question large_stringlengths 4 115 | answer large_stringlengths 4 310 |
|---|---|
何かあったん?すごい暗いけど | 犬が死んだんだよ。朝起きたらもう動かなくなっててさ。十四年も一緒だったから、いないってのがまだ信じられない。明日の授業、休もうかなってマジで思ってる。 |
急に黙ったけど、どしたん? | この曲、中学のダンスで毎回流れてたやつだ |
え、何聴いてるの? | ああ、なんか懐かしいやつが流れてきてさ |
あれ、この前のハイキングで、途中で変な笑い声みたいなのが聞こえた気がしたんだけど、何かあったの? | ああ、あれね…会議中に寝ちゃって、しかもいびきかいたらしくてさ。しかも彼氏にばっちり聞かれてて、もう穴があったら入りたいってまさにあれだよ |
そういえば、あのハイキングの休憩中に、急に顔真っ赤にしてたけど、なんかあった? | えっとね…まさかあのタイミングで寝落ちすると思わなくてさ。しかもいびきまでかいちゃって、付き合い始めたばっかの彼の前でさ。今思い出しても恥ずかしすぎるわ |
初めての単独飛行、乱気流はどんな感じだった? | もう、体が固まって、震えが止まらなかったよ。 |
機内で何か、助けになること考えた? | 無理無理、頭真っ白で、計器すら見えなかった。 |
お、最終面接まで行ったって言ってたやつ、どうなったん? | 落ちたよ。あの、『絶対自分に合う』って思ってたポジション。もうね、面接官の顔すら思い出せないくらいぼんやりしてるのに、ダメだったって知らせのメールだけはやけに鮮明に覚えてるんだよね。朝っぱらから公園で鳩の数を数えるような人生、ちょっと笑えるわ。 |
面接、まさか通らなかったとか?冗談だろ? | 冗談だったら良かったんだけどな。あの、履歴書に書いた『課題を楽しむ』って文言、今思うとマジで皮肉だよ。何週間も準備して、自分を売り込むのに必死で、結局『他の候補者を選びました』の一文で終わり。鳩に餌でもあげてる方がまだマシな気がしてきた。 |
外の物音、気にならない?何かあったらどうしよう | いやもう、物音のたびに心臓飛び出そうなんだけど |
この時間に海辺って不気味すぎない?どうしたらいいと思う | 窓の鍵、二重にしたけどまだ怖くて仕方ないわ |
あれ、今の話って、子どもが初めて「好き」って言ってくれたってこと?どういう状況だったの? | 夜中のライドシェアで帰ってたんだけど、娘が急にこっち向いて『パパ大好き』って。運転手さんも笑ってて、もうその瞬間胸がぎゅーってなって、言葉が出なかったよ |
それってまさか、うちの子が初めて言ってくれた話?どんな顔してた? | そうそう、車の後部座席で眠そうにしながら、目が半分とろけててさ。なんか急にこっちに寄ってきて、小さな声で言ったんだ。運転中なのに涙出そうになったわ |
さっき乾燥機に入れたあのタオル、前に一緒に買ったやつだよね? | そうそう、あの時『柄が地味すぎる』って言ったら、『お前の性格にぴったりだ』って返してきたやつ。まさか覚えてるとは思わなかったよ。 |
そういえば、昔俺がコーヒーこぼした時の話、覚えてる? | え、あの白いシャツに染みついて、俺が『もう終わった』って言ったら、君が笑いながら酢で拭いてくれたやつ?そんな細かいこと、よく覚えてるね。 |
そういやこの前来た時に俺が歌ってた曲、あれ何だっけ? | 全部間違って歌ってたやつだよ、あれ恥ずかしすぎ |
前にカラオケで自信満々に歌ってたフレーズ、後で間違いに気づいたんだって? | まじで穴があったら入りたかったわ |
