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663
|
|---|---|---|---|---|
JCRRAG_003801
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保険
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【ABCペット保険】
(1)補償内容
ABCペット保険は、ペットの病気・ケガの際の治療費を補償する保険です。
(2)ポイント
・ペットの万一の入院・手術・通院のために
近年、犬や猫などペットの寿命は延びていますが、ペットも高齢になると病気やケガが重症化するリスクが高くなる傾向があり、治療や入院により治療費が高額になることもあります。ペットの治療費は、公的医療保険制度が無いため、全額自己負担です。自己負担を軽減するためにも、加入を検討してみてはいかがでしょうか。
・契約時には加入条件や補償対象について確認を
ABCペット保険に加入できる主なペットは犬・猫ですが、鳥やうさぎ、ハムスター、爬虫類などの加入が可能な場合もあります。
また、ABCペット保険では主に「入院」「手術」「通院」に係る費用が補償の対象ですが、保険金が支払われない場合があります。例えば、ワクチンを接種していれば予防が可能な病気、飼い主が故意にケガをさせた場合の治療費などは一般的に補償の対象とはなりません。なお、健康体なペットが受けるワクチンなどの予防接種、病気予防の診療、健康診断、去勢・避妊手術などに係る費用、先天性・遺伝性の異常なども補償の対象とはならない場合があります。
(3)ABCペット保険で補償される病気・ケガの例
・ペットの猫がおもちゃの部品を誤飲してしまい、摘出手術のため入院した。
・ペットの犬がソファーから飛び降りて骨折し、手術した。
・ペットの犬が皮膚炎にかかり、通院治療が必要になった。
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ABCペット保険の説明によると、ワンワンと吠える動物の寿命は近年、延びていますか?
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はい、ABCペット保険の説明によると、ワンワンと吠える動物の寿命は近年、延びています。
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JCRRAG_003802
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保険
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【ABC個人賠償責任保険「いつでも安心保険」】
(1)「いつでも安心保険」の補償内容
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときなど、法律上の損害賠償責任を負担する場合に保険金が支払われます。
(2)「いつでも安心保険」で補償される主な事故
以下のような場合に保険金が支払われます。
・自転車で通行人に怪我をさせてしまった。
・買い物中に商品を壊してしまった。
・飼い犬が他人に噛み付いて怪我をさせてしまった。
(3)「いつでも安心保険」のポイント
・自動車保険、火災保険、傷害保険などの特約として契約
「いつでも安心保険」は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの特約としてセットで契約することができます。
・ひとつの保険で家族が起こした事故をサポート
「いつでも安心保険」は、ひとつの保険で家族が起こした事故をサポートします。したがって、お父さんが傷害保険の特約として「いつでも安心保険」を契約している場合、お母さんが買い物中に商品を壊してしまったときの賠償も、お父さんの保険でカバーできるのです。
(4)事故のときは弊社にご連絡ください
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときに、弊社に断りなく被害者の方と約束を取り交わしてしまった場合には、保険金が支払われない場合があります。事故を起こしてしまった場合には、弊社に連絡するとともに、弊社の了承なしに話を進めないようにしてください。
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ショッピングをしている時に商品を壊してしまった場合は、「いつでも安心保険」で保険金が支払われますか?
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はい、ショッピングをしている時に商品を壊してしまった場合は、「いつでも安心保険」で保険金が支払われます。
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JCRRAG_003803
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保険
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【ABC個人賠償責任保険「いつでも安心保険」】
(1)「いつでも安心保険」の補償内容
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときなど、法律上の損害賠償責任を負担する場合に保険金が支払われます。
(2)「いつでも安心保険」で補償される主な事故
以下のような場合に保険金が支払われます。
・自転車で通行人に怪我をさせてしまった。
・買い物中に商品を壊してしまった。
・飼い犬が他人に噛み付いて怪我をさせてしまった。
(3)「いつでも安心保険」のポイント
・自動車保険、火災保険、傷害保険などの特約として契約
「いつでも安心保険」は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの特約としてセットで契約することができます。
・ひとつの保険で家族が起こした事故をサポート
「いつでも安心保険」は、ひとつの保険で家族が起こした事故をサポートします。したがって、お父さんが傷害保険の特約として「いつでも安心保険」を契約している場合、お母さんが買い物中に商品を壊してしまったときの賠償も、お父さんの保険でカバーできるのです。
(4)事故のときは弊社にご連絡ください
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときに、弊社に断りなく被害者の方と約束を取り交わしてしまった場合には、保険金が支払われない場合があります。事故を起こしてしまった場合には、弊社に連絡するとともに、弊社の了承なしに話を進めないようにしてください。
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飼い犬が他人に噛み付いて負傷させてしまった場合は、「いつでも安心保険」で保険金が支払われますか?
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はい、飼い犬が他人に噛み付いて負傷させてしまった場合は、「いつでも安心保険」で保険金が支払われます。
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JCRRAG_003804
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保険
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【ABC個人賠償責任保険「いつでも安心保険」】
(1)「いつでも安心保険」の補償内容
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときなど、法律上の損害賠償責任を負担する場合に保険金が支払われます。
(2)「いつでも安心保険」で補償される主な事故
以下のような場合に保険金が支払われます。
・自転車で通行人に怪我をさせてしまった。
・買い物中に商品を壊してしまった。
・飼い犬が他人に噛み付いて怪我をさせてしまった。
(3)「いつでも安心保険」のポイント
・自動車保険、火災保険、傷害保険などの特約として契約
「いつでも安心保険」は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの特約としてセットで契約することができます。
・ひとつの保険で家族が起こした事故をサポート
「いつでも安心保険」は、ひとつの保険で家族が起こした事故をサポートします。したがって、お父さんが傷害保険の特約として「いつでも安心保険」を契約している場合、お母さんが買い物中に商品を壊してしまったときの賠償も、お父さんの保険でカバーできるのです。
(4)事故のときは弊社にご連絡ください
他人の物を壊したり、他人に怪我をさせてしまったりしたときに、弊社に断りなく被害者の方と約束を取り交わしてしまった場合には、保険金が支払われない場合があります。事故を起こしてしまった場合には、弊社に連絡するとともに、弊社の了承なしに話を進めないようにしてください。
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「いつでも安心保険」は、火事に備えた保険の特約としてセットで契約することができますか?
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はい、「いつでも安心保険」は、火事に備えた保険の特約としてセットで契約することができます。
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JCRRAG_003805
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保険
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【チケットガードのご案内】
「チケットガード」は、やむを得ない事情でイベントを観覧できなかった場合にチケット代金を補償する保険です。なお、自然災害によってイベントを観覧できなかった場合は、「チケットガード」のお支払いの対象となりません。また、本人の過失によってイベントを観覧できなかった場合も、「チケットガード」のお支払いの対象となりません。
*やむを得ない事情の例 ... 急なご病気やけが、突然の宿泊出張命令、交通機関の遅延
*自然災害の例 ... 地震、津波
*本人の過失の例 ... イベントチケットの破損、交通機関の乗り遅れ
保険料の目安は以下のとおりです。
チケット代金:5000円→保険料:750円
チケット代金:7000円→保険料:950円
チケット代金:10000円→保険料:1240円
チケット代金:15000円→保険料:1730円
チケット代金:20000円→保険料:2220円
チケット代金:30000円→保険料:3200円
チケット代金:50000円→保険料:5150円
病気が原因で保険金を請求する際は、受診を証明する書類が必要です。
*受診を証明する書類 ... 医師が発行する診断書、病院の領収書
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イベントチケットを破損して、イベントを観覧できなかった場合は、「チケットガード」の支払いの対象となりますか?
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いいえ、イベントチケットを破損して、イベントを観覧できなかった場合は、「チケットガード」の支払いの対象となりません。
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JCRRAG_003806
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保険
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【チケットガードのご案内】
「チケットガード」は、やむを得ない事情でイベントを観覧できなかった場合にチケット代金を補償する保険です。なお、自然災害によってイベントを観覧できなかった場合は、「チケットガード」のお支払いの対象となりません。また、本人の過失によってイベントを観覧できなかった場合も、「チケットガード」のお支払いの対象となりません。
*やむを得ない事情の例 ... 急なご病気やけが、突然の宿泊出張命令、交通機関の遅延
*自然災害の例 ... 地震、津波
*本人の過失の例 ... イベントチケットの破損、交通機関の乗り遅れ
保険料の目安は以下のとおりです。
チケット代金:5000円→保険料:750円
チケット代金:7000円→保険料:950円
チケット代金:10000円→保険料:1240円
チケット代金:15000円→保険料:1730円
チケット代金:20000円→保険料:2220円
チケット代金:30000円→保険料:3200円
チケット代金:50000円→保険料:5150円
病気が原因で保険金を請求する際は、受診を証明する書類が必要です。
*受診を証明する書類 ... 医師が発行する診断書、病院の領収書
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病気が原因で保険金を請求する際は、医師が発行する診断書か病院の領収書が必要ですか?
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はい、病気が原因で保険金を請求する際は、医師が発行する診断書か病院の領収書が必要です。
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JCRRAG_003807
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保険
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【ANAのキャンセル保険「そらもよう」】
(1)「そらもよう」は、ANAが指定する事由により、フライトのご予約を取り消し・払い戻しした場合に発生する取消手数料および払戻手数料を補償する保険です。
*ANAが指定する事由
悪天候による欠航のおそれ、入場券を事前取得したイベントの中止、急な出張業務
(2)「そらもよう」は、ANAが指定する事由で予定外に支出した費用も補償します(フライトごとに被保険者1名あたり定額1万円)。
*ANAが指定する事由
フライトの欠航、フライトの遅延(到着予定時刻から6時間以上の遅延)、公共交通機関の運休および2時間以上の遅延によるフライト変更
*予定外に支出した費用の例
追加宿泊費用、追加交通費、追加食費および目的地にて提供を受ける予定であった予約済みサービス等の取消料
(3)なお、乗継用航空券は、「そらもよう」の適用対象外です。
*乗継用航空券の例
ANA VALUE TRANSIT、ANA SUPER VALUE TRANSIT
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「そらもよう」は、悪天候による欠航のおそれにより、フライトのご予約を取り消し・払い戻しした場合に発生する取消手数料および払戻手数料を補償する保険ですか?
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はい、「そらもよう」は、悪天候による欠航のおそれにより、フライトのご予約を取り消し・払い戻しした場合に発生する取消手数料および払戻手数料を補償する保険です。
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JCRRAG_003808
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保険
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【ANAのキャンセル保険「そらもよう」】
(1)「そらもよう」は、ANAが指定する事由により、フライトのご予約を取り消し・払い戻しした場合に発生する取消手数料および払戻手数料を補償する保険です。
*ANAが指定する事由
悪天候による欠航のおそれ、入場券を事前取得したイベントの中止、急な出張業務
(2)「そらもよう」は、ANAが指定する事由で予定外に支出した費用も補償します(フライトごとに被保険者1名あたり定額1万円)。
*ANAが指定する事由
フライトの欠航、フライトの遅延(到着予定時刻から6時間以上の遅延)、公共交通機関の運休および2時間以上の遅延によるフライト変更
*予定外に支出した費用の例
追加宿泊費用、追加交通費、追加食費および目的地にて提供を受ける予定であった予約済みサービス等の取消料
(3)なお、乗継用航空券は、「そらもよう」の適用対象外です。
*乗継用航空券の例
ANA VALUE TRANSIT、ANA SUPER VALUE TRANSIT
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「そらもよう」は、公共交通機関の2時間以上の遅延によるフライト変更で予定外に支出した費用を補償しますか?
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はい、「そらもよう」は、公共交通機関の2時間以上の遅延によるフライト変更で予定外に支出した費用を補償します。
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JCRRAG_003809
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保険
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【ANAのキャンセル保険「そらもよう」】
(1)「そらもよう」は、ANAが指定する事由により、フライトのご予約を取り消し・払い戻しした場合に発生する取消手数料および払戻手数料を補償する保険です。
*ANAが指定する事由
悪天候による欠航のおそれ、入場券を事前取得したイベントの中止、急な出張業務
(2)「そらもよう」は、ANAが指定する事由で予定外に支出した費用も補償します(フライトごとに被保険者1名あたり定額1万円)。
*ANAが指定する事由
フライトの欠航、フライトの遅延(到着予定時刻から6時間以上の遅延)、公共交通機関の運休および2時間以上の遅延によるフライト変更
*予定外に支出した費用の例
追加宿泊費用、追加交通費、追加食費および目的地にて提供を受ける予定であった予約済みサービス等の取消料
(3)なお、乗継用航空券は、「そらもよう」の適用対象外です。
*乗継用航空券の例
ANA VALUE TRANSIT、ANA SUPER VALUE TRANSIT
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「そらもよう」は、ANAが指定する事由で支出した、目的地で提供を受ける予定であった予約済みサービスの取消料を補償しますか?
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はい、「そらもよう」は、ANAが指定する事由で支出した、目的地で提供を受ける予定であった予約済みサービスの取消料を補償します。
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JCRRAG_003810
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保険
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ロードアシスタンス
すべてのご契約が対象となります。
「ロードアシスタンス特約」、「代車等諸費用特約(事故時30日型)」および「代車等諸費用特約(15日型)」の補償の対象となる費用については、保険金としてお支払いします。
1.レッカーけん引
1事故につき15万円限度(応急処置費用と合算の限度額となります)。
ご契約の自動車が事故、故障またはトラブルにより走行不能となった場合に、レッカーによるけん引を行います。
◆15万円に相当するレッカーけん引距離の目安は、大手会員制ロードアシスタンス業者で普通乗用車をレッカーけん引する場合、約150km(基本料金・作業料金1時間程度を含みます。)となります(ロードアシスタンス業者、車種により異なる場合があります。)。
◆電気自動車が電池切れとなった場合や、燃料電池自動車等の所定の場所以外での補給が困難な燃料のみにより走行する自動車が燃料切れとなった場合は、充電または燃料補給が可能な場所までレッカーけん引を行います。なお、ガソリンまたは軽油の燃料切れはレッカーけん引の対象外となります。
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契約している自動車が事故により走行不能となった場合、ロードアシスタンスのレッカーけん引は何キロまで利用可能ですか?
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契約している自動車が事故により走行不能となった場合、ロードアシスタンスのレッカーけん引は約150キロまで利用可能です。
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JCRRAG_003811
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保険
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【関東ITソフトウェア健康保険組合健診実施要領】
【健診の種類と受診資格および利用料金】
受診資格に応じて以下のいずれかを受診できます。
・基本健診
受診資格:被保険者、または被扶養者である配偶者、または30歳以上の被扶養者
利用料金(税込):2000円
・人間ドックA
受診資格:35歳以上の被保険者、または35歳以上の被扶養者
利用料金(税込):6000円
・人間ドックB
受診資格:35歳以上の被保険者、または35歳以上の被扶養者
利用料金(税込):8000円
・人間ドックC
受診資格:35歳以上の被保険者、または35歳以上の被扶養者
利用料金(税込):10000円
【健診と一緒に受診できるオプション検査】
受診資格があれば、以下の検査を1つまたは複数受診できます。
・腹部超音波検査
受診資格:30歳以上の基本健診受診者
利用金額(税込):2000円
・頸動脈超音波検査
受診資格:40歳以上、かつ偶数年齢の人間ドック受診者
利用金額(税込):2000円
・心臓超音波検査
受診資格:40歳以上、かつ偶数年齢の人間ドック受診者
利用金額(税込):4000円
・脳MR検査(脳MRI/MRA、頸部MRA)
受診資格:40歳以上、かつ偶数年齢の人間ドック受診者
利用金額(税込):10000円
・肺CT検査
受診資格:40歳以上、かつ偶数年齢の人間ドック受診者
利用金額(税込):5000円
・大腸内視鏡検査
受診資格:50歳以上、かつ人間ドック受診者
利用金額(税込):12000円
・婦人科検査(子宮頸がん検診+経膣超音波)
受診資格:女性の健診受診者
利用金額(税込):1000円
・婦人科検査(乳腺超音波)
受診資格:女性の健診受診者
利用金額(税込):3000円
・婦人科検査(マンモグラフィ)
受診資格:40歳未満で女性の健診受診者、または40歳以上で女性の健診受診者
利用金額(税込):3000円(40歳未満)1000円(40歳以上)
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関東ITソフトウェア健康保険組合の健診では、婦人科検査(子宮頸がん検診+経膣超音波)の受診資格がある者は、同時に婦人科検査(乳腺超音波)の受診資格もありますか?
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はい、関東ITソフトウェア健康保険組合の健診では、婦人科検査(子宮頸がん検診+経膣超音波)の受診資格がある者、つまり女性の健診受診者は、同時に婦人科検査(乳腺超音波)の受診資格もあります。
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JCRRAG_003812
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法律
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労働基準法
第25条
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
第38条の3
使用者が、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、次に掲げる事項を定めた場合において、労働者を第一号に掲げる業務に就かせたときは、当該労働者は、厚生労働省令で定めるところにより、第二号に掲げる時間労働したものとみなす。
第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
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労働基準法第34条によると、労働時間が480分を超える場合、使用者は少なくとも何時間の休憩を途中で与えなければなりませんか。
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労働基準法第34条によると、労働時間が480分を超える場合、使用者は少なくとも1時間の休憩を途中で与えなければなりません。
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JCRRAG_003813
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法律
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クーリングオフ制度とは、消費者が契約した後に契約を解除できる制度です。ただし、すべての契約でクーリングオフ制度を利用できるわけではなく、この制度を使うには条件があります。
まず、取引形態によって、クーリングオフ制度を利用できるか否かが分かれます。訪問販売や通信販売、電話勧誘販売、連鎖販売取引、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引、訪問購入という取引形態をとっている必要があります。それ以外の形態をとっている取引では、クーリングオフ制度は適用されません。
また、クーリングオフの期間は契約書面を受け取った日から始まりますが、いつまで適用されるかは取引形態によって異なります。訪問販売や電話勧誘販売、特定継続的役務提供、訪問購入は8日間です。通信販売は原則として8日ですが、業者が取り決めた返品特約があれば、それが優先されます。そして、連鎖販売取引や業務提供誘引販売取引は、20日間です。
さらに、適用対象品目についての契約であったか否かも重要です。訪問販売や通信販売、連鎖販売取引、電話勧誘販売、業務提供誘引販売取引では、原則としてすべての品目にクーリングオフ制度が適用されます。一方、特定継続的役務提供や訪問購入では適用対象品目が決まっています。特定継続的役務提供では、エステティックサロン、語学教室、学習塾、家庭教師、パソコン教室、結婚相手紹介サービス、美容医療が適用対象品目となり、訪問購入では、大型家電、家具(骨董品・収集品は除く)、自動車、書籍、DVD、CD、ゲームソフト類、有価証券を除いたすべての物品が適用対象品目となります。ただし、訪問販売や電話勧誘販売での契約でも、クーリングオフが適用されない場合もあります。例えば、営業や仕事用のために契約した場合や、代金が3,000円未満の現金取引の場合、化粧品や健康食品などの指定消耗品を自ら使用した場合の使用済み分、葬儀、乗用自動車など適用除外にあたる商品やサービスが該当します。
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不用品の買取において、クーリングオフの適用期間は何日間ですか?
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不用品の買取において、クーリングオフの適用期間は8日間です。
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JCRRAG_003814
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法律
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【旧優生保護法とは】
「旧優生保護法」とは、1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律です。
「第一条」に「この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」と定められています。つまり、障害のある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のためには、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律でした。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害などがある人に対して、本人の同意がなくても強制的に不妊手術を行うことも認めていました。
【法律の背景】
なぜ、このような法律が作られたのでしょうか。
時代背景として、1945年の敗戦以降、外地からの引き上げや出生数の増加によって国内の人口が急増し、食糧不足などの問題が深刻になっていたことがあります。「人口の抑制」が国としての大きな課題だったのです。
そんな中、旧優生保護法が担った役割の一つが「中絶の合法化」でした。日本では明治以来「堕胎罪」によって中絶を禁止していますが、「妊娠・出産を繰り返すことで母体の健康を損ねる場合」や、「暴行されて妊娠した場合」などは、「人工妊娠中絶を行うことができる」と定めたのです。
一方で、人口を抑制することにより、病気や障害のある人の割合が増えてしまうのではないか、と危惧する人たちがいました。優生保護法の制定をリードした谷口弥三郎参議院議員もその1人です。彼は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
この考えが、「不良な子孫の出生を防止する」という、旧優生保護法の目的につながっていったのです。
【被害と社会への影響】
・強制不妊手術の拡大
旧優生保護法の不妊手術の対象は、当初は基本的に、遺伝するおそれのある病気や障害に限られていました。法律の目的が「病気や障害がある子どもが生まれる事を防ぐ」ことだったからです。
しかし成立から4年後の1952年、「遺伝性ではない精神疾患や知的障害がある場合も、本人の同意なく不妊手術ができる」という改正がされます。不妊手術の要件を、「子どもへの影響(遺伝)」だけでなく、「本人の障害」に拡大するという大きな改正でしたが、国会で深く議論された形跡はありません。ただし、ハンセン病については「子どもに伝染するおそれ」がある場合は不妊手術の対象とされ、多くの人が強制的に不妊手術を受けさせられました。
行政も、強制的な不妊手術を積極的に後押ししていました。
1953年に厚生省(当時)が出した通知では、強制的な不妊手術にあたって、「身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される」と書かれています。障害のある人が不妊手術に同意しない場合、身体を縛ったり、麻酔薬を使ったり、だましたりしてもよい、としていたのです。
国の資料では、9歳の子どもにまで、不妊手術を行っていたこともわかっています。
・法律から逸脱した不妊手術
さらに後年になると、不妊手術は法律で対象とされていないはずの遺伝性ではない身体障害者などに対しても行われるようになります。手術の方法も、法律に定められていた「生殖腺を除去しない方法」を逸脱し、子宮の摘出や放射線の照射、睾丸の摘出といった心身への影響が大きい方法まで行われるようになり、ホルモンバランスの異常など、長年にわたって後遺症に苦しむ被害者を生み出すことにもなりました。
・「強制不妊手術」の被害者数
旧優生保護法による「強制不妊手術」を受けさせられた被害者は、国の調査では約1万6500人に上ります。一方、本人の同意の下に不妊手術を受けた人は約8500人ですが、実際には障害者の立場が弱いために「同意」せざるを得なかった、「実質的な強制だった」ケースも裁判では認められており、その数は少なくないと考えられています。さらに、本来は旧優生保護法の対象ではなかった非遺伝性の身体障害者への手術の数などは調査に上がっておらず、正確な被害者数を知ることは困難になっています。
・学校教育と旧優生保護法
旧優生保護法が成立すると、その内容は学校の教科書でも教えられるようになります。
「国民優生の目的を達するためには、優秀な人々の生活が国家的に保護されて、その人口が増加するような対策が講ぜられねばならない。それと同時に、素質の劣悪な人々に対しては、できるかぎり優生保護法の名において、受胎出産を禁止することが望ましい」(昭和34年 高等保健体育 改訂版)
「遺伝性の病気、たとえば遺伝性の精神薄弱、精神病などが家庭の中に見られる場合には、こどもにそのような因子を伝えるおそれがあるので、優生保護法によって、子どもを産まないようにすることが望ましい」(昭和48年 家庭科)
教育を通じて、「障害や病気がある人は子どもを持つべきではない」という優生思想は強化され、社会の中に浸透していきました。
・国賠訴訟の提起と一時金支給法
1996年に優生保護法はようやく改正され、名称は「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。しかし実態調査や補償の議論などは行われず、被害を受けた人の問題は放置されました。
1997年頃から一部の被害者が、国や自治体に対して謝罪と補償、実態解明を求めて声を上げ始めました。しかしいずれも、「記録が残っていない」「当時は合法だったため」などとして、応じられませんでした。
2016年(平成28年)3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。
2016年6月のNHKの取材に対して、厚生労働省は、当時、不妊手術は合法的なものだったと回答しました。
「旧優生保護法において定められていた手続きに反し、違法に優生手術が行われていたとの具体的な情報は承知しておらず、そうしたなかで賠償などを行うことは難しいものと受け止めております。」(厚生労働省)
2016年5月、飯塚さんは東京で開かれた障害者団体の集まりに参加し、自らの体験を語りました。悪性のがんを患い、重い病をおしての登壇でした。
「同じ思いをした人たちに、声を上げてほしい。大勢いるわけだから、泣き寝入りしてたらあれでしょ。やってはならないことなんでね。できれば名乗りでてもらいたい。」(飯塚さん)
飯塚さんが不妊手術を受けて、54年。歴史の闇に埋もれてきた重い現実に、ようやくかすかな光が当たろうとしています。
「優生保護法」は過去のものなのか?
なぜ、優生保護法がここまで必要とされたのか。生命倫理学を専門とし、優生保護法に詳しい立命館大学教授の松原洋子さんは、こう説明します。
「20世紀、世界的に優生運動が広まり、さまざまな国で障害を持った人を生ませないようにする断種法が制定されました。1970年代ぐらいまでは『障害を持った人は子どもを作らない』という考え方が当たり前とされ、優生手術も当たり前のように行われていたのだと思います。戦後、日本でこれだけ長期にわたって優生保護法が残ったのは、敗戦によって日本民族の危機であるとの考え方が強まったからだと思います。こうした問題は今もあって、障害を持った人、障害を持って生まれてくるかもしれない子どもは、この社会にあってはいけない、いない方がいい存在として見られている。たとえば現在、出生前診断がだいぶ普及をしています。出生前検査を受けようとする方は、やはり、結果によっては中絶と考えている方が比較的多いと思います。」(松原教授)
国は長い間、「当時は合法だった」ことを理由に、謝罪や補償に動くことはありませんでした。しかし2018年1月、飯塚さんと同じように手術を受けた、宮城県の60代の女性が、国に損害賠償を求める訴えを起こし、事態は急速に動き始めました。全国の自治体などに保存されていた資料が次々と発掘され、埋もれてきた事実が少しずつ明らかになってきています。また、超党派の議員連盟が作られ、議員立法による救済を目指す動きもあり、国も実態調査に乗り出す予定です。
・国家賠償訴訟の提起
2016年3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。2018年12月8日、宮城県の知的障害がある60代女性佐藤由美さん(仮名)の手術記録が見つかったことをきっかけに、旧優生保護法による強制不妊手術が憲法違反であるとして、国に賠償を求める訴訟が、初めて仙台地裁で受理されました。このニュースは全国で大きく報じられ、忘れられかけていた旧優生保護法の問題が、ふたたびクローズアップされるきっかけになりました。支援団体や弁護士会による相談会が全国で開かれ、障害者団体による被害者の掘り起こしなども行われます。その結果、2024年3月までに、39人の被害者が、国に謝罪と賠償を求める裁判を提訴しています。
・一時金支給法の制定
こうした動きを受けて、国は2019年に、被害者に対して320万円の一時金を支給する法律を制定しました。この法律では、旧優生保護法に基づく不妊手術を受けさせられた人だけでなく、身体障害者に対する子宮摘出など、法を逸脱した手術の被害者も対象にしています。2024年2月までに1303人が申請し、そのうち1094人が被害を認められて一時金の支給を受けました。
しかし2万5000人以上と考えられる被害者数に対して、申請する人が少なすぎるという声も上がっています。その要因としては 、
・強制不妊手術のピークは1950年代~60年代であり、あまりに時間が経ちすぎたこと
・手術を受けたときにきちんとした説明がされておらず、自分が受けた手術が優生保護法による不妊手術だとわかっていないケースも多いこと
・知的障害や精神障害がある被害者が多く、自ら声を上げることが困難なこと
などがあると言われています。
また、一時金の金額が、子どもを持つ権利を奪われるという重大な人権侵害に比べて低すぎる、という意見や、前文に書かれた「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、こころから深くお詫びする」という文章の意味が曖昧であるといった批判もあり、法改正をめぐる議論は今も続いています。
・裁判の経過と論点
全国で提起されている国賠訴訟では、2024年3月までに18の地裁・高裁で判決が下されました。主な論点は 、
1.旧優生保護法による、障害を理由とした不妊手術は憲法違反かどうか
2.「20年以上昔の出来事は、請求権が消滅する」という法律上の規定(除斥期間)を適用するかどうか
の2点です。
裁判所の判断は分かれていますが、これまで出された8件の高裁判決をみると、1の点については、8件全てが「違憲だった」と認定しています。2の「除斥期間」については、6件が適用を認めず、国に賠償責任があるとしています。
現在(2024年3月)は原告、被告の双方が上告していて、最高裁での審理が続いています。判決は2024年の夏までには出される見込みです。
原告の多くは70代以上と高齢化が進んでいて、手術の後遺症による体調不良を抱えている人もいます。すでに39人の原告のうち、6人が亡くなりました。10代~20代で不妊手術を受けさせられ、人生の長い時間、苦しみを抱えて生きてきた被害者のために、早期の全面的な解決が求められています。
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谷口弥三郎参議院議員によって制定がリードされた法律は、1996年の改正によりどう変わりましたか?
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谷口弥三郎参議院議員によって制定がリードされた法律は、1996年の改正により名称が「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。
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JCRRAG_003815
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法律
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クーリングオフ制度とは、消費者が契約した後に契約を解除できる制度です。ただし、すべての契約でクーリングオフ制度を利用できるわけではなく、この制度を使うには条件があります。
まず、取引形態によって、クーリングオフ制度を利用できるか否かが分かれます。訪問販売や通信販売、電話勧誘販売、連鎖販売取引、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引、訪問購入という取引形態をとっている必要があります。それ以外の形態をとっている取引では、クーリングオフ制度は適用されません。
また、クーリングオフの期間は契約書面を受け取った日から始まりますが、いつまで適用されるかは取引形態によって異なります。訪問販売や電話勧誘販売、特定継続的役務提供、訪問購入は8日間です。通信販売は原則として8日ですが、業者が取り決めた返品特約があれば、それが優先されます。そして、連鎖販売取引や業務提供誘引販売取引は、20日間です。
さらに、適用対象品目についての契約であったか否かも重要です。訪問販売や通信販売、連鎖販売取引、電話勧誘販売、業務提供誘引販売取引では、原則としてすべての品目にクーリングオフ制度が適用されます。一方、特定継続的役務提供や訪問購入では適用対象品目が決まっています。特定継続的役務提供では、エステティックサロン、語学教室、学習塾、家庭教師、パソコン教室、結婚相手紹介サービス、美容医療が適用対象品目となり、訪問購入では、大型家電、家具(骨董品・収集品は除く)、自動車、書籍、DVD、CD、ゲームソフト類、有価証券を除いたすべての物品が適用対象品目となります。ただし、訪問販売や電話勧誘販売での契約でも、クーリングオフが適用されない場合もあります。例えば、営業や仕事用のために契約した場合や、代金が3,000円未満の現金取引の場合、化粧品や健康食品などの指定消耗品を自ら使用した場合の使用済み分、葬儀、乗用自動車など適用除外にあたる商品やサービスが該当します。
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特定継続的役務提供で、英語教室はクーリングオフ制度の適用対象となりますか?
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はい、特定継続的役務提供で、英語教室はクーリングオフ制度の適用対象となります。
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JCRRAG_003816
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法律
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(犯人蔵匿等)
第百三条 罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
(偽証)
第百六十九条 法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十条 前条の罪を犯した者が、その証言をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
(虚偽鑑定等)
第百七十一条 法律により宣誓した鑑定人、通訳人又は翻訳人が虚偽の鑑定、通訳又は翻訳をしたときは、前二条の例による。
(虚偽告訴等)
第百七十二条 人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十三条 前条の罪を犯した者が、その申告をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
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法律により宣誓したうえで虚偽の陳述を行った証人が、証言をした事件について、裁判が確定する前に自白した場合、量刑はどうなりますか?
