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JCRRAG_004201
医療
糖尿病は、1~2カ月の血糖値の変動を反映したHbA1c値や空腹時や食後の血糖値などの検査値を組み合わせて診断します。主な検査値の意味は以下の通りです。 ・空腹時血糖値:朝食前に測定した血糖値です。比較的安定していて、インスリンの働きや状態を示す指標となります。 ・随時血糖値:食事時間とは無関係に測定した血糖値を指します(明らかな空腹時は除く)。食後何時間の測定なのかをみることにより、食後血糖値の推移を推定できます。・75gOGTT(ブドウ糖負荷)による血糖値(75gOGTT値):空腹時に75gのブドウ糖水を飲み始めから、30分後、1時間後、2時間後に採血した際の血糖値です。 ・HbA1C値:赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合がブドウ糖と結合しているかを示す値です。1~2カ月の血糖変動を反映します。 各検査値が以下の基準値以上の場合を「糖尿病型」と呼びます。 ・空腹時血糖値:早朝空腹時血糖値126mg/dL ・随時血糖値:200mg/dL ・75gOGTT値:75gOGTT2時間値200mg/dL ・HbA1C:6.5% 初回検査で空腹時血糖値、随時血糖値、75gOGTT値のいずれか(以下、これらを「血糖値」と総称し、どれか1つでも糖尿病型の場合は「血糖値が糖尿病型」などと表現)とHbA1c値の両方が糖尿病型である場合、もしくは血糖値のみ糖尿病型で、口渇(口の渇き)、多飲、多尿、体重減少などの典型的な糖尿病の症状が出たり、糖尿病網膜症がある場合は、1回の検査で「糖尿病」と診断されます。 血糖値のみ糖尿病型で、典型的な糖尿病の症状や糖尿病網膜症がない場合は、別の日に再検査をし、そこでも血糖値またはHbA1c値が糖尿病型であれば糖尿病と診断されます。もし糖尿病型の数値がなくても、糖尿病の疑いがあると診断され、3~6カ月以内に再検査を行う必要があります。 HbA1c値のみが糖尿病型の場合も、血糖検査を含めて再検査が必要です。その際、血糖値が糖尿病型であれば糖尿病、HbA1c値のみが糖尿病型の場合や、どの数値も糖尿病型ではない場合は、糖尿病の疑いがあるとして、3~6カ月以内に再検査を行います。
初回検査でHbA1C値のみ糖尿病型で、再検査では血糖値もHbA1C値も糖尿病型の人の診断結果はどうなりますか。
初回検査でHbA1C値のみ糖尿病型で、再検査では血糖値もHbA1C値も糖尿病型の人は糖尿病と診断されます。
JCRRAG_004202
医療
糖尿病は、1~2カ月の血糖値の変動を反映したHbA1c値や空腹時や食後の血糖値などの検査値を組み合わせて診断します。主な検査値の意味は以下の通りです。 ・空腹時血糖値:朝食前に測定した血糖値です。比較的安定していて、インスリンの働きや状態を示す指標となります。 ・随時血糖値:食事時間とは無関係に測定した血糖値を指します(明らかな空腹時は除く)。食後何時間の測定なのかをみることにより、食後血糖値の推移を推定できます。・75gOGTT(ブドウ糖負荷)による血糖値(75gOGTT値):空腹時に75gのブドウ糖水を飲み始めから、30分後、1時間後、2時間後に採血した際の血糖値です。 ・HbA1C値:赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合がブドウ糖と結合しているかを示す値です。1~2カ月の血糖変動を反映します。 各検査値が以下の基準値以上の場合を「糖尿病型」と呼びます。 ・空腹時血糖値:早朝空腹時血糖値126mg/dL ・随時血糖値:200mg/dL ・75gOGTT値:75gOGTT2時間値200mg/dL ・HbA1C:6.5% 初回検査で空腹時血糖値、随時血糖値、75gOGTT値のいずれか(以下、これらを「血糖値」と総称し、どれか1つでも糖尿病型の場合は「血糖値が糖尿病型」などと表現)とHbA1c値の両方が糖尿病型である場合、もしくは血糖値のみ糖尿病型で、口渇(口の渇き)、多飲、多尿、体重減少などの典型的な糖尿病の症状が出たり、糖尿病網膜症がある場合は、1回の検査で「糖尿病」と診断されます。 血糖値のみ糖尿病型で、典型的な糖尿病の症状や糖尿病網膜症がない場合は、別の日に再検査をし、そこでも血糖値またはHbA1c値が糖尿病型であれば糖尿病と診断されます。もし糖尿病型の数値がなくても、糖尿病の疑いがあると診断され、3~6カ月以内に再検査を行う必要があります。 HbA1c値のみが糖尿病型の場合も、血糖検査を含めて再検査が必要です。その際、血糖値が糖尿病型であれば糖尿病、HbA1c値のみが糖尿病型の場合や、どの数値も糖尿病型ではない場合は、糖尿病の疑いがあるとして、3~6カ月以内に再検査を行います。