で、指輪はどんなの?まさかまだ決めてないとか言わないよね? | いやそれがね、海辺で散歩してて急にしゃがみ込んでさ、貝殻拾ったと思ったらポケットからリング出してきて、もう完全に不意打ちで涙止まらなくて、電話したのも覚えてないくらいで、でもちゃんと聞こえたよ、一生一緒にいてほしいって、あの声で |
書き終えた瞬間って、どんな気持ちだった? | もうね、手が震えて止まらなくて。最後のページを閉じたとき、しばらく動けなかったよ。 |
最後のシーンは思い通りに書けた? | なんかね、頭の中でイメージしてたよりずっと静かな終わり方になった。でもそれがむしろしっくりきて。 |
飛行機遅れてるみたいだけど、何か陰謀でも考えてた? | 絶対誰かの陰謀だよ。この遅延、全部同じグループが仕組んでるんだって。あの青い制服の人がさ、さっきからずっと同じ場所歩いてるの見てたんだよね。 |
暇すぎて変な妄想してない?さっきからすごい顔してるよ | あの搭乗口の人がさ、実は全員エイリアンで、この飛行機で拉致されるんだって。ほら、あそこに立ってる二人、絶対こっち見てるじゃん。 |
まさかあの土壇場で決めるとはね、じいさんもまだまだ捨てたもんじゃないな | だってあのシュート、神がかってたじゃん |
最後の一秒で逆転って、ドラマ撮ってんの? | 鳥肌立ったままだよ、やばすぎ |
え、まじで?今日何て言ったの? | 朝ごはん食べ終わった直後で、こっち見てすごい真剣な顔で『ママ、だいすき』って言ったんだよ。今まで『ママ』とか『まんま』しか言えなかったのに、急に完全な文になってて、一瞬耳を疑って固まっちゃった。その後なんか自分でも照れたみたいに笑って、こっちが泣きそうになった。 |
それ聞いてどう思った?初めての言葉だったんでしょ? | もうね、一瞬で頭の中真っ白になって、そのあとドッグランで他のワンちゃんがめっちゃ吠えてるのも全然耳に入ってこなかった。手に持ってたおやつバッグ、落としそうになったくらい。こんなにちゃんと話せるようになるなんて思ってなくて、なんか急に成長した感じがして、朝からもう胸いっぱい。でも今思い出しても笑顔止まんないよ。 |
そのパーカー、ずいぶん大事に持ってたんだね | ああ…ちょっと前まで着てたんだけどね。大学の頃のやつでさ、色あせて穴も開いてるんだけど、なんか捨てられなくて。あの頃は毎日のように着てたなあ…サークルの後とか、よくこれ羽織って友達と屋上で話してたんだよ。夜風が冷たくてさ、でもそれもまた心地よくてね。 |
あの頃のもの、まだ残ってたんだ | うん…しまい込んだまま忘れてたんだけど、久しぶりに見たら涙出そうになったよ。あの頃は何もかもが新鮮でさ、夜遅くまで語り明かしたり、馬鹿なことばっかしてたなあ。今じゃみんなバラバラだけど、あの時間だけは確かにあったんだって、このパーカーが教えてくれた気がするんだ。 |
ねえ、今すぐ聞いてほしいことあるんだけど、いい? | もし猫が宇宙に行ったら、帰ってくる時って時差ぼけとかあるのかな |
朝っぱらから変なこと考えてない?何思いついたの | ドーナツの穴ってさ、実は無限の可能性じゃない? |
夜中にソファで宇宙の真理とか語りだすって、老けたね | だって星が動いてるのが見えるんだもん |
お酒で賢くなった気になるタイプ? | 今だけは哲学者だから |
そういや、あのバカがまだ酔っぱらってカラオケでマイク放さなかった日、お前がその辺のゴミ箱のフタ叩いてリズム取ってたの覚えてる? | ああ、あれ。あいつ、ほんと人のテンション見抜くのうまいんだよな。次の週にはもう東京だってのに、一緒に馬鹿やれる最後のチャンスが来週で終わると思うと、なんか変な感じだわ。 |