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法律により宣誓したうえで虚偽の陳述を行った証人が、証言をした事件について、裁判が確定する前に自白した場合、三月以上十年以下の懲役が減軽、又は免除されます。
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JCRRAG_003817
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法律
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人が亡くなった場合、亡くなった人が所有している財産は遺産と呼ばれ、基本的に親族の誰かに相続されます。亡くなった人のことを被相続人と呼び、被相続人の遺産を相続する人を相続人と呼びます。被相続人が遺言書を残していた場合には、遺言書の内容が優先されます。しかし、被相続人が遺言書を残していない限り、被相続人との関係性やその他の親族との関係性によって、自分が相続人の資格を有しているかどうか決まります。誰が相続人の資格を有するかは、民法に定められており、民法で定められた相続する権利を有している人のことを、法定相続人と言います。
法定相続人になれるのは、被相続人の配偶者と被相続人の血族です。基本的に被相続人の配偶者は常に相続人となれますが、被相続人の血族には、第1順位から第3順位までの順位があります。第1順位には、直系卑属である子が該当し、被相続人の子が死亡しており、孫がいる場合には、孫が第1順位となります。第2順位には、被相続人の直系尊属である父母が該当し、被相続人の父母が死亡しており、祖父母がいる場合には、祖父母が第2順位となります。第3順位には、被相続人の兄弟姉妹が該当し、兄弟姉妹が死亡しており、兄弟姉妹の子がいる場合には、兄弟姉妹の子が第3順位となります。
相続は、第1順位から優先して行われます。第1順位の者がいる場合には、第1順位の者が相続人となり、その中で相続分を分け合うことになります。そして、第1順位の者がいない場合には、第2順位の者が相続人となります。さらに、第2順位の者もいない場合には、第3順位の者が相続人となります。
誰がどのくらいの遺産を相続するかについても、民法で決められています。これを法定相続分と言います。被相続人の配偶者と第1順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は2分の1となり、残りの2分の1を第1順位の者で均等に分け合うこととなります。被相続人の配偶者と第2順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は3分の2となり、残りの3分の1を第2順位の者で均等に分け合うこととなります。被相続人の配偶者と第3順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は4分の3となり、残りの4分の1を第3順位の者で均等に分け合うこととなります。
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被相続人の配偶者の法定相続分が遺産の半分になる場合、他の相続人の法定相続人としての順位は第何順位ですか?
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被相続人の配偶者の法定相続分が遺産の半分になる場合、他の相続人の法定相続人としての順位は第1順位です。
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JCRRAG_003818
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法律
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主文
1 原判決を破棄する。
2 被上告人らの控訴を棄却する。
3 控訴費用及び上告費用は被上告人らの負担とする。
上告代理人春名茂ほかの上告受理申立て理由について1 原審の適法に確定した事実関係の概要は、次のとおりである。(1) 被上告人らは、いずれもB(以下「B」という。)とその夫との間に出生した子である。C(以下「本件被相続人」という。)は、Bの母の姉であるD(以下「D」という。)の子である。Bは、被上告人らの出生後の平成3年▲月にDとの間で養子縁組をし、これにより本件被相続人の妹となった後、平成14年▲月に死亡した。(2) 本件被相続人は、平成31年▲月に死亡した。本件被相続人には、子その他の直系卑属及びB以外の兄弟姉妹はおらず、死亡時においては直系尊属及び配偶者もいなかった。(3) 被上告人らは、令和2年6月22日、民法889条2項において準用する同法887条2項の規定によりBを代襲して本件被相続人の相続人となるとして、本件被相続人の遺産である第1審判決別紙物件目録記載1の土地及び同目録記載2の建物につき、相続を原因とする所有権移転登記及び持分全部移転登記の各申請をした。 - 1 -横浜地方法務局川崎支局登記官は、同年9月2日付けで、上記各申請は不動産登記法25条4号の「申請の権限を有しない者の申請」に当たるとして、これを却下する旨の各決定(以下「本件各処分」という。)をした。2 本件は、被上告人らが、上告人を相手に、本件各処分の取消しを求める事案である。3 原審は、上記事実関係の下において、要旨次のとおり判断し、本件各処分は違法であるとして、被上告人らの請求を認容した。民法889条2項により同条1項2号の場合に同法887条2項の規定を準用するに当たっては、同項ただし書の「被相続人の直系卑属でない者」を「被相続人の傍系卑属でない者」と読み替えるのが相当であり、本件被相続人の傍系卑属である被上告人らは、Bを代襲して本件被相続人の相続人となることができる。4 しかしながら、原審の上記判断は是認することができない。その理由は、次のとおりである。(1) 民法887条2項ただし書は、被相続人の子が相続開始以前に死亡した場合等について、被相続人の子の子のうち被相続人の直系卑属でない者は被相続人の子を代襲して相続人となることができない旨を規定している。これは、被相続人の子が被相続人の養子である場合、養子縁組前から当該子の子である者(いわゆる養子縁組前の養子の子)は、被相続人との間に当該養子縁組による血族関係を生じないこと(民法727条、大審院昭和6年(オ)第2939号同7年5月11日判決・民集11巻11号1062頁参照)から、養子を代襲して相続人となることができないことを明らかにしたものである。そうすると、民法889条2項において準用する同法887条2項ただし書も、被相続人の兄弟姉妹が被相続人の親の養子である場合に、被相続人との間に養子縁組による血族関係を生ずることのない養子縁組前の養子の子(この場合の養子縁組前の養子の子は、被相続人とその兄弟姉妹の共通する親の直系卑属でない者に当たる。)は、養子を代襲して相続人となることができない旨を定めたものと解される。 - 2 -したがって、被相続人とその兄弟姉妹の共通する親の直系卑属でない者は、被相続人の兄弟姉妹を代襲して相続人となることができないと解するのが相当である。(2) これを本件についてみると、被上告人らは、本件被相続人とBの共通する親であるDの直系卑属でないから、Bを代襲して本件被相続人の相続人となることができない。5 以上によれば、原審の判断には、判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反がある。論旨は理由があり、原判決は破棄を免れない。そして、以上に説示したところによれば、被上告人らの請求は理由がなく、これを棄却した第1審判決は正当であるから、被上告人らの控訴を棄却すべきである。よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり判決する。
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被上告人らはBを代襲して被相続人の相続人となることができると判断した原判決の結果はどうなりました?
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被上告人らは被相続人の直系卑属ではないため、被相続人の相続人となることができると判断した原判決は破棄されました。
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JCRRAG_003819
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法律
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労働基準法
第25条
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
第38条の3
使用者が、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、次に掲げる事項を定めた場合において、労働者を第一号に掲げる業務に就かせたときは、当該労働者は、厚生労働省令で定めるところにより、第二号に掲げる時間労働したものとみなす。
第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
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雇用されている会社や組織において、給与を貰いながら勤務せずに休める日の数について定めているのは、労働基準法の第何条ですか。
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労働基準法の第39条は、雇用されている会社や組織において、給与を貰いながら勤務せずに休める日の数について定めています。
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JCRRAG_003820
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法律
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・不当表示の禁止
景品表示法では、うそや大げさな表示など、消費者をだますような表示を禁止しています。品質や価格などは、消費者が商品・サービスを選ぶ重要な基準になりますから、その表示は正しく、分かりやすいことが大前提です。ところが、商品・サービスの品質や価格について実際よりも著しく優良又は有利と見せかける表示が行われると、消費者の適切な商品・サービスの選択が妨げられてしまいます。このため、景品表示法は、商品・サービスの品質や価格について、不当表示を禁止しています。また、景品表示法に違反する不当表示は、事業者側に故意や過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令の対象となります。なお、不当表示とは、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示のことです。また、事業者側とは、一般消費者に対して商品やサービスを提供する者です。
平成25年秋以降、大型飲食施設が提供する料理等のメニュー表示に関して、表示と異なる食材が使用されていた事実が次々と明らかになり、消費者の安全・安心が揺るがされる事態(いわゆる食品表示等問題)が発生しました。この問題を受けて、消費者庁では、違反事業者に対して措置命令を行ったほか、メニュー表示等に係る景品表示法上の考え方を公表しました。また、平成26年には2度にわたって景品表示法の改正が行われました。1度目の法改正では、事業者が講ずべき必要な措置が定められたほか、都道府県知事に措置命令権限等が付与され、さらに事業所管大臣等に調査権限を委任することができるようになったことによって行政の監視指導態勢の強化が図られました。また、2度目の法改正を受けて、景品表示法に課徴金制度が導入されました。
*大型飲食施設とは、収容人員100名以上のレストランです。
また、景品表示法は、商品やサービスの価格などの取引条件について、有利誤認表示を禁止しています。有利誤認表示とは、価格を著しく安くみせかけるなど取引条件を著しく有利にみせかける表示です。例えば実際には、自社に不利となる他社の割引サービスを除外した料金比較であるにもかかわらず、あたかも「自社が最も安い」かのように表示することは禁止されています。
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平成25年秋以降、収容人員100名以上のレストランが提供する料理等のメニュー表示に関して、表示と異なる食材が使用されていた事実が次々と明らかになりましたか?
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はい、平成25年秋以降、収容人員100名以上のレストランが提供する料理等のメニュー表示に関して、表示と異なる食材が使用されていた事実が次々と明らかになりました。
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JCRRAG_003821
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法律
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軽犯罪法
第一条 下記の各号に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
三 正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
四 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの
五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者
六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者
七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者
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正当な理由がなくて刃物を隠して携帯していたBさんは、軽犯罪法第一条に該当しましたか?
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はい、正当な理由がなくて刃物を隠して携帯していたBさんは、軽犯罪法第一条に該当しました。
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JCRRAG_003822
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法律
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仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらすものです。しかし、同時に家事・育児、近隣との付き合いなどの生活も、暮らしに欠かすことができないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい、喜びは倍増します。
しかしながら、現実の社会は、安定した仕事に就けず経済的に自立できなかったり、仕事に追われ、心身の疲労から健康を害してしまったり、仕事と子育てや老親の介護との両立に悩んだりなど、仕事と生活の間で問題を抱える人が多く見られます。
これらが、働く人々の将来への不安や、豊かさが実感できないことの大きな要因となっており、社会の活力の低下や少子化・人口減少という現象にまで繋がっていると言えます。それを解決する取組みが、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現です。
仕事と家庭の両立を図りながら、充実した職業生活を送れるよう、妊娠・出産、育児、介護をサポートし、働く男女が仕事を辞めずに続けられるような制度が設けられています。
まず、出産を予定している女性労働者は、請求により産前6週間(双子以上の場合は14週間)、休業することができます。また、会社は、出産後8週間は、就業させてはいけません(ただし、産後6週間経過後に、本人が請求し、医師が認めた場合は就業できます)(産前産後休業、労働基準法第65条)。
会社に、妊産婦健診の時間を確保することや、女性労働者が医師等から指導を受けた場合に指導事項を守るための措置を講じることを求める規定(男女雇用機会均等法第12条・13条)、女性労働者が育児時間を取得できる規定(労働基準法第67条)もあります。
また、育児・介護休業法によって、原則として子どもが1歳(一定の場合は1歳6か月(10月1日からは2歳まで))になるまで、育児休業を取得することができます。育児休業は、女性だけでなく男性も取得でき、両親がともに育児休業を取得する場合には子どもが1歳2か月になるまでの間の1年間、育児休業を取得することができます。
さらに、育児・介護休業法は、要介護状態にある家族を介護するための介護休業制度を設けています。これは、対象家族一人につき、通算93日を合計3回まで分割取得できます。
会社は対象となる労働者からの育児休業・介護休業の申出を拒むことはできません。
また、妊娠・出産したこと、産前産後休業・育児休業・介護休業などの申出又は取得したことなどを理由として、解雇その他不利益取扱いをすることは、法律で禁止されています(男女雇用機会均等法、育児・介護休業法)。こうした不利益取扱いに関する相談は、全国の都道府県労働局雇用環境・均等部(室)(P.8参照)で受け付けています。
※派遣社員の産前産後休業、育児休業・介護休業の申出については、派遣元に対して行う必要があります。
※育児休業・介護休業については、派遣社員、契約社員、パートタイム労働者やアルバイト等の有期契約労働者でも、1. 1年以上の継続勤務 2. (育児休業の場合)子が1歳6か月に達する日までに、(介護休業の場合)介護休業開始予定日から93日経過する日から6か月を経過する日までに、労働契約期間が満了することが明らかでないことの2つの要件を満たせば取得できます。
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派遣社員の男性は、どんな要件を満たせば、子どもが1歳になるまで育児休業を取得できますか。
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派遣社員の男性は、1年以上継続して勤務していて、子が1歳6か月に達する日までに労働契約期間が満了することが明らかでなければ、子どもが1歳になるまで育児休業を取得できます。
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JCRRAG_003823
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法律
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(犯人蔵匿等)
第百三条 罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
(偽証)
第百六十九条 法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十条 前条の罪を犯した者が、その証言をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
(虚偽鑑定等)
第百七十一条 法律により宣誓した鑑定人、通訳人又は翻訳人が虚偽の鑑定、通訳又は翻訳をしたときは、前二条の例による。
(虚偽告訴等)
第百七十二条 人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十三条 前条の罪を犯した者が、その申告をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
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人に刑事処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴をしたCさんは、どのような量刑に処せられましたか?
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人に刑事処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴をしたCさんは、三月以上十年以下の懲役に処せられました。
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JCRRAG_003824
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法律
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クーリングオフ制度とは、消費者が契約した後に契約を解除できる制度です。ただし、すべての契約でクーリングオフ制度を利用できるわけではなく、この制度を使うには条件があります。
まず、取引形態によって、クーリングオフ制度を利用できるか否かが分かれます。訪問販売や通信販売、電話勧誘販売、連鎖販売取引、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引、訪問購入という取引形態をとっている必要があります。それ以外の形態をとっている取引では、クーリングオフ制度は適用されません。
また、クーリングオフの期間は契約書面を受け取った日から始まりますが、いつまで適用されるかは取引形態によって異なります。訪問販売や電話勧誘販売、特定継続的役務提供、訪問購入は8日間です。通信販売は原則として8日ですが、業者が取り決めた返品特約があれば、それが優先されます。そして、連鎖販売取引や業務提供誘引販売取引は、20日間です。
さらに、適用対象品目についての契約であったか否かも重要です。訪問販売や通信販売、連鎖販売取引、電話勧誘販売、業務提供誘引販売取引では、原則としてすべての品目にクーリングオフ制度が適用されます。一方、特定継続的役務提供や訪問購入では適用対象品目が決まっています。特定継続的役務提供では、エステティックサロン、語学教室、学習塾、家庭教師、パソコン教室、結婚相手紹介サービス、美容医療が適用対象品目となり、訪問購入では、大型家電、家具(骨董品・収集品は除く)、自動車、書籍、DVD、CD、ゲームソフト類、有価証券を除いたすべての物品が適用対象品目となります。ただし、訪問販売や電話勧誘販売での契約でも、クーリングオフが適用されない場合もあります。例えば、営業や仕事用のために契約した場合や、代金が3,000円未満の現金取引の場合、化粧品や健康食品などの指定消耗品を自ら使用した場合の使用済み分、葬儀、乗用自動車など適用除外にあたる商品やサービスが該当します。
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ECサイトから購入する場合、どの品目のものがクーリングオフ制度の適用対象となりますか?
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はい、ECサイトから購入する場合、原則としてすべての品目のものがクーリングオフ制度の適用対象となります。
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JCRRAG_003825
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法律
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<今回のテーマ:日本国憲法>
今回は日本国憲法について勉強します。以下ではいくつかの条文を取りあげ、解説していきます。
【第七条】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、次の国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
〔解説〕
・法律とは、刑法や民放などです。
・儀式とは、大祭、小祭、旬祭などです。
【第二十六条】
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
(2)すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
〔解説〕
普通教育とは、小学校や中学校における教育のことです。
【第七十六条】
すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
〔解説〕
法律の定めるところにより設置する下級裁判所とは、高等裁判所や地方裁判所などです。
【第九十四条】
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
〔解説〕
地方公共団体とは、都道府県および市区町村のことです。
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司法権は地方裁判所にありますか?
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はい、司法権は地方裁判所にあります。
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JCRRAG_003826
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法律
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<今回のテーマ:日本国憲法>
今回は日本国憲法について勉強します。以下ではいくつかの条文を取りあげ、解説していきます。
【第七条】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、次の国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
〔解説〕
・法律とは、刑法や民放などです。
・儀式とは、大祭、小祭、旬祭などです。
【第二十六条】
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
(2)すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
〔解説〕
普通教育とは、小学校や中学校における教育のことです。
【第七十六条】
すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
〔解説〕
法律の定めるところにより設置する下級裁判所とは、高等裁判所や地方裁判所などです。
【第九十四条】
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
〔解説〕
地方公共団体とは、都道府県および市区町村のことです。
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国民は、保護する子女に中学校における教育を受けさせる義務を負いますか?
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はい、国民は、保護する子女に中学校における教育を受けさせる義務を負います。
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JCRRAG_003827
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法律
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昭和三十七年法律第百三十四号
不当景品類及び不当表示防止法
第一章 総則
(定義)
第二条
3 この法律で「景品類」とは、顧客を誘引するための手段として、その方法が直接的であるか間接的であるかを問わず、くじの方法によるかどうかを問わず、事業者が自己の供給する商品又は役務の取引(不動産に関する取引を含む。以下同じ。)に付随して相手方に提供する物品、金銭その他の経済上の利益であって、内閣総理大臣が指定するものをいう。
4 この法律で「表示」とは、顧客を誘引するための手段として、事業者が自己の供給する商品又は役務の内容又は取引条件その他これらの取引に関する事項について行う広告その他の表示であって、内閣総理大臣が指定するものをいう。
(景品類及び表示の指定に関する公聴会等及び告示)
第三条 内閣総理大臣は、前条第三項若しくは第四項の規定による指定をし、又はその変更若しくは廃止をしようとするときは、内閣府令で定めるところにより、公聴会を開き、関係事業者及び一般の意見を求めるとともに、消費者委員会の意見を聴かなければならない。
2 前項に規定する指定並びにその変更及び廃止は、告示によって行うものとする。
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不当景品類及び不当表示防止法の景品類には、くじ引きで出す景品は含まれますか。
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はい、不当景品類及び不当表示防止法の景品類には、くじ引きで出す景品は含まれます。
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JCRRAG_003828
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法律
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人が亡くなった場合、亡くなった人が所有している財産は遺産と呼ばれ、基本的に親族の誰かに相続されます。亡くなった人のことを被相続人と呼び、被相続人の遺産を相続する人を相続人と呼びます。被相続人が遺言書を残していた場合には、遺言書の内容が優先されます。しかし、被相続人が遺言書を残していない限り、被相続人との関係性やその他の親族との関係性によって、自分が相続人の資格を有しているかどうか決まります。誰が相続人の資格を有するかは、民法に定められており、民法で定められた相続する権利を有している人のことを、法定相続人と言います。
法定相続人になれるのは、被相続人の配偶者と被相続人の血族です。基本的に被相続人の配偶者は常に相続人となれますが、被相続人の血族には、第1順位から第3順位までの順位があります。第1順位には、直系卑属である子が該当し、被相続人の子が死亡しており、孫がいる場合には、孫が第1順位となります。第2順位には、被相続人の直系尊属である父母が該当し、被相続人の父母が死亡しており、祖父母がいる場合には、祖父母が第2順位となります。第3順位には、被相続人の兄弟姉妹が該当し、兄弟姉妹が死亡しており、兄弟姉妹の子がいる場合には、兄弟姉妹の子が第3順位となります。
相続は、第1順位から優先して行われます。第1順位の者がいる場合には、第1順位の者が相続人となり、その中で相続分を分け合うことになります。そして、第1順位の者がいない場合には、第2順位の者が相続人となります。さらに、第2順位の者もいない場合には、第3順位の者が相続人となります。
誰がどのくらいの遺産を相続するかについても、民法で決められています。これを法定相続分と言います。被相続人の配偶者と第1順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は2分の1となり、残りの2分の1を第1順位の者で均等に分け合うこととなります。被相続人の配偶者と第2順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は3分の2となり、残りの3分の1を第2順位の者で均等に分け合うこととなります。被相続人の配偶者と第3順位の者で遺産を分け合う場合、配偶者の法定相続分は4分の3となり、残りの4分の1を第3順位の者で均等に分け合うこととなります。
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被相続人の孫が法定相続人として、被相続人の遺産を相続した場合、被相続人の子はどのような状態にありますか?
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被相続人の孫が法定相続人として、被相続人の遺産を相続した場合、被相続人の子は死亡しています。
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JCRRAG_003829
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法律
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労働基準法
第25条
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少なくとも四十五分、八時間を超える場合においては少なくとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
第38条の3
使用者が、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、次に掲げる事項を定めた場合において、労働者を第一号に掲げる業務に就かせたときは、当該労働者は、厚生労働省令で定めるところにより、第二号に掲げる時間労働したものとみなす。
第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
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使用者の責に帰すべき事由で休業が生じる場合、平均賃金の6割以上の手当てを当該労働者に支払わなければならないと定めているのは、労働基準法の第何条ですか?
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使用者の責に帰すべき事由で休業が生じる場合、平均賃金の6割以上の手当てを当該労働者に支払わなければならないと定めているのは、労働基準法の第26条です。
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JCRRAG_003830
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法律
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労働基準法
第25条
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
第38条の3
使用者が、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、次に掲げる事項を定めた場合において、労働者を第一号に掲げる業務に就かせたときは、当該労働者は、厚生労働省令で定めるところにより、第二号に掲げる時間労働したものとみなす。
第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
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労働基準法の第39条によると、雇入れ日から起算して半年間、継続勤務し、全労働日の8割以上、出勤した労働者に対して使用者が与えなければならない有給休暇は何労働日ですか。
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労働基準法の第39条は、雇入れ日から起算して半年間、継続勤務し、全労働日の8割以上、出勤した労働者に対して使用者は10労働日の有給休暇を与えなければならないと定めています。
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JCRRAG_003831
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法律
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【日本の法律】
温泉法は、法令番号が昭和23年法律第125号の法律であり、環境法に分類される。温泉法は1948年6月30日に成立したのち、1948年7月10日に公布され、そして1948年8月9日に施行された。海岸法は、法令番号が昭和31年法律第101号の法律であり、行政手続法に分類される。海岸法は1956年4月25日に成立したのち、1956年5月12日に公布され、そして1956年11月10日に施行された。会社更生法は、法令番号が平成14年法律第154号の法律であり、商法に分類される。会社更生法は2002年12月6日に成立したのち、2002年12月13日に公布され、そして2003年4月1日に施行された。会社更生法の所管省庁は法務省である。外務公務員法は、法令番号が昭和27年法律第41号の法律であり、行政組織法に分類される。外務公務員法は1952年3月31日に成立するとともに公布され、1952年4月1日に施行された。外務公務員法の所管省庁は外務省である。救急救命士法は、法令番号が平成3年法律第36号の法律であり、医事法に分類される。救急救命士法は1991年4月18日に成立したのち、1991年4月23日に公布され、そして1991年8月15日に施行された。
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1948年7月10日に公布された法律の法令番号は何ですか?
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1948年7月10日に公布された法律の法令番号は昭和23年法律第125号です。
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JCRRAG_003832
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法律
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【日本の法律】
温泉法は、法令番号が昭和23年法律第125号の法律であり、環境法に分類される。温泉法は1948年6月30日に成立したのち、1948年7月10日に公布され、そして1948年8月9日に施行された。海岸法は、法令番号が昭和31年法律第101号の法律であり、行政手続法に分類される。海岸法は1956年4月25日に成立したのち、1956年5月12日に公布され、そして1956年11月10日に施行された。会社更生法は、法令番号が平成14年法律第154号の法律であり、商法に分類される。会社更生法は2002年12月6日に成立したのち、2002年12月13日に公布され、そして2003年4月1日に施行された。会社更生法の所管省庁は法務省である。外務公務員法は、法令番号が昭和27年法律第41号の法律であり、行政組織法に分類される。外務公務員法は1952年3月31日に成立するとともに公布され、1952年4月1日に施行された。外務公務員法の所管省庁は外務省である。救急救命士法は、法令番号が平成3年法律第36号の法律であり、医事法に分類される。救急救命士法は1991年4月18日に成立したのち、1991年4月23日に公布され、そして1991年8月15日に施行された。
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法令番号が平成14年法律第154号の法律の所管省庁は、どこですか?
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法令番号が平成14年法律第154号の法律の所管省庁は法務省です。
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JCRRAG_003833
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法律
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【日本の法律】
温泉法は、法令番号が昭和23年法律第125号の法律であり、環境法に分類される。温泉法は1948年6月30日に成立したのち、1948年7月10日に公布され、そして1948年8月9日に施行された。海岸法は、法令番号が昭和31年法律第101号の法律であり、行政手続法に分類される。海岸法は1956年4月25日に成立したのち、1956年5月12日に公布され、そして1956年11月10日に施行された。会社更生法は、法令番号が平成14年法律第154号の法律であり、商法に分類される。会社更生法は2002年12月6日に成立したのち、2002年12月13日に公布され、そして2003年4月1日に施行された。会社更生法の所管省庁は法務省である。外務公務員法は、法令番号が昭和27年法律第41号の法律であり、行政組織法に分類される。外務公務員法は1952年3月31日に成立するとともに公布され、1952年4月1日に施行された。外務公務員法の所管省庁は外務省である。救急救命士法は、法令番号が平成3年法律第36号の法律であり、医事法に分類される。救急救命士法は1991年4月18日に成立したのち、1991年4月23日に公布され、そして1991年8月15日に施行された。
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【日本の法律】の説明において医事法に分類される法律が施行されたのは、いつですか。
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【日本の法律】の説明において医事法に分類される法律が施行されたのは1991年8月15日です。
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JCRRAG_003834
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法律
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懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(昭和52年3月1日公正取引委員会告示第3号)
改正 昭和56年6月6日公正取引委員会告示第13号
平成8年2月16日公正取引委員会告示第1号
不当景品類及び不当表示防止法(昭和三十七年法律第百三十四号)第三条の規定に基づき、懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(昭和三十七年公正取引委員会告示第五号)の全部を次のように改正する。
懸賞による景品類の提供に関する事項の制限
1 この告示において「懸賞」とは、次に掲げる方法によって景品類の提供の相手方又は提供する景品類の価額を定めることをいう。
一 くじその他偶然性を利用して定める方法
二 特定の行為の優劣又は正誤によって定める方法
2 懸賞により提供する景品類の最高額は、懸賞に係る取引の価額の二十倍の金額(当該金額が十万円を超える場合にあっては、十万円)を超えてはならない。
3 懸賞により提供する景品類の総額は、当該懸賞に係る取引の予定総額の百分の二を超えてはならない。
4 前二項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる場合において、懸賞により景品類を提供するときは、景品類の最高額は三十万円を超えない額、景品類の総額は懸賞に係る取引の予定総額の百分の三を超えない額とすることができる。ただし、他の事業者の参加を不当に制限する場合は、この限りでない。
一 一定の地域における小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合
二 一の商店街に属する小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合。ただし、中元、年末等の時期において、年3回を限度とし、かつ、年間通算して七十日の期間内で行う場合に限る。
三 一定の地域において一定の種類の事業を行う事業者の相当多数が共同して行う場合
5 前三項の規定にかかわらず、二以上の種類の文字、絵、符号等を表示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供は、してはならない。
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中元・年末等の時期に年3回を限度とし年間通算70日の期間内で、1つの商店街に属する小売業者やサービス業者が多数で共同して行う懸賞に関して、景品類の最高額は幾らですか。
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中元・年末等の時期に年3回を限度とし年間通算70日の期間内で、1つの商店街に属する小売業者やサービス業者が多数で共同して行う懸賞に関して、景品類の最高額は30万円です。
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JCRRAG_003835
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法律
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一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限
(昭和52年3月1日公正取引委員会告示第5号)
改正平成8年2月16日公正取引委員会告示第2号
平成19年3月7日公正取引委員会告示第9号
平成28年4月1日内閣府告示第123号
不当景品類及び不当表示防止法(昭和三十七年法律第百三十四号)第三条の規定に基づき、一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限を次のように定め、昭和五十二年四月一日から施行する。
一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限
1 一般消費者に対して懸賞(「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」(昭和五十二年公正取引委員会告示第三号)第一項に規定する懸賞をいう。)によらないで提供する景品類の価額は、景品類の提供に係る取引の価額の十分の二の金額(当該金額が二百円未満の場合にあっては、二百円)の範囲内であって、正常な商慣習に照らして適当と認められる限度を超えてはならない。
2 次に掲げる経済上の利益については、景品類に該当する場合であっても、前項の規定を適用しない。
一 商品の販売若しくは使用のため又は役務の提供のため必要な物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
二 見本その他宣伝用の物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
三 自己の供給する商品又は役務の取引において用いられる割引券その他割引を約する証票であって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
四 開店披露、創業記念等の行事に際して提供する物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
備考
不当景品類及び不当表示防止法第四条の規定に基づく特定の種類の事業における景品類の提供に関する事項の制限の告示で定める事項については、当該告示の定めるところによる。
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「懸賞によらないで提供する景品類の価額は景品類の提供に係る取引価額の20%の金額(200円未満の場合には200円)の範囲内」というルールは、景品が商品見本やその他宣伝用の物品の場合にも適用されますか?
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いいえ、「懸賞によらないで提供する景品類の価額は景品類の提供に係る取引価額の20%の金額(200円未満の場合には200円)の範囲内」というルールは、景品が商品見本やその他宣伝用の物品の場合には適用されません。
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JCRRAG_003836
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法律
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一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限
(昭和52年3月1日公正取引委員会告示第5号)
改正平成8年2月16日公正取引委員会告示第2号
平成19年3月7日公正取引委員会告示第9号
平成28年4月1日内閣府告示第123号
不当景品類及び不当表示防止法(昭和三十七年法律第百三十四号)第三条の規定に基づき、一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限を次のように定め、昭和五十二年四月一日から施行する。
一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限
1 一般消費者に対して懸賞(「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」(昭和五十二年公正取引委員会告示第三号)第一項に規定する懸賞をいう。)によらないで提供する景品類の価額は、景品類の提供に係る取引の価額の十分の二の金額(当該金額が二百円未満の場合にあっては、二百円)の範囲内であって、正常な商慣習に照らして適当と認められる限度を超えてはならない。
2 次に掲げる経済上の利益については、景品類に該当する場合であっても、前項の規定を適用しない。
一 商品の販売若しくは使用のため又は役務の提供のため必要な物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
二 見本その他宣伝用の物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
三 自己の供給する商品又は役務の取引において用いられる割引券その他割引を約する証票であって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
四 開店披露、創業記念等の行事に際して提供する物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
備考
不当景品類及び不当表示防止法第四条の規定に基づく特定の種類の事業における景品類の提供に関する事項の制限の告示で定める事項については、当該告示の定めるところによる。
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「懸賞によらないで提供する景品類の価額は景品類の提供に係る取引価額の20%の金額(200円未満の場合には200円)の範囲内」というルールは、景品が開店披露、創業記念等の行事に際して提供する物品やサービスなど記念品の場合に適用されますか?
