは抜群。\n引き締まったボディラインは同性からも羨望の的だというのも頷ける。\n胸はスポーツウェアに締め付けられていても分かるくらいの美巨乳なのも、男ならたまらないだろう。\n\n「感心感心、ジムに入っただけで忙しいからって滅多に通わない人多いからさ」\n\n彼女は腰に手を当て、明るく笑う。\nそのハスキーな声も彼女には似合っていた。\n唇を紫色のパンクな色のルージュで自己主張しているのもそそる。\n\n「はは、紗々羅に会えるかもしれないのにサボらないさ」\n\n軽く冗談を飛ばすと、紗々羅は小さく笑って肩をすくめた。\n\n「まぁたそんなお世辞言っちゃってさあ~! そうやって何人口説いてるんだか」\n彼女は軽口を叩きながらも、俺の周りを回るように歩き出した。\nまるで獲物のチェックをする肉食獣のように。\nこのジムのトレーナーという仕事柄、体型を分析するのが癖なのだろう。\nしかし、その視線の奥にあるものに気づかないほど鈍感ではない。\n\n「……うん、悪くない。今日も絞れてるね。でも、もうちょっとここの筋肉に意識持ってけるかな?」\n\n紗々羅の指が、俺の背中から腰にかけて滑るように触れてくる。単なるトレーニング指導ではない、明らかな意図を含んだ触れ方だ。\n\n「ふふ……そんな風に見られると、集中できないぞ?」\n「あははっ! じゃあさあ、集中できる場所に行こうよ」\n\n彼女はケラケラと笑いながら一歩引いた。しかし、その瞳にはまだ熱が残っている。\n\n「今日は空いてるからさ……VIPルームでマンツーマン指導してあげよっか? VIP特別コースで」\n\nVIPルーム――この高級ジムの最奥にある、完全個室のトレーニングルームのことだ。\n会員の中でも限られた者しか使えない上に、プライベートかつ充実した空間として知られている。\nつまり、紗々羅からの「お誘い」だ。\n\n「ほう……それは魅力的な提案だな」\n\n俺がそう返すと、紗々羅は満足げに微笑んだ。\n\n「じゃあ決まり! さ、行こうぜ」\n\n彼女は軽やかに手招きすると、先に立って歩き出した。\nその揺れる尻と背中を見ながら、俺は自然と口角が上がるのを感じた。\n紗々羅は別に、俺が好きで無償にこうしてVIPルームに勧誘しているわけではないはずだ。\nVIPルームは一回利用するだけであまりに高額なため、ただのセレブではおいそれと利用できない。\nただ、いくつか例外もある。\nジムと利害関係があってVIP会員証を発行されている相手は、フリーで利用できる。\n獅子堂財閥総帥の三男坊である俺も、一応はその中に含まれる。\n俺の力というより、実家の獅子堂財閥の威光だ。\nだが、紗々羅からすればどうでもいい。\n俺にVIPルームを利用させれば、インセンティブとして破格の報酬が彼女の給料には加算される。\n\n(噂だと、VIPルームを週一回利用させられれば、一ヵ月の給料でそこそこの車が買えると聞いたな)\n\n彼女の目当ては紛れもなく、そのVIPルーム利用による報酬だろう。\nとはいえ、嫌いではない。\n紗々羅は肉体的にも俺好みだ。長い手足に引き締まった筋肉、それでいて女性らしい曲線も持ち合わせている。彼女の筋肉質な体は、見ていて美しい。\nそして何より――あの自由奔放な性格が魅力的だった。\nVIPルームの厳重な鍵が開けられ、紗々羅が中に入る。\n俺もその後に続いた。\n\nVIPルーム内に入ると、そこは別世界だった。\n大理石調の壁材が敷き詰められた空間は広々としており、照明は天井全体に埋め込まれたダウンライトが柔らかな光を放っている。\nあちこちに植えられている熱帯植物がどこか神秘的だ。\n壁一面には最新鋭の有酸素マシンやウェイトトレーニング機器が配置され、どれも最新モデルだ。\nただそれだけでなく、ジャグジーを備えたバスルームやサウナルームも併設されている。