あのバカ、小学生の時からお前の家のベランダ越しに漫画貸し借りしてたじゃん。あの貸したやつ、まだ返ってきてないの覚えてる? | はは、あれ十年以上前だよな。今思えば、もう二度とあんなゆるい貸し借りなんてできないんだな。まあ、あいつが引っ越す前に焼き肉でも奢らせてやろうかな。 |
それで、その後の子犬はどうしたの? | もうね、駐車場で車から降りようとしたらさ、助手席で寝てたのに急に目を覚まして、しかも完全に寝ぼけてて、ドアの取っ手に頭ぶつけてそのままぼーっとしてるんだよ。可愛すぎて笑っちゃって、しばらくエンジンかけっぱなしで見てた。まじでずるいわ。 |
へえ、そんなことあったんだ。具体的にどんな様子だった? | 寝ぼけてるから目が虚ろでさ、舌もちょっと出てて、なんか自分の足に驚いて吠えかけたんだよ。もうその全部がバカで可愛くて、駐車場で一人で爆笑してた。仕事遅れるってわかってたけど、もうどうでもよくなった。しばらく撫で回して、ようやく現実に戻ったよ。 |
そういえば、前に引っ越す前に俺が『新天地だね』って軽く言った時、君は『そうかな』ってだけ言って、その後ずっと窓の外見てたじゃん。あれ、もうその時からなんか感じてたんだね。 | あの時はまだ余裕ぶってたんだよ。今はもう無理だな。こっちに来て二週間、街の音が全部耳に刺さる。夜中にバーの外でタバコ吸ってても、誰も声かけてこないし、ついでにこっちも声かけない。駅前の人の波がみんな同じ方向に流れてて、自分だけ逆流してる気がする。親に電話するのもなんか情けなくて、できてない。 |
前に一緒にいた時、雨の日に君が『この街の雨音は嫌いじゃない』って言ってたけど、今の街の音はどう? | ああ、あの時の雨音は柔らかかったな。こっちの音は全部硬いんだよ。車のエンジン音も、人の靴音も、店の中のBGMも全部尖ってて、耳の奥に突き刺さる。朝方、コンビニで買ったコーヒーを公園のベンチで飲んでる時だけが静かで、でもその静けさが逆に怖いんだ。夕方になると特に、誰とも話してない一日が重くて、喉の奥に詰まる。 |
え、どうしたの?何かあった? | 昨日の夜、すごく楽しみにしてた残りのカレー、わざわざ明日の昼に食べようって取っておいたのに、帰ったら空っぽの容器がシンクに置いてあったんだよ。あの人、私がどれだけ楽しみにしてたか知っててさ。 |
さっきまで話してたけど、何がそんなにムカつくことあったの? | ルームメイトが、私が取っておいたおかずを食べちゃったんだよ。しかも「食べちゃった」ってラインが一件来ただけで謝罪も何もなし。こっちは一日中それで頑張ろうと思ってたのにさ。 |
それで、実際にどんな気持ちになったんだ? | まあ、ちょっとね…胸のあたりが冷たくなった感じ。 |
お母さん、後で気づいたりしなかったの? | 気づくわけないよ、あの人はマイペースだからさ。 |
あの家、新しく塗り直したみたいだけど、見に行ってみる? | うーん、ちょっと見たいような見たくないような…なんかあのベージュじゃなくなっちゃってて、もう全然違う家みたいだったよ |
もうあの通り通るたびに思い出しちゃうんだけど、どうしたらいいかな | あの木の枝が伸びてた場所もすっかり切られててさ、なんか自分だけの秘密が消えたみたいで、ちょっと寂しいんだよね |
そういえばさ、今日あの辺通ったんだって?なんかあった? | あ、うん。実家の前を通ったんだけど、壁が真っ白に塗り替えられててさ。子どもの頃に自分で落書きした跡、全部消えちゃってたよ。 |