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いいえ、「懸賞によらないで提供する景品類の価額は景品類の提供に係る取引価額の20%の金額(200円未満の場合には200円)の範囲内」というルールは、景品が開店披露、創業記念等の行事に際して提供する物品やサービスなど記念品の場合に適用されません。
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JCRRAG_003837
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法律
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【日本の法律】
温泉法は、法令番号が昭和23年法律第125号の法律であり、環境法に分類される。温泉法は1948年6月30日に成立したのち、1948年7月10日に公布され、そして1948年8月9日に施行された。海岸法は、法令番号が昭和31年法律第101号の法律であり、行政手続法に分類される。海岸法は1956年4月25日に成立したのち、1956年5月12日に公布され、そして1956年11月10日に施行された。会社更生法は、法令番号が平成14年法律第154号の法律であり、商法に分類される。会社更生法は2002年12月6日に成立したのち、2002年12月13日に公布され、そして2003年4月1日に施行された。会社更生法の所管省庁は法務省である。外務公務員法は、法令番号が昭和27年法律第41号の法律であり、行政組織法に分類される。外務公務員法は1952年3月31日に成立するとともに公布され、1952年4月1日に施行された。外務公務員法の所管省庁は外務省である。救急救命士法は、法令番号が平成3年法律第36号の法律であり、医事法に分類される。救急救命士法は1991年4月18日に成立したのち、1991年4月23日に公布され、そして1991年8月15日に施行された。
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【日本の法律】の説明において、外務省が所管省庁である法律は、何に分類されますか。
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【日本の法律】の説明において、外務省が所管省庁である法律は、行政組織法に分類されます。
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JCRRAG_003838
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法律
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【日本の法律】
温泉法は、法令番号が昭和23年法律第125号の法律であり、環境法に分類される。温泉法は1948年6月30日に成立したのち、1948年7月10日に公布され、そして1948年8月9日に施行された。海岸法は、法令番号が昭和31年法律第101号の法律であり、行政手続法に分類される。海岸法は1956年4月25日に成立したのち、1956年5月12日に公布され、そして1956年11月10日に施行された。会社更生法は、法令番号が平成14年法律第154号の法律であり、商法に分類される。会社更生法は2002年12月6日に成立したのち、2002年12月13日に公布され、そして2003年4月1日に施行された。会社更生法の所管省庁は法務省である。外務公務員法は、法令番号が昭和27年法律第41号の法律であり、行政組織法に分類される。外務公務員法は1952年3月31日に成立するとともに公布され、1952年4月1日に施行された。外務公務員法の所管省庁は外務省である。救急救命士法は、法令番号が平成3年法律第36号の法律であり、医事法に分類される。救急救命士法は1991年4月18日に成立したのち、1991年4月23日に公布され、そして1991年8月15日に施行された。
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【日本の法律】の説明において行政手続法に分類される法律が成立したのは、いつですか。
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【日本の法律】の説明において行政手続法に分類される法律が成立したのは、1956年4月25日です。
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JCRRAG_003839
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法律
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昭和三十七年法律第百三十四号
不当景品類及び不当表示防止法
第一章 総則
(定義)
第二条
3 この法律で「景品類」とは、顧客を誘引するための手段として、その方法が直接的であるか間接的であるかを問わず、くじの方法によるかどうかを問わず、事業者が自己の供給する商品又は役務の取引(不動産に関する取引を含む。以下同じ。)に付随して相手方に提供する物品、金銭その他の経済上の利益であって、内閣総理大臣が指定するものをいう。
4 この法律で「表示」とは、顧客を誘引するための手段として、事業者が自己の供給する商品又は役務の内容又は取引条件その他これらの取引に関する事項について行う広告その他の表示であって、内閣総理大臣が指定するものをいう。
(景品類及び表示の指定に関する公聴会等及び告示)
第三条 内閣総理大臣は、前条第三項若しくは第四項の規定による指定をし、又はその変更若しくは廃止をしようとするときは、内閣府令で定めるところにより、公聴会を開き、関係事業者及び一般の意見を求めるとともに、消費者委員会の意見を聴かなければならない。
2 前項に規定する指定並びにその変更及び廃止は、告示によって行うものとする。
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不当景品類及び不当表示防止法の景品類には、土地や建物に関する取引は含まれますか。
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はい、不当景品類及び不当表示防止法の景品類には、土地や建物など不動産に関する取引は含まれます。
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JCRRAG_003840
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法律
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懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(昭和52年3月1日公正取引委員会告示第3号)
改正 昭和56年6月6日公正取引委員会告示第13号
平成8年2月16日公正取引委員会告示第1号
不当景品類及び不当表示防止法(昭和三十七年法律第百三十四号)第三条の規定に基づき、懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(昭和三十七年公正取引委員会告示第五号)の全部を次のように改正する。
懸賞による景品類の提供に関する事項の制限
1 この告示において「懸賞」とは、次に掲げる方法によって景品類の提供の相手方又は提供する景品類の価額を定めることをいう。
一 くじその他偶然性を利用して定める方法
二 特定の行為の優劣又は正誤によって定める方法
2 懸賞により提供する景品類の最高額は、懸賞に係る取引の価額の二十倍の金額(当該金額が十万円を超える場合にあっては、十万円)を超えてはならない。
3 懸賞により提供する景品類の総額は、当該懸賞に係る取引の予定総額の百分の二を超えてはならない。
4 前二項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる場合において、懸賞により景品類を提供するときは、景品類の最高額は三十万円を超えない額、景品類の総額は懸賞に係る取引の予定総額の百分の三を超えない額とすることができる。ただし、他の事業者の参加を不当に制限する場合は、この限りでない。
一 一定の地域における小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合
二 一の商店街に属する小売業者又はサービス業者の相当多数が共同して行う場合。ただし、中元、年末等の時期において、年3回を限度とし、かつ、年間通算して七十日の期間内で行う場合に限る。
三 一定の地域において一定の種類の事業を行う事業者の相当多数が共同して行う場合
5 前三項の規定にかかわらず、二以上の種類の文字、絵、符号等を表示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供は、してはならない。
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懸賞の方法の1つに「特定の行為の優劣または正誤によって定める方法」とありますが、懸賞は具体的にどんな方法で提供する場合がありますか?
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懸賞は、ゴルフコンペ・ゲートボール・○○コンテストのような競技の優劣で定める方法やパズルやクイズの正誤により定める方法で提供される場合があります。
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JCRRAG_003841
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法律
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・不当表示の禁止
景品表示法では、うそや大げさな表示など、消費者をだますような表示を禁止しています。品質や価格などは、消費者が商品・サービスを選ぶ重要な基準になりますから、その表示は正しく、分かりやすいことが大前提です。ところが、商品・サービスの品質や価格について実際よりも著しく優良又は有利と見せかける表示が行われると、消費者の適切な商品・サービスの選択が妨げられてしまいます。このため、景品表示法は、商品・サービスの品質や価格について、不当表示を禁止しています。また、景品表示法に違反する不当表示は、事業者側に故意や過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令の対象となります。なお、不当表示とは、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示のことです。また、事業者側とは、一般消費者に対して商品やサービスを提供する者です。
平成25年秋以降、大型飲食施設が提供する料理等のメニュー表示に関して、表示と異なる食材が使用されていた事実が次々と明らかになり、消費者の安全・安心が揺るがされる事態(いわゆる食品表示等問題)が発生しました。この問題を受けて、消費者庁では、違反事業者に対して措置命令を行ったほか、メニュー表示等に係る景品表示法上の考え方を公表しました。また、平成26年には2度にわたって景品表示法の改正が行われました。1度目の法改正では、事業者が講ずべき必要な措置が定められたほか、都道府県知事に措置命令権限等が付与され、さらに事業所管大臣等に調査権限を委任することができるようになったことによって行政の監視指導態勢の強化が図られました。また、2度目の法改正を受けて、景品表示法に課徴金制度が導入されました。
*大型飲食施設とは、収容人員100名以上のレストランです。
また、景品表示法は、商品やサービスの価格などの取引条件について、有利誤認表示を禁止しています。有利誤認表示とは、価格を著しく安くみせかけるなど取引条件を著しく有利にみせかける表示です。例えば実際には、自社に不利となる他社の割引サービスを除外した料金比較であるにもかかわらず、あたかも「自社が最も安い」かのように表示することは禁止されています。
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景品表示法に違反する不当表示は、一般消費者に対して商品やサービスを提供する者に故意や過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令の対象となりますか?
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はい、景品表示法に違反する不当表示は、一般消費者に対して商品やサービスを提供する者に故意や過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令の対象となります。
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JCRRAG_003842
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法律
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・不当表示の禁止
景品表示法では、うそや大げさな表示など、消費者をだますような表示を禁止しています。品質や価格などは、消費者が商品・サービスを選ぶ重要な基準になりますから、その表示は正しく、分かりやすいことが大前提です。ところが、商品・サービスの品質や価格について実際よりも著しく優良又は有利と見せかける表示が行われると、消費者の適切な商品・サービスの選択が妨げられてしまいます。このため、景品表示法は、商品・サービスの品質や価格について、不当表示を禁止しています。また、景品表示法に違反する不当表示は、事業者側に故意や過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令の対象となります。なお、不当表示とは、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示のことです。また、事業者側とは、一般消費者に対して商品やサービスを提供する者です。
平成25年秋以降、大型飲食施設が提供する料理等のメニュー表示に関して、表示と異なる食材が使用されていた事実が次々と明らかになり、消費者の安全・安心が揺るがされる事態(いわゆる食品表示等問題)が発生しました。この問題を受けて、消費者庁では、違反事業者に対して措置命令を行ったほか、メニュー表示等に係る景品表示法上の考え方を公表しました。また、平成26年には2度にわたって景品表示法の改正が行われました。1度目の法改正では、事業者が講ずべき必要な措置が定められたほか、都道府県知事に措置命令権限等が付与され、さらに事業所管大臣等に調査権限を委任することができるようになったことによって行政の監視指導態勢の強化が図られました。また、2度目の法改正を受けて、景品表示法に課徴金制度が導入されました。
*大型飲食施設とは、収容人員100名以上のレストランです。
また、景品表示法は、商品やサービスの価格などの取引条件について、有利誤認表示を禁止しています。有利誤認表示とは、価格を著しく安くみせかけるなど取引条件を著しく有利にみせかける表示です。例えば実際には、自社に不利となる他社の割引サービスを除外した料金比較であるにもかかわらず、あたかも「自社が最も安い」かのように表示することは禁止されています。
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景品表示法は、商品・サービスの品質や価格について、商品・サービスの品質や価格について、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示を禁止していますか?
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はい、景品表示法は、商品・サービスの品質や価格について、商品・サービスの品質や価格について、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示を禁止しています。
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JCRRAG_003843
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法律
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【二重価格表示について】
・二重価格表示についての基本的考え方
二重価格表示は、事業者が自己の販売価格に当該販売価格よりも高い他の価格(以下「比較対照価格」という。)を併記して表示するものであり、その内容が適正な場合には、一般消費者の適正な商品選択と事業者間の価格競争の促進に資する面がある。 しかし、次のように、二重価格表示において、販売価格の安さを強調するために用いられた比較対照価格の内容について適正な表示が行われていない場合には、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与え、不当表示に該当するおそれがある。
・同一ではない商品の価格を比較対照価格に用いて表示を行う場合
商品の同一性は、銘柄、品質、規格等からみて同一とみられるか否かにより判断される。生鮮食料品については、一般的には、商品の同一性を判断することが難しいと考えられる。このため、生鮮食料品を対象とする二重価格表示は、タイムサービスのように商品の同一性が明らかな場合や、一般消費者が商品の同一性を判断することが可能な場合を除き、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与え、不当表示に該当するおそれがある。なお、ここでいう生鮮食料品とは、野菜や鮮魚、食肉である。
・過去の販売価格等を比較対照価格とする二重価格表示について:タイムサービスを行う場合の二重価格表示
特定の商品について一定の営業時間に限り価格の引下げを行ったり、又は生鮮食料品等について売れ残りを回避するために一定の営業時間経過後に価格の引下げを行ったりする場合に、当初の表示価格を比較対照価格とする二重価格表示が行われることがある。このような二重価格表示については、通常は、不当表示に該当するおそれはないと考えられる。
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野菜や鮮魚、食肉を対象とする二重価格表示は、タイムサービスのように商品の同一性が明らかな場合や、一般消費者が商品の同一性を判断することが可能な場合を除き、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与え、不当表示に該当するおそれがありますか?
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はい、野菜や鮮魚、食肉を対象とする二重価格表示は、タイムサービスのように商品の同一性が明らかな場合や、一般消費者が商品の同一性を判断することが可能な場合を除き、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与え、不当表示に該当するおそれがあります。
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JCRRAG_003844
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法律
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【旧優生保護法とは】
「旧優生保護法」とは、1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律です。
「第一条」に「この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」と定められています。つまり、障害のある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のためには、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律でした。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害などがある人に対して、本人の同意がなくても強制的に不妊手術を行うことも認めていました。
【法律の背景】
なぜ、このような法律が作られたのでしょうか。
時代背景として、1945年の敗戦以降、外地からの引き上げや出生数の増加によって国内の人口が急増し、食糧不足などの問題が深刻になっていたことがあります。「人口の抑制」が国としての大きな課題だったのです。
そんな中、旧優生保護法が担った役割の一つが「中絶の合法化」でした。日本では明治以来「堕胎罪」によって中絶を禁止していますが、「妊娠・出産を繰り返すことで母体の健康を損ねる場合」や、「暴行されて妊娠した場合」などは、「人工妊娠中絶を行うことができる」と定めたのです。
一方で、人口を抑制することにより、病気や障害のある人の割合が増えてしまうのではないか、と危惧する人たちがいました。優生保護法の制定をリードした谷口弥三郎参議院議員もその1人です。彼は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
この考えが、「不良な子孫の出生を防止する」という、旧優生保護法の目的につながっていったのです。
【被害と社会への影響】
・強制不妊手術の拡大
旧優生保護法の不妊手術の対象は、当初は基本的に、遺伝するおそれのある病気や障害に限られていました。法律の目的が「病気や障害がある子どもが生まれる事を防ぐ」ことだったからです。
しかし成立から4年後の1952年、「遺伝性ではない精神疾患や知的障害がある場合も、本人の同意なく不妊手術ができる」という改正がされます。不妊手術の要件を、「子どもへの影響(遺伝)」だけでなく、「本人の障害」に拡大するという大きな改正でしたが、国会で深く議論された形跡はありません。ただし、ハンセン病については「子どもに伝染するおそれ」がある場合は不妊手術の対象とされ、多くの人が強制的に不妊手術を受けさせられました。
行政も、強制的な不妊手術を積極的に後押ししていました。
1953年に厚生省(当時)が出した通知では、強制的な不妊手術にあたって、「身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される」と書かれています。障害のある人が不妊手術に同意しない場合、身体を縛ったり、麻酔薬を使ったり、だましたりしてもよい、としていたのです。
国の資料では、9歳の子どもにまで、不妊手術を行っていたこともわかっています。
・法律から逸脱した不妊手術
さらに後年になると、不妊手術は法律で対象とされていないはずの遺伝性ではない身体障害者などに対しても行われるようになります。手術の方法も、法律に定められていた「生殖腺を除去しない方法」を逸脱し、子宮の摘出や放射線の照射、睾丸の摘出といった心身への影響が大きい方法まで行われるようになり、ホルモンバランスの異常など、長年にわたって後遺症に苦しむ被害者を生み出すことにもなりました。
・「強制不妊手術」の被害者数
旧優生保護法による「強制不妊手術」を受けさせられた被害者は、国の調査では約1万6500人に上ります。一方、本人の同意の下に不妊手術を受けた人は約8500人ですが、実際には障害者の立場が弱いために「同意」せざるを得なかった、「実質的な強制だった」ケースも裁判では認められており、その数は少なくないと考えられています。さらに、本来は旧優生保護法の対象ではなかった非遺伝性の身体障害者への手術の数などは調査に上がっておらず、正確な被害者数を知ることは困難になっています。
・学校教育と旧優生保護法
旧優生保護法が成立すると、その内容は学校の教科書でも教えられるようになります。
「国民優生の目的を達するためには、優秀な人々の生活が国家的に保護されて、その人口が増加するような対策が講ぜられねばならない。それと同時に、素質の劣悪な人々に対しては、できるかぎり優生保護法の名において、受胎出産を禁止することが望ましい」(昭和34年 高等保健体育 改訂版)
「遺伝性の病気、たとえば遺伝性の精神薄弱、精神病などが家庭の中に見られる場合には、こどもにそのような因子を伝えるおそれがあるので、優生保護法によって、子どもを産まないようにすることが望ましい」(昭和48年 家庭科)
教育を通じて、「障害や病気がある人は子どもを持つべきではない」という優生思想は強化され、社会の中に浸透していきました。
・国賠訴訟の提起と一時金支給法
1996年に優生保護法はようやく改正され、名称は「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。しかし実態調査や補償の議論などは行われず、被害を受けた人の問題は放置されました。
1997年頃から一部の被害者が、国や自治体に対して謝罪と補償、実態解明を求めて声を上げ始めました。しかしいずれも、「記録が残っていない」「当時は合法だったため」などとして、応じられませんでした。
2016年(平成28年)3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。
2016年6月のNHKの取材に対して、厚生労働省は、当時、不妊手術は合法的なものだったと回答しました。
「旧優生保護法において定められていた手続きに反し、違法に優生手術が行われていたとの具体的な情報は承知しておらず、そうしたなかで賠償などを行うことは難しいものと受け止めております。」(厚生労働省)
2016年5月、飯塚さんは東京で開かれた障害者団体の集まりに参加し、自らの体験を語りました。悪性のがんを患い、重い病をおしての登壇でした。
「同じ思いをした人たちに、声を上げてほしい。大勢いるわけだから、泣き寝入りしてたらあれでしょ。やってはならないことなんでね。できれば名乗りでてもらいたい。」(飯塚さん)
飯塚さんが不妊手術を受けて、54年。歴史の闇に埋もれてきた重い現実に、ようやくかすかな光が当たろうとしています。
「優生保護法」は過去のものなのか?
なぜ、優生保護法がここまで必要とされたのか。生命倫理学を専門とし、優生保護法に詳しい立命館大学教授の松原洋子さんは、こう説明します。
「20世紀、世界的に優生運動が広まり、さまざまな国で障害を持った人を生ませないようにする断種法が制定されました。1970年代ぐらいまでは『障害を持った人は子どもを作らない』という考え方が当たり前とされ、優生手術も当たり前のように行われていたのだと思います。戦後、日本でこれだけ長期にわたって優生保護法が残ったのは、敗戦によって日本民族の危機であるとの考え方が強まったからだと思います。こうした問題は今もあって、障害を持った人、障害を持って生まれてくるかもしれない子どもは、この社会にあってはいけない、いない方がいい存在として見られている。たとえば現在、出生前診断がだいぶ普及をしています。出生前検査を受けようとする方は、やはり、結果によっては中絶と考えている方が比較的多いと思います。」(松原教授)
国は長い間、「当時は合法だった」ことを理由に、謝罪や補償に動くことはありませんでした。しかし2018年1月、飯塚さんと同じように手術を受けた、宮城県の60代の女性が、国に損害賠償を求める訴えを起こし、事態は急速に動き始めました。全国の自治体などに保存されていた資料が次々と発掘され、埋もれてきた事実が少しずつ明らかになってきています。また、超党派の議員連盟が作られ、議員立法による救済を目指す動きもあり、国も実態調査に乗り出す予定です。
・国家賠償訴訟の提起
2016年3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。2018年12月8日、宮城県の知的障害がある60代女性佐藤由美さん(仮名)の手術記録が見つかったことをきっかけに、旧優生保護法による強制不妊手術が憲法違反であるとして、国に賠償を求める訴訟が、初めて仙台地裁で受理されました。このニュースは全国で大きく報じられ、忘れられかけていた旧優生保護法の問題が、ふたたびクローズアップされるきっかけになりました。支援団体や弁護士会による相談会が全国で開かれ、障害者団体による被害者の掘り起こしなども行われます。その結果、2024年3月までに、39人の被害者が、国に謝罪と賠償を求める裁判を提訴しています。
・一時金支給法の制定
こうした動きを受けて、国は2019年に、被害者に対して320万円の一時金を支給する法律を制定しました。この法律では、旧優生保護法に基づく不妊手術を受けさせられた人だけでなく、身体障害者に対する子宮摘出など、法を逸脱した手術の被害者も対象にしています。2024年2月までに1303人が申請し、そのうち1094人が被害を認められて一時金の支給を受けました。
しかし2万5000人以上と考えられる被害者数に対して、申請する人が少なすぎるという声も上がっています。その要因としては 、
・強制不妊手術のピークは1950年代~60年代であり、あまりに時間が経ちすぎたこと
・手術を受けたときにきちんとした説明がされておらず、自分が受けた手術が優生保護法による不妊手術だとわかっていないケースも多いこと
・知的障害や精神障害がある被害者が多く、自ら声を上げることが困難なこと
などがあると言われています。
また、一時金の金額が、子どもを持つ権利を奪われるという重大な人権侵害に比べて低すぎる、という意見や、前文に書かれた「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、こころから深くお詫びする」という文章の意味が曖昧であるといった批判もあり、法改正をめぐる議論は今も続いています。
・裁判の経過と論点
全国で提起されている国賠訴訟では、2024年3月までに18の地裁・高裁で判決が下されました。主な論点は 、
1.旧優生保護法による、障害を理由とした不妊手術は憲法違反かどうか
2.「20年以上昔の出来事は、請求権が消滅する」という法律上の規定(除斥期間)を適用するかどうか
の2点です。
裁判所の判断は分かれていますが、これまで出された8件の高裁判決をみると、1の点については、8件全てが「違憲だった」と認定しています。2の「除斥期間」については、6件が適用を認めず、国に賠償責任があるとしています。
現在(2024年3月)は原告、被告の双方が上告していて、最高裁での審理が続いています。判決は2024年の夏までには出される見込みです。
原告の多くは70代以上と高齢化が進んでいて、手術の後遺症による体調不良を抱えている人もいます。すでに39人の原告のうち、6人が亡くなりました。10代~20代で不妊手術を受けさせられ、人生の長い時間、苦しみを抱えて生きてきた被害者のために、早期の全面的な解決が求められています。
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1996年にようやく改正され、名称が「母体保護法」に変わった法律によって「強制不妊手術」を受けさせられた被害者数は、国の調査では約何人に上るとされていますか?
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1996年にようやく改正され、名称が「母体保護法」に変わった法律によって「強制不妊手術」を受けさせられた被害者数は、国の調査では約1万6500人に上るとされています。
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JCRRAG_003845
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法律
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【旧優生保護法とは】
「旧優生保護法」とは、1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律です。
「第一条」に「この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」と定められています。つまり、障害のある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のためには、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律でした。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害などがある人に対して、本人の同意がなくても強制的に不妊手術を行うことも認めていました。
【法律の背景】
なぜ、このような法律が作られたのでしょうか。
時代背景として、1945年の敗戦以降、外地からの引き上げや出生数の増加によって国内の人口が急増し、食糧不足などの問題が深刻になっていたことがあります。「人口の抑制」が国としての大きな課題だったのです。
そんな中、旧優生保護法が担った役割の一つが「中絶の合法化」でした。日本では明治以来「堕胎罪」によって中絶を禁止していますが、「妊娠・出産を繰り返すことで母体の健康を損ねる場合」や、「暴行されて妊娠した場合」などは、「人工妊娠中絶を行うことができる」と定めたのです。
一方で、人口を抑制することにより、病気や障害のある人の割合が増えてしまうのではないか、と危惧する人たちがいました。優生保護法の制定をリードした谷口弥三郎参議院議員もその1人です。彼は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
この考えが、「不良な子孫の出生を防止する」という、旧優生保護法の目的につながっていったのです。
【被害と社会への影響】
・強制不妊手術の拡大
旧優生保護法の不妊手術の対象は、当初は基本的に、遺伝するおそれのある病気や障害に限られていました。法律の目的が「病気や障害がある子どもが生まれる事を防ぐ」ことだったからです。
しかし成立から4年後の1952年、「遺伝性ではない精神疾患や知的障害がある場合も、本人の同意なく不妊手術ができる」という改正がされます。不妊手術の要件を、「子どもへの影響(遺伝)」だけでなく、「本人の障害」に拡大するという大きな改正でしたが、国会で深く議論された形跡はありません。ただし、ハンセン病については「子どもに伝染するおそれ」がある場合は不妊手術の対象とされ、多くの人が強制的に不妊手術を受けさせられました。
行政も、強制的な不妊手術を積極的に後押ししていました。
1953年に厚生省(当時)が出した通知では、強制的な不妊手術にあたって、「身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される」と書かれています。障害のある人が不妊手術に同意しない場合、身体を縛ったり、麻酔薬を使ったり、だましたりしてもよい、としていたのです。
国の資料では、9歳の子どもにまで、不妊手術を行っていたこともわかっています。
・法律から逸脱した不妊手術
さらに後年になると、不妊手術は法律で対象とされていないはずの遺伝性ではない身体障害者などに対しても行われるようになります。手術の方法も、法律に定められていた「生殖腺を除去しない方法」を逸脱し、子宮の摘出や放射線の照射、睾丸の摘出といった心身への影響が大きい方法まで行われるようになり、ホルモンバランスの異常など、長年にわたって後遺症に苦しむ被害者を生み出すことにもなりました。
・「強制不妊手術」の被害者数
旧優生保護法による「強制不妊手術」を受けさせられた被害者は、国の調査では約1万6500人に上ります。一方、本人の同意の下に不妊手術を受けた人は約8500人ですが、実際には障害者の立場が弱いために「同意」せざるを得なかった、「実質的な強制だった」ケースも裁判では認められており、その数は少なくないと考えられています。さらに、本来は旧優生保護法の対象ではなかった非遺伝性の身体障害者への手術の数などは調査に上がっておらず、正確な被害者数を知ることは困難になっています。
・学校教育と旧優生保護法
旧優生保護法が成立すると、その内容は学校の教科書でも教えられるようになります。
「国民優生の目的を達するためには、優秀な人々の生活が国家的に保護されて、その人口が増加するような対策が講ぜられねばならない。それと同時に、素質の劣悪な人々に対しては、できるかぎり優生保護法の名において、受胎出産を禁止することが望ましい」(昭和34年 高等保健体育 改訂版)
「遺伝性の病気、たとえば遺伝性の精神薄弱、精神病などが家庭の中に見られる場合には、こどもにそのような因子を伝えるおそれがあるので、優生保護法によって、子どもを産まないようにすることが望ましい」(昭和48年 家庭科)
教育を通じて、「障害や病気がある人は子どもを持つべきではない」という優生思想は強化され、社会の中に浸透していきました。
・国賠訴訟の提起と一時金支給法
1996年に優生保護法はようやく改正され、名称は「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。しかし実態調査や補償の議論などは行われず、被害を受けた人の問題は放置されました。
1997年頃から一部の被害者が、国や自治体に対して謝罪と補償、実態解明を求めて声を上げ始めました。しかしいずれも、「記録が残っていない」「当時は合法だったため」などとして、応じられませんでした。
2016年(平成28年)3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。
2016年6月のNHKの取材に対して、厚生労働省は、当時、不妊手術は合法的なものだったと回答しました。
「旧優生保護法において定められていた手続きに反し、違法に優生手術が行われていたとの具体的な情報は承知しておらず、そうしたなかで賠償などを行うことは難しいものと受け止めております。」(厚生労働省)
2016年5月、飯塚さんは東京で開かれた障害者団体の集まりに参加し、自らの体験を語りました。悪性のがんを患い、重い病をおしての登壇でした。
「同じ思いをした人たちに、声を上げてほしい。大勢いるわけだから、泣き寝入りしてたらあれでしょ。やってはならないことなんでね。できれば名乗りでてもらいたい。」(飯塚さん)
飯塚さんが不妊手術を受けて、54年。歴史の闇に埋もれてきた重い現実に、ようやくかすかな光が当たろうとしています。
「優生保護法」は過去のものなのか?
なぜ、優生保護法がここまで必要とされたのか。生命倫理学を専門とし、優生保護法に詳しい立命館大学教授の松原洋子さんは、こう説明します。
「20世紀、世界的に優生運動が広まり、さまざまな国で障害を持った人を生ませないようにする断種法が制定されました。1970年代ぐらいまでは『障害を持った人は子どもを作らない』という考え方が当たり前とされ、優生手術も当たり前のように行われていたのだと思います。戦後、日本でこれだけ長期にわたって優生保護法が残ったのは、敗戦によって日本民族の危機であるとの考え方が強まったからだと思います。こうした問題は今もあって、障害を持った人、障害を持って生まれてくるかもしれない子どもは、この社会にあってはいけない、いない方がいい存在として見られている。たとえば現在、出生前診断がだいぶ普及をしています。出生前検査を受けようとする方は、やはり、結果によっては中絶と考えている方が比較的多いと思います。」(松原教授)
国は長い間、「当時は合法だった」ことを理由に、謝罪や補償に動くことはありませんでした。しかし2018年1月、飯塚さんと同じように手術を受けた、宮城県の60代の女性が、国に損害賠償を求める訴えを起こし、事態は急速に動き始めました。全国の自治体などに保存されていた資料が次々と発掘され、埋もれてきた事実が少しずつ明らかになってきています。また、超党派の議員連盟が作られ、議員立法による救済を目指す動きもあり、国も実態調査に乗り出す予定です。
・国家賠償訴訟の提起
2016年3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。2018年12月8日、宮城県の知的障害がある60代女性佐藤由美さん(仮名)の手術記録が見つかったことをきっかけに、旧優生保護法による強制不妊手術が憲法違反であるとして、国に賠償を求める訴訟が、初めて仙台地裁で受理されました。このニュースは全国で大きく報じられ、忘れられかけていた旧優生保護法の問題が、ふたたびクローズアップされるきっかけになりました。支援団体や弁護士会による相談会が全国で開かれ、障害者団体による被害者の掘り起こしなども行われます。その結果、2024年3月までに、39人の被害者が、国に謝罪と賠償を求める裁判を提訴しています。
・一時金支給法の制定
こうした動きを受けて、国は2019年に、被害者に対して320万円の一時金を支給する法律を制定しました。この法律では、旧優生保護法に基づく不妊手術を受けさせられた人だけでなく、身体障害者に対する子宮摘出など、法を逸脱した手術の被害者も対象にしています。2024年2月までに1303人が申請し、そのうち1094人が被害を認められて一時金の支給を受けました。
しかし2万5000人以上と考えられる被害者数に対して、申請する人が少なすぎるという声も上がっています。その要因としては 、
・強制不妊手術のピークは1950年代~60年代であり、あまりに時間が経ちすぎたこと
・手術を受けたときにきちんとした説明がされておらず、自分が受けた手術が優生保護法による不妊手術だとわかっていないケースも多いこと
・知的障害や精神障害がある被害者が多く、自ら声を上げることが困難なこと
などがあると言われています。
また、一時金の金額が、子どもを持つ権利を奪われるという重大な人権侵害に比べて低すぎる、という意見や、前文に書かれた「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、こころから深くお詫びする」という文章の意味が曖昧であるといった批判もあり、法改正をめぐる議論は今も続いています。
・裁判の経過と論点
全国で提起されている国賠訴訟では、2024年3月までに18の地裁・高裁で判決が下されました。主な論点は 、
1.旧優生保護法による、障害を理由とした不妊手術は憲法違反かどうか
2.「20年以上昔の出来事は、請求権が消滅する」という法律上の規定(除斥期間)を適用するかどうか
の2点です。
裁判所の判断は分かれていますが、これまで出された8件の高裁判決をみると、1の点については、8件全てが「違憲だった」と認定しています。2の「除斥期間」については、6件が適用を認めず、国に賠償責任があるとしています。
現在(2024年3月)は原告、被告の双方が上告していて、最高裁での審理が続いています。判決は2024年の夏までには出される見込みです。
原告の多くは70代以上と高齢化が進んでいて、手術の後遺症による体調不良を抱えている人もいます。すでに39人の原告のうち、6人が亡くなりました。10代~20代で不妊手術を受けさせられ、人生の長い時間、苦しみを抱えて生きてきた被害者のために、早期の全面的な解決が求められています。
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谷口弥三郎参議院議員によって制定がリードされた法律による手術が憲法違反であるとして国に賠償を求める訴訟が2018年12月8日に日本で初めて受理された地裁はどこですか?