\nだが何より目を引くのは――50メートルはあろうかという広々とした屋内温水プールが完備されていることだろうか。\n天井まで吹き抜けになっており、壁面には大きな窓が取り付けられているため昼間は自然光が差し込み、夜になれば星空が水面に反射する演出も楽しめるという。\n\n「いつ見てもすげえだろ? ここなら他人の目を気にせず、思う存分泳げるし、水中でのトレーニングもできるからな」\n「使ってみたいな」\n「オーケー、じゃあ水中トレーニングにするか」\n\n紗々羅は言いながら、プールサイドに置かれたタオルラックへ歩み寄った。\nそこには貸出品のスイムウェアや水泳用品の他に、彼女自身の私物の水着らしきものがある。\n\n「よっと! じゃあ着替えるぜ」\n\nなんの躊躇も羞恥もなく、彼女がアニマル柄のトレーニングウェアを脱ぎ始めた。\n露わになったのは引き締まったチョコレート色の肌と、見事な曲線美だった。\n特に注目すべきはその胸元――豊かな膨らみが窮屈そうにスポーツブラの中で揺れている。\n\n「ははっ! 見惚れちゃったか?」\n「ああ、紗々羅の肉体は健康的で素晴らしいからついね」\n「アソコおっきくすると水着が入んないぜ。早く着替えな。ま、アタシら以外誰もいねーから全裸でもいいけどさ」\n\n紗々羅は冗談めかして笑うと、手早く水着に着替えた。\n彼女が選んだのは鮮やかな発色のライトグリーンの紐ビキニだ。\nしかも布面積はかなり小さい。\n通常のビキニの型に日焼け跡が白くなっている紗々羅が身に着けると、日焼け跡の中に水着が光るようなフェティッシュな絵面になる。\n\n「どうよ? セクシーだろ?」\n\nそう言って彼女は腰に手を当てポーズを決める。胸元が強調されるポーズを取りながら、小悪魔的な笑みを浮かべる。\n俺はその姿をじっくり眺めた。\n\nプールサイドに立つ紗々羅の姿が目に焼き付いた。チョコレート色の肌、そして日焼け跡の中に映えるライトグリーンの紐ビキニ。\n\n「ほらほら、早く来いよ! 置いてくぜ!」\n\n紗々羅は弾けるような笑顔を浮かべると、ヒュッと息を吸い込んで助走をつけた。\n高くジャンプし、綺麗なフォームでプールに飛び込んだ。\n水面を割る音と飛沫が一斉に立ち上がり、さざ波が円状に広がっていく。\n一瞬の静寂の後、水中から顔を出した紗々羅が手を振った。\n\n「ススムさ〜ん! 早く着替えてこっち来いよ! 温水だし気持ちいいぜ~!」\n「ああ! すぐ行く!」\n\n俺は苦笑しながら持参していたスイムウェアに着替えると、ゆっくりとプールサイドに歩み寄った。紗々羅は既にプールの中を軽快に泳ぎ回っている。\n長身の肢体が水を切る様は、まるでイルカのようだ。彼女の水着が水を纏い、光を反射して艶めかしい曲線を強調する。\n\n「ふっ!」\n\n俺もプールに飛び込んだ。\n温かな水が肌を包み込み、疲れた筋肉を解きほぐしてくれる。\n紗々羅はすぐにくるりと俺の方へ泳ぎ寄ってきた。水中で笑う彼女の目が楽しげに輝いている。\n\n「じゃあアタシの考えた特別水中トレーニング、しよーぜ」\n「へえ、紗々羅のオリジナルトレーニングか」\n「そう! 名付けて『水中タグラグビー』だ!」\n「なんだいそりゃ……?」\n\n首を傾げる俺に、彼女はプールサイドに腰かけて脚を上げた。\n赤く目立つ布が足首に装着されているが、よく見ると布はマジックテープで取り付けてあるので、引っ張れば容易に取れそうだった。\n\n「この足首に着けてるひらひらのタグがあるだろ? これをススムさんがゲットできたら勝ちってゲームを交えたトレーニングだ」\n\n彼女は再び水中に戻る。"}

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