おっ、久しぶりにあの家見たんだ?どうだった? | まじでびっくりしたよ。昔は薄汚れたベージュだったのに、今はピカピカのクリーム色。なんか、あの頃の秘密基地みたいな感覚が一瞬でよみがえってきてさ。 |
あれ、なんかあったの?すごく元気ないけど。 | 別れたんだよね。理由もよくわかんなくてさ…まあ、多分気持ちが冷めたんだろうけど。ただ、それだけ言われて終わりって、なんか納得できなくて。 |
え、どうしたの?話聞くよ。 | 急に「もう無理」って連絡きてさ。それで終わり。こっちが何かしたのか聞いても「そうじゃない」の一点張りで…家の裏庭でずっと空見てるしかできなくて。 |
連絡、してみる気ある?それとももう終わりにしたい感じ? | いや、もういいかな…って思うんだけど、でもなんか…急にポッカリ穴が空いたみたいでさ。友達の結婚式で周りが幸せそうな顔してるの見てると、なんで俺はって考えちゃって。でも、もっとちゃんと話せばよかったのかなとか…あー、もう自分でも何言いたいかわかんないや。 |
あの人、なんか恥ずかしそうにしてたけど、何かあったの? | いやもう、カラオケでさ、サビのとこ、思いっきり間違った歌詞で歌い切っちゃってさ。しかも超自信満々に。みんな一瞬固まって、それから爆笑。ああああって今でも思い出すだけで足の裏が痒くなる。あの場に戻りたくない。 |
さっきの話、カラオケでなんかやらかしたって? | ああもう、マジで死ぬかと思ったよ。大好きな曲で、絶対合ってるって確信してた歌詞が全部違っててさ。それで俺、ノリノリで歌い続けて、気づいたらみんなこっち見て笑ってるし。自分の顔が真っ赤になるのわかって、でも止まれなくて、もう終わってくれって思った。 |
そういえばさ、去年の今ごろ、駅のホームでめっちゃ真剣に星の話してたよね | ああ、あの時な、まじで宇宙の神秘に圧倒されてた |
覚えてる?初めて二人で終電逃して、朝までベンチで喋ったやつ | あれ、まだ3時くらいで電池切れてたやつだっけ |
何か面白いことあった? | コーヒーにミルクの量、毎回微妙に変えてる自分がいる |
最近、親御さんからの電話、なんかいつもより短い気がするけど | うん…まあね。前は10分は喋ってたのに、今は3分で切っちゃう。ホスピスのベッドでさ、酸素チューブつけてて声が掠れてるの聞くと、こっちから『もういいよ』って言いたくなっちゃうんだ。あと何回こうやって話せるんだろって考えたら、電話切った後ずっと動けない。 |
披露宴の最中でも、やっぱりあの人のこと考えちゃうんだ | そうなんだよ。乾杯の音頭でグラス掲げながら、頭ん中は病室の天井のひび割れ。向こうで誰かが『おめでとう』って叫んでて、こっちは『まだ生きてて』って祈ってる。こんな場所で笑顔作るの、めちゃくちゃ疲れる。夜中3時にこっそり抜け出して、廊下の端っこでぼーっとしてる時が、一番落ち着く。 |
明日の両親の記念日、何か特別なことしたほうがいいかな | いや、ただ花を飾って…涙が出そう |
親の結婚記念日に何か贈ろうと思うんだけど、どう思う? | そうだね…もう一緒にいられないからさ |
前にあんたが近所の駐車場でぶつけられかけた時もさ、あのドライバーがスマホ見てたって怒ってたじゃん。今日も似たような感じ? | あの時より腹立つよ。スクールバスだぞ、あと20センチで追突だったんだから。 |
そういや去年の秋、あんたが交差点でクラクション鳴らされた時も運転マナー悪いって愚痴ってたよね。今日のはそれ以上? | 比にならない。割り込みされた上にクラクション鳴らされてもうブチ切れ。 |
どうしたの、なんか顔色悪いよ | えっとね、バス停から家まで、なんかずっと同じ人がついてきてる気がしてさ…。昨日も今日もで、もう怖くて |