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谷口弥三郎参議院議員によって制定がリードされた法律による手術が憲法違反であるとして国に賠償を求める訴訟が2018年12月8日に日本で初めて受理された地裁は仙台地裁です。
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JCRRAG_003846
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法律
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【旧優生保護法とは】
「旧優生保護法」とは、1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律です。
「第一条」に「この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」と定められています。つまり、障害のある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のためには、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律でした。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害などがある人に対して、本人の同意がなくても強制的に不妊手術を行うことも認めていました。
【法律の背景】
なぜ、このような法律が作られたのでしょうか。
時代背景として、1945年の敗戦以降、外地からの引き上げや出生数の増加によって国内の人口が急増し、食糧不足などの問題が深刻になっていたことがあります。「人口の抑制」が国としての大きな課題だったのです。
そんな中、旧優生保護法が担った役割の一つが「中絶の合法化」でした。日本では明治以来「堕胎罪」によって中絶を禁止していますが、「妊娠・出産を繰り返すことで母体の健康を損ねる場合」や、「暴行されて妊娠した場合」などは、「人工妊娠中絶を行うことができる」と定めたのです。
一方で、人口を抑制することにより、病気や障害のある人の割合が増えてしまうのではないか、と危惧する人たちがいました。優生保護法の制定をリードした谷口弥三郎参議院議員もその1人です。彼は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
この考えが、「不良な子孫の出生を防止する」という、旧優生保護法の目的につながっていったのです。
【被害と社会への影響】
・強制不妊手術の拡大
旧優生保護法の不妊手術の対象は、当初は基本的に、遺伝するおそれのある病気や障害に限られていました。法律の目的が「病気や障害がある子どもが生まれる事を防ぐ」ことだったからです。
しかし成立から4年後の1952年、「遺伝性ではない精神疾患や知的障害がある場合も、本人の同意なく不妊手術ができる」という改正がされます。不妊手術の要件を、「子どもへの影響(遺伝)」だけでなく、「本人の障害」に拡大するという大きな改正でしたが、国会で深く議論された形跡はありません。ただし、ハンセン病については「子どもに伝染するおそれ」がある場合は不妊手術の対象とされ、多くの人が強制的に不妊手術を受けさせられました。
行政も、強制的な不妊手術を積極的に後押ししていました。
1953年に厚生省(当時)が出した通知では、強制的な不妊手術にあたって、「身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される」と書かれています。障害のある人が不妊手術に同意しない場合、身体を縛ったり、麻酔薬を使ったり、だましたりしてもよい、としていたのです。
国の資料では、9歳の子どもにまで、不妊手術を行っていたこともわかっています。
・法律から逸脱した不妊手術
さらに後年になると、不妊手術は法律で対象とされていないはずの遺伝性ではない身体障害者などに対しても行われるようになります。手術の方法も、法律に定められていた「生殖腺を除去しない方法」を逸脱し、子宮の摘出や放射線の照射、睾丸の摘出といった心身への影響が大きい方法まで行われるようになり、ホルモンバランスの異常など、長年にわたって後遺症に苦しむ被害者を生み出すことにもなりました。
・「強制不妊手術」の被害者数
旧優生保護法による「強制不妊手術」を受けさせられた被害者は、国の調査では約1万6500人に上ります。一方、本人の同意の下に不妊手術を受けた人は約8500人ですが、実際には障害者の立場が弱いために「同意」せざるを得なかった、「実質的な強制だった」ケースも裁判では認められており、その数は少なくないと考えられています。さらに、本来は旧優生保護法の対象ではなかった非遺伝性の身体障害者への手術の数などは調査に上がっておらず、正確な被害者数を知ることは困難になっています。
・学校教育と旧優生保護法
旧優生保護法が成立すると、その内容は学校の教科書でも教えられるようになります。
「国民優生の目的を達するためには、優秀な人々の生活が国家的に保護されて、その人口が増加するような対策が講ぜられねばならない。それと同時に、素質の劣悪な人々に対しては、できるかぎり優生保護法の名において、受胎出産を禁止することが望ましい」(昭和34年 高等保健体育 改訂版)
「遺伝性の病気、たとえば遺伝性の精神薄弱、精神病などが家庭の中に見られる場合には、こどもにそのような因子を伝えるおそれがあるので、優生保護法によって、子どもを産まないようにすることが望ましい」(昭和48年 家庭科)
教育を通じて、「障害や病気がある人は子どもを持つべきではない」という優生思想は強化され、社会の中に浸透していきました。
・国賠訴訟の提起と一時金支給法
1996年に優生保護法はようやく改正され、名称は「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。しかし実態調査や補償の議論などは行われず、被害を受けた人の問題は放置されました。
1997年頃から一部の被害者が、国や自治体に対して謝罪と補償、実態解明を求めて声を上げ始めました。しかしいずれも、「記録が残っていない」「当時は合法だったため」などとして、応じられませんでした。
2016年(平成28年)3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。
2016年6月のNHKの取材に対して、厚生労働省は、当時、不妊手術は合法的なものだったと回答しました。
「旧優生保護法において定められていた手続きに反し、違法に優生手術が行われていたとの具体的な情報は承知しておらず、そうしたなかで賠償などを行うことは難しいものと受け止めております。」(厚生労働省)
2016年5月、飯塚さんは東京で開かれた障害者団体の集まりに参加し、自らの体験を語りました。悪性のがんを患い、重い病をおしての登壇でした。
「同じ思いをした人たちに、声を上げてほしい。大勢いるわけだから、泣き寝入りしてたらあれでしょ。やってはならないことなんでね。できれば名乗りでてもらいたい。」(飯塚さん)
飯塚さんが不妊手術を受けて、54年。歴史の闇に埋もれてきた重い現実に、ようやくかすかな光が当たろうとしています。
「優生保護法」は過去のものなのか?
なぜ、優生保護法がここまで必要とされたのか。生命倫理学を専門とし、優生保護法に詳しい立命館大学教授の松原洋子さんは、こう説明します。
「20世紀、世界的に優生運動が広まり、さまざまな国で障害を持った人を生ませないようにする断種法が制定されました。1970年代ぐらいまでは『障害を持った人は子どもを作らない』という考え方が当たり前とされ、優生手術も当たり前のように行われていたのだと思います。戦後、日本でこれだけ長期にわたって優生保護法が残ったのは、敗戦によって日本民族の危機であるとの考え方が強まったからだと思います。こうした問題は今もあって、障害を持った人、障害を持って生まれてくるかもしれない子どもは、この社会にあってはいけない、いない方がいい存在として見られている。たとえば現在、出生前診断がだいぶ普及をしています。出生前検査を受けようとする方は、やはり、結果によっては中絶と考えている方が比較的多いと思います。」(松原教授)
国は長い間、「当時は合法だった」ことを理由に、謝罪や補償に動くことはありませんでした。しかし2018年1月、飯塚さんと同じように手術を受けた、宮城県の60代の女性が、国に損害賠償を求める訴えを起こし、事態は急速に動き始めました。全国の自治体などに保存されていた資料が次々と発掘され、埋もれてきた事実が少しずつ明らかになってきています。また、超党派の議員連盟が作られ、議員立法による救済を目指す動きもあり、国も実態調査に乗り出す予定です。
・国家賠償訴訟の提起
2016年3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。2018年12月8日、宮城県の知的障害がある60代女性佐藤由美さん(仮名)の手術記録が見つかったことをきっかけに、旧優生保護法による強制不妊手術が憲法違反であるとして、国に賠償を求める訴訟が、初めて仙台地裁で受理されました。このニュースは全国で大きく報じられ、忘れられかけていた旧優生保護法の問題が、ふたたびクローズアップされるきっかけになりました。支援団体や弁護士会による相談会が全国で開かれ、障害者団体による被害者の掘り起こしなども行われます。その結果、2024年3月までに、39人の被害者が、国に謝罪と賠償を求める裁判を提訴しています。
・一時金支給法の制定
こうした動きを受けて、国は2019年に、被害者に対して320万円の一時金を支給する法律を制定しました。この法律では、旧優生保護法に基づく不妊手術を受けさせられた人だけでなく、身体障害者に対する子宮摘出など、法を逸脱した手術の被害者も対象にしています。2024年2月までに1303人が申請し、そのうち1094人が被害を認められて一時金の支給を受けました。
しかし2万5000人以上と考えられる被害者数に対して、申請する人が少なすぎるという声も上がっています。その要因としては 、
・強制不妊手術のピークは1950年代~60年代であり、あまりに時間が経ちすぎたこと
・手術を受けたときにきちんとした説明がされておらず、自分が受けた手術が優生保護法による不妊手術だとわかっていないケースも多いこと
・知的障害や精神障害がある被害者が多く、自ら声を上げることが困難なこと
などがあると言われています。
また、一時金の金額が、子どもを持つ権利を奪われるという重大な人権侵害に比べて低すぎる、という意見や、前文に書かれた「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、こころから深くお詫びする」という文章の意味が曖昧であるといった批判もあり、法改正をめぐる議論は今も続いています。
・裁判の経過と論点
全国で提起されている国賠訴訟では、2024年3月までに18の地裁・高裁で判決が下されました。主な論点は 、
1.旧優生保護法による、障害を理由とした不妊手術は憲法違反かどうか
2.「20年以上昔の出来事は、請求権が消滅する」という法律上の規定(除斥期間)を適用するかどうか
の2点です。
裁判所の判断は分かれていますが、これまで出された8件の高裁判決をみると、1の点については、8件全てが「違憲だった」と認定しています。2の「除斥期間」については、6件が適用を認めず、国に賠償責任があるとしています。
現在(2024年3月)は原告、被告の双方が上告していて、最高裁での審理が続いています。判決は2024年の夏までには出される見込みです。
原告の多くは70代以上と高齢化が進んでいて、手術の後遺症による体調不良を抱えている人もいます。すでに39人の原告のうち、6人が亡くなりました。10代~20代で不妊手術を受けさせられ、人生の長い時間、苦しみを抱えて生きてきた被害者のために、早期の全面的な解決が求められています。
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1996年にようやく改正され、名称が「母体保護法」に変わった法律の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による保障や賠償を求める勧告を国連の女性差別撤廃委員会が出したのはいつですか?
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1996年にようやく改正され、名称が「母体保護法」に変わった法律の下で強制的に行われた手術に対して、国による保障や賠償を求める勧告を国連の女性差別撤廃委員会が出したのは2016年(平成28年)3月です。
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法律
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【旧優生保護法とは】
「旧優生保護法」とは、1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律です。
「第一条」に「この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」と定められています。つまり、障害のある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のためには、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律でした。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害などがある人に対して、本人の同意がなくても強制的に不妊手術を行うことも認めていました。
【法律の背景】
なぜ、このような法律が作られたのでしょうか。
時代背景として、1945年の敗戦以降、外地からの引き上げや出生数の増加によって国内の人口が急増し、食糧不足などの問題が深刻になっていたことがあります。「人口の抑制」が国としての大きな課題だったのです。
そんな中、旧優生保護法が担った役割の一つが「中絶の合法化」でした。日本では明治以来「堕胎罪」によって中絶を禁止していますが、「妊娠・出産を繰り返すことで母体の健康を損ねる場合」や、「暴行されて妊娠した場合」などは、「人工妊娠中絶を行うことができる」と定めたのです。
一方で、人口を抑制することにより、病気や障害のある人の割合が増えてしまうのではないか、と危惧する人たちがいました。優生保護法の制定をリードした谷口弥三郎参議院議員もその1人です。彼は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
この考えが、「不良な子孫の出生を防止する」という、旧優生保護法の目的につながっていったのです。
【被害と社会への影響】
・強制不妊手術の拡大
旧優生保護法の不妊手術の対象は、当初は基本的に、遺伝するおそれのある病気や障害に限られていました。法律の目的が「病気や障害がある子どもが生まれる事を防ぐ」ことだったからです。
しかし成立から4年後の1952年、「遺伝性ではない精神疾患や知的障害がある場合も、本人の同意なく不妊手術ができる」という改正がされます。不妊手術の要件を、「子どもへの影響(遺伝)」だけでなく、「本人の障害」に拡大するという大きな改正でしたが、国会で深く議論された形跡はありません。ただし、ハンセン病については「子どもに伝染するおそれ」がある場合は不妊手術の対象とされ、多くの人が強制的に不妊手術を受けさせられました。
行政も、強制的な不妊手術を積極的に後押ししていました。
1953年に厚生省(当時)が出した通知では、強制的な不妊手術にあたって、「身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される」と書かれています。障害のある人が不妊手術に同意しない場合、身体を縛ったり、麻酔薬を使ったり、だましたりしてもよい、としていたのです。
国の資料では、9歳の子どもにまで、不妊手術を行っていたこともわかっています。
・法律から逸脱した不妊手術
さらに後年になると、不妊手術は法律で対象とされていないはずの遺伝性ではない身体障害者などに対しても行われるようになります。手術の方法も、法律に定められていた「生殖腺を除去しない方法」を逸脱し、子宮の摘出や放射線の照射、睾丸の摘出といった心身への影響が大きい方法まで行われるようになり、ホルモンバランスの異常など、長年にわたって後遺症に苦しむ被害者を生み出すことにもなりました。
・「強制不妊手術」の被害者数
旧優生保護法による「強制不妊手術」を受けさせられた被害者は、国の調査では約1万6500人に上ります。一方、本人の同意の下に不妊手術を受けた人は約8500人ですが、実際には障害者の立場が弱いために「同意」せざるを得なかった、「実質的な強制だった」ケースも裁判では認められており、その数は少なくないと考えられています。さらに、本来は旧優生保護法の対象ではなかった非遺伝性の身体障害者への手術の数などは調査に上がっておらず、正確な被害者数を知ることは困難になっています。
・学校教育と旧優生保護法
旧優生保護法が成立すると、その内容は学校の教科書でも教えられるようになります。
「国民優生の目的を達するためには、優秀な人々の生活が国家的に保護されて、その人口が増加するような対策が講ぜられねばならない。それと同時に、素質の劣悪な人々に対しては、できるかぎり優生保護法の名において、受胎出産を禁止することが望ましい」(昭和34年 高等保健体育 改訂版)
「遺伝性の病気、たとえば遺伝性の精神薄弱、精神病などが家庭の中に見られる場合には、こどもにそのような因子を伝えるおそれがあるので、優生保護法によって、子どもを産まないようにすることが望ましい」(昭和48年 家庭科)
教育を通じて、「障害や病気がある人は子どもを持つべきではない」という優生思想は強化され、社会の中に浸透していきました。
・国賠訴訟の提起と一時金支給法
1996年に優生保護法はようやく改正され、名称は「母体保護法」に変わり、障害者への強制不妊手術など、優生思想を背景とした条文は削除されました。しかし実態調査や補償の議論などは行われず、被害を受けた人の問題は放置されました。
1997年頃から一部の被害者が、国や自治体に対して謝罪と補償、実態解明を求めて声を上げ始めました。しかしいずれも、「記録が残っていない」「当時は合法だったため」などとして、応じられませんでした。
2016年(平成28年)3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた不妊手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。
2016年6月のNHKの取材に対して、厚生労働省は、当時、不妊手術は合法的なものだったと回答しました。
「旧優生保護法において定められていた手続きに反し、違法に優生手術が行われていたとの具体的な情報は承知しておらず、そうしたなかで賠償などを行うことは難しいものと受け止めております。」(厚生労働省)
2016年5月、飯塚さんは東京で開かれた障害者団体の集まりに参加し、自らの体験を語りました。悪性のがんを患い、重い病をおしての登壇でした。
「同じ思いをした人たちに、声を上げてほしい。大勢いるわけだから、泣き寝入りしてたらあれでしょ。やってはならないことなんでね。できれば名乗りでてもらいたい。」(飯塚さん)
飯塚さんが不妊手術を受けて、54年。歴史の闇に埋もれてきた重い現実に、ようやくかすかな光が当たろうとしています。
「優生保護法」は過去のものなのか?
なぜ、優生保護法がここまで必要とされたのか。生命倫理学を専門とし、優生保護法に詳しい立命館大学教授の松原洋子さんは、こう説明します。
「20世紀、世界的に優生運動が広まり、さまざまな国で障害を持った人を生ませないようにする断種法が制定されました。1970年代ぐらいまでは『障害を持った人は子どもを作らない』という考え方が当たり前とされ、優生手術も当たり前のように行われていたのだと思います。戦後、日本でこれだけ長期にわたって優生保護法が残ったのは、敗戦によって日本民族の危機であるとの考え方が強まったからだと思います。こうした問題は今もあって、障害を持った人、障害を持って生まれてくるかもしれない子どもは、この社会にあってはいけない、いない方がいい存在として見られている。たとえば現在、出生前診断がだいぶ普及をしています。出生前検査を受けようとする方は、やはり、結果によっては中絶と考えている方が比較的多いと思います。」(松原教授)
国は長い間、「当時は合法だった」ことを理由に、謝罪や補償に動くことはありませんでした。しかし2018年1月、飯塚さんと同じように手術を受けた、宮城県の60代の女性が、国に損害賠償を求める訴えを起こし、事態は急速に動き始めました。全国の自治体などに保存されていた資料が次々と発掘され、埋もれてきた事実が少しずつ明らかになってきています。また、超党派の議員連盟が作られ、議員立法による救済を目指す動きもあり、国も実態調査に乗り出す予定です。
・国家賠償訴訟の提起
2016年3月には、国連の女性差別撤廃委員会が日本政府に対して勧告を出します。優生保護法の下で強制的に行われた手術に対して、国による補償や謝罪を求めるものでした。2018年12月8日、宮城県の知的障害がある60代女性佐藤由美さん(仮名)の手術記録が見つかったことをきっかけに、旧優生保護法による強制不妊手術が憲法違反であるとして、国に賠償を求める訴訟が、初めて仙台地裁で受理されました。このニュースは全国で大きく報じられ、忘れられかけていた旧優生保護法の問題が、ふたたびクローズアップされるきっかけになりました。支援団体や弁護士会による相談会が全国で開かれ、障害者団体による被害者の掘り起こしなども行われます。その結果、2024年3月までに、39人の被害者が、国に謝罪と賠償を求める裁判を提訴しています。
・一時金支給法の制定
こうした動きを受けて、国は2019年に、被害者に対して320万円の一時金を支給する法律を制定しました。この法律では、旧優生保護法に基づく不妊手術を受けさせられた人だけでなく、身体障害者に対する子宮摘出など、法を逸脱した手術の被害者も対象にしています。2024年2月までに1303人が申請し、そのうち1094人が被害を認められて一時金の支給を受けました。
しかし2万5000人以上と考えられる被害者数に対して、申請する人が少なすぎるという声も上がっています。その要因としては 、
・強制不妊手術のピークは1950年代~60年代であり、あまりに時間が経ちすぎたこと
・手術を受けたときにきちんとした説明がされておらず、自分が受けた手術が優生保護法による不妊手術だとわかっていないケースも多いこと
・知的障害や精神障害がある被害者が多く、自ら声を上げることが困難なこと
などがあると言われています。
また、一時金の金額が、子どもを持つ権利を奪われるという重大な人権侵害に比べて低すぎる、という意見や、前文に書かれた「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、こころから深くお詫びする」という文章の意味が曖昧であるといった批判もあり、法改正をめぐる議論は今も続いています。
・裁判の経過と論点
全国で提起されている国賠訴訟では、2024年3月までに18の地裁・高裁で判決が下されました。主な論点は 、
1.旧優生保護法による、障害を理由とした不妊手術は憲法違反かどうか
2.「20年以上昔の出来事は、請求権が消滅する」という法律上の規定(除斥期間)を適用するかどうか
の2点です。
裁判所の判断は分かれていますが、これまで出された8件の高裁判決をみると、1の点については、8件全てが「違憲だった」と認定しています。2の「除斥期間」については、6件が適用を認めず、国に賠償責任があるとしています。
現在(2024年3月)は原告、被告の双方が上告していて、最高裁での審理が続いています。判決は2024年の夏までには出される見込みです。
原告の多くは70代以上と高齢化が進んでいて、手術の後遺症による体調不良を抱えている人もいます。すでに39人の原告のうち、6人が亡くなりました。10代~20代で不妊手術を受けさせられ、人生の長い時間、苦しみを抱えて生きてきた被害者のために、早期の全面的な解決が求められています。
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旧優生保護法の制定をリードした参議院議員は何と述べていますか?
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旧優生保護法の制定をリードした参議院議員は、「人口抑制政策を行うと、比較的優秀な人々が産児制限を行い、自覚のない人や知的な障害のある人は行わないため、民族の逆淘汰が起きるおそれがある」と述べています。
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法律
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個人情報保護法とは、個人情報の効果的な活用に配慮しながら、個人情報を保護するための法律です。
「個人情報」とは、生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、又は個人識別符号が含まれるものをいいます。
個人情報保護法に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科され、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
【個人情報保護法に違反する場合とは】
【利用目的の特定(法15条)】
個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用目的をできる限り特定しなければなりません。
したがって、利用目的が抽象的な場合は、個人情報保護法違反となります。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
・「事業活動に用いるため」
・「お客様のサービスの向上のため」
反対に、以下ようなの場合、利用目的を具体的に特定していると考えられます。
・「当社の◯◯事業の新商品に関する情報のお知らせのために利用します。」
・目的外での利用禁止(法16条)
個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱う場合、あらかじめ本人の同意を得なければなりません。
なお、同意を得るために個人情報を利用すること(メールの送信や電話をかけること等)は、当初特定した利用目的として記載されていない場合でも、目的外利用には該当しません。
【不適切な利用の禁止(法16条の2)(改正法新ルール)】
個人情報取扱事業者は、違法な行為や不当な行為を助長したり誘発したりするおそれのある方法により個人情報を取り扱ってはなりません。
たとえ利用目的の範囲内であっても、違法な行為や不当な行為を助長・誘発するおそれのある方法での個人情報の利用は禁止です。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
差別を助長するような個人情報の利用―例えば、破産した人の情報を集めてインターネットに公開し、不特定多数の人が見れるようにすること
違法な行為につながる可能性のある個人情報の利用―違法な行為をする可能性のある者(たとえば、いわゆるオレオレ詐欺の集団)に個人情報を提供すること
このルールは、2020年の個人情報の改正で新しく導入されたルールです。
2022年4月1日から有効になります。
また、個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人であるため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
【個人情報保護法とは】
個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定める法律をいいます。
2003年8月に成立した法律ですが、2017年5月に改正法が施行されています。
さらに、個人情報保護法は、2020年にも改正されました。
2020年の改正法は、一部を除き2022年4月1日(金)から施行されます。
【改正の背景】
・2017年の改正の背景
近年、ITの進化によって、ビッグデータの収集・分析が可能となっています。
ビッグデータは、新たな産業を創出し、日本経済の発展に役立つと期待されています。
他方で、ITの活用によって、個人情報が悪用されたり、プライバシーが侵害されることが懸念されています。
消費者の立場からすると、個人情報は適正に取り扱われ、安心・安全を確保することが重要です。
また、経済・社会活動のグローバル化に伴い、個人情報を含むデータの国境を越えた流通が増えており、国際的にも個人情報を保護しつつ、円滑なデータ流通を確保することが求められています。
このような状況を踏まえ、2017年5月に改正個人情報保護法が施行されることとなりました。
大きな改正点として、従来は保有する個人情報が5000人を超えるものに限られていましたが、改正後は、個人情報の保有件数にかかわらず、個人情報データベース等を事業の用に供する者はすべて「個人情報取扱事業者」に該当することとなりました。
この改正によって、ほとんどの事業者が「個人情報取扱事業者」に該当することになったと考えられます。
【2020年の改正の背景】
社会のデジタル化が進んだいま、個人情報の多くは、コンピュータで扱うデータという形になりました。
デジタル社会は、短いサイクルで急激に変化していきます。
個人情報保護法も、このようなデジタル社会の変化に合わせたベストなルールへとアップデートしていく必要があります。
このような背景から、個人情報保護法は、おおよそ3年ごとに見直しをすることになりました。
2020年の個人情報保護法の改正は、このようなおおよそ3年ごとの見直しの一環として行われたものです。
上記の個人情報保護法の義務に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科されます。さらに、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
この刑事罰は、近年の個人情報の重要性の高まりから、2020年の法改正で厳罰化されました。
特に、法人に対する罰金の額は、改正前の「30万円以下」から改正後は「1億円以下」へと大きく引き上げられています。
2020年の法改正の新ルールは、原則として2022年4月1日から有効になることになっていますが、この刑事罰の厳罰化だけは2020年12月12日から有効になっています。
【民事上の問題】
個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人です。
そのため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
また、被害者である本人と加害者である事業者の間に何らかの契約関係がある場合で、個人情報の漏えいが契約の違反と判断された場合は、契約違反を理由に損害賠償が請求される可能性もあります。
流出した個人情報の件数が多い場合、巨額の賠償金支払いのリスクも考えられます。
例えば、ベネッセコーポレーションの個人情報流出事故は最大約2070万件と言われています。
【損害賠償請求権の消滅時効】
被害者による損害賠償請求には、消滅時効という制度が適用されます。
ここでいう消滅時効とは、被害者が損害賠償を請求できる状況で、請求をしないまま法律で定めた一定の期間が過ぎると、被害者は損害賠償の請求ができなくなる制度のことです。
不法行為に基づく損害賠償請求の場合、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から3年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から20年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第724条)。
契約違反に基づく損害賠償請求の場合は、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から5年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から10年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第166条1項)。
消滅時効に必要な期間が過ぎれば、情報漏えいの被害者本人の損害賠償の権利が消滅してなくなりますので、加害者となった企業は、損害賠償の責任から逃れることができます。
しかし、情報化が発達した現代社会では、情報漏えいを隠すことは難しいでしょう。
また、この記事でも紹介したように、2020年の改正法の新ルールとして、一定の情報漏えいが発生したときは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されました。
したがって、情報漏えいが発生してしまったときは、速やかに公表して迅速な対応をとることが、個人情報保護法の義務を守るうえでも不可欠であり、また会社のダメージを最小限に抑える最良の選択肢といえます。
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個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定めた法律は、どのように見直しをすることとされていますか?
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個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定めた法律は、おおよそ3年ごとに見直しをすることとされています。
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法律
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個人情報保護法とは、個人情報の効果的な活用に配慮しながら、個人情報を保護するための法律です。
「個人情報」とは、生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、又は個人識別符号が含まれるものをいいます。
個人情報保護法に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科され、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
【個人情報保護法に違反する場合とは】
【利用目的の特定(法15条)】
個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用目的をできる限り特定しなければなりません。
したがって、利用目的が抽象的な場合は、個人情報保護法違反となります。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
・「事業活動に用いるため」
・「お客様のサービスの向上のため」
反対に、以下ようなの場合、利用目的を具体的に特定していると考えられます。
・「当社の◯◯事業の新商品に関する情報のお知らせのために利用します。」
・目的外での利用禁止(法16条)
個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱う場合、あらかじめ本人の同意を得なければなりません。
なお、同意を得るために個人情報を利用すること(メールの送信や電話をかけること等)は、当初特定した利用目的として記載されていない場合でも、目的外利用には該当しません。
【不適切な利用の禁止(法16条の2)(改正法新ルール)】
個人情報取扱事業者は、違法な行為や不当な行為を助長したり誘発したりするおそれのある方法により個人情報を取り扱ってはなりません。
たとえ利用目的の範囲内であっても、違法な行為や不当な行為を助長・誘発するおそれのある方法での個人情報の利用は禁止です。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
差別を助長するような個人情報の利用―例えば、破産した人の情報を集めてインターネットに公開し、不特定多数の人が見れるようにすること
違法な行為につながる可能性のある個人情報の利用―違法な行為をする可能性のある者(たとえば、いわゆるオレオレ詐欺の集団)に個人情報を提供すること
このルールは、2020年の個人情報の改正で新しく導入されたルールです。
2022年4月1日から有効になります。
また、個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人であるため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
【個人情報保護法とは】
個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定める法律をいいます。
2003年8月に成立した法律ですが、2017年5月に改正法が施行されています。
さらに、個人情報保護法は、2020年にも改正されました。
2020年の改正法は、一部を除き2022年4月1日(金)から施行されます。
【改正の背景】
・2017年の改正の背景
近年、ITの進化によって、ビッグデータの収集・分析が可能となっています。
ビッグデータは、新たな産業を創出し、日本経済の発展に役立つと期待されています。
他方で、ITの活用によって、個人情報が悪用されたり、プライバシーが侵害されることが懸念されています。
消費者の立場からすると、個人情報は適正に取り扱われ、安心・安全を確保することが重要です。
また、経済・社会活動のグローバル化に伴い、個人情報を含むデータの国境を越えた流通が増えており、国際的にも個人情報を保護しつつ、円滑なデータ流通を確保することが求められています。
このような状況を踏まえ、2017年5月に改正個人情報保護法が施行されることとなりました。
大きな改正点として、従来は保有する個人情報が5000人を超えるものに限られていましたが、改正後は、個人情報の保有件数にかかわらず、個人情報データベース等を事業の用に供する者はすべて「個人情報取扱事業者」に該当することとなりました。
この改正によって、ほとんどの事業者が「個人情報取扱事業者」に該当することになったと考えられます。
【2020年の改正の背景】
社会のデジタル化が進んだいま、個人情報の多くは、コンピュータで扱うデータという形になりました。
デジタル社会は、短いサイクルで急激に変化していきます。
個人情報保護法も、このようなデジタル社会の変化に合わせたベストなルールへとアップデートしていく必要があります。
このような背景から、個人情報保護法は、おおよそ3年ごとに見直しをすることになりました。
2020年の個人情報保護法の改正は、このようなおおよそ3年ごとの見直しの一環として行われたものです。
上記の個人情報保護法の義務に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科されます。さらに、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
この刑事罰は、近年の個人情報の重要性の高まりから、2020年の法改正で厳罰化されました。
特に、法人に対する罰金の額は、改正前の「30万円以下」から改正後は「1億円以下」へと大きく引き上げられています。
2020年の法改正の新ルールは、原則として2022年4月1日から有効になることになっていますが、この刑事罰の厳罰化だけは2020年12月12日から有効になっています。
【民事上の問題】
個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人です。
そのため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
また、被害者である本人と加害者である事業者の間に何らかの契約関係がある場合で、個人情報の漏えいが契約の違反と判断された場合は、契約違反を理由に損害賠償が請求される可能性もあります。
流出した個人情報の件数が多い場合、巨額の賠償金支払いのリスクも考えられます。
例えば、ベネッセコーポレーションの個人情報流出事故は最大約2070万件と言われています。
【損害賠償請求権の消滅時効】
被害者による損害賠償請求には、消滅時効という制度が適用されます。
ここでいう消滅時効とは、被害者が損害賠償を請求できる状況で、請求をしないまま法律で定めた一定の期間が過ぎると、被害者は損害賠償の請求ができなくなる制度のことです。
不法行為に基づく損害賠償請求の場合、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から3年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から20年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第724条)。
契約違反に基づく損害賠償請求の場合は、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から5年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から10年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第166条1項)。
消滅時効に必要な期間が過ぎれば、情報漏えいの被害者本人の損害賠償の権利が消滅してなくなりますので、加害者となった企業は、損害賠償の責任から逃れることができます。
しかし、情報化が発達した現代社会では、情報漏えいを隠すことは難しいでしょう。
また、この記事でも紹介したように、2020年の改正法の新ルールとして、一定の情報漏えいが発生したときは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されました。
したがって、情報漏えいが発生してしまったときは、速やかに公表して迅速な対応をとることが、個人情報保護法の義務を守るうえでも不可欠であり、また会社のダメージを最小限に抑える最良の選択肢といえます。
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16条において個人情報の目的外利用を禁じている法律に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、どうなりますか?