初回検査で早朝空腹時血糖値が127mg/dL、随時血糖値が190mg/dL、75gOGTT2時間値が180mg/dL、HbA1Cが6.0%で、糖尿病網膜症に罹患している人は糖尿病と診断されますか。
はい、その人は検査値の中で血糖値が基準値以上で、糖尿病網膜症に罹患しているので、糖尿病と診断されます。
JCRRAG_004203
医療
血液中の脂質の濃度が基準の範囲にない状態を脂質異常症といいます。脂質異常症には、他の基礎疾患と関係のない「原発性脂質異常症」と、他の疾患(肥満、糖尿病、腎疾患、内分泌疾患、肝疾患など)や薬物使用に基づいて起こる「続発性脂質異常症」があります。 脂質異常症の診断は、LDLコレステロール:140mg/dL以上、トリグリセライド:空腹時150mg/dL以上、非空腹時175mg/dL以上、Non-HDLコレステロール(総コレステロール-HDLコレステロール):170mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満を基準とします。 動脈硬化性疾患の危険因子となるのは、高LDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症、高カイロミクロン血症といった高脂血症と、低HDLコレステロール血症です。これらは遺伝素因、不適切な食事、運動不足、内臓脂肪型肥満などが原因となります。著明な高トリグリセライド血症では、急性膵炎のリスクが高まります。 脂質異常症の予防や治療の基本は、食生活をはじめとする生活習慣を改善することです。薬物療法が必要な場合もありますので、早めに医師に相談しましょう。 1. 体重を適正にする いずれの脂質異常症でも、まず体に溜まっている余計な脂肪を減らしましょう。大人の場合、「身長(m)×身長(m)×BMI(18~49歳:18.5~24.9、50~64歳:20.0~24.9、65歳以上:21.5~24.9)」を適正な体重(kg)の目安にします。適正な体重の範囲に入るように、エネルギーの摂取を調整しましょう。 2. 高LDLコレステロール血症の原因と対策 LDLコレステロールを血液中に溜めやすくする飽和脂肪酸や工業的に作られたトランス脂肪酸の摂取量を減らし、不飽和脂肪酸を摂取するようにします。食事からコレステロールを多くとりすぎている人は、コレステロールの摂取を制限することも必要です。また、積極的にコレステロールを体外へ排泄するために、食物繊維の摂取量を増やすことが役立ちます。 3. 高トリグリセライド血症の原因と対策 トリグリセライドは肝臓で余分な糖質から合成されます。これを抑えるために、炭水化物エネルギー比率を50~60%の中で設定し、果糖を含む加工食品の大量摂取を控えましょう。過剰なアルコールも、トリグリセライドの合成を高めます。アルコール摂取制限は短期間で効果が現れるので、まずは禁酒か節酒をしましょう。一方、脂肪酸のうち、n-3系多価不飽和脂肪酸のEPA、DHAは肝臓でトリグリセライドを作りにくくするため、積極的に摂取するようにします。 4. 高カイロミクロン血症の原因と対策 血液中の脂質を分解する酵素の働きが著しく悪く、空腹時トリグリセライド濃度が500mg/dL以上にもなる高カイロミクロン血症では、急性膵(すい)炎を予防するために、1日当たりの脂質摂取量を20g以下、あるいは脂質エネルギー比率を5%以下に制限します。中鎖脂肪酸の利用も有用です。
1日の摂取エネルギーが2200kcalの人が、余分な糖質の摂取を抑えて高トリグリセライド血症を予防するためには、炭水化物のエネルギーを何kcal〜何kcalの中で摂取すればよいですか?