え、まじで?何があったん? | 昨日からなんだけど、帰り道の街灯のところにいつも同じ人が立ってて。こっち見てるんだよね、なんか…ゾッとする |
またやられたんだって?あの残しておいたやつ、だよね? | そう、完璧にやられた。昨日の夜、仕事終わって「今日はあのカレー食べてやるぞ」って楽しみにしてたのに、帰ってきて冷蔵庫開けたらすっからかん。しかも容器だけ洗って干してあるんだよ、ちゃんと洗ってるってとこが腹立つ。一言「食べたよ」ってLINEすらなし。もう何回目だよって感じで、もうね、なんか笑えてきちゃったよね。 |
それ、確かにお気に入りのやつだったんじゃない?食べるの楽しみにしてたんでしょ? | そうなんだよ、あれスーパーで半額だったやつで、しかも俺がわざわざ取り置きしておいたんだ。職場で「今日はカレーだ」って言いまくってたのに、帰ってきたらお前の胃袋の中だよ。しかも奴はのんきに「あ、食べちゃったごめん」って後から言ってくるし。もういい加減学習しろよって思うけど、言っても直らないし、なんかもう呆れが勝ってる。でもやっぱ腹立つわ。 |
これ、どう思う?黙ってた方がいいのかな | まじで許せないわ |
冷蔵庫見たんだけどさ、あれってどういうつもりだと思う? | あいつ絶対わざとだよ |
披露宴で転んだって、本当にみんな見てたの? | もう、アリーナ席のど真ん中で華麗にゴロリだよ。 |
その後、どうやって立ち上がったの? | 親父、即席でウェーブごまかしちゃった。 |
なにそれ、どうしたの | いやさ、さっきまで仕事の愚痴言ってたのに、気づいたら人生の意味とか考えちゃって。アルコール入ると思考が飛躍するっていうか、普段考えないことまで頭駆け巡るんだよ。で、結局答え出ないままソファでぼーっとしてるのが、なんかもう自分らしいなって。 |
あのカラオケ、自分で思ってたより恥ずかしかったな。次、どうしたらいいかな。 | もう二度とあの曲は歌わん |
歌詞間違えて堂々と歌っちゃったんだけど、あれってどう思う? | ああ…次からは曲選びから変えるわ |
そういえば、前にあの人がSNSで話題になってるの見たことあるって言ってなかったっけ? | ああ、それ。まさかあの人がって感じでさ。普通に隣の席でコーヒー飲んでるだけで、ネットではもう結構なフォロワーいるんだって。いや、信じられないよ。普段の何気ない会話からは全然想像できないし、なんか自分だけ知らなかったみたいで恥ずかしい。 |
前にあの人とランチ行った時に、なんかスマホでよく写真撮ってたけど、そういうことだったんだね。 | そうそう、あれそういうことらしい。でもさ、普段からあんなに普通に仕事してるんだよ。休憩時間にスマホいじってるのもよく見るし、まさかそれが炎上対策とかじゃないよねって笑っちゃう。気づかなかった自分がバカみたいだし、でも周りも気づいてたのかなって考えると、なんか居心地悪い。 |
それでさ、今どんな気持ち?なんかあったら話してほしいんだけど。 | えっとね、まだ実感がなくてさ。今朝までは一緒にいたのに、もういないんだって思うと、なんか変な感じ。布団にまだにおいが残ってて、でもそれを嗅ぐたびに胸がぎゅってなる。寝る前にいつもベッドの横に来てたんだけど、今日は来ないから、ついそっち見ちゃうんだよね。 |
それってさ、どうやって乗り越えていくんだろうなって思う? | いやもう、全然わかんない。散歩コースも通れないし、ご飯の時間になると無意識に二階見ちゃうんだよ。昨日まではいたのにな、って頭の中でループしてる。友達には言えないけど、布団の中で声出して泣いちゃった。でもね、なんか変な笑いも出てきて、あのバカ犬って呼びたくなるんだよね。 |