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16条において個人情報の目的外利用を禁じている法律に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科され、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
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JCRRAG_003850
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法律
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個人情報保護法とは、個人情報の効果的な活用に配慮しながら、個人情報を保護するための法律です。
「個人情報」とは、生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、又は個人識別符号が含まれるものをいいます。
個人情報保護法に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科され、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
【個人情報保護法に違反する場合とは】
【利用目的の特定(法15条)】
個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用目的をできる限り特定しなければなりません。
したがって、利用目的が抽象的な場合は、個人情報保護法違反となります。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
・「事業活動に用いるため」
・「お客様のサービスの向上のため」
反対に、以下ようなの場合、利用目的を具体的に特定していると考えられます。
・「当社の◯◯事業の新商品に関する情報のお知らせのために利用します。」
・目的外での利用禁止(法16条)
個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱う場合、あらかじめ本人の同意を得なければなりません。
なお、同意を得るために個人情報を利用すること(メールの送信や電話をかけること等)は、当初特定した利用目的として記載されていない場合でも、目的外利用には該当しません。
【不適切な利用の禁止(法16条の2)(改正法新ルール)】
個人情報取扱事業者は、違法な行為や不当な行為を助長したり誘発したりするおそれのある方法により個人情報を取り扱ってはなりません。
たとえ利用目的の範囲内であっても、違法な行為や不当な行為を助長・誘発するおそれのある方法での個人情報の利用は禁止です。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
差別を助長するような個人情報の利用―例えば、破産した人の情報を集めてインターネットに公開し、不特定多数の人が見れるようにすること
違法な行為につながる可能性のある個人情報の利用―違法な行為をする可能性のある者(たとえば、いわゆるオレオレ詐欺の集団)に個人情報を提供すること
このルールは、2020年の個人情報の改正で新しく導入されたルールです。
2022年4月1日から有効になります。
また、個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人であるため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
【個人情報保護法とは】
個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定める法律をいいます。
2003年8月に成立した法律ですが、2017年5月に改正法が施行されています。
さらに、個人情報保護法は、2020年にも改正されました。
2020年の改正法は、一部を除き2022年4月1日(金)から施行されます。
【改正の背景】
・2017年の改正の背景
近年、ITの進化によって、ビッグデータの収集・分析が可能となっています。
ビッグデータは、新たな産業を創出し、日本経済の発展に役立つと期待されています。
他方で、ITの活用によって、個人情報が悪用されたり、プライバシーが侵害されることが懸念されています。
消費者の立場からすると、個人情報は適正に取り扱われ、安心・安全を確保することが重要です。
また、経済・社会活動のグローバル化に伴い、個人情報を含むデータの国境を越えた流通が増えており、国際的にも個人情報を保護しつつ、円滑なデータ流通を確保することが求められています。
このような状況を踏まえ、2017年5月に改正個人情報保護法が施行されることとなりました。
大きな改正点として、従来は保有する個人情報が5000人を超えるものに限られていましたが、改正後は、個人情報の保有件数にかかわらず、個人情報データベース等を事業の用に供する者はすべて「個人情報取扱事業者」に該当することとなりました。
この改正によって、ほとんどの事業者が「個人情報取扱事業者」に該当することになったと考えられます。
【2020年の改正の背景】
社会のデジタル化が進んだいま、個人情報の多くは、コンピュータで扱うデータという形になりました。
デジタル社会は、短いサイクルで急激に変化していきます。
個人情報保護法も、このようなデジタル社会の変化に合わせたベストなルールへとアップデートしていく必要があります。
このような背景から、個人情報保護法は、おおよそ3年ごとに見直しをすることになりました。
2020年の個人情報保護法の改正は、このようなおおよそ3年ごとの見直しの一環として行われたものです。
上記の個人情報保護法の義務に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科されます。さらに、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
この刑事罰は、近年の個人情報の重要性の高まりから、2020年の法改正で厳罰化されました。
特に、法人に対する罰金の額は、改正前の「30万円以下」から改正後は「1億円以下」へと大きく引き上げられています。
2020年の法改正の新ルールは、原則として2022年4月1日から有効になることになっていますが、この刑事罰の厳罰化だけは2020年12月12日から有効になっています。
【民事上の問題】
個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人です。
そのため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
また、被害者である本人と加害者である事業者の間に何らかの契約関係がある場合で、個人情報の漏えいが契約の違反と判断された場合は、契約違反を理由に損害賠償が請求される可能性もあります。
流出した個人情報の件数が多い場合、巨額の賠償金支払いのリスクも考えられます。
例えば、ベネッセコーポレーションの個人情報流出事故は最大約2070万件と言われています。
【損害賠償請求権の消滅時効】
被害者による損害賠償請求には、消滅時効という制度が適用されます。
ここでいう消滅時効とは、被害者が損害賠償を請求できる状況で、請求をしないまま法律で定めた一定の期間が過ぎると、被害者は損害賠償の請求ができなくなる制度のことです。
不法行為に基づく損害賠償請求の場合、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から3年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から20年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第724条)。
契約違反に基づく損害賠償請求の場合は、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から5年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から10年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第166条1項)。
消滅時効に必要な期間が過ぎれば、情報漏えいの被害者本人の損害賠償の権利が消滅してなくなりますので、加害者となった企業は、損害賠償の責任から逃れることができます。
しかし、情報化が発達した現代社会では、情報漏えいを隠すことは難しいでしょう。
また、この記事でも紹介したように、2020年の改正法の新ルールとして、一定の情報漏えいが発生したときは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されました。
したがって、情報漏えいが発生してしまったときは、速やかに公表して迅速な対応をとることが、個人情報保護法の義務を守るうえでも不可欠であり、また会社のダメージを最小限に抑える最良の選択肢といえます。
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生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるものまたは個人識別符号が含まれるものを保護するための法律で、2020年に改正されたものは、一部を除いていつから施行されますか?
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生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるものまたは個人識別符号が含まれるものを保護するための法律で、2020年に改正されたものは、一部を除いて2022年4月1日(金)から施行されます。
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法律
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個人情報保護法とは、個人情報の効果的な活用に配慮しながら、個人情報を保護するための法律です。
「個人情報」とは、生存する「個人に関する情報」であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、又は個人識別符号が含まれるものをいいます。
個人情報保護法に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科され、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
【個人情報保護法に違反する場合とは】
【利用目的の特定(法15条)】
個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用目的をできる限り特定しなければなりません。
したがって、利用目的が抽象的な場合は、個人情報保護法違反となります。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
・「事業活動に用いるため」
・「お客様のサービスの向上のため」
反対に、以下ようなの場合、利用目的を具体的に特定していると考えられます。
・「当社の◯◯事業の新商品に関する情報のお知らせのために利用します。」
・目的外での利用禁止(法16条)
個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱う場合、あらかじめ本人の同意を得なければなりません。
なお、同意を得るために個人情報を利用すること(メールの送信や電話をかけること等)は、当初特定した利用目的として記載されていない場合でも、目的外利用には該当しません。
【不適切な利用の禁止(法16条の2)(改正法新ルール)】
個人情報取扱事業者は、違法な行為や不当な行為を助長したり誘発したりするおそれのある方法により個人情報を取り扱ってはなりません。
たとえ利用目的の範囲内であっても、違法な行為や不当な行為を助長・誘発するおそれのある方法での個人情報の利用は禁止です。
例えば、以下の場合は違反と考えられます。
差別を助長するような個人情報の利用―例えば、破産した人の情報を集めてインターネットに公開し、不特定多数の人が見れるようにすること
違法な行為につながる可能性のある個人情報の利用―違法な行為をする可能性のある者(たとえば、いわゆるオレオレ詐欺の集団)に個人情報を提供すること
このルールは、2020年の個人情報の改正で新しく導入されたルールです。
2022年4月1日から有効になります。
また、個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人であるため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
【個人情報保護法とは】
個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う民間事業者の遵守すべき義務等を定める法律をいいます。
2003年8月に成立した法律ですが、2017年5月に改正法が施行されています。
さらに、個人情報保護法は、2020年にも改正されました。
2020年の改正法は、一部を除き2022年4月1日(金)から施行されます。
【改正の背景】
・2017年の改正の背景
近年、ITの進化によって、ビッグデータの収集・分析が可能となっています。
ビッグデータは、新たな産業を創出し、日本経済の発展に役立つと期待されています。
他方で、ITの活用によって、個人情報が悪用されたり、プライバシーが侵害されることが懸念されています。
消費者の立場からすると、個人情報は適正に取り扱われ、安心・安全を確保することが重要です。
また、経済・社会活動のグローバル化に伴い、個人情報を含むデータの国境を越えた流通が増えており、国際的にも個人情報を保護しつつ、円滑なデータ流通を確保することが求められています。
このような状況を踏まえ、2017年5月に改正個人情報保護法が施行されることとなりました。
大きな改正点として、従来は保有する個人情報が5000人を超えるものに限られていましたが、改正後は、個人情報の保有件数にかかわらず、個人情報データベース等を事業の用に供する者はすべて「個人情報取扱事業者」に該当することとなりました。
この改正によって、ほとんどの事業者が「個人情報取扱事業者」に該当することになったと考えられます。
【2020年の改正の背景】
社会のデジタル化が進んだいま、個人情報の多くは、コンピュータで扱うデータという形になりました。
デジタル社会は、短いサイクルで急激に変化していきます。
個人情報保護法も、このようなデジタル社会の変化に合わせたベストなルールへとアップデートしていく必要があります。
このような背景から、個人情報保護法は、おおよそ3年ごとに見直しをすることになりました。
2020年の個人情報保護法の改正は、このようなおおよそ3年ごとの見直しの一環として行われたものです。
上記の個人情報保護法の義務に違反し、この件に関する個人情報保護委員会の改善命令にも違反した場合、違反した個人には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の刑事罰が科されます。さらに、違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の重い刑事罰が科されます。
この刑事罰は、近年の個人情報の重要性の高まりから、2020年の法改正で厳罰化されました。
特に、法人に対する罰金の額は、改正前の「30万円以下」から改正後は「1億円以下」へと大きく引き上げられています。
2020年の法改正の新ルールは、原則として2022年4月1日から有効になることになっていますが、この刑事罰の厳罰化だけは2020年12月12日から有効になっています。
【民事上の問題】
個人情報の漏えいは、直接の被害者は当該情報の本人です。
そのため、被害者本人から、加害者である事業者に対して、漏えいによる被害や、慰謝料について、不法行為に基づく損害賠償請求がなされる可能性があります。
また、被害者である本人と加害者である事業者の間に何らかの契約関係がある場合で、個人情報の漏えいが契約の違反と判断された場合は、契約違反を理由に損害賠償が請求される可能性もあります。
流出した個人情報の件数が多い場合、巨額の賠償金支払いのリスクも考えられます。
例えば、ベネッセコーポレーションの個人情報流出事故は最大約2070万件と言われています。
【損害賠償請求権の消滅時効】
被害者による損害賠償請求には、消滅時効という制度が適用されます。
ここでいう消滅時効とは、被害者が損害賠償を請求できる状況で、請求をしないまま法律で定めた一定の期間が過ぎると、被害者は損害賠償の請求ができなくなる制度のことです。
不法行為に基づく損害賠償請求の場合、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から3年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から20年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第724条)。
契約違反に基づく損害賠償請求の場合は、「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知った時点から5年」、または「被害者が個人情報の漏えいがあったことを知ったかどうかに関係なく、情報漏えいが発生した時点から10年」の2つのうち、どちらか早く来た時点で時効になります(民法第166条1項)。
消滅時効に必要な期間が過ぎれば、情報漏えいの被害者本人の損害賠償の権利が消滅してなくなりますので、加害者となった企業は、損害賠償の責任から逃れることができます。
しかし、情報化が発達した現代社会では、情報漏えいを隠すことは難しいでしょう。
また、この記事でも紹介したように、2020年の改正法の新ルールとして、一定の情報漏えいが発生したときは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されました。
したがって、情報漏えいが発生してしまったときは、速やかに公表して迅速な対応をとることが、個人情報保護法の義務を守るうえでも不可欠であり、また会社のダメージを最小限に抑える最良の選択肢といえます。
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違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の刑事罰が科される、個人情報関連の法律が成立したのはいつですか?
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違反した法人に対しては「1億円以下の罰金」の刑事罰が科される、個人情報関連の法律が成立したのは2003年8月です。
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法律
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【会社の存続を目的とする民事再生法とは】
倒産手続きと聞くと「会社を消滅・清算する手続き」をイメージする人が多いかもしれませんが、手続きには「清算型」「再建型」の2種類があります。一般的にイメージされる破産・倒産は、会社の財産を全て清算し、債務とともに消滅させる「清算型」の倒産手続きです。
一方で、会社存続を目的に再建を図る倒産手続きが「再建型」です。「再建型」は、民事再生法に基づく「民事再生」と会社更生法に基づく「会社更生」の手続きの2種類に分けられます。そのため、民事再生法(法律第225号として制定)と会社更生法(法律第154号として制定)は「会社が倒産したときに債務の整理をしながら再建を目指すための法律」ということになります。
民事再生とは、2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度のことです。主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定されたものです。債務者は事業を継続しながら再生計画に基づき返済を行い、残りの債務が免除される仕組みです。民事再生の申し立ては、手形の不渡りや支払い不能といった破産原因が発生していなくても、再建が手遅れになる前に申し立てることが可能な制度です。それと引き換えに、手続保証の観点から公告されたり、帝国データバンクや東京商工リサーチの倒産速報に掲載されるため、取引打ち切りや与信限度額の縮小、採用活動への悪影響など、事業価値の毀損に繋がることもあります。
民事再生は、主に中小企業が利用することが多いです。債権者も少ないことから債権者との話し合いや事業の再生計画の作成に時間がかからないため、裁判所の認可が下りるまでの期間は6ヵ月15日といわれています。また、法人だけでなく個人でも利用できます。例えば、返済できなくなった人が住宅ローン以外の債務の免除を受け、住宅を維持し個人の生活を守る制度は「個人民事再生」と呼ばれています。
会社更生は、民事再生と同じく「再建型」の倒産制度ですが、債権者数が多く債権額も多額で比較的大規模な会社を想定して定められた制度です。大企業では多数の利害関係者の調整が必要になり、民事再生に比べると手続きが複雑かつ厳格で、再建計画が裁判所に認可されるにも数年を要するといわれています。
民事再生法と会社更生法はどう異なる?特徴を解説
民事再生法と会社更生法はどのように異なるのでしょうか。それぞれの特徴をみてみましょう。
【民事再生法が持つ特徴】
・株式会社以外の法人や個人も対象
株式会社に限定されず、学校法人や宗教法人、医療法人、中小企業や個人も対象になります。
・手続きが会社更生法に比べて簡易で迅速
利害関係者が少ないため、スピードを要する場合に適しています。
・原則として経営陣は引き続き経営権を維持
原則的には、財産の処分や再生計画案の作成などは倒産した会社の経営者が行い、引き続き経営を行うことも可能になります。
・原則として債権者による担保権の行使を禁止できない
債権者は競売など担保権を行使できるため、債権者が債務者の作成した再生計画案に納得していることが条件となります。しかし一定の場合、事業継続に必要な財産が散逸し再建できなくなる恐れがあります。そのため、担保競売手続の中止命令や担保権消滅許可制度などにより、担保権の実行を防ぐ手立ても講じられています。
【会社更生法が持つ特徴】
・対象が株式会社に限られる
株式会社に限定され、上場企業や大企業などが対象になります。
・手続きが厳格で、手続き完了までに時間がかかる
再建計画が裁判所に認可されるまでに時間がかかり、場合によっては数年かかることもあります。
・会社の経営権は管財人に引き継がれる
裁判所が指名した管財人が経営権を握ることになり、管財人主導で経営することになります。経営責任を明確にして旧経営陣を退陣させることが前提となるため、旧経営陣は会社の経営から退くことになります。
・債権者は担保権の行使が制限される
担保権は再建手続きの中で処理されるため、債権者が競売手続きにかけるなど、手続き外で担保権を行使できません。
会社更生法運用導入の発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
2010年1月には、6,715億円の負債を抱えた日本航空株式会社が会社更生法を申請しました。
【経営権を維持できる民事再生法のメリットとデメリット】
では次に、民事再生のメリットとデメリットを考えてみましょう。
【民事再生法のメリット】
1.経営権を維持できる
民事再生には、「現経営陣が退陣しない」という点がメリットです。しかし株主や債権者などの理解が得られないと、民事再生案が認められない可能性があります。そのため、利害関係者への説明はきちんと行い、説得力のある再生計画を作る必要があります。
2.大幅な債務免除が受けられる
再生計画が認められれば、大幅な債務免除が受けられます。再生計画が認可されるためには、債権者集会で50%以上が賛成、かつ総議決権の50%以上を満たすことが必要です。債権者は、金融機関であることが多く、金融機関が納得できる再生計画を作ることができれば、再建できる可能性が現実味を帯びてきます。
3.短期間で再生可能
会社更生の手続きは厳格に行われるため、裁判所が再生計画を認可するのに年単位の期間を要することが多いです。しかし民事再生に要する時間は半年程度ともいわれ、中小企業なら利害関係者が少ない分だけスピーディーに行われるため、短期間での再建が可能になります。
民事再生法を適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられます。
【民事再生法のデメリット】
1.再生計画が認められなければ計画は頓挫
現経営陣が経営権を維持することができるものの、債権者から納得が得られなければ経営陣が交代するケースもあります。また、再建計画が認められないと破産手続きに移行する可能性が生じてきます。この場合も、現経営者が引き続き経営権を維持することは難しいでしょう。
2.抵当権などの担保権は消えない
債務が大幅に圧縮されるといっても、債務に付随する担保権が消えるわけではありません。金融機関に提供している抵当権などの担保権が実行されれば、会社や代表者の自宅などを失うことにもなりかねません。再生計画案が認められても、実行できなければ意味はないのです。
3.会社としての信用面の悪化は避けられない
民事再生法は会社存続を目的に再建するための法律ですが、官報や民間企業の倒産情報にも掲載されるため、民事再生企業であることは知られてしまいます。会社としての信用面が悪化することは、どうしても避けられないといえます。
4.民事再生をするには資金も必要
民事再生をするためには資金が必要になります。弁護士に手続きを進めてもらうのが一般的であり、裁判所に申し立てる際、予納金や収入印紙代なども必要です。
【民事再生にかかる費用は?ある程度まとまった額が必要】
手続き費用として、裁判所に納付する予納金のほかに弁護士費用がかかります。民事再生は専門性が高いため、弁護士などの専門家の力なしに行うことは困難です。そのため弁護士費用も高額となる傾向にあります。また裁判所の予納金の金額は負債額に応じて決められており、最低200万円程度かかります。
参考までに、会社が東京地方裁判所に民事再生を申し立てる場合の費用は、以下のとおりです。
・申立手数料(貼付印紙額):1万円
・予納金基準額(法人及び自然人共通)
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法律154号として制定された法律の運用導入発表後の第1号案件は、どこに対する手続きですか?
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法律154号として制定された法律の運用導入発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
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法律
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【会社の存続を目的とする民事再生法とは】
倒産手続きと聞くと「会社を消滅・清算する手続き」をイメージする人が多いかもしれませんが、手続きには「清算型」「再建型」の2種類があります。一般的にイメージされる破産・倒産は、会社の財産を全て清算し、債務とともに消滅させる「清算型」の倒産手続きです。
一方で、会社存続を目的に再建を図る倒産手続きが「再建型」です。「再建型」は、民事再生法に基づく「民事再生」と会社更生法に基づく「会社更生」の手続きの2種類に分けられます。そのため、民事再生法(法律第225号として制定)と会社更生法(法律第154号として制定)は「会社が倒産したときに債務の整理をしながら再建を目指すための法律」ということになります。
民事再生とは、2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度のことです。主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定されたものです。債務者は事業を継続しながら再生計画に基づき返済を行い、残りの債務が免除される仕組みです。民事再生の申し立ては、手形の不渡りや支払い不能といった破産原因が発生していなくても、再建が手遅れになる前に申し立てることが可能な制度です。それと引き換えに、手続保証の観点から公告されたり、帝国データバンクや東京商工リサーチの倒産速報に掲載されるため、取引打ち切りや与信限度額の縮小、採用活動への悪影響など、事業価値の毀損に繋がることもあります。
民事再生は、主に中小企業が利用することが多いです。債権者も少ないことから債権者との話し合いや事業の再生計画の作成に時間がかからないため、裁判所の認可が下りるまでの期間は6ヵ月15日といわれています。また、法人だけでなく個人でも利用できます。例えば、返済できなくなった人が住宅ローン以外の債務の免除を受け、住宅を維持し個人の生活を守る制度は「個人民事再生」と呼ばれています。
会社更生は、民事再生と同じく「再建型」の倒産制度ですが、債権者数が多く債権額も多額で比較的大規模な会社を想定して定められた制度です。大企業では多数の利害関係者の調整が必要になり、民事再生に比べると手続きが複雑かつ厳格で、再建計画が裁判所に認可されるにも数年を要するといわれています。
民事再生法と会社更生法はどう異なる?特徴を解説
民事再生法と会社更生法はどのように異なるのでしょうか。それぞれの特徴をみてみましょう。
【民事再生法が持つ特徴】
・株式会社以外の法人や個人も対象
株式会社に限定されず、学校法人や宗教法人、医療法人、中小企業や個人も対象になります。
・手続きが会社更生法に比べて簡易で迅速
利害関係者が少ないため、スピードを要する場合に適しています。
・原則として経営陣は引き続き経営権を維持
原則的には、財産の処分や再生計画案の作成などは倒産した会社の経営者が行い、引き続き経営を行うことも可能になります。
・原則として債権者による担保権の行使を禁止できない
債権者は競売など担保権を行使できるため、債権者が債務者の作成した再生計画案に納得していることが条件となります。しかし一定の場合、事業継続に必要な財産が散逸し再建できなくなる恐れがあります。そのため、担保競売手続の中止命令や担保権消滅許可制度などにより、担保権の実行を防ぐ手立ても講じられています。
【会社更生法が持つ特徴】
・対象が株式会社に限られる
株式会社に限定され、上場企業や大企業などが対象になります。
・手続きが厳格で、手続き完了までに時間がかかる
再建計画が裁判所に認可されるまでに時間がかかり、場合によっては数年かかることもあります。
・会社の経営権は管財人に引き継がれる
裁判所が指名した管財人が経営権を握ることになり、管財人主導で経営することになります。経営責任を明確にして旧経営陣を退陣させることが前提となるため、旧経営陣は会社の経営から退くことになります。
・債権者は担保権の行使が制限される
担保権は再建手続きの中で処理されるため、債権者が競売手続きにかけるなど、手続き外で担保権を行使できません。
会社更生法運用導入の発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
2010年1月には、6,715億円の負債を抱えた日本航空株式会社が会社更生法を申請しました。
【経営権を維持できる民事再生法のメリットとデメリット】
では次に、民事再生のメリットとデメリットを考えてみましょう。
【民事再生法のメリット】
1.経営権を維持できる
民事再生には、「現経営陣が退陣しない」という点がメリットです。しかし株主や債権者などの理解が得られないと、民事再生案が認められない可能性があります。そのため、利害関係者への説明はきちんと行い、説得力のある再生計画を作る必要があります。
2.大幅な債務免除が受けられる
再生計画が認められれば、大幅な債務免除が受けられます。再生計画が認可されるためには、債権者集会で50%以上が賛成、かつ総議決権の50%以上を満たすことが必要です。債権者は、金融機関であることが多く、金融機関が納得できる再生計画を作ることができれば、再建できる可能性が現実味を帯びてきます。
3.短期間で再生可能
会社更生の手続きは厳格に行われるため、裁判所が再生計画を認可するのに年単位の期間を要することが多いです。しかし民事再生に要する時間は半年程度ともいわれ、中小企業なら利害関係者が少ない分だけスピーディーに行われるため、短期間での再建が可能になります。
民事再生法を適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられます。
【民事再生法のデメリット】
1.再生計画が認められなければ計画は頓挫
現経営陣が経営権を維持することができるものの、債権者から納得が得られなければ経営陣が交代するケースもあります。また、再建計画が認められないと破産手続きに移行する可能性が生じてきます。この場合も、現経営者が引き続き経営権を維持することは難しいでしょう。
2.抵当権などの担保権は消えない
債務が大幅に圧縮されるといっても、債務に付随する担保権が消えるわけではありません。金融機関に提供している抵当権などの担保権が実行されれば、会社や代表者の自宅などを失うことにもなりかねません。再生計画案が認められても、実行できなければ意味はないのです。
3.会社としての信用面の悪化は避けられない
民事再生法は会社存続を目的に再建するための法律ですが、官報や民間企業の倒産情報にも掲載されるため、民事再生企業であることは知られてしまいます。会社としての信用面が悪化することは、どうしても避けられないといえます。
4.民事再生をするには資金も必要
民事再生をするためには資金が必要になります。弁護士に手続きを進めてもらうのが一般的であり、裁判所に申し立てる際、予納金や収入印紙代なども必要です。
【民事再生にかかる費用は?ある程度まとまった額が必要】
手続き費用として、裁判所に納付する予納金のほかに弁護士費用がかかります。民事再生は専門性が高いため、弁護士などの専門家の力なしに行うことは困難です。そのため弁護士費用も高額となる傾向にあります。また裁判所の予納金の金額は負債額に応じて決められており、最低200万円程度かかります。
参考までに、会社が東京地方裁判所に民事再生を申し立てる場合の費用は、以下のとおりです。
・申立手数料(貼付印紙額):1万円
・予納金基準額(法人及び自然人共通)
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主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定され、東京地方裁判所に申し立てる場合の申立手数料(貼付印紙額)が1万円かかるものは、いつスタートしましたか?
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主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定され、東京地方裁判所に申し立てる場合の申立手数料(貼付印紙額)が1万円かかるものは、2000年5月にスタートしました。
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法律
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【会社の存続を目的とする民事再生法とは】
倒産手続きと聞くと「会社を消滅・清算する手続き」をイメージする人が多いかもしれませんが、手続きには「清算型」「再建型」の2種類があります。一般的にイメージされる破産・倒産は、会社の財産を全て清算し、債務とともに消滅させる「清算型」の倒産手続きです。
一方で、会社存続を目的に再建を図る倒産手続きが「再建型」です。「再建型」は、民事再生法に基づく「民事再生」と会社更生法に基づく「会社更生」の手続きの2種類に分けられます。そのため、民事再生法(法律第225号として制定)と会社更生法(法律第154号として制定)は「会社が倒産したときに債務の整理をしながら再建を目指すための法律」ということになります。
民事再生とは、2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度のことです。主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定されたものです。債務者は事業を継続しながら再生計画に基づき返済を行い、残りの債務が免除される仕組みです。民事再生の申し立ては、手形の不渡りや支払い不能といった破産原因が発生していなくても、再建が手遅れになる前に申し立てることが可能な制度です。それと引き換えに、手続保証の観点から公告されたり、帝国データバンクや東京商工リサーチの倒産速報に掲載されるため、取引打ち切りや与信限度額の縮小、採用活動への悪影響など、事業価値の毀損に繋がることもあります。
民事再生は、主に中小企業が利用することが多いです。債権者も少ないことから債権者との話し合いや事業の再生計画の作成に時間がかからないため、裁判所の認可が下りるまでの期間は6ヵ月15日といわれています。また、法人だけでなく個人でも利用できます。例えば、返済できなくなった人が住宅ローン以外の債務の免除を受け、住宅を維持し個人の生活を守る制度は「個人民事再生」と呼ばれています。
会社更生は、民事再生と同じく「再建型」の倒産制度ですが、債権者数が多く債権額も多額で比較的大規模な会社を想定して定められた制度です。大企業では多数の利害関係者の調整が必要になり、民事再生に比べると手続きが複雑かつ厳格で、再建計画が裁判所に認可されるにも数年を要するといわれています。
民事再生法と会社更生法はどう異なる?特徴を解説
民事再生法と会社更生法はどのように異なるのでしょうか。それぞれの特徴をみてみましょう。
【民事再生法が持つ特徴】
・株式会社以外の法人や個人も対象
株式会社に限定されず、学校法人や宗教法人、医療法人、中小企業や個人も対象になります。
・手続きが会社更生法に比べて簡易で迅速
利害関係者が少ないため、スピードを要する場合に適しています。
・原則として経営陣は引き続き経営権を維持
原則的には、財産の処分や再生計画案の作成などは倒産した会社の経営者が行い、引き続き経営を行うことも可能になります。
・原則として債権者による担保権の行使を禁止できない
債権者は競売など担保権を行使できるため、債権者が債務者の作成した再生計画案に納得していることが条件となります。しかし一定の場合、事業継続に必要な財産が散逸し再建できなくなる恐れがあります。そのため、担保競売手続の中止命令や担保権消滅許可制度などにより、担保権の実行を防ぐ手立ても講じられています。
【会社更生法が持つ特徴】
・対象が株式会社に限られる
株式会社に限定され、上場企業や大企業などが対象になります。
・手続きが厳格で、手続き完了までに時間がかかる
再建計画が裁判所に認可されるまでに時間がかかり、場合によっては数年かかることもあります。
・会社の経営権は管財人に引き継がれる
裁判所が指名した管財人が経営権を握ることになり、管財人主導で経営することになります。経営責任を明確にして旧経営陣を退陣させることが前提となるため、旧経営陣は会社の経営から退くことになります。
・債権者は担保権の行使が制限される
担保権は再建手続きの中で処理されるため、債権者が競売手続きにかけるなど、手続き外で担保権を行使できません。
会社更生法運用導入の発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
2010年1月には、6,715億円の負債を抱えた日本航空株式会社が会社更生法を申請しました。
【経営権を維持できる民事再生法のメリットとデメリット】
では次に、民事再生のメリットとデメリットを考えてみましょう。
【民事再生法のメリット】
1.経営権を維持できる
民事再生には、「現経営陣が退陣しない」という点がメリットです。しかし株主や債権者などの理解が得られないと、民事再生案が認められない可能性があります。そのため、利害関係者への説明はきちんと行い、説得力のある再生計画を作る必要があります。
2.大幅な債務免除が受けられる
再生計画が認められれば、大幅な債務免除が受けられます。再生計画が認可されるためには、債権者集会で50%以上が賛成、かつ総議決権の50%以上を満たすことが必要です。債権者は、金融機関であることが多く、金融機関が納得できる再生計画を作ることができれば、再建できる可能性が現実味を帯びてきます。
3.短期間で再生可能
会社更生の手続きは厳格に行われるため、裁判所が再生計画を認可するのに年単位の期間を要することが多いです。しかし民事再生に要する時間は半年程度ともいわれ、中小企業なら利害関係者が少ない分だけスピーディーに行われるため、短期間での再建が可能になります。
民事再生法を適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられます。
【民事再生法のデメリット】
1.再生計画が認められなければ計画は頓挫
現経営陣が経営権を維持することができるものの、債権者から納得が得られなければ経営陣が交代するケースもあります。また、再建計画が認められないと破産手続きに移行する可能性が生じてきます。この場合も、現経営者が引き続き経営権を維持することは難しいでしょう。
2.抵当権などの担保権は消えない
債務が大幅に圧縮されるといっても、債務に付随する担保権が消えるわけではありません。金融機関に提供している抵当権などの担保権が実行されれば、会社や代表者の自宅などを失うことにもなりかねません。再生計画案が認められても、実行できなければ意味はないのです。
3.会社としての信用面の悪化は避けられない
民事再生法は会社存続を目的に再建するための法律ですが、官報や民間企業の倒産情報にも掲載されるため、民事再生企業であることは知られてしまいます。会社としての信用面が悪化することは、どうしても避けられないといえます。
4.民事再生をするには資金も必要
民事再生をするためには資金が必要になります。弁護士に手続きを進めてもらうのが一般的であり、裁判所に申し立てる際、予納金や収入印紙代なども必要です。
【民事再生にかかる費用は?ある程度まとまった額が必要】
手続き費用として、裁判所に納付する予納金のほかに弁護士費用がかかります。民事再生は専門性が高いため、弁護士などの専門家の力なしに行うことは困難です。そのため弁護士費用も高額となる傾向にあります。また裁判所の予納金の金額は負債額に応じて決められており、最低200万円程度かかります。
参考までに、会社が東京地方裁判所に民事再生を申し立てる場合の費用は、以下のとおりです。
・申立手数料(貼付印紙額):1万円
・予納金基準額(法人及び自然人共通)
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適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられる法律は、第何号として制定されましたか?
