| {"novel_id": "n0012iz", "chapter": 2, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0012iz/2/", "title": "メイの理由", "content": " じゅぶ、じゅぶ。\n\n じゅるるるる、じゅるるる、ずぞぞぞぞ。\n\n 下半身から脳天に突き抜ける快楽が、俺をまどろみから呼び覚ます。下半身が生温かく、ぬるぬるとしたものがまとわりついている感触。\n\n 寝ぼけてぼんやりとしている頭では、よくわからない。なぜこんなに気持ち良いのか。ただ分ることは、少しも我慢できないという事だ。それほど強烈な気持ち良さ、射精感がこみあげてくる。我慢せず、そのまま欲望を解き放つ。\n\n オナニーでは味わえない快楽に襲われ、いつもより長く射精する。さらに、俺が放つ精液を、出したそばからなにかに吸い取られていく。吸われることで、尿道から飛び出る精液の勢いが増す。\n\n さすがにこんなことをされては、いつまでも寝ていられない。俺は目を開けて起き上がる。すると、俺の股間にむしゃぶりついているメイが見える。彼女は俺と目が合うと、ちゅぽんと音を立てながら俺のペニスを口から抜く。そして、淫靡に微笑む。\n\n 彼女が口を開けると、白濁としたものが口の中を満たしている。それを俺に見せつけた後、んくんくと喉を鳴らして飲み込んでいく。エロ過ぎる光景に、精を放ったばかりのペニスが硬くなっていくのを感じる。\n\n「……あのさ、朝から何をやってるの?」\n「おはようございます、ご主人様。少しエネルギーが足りなくなってきていたので、朝のご奉仕をさせていただいておりました」\n\n エネルギー……? 昨日から薄々感じていたんだが、この娘なんだかヤバくないか? 昨日出会ったばかりの男のペニス、朝からしゃぶる奴がいるか? しかも、俺はしばらく風呂にも入れていない。\n\n ――まあ、この子がどんなにヤバい奴でも俺には関係ないか。\n\n 今にも死のうってやつが、他人のことを気にしてもしょうがない。気持ち良い事してもらえてラッキーと思っておこう。仮にこの子が美人局とか、何らかの詐欺を働こうとしていても、俺には失うものなんて何もない。この娘がどんな子でも、俺には関係ない。\n\n「どうします? まだここは大きいみたいですが、もう一発致します?」\n\n そういうと、彼女は俺のペニスを撫でた。\n\n「……いや、辞めておくよ。また山を上り下りしなきゃならないんだ」\n\n 俺に失うものなどなにもないし、彼女は可愛い。正直もう一発お願いしようか、ちょっとだけ悩んだ。ただ、そうするとさすがに体力的にしんどそうだ。俺は彼女を麓まで送り届けた後、もう一度死ににここに戻って来るつもりだ。そのために体力を残しておかなければならない。\n\n 水は公園の水道水をがぶがぶ飲んだが、飯はここ二日何も食べていない。これ以上の体力の消耗は避けるべきだ。腹が減って動けなくなってしまう。餓死は辛そうだ。\n\n と、ここでなにやらとても良い匂いがすることに気が付いた。魚の焼ける匂いだ。匂いのする方を見てみると、木の串を使って焚火で魚を焼いていた。腹が減りすぎて、食べ物の幻覚まで見てしまっているようだ。すでに重症かもしれん。\n\n それにしてもリアルだな……やっぱりこれ、本物じゃないか?\n\n「お腹が空かれているようですね。朝食になさいます? こんなものしか用意できませんでしたが」\n「こんなものってお前、どうやって魚を用意したんだ?」\n「近くの川で捕まえてきました」\n「捕まえた? どうやって」\n「素手です」\n\n 素手!?\n\n\n\n そうして少し腹を満たした俺たちは、山を下りた。それほど大きな山ではない。初心者でも半日もかからないような小さな山だ。明るくなり、道が見えればそれほど苦労はない。すぐに麓の街にたどり着いた。これでお別れだ。\n\n「ここまでくれば後は大丈夫だろ? じゃ、俺はここで」\n\n 俺はメイと離れて歩き出す。\n\n さて、これからどうしよう。もう一度山に戻って自殺を試みるには、今はまだ明るすぎる。人目についてしまうだろう。どこかで時間を潰さないと。とりあえず公園で暇つぶしでもするしかないか。\n\n そう思い、公園に向かって歩く。すると、俺の後ろをメイが付いてくる。さらに歩く。さらについてくる。\n\n ……しかたなく俺は振り返って話しかけた。\n\n「あのさ」\n「はい、なんでしょう?」\n「なんでついてくるの?」\n「いけませんか?」\n「いけなくはないけどさ、どこまでついてくる気? もう帰りなよ」\n「どこに帰ればよいのでしょう? 帰るべき場所など私にはありませんが」\n\n 帰るべき場所がない……?\n\n「家族は?」\n「いません」\n「友人は?」\n「いません」\n\n ……。\n\n それがどういうことなのか、少しの間目を瞑り、ゆっくりと考えてみた。そして思い至った。この子、もしかしたら俺と同じか。\n\n よく考えてみれば、道から外れた山の中で倒れている理由など一つしかない。なんで今まで気が付かなかったんだろう。彼女があまりそういうふうに見えなかったからだろうか。\n\n つまり、自殺して失敗したんだろう。それ以外に、人気のない山の中で倒れている理由など考えられない。なんでメイド服を着ているのかとか、朝っぱらからなんでいきなりフェラしてきたのかとか、分からないことは多いが……。\n\n「俺についてきてもしょうがないぞ。俺も家なんてないし、金もない」\n「家とお金が無くて困っているのですね、わかりました。では今から手に入れましょう」\n\n うん?"} |
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