1日の摂取エネルギーが2200kcalの人が、余分な糖質の摂取を抑えて高トリグリセライド血症を予防するためには、炭水化物のエネルギーを1100kcal〜1320kcalの中で摂取すればよいです。
JCRRAG_004204
医療
【新型コロナ・インフルエンザの大規模な流行が同時期に起きる場合に備えた重症化リスクの高い方の外来受診・療養の流れ】 〈重症化リスクの高い方(小学生以下の子ども、妊婦、基礎疾患がある方、高齢者)の発熱等体調不良時〉 1.発熱外来/かかりつけ医/地域外来・検査センターを速やかに受診する。 2.新型コロナ・インフル検査を受け、インフル陽性であれば、自宅療養又は入院となる。必要に応じて抗インフルエンザ薬等の内服が行われる。 3.インフル陰性、もしくは新型コロナ陰性であれば、原因に応じた対応(小児におけるRSウイルス等)をとる。 4.新型コロナ陽性であれば、届出対象(4類型)に当てはまる場合は自宅療養又は入院となる。必要に応じて新型コロナ治療薬等の内服が行われ、保健所等が重点的にフォローする。届出対象(4類型)に当てはまらない場合は、自宅療養となる。宿泊療養や配食等の支援が受けられる場合がある。 5.自宅療養中の体調変化時等には、受診された医療機関や登録されている健康フォローアップセンターに連絡する。 〈重症化リスクの低い方(上記以外の若者)の発熱等体調不良時〉 1.新型コロナ検査キットでの自己検査を行う。 2.自己検査の結果、新型コロナ陽性であれば、健康フォローアップセンターに陽性者登録を行い、自宅療養する。宿泊療養や配食等の支援が受けられる場合がある。 3.新型コロナ陰性であれば、かかりつけ医等で電話・オンライン診療を行う。そこでインフルエンザ診断の結果、インフルエンザと診断された場合は、自宅療養又は入院となる。必要に応じて抗インフルエンザ薬等の内服を行う(近くの薬局での受取又は配送となる)。インフルエンザ以外と診断された場合は、原因に応じた対応を行う。 4.症状が重いと感じるなど、受診を希望する場合は、発熱外来/かかりつけ医等を受診する。
重症者リスクの高い高齢者が発熱し、発熱外来を受診した際、検査の結果が新型コロナ陽性で届出対象(4類型)に当てはまる場合、この高齢者はどのような措置が取られますか?