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適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられる法律は、法律第225号として制定されました。
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法律
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【会社の存続を目的とする民事再生法とは】
倒産手続きと聞くと「会社を消滅・清算する手続き」をイメージする人が多いかもしれませんが、手続きには「清算型」「再建型」の2種類があります。一般的にイメージされる破産・倒産は、会社の財産を全て清算し、債務とともに消滅させる「清算型」の倒産手続きです。
一方で、会社存続を目的に再建を図る倒産手続きが「再建型」です。「再建型」は、民事再生法に基づく「民事再生」と会社更生法に基づく「会社更生」の手続きの2種類に分けられます。そのため、民事再生法(法律第225号として制定)と会社更生法(法律第154号として制定)は「会社が倒産したときに債務の整理をしながら再建を目指すための法律」ということになります。
民事再生とは、2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度のことです。主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定されたものです。債務者は事業を継続しながら再生計画に基づき返済を行い、残りの債務が免除される仕組みです。民事再生の申し立ては、手形の不渡りや支払い不能といった破産原因が発生していなくても、再建が手遅れになる前に申し立てることが可能な制度です。それと引き換えに、手続保証の観点から公告されたり、帝国データバンクや東京商工リサーチの倒産速報に掲載されるため、取引打ち切りや与信限度額の縮小、採用活動への悪影響など、事業価値の毀損に繋がることもあります。
民事再生は、主に中小企業が利用することが多いです。債権者も少ないことから債権者との話し合いや事業の再生計画の作成に時間がかからないため、裁判所の認可が下りるまでの期間は6ヵ月15日といわれています。また、法人だけでなく個人でも利用できます。例えば、返済できなくなった人が住宅ローン以外の債務の免除を受け、住宅を維持し個人の生活を守る制度は「個人民事再生」と呼ばれています。
会社更生は、民事再生と同じく「再建型」の倒産制度ですが、債権者数が多く債権額も多額で比較的大規模な会社を想定して定められた制度です。大企業では多数の利害関係者の調整が必要になり、民事再生に比べると手続きが複雑かつ厳格で、再建計画が裁判所に認可されるにも数年を要するといわれています。
民事再生法と会社更生法はどう異なる?特徴を解説
民事再生法と会社更生法はどのように異なるのでしょうか。それぞれの特徴をみてみましょう。
【民事再生法が持つ特徴】
・株式会社以外の法人や個人も対象
株式会社に限定されず、学校法人や宗教法人、医療法人、中小企業や個人も対象になります。
・手続きが会社更生法に比べて簡易で迅速
利害関係者が少ないため、スピードを要する場合に適しています。
・原則として経営陣は引き続き経営権を維持
原則的には、財産の処分や再生計画案の作成などは倒産した会社の経営者が行い、引き続き経営を行うことも可能になります。
・原則として債権者による担保権の行使を禁止できない
債権者は競売など担保権を行使できるため、債権者が債務者の作成した再生計画案に納得していることが条件となります。しかし一定の場合、事業継続に必要な財産が散逸し再建できなくなる恐れがあります。そのため、担保競売手続の中止命令や担保権消滅許可制度などにより、担保権の実行を防ぐ手立ても講じられています。
【会社更生法が持つ特徴】
・対象が株式会社に限られる
株式会社に限定され、上場企業や大企業などが対象になります。
・手続きが厳格で、手続き完了までに時間がかかる
再建計画が裁判所に認可されるまでに時間がかかり、場合によっては数年かかることもあります。
・会社の経営権は管財人に引き継がれる
裁判所が指名した管財人が経営権を握ることになり、管財人主導で経営することになります。経営責任を明確にして旧経営陣を退陣させることが前提となるため、旧経営陣は会社の経営から退くことになります。
・債権者は担保権の行使が制限される
担保権は再建手続きの中で処理されるため、債権者が競売手続きにかけるなど、手続き外で担保権を行使できません。
会社更生法運用導入の発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
2010年1月には、6,715億円の負債を抱えた日本航空株式会社が会社更生法を申請しました。
【経営権を維持できる民事再生法のメリットとデメリット】
では次に、民事再生のメリットとデメリットを考えてみましょう。
【民事再生法のメリット】
1.経営権を維持できる
民事再生には、「現経営陣が退陣しない」という点がメリットです。しかし株主や債権者などの理解が得られないと、民事再生案が認められない可能性があります。そのため、利害関係者への説明はきちんと行い、説得力のある再生計画を作る必要があります。
2.大幅な債務免除が受けられる
再生計画が認められれば、大幅な債務免除が受けられます。再生計画が認可されるためには、債権者集会で50%以上が賛成、かつ総議決権の50%以上を満たすことが必要です。債権者は、金融機関であることが多く、金融機関が納得できる再生計画を作ることができれば、再建できる可能性が現実味を帯びてきます。
3.短期間で再生可能
会社更生の手続きは厳格に行われるため、裁判所が再生計画を認可するのに年単位の期間を要することが多いです。しかし民事再生に要する時間は半年程度ともいわれ、中小企業なら利害関係者が少ない分だけスピーディーに行われるため、短期間での再建が可能になります。
民事再生法を適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられます。
【民事再生法のデメリット】
1.再生計画が認められなければ計画は頓挫
現経営陣が経営権を維持することができるものの、債権者から納得が得られなければ経営陣が交代するケースもあります。また、再建計画が認められないと破産手続きに移行する可能性が生じてきます。この場合も、現経営者が引き続き経営権を維持することは難しいでしょう。
2.抵当権などの担保権は消えない
債務が大幅に圧縮されるといっても、債務に付随する担保権が消えるわけではありません。金融機関に提供している抵当権などの担保権が実行されれば、会社や代表者の自宅などを失うことにもなりかねません。再生計画案が認められても、実行できなければ意味はないのです。
3.会社としての信用面の悪化は避けられない
民事再生法は会社存続を目的に再建するための法律ですが、官報や民間企業の倒産情報にも掲載されるため、民事再生企業であることは知られてしまいます。会社としての信用面が悪化することは、どうしても避けられないといえます。
4.民事再生をするには資金も必要
民事再生をするためには資金が必要になります。弁護士に手続きを進めてもらうのが一般的であり、裁判所に申し立てる際、予納金や収入印紙代なども必要です。
【民事再生にかかる費用は?ある程度まとまった額が必要】
手続き費用として、裁判所に納付する予納金のほかに弁護士費用がかかります。民事再生は専門性が高いため、弁護士などの専門家の力なしに行うことは困難です。そのため弁護士費用も高額となる傾向にあります。また裁判所の予納金の金額は負債額に応じて決められており、最低200万円程度かかります。
参考までに、会社が東京地方裁判所に民事再生を申し立てる場合の費用は、以下のとおりです。
・申立手数料(貼付印紙額):1万円
・予納金基準額(法人及び自然人共通)
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2000年に5月スタートした「再建型」の倒産制度について、会社が東京地方裁判所に申し立てる場合の申立手数料(貼付印紙額)はいくらですか?
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2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度について、会社が東京地方裁判所に申し立てる場合の申立手数料(貼付印紙額)は1万円です。
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法律
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【会社の存続を目的とする民事再生法とは】
倒産手続きと聞くと「会社を消滅・清算する手続き」をイメージする人が多いかもしれませんが、手続きには「清算型」「再建型」の2種類があります。一般的にイメージされる破産・倒産は、会社の財産を全て清算し、債務とともに消滅させる「清算型」の倒産手続きです。
一方で、会社存続を目的に再建を図る倒産手続きが「再建型」です。「再建型」は、民事再生法に基づく「民事再生」と会社更生法に基づく「会社更生」の手続きの2種類に分けられます。そのため、民事再生法(法律第225号として制定)と会社更生法(法律第154号として制定)は「会社が倒産したときに債務の整理をしながら再建を目指すための法律」ということになります。
民事再生とは、2000年5月にスタートした「再建型」の倒産制度のことです。主に経済的に事業の継続が困難になった中小企業が、スムーズに再建できるように制定されたものです。債務者は事業を継続しながら再生計画に基づき返済を行い、残りの債務が免除される仕組みです。民事再生の申し立ては、手形の不渡りや支払い不能といった破産原因が発生していなくても、再建が手遅れになる前に申し立てることが可能な制度です。それと引き換えに、手続保証の観点から公告されたり、帝国データバンクや東京商工リサーチの倒産速報に掲載されるため、取引打ち切りや与信限度額の縮小、採用活動への悪影響など、事業価値の毀損に繋がることもあります。
民事再生は、主に中小企業が利用することが多いです。債権者も少ないことから債権者との話し合いや事業の再生計画の作成に時間がかからないため、裁判所の認可が下りるまでの期間は6ヵ月15日といわれています。また、法人だけでなく個人でも利用できます。例えば、返済できなくなった人が住宅ローン以外の債務の免除を受け、住宅を維持し個人の生活を守る制度は「個人民事再生」と呼ばれています。
会社更生は、民事再生と同じく「再建型」の倒産制度ですが、債権者数が多く債権額も多額で比較的大規模な会社を想定して定められた制度です。大企業では多数の利害関係者の調整が必要になり、民事再生に比べると手続きが複雑かつ厳格で、再建計画が裁判所に認可されるにも数年を要するといわれています。
民事再生法と会社更生法はどう異なる?特徴を解説
民事再生法と会社更生法はどのように異なるのでしょうか。それぞれの特徴をみてみましょう。
【民事再生法が持つ特徴】
・株式会社以外の法人や個人も対象
株式会社に限定されず、学校法人や宗教法人、医療法人、中小企業や個人も対象になります。
・手続きが会社更生法に比べて簡易で迅速
利害関係者が少ないため、スピードを要する場合に適しています。
・原則として経営陣は引き続き経営権を維持
原則的には、財産の処分や再生計画案の作成などは倒産した会社の経営者が行い、引き続き経営を行うことも可能になります。
・原則として債権者による担保権の行使を禁止できない
債権者は競売など担保権を行使できるため、債権者が債務者の作成した再生計画案に納得していることが条件となります。しかし一定の場合、事業継続に必要な財産が散逸し再建できなくなる恐れがあります。そのため、担保競売手続の中止命令や担保権消滅許可制度などにより、担保権の実行を防ぐ手立ても講じられています。
【会社更生法が持つ特徴】
・対象が株式会社に限られる
株式会社に限定され、上場企業や大企業などが対象になります。
・手続きが厳格で、手続き完了までに時間がかかる
再建計画が裁判所に認可されるまでに時間がかかり、場合によっては数年かかることもあります。
・会社の経営権は管財人に引き継がれる
裁判所が指名した管財人が経営権を握ることになり、管財人主導で経営することになります。経営責任を明確にして旧経営陣を退陣させることが前提となるため、旧経営陣は会社の経営から退くことになります。
・債権者は担保権の行使が制限される
担保権は再建手続きの中で処理されるため、債権者が競売手続きにかけるなど、手続き外で担保権を行使できません。
会社更生法運用導入の発表後の第1号案件は、不動産ファンドブームを牽引したクリードに対する手続きです。
2010年1月には、6,715億円の負債を抱えた日本航空株式会社が会社更生法を申請しました。
【経営権を維持できる民事再生法のメリットとデメリット】
では次に、民事再生のメリットとデメリットを考えてみましょう。
【民事再生法のメリット】
1.経営権を維持できる
民事再生には、「現経営陣が退陣しない」という点がメリットです。しかし株主や債権者などの理解が得られないと、民事再生案が認められない可能性があります。そのため、利害関係者への説明はきちんと行い、説得力のある再生計画を作る必要があります。
2.大幅な債務免除が受けられる
再生計画が認められれば、大幅な債務免除が受けられます。再生計画が認可されるためには、債権者集会で50%以上が賛成、かつ総議決権の50%以上を満たすことが必要です。債権者は、金融機関であることが多く、金融機関が納得できる再生計画を作ることができれば、再建できる可能性が現実味を帯びてきます。
3.短期間で再生可能
会社更生の手続きは厳格に行われるため、裁判所が再生計画を認可するのに年単位の期間を要することが多いです。しかし民事再生に要する時間は半年程度ともいわれ、中小企業なら利害関係者が少ない分だけスピーディーに行われるため、短期間での再建が可能になります。
民事再生法を適用した企業として、赤井三郎によって設立された赤井電機、東証2部上場の川崎電気が挙げられます。
【民事再生法のデメリット】
1.再生計画が認められなければ計画は頓挫
現経営陣が経営権を維持することができるものの、債権者から納得が得られなければ経営陣が交代するケースもあります。また、再建計画が認められないと破産手続きに移行する可能性が生じてきます。この場合も、現経営者が引き続き経営権を維持することは難しいでしょう。
2.抵当権などの担保権は消えない
債務が大幅に圧縮されるといっても、債務に付随する担保権が消えるわけではありません。金融機関に提供している抵当権などの担保権が実行されれば、会社や代表者の自宅などを失うことにもなりかねません。再生計画案が認められても、実行できなければ意味はないのです。
3.会社としての信用面の悪化は避けられない
民事再生法は会社存続を目的に再建するための法律ですが、官報や民間企業の倒産情報にも掲載されるため、民事再生企業であることは知られてしまいます。会社としての信用面が悪化することは、どうしても避けられないといえます。
4.民事再生をするには資金も必要
民事再生をするためには資金が必要になります。弁護士に手続きを進めてもらうのが一般的であり、裁判所に申し立てる際、予納金や収入印紙代なども必要です。
【民事再生にかかる費用は?ある程度まとまった額が必要】
手続き費用として、裁判所に納付する予納金のほかに弁護士費用がかかります。民事再生は専門性が高いため、弁護士などの専門家の力なしに行うことは困難です。そのため弁護士費用も高額となる傾向にあります。また裁判所の予納金の金額は負債額に応じて決められており、最低200万円程度かかります。
参考までに、会社が東京地方裁判所に民事再生を申し立てる場合の費用は、以下のとおりです。
・申立手数料(貼付印紙額):1万円
・予納金基準額(法人及び自然人共通)
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2010年1月に、6,715億円の負債を抱えた会社が申請した法律は、法律第何号として成立しましたか?
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2010年1月に、6,715億円の負債を抱えた会社が申請した法律は、法律第154号として成立しました。
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JCRRAG_003857
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法律
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(犯人蔵匿等)
第百三条 罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
(偽証)
第百六十九条 法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十条 前条の罪を犯した者が、その証言をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
(虚偽鑑定等)
第百七十一条 法律により宣誓した鑑定人、通訳人又は翻訳人が虚偽の鑑定、通訳又は翻訳をしたときは、前二条の例による。
(虚偽告訴等)
第百七十二条 人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、三月以上十年以下の懲役に処する。
(自白による刑の減免)
第百七十三条 前条の罪を犯した者が、その申告をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
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罰金以上の刑に当たる罪を犯した者を蔵匿したAさんは、どのような量刑に処せられましたか?
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罰金以上の刑に当たる罪を犯した者を蔵匿したAさんは、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処せられました。
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JCRRAG_003858
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法律
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軽犯罪法
第一条 下記の各号に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
三 正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
四 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの
五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者
六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者
七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者
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みだりに船を水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をしたCさんは、軽犯罪法第一条に該当しましたか?
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はい、みだりに船を水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をしたCさんは、軽犯罪法第一条に該当しました。
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JCRRAG_003859
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法律
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軽犯罪法
第一条 下記の各号に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
三 正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
四 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの
五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者
六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者
七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者
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正当な理由がなくて他人の標灯に設けられた灯火を消したDさんは、軽犯罪法第一条に該当しましたか?
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はい、正当な理由がなくて他人の標灯に設けられた灯火を消したDさんは、軽犯罪法第一条に該当しました。
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JCRRAG_003860
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法律
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軽犯罪法
第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
三 正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
四 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの
五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者
六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者
七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者
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人が住んでいない建物に正当な理由がなくてひそんでいて有罪判決を受けたAさんは、どのような量刑に処せられましたか?
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人が住んでいない建物に正当な理由がなくてひそんでいて有罪判決を受けたAさんは、拘留又は科料に処せられました。
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JCRRAG_003861
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法律
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今回は、我が国の刑法にある幾つかの条文を紹介しましょう。
(内乱)
第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。
三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。
(外国国章損壊等)
第九十二条 外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条 陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(浄水汚染)
第百四十二条 人の飲料に供する浄水を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
(支払用カード電磁的記録不正作出等)
第百六十三条の二 人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。
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刑法第百六十条の虚偽診断書等作成の罪で有罪判決を受けた者が三年以下の禁錮に処せられない場合の量刑は何ですか?
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刑法第百六十条の虚偽診断書等作成の罪で有罪判決を受けた者が三年以下の禁錮に処せられない場合の量刑は、三十万円以下の罰金です。
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JCRRAG_003862
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法律
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今回は、我が国の刑法にある幾つかの条文を紹介しましょう。
(内乱)
第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。
三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。
(外国国章損壊等)
第九十二条 外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条 陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(浄水汚染)
第百四十二条 人の飲料に供する浄水を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
(支払用カード電磁的記録不正作出等)
第百六十三条の二 人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。
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刑法第百二十四条の往来妨害及び同致死傷の罪で有罪判決を受けた者が二十万円以下の罰金に処せられない場合の量刑は、五年以上の懲役ですか?
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いいえ、刑法第百二十四条の往来妨害及び同致死傷の罪で有罪判決を受けた者が二十万円以下の罰金に処せられない場合の量刑は、五年以上ではなく二年以下の懲役です。
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JCRRAG_003863
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法律
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今回は、我が国の刑法にある幾つかの条文を紹介しましょう。
(内乱)
第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。
三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。
(外国国章損壊等)
第九十二条 外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条 陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(浄水汚染)
第百四十二条 人の飲料に供する浄水を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
(支払用カード電磁的記録不正作出等)
第百六十三条の二 人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。
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刑法第七十七条の内乱の罪の首謀者として有罪判決を受けた者が死刑に処せられない場合の量刑は何ですか?
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刑法第七十七条の内乱の罪の首謀者として有罪判決を受けた者が死刑に処せられない場合の量刑は無期禁錮です。
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JCRRAG_003864
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法律
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今回は、我が国の刑法にある幾つかの条文を紹介しましょう。
(内乱)
第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。
三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。
(外国国章損壊等)
第九十二条 外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条 陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(浄水汚染)
第百四十二条 人の飲料に供する浄水を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
(支払用カード電磁的記録不正作出等)
第百六十三条の二 人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。
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刑法第百四十二条の浄水汚染の罪で有罪判決を受けた者が六月以下の懲役に処せられない場合の量刑は何ですか?
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刑法第百四十二条の浄水汚染の罪で有罪判決を受けた者が六月以下の懲役に処せられない場合の量刑は、十万円以下の罰金です。
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JCRRAG_003865
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法律
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今回は、我が国の刑法にある幾つかの条文を紹介しましょう。
(内乱)
第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。
三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。
(外国国章損壊等)
第九十二条 外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条 陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(浄水汚染)
第百四十二条 人の飲料に供する浄水を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
(支払用カード電磁的記録不正作出等)
第百六十三条の二 人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。
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刑法第九十二条の外国国章損壊等の罪で有罪判決を受けた者が二年以下の懲役に処せられない場合の量刑は何ですか?
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刑法第九十二条の外国国章損壊等の罪で有罪判決を受けた者が二年以下の懲役に処せられない場合の量刑は、二十万円以下の罰金です。
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JCRRAG_003866
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法律
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労働基準法
第25条
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少なくとも四十五分、八時間を超える場合においては少なくとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
第38条の3
使用者が、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、次に掲げる事項を定めた場合において、労働者を第一号に掲げる業務に就かせたときは、当該労働者は、厚生労働省令で定めるところにより、第二号に掲げる時間労働したものとみなす。
第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
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労働者が天災や人災の被害に遭い、支払日期日の前に賃金が必要になった場合に、賃金を使用者が支払うことを定めているのは、労働基準法の第何条ですか?
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労働者が天災や人災の被害に遭い、支払日期日の前に賃金が必要になった場合に、賃金を使用者が支払うことを定めているのは、労働基準法の第25条です。
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JCRRAG_003867
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法律
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【海外の刑法:A国の場合】
刑法は日本と同じく海外諸国にもありますが、その内容、特に量刑は全く異なります。
以下では、アジアのA国の刑法における幾つかの条文を見てみましょう。
A国刑法(日本語翻訳版)
・第105条
税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、無期懲役に処する。
・第134条
賭博をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処する。
・第153条
公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、15年以下の懲役に処する。
・第182条
人を殺した者は、死刑に処する。
・第193条
人を教唆若しくは幇助して自殺させた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処する。
・第201条
過失により人を死亡させた者は、500ドル以下の罰金に処する。
・第256条
強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、3年以下の懲役に処する。
・第288条
人を欺いて財物を交付させた者は、8年以下の懲役に処する。
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A国の刑法において、税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、刑期の定めの無い懲役に処すると定めているのは、第何条ですか?
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A国の刑法において、税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、刑期の定めの無い懲役に処すると定めているのは、第105条です。
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JCRRAG_003868
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法律
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【海外の刑法:A国の場合】
刑法は日本と同じく海外諸国にもありますが、その内容、特に量刑は全く異なります。
以下では、アジアのA国の刑法における幾つかの条文を見てみましょう。
A国刑法(日本語翻訳版)
・第105条
税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、無期懲役に処する。
・第134条
賭博をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処する。
・第153条
公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、15年以下の懲役に処する。
・第182条
人を殺した者は、死刑に処する。
・第193条
人を教唆若しくは幇助して自殺させた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処する。
・第201条
過失により人を死亡させた者は、500ドル以下の罰金に処する。
・第256条
強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、3年以下の懲役に処する。
・第288条
人を欺いて財物を交付させた者は、8年以下の懲役に処する。
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A国の刑法において、賭け事をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、何ドル以下の罰金に処せられますか?
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A国の刑法において、賭け事をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処せられます。
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JCRRAG_003869
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法律
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【海外の刑法:A国の場合】
刑法は日本と同じく海外諸国にもありますが、その内容、特に量刑は全く異なります。
以下では、アジアのA国の刑法における幾つかの条文を見てみましょう。
A国刑法(日本語翻訳版)
・第105条
税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、無期懲役に処する。
・第134条
賭博をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処する。
・第153条
公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、15年以下の懲役に処する。
・第182条
人を殺した者は、死刑に処する。
・第193条
人を教唆若しくは幇助して自殺させた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処する。
・第201条
過失により人を死亡させた者は、500ドル以下の罰金に処する。
・第256条
強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、3年以下の懲役に処する。
・第288条
人を欺いて財物を交付させた者は、8年以下の懲役に処する。
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A国の刑法において、人を殺した者は、生命を奪われる刑に処すると定めているのは、第何条ですか?
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A国の刑法において、人を殺した者は、生命を奪われる刑に処すると定めているのは、第182条です。
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JCRRAG_003870
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法律
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【海外の刑法:A国の場合】
刑法は日本と同じく海外諸国にもありますが、その内容、特に量刑は全く異なります。
以下では、アジアのA国の刑法における幾つかの条文を見てみましょう。
A国刑法(日本語翻訳版)
・第105条
税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、無期懲役に処する。
・第134条
賭博をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処する。
・第153条
公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、15年以下の懲役に処する。
・第182条
人を殺した者は、死刑に処する。
・第193条
人を教唆若しくは幇助して自殺させた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処する。
・第201条
過失により人を死亡させた者は、500ドル以下の罰金に処する。
・第256条
強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、3年以下の懲役に処する。
・第288条
人を欺いて財物を交付させた者は、8年以下の懲役に処する。
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A国の刑法において、人を教唆若しくは幇助して、自ら命を落とさせた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処すると定めているのは、第何条ですか?
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A国の刑法において、人を教唆若しくは幇助して、自ら命を落とさせた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処すると定めているのは、第193条です。
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JCRRAG_003871
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法律
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今回は刑法の勉強です。条文を紹介しながら、そこで書かれていることの意味を説明します。
(1)「詐欺」の条文
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を欺いて財物を交付させた者」とは、例えば親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯が挙げられます。
(2)「電子計算機使用詐欺」の条文
第二百四十六条の二 前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
〔解説〕
ここでいう「人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り」、「財産上不法の利益を得」た者とは、例えばインターネットを介した詐欺の実行犯が挙げられます。
(3)「背任」の条文
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人のためにその事務を処理する者」とは、例えば会社の役員、そして「本人」とは例えば会社が挙げられます。
(4)「恐喝」の条文
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を恐喝して財物を交付させた者」とは、例えば業者を脅してみかじめ料を取った人が挙げられます。
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インターネットを介した詐欺の実行犯は、無期懲役に処せられますか?
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いいえ、インターネットを介した詐欺の実行犯は、無期懲役ではなく、十年以下の懲役に処せられます。
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JCRRAG_003872
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法律
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今回は刑法の勉強です。条文を紹介しながら、そこで書かれていることの意味を説明します。
(1)「詐欺」の条文
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を欺いて財物を交付させた者」とは、例えば親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯が挙げられます。
(2)「電子計算機使用詐欺」の条文
第二百四十六条の二 前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
〔解説〕
ここでいう「人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り」、「財産上不法の利益を得」た者とは、例えばインターネットを介した詐欺の実行犯が挙げられます。
(3)「背任」の条文
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人のためにその事務を処理する者」とは、例えば会社の役員、そして「本人」とは例えば会社が挙げられます。
(4)「恐喝」の条文
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を恐喝して財物を交付させた者」とは、例えば業者を脅してみかじめ料を取った人が挙げられます。
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業者を脅してみかじめ料を取った人は、十年以下の懲役に処せられますか?
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はい、業者を脅してみかじめ料を取った人は、十年以下の懲役に処せられます。
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JCRRAG_003873
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法律
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今回は刑法の勉強です。条文を紹介しながら、そこで書かれていることの意味を説明します。
(1)「詐欺」の条文
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を欺いて財物を交付させた者」とは、例えば親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯が挙げられます。
(2)「電子計算機使用詐欺」の条文
第二百四十六条の二 前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
〔解説〕
ここでいう「人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り」、「財産上不法の利益を得」た者とは、例えばインターネットを介した詐欺の実行犯が挙げられます。
(3)「背任」の条文
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人のためにその事務を処理する者」とは、例えば会社の役員、そして「本人」とは例えば会社が挙げられます。
(4)「恐喝」の条文
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を恐喝して財物を交付させた者」とは、例えば業者を脅してみかじめ料を取った人が挙げられます。
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会社の役員が自己の利益を図る目的で任務に背く行為をし、会社に財産上の損害を加えた場合は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられますか?
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はい、会社の役員が自己の利益を図る目的で任務に背く行為をし、会社に財産上の損害を加えた場合は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられます。
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JCRRAG_003874
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法律
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今回は刑法の勉強です。条文を紹介しながら、そこで書かれていることの意味を説明します。
(1)「詐欺」の条文
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を欺いて財物を交付させた者」とは、例えば親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯が挙げられます。
(2)「電子計算機使用詐欺」の条文
第二百四十六条の二 前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
〔解説〕
ここでいう「人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り」、「財産上不法の利益を得」た者とは、例えばインターネットを介した詐欺の実行犯が挙げられます。
(3)「背任」の条文
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人のためにその事務を処理する者」とは、例えば会社の役員、そして「本人」とは例えば会社が挙げられます。
(4)「恐喝」の条文
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を恐喝して財物を交付させた者」とは、例えば業者を脅してみかじめ料を取った人が挙げられます。
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親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯は、十年以下の懲役に処せられますか?
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はい、親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯は、十年以下の懲役に処せられます。
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JCRRAG_003875
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法律
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<今回のテーマ:日本国憲法>
今回は日本国憲法について勉強します。以下ではいくつかの条文を取りあげ、解説していきます。
【第七条】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、次の国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
〔解説〕
・法律とは、刑法や民放などです。
・儀式とは、大祭、小祭、旬祭などです。
【第二十六条】
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
(2)すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
〔解説〕
普通教育とは、小学校や中学校における教育のことです。
【第七十六条】
すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
〔解説〕
法律の定めるところにより設置する下級裁判所とは、高等裁判所や地方裁判所などです。
【第九十四条】
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
〔解説〕
地方公共団体とは、都道府県および市区町村のことです。
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天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、旬祭を行いますか?
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はい、天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、旬祭を行います。
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JCRRAG_003876
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法律
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<今回のテーマ:日本国憲法>
今回は日本国憲法について勉強します。以下ではいくつかの条文を取りあげ、解説していきます。
【第七条】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、次の国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
〔解説〕
・法律とは、刑法や民放などです。
・儀式とは、大祭、小祭、旬祭などです。
【第二十六条】
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
(2)すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
〔解説〕
普通教育とは、小学校や中学校における教育のことです。
【第七十六条】
すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
〔解説〕
法律の定めるところにより設置する下級裁判所とは、高等裁判所や地方裁判所などです。
【第九十四条】
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
〔解説〕
地方公共団体とは、都道府県および市区町村のことです。
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天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、刑法を公布しますか?
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はい、天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、刑法を公布します。
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JCRRAG_003877
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法律
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<今回のテーマ:日本国憲法>
今回は日本国憲法について勉強します。以下ではいくつかの条文を取りあげ、解説していきます。
【第七条】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、次の国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
〔解説〕
・法律とは、刑法や民放などです。
・儀式とは、大祭、小祭、旬祭などです。
【第二十六条】
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
(2)すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
〔解説〕
普通教育とは、小学校や中学校における教育のことです。
【第七十六条】
すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
〔解説〕
法律の定めるところにより設置する下級裁判所とは、高等裁判所や地方裁判所などです。
【第九十四条】
地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
〔解説〕
地方公共団体とは、都道府県および市区町村のことです。
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市は法律の範囲内で条例を制定することができますか?
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はい、市は法律の範囲内で条例を制定することができます。
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JCRRAG_003878
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法律
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【民法】
第一章 通則
(基本原則)
第一条 私権は、公共の福祉に適合しなければならない。
2 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
3 権利の濫用は、これを許さない。
(解釈の基準)
第二条 この法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等を旨として、解釈しなければならない。
第二章 人
第一節 権利能力
第三条 私権の享有は、出生に始まる。
2 外国人は、法令又は条約の規定により禁止される場合を除き、私権を享有する。
第二節 意思能力
第三条の二 法律行為の当事者が意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その法律行為は、無効とする。
第三節 行為能力
(成年)
第四条 年齢十八歳をもって、成年とする。
(未成年者の法律行為)
第五条 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
2 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。
3 第一項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分することができる。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。
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18歳であるAさんは、民法の定めにより成年ですか?