あのラストプレイ、どうやって決めたの? | まあね、相手が油断したところにポンって押し込んだだけだよ。ギリギリすぎて心臓止まるかと思ったけど。 |
試合終わってからすぐ連絡したくなる気持ち、わかるわ。何してた? | 駐車場でずっと叫んでたわ。ルームメイトに電話したらめっちゃ迷惑そうだったけど、まあいいじゃん。 |
さっきからずっとスマホ見てるけど、何かあったの? | 母が亡くなる直前に…留守電に入れてたんだよ。聞き間違いかと思って何度も聞き直した。声が…ほんとにそのままの声でさ。『元気か?』って、そんな普通の用件で。あの時は取れなかった電話が、今さらこんな形で…なんか、こんなことってあるんだな。 |
裏庭で黄昏れてるってことは、よっぽどのことだな。話してくれる? | 伯父さんの声がさ、携帯の古い留守電に残ってたんだよ。もう十年以上前の、ただの『明日の約束、大丈夫か?』って確認の電話。でも、その声がさ、聞いた瞬間に当時の空気が全部よみがえってきて…あの人のくしゃみの仕方とか、笑い方の癖とか、今でもこんなに覚えてるんだって思ったら、もう立ってられなくて。 |
あれ、なんでこんな時間にキッチンに立ってるの? | 明日の朝、プレゼンがあるんだよ。今日はもう一日中カフェインで動いてて、手が震えてる。なのにスライドがまだ終わってなくて、さっきコーヒーを床にこぼして、それを拭くのも面倒でしばらく見つめてた。この狭いキッチンで夕方からずっと立ちっぱなしで、足が痛いけど座ると眠っちゃいそうで怖いんだ。 |
なんかすごい小声だけど、大丈夫? | 声も出ないんだよ、喉がカラカラで。明日の朝までに終わらせなきゃいけない資料があって、今日はもう五杯目のコーヒー。頭の中はノイズみたいなのがぐるぐる回ってて、考えようとすると余計にまとまらない。ルームメイトに申し訳ないけど、あと一時間はここで立ってる。寝落ちしたら終わりだから、もう泣きそう。 |
まさか夜道で後ろつけられてるって、ホラー映画の見過ぎじゃないの? | 冗談で済ませられないくらい…本当に怖かったんだよ |
あんたの年代でストーカー遭遇とか、若者みたいなことしてるね | 年は関係ないのよ…あの足音、忘れられない |
え、まさか披露宴で? | もう、新婦の祖母が派手に転んだんだよ。しかも花道でだよ。みんなの視線が一気にこっちに向いてさ、恥ずかしすぎてそのまま死にたい気分だったわ。 |
何があったの、あの時? | いやぁ、階段の段差を踏み外して、見事にすっ転んだ。新郎のスピーチ中だったから、拍手が一瞬で止まって、静寂が訪れたんだよ。俺、年寄りの冷や水ってやつだな。 |
そういえばさ、前の試合で延長戦に入った時、『もう心臓がもたん』って言ってたよね。今回はどうだった? | まじで死ぬかと思ったけど、勝ったから全部チャラだわ |
あの時、残り10秒でタイムアウト取ったじゃん。あれ、いつもは『無駄だ』って言ってなかった? | 今回は奇跡が起きたんだよ、信じるもんだな |
あれ、なんか今日ずっとニヤニヤしてるけど、何かいいことあったの? | えっとね、初めての給料日だったんだけど、思ってたよりずっと多くてさ。バイトの時給より高いって聞いてたけど、ここまでとは思わなくて。深夜の食堂で一人で計算してたら、思わず声出ちゃったよ。これでやっと、ちゃんと社会人になった気がする。あ、でもまだ実感ないかも。明日仕事行くまで、ずっとこの気持ち持ち続けたいな。 |