重症者リスクの高い高齢者が発熱し、発熱外来を受診した際、検査の結果が新型コロナ陽性で届出対象(4類型)に当てはまる場合、この高齢者は自宅療養又は入院となります。
JCRRAG_004205
医療
もしも子どもが倒れていて、その原因がアナフィラキシーショックだと考えられる場合、大人は以下のように対応してください。 まず、子どもが呼びかけに反応するかを確認してください。乳児の場合は足の裏をたたいて呼びかけ、小児・幼児の場合は肩をたたいて大声で呼びかけてください。反応があったら、あおむけに寝かせ、足を15~30cm高くしてください。別の場所に移動させてから寝かせる場合は、絶対に背負ったり縦抱きにしたりせず、横抱き、あるいは担架で運んでください。子どもがエピペンを携帯している場合は、扱える人を呼んで、子どもを休ませている間に投与してください。 もし呼びかけに反応しなかったら、救急車を呼び、AEDやエピペンがあれば、その手配も行ってください。そして、10秒以内に子どもの胸とお腹の動きを観察し、普段通りの呼吸(呼吸がない・しゃくり上げるような途切れ途切れの呼吸をしているのいずれでもない呼吸)をしているか確認してください。 普段通りの呼吸をしている場合は、最初の呼びかけに反応したときと同様の手順で子どもを安静にさせ、エピペンがあれば投与してください。 もし普段通りの呼吸をしていなければ、ただちに胸骨圧迫を開始し、心肺の蘇生を試みてください。人工呼吸も可能であれば、胸骨圧迫と人工呼吸を30対2の割合で行ってください。AEDがあれば、子どもに装着し、メッセージに従って操作してください。エピペンもあれば投与する必要がありますが、使用準備のために心肺蘇生の開始を遅らせてはいけません。必ず心肺蘇生を優先し、エピペンの準備ができたら、投与しながら心肺蘇生を継続してください。
倒れているのがエピペンを持っていない子どもで、呼びかけに反応がなく普段通りの呼吸もしていないが、人工呼吸はできる場合、大人はどのように心肺蘇生をすればいいですか。
大人は、胸骨圧迫と人工呼吸を30対2の割合で行い心肺蘇生をしてください。
JCRRAG_004206
医療
もしも子どもが倒れていて、その原因がアナフィラキシーショックだと考えられる場合、大人は以下のように対応してください。 まず、子どもが呼びかけに反応するかを確認してください。乳児の場合は足の裏をたたいて呼びかけ、小児・幼児の場合は肩をたたいて大声で呼びかけてください。反応があったら、あおむけに寝かせ、足を15~30cm高くしてください。別の場所に移動させてから寝かせる場合は、絶対に背負ったり縦抱きにしたりせず、横抱き、あるいは担架で運んでください。子どもがエピペンを携帯している場合は、扱える人を呼んで、子どもを休ませている間に投与してください。 もし呼びかけに反応しなかったら、救急車を呼び、AEDやエピペンがあれば、その手配も行ってください。そして、10秒以内に子どもの胸とお腹の動きを観察し、普段通りの呼吸(呼吸がない・しゃくり上げるような途切れ途切れの呼吸をしているのいずれでもない呼吸)をしているか確認してください。 普段通りの呼吸をしている場合は、最初の呼びかけに反応したときと同様の手順で子どもを安静にさせ、エピペンがあれば投与してください。 もし普段通りの呼吸をしていなければ、ただちに胸骨圧迫を開始し、心肺の蘇生を試みてください。人工呼吸も可能であれば、胸骨圧迫と人工呼吸を30対2の割合で行ってください。AEDがあれば、子どもに装着し、メッセージに従って操作してください。エピペンもあれば投与する必要がありますが、使用準備のために心肺蘇生の開始を遅らせてはいけません。必ず心肺蘇生を優先し、エピペンの準備ができたら、投与しながら心肺蘇生を継続してください。
アナフィラキシーショックで倒れていると思しき子どもが、エピペンを持っていて、呼びかけに反応せず、普段通りの呼吸もしていない場合、大人は何をすればいいですか。