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はい、18歳であるAさんは、民法の定めにより成年です。
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JCRRAG_003879
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法律
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第百十五条
みだりに信号機を操作し、若しくは公安委員会が設置した道路標識若しくは道路標示を移転し、又は信号機若しくは公安委員会が設置した道路標識若しくは道路標示を損壊して道路における交通の危険を生じさせた者は、五年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
第百十六条
車両等の運転者が業務上必要な注意を怠り、又は重大な過失により他人の建造物を損壊したときは、六月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
2 特定自動運行を行う者又は特定自動運行のために使用される者が業務上必要な注意を怠り、又は重大な過失により、特定自動運行によって他人の建造物を損壊したときは、六月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
第百十七条
車両等(軽車両を除く。以下この項において同じ。)の運転者が、当該車両等の交通による人の死傷があった場合において、第七十二条(交通事故の場合の措置)第一項前段の規定に違反したときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2 前項の場合において、同項の人の死傷が当該運転者の運転に起因するものであるときは、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
3 特定自動運行において特定自動運行用自動車の交通による人の死傷があった場合において、第七十五条の二十三(特定自動運行において交通事故があった場合の措置)第一項前段又は第三項前段の規定に違反したとき(特定自動運行主任者が違反した場合に限る。)は、当該違反行為をした者は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
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車両を運転していたAさんが業務上必要な注意を怠り、他人の建造物を損壊し、六月以下の禁錮に処せられなかった場合の量刑は何ですか?
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車両を運転していたAさんが業務上必要な注意を怠り、他人の建造物を損壊し、六月以下の禁錮に処せられなかった場合の量刑は、十万円以下の罰金です。
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JCRRAG_003880
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法律
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【海外の刑法:A国の場合】
刑法は日本と同じく海外諸国にもありますが、その内容、特に量刑は全く異なります。
以下では、アジアのA国の刑法における幾つかの条文を見てみましょう。
A国刑法(日本語翻訳版)
・第105条
税関職員が、あへん煙又はあへん煙を吸食するための器具を輸入したときは、無期懲役に処する。
・第134条
賭博をした者は、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合を除き、100ドル以下の罰金に処する。
・第153条
公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、15年以下の懲役に処する。
・第182条
人を殺した者は、死刑に処する。
・第193条
人を教唆若しくは幇助して自殺させた者は、10年以下の懲役又は禁錮に処する。
・第201条
過失により人を死亡させた者は、500ドル以下の罰金に処する。
・第256条
強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、3年以下の懲役に処する。
・第288条
人を欺いて財物を交付させた者は、8年以下の懲役に処する。
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不注意で他人の生命を奪った人は、何ドル以下の罰金に処せられますか?
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不注意で他人の生命を奪った人は、500ドル以下の罰金に処せられます。
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JCRRAG_003881
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法律
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今回は刑法の勉強です。条文を紹介しながら、そこで書かれていることの意味を説明します。
(1)「詐欺」の条文
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を欺いて財物を交付させた者」とは、例えば親族を装って、他人に金銭を要求したオレオレ詐欺の実行犯が挙げられます。
(2)「電子計算機使用詐欺」の条文
第二百四十六条の二 前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
〔解説〕
ここでいう「人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り」、「財産上不法の利益を得」た者とは、例えばインターネットを介した詐欺の実行犯が挙げられます。
(3)「背任」の条文
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人のためにその事務を処理する者」とは、例えば会社の役員、そして「本人」とは例えば会社が挙げられます。
(4)「恐喝」の条文
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
〔解説〕
ここでいう「人を恐喝して財物を交付させた者」とは、例えば業者を脅してみかじめ料を取った人が挙げられます。
(5)「窃盗」の条文
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
〔解説〕
ここでいう「他人の財物を窃取した者」とは、例えば人混みで他人の財布を盗んだ人が挙げられます。
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人混みで他人の財布を盗んだ人は、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられますか?
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はい、人混みで他人の財布を盗んだ人は、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられます。
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JCRRAG_003882
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歴史
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【応天門の変についてわかりやすく解説!】
866年(貞観8年)応天門が放火され、炎上する事件が起きました。この事件について大納言・伴善男は、右大臣・藤原良相に対し、源信が犯人であると告発しました。藤原良相は源信の逮捕を命じて兵を出し、邸宅を包囲したところ、これを察知した太政大臣・藤原良房は、清和天皇に奏上し、源信を弁護しました。結果、源信は無実とされ、邸を包囲していた兵は引き上げていきました。その後、応天門放火の犯人として伴善男が告発され、政治的事件として表面化しました。善男は尋問に対し強く否認しましたが、善男の従者は善男が源信を失脚させるために善男の息子に命じて放火させたと自白しました。これを受け、朝廷は伴善男らを応天門の放火の犯人であると断罪し、流罪と決定しました。善男は伊豆国、共犯の息子・中庸は隠岐国への流罪となるなど、放火の関係者とその親族が罰せられました。以上が世に言う応天門の変です。この事件の処理に当たった藤原良房は伴氏などの有力官人を排斥し、事件後には清和天皇の摂政となり、藤原氏の勢力を拡大することに成功しました。今日では応天門の変は伴氏追い落としのための陰謀とする見方が強いです。
(注)
1. 放火犯の親族は、軟禁下に置かれるか、労役が課されました。
2. 伴善男の親族には、伴善正がいました。
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応天門の変は、伴氏追い落としのための、誰による陰謀とする見方が強いですか?
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応天門の変は、伴氏追い落としのための、藤原良房による陰謀とする見方が強いです。
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JCRRAG_003883
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歴史
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次郎は一月のある寒い日に、革命博物館の見物に出かけた。モスクワでは、東京の銀座のような賑やかなトゥウェルスカヤ通りをずっと行って、イズヴェスチア新聞社の高い時計台、詩人プーシキンの雪を冠った銅像の見えるストラスナヤ広場を横切る。間もなく左手に広い前庭をもった黄色い大きな建物がある。小さい門から、ゾロゾロいろんな人が出入りしている。ここが革命博物館だ。切符を買って、外套預場へ入ると、ちょうど、モスクワ市の何処かの小学校から見学団がやって来ているところだ。男の子や女の子が、各々の班長を囲んで、かたまり合い、陽気に笑ったりしゃべったりしながら、案内者の来るのを待っている。革命博物館は、まとまった見学団が来た場合、いつでもちゃんとした案内者をつけて、一つ一つの室について親切な説明をしてくれる。自分達は、僅か二人だ。案内者はたのめない。同じように切符を買って入って来た、六七人の工場労働者らしい人達と一緒に、まず正面の階段を昇る。壁に、大きいステンカ・ラージンの絵がかかっている。すこし行くと、プガチョフの物語を描いたこれも大きい油絵がかかっている。ステンカ・ラージンやプガチョフは、民謡の中にうたわれ、昔からロシアの勤労大衆に親しまれて来た農民革命家だ。農民革命家は、封建時代のロシアの辺土から起って、時の支配者に反抗した連中だ。しかし、一揆的な反抗は成功しないで捕われ、モスクワへ連れて来られた上今も赤い広場にある首切台で、処刑された。
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黄色い大きな建物には、誰の絵がかかっていますか?
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黄色い大きな建物は革命博物館で、そこには、ステンカ・ラージンやプガチョフの絵がかかっています。
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JCRRAG_003884
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歴史
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国風文化の特徴
1 オリジナリティが生まれた国風文化
平安時代も中期に差し掛かると、唐はそれまでのような力をすでに持ってはいませんでした。また国内の律令制度も文化も、唐のものを自分達なりに昇華して、独自のスタイルを確立しつつありました。894年、菅原道真の提案によって遣唐使が廃止となったのはその象徴的な出来事です。こうした世の中の流れによって、国風文化はオリジナリティにあふれたいわゆる日本的な文化となりました。具体的には貴族の邸宅の建築様式である寝殿造や衣冠束帯・十二単のような貴族の衣服、「鳥獣戯画」や「伴大納言絵巻」のような大和絵など、優美で柔らかい印象の色彩や造形が特徴です。私たちがお雛様などで知る、いわゆる「日本の貴族」といったスタイルはまさにこの国風文化の頃のスタイルです。
2 女性が最も活躍した文化
国風文化で最も発展したジャンルは文学です。そしてその中心にいたのが貴族という点では天平文化も国風文化も共通していますが、国風文化では特に女性貴族たちが活躍しました。清少納言の『枕草子』や紫式部の『源氏物語』、また多くの和歌を残した和泉式部はあまりにも有名ですが、他にも多くの女流文学作品が生まれました。彼女たちは「女房」と呼ばれる人でした。皇后の身の回りの世話をしたり、教育係を務めたりするのが「女房」の役割です。この皇后となる人は当時、藤原氏が外戚となるべく嫁がされた娘たちでした。つまり当時摂関家として強大な力をもっていた藤原氏が、娘たちのために優秀な「女房」を仕えさせ、その「女房」たちが宮廷で綴ったのが国風文化の文学なのです。日本史の中でもこれほど女性が中心となって活躍した文化は他にありません。彼女たちがこの時代に多くの作品を残した理由は、仮名文字の使用にあります。仮名文字とはひらがなのことです。当時男性は主に漢字を用いていましたが、それに対し漢字の草書体をもとに作られた仮名文字は主に女性によって使われました。文学という点では天平文化の頃に『万葉集』で花開いた和歌がさらに発展し、905年には最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』が成立しました。
3 極楽浄土を目指した人々
天平文化と同様、国風文化も仏教の影響を大きく受けています。この頃仏教では1052年に末法元年を迎え、世の中は釈迦の教えが衰える末法の時代へ突入すると言われていました。当時、前九年の役などの戦乱が起きたり疫病が流行したりするなどしていたことも相まって、人々は不安を抱いていました。そこで極楽浄土を願う人々の間で浄土教が流行し、慶重保胤による『日本往生極楽記』のような往生伝が出され、貴族は阿弥陀堂を建てました。藤原頼通によって建てられた平等院鳳凰堂は国風文化を代表する阿弥陀堂建築です。また、阿弥陀堂には衆生来迎図や阿弥陀如来像が収められたので、阿弥陀如来像を造るのにこれまで以上のスピードと効率が求められました。そこで仏師定朝は、複数の材を組み合わせて造る寄木造の技法を用いて、分業によって大量の仏像を造ることができるようになりました。
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お雛様は唐から取り入れられた文化ですか?
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いいえ、お雛様は日本的な国風文化に由来する文化であり、唐から取り入れられた文化ではありません。
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JCRRAG_003885
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歴史
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【承和の変とは】簡単にわかりやすく解説!!事件の原因や内容・その後の影響など
みなさんは、承和の変という事件を聞いたことがあるでしょうか?名前を聞いてピンとこない方や、他の事件と混同している方もいる方も少なくないと思います。こうした○○の変という名前の事件は、とても多く混同しやすいので、一つ一つ正確に理解するのがとても大事です。そこで今回は、『承和の変』の原因や内容・その後の影響などについて簡単にわかりやすく解説していきます。また、承和の変の年号の語呂合わせの覚え方も紹介いたします。
承和の変とは?
承和の変とは、平安時代初期の842年(承和9年)、天皇の皇位継承を巡り、藤原良房が有力氏族の伴健岑・橘逸勢などを排斥した事件です。時の仁明天皇の皇太子は、恒貞親王が定められていましたが、良房は、自身の妹と仁明天皇との間に生まれた道康親王の皇位継承を望んでいました。良房は恒貞親王に仕える伴健岑、橘逸勢が恒貞親王を東国に移す画策を行っている旨を仁明天皇に伝え、仁明天皇によって伴健岑・橘逸勢らは逮捕され、謀反人として処分されました。そして事件後、良房の望みどおり、道康親王は皇太子に立てられます。
承和の変が起こった背景や原因
次に、承和の変の背景・原因について見ていきましょう。
1薬子の変
平安時代初期の810年(弘仁元年)、朝廷では平城上皇が再び天皇位に復位を試み、時の天皇である、嵯峨天皇と対立しました。しかし、嵯峨天皇側がこの試みを打ち砕き、平城上皇は出家して決着します。この事件は、平城上皇の愛妾である藤原薬子などが関与したことから「薬子の変」と呼ばれています。薬子の変の後、嵯峨天皇は実子を皇太子とせず、嵯峨天皇の異母弟である大伴親王(後の淳和天皇)を皇太弟としました。これは嵯峨天皇自身が平城上皇に実子がいるのにかかわらず、皇太弟に擁立された経緯があるため、実子を皇太子にすることを憚ったと考えられています。結果的に、この皇太弟擁立が承和の変の遠因となっていきます。
2淳和天皇、仁明天皇の即位
823年(弘仁14年)、嵯峨天皇は大伴親王に譲位して淳和天皇が即位し、皇太子として嵯峨天皇の実子である、正良親王(後の仁明天皇)が定められました。その後、833年(天長10年)、淳和天皇の譲位により正良親王が仁明天皇として即位しましたが、この仁明天皇の皇太子には嵯峨上皇の強い意向により、淳和上皇の子である恒貞親王が立てられました。
3藤原良房の台頭
810年(弘仁元年)、天皇の秘書的役割を持つ蔵人所が令外官として設置され、蔵人頭に藤原北家の藤原冬嗣が就任しました。冬嗣は時の天皇である嵯峨天皇に仕え、嵯峨天皇との結びつきを深めていました。そして、冬嗣の子である藤原良房も嵯峨上皇とその皇太后の信任を獲得し、急速に台頭していきました。また、良房の妹は仁明天皇の后となっており、その間に道康親王(後の文徳天皇)が生まれたため、良房は道康親王の皇位継承を望むようになりました。
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「薬子の変」で負け、その後出家した上皇は誰と対立しましたか?
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上皇は嵯峨天皇と対立しました。
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歴史
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原子爆弾(原爆)は1945年8月6日に広島に、9日に長崎に投下され、同年末までに広島でおよそ14万人、長崎でおよそ7万人が亡くなりました。戦争が終わってからも、放射線によって多くの人々が苦しめられました。
【ドイツが降伏し日本への投下が決まった】
原爆は当初、日本への使用を想定して開発されたものではありませんでした。ナチス・ドイツの原爆開発を恐れたアインシュタイン博士らが、アメリカのルーズベルト大統領に研究を進言、1942年に大統領が開発計画を承認しました。原爆が完成する前にドイツが降伏したため、日本への使用が決まったのです。
【広島への空襲を控えていたアメリカ その理由とは】
アメリカは投下する都市を絞り込み、広島市が第一目標となりました。当時アメリカは焼夷弾による空襲を行い、東京、大阪から中小都市にいたるまで壊滅的な被害を与えていましたが、広島への空襲を控えました。原爆の威力を測定するために“温存”したのです。
8月6日午前8時15分、アメリカの爆撃機が広島市に原爆を投下、上空600メートルで炸裂させました。広島は広大な軍事施設を抱える軍都でしたが、およそ35万人が生活する街でもありました。その人々を、爆風、熱線、放射線が襲ったのです。
【至近距離で被爆した中学生たち】
原爆がどのような被害をもたらしたのか、ある中学校を例にみていきます。
広島県立第一中学校の1年生のうち、半数の150人は、原爆がさく裂した地点(爆心地)から900メートルほどの屋外で作業をしていました。強烈な熱線で生徒の皮膚は焼けただれ、全身に致命的なやけどを負いました。さらに、爆風によって地面に叩きつけられたり、飛んできたがれきによって傷つけられたりしました。また、この地点には致死量の放射線が降り注いでもいました。生存できた生徒は1人もいません。
もう半数の150人は、爆心地から900メートル弱の場所にあった校舎で自習をしていました。爆風で木造の建物は押しつぶされ、生徒たちは下敷きになりました。熱線によって、崩れた建物に火がつき、生徒は「お母さん」「天皇陛下万歳」などと叫びながら焼かれていきました。
下敷きになった150人のうち、数十人は何とか脱出し家族のもとに帰ることができましたが、1週間経つと頭髪が抜け、歯ぐきから出血するなどの症状が現れました。建物を通り抜けた放射線が、生徒たちの細胞を傷つけていたためです。白血球がつくれなくなるなどして、免疫機能が極度に低下し、感染症に襲われました。また、全身で内出血が起こって体中に斑点が生じ、腸の内部が崩れるなどして、下血が始まりました。生徒たちは衰弱し、亡くなっていきました。
原爆では、行方不明となった人も大勢います。軍隊、役場、警察、医療機関などが壊滅的な被害を受けたために、いつ、どこで、誰が亡くなったのか、記録もほとんどないのです。広島市の原爆供養塔には、引き取り手のない7万柱の遺骨がいまも安置されています。
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爆心地から900メートル弱の場所にあった校舎で自習をしていた生徒たちは、この中学校の一年生の何割ですか?
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爆心地から900メートル弱の場所にあった校舎で自習をしていた生徒たちは、この中学校の一年生の5割です。
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歴史
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西郷隆盛は、新しい近代国家の成立に最も功績のあった人です。西郷隆盛は1827年に薩摩藩の下級武士の長男として生まれました。薩摩藩には「郷中教育」といって、地域の武士の子を集めて厳しくしつけ育てる自治組織があり、西郷隆盛も子どもの頃からそこで学びます。大久保利通も同じ郷中仲間で、幼い頃からの友達でした。
西郷隆盛は28歳の時に薩摩藩主・島津斉彬に見出されて側近に取り立てられると、島津斉彬の命令で、江戸や京都などで幕府の重役や全国の有力大名、側近などと会って人脈を広げるとともに、今後の国のあり方について深く考えるようになりました。
1864年、薩摩藩の軍隊指揮官に任命された西郷隆盛は、大久保利通とともに藩を倒幕勢力の急先鋒へと導いていきます。そこで大きな役割を果たしたのが、土佐藩出身の坂本龍馬でした。坂本龍馬の仲介によって、1866(慶応2)年に西郷隆盛は薩摩藩と対立していた長州藩の木戸孝允と話し合い「薩長同盟」を結ぶと、倒幕運動を加速させていきます。
西郷隆盛と大久保利通は公家の岩倉具視とも協力し、朝廷から討幕の密勅を引き出そうと画策しました。西郷隆盛の部下たちも、朝廷の関係者に朝廷内の動向を尋ねたり、長州藩の人々と話し合いを重ねたりしました。しかし、幕府側は1867(慶応3)年10月に15代将軍となった徳川慶喜が「大政奉還」を行って、政権を朝廷に返すことで倒幕を無意味なものにしようとしました。そこで、西郷隆盛と大久保利通は同年12月に岩倉具視と結んで朝廷に「王政復古」の大号令を出させて、武力で一気に幕府を倒そうと動き出したのです。
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西郷隆盛の部下で、朝廷の関係者に朝廷内の動向を尋ねなかったAは、何をしましたか?
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西郷隆盛の部下で、朝廷の関係者に朝廷内の動向を尋ねなかったAは、長州藩の人々と話し合いを重ねました。
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歴史
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フィリピン群島のほぼ中央に位置するレイテ島。リゾート地として知られるセブ島から高速船で2時間半、観光地化されていない静かな島です。
太平洋戦争末期、当時日本が占領していたこの島にアメリカ軍が上陸して激戦地となりました。
アメリカ軍との壮絶な戦いと飢餓で、大半の将兵が命を落としたと言われています。
この戦場から生還した松本實さんは、101歳になった今、レイテ戦での体験を書き続けています。松本さんが伝え、残したい記憶とは?
【フィリピン・レイテ島の戦い】
1944年10月、日本軍は敗勢を盛り返そうとレイテ島を決戦場に選び、当時の小磯國昭首相はレイテ島の戦いを「日米の雌雄を決する天王山」と位置づけました。
日本軍は急きょ、陸軍の精鋭部隊の第1師団1万3000人を派遣、松本さんも師団副官(師団長の秘書役)としてレイテ島に上陸しました。
当時のレイテ島周辺は、すでにアメリカ軍に制空権も制海権も握られていました。
日本軍は武器や食料を補給できず、圧倒的な戦力差の前に、1944年の暮れには壊滅状態となりました。
第1師団を含む、派遣された8万4000人のうち9割以上の8万人が命を落としました。
【生還した松本實さん 101歳】
松本さんは1920年(大正9年)に、今の東京・新宿区にある、きりだんす店の三男として生まれました。
20歳の時に陸軍の第1師団・野砲第1連隊に入隊します。
野砲とは野戦で使う大砲の事で、当時は馬で引くことが多かったため、馬に触れる任務につきたいと思っていた松本さんには望み通りの配属だったと言います。
入隊直後に旧満州(今の中国東北部)に渡り、幹部候補生として将校に選抜されました。
【レイテ戦の記憶を手記に】
松本さんは去年の夏から戦争での体験を、手記にまとめはじめました。
この1年間、毎日のように部屋にこもって書き続けています。
手が震えるため、手書きではなくワープロで、忘れられない記憶をつづります。
(1944年11月2日 レイテ島上陸の翌日の手記より)
『米軍の集中砲撃が始まる。すぐ近くで兵のうめき声がする。匍匐で行くと兵が倒れ、背を破片で切られ私では手がつけられない。初めての戦死者を見る。』
事前の情報では「先遣部隊がアメリカ軍をおさえている」と聞かされていました。
しかし戦場では、アメリカ軍との圧倒的な戦力の差を目の当たりにします。
レイテ戦で最大の激戦地となった「リモン峠」。
島の南北を結ぶ幹線道路が通り、戦略上重要な意味を持つこの峠をめぐって、11月から12月にかけて激しい戦闘が繰り広げられました。
第1師団は50日間に渡ってこの峠を守りました。
しかしその引き換えに、派遣された1万3000人の将兵のうち、1万人が命を落としました。
この戦闘で、松本さん自身も大けがをします。
何とか司令部にたどり着いたものの、雨のように降り注ぐアメリカ軍の砲弾の中、2人を助けに戻ることはできませんでした。
「そこにいろ」と命じておきながら…。
【「生き残った者の責務だから」】
松本さんは、今は娘と孫の家族と暮らしています。
毎朝、自宅の仏壇と神棚に手を合わせ、戦友の冥福を祈る事から一日が始まります。
戦後、松本さんたち第1師団の生還者は、戦死した日時が確認できない多くの戦友の命日を7月1日としました。
そして、毎年この日には浅草寺に、またレイテ島に上陸した11月1日には靖国神社に、欠かさずに慰霊のための参拝をしています。
それが生き残った者の責務だと言います。
松本さんが何よりも大切にしているのがレイテ島への訪問です。
戦後、松本さんには家族ができ子や孫に恵まれましたが、戦友の多くは20代前半で独身のままこの世を去りました。
戦死した仲間の魂を慰めることができるのは自分だけになってしまったと、新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、毎年のようにレイテ島を訪れていました。
【「迎えに来たぞ!」】
松本さんが戦後初めてレイテ島を訪れることができたのは、終戦から四半世紀がたってからでした。
当時の厚生省が行った遺骨収集に案内役として参加しました。
約100万人の国民が戦争の犠牲になったフィリピンでは、反日感情が強く、戦後しばらくは旧日本軍の軍人の入国が認められていなかったのです。
久しぶりに訪れたレイテ島は、松本さんが戦時中に見た、焼けて地形があらわになった景色とは全く違いました。
草木が生い茂るジャングルを、現地の人の証言をもとに1週間歩き回りました。
松本さんが残した当時の記録には、この時だけで2495体の遺骨を収容したと書かれています。
中でも忘れられないのは、5人の兵士の遺骨を見つけた時のことだと言います。
積まれた石に身を隠すように、地面に伏せて機関銃を構えた状態で白骨化していました。
そこだけは戦闘が続いているように見えました。
20年以上、骨になっても銃を構え続けていたのです。
「迎えに来たぞ!」と、松本さんは夢中になって骨を集めたと言います。
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松本さんの兄は何人いますか?
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松本さんの兄は2人います。
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歴史
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【杉原千畝】
1900年(明治33)1月1日生まれ 領事館員のち外交官
杉原千畝は第二次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任していたリトアニアのカウナスで、ナチス・ドイツによって迫害されていた多くのユダヤ人たちにビザを発給し、約6,000人のユダヤ人難民を救ったといわれる。杉原の発給したビザは「命のビザ」とよばれ、このビザで救われた人たちはその子孫も合わせて現在25万人以上にも及ぶと言われ、世界各国で活躍している。
海外では、チウネ・センポ・スギハラ、と呼ばれる。「センポ」と音読みで呼ばれた理由は主に「ちうね」という発音が難しく、千畝自身がユダヤ人に「センポ」と呼ばせたとされている。
【1939年~1940年の東ヨーロッパとユダヤ系ポーランド避難民】
リトアニアにおいては、1940年7月より数多くの主としてユダヤ系ポーランド人の避難民が、日本通過ビザを得るため日本領事館へ殺到していたが、その大多数は日本政府が定めていた外国人入国令による通過ビザの発給要件を満たしていない者であった。ヨーロッパにおける戦争勃発後という切迫した状況のなか、杉原千畝は外交官としての服務規律と人命救助の間で葛藤する。しかし、最終的には人道主義・博愛精神に基づく独断により、要件を満たしていない避難民に対しても、大量の日本通過ビザを発給した。日本通過ビザの発給を受けた避難民はその後、シベリア鉄道でソ連を横断し日本へ渡り、さらにアメリカ大陸や上海などへと逃避しその命が救われた。
杉原がリトアニア国のカウナスに日本領事館開設のため領事代理として赴任した1939年8月は、第二次世界大戦が勃発する直前であった。ヨーロッパにおける戦禍は、1939年9月のナチス・ドイツによるポーランド侵攻により始まり、1940年4月以降の同国によるデンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランスへの侵攻と広がっていき、無数の避難民が発生した。特に、ユダヤ系の人々は、1933年にドイツにおけるナチスの独裁政権の成立と同時に「ユダヤ人排斥運動」が始まって以降、後にホロコーストと称されることとなる厳しい迫害政策の対象となっていた。
とりわけポーランドにおいては、当時ヨーロッパ最大のユダヤ系社会を有していたことから、同国が1939年9月にナチス・ドイツとソ連に分割されて以降、多数のユダヤ系ポーランド人が避難民として迫害から逃れようとした。それら避難民があらゆる方面に脱出を試みるなか、一部は、ソ連支配下のポーランド領ヴィリニュスが1939年10月にリトアニアに返還されるに伴い、当時はまだ独立した中立国であったリトアニアに逃げ込むことに成功した。しかし、同国も、1940年に6月にソ連軍が進駐し、同年8月にソ連に実質的に併合されることとなり、彼らは再び逃避を余儀なくされた。
【通過ビザ発給の経緯】
杉原による日本通過ビザは、このような切迫した状況において大量発給されたものである。本人により晩年にまとめられた手記 によると、多数の避難民が日本領事館に通過ビザを求めて殺到し始めたのは、1940年7月18日の朝である。リトアニアにおいては前日に行われた総選挙により親ソ政権が樹立しており、同国はソ連の完全な支配下におかれるとの認識が広まっていた。また、当時は上述のとおりナチス・ドイツにより西および北ヨーロッパが制圧されていたことなどにより、避難民にとりヨーロッパからの脱出ルートとしては、東のソ連・シベリア経由で日本に渡り、さらに第三国を目指すルートしか実質的に残されていない極めて追い詰められた状況であった。さらに、在リトアニアの各国公館はソ連から8月末日までの閉鎖を要請されており、当時の実質的な首都であったカウナスにおいて続々と閉館されている状況であり、避難民にとっては国外脱出のための必須条件であるビザ取得が日々困難になっていく状態であった。
当時の日本における外国人入国令によると、日本通過ビザの発給には、パスポートの所持、行先国の入国許可と十分な旅費の所持がその主たる発給要件であり、通常であれば在外公館の判断で可能であった。しかし、上述の手記によると、日本領事館に殺到していた避難民はいずれの要件も充たしていない者が多く、また、その数が極めて多数であったため、避難民からの要請を受けて直ちに、外務本省に対し2度に渡り、通過ビザ発給の可否についての請訓電報を送っている。その内容は、人道上どうしても拒否できないことを記したうえで、形式要件に拘泥せず領事の裁量によって通過ビザを発給する許可を求めたものであるが、それらは本省により否決されたとのことである。
【ビザ発給後の杉原千畝】
1947年、杉原は家族を連れて日本に引きあげてくるが、帰国した彼を待っていたのは、独断でビザを発給したことの責任による外務省からの辞職勧告であった。
杉原千畝自筆手記によれば、「本件について、私が今日まで余り語らないのは、カウナスでのビザ発給が、博愛人道精神から決行したことではあっても、暴徒に近い大群衆の請いを容れると同時にそれは、本省訓令の無視であり、従って終戦後の引揚げ(昭和三二年四月の事)、帰国と同時に、このかどにより四七才で依願免官となった思い出に、つながるからであります。」とある。
その後の杉原は、商社等の現地駐在員として日々を送り、ビザのことは自ら語ることはなかった。しかし、1968年8月、突然に杉原へ一人のユダヤ人から連絡があった。杉原と会ったイスラエル大使館のニシュリ参事官は、ボロボロになった当時のビザを手にし、涙をこぼして杉原に感謝の言葉をのべた。「ミスター・スギハラ、私たちはあなたのことを忘れたことはありません。」世界中のユダヤ人たちは、杉原のことを探し続けていたのであった。翌年、彼らを救った功績から、ビザの受給者でもあるバルハフティク・イスラエル宗教大臣と面会する。さらに、1974年に「イスラエル建国の恩人」として表彰される。1985年には、イスラエル政府から「諸国民の中の正義の人賞(ヤド・バシェム賞)」を受賞した。
2000年10月10日、日本国政府による公式な杉原の名誉回復が行われた。
【年表】
1900年
(明治33年) 岐阜県加茂郡八百津町北山に杉原好水とその妻やつの次男として誕生する
1918年
(大正7年) 早稲田大学高等師範部(現在の教育学部)英語科予科に入学
1919年
(大正8年) 外務省留学生採用試験に合格
外務省ロシア語留学生としてハルピンに留学
1924年
(大正13年) 外務省書記生として採用
在ハルピン総領事館の勤務を命ぜられる
1932年
(昭和7年) 満州国外交部特派員公署事務官に任命
1935年
(昭和10年) 北満州鉄道の譲渡交渉で活躍する
1936年
(昭和11年) 菊池幸子と結婚
1937年
(昭和12年) フィンランドのヘルシンキ公使館に赴任
1939年
(昭和14) リトアニア・カウナス日本領事館領事代理に任命
1940年
(昭和15年) ユダヤ人難民が領事館に集まる
ユダヤ人難民に大量のビザ発給を始める
領事館閉鎖後ホテルへ移動する
カウナス駅からベルリンに向かう
総領事代理としてプラハに赴任
1941年
(昭和16年) 東プロイセン・ケーニヒスベルク日本総領事館に赴任
ルーマニア・ブカレスト日本公使館に赴任
1945年
(昭和20年) ブカレストの捕虜収容所に入る
1947年~1960年
(昭和22年) ウラジオストクから興安丸で博多港に上陸 外務省を退職 PX支配人、ニコライ堂ロシア語教授、翻訳業など職場を転々とする
1960年
(昭和35年) 貿易会社に就職し、ロシアに駐在する
1968年
(昭和43年) ユダヤ人難民だったニシュリと再会
1969年
(昭和44年) イスラエルで宗教大臣のバルハフティグ氏と再会する
同氏は千畝が独断でビザを発給したことを初めて知る
1977年
(昭和52年) 国際交易(株)を退社、モスクワより帰国
1985年
(昭和60年) イスラエル政府から「諸国民の中の正義の人賞(ヤド・バシェム賞)」を受賞
1986年
(昭和61年) 鎌倉にて永眠(享年86歳)
2000年
(平成12年10月10日) 日本国政府による公式な杉原の名誉回復
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この人物は何歳で亡くなりましたか?