さっきから携帯見ては笑ってるけど、何かあったんじゃない? | うん、初給料入ったんだけど、まさかのボーナス込みでかなり多くてさ。数字見た瞬間、頭真っ白になった。ずっとバイトで食いつないできたから、こんなちゃんとした額面見るの初めてで。深夜のこの食堂で一人でいるのが、なんだか特別な感じに思えてきたよ。親に電話しようと思ったけど、今はこの気持ちを大事にしたいから、まだしない。でも、どうやって使うか考えるだけでワクワクしてる。 |
おやじ、まだ起きてたのかよ。まさか徹夜で資料作ってるんじゃないだろうな | いやあ、もうね…コーヒー五杯目だよ。目がかっ開いてて閉じらんない。朝までに終わらせなきゃと思ってたんだけど、パソコンの文字が二重に見えてきてさ。一時間前に書いたやつ読み返したら変なところに句点打ってて、もう何が何だか… |
そんな顔色して大丈夫か?今日の朝礼、また社長の話長いんだろうな | ああもう、聞かないでくれよ。頭の中がぐちゃぐちゃでさ、資料の順番すら覚えてないんだ。座ったらそのまま寝ちまいそうで怖い。でも寝たら起きられない気がするし、このまま走り続けるしかないんだよな。昔は一晩くらい平気だったのに、もう無理だわ |
それ、消さずに取っておくって選択もあるけど、どうするのがいいと思う? | うん、なんか…声聞いた瞬間、時間が止まったみたいでさ。もう二度と聞けないと思ってたから、あのまま保存しちゃったよ。 |
そのボイスメール、あとでもう一回聴きたいって思う? | わかんない、まだちゃんと最後まで聴けてなくて…途中で切っちゃったんだ。でも消せない、指が動かないっていうか。 |
あの、さっきの車の話、どういうことだったんですか? | もうね、信号待ちしてたら後ろからバーンってぶつかられるかと思ったよ。しかも前はスクールバスでさ、あと数十センチで追突してた。運転手はスマホ見てて俺の車に気づいてなかったんだよね。クラクション鳴らしまくったけど無視されて、頭にきて降りそうになったけど、それどころじゃなかった。バスの子供たちがこっち見てて、なんか恥ずかしくなってそのまま去ったけど、心臓バクバクでまだ手が震えてる。 |
ちょっと聞こえたんですけど、交通事故に遭いそうになったって? | そうそう、交差点でね、俺がちゃんと止まったのに後ろのやつがノーブレーキで突っ込んできてさ。バスにぶつかるかと思ったよ。あの運転手、多分スマホ見ててこっち見てなかった。降りて文句言おうと思ったけど、バスの運転手がこっち見てて、なんか大人気ないかなって思ってやめた。でもさ、もしあの時バスが急に止まってたら間違いなく事故ってたよ。もう二度とあの道通らないって決めた。 |
この待ち時間、何か面白いことないかなあ | 窓の外の鳩がずっと同じ場所で止まってるんだよね |
ちょっと手持ち無沙汰なんだけど、どうしよう | カップの模様がなんだかジジイの顔に見えてきた |
え、何見てるの? | あの子が岩の上を飛び跳ねてるの見てたら、昔の自分を思い出してさ。もう膝が笑ってた時代が懐かしいよ。 |
どうしたの、急に黙って? | いや、あの子が木の根っこを跨ぐ姿が、俺が小6の時とそっくりでさ。老けたもんだなあって、笑っちゃうよ。 |
また間違ってたって、まさか笑いながら二度も? | 二度目が来たとき、店員がにこにこしながらすみませんって言ってきてさ、こっちはもう…言葉が出なかったよ、何がおかしいんだって思った |
Subsets and Splits
No community queries yet
The top public SQL queries from the community will appear here once available.