大人は、救急車を呼び、ただちに胸骨圧迫を始め、心肺蘇生を行ってください。あればAEDを装着し、操作を行ってください。その際、エピペンを扱える人も探し、投与しますが、準備のために心肺蘇生の開始を遅らせないこと。
JCRRAG_004207
医療
アレルギー症状かもと思ったら 日々の食生活、保育園や幼稚園、学校などで保護者の方の目からお子さんが離れて生活しているとき、また、ご家族やお友だちと一緒に過ごす日々の生活や外出先で、いつもと違う様子が見られたとき、もしかしたら、「アレルギー症状かも?」と不安に思ったり、焦ったりするときがあるかもしれません。 そんなとき、それがアレルギー症状なのか、もしアレルギー症状の場合、どのような対応したらいいか、またそれは緊急性のあるものなのか、どこに頼ったらいいのか、などがわからず、困ってしまう場面があるかもしれません。 ここでは、「もしかしたら、アレルギーを発症してしまったかもしれない」と思ったときに、どう判断して、どう対応したらいいのかを紹介しています。 また、アレルギー発症時とは、いつもと異なる症状の発症だけでなく、アレルゲンを含む食品を誤って食べてしまったり、あるいは食べてしまったことが考えられる場合や、口にするだけでなく、アレルゲンが皮膚についたり、目に入る等の状態に気づいた場合のことをいいます。 まず、お子さんが次のいずれかの状態になっていたら、保護者は呼びかけを行ってください。 ・何らかのアレルギー症状がある(食物の関与が疑われる) ・アレルギーの原因となる食物を食べた、もしくは食べた可能性がある ・アレルギーの原因となる食物に触れた、もしくは触れた可能性がある 呼びかけに対する反応も呼吸もなければ、心肺蘇生を行ってください。反応があった場合は、以下のような緊急性の高いアレルギー症状が出ていないか5分以内に判断してください。 ・ぐったりしている ・意識がもうろうとしている ・尿や便を漏らしている ・脈が触れにくい、または不規則である ・唇や爪が青白い ・のどや胸が締め付けられるような感覚を訴えている ・声がかすれている ・犬が吠えるような咳をしている ・息がしにくくなっている ・強く咳き込む状態が続いている ・「ゼーゼー」といった呼吸音がする(喘息と区別できない場合を含む) ・がまんできないほど強い腹痛が続いている ・繰り返し吐き続けている 上記に1つでも当てはまる場合は、お子さんに声を掛けてからエピペンを使用し、救急車を呼んでください。エピペンが2本以上あり、1本目を使用してから10~15分後に症状の改善がみられない場合は、次のエピペンを使用してください。エピペン使用時にお子さんが呼びかけに反応しない場合は、心肺蘇生を行ってください。 また、救急隊が来るまで、お子さんの状態に合わせて以下の体位で安静にさせ、可能であれば内服薬を飲ませてください。 ・ぐったりしている、または意識がもうろうとしている場合 血圧が低下している可能性があるため、仰向けで足を15~30cm高くしてください。 ・吐き気、嘔吐がある場合 嘔吐物による窒息を防ぐため顔と体を横に向けてください。 ・呼吸が苦しく仰向けになれない場合 呼吸を楽にするため上半身を起こし、後ろに寄りかからせてください。 もしも安静にしている間に呼吸が止まったり、保護者の呼びかけに反応しなくなった場合は、心肺蘇生を行ってください。 緊急性の高いアレルギー症状が1つも出ていない場合は、内服薬を飲ませ、安静にできる場所へ移動させてください。そして、少なくとも5分ごとに症状を確認してください。もし症状が現れた場合は、前述のようにエピペンの使用と救急車の要請を行ってください。
子どもが繰り返し嘔吐している場合、保護者はエピペン使用後に何をすればいいですか。
保護者は救急車を呼び、子どもの顔と体を横に向けて、可能であれば内服薬を飲ませてください。
JCRRAG_004208
医療