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この人物は86歳で亡くなりました。
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歴史
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【承和の変とは】簡単にわかりやすく解説!!事件の原因や内容・その後の影響など
みなさんは、承和の変という事件を聞いたことがあるでしょうか?名前を聞いてピンとこない方や、他の事件と混同している方もいる方も少なくないと思います。こうした○○の変という名前の事件は、とても多く混同しやすいので、一つ一つ正確に理解するのがとても大事です。そこで今回は、『承和の変』の原因や内容・その後の影響などについて簡単にわかりやすく解説していきます。また、承和の変の年号の語呂合わせの覚え方も紹介いたします。
承和の変とは?
承和の変とは、平安時代初期の842年(承和9年)、天皇の皇位継承を巡り、藤原良房が有力氏族の伴健岑・橘逸勢などを排斥した事件です。時の仁明天皇の皇太子は、恒貞親王が定められていましたが、良房は、自身の妹と仁明天皇との間に生まれた道康親王の皇位継承を望んでいました。良房は恒貞親王に仕える伴健岑、橘逸勢が恒貞親王を東国に移す画策を行っている旨を仁明天皇に伝え、仁明天皇によって伴健岑・橘逸勢らは逮捕され、謀反人として処分されました。そして事件後、良房の望みどおり、道康親王は皇太子に立てられます。
承和の変が起こった背景や原因
次に、承和の変の背景・原因について見ていきましょう。
1薬子の変
平安時代初期の810年(弘仁元年)、朝廷では平城上皇が再び天皇位に復位を試み、時の天皇である、嵯峨天皇と対立しました。しかし、嵯峨天皇側がこの試みを打ち砕き、平城上皇は出家して決着します。この事件は、平城上皇の愛妾である藤原薬子などが関与したことから「薬子の変」と呼ばれています。薬子の変の後、嵯峨天皇は実子を皇太子とせず、嵯峨天皇の異母弟である大伴親王(後の淳和天皇)を皇太弟としました。これは嵯峨天皇自身が平城上皇に実子がいるのにかかわらず、皇太弟に擁立された経緯があるため、実子を皇太子にすることを憚ったと考えられています。結果的に、この皇太弟擁立が承和の変の遠因となっていきます。
2淳和天皇、仁明天皇の即位
823年(弘仁14年)、嵯峨天皇は大伴親王に譲位して淳和天皇が即位し、皇太子として嵯峨天皇の実子である、正良親王(後の仁明天皇)が定められました。その後、833年(天長10年)、淳和天皇の譲位により正良親王が仁明天皇として即位しましたが、この仁明天皇の皇太子には嵯峨上皇の強い意向により、淳和上皇の子である恒貞親王が立てられました。
3藤原良房の台頭
810年(弘仁元年)、天皇の秘書的役割を持つ蔵人所が令外官として設置され、蔵人頭に藤原北家の藤原冬嗣が就任しました。冬嗣は時の天皇である嵯峨天皇に仕え、嵯峨天皇との結びつきを深めていました。そして、冬嗣の子である藤原良房も嵯峨上皇とその皇太后の信任を獲得し、急速に台頭していきました。また、良房の妹は仁明天皇の后となっており、その間に道康親王(後の文徳天皇)が生まれたため、良房は道康親王の皇位継承を望むようになりました。
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嵯峨天皇の実子は誰の妹を后としましたか?
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嵯峨天皇の実子は藤原良房の妹を后としました。
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歴史
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1. 源義経の快進撃
一の谷の戦い前に、源氏同士の争いがあり、平氏はその間に力を盛り返します。いったん、九州へと逃げた平氏ですが、福原(現在の兵庫県神戸市)まで進出して、瀬戸内海を制圧。中国、四国、九州地方を支配するようになりました。宇治川の戦いの後、後白河法皇は三種の神器を奪い返すよう源頼朝に命令を下します。そして、範頼軍と義経軍は摂津(現在の大阪と兵庫の間)まで兵を進め、その後、義経軍は丹波路(現在の京都府中部、兵庫県北東部、大阪府北部の地域)を通って、播磨国(現在の兵庫県南西部)に陣を取っていた平資盛(すけもり)と平有盛(ありもり)の軍を撃破します。軍を進める義経は鵯越(ひよどりごえ)で、軍を二手に分けて、自分は70騎のみで山道へと進み平氏と戦いました。兵が1000騎以上いない軍は平氏に勝てる見込みがありません。
2. 一の谷の戦いの始まり
1184年3月20日、義経軍から抜け出した熊谷直実(なおざね)と直家(なおいえ)の親子ら5騎が平忠度(ただのり)軍に名乗りを上げて、戦いが始まりました。平氏は福原を中心に数か所に陣を構えており、その一つ「生田口」と呼ばれる場所で平知盛(とももり)と重衡(しげひら)は陣を組んでいました。その陣に、範頼軍5万騎が矢を放って攻撃を仕掛けます。しかし、平氏軍は壕をめぐらして待ち構えており、逆に平氏軍も激しく矢を放って源氏軍に応戦します。なお平氏はその滅亡に至るまで、銃による攻撃を受けたことがありません。福原を守るために置いた平氏の陣は、生田口の他に夢野口と塩屋口がありましたが、いずれの陣でも平氏は奮戦して、源氏は簡単に陣を破ることはできませんでした。
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一の谷の戦いで、源氏は平氏に対し銃による攻撃を行いましたか?
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いいえ、源氏は平氏に対し銃による攻撃はしませんでした。
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歴史
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フランシスコ・ザビエルは鹿児島に上陸し、長崎でキリスト教を広め始めたため、西日本を中心にキリスト教を信仰するキリシタン大名が増えていきます。
キリシタン大名とはその名の通りキリスト教を信仰する大名、その地方を治める武士のことを言います。特に有名なキリシタン大名として日本初のキリシタン大名となった大村純忠、有馬晴信、大友宗麟、高山右近などが挙げられます。
天正遣欧使節のローマ派遣を計画したのは日本を訪れたキリスト教司祭のヴァリニャーノという人物です。ヴァリニャーノはキリスト教を広めることを目的として来日しました。まず日本人を司祭として育成することを目指し学校を充実させました。さらにキリスト教布教を進めたいヴァリニャーノでしたが、教育機関の充実や全国を回る布教活動は費用がかかってしまいます。そこで布教活動のための費用を援助してもらうねらいもあって、天正遣欧使節の派遣を提案し、それによってキリシタン大名である大村純忠、有馬晴信、大友宗麟が派遣を決定しました。
天正遣欧使節団として派遣されたメンバーはいずれもキリスト教の学校であるセミナリヨで学んでいた4人の少年たちで、名前は伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルチノです。いずれも派遣された当時の年齢は正確には伝わっていませんが、13歳から14歳と言われています。片仮名の名前となっているのは、これが洗礼名だからです。洗礼名とは、キリスト教に入信する際に与えられる名前のことで、聖書や聖人の名前から取ります。
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中浦ジュリアンはどこに派遣されましたか?
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中浦ジュリアンはローマに派遣されました。
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歴史
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本稿は,康熙帝がハルハ(Mon. Qalq-a)左右翼の内紛を調停するために開催した康熙25(1686)年のフレン=ベルチル(Mon. Küreng Belčir)の会盟から,康熙27(1688)年のジューン=ガルのガルダンの侵攻によってハルハが清朝に保護を求めるまでの過程を『清内閣蒙古堂檔』(2005年刊行。以下『蒙古堂檔』と略記)を主に利用して分析し,清朝によるハルハの内紛に対する介入の実態と背景をハルハ左右翼の状況やジューン=ガル,ロシア,チベットなどの周辺情勢を踏まえて明らかにするものである。
ハルハはダヤン=ハーンの末子ゲレセンジェ(Mon. Gersenǰe 1513–1548)の7人の子に分封され,清朝の支配下に入るまで「七ホショー(七旗)ハルハ」とも呼称された。現在のモンゴル国の母体となった集団である。元来はハルハ河周辺に遊牧していたと考えられるが[和田 1959: 776],トゥメドのアルタン=ハーン(1508–1582)のオイラド討伐を受け継いで,牧地をゴビ砂漠以北(以下,漠北と略記)一帯に拡大していった[宮脇 1983: 172]。17世紀初め頃には漠北東側の集団である左翼と,西側の集団である右翼に分かれ,トゥシェート=ハーン(Mon. Tüsiyetü qaγan),セツェン=ハーン(Mon. Sečen qaγan)の称号を有する首長が左翼を,ザサグト=ハーン(Mon. J̌asaγtu qaγan)の称号を有する首長が右翼を率いていた[宮脇 1979]。崇徳元(1636)年にゴビ砂漠以南(漠南)に遊牧するほとんどのモンゴル諸部が清朝に服属する一方で,ハルハはなおも事実上の独立を保ち清朝に朝貢を行なっていった。ところが,康熙元(1662)年にハルハ右翼のザサグト=ハーン・グムブ=ビント=アハイ(Mon. Gümbü ǰaγ bintü aqai)が,同じく右翼のロブサン=タイジ(Mon. Lobsang tayiǰi:第3代アルタン=ハーン)に殺害される事件が発生すると(以下,ザサグト=ハーン殺害事件と略記),ハルハは混乱の一途を辿っていくこととなる。ロブサン=タイジに殺害されたグムブの後を継ぎ,ザサグト=ハーン位を継承したのはワンチュク(Mon. Wangčuγ)であったが,彼はほどなくして死去し,康熙5(1666)年に彼の弟であるチェンブン(Mon. Čenbün)がジューン=ガルのセンゲとその弟ガルダンの後ろ盾のもと,ザサグト=ハーン位を継承した[Buyandelger 2000]。すると,チェンブンは康熙元年のザサグト=ハーン殺害事件の際に,窮地を脱するためハルハ左翼へ逃亡した右翼の属衆の返還を求め,次第にトゥシェート=ハーン・チャホンドルジ(Mon. Čaqundorǰi 以下,トゥシェート=ハーンとはチャホンドルジを指す)と対立を深めていく。そこで康熙帝は,ダライ=ラマ5世と共同でハルハの対立を調停しようと康熙25年にフレン=ベルチルで講和会議を開いたが,トゥシェート=ハーンは右翼の属衆を半分しか返還せず,その上,康熙26(1687)年,ジューン=ガルのガルダンのもとに援助を求めるために向かったザサグト=ハーン・シャラ(Mon. Šara チェンブンは会盟の直前に死去したため,子のシャラがハーン位を継承)を追撃して殺害するに至る。これにより,ガルダンは康熙27年にハルハへ侵攻しトゥシェート=ハーンを破ると,ハルハ左右翼の多くの属衆が清朝・康熙帝に保護を求め,康熙30(1691)年にハルハは正式に清朝の支配下に入った。
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センゲは誰の兄ですか。
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センゲはガルダンの兄です。
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歴史
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【摂関政治とは】わかりやすく解説!!始まりから終わりまで!全盛期を築いた人物など
平安時代に強い勢力を持った藤原家。この藤原家の権力を強めたのが、摂関政治と呼ばれる政治でした。今回はそんな藤原家の権力を強め、最盛期を築き上げるようになった原因である『摂関政治』についてわかりやすく解説していきます。
摂関政治とは?
摂関政治とは、平安時代中期から行われた藤原北家の人達が摂政や関白に就任して天皇の代わりに政治を行うことを指します。藤原北家は自分の家出身の女性を次々と天皇家に嫁がせて権力を拡大していきました。
摂政と関白ってどんな役職?
摂関政治について話す前にまずは摂政と関白とはどのような役職だったのかをみていきましょう。摂政というのは幼い天皇や病弱な天皇が即位していた時に天皇に変わって政治を行う役職のことです。この役職の歴史は意外に古く、聖徳太子は摂政に就任しており、また近代でも病弱でもあった大正天皇の時には当時皇太子であった昭和天皇が摂政として就任しています。ちなみに今でも宮内庁の許可が下りれば普通に摂政を置くことができるのです。一方で関白は成人した天皇が政治のことで困った時にサポートする役職のことです。一番有名な関白はかの有名な豊臣秀吉。秀吉は1585年に関白に就任していますが、秀吉はこの関白の役割を利用して日本の政治を牛耳っていました。このように摂政と関白はお互いに天皇に深く関わる重要な役職だったのです。
摂関政治の始まり
1 ぶいぶいいわせ始める藤原北家
平安時代初期、日本の政治は中臣鎌足を始祖とする藤原家や橘家、そして長屋王をはじめとする皇族が対立していた時代でもありました。この頃の藤原家はまだ藤原不比等が偉かったのみで権力がなかったのですね。しかし、729年に長屋王の変が起こり、長屋王一族が暗殺されると時勢は一気に藤原家に傾いていきます。藤原不比等の跡を継いだ藤原四兄弟とも呼ばれる人たちは自身の娘達を天皇の妃にすることで権力を確立。一時期、藤原四兄弟が疫病で病死したり、道鏡というやばいお坊さんが孝謙天皇をたらしこんで藤原四兄弟の一派である藤原南家を滅ぼしかけたりするなど危ない場面もありましたが、藤原北家と藤原式家と呼ばれる2つの一族がなんとか立て直して光仁天皇という天皇を擁立し権力を強化。さらに薬子の変で藤原式家が没落すると藤原北家の一人勝ちとなり、藤原冬嗣の時代になると天皇の信任を完璧に得ることに成功しました。これからの藤原家はこの冬嗣の家系で最盛期を迎えることになるのです。
2 独裁化を果たす藤原北家
こうして藤原四兄弟の中で一番権力を持つようになった藤原北家。さらに、藤原冬嗣の息子である藤原頼良の時になると自分の長女の息子が文徳天皇として即位し、自身は天皇のおじいさんとしての地位を手に入れます。こうなるといくら天皇に関係ない藤原家も天皇と同じような地位を確立し、857年には良房は朝廷の中で一番偉い太政大臣に就任。これに勢いづいた藤原北家はさらに866年に応天門の変に乗じて藤原家から見たらやっかいな一族を失脚させます。また、皇族以外では史上初めてとなる摂政にも就任し、ついに摂関政治がスタートすることになったのです。
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聖徳太子はどんな天皇が即位していた時に政治を行なっていましたか?
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聖徳太子は幼い天皇や病弱な天皇が即位していた時に政治を行なっていました。
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歴史
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1平家の様子と戦いの始まり
屋島の戦いで敗北したのち、平家の本拠地は下関市近くの彦島に移りますが、平家の頼みの綱であった九州は源範頼によって攻略され、さらに屋島を制圧した後の義経も西に攻めていきます。もはや万事休すの状態でしたが、ここで降伏しても手遅れ。平家は彦島近くの壇ノ浦に水軍を構えて源氏の軍を待ち受けます。しかし、平家としたら1つの勝算がありました。元々平家という家は平清盛の父である忠盛が瀬戸内海の海賊を討伐してから発展していった家であるため、水軍には自信があります。そしてついに義経率いる源氏の水軍が壇ノ浦に到着。戦が始まりました。最初の方はやはり水軍に慣れている平家の軍が力を見せて源氏を圧倒。壇ノ浦近くの潮の流れに乗って徐々に押し返していきます。「勝てる。勝てるぞ!」とこの時平家の武将たちは思ったことでしょう。しかし、これは時が経つにつれて絶望に変わっていくのです。
2潮の流れの変化と平家の滅亡
徐々に劣勢になっていく源氏の水軍。しかし、昼頃になってくると次第に平家に有利な潮の流れの向きが変わっていき、なんと最終的には潮の流れが逆転。源氏が有利な方向に変わってしまいました。さらに、義経がイライラしていたのかは知りませんが、当時戦のルールで禁止されていた船の漕ぎ手に向かって矢を集中砲火。どんどん平家の漕ぎ手はやられていき、平家の水軍は大混乱に陥ります。もはやこれまで。そう思った平家の武将は船から海に入水しました。平家の武将の一人、平知盛は敵を抱えながら飛び込むという壮絶な入水をしました。さらに、平家に連れられていた安徳天皇もこのままでは源氏に捕まってしまい何をされるかわからないという理由で、母である二位尼とともに入水。三種の神器を抱え込みながら「海の下にも都はあります」と母に諭されながら運命を共にしました。こうして平清盛の頃にあれだけ隆盛を迎えていた平家はこの戦いにて滅亡。平家物語の『おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし』のようにはかなく終わったのです。
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平知盛はどこから海に入水しましたか?
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平知盛は船から海に入水しました。
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歴史
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1. 源義経の快進撃
一の谷の戦い前に、源氏同士の争いがあり、平氏はその間に力を盛り返します。いったん、九州へと逃げた平氏ですが、福原(現在の兵庫県神戸市)まで進出して、瀬戸内海を制圧。中国、四国、九州地方を支配するようになりました。宇治川の戦いの後、後白河法皇は三種の神器を奪い返すよう源頼朝に命令を下します。そして、範頼軍と義経軍は摂津(現在の大阪と兵庫の間)まで兵を進め、その後、義経軍は丹波路(現在の京都府中部、兵庫県北東部、大阪府北部の地域)を通って、播磨国(現在の兵庫県南西部)に陣を取っていた平資盛(すけもり)と平有盛(ありもり)の軍を撃破します。軍を進める義経は鵯越(ひよどりごえ)で、軍を二手に分けて、自分は70騎のみで山道へと進み平氏と戦いました。兵が1000騎以上いない軍は平氏に勝てる見込みがありません。
2. 一の谷の戦いの始まり
1184年3月20日、義経軍から抜け出した熊谷直実(なおざね)と直家(なおいえ)の親子ら5騎が平忠度(ただのり)軍に名乗りを上げて、戦いが始まりました。平氏は福原を中心に数か所に陣を構えており、その一つ「生田口」と呼ばれる場所で平知盛(とももり)と重衡(しげひら)は陣を組んでいました。その陣に、範頼軍5万騎が矢を放って攻撃を仕掛けます。しかし、平氏軍は壕をめぐらして待ち構えており、逆に平氏軍も激しく矢を放って源氏軍に応戦します。平氏は銃による攻撃でしか負けたことはありませんでした。福原を守るために置いた平氏の陣は、生田口の他に夢野口と塩屋口がありましたが、いずれの陣でも平氏は奮戦して、源氏は簡単に陣を破ることはできませんでした。
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義経は平氏に勝てる見込みがありましたか?
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いいえ、義経は平氏に勝てる見込みがありませんでした。
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歴史
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【アメリカ大統領史:これまでの大統領に関する豆知識】
これまでにアメリカ合衆国の大統領を務めてきた人物について、年代別に紹介しましょう。
(1)1940年代の大統領は皆、民主党出身でした。1940年代に大統領を務めたのは、フランクリン・ルーズベルトとハリー・トルーマンの2人です。
(2)1970年代に大統領を務めた人物は皆、第二次大戦が終わった1945年よりも前に生まれました。1970年代に大統領を務めたのは、リチャード・ニクソン、ジェラルド・フォード、ジミー・カーターの3人です。
(3)1980年代に就任した大統領は皆、就任日が1月20日でした。1980年代に就任した大統領は、ロナルド・レーガンとジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュの2人です。
(4)2000年代は皆、2期8年にわたって大統領を務めました。2000年代に大統領を務めたのは、ビル・クリントン、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ、バラク・オバマの3人です。
(5)2010年代に大統領を務めた人物は皆、2025年2月1日時点で生きています。2010年代に大統領を務めたのは、バラク・オバマとドナルド・トランプの2人です。
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バラク・オバマは2期8年にわたって大統領を務めましたか。
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はい、バラク・オバマは2期8年にわたって大統領を務めました。
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歴史
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後三年の役のはじまりと経過
前九年の役のあと陸奥出羽で大勢力を持つようになった清原氏でしたが、一族内で内紛がおこります。内紛が激しくなると、源義家が介入して藤原清衡を助けて家衡を討ち取り、乱は平定されます。
1清原氏の内部分裂
前九年の役で戦功を得た清原武則はのちに清原家の当主となり、息子の武貞、その嫡子の真衡(さねひら)へと当主は継承されます。一方で、武貞はもともと阿部氏の有力豪族の藤原経清の妻であった有加一乃末陪と婚姻関係を結んでいました。有加一乃末陪には連れ子がおり、武貞の養子となると清原清衡と名乗ります。その後に生まれたのが惣領家の血を引く家衡でした。清衡の父は違いますが、これで真衡、家衡、清衡の三兄弟となります。武貞が亡くなり当主の座についた真衡は、嫡男が生まれなかったために桓武平氏の血を引く養子を迎えます。これが成衡でした。さらに、真衡は源氏の血を引く娘を迎えて成衡と婚姻させると、惣領家に近い系統の血統となりました。これにより、家衡は清原氏と阿部氏の惣領家の血を引いているため、清原氏の嫡流から外れることになってしまいます。
2源義家の陸奥入りと真衡の死
真衡は不仲となっていた叔父の吉彦秀武に討伐の兵を挙げると、秀武のほうは家衡と清衡に蜂起を促し2人を味方につけて真衡の館に迫ります。真衡が軍を返して家衡と清衡を討とうとすると2人は本拠地に退きました。真衡が秀武を狙う中、1083年秋に成衡の義兄にあたる源義家が陸奥守として陸奥国に入ると、真衡は多賀城で3日間にわたってもてなします。ところが、その後すぐに出羽に出撃し、家衡と清衡の本拠地への攻撃を守りきます。真衡は国府の加勢もあって大勝し家衡と清衡に降伏させましたが、出羽に向かう行軍中で病により急死してしまいます。
3清衡と家衡の争い
真衡が死んだあと義家は真衡の所領の奥六郡を3郡ずつ分け与えますが、これに不満を持つ家衡は1086年に清衡の館を襲撃しました。清衡は妻子を含む一族みな殺されてしまいますが、自身は一命を取り留めます。身寄りを失った清衡は義家を頼って家衡に対抗しますが、清衡・義家連合軍が沼柵に籠る家衡を攻撃した際には敗れてしまいます。この結果から、武貞の弟である武衡は家衡と合流し、難攻不落の金沢柵に陣を構えました。1087年、清衡・義家軍は家衡・武衡軍が籠る金沢柵を攻めたてますが、善戦するも金沢柵を落とすにはいたりませんでした。そこで、吉彦秀武の提案により兵糧攻めを転じると、食糧の尽きた家衡・武衡軍は金沢柵に火をつけて逃走します。しかし、武衡は逃亡中に捕らえられて斬首され、家衡も逃亡を図るも討ち取られます。
4戦後の動き
この戦を私戦とした朝廷は、恩賞を与えることもなく戦費の支払いもしませんでした。それどころか、戦の間に貢納を怠って戦費にまわしていたとして遡って未納分を請求され続け、高位の官職に就くことはありませんでした。義家は恩賞に預かることはありませんでしたが、関東から戦地に向かった軍には私財から恩賞を出したことが関東での源氏の名声を高めた一因であると言われています。清衡のほうは奥六郡を領する大勢力を持つこととなり、のちに実父の姓である藤原に姓を戻しました。これが奥州藤原氏の祖となります。
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真衡の養子に迎えられた成衡が源氏の血を引く娘と婚姻し惣領家に近い系統の血統となったため、清原氏と阿部氏の惣領家の血を引いている家衡はどうなりましたか?
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家衡は清原氏の嫡流から外れることになりました。
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歴史
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国風文化の特徴
1 オリジナリティが生まれた国風文化
平安時代も中期に差し掛かると、唐はそれまでのような力をすでに持ってはいませんでした。また国内の律令制度も文化も、唐のものを自分達なりに昇華して、独自のスタイルを確立しつつありました。894年、菅原道真の提案によって遣唐使が廃止となったのはその象徴的な出来事です。こうした世の中の流れによって、国風文化はオリジナリティにあふれたいわゆる日本的な文化となりました。具体的には貴族の邸宅の建築様式である寝殿造や衣冠束帯・十二単のような貴族の衣服、「鳥獣戯画」や「伴大納言絵巻」のような大和絵など、優美で柔らかい印象の色彩や造形が特徴です。私たちがお雛様などで知る、いわゆる「日本の貴族」といったスタイルはまさにこの国風文化の頃のスタイルです。
2 女性が最も活躍した文化
国風文化で最も発展したジャンルは文学です。そしてその中心にいたのが貴族という点では天平文化も国風文化も共通していますが、国風文化では特に女性貴族たちが活躍しました。清少納言の『枕草子』や紫式部の『源氏物語』、また多くの和歌を残した和泉式部はあまりにも有名ですが、他にも多くの女流文学作品が生まれました。彼女たちは「女房」と呼ばれる人でした。皇后の身の回りの世話をしたり、教育係を務めるのが「女房」の役割です。この皇后となる人は当時、藤原氏が外戚となるべく嫁がされた娘たちでした。つまり当時摂関家として強大な力をもっていた藤原氏が、娘たちのために優秀な「女房」を仕えさせ、その「女房」たちが宮廷で綴ったのが国風文化の文学なのです。日本史の中でもこれほど女性が中心となって活躍した文化は他にありません。彼女たちがこの時代に多くの作品を残した理由は、仮名文字の使用にあります。仮名文字とはひらがなのことです。当時男性は主に漢字を用いていましたが、それに対し漢字の草書体をもとに作られた仮名文字は主に女性によって使われました。文学という点では天平文化の頃に『万葉集』で花開いた和歌がさらに発展し、905年には最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』が成立しました。
3 極楽浄土を目指した人々
天平文化と同様、国風文化も仏教の影響を大きく受けています。この頃仏教では1052年に末法元年を迎え、世の中は釈迦の教えが衰える末法の時代へ突入すると言われていました。当時、前九年の役などの戦乱が起きたり疫病が流行するなどしていたことも相まって、人々は不安を抱いていました。そこで極楽浄土を願う人々の間で浄土教が流行し、慶重保胤による『日本往生極楽記』のような往生伝が出されたり、貴族は阿弥陀堂を建てました。藤原頼通によって建てられた平等院鳳凰堂は国風文化を代表する阿弥陀堂建築です。また、阿弥陀堂には衆生来迎図や阿弥陀如来像が収められたので、阿弥陀如来像を造るのにこれまで以上のスピードと効率が求められました。そこで仏師定朝は、複数の材を組み合わせて造る寄木造の技法を用いて、分業によって大量の仏像を造ることができるようになりました。
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「女房」と呼ばれた女流文学者たちはどんな作品を生みましたか?
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「女房」と呼ばれた女流文学者たちは『枕草子』や『源氏物語』を生みました。
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歴史
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フィリピン群島のほぼ中央に位置するレイテ島。リゾート地として知られるセブ島から高速船で2時間半、観光地化されていない静かな島です。
太平洋戦争末期、当時日本が占領していたこの島にアメリカ軍が上陸して激戦地となりました。
アメリカ軍との壮絶な戦いと飢餓で、大半の将兵が命を落としたと言われています。
この戦場から生還した松本實さんは、101歳になった今、レイテ戦での体験を書き続けています。松本さんが伝え、残したい記憶とは?
【フィリピン・レイテ島の戦い】
1944年10月、日本軍は敗勢を盛り返そうとレイテ島を決戦場に選び、当時の小磯國昭首相はレイテ島の戦いを「日米の雌雄を決する天王山」と位置づけました。
日本軍は急きょ、陸軍の精鋭部隊の第1師団1万3000人を派遣、松本さんも師団副官(師団長の秘書役)としてレイテ島に上陸しました。
当時のレイテ島周辺は、すでにアメリカ軍に制空権も制海権も握られていました。
日本軍は武器や食料を補給できず、圧倒的な戦力差の前に、1944年の暮れには壊滅状態となりました。
第1師団を含む、派遣された8万4000人のうち9割以上の8万人が命を落としました。
【生還した松本實さん 101歳】
松本さんは1920年(大正9年)に、今の東京・新宿区にある、きりだんす店の三男として生まれました。
20歳の時に陸軍の第1師団・野砲第1連隊に入隊します。
野砲とは野戦で使う大砲の事で、当時は馬で引くことが多かったため、馬に触れる任務につきたいと思っていた松本さんには望み通りの配属だったと言います。
入隊直後に旧満州(今の中国東北部)に渡り、幹部候補生として将校に選抜されました。
【レイテ戦の記憶を手記に】
松本さんは去年の夏から戦争での体験を、手記にまとめはじめました。
この1年間、毎日のように部屋にこもって書き続けています。
手が震えるため、手書きではなくワープロで、忘れられない記憶をつづります。
(1944年11月2日 レイテ島上陸の翌日の手記より)
『米軍の集中砲撃が始まる。すぐ近くで兵のうめき声がする。匍匐で行くと兵が倒れ、背を破片で切られ私では手がつけられない。初めての戦死者を見る。』
事前の情報では「先遣部隊がアメリカ軍をおさえている」と聞かされていました。
しかし戦場では、アメリカ軍との圧倒的な戦力の差を目の当たりにします。
レイテ戦で最大の激戦地となった「リモン峠」。
島の南北を結ぶ幹線道路が通り、戦略上重要な意味を持つこの峠をめぐって、11月から12月にかけて激しい戦闘が繰り広げられました。
第1師団は50日間に渡ってこの峠を守りました。
しかしその引き換えに、派遣された1万3000人の将兵のうち、1万人が命を落としました。
この戦闘で、松本さん自身も大けがをします。
何とか司令部にたどり着いたものの、雨のように降り注ぐアメリカ軍の砲弾の中、2人を助けに戻ることはできませんでした。
「そこにいろ」と命じておきながら…。
【「生き残った者の責務だから」】
松本さんは、今は娘と孫の家族と暮らしています。
毎朝、自宅の仏壇と神棚に手を合わせ、戦友の冥福を祈る事から一日が始まります。
戦後、松本さんたち第1師団の生還者は、戦死した日時が確認できない多くの戦友の命日を7月1日としました。
そして、毎年この日には浅草寺に、またレイテ島に上陸した11月1日には靖国神社に、欠かさずに慰霊のための参拝をしています。
それが生き残った者の責務だと言います。
松本さんが何よりも大切にしているのがレイテ島への訪問です。
戦後、松本さんには家族ができ子や孫に恵まれましたが、戦友の多くは20代前半で独身のままこの世を去りました。
戦死した仲間の魂を慰めることができるのは自分だけになってしまったと、新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、毎年のようにレイテ島を訪れていました。
【「迎えに来たぞ!」】
松本さんが戦後初めてレイテ島を訪れることができたのは、終戦から四半世紀がたってからでした。
当時の厚生省が行った遺骨収集に案内役として参加しました。
約100万人の国民が戦争の犠牲になったフィリピンでは、反日感情が強く、戦後しばらくは旧日本軍の軍人の入国が認められていなかったのです。
久しぶりに訪れたレイテ島は、松本さんが戦時中に見た、焼けて地形があらわになった景色とは全く違いました。
草木が生い茂るジャングルを、現地の人の証言をもとに1週間歩き回りました。
松本さんが残した当時の記録には、この時だけで2495体の遺骨を収容したと書かれています。
中でも忘れられないのは、5人の兵士の遺骨を見つけた時のことだと言います。
積まれた石に身を隠すように、地面に伏せて機関銃を構えた状態で白骨化していました。
そこだけは戦闘が続いているように見えました。
20年以上、骨になっても銃を構え続けていたのです。
「迎えに来たぞ!」と、松本さんは夢中になって骨を集めたと言います。
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松本さんがいた島が壊滅状態になった年の日本の年号は何ですか?
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松本さんがいた島が壊滅状態になった年の日本の年号は昭和19年です。
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