アレルギー症状かもと思ったら 日々の食生活、保育園や幼稚園、学校などで保護者の方の目からお子さんが離れて生活しているとき、また、ご家族やお友だちと一緒に過ごす日々の生活や外出先で、いつもと違う様子が見られたとき、もしかしたら、「アレルギー症状かも?」と不安に思ったり、焦ったりするときがあるかもしれません。 そんなとき、それがアレルギー症状なのか、もしアレルギー症状の場合、どのような対応したらいいか、またそれは緊急性のあるものなのか、どこに頼ったらいいのか、などがわからず、困ってしまう場面があるかもしれません。 ここでは、「もしかしたら、アレルギーを発症してしまったかもしれない」と思ったときに、どう判断して、どう対応したらいいのかを紹介しています。 また、アレルギー発症時とは、いつもと異なる症状の発症だけでなく、アレルゲンを含む食品を誤って食べてしまったり、あるいは食べてしまったことが考えられる場合や、口にするだけでなく、アレルゲンが皮膚についたり、目に入る等の状態に気づいた場合のことをいいます。 まず、お子さんが次のいずれかの状態になっていたら、保護者は呼びかけを行ってください。 ・何らかのアレルギー症状がある(食物の関与が疑われる) ・アレルギーの原因となる食物を食べた、もしくは食べた可能性がある ・アレルギーの原因となる食物に触れた、もしくは触れた可能性がある 呼びかけに対する反応も呼吸もなければ、心肺蘇生を行ってください。反応があった場合は、以下のような緊急性の高いアレルギー症状が出ていないか5分以内に判断してください。 ・ぐったりしている ・意識がもうろうとしている ・尿や便を漏らしている ・脈が触れにくい、または不規則である ・唇や爪が青白い ・のどや胸が締め付けられるような感覚を訴えている ・声がかすれている ・犬が吠えるような咳をしている ・息がしにくくなっている ・強く咳き込む状態が続いている ・「ゼーゼー」といった呼吸音がする(喘息と区別できない場合を含む) ・がまんできないほど強い腹痛が続いている ・繰り返し吐き続けている 上記に1つでも当てはまる場合は、お子さんに声を掛けてからエピペンを使用し、救急車を呼んでください。エピペンが2本以上あり、1本目を使用してから10~15分後に症状の改善がみられない場合は、次のエピペンを使用してください。エピペン使用時にお子さんが呼びかけに反応しない場合は、心肺蘇生を行ってください。 また、救急隊が来るまで、お子さんの状態に合わせて以下の体位で安静にさせ、可能であれば内服薬を飲ませてください。 ・ぐったりしている、または意識がもうろうとしている場合 血圧が低下している可能性があるため、仰向けで足を15~30cm高くしてください。 ・吐き気、嘔吐がある場合 嘔吐物による窒息を防ぐため顔と体を横に向けてください。 ・呼吸が苦しく仰向けになれない場合 呼吸を楽にするため上半身を起こし、後ろに寄りかからせてください。 もしも安静にしている間に呼吸が止まったり、保護者の呼びかけに反応しなくなった場合は、心肺蘇生を行ってください。 緊急性の高いアレルギー症状が1つも出ていない場合は、内服薬を飲ませ、安静にできる場所へ移動させてください。そして、少なくとも5分ごとに症状を確認してください。もし症状が現れた場合は、前述のようにエピペンの使用と救急車の要請を行ってください。
子どもは呼びかけに反応するものの、脈が不規則で、エピペンが3本ある場合、保護者はどのようにエピペンを使用すればいいですか。
まず、保護者は子どもに声を掛けてから1本目のエピペンを使用し、救急車を呼んでください。10~15分経っても症状が改善しない場合は、次のエピペンを使用してください。
JCRRAG_004209
医療
アレルギー症状かもと思ったら 日々の食生活、保育園や幼稚園、学校などで保護者の方の目からお子さんが離れて生活しているとき、また、ご家族やお友だちと一緒に過ごす日々の生活や外出先で、いつもと違う様子が見られたとき、もしかしたら、「アレルギー症状かも?」と不安に思ったり、焦ったりするときがあるかもしれません。 そんなとき、それがアレルギー症状なのか、もしアレルギー症状の場合、どのような対応したらいいか、またそれは緊急性のあるものなのか、どこに頼ったらいいのか、などがわからず、困ってしまう場面があるかもしれません。 ここでは、「もしかしたら、アレルギーを発症してしまったかもしれない」と思ったときに、どう判断して、どう対応したらいいのかを紹介しています。 また、アレルギー発症時とは、いつもと異なる症状の発症だけでなく、アレルゲンを含む食品を誤って食べてしまったり、あるいは食べてしまったことが考えられる場合や、口にするだけでなく、アレルゲンが皮膚についたり、目に入る等の状態に気づいた場合のことをいいます。 まず、お子さんが次のいずれかの状態になっていたら、保護者は呼びかけを行ってください。 ・何らかのアレルギー症状がある(食物の関与が疑われる) ・アレルギーの原因となる食物を食べた、もしくは食べた可能性がある ・アレルギーの原因となる食物に触れた、もしくは触れた可能性がある 呼びかけに対する反応も呼吸もなければ、心肺蘇生を行ってください。反応があった場合は、以下のような緊急性の高いアレルギー症状が出ていないか5分以内に判断してください。 ・ぐったりしている ・意識がもうろうとしている ・尿や便を漏らしている ・脈が触れにくい、または不規則である ・唇や爪が青白い ・のどや胸が締め付けられるような感覚を訴えている ・声がかすれている ・犬が吠えるような咳をしている ・息がしにくくなっている ・強く咳き込む状態が続いている ・「ゼーゼー」といった呼吸音がする(喘息と区別できない場合を含む) ・がまんできないほど強い腹痛が続いている ・繰り返し吐き続けている 上記に1つでも当てはまる場合は、お子さんに声を掛けてからエピペンを使用し、救急車を呼んでください。エピペンが2本以上あり、1本目を使用してから10~15分後に症状の改善がみられない場合は、次のエピペンを使用してください。エピペン使用時にお子さんが呼びかけに反応しない場合は、心肺蘇生を行ってください。 また、救急隊が来るまで、お子さんの状態に合わせて以下の体位で安静にさせ、可能であれば内服薬を飲ませてください。 ・ぐったりしている、または意識がもうろうとしている場合 血圧が低下している可能性があるため、仰向けで足を15~30cm高くしてください。 ・吐き気、嘔吐がある場合 嘔吐物による窒息を防ぐため顔と体を横に向けてください。 ・呼吸が苦しく仰向けになれない場合 呼吸を楽にするため上半身を起こし、後ろに寄りかからせてください。 もしも安静にしている間に呼吸が止まったり、保護者の呼びかけに反応しなくなった場合は、心肺蘇生を行ってください。 緊急性の高いアレルギー症状が1つも出ていない場合は、内服薬を飲ませ、安静にできる場所へ移動させてください。そして、少なくとも5分ごとに症状を確認してください。もし症状が現れた場合は、前述のようにエピペンの使用と救急車の要請を行ってください。
子どもがアレルギーの原因となる食物に触れたものの、保護者の呼びかけに反応し、緊急性の高いアレルギー症状も出ていない場合はどうすればいいですか。
保護者は、子どもに内服薬を飲ませて安静にできる場所へ移動させてください。また、少なくとも5分ごとに症状を観察し、緊急性の高いアレルギー症状が出たら、ただちにエピペンの使用と救急車の要請を行ってください。
JCRRAG_004210
医療
アレルギー症状かもと思ったら 日々の食生活、保育園や幼稚園、学校などで保護者の方の目からお子さんが離れて生活しているとき、また、ご家族やお友だちと一緒に過ごす日々の生活や外出先で、いつもと違う様子が見られたとき、もしかしたら、「アレルギー症状かも?」と不安に思ったり、焦ったりするときがあるかもしれません。 そんなとき、それがアレルギー症状なのか、もしアレルギー症状の場合、どのような対応したらいいか、またそれは緊急性のあるものなのか、どこに頼ったらいいのか、などがわからず、困ってしまう場面があるかもしれません。 ここでは、「もしかしたら、アレルギーを発症してしまったかもしれない」と思ったときに、どう判断して、どう対応したらいいのかを紹介しています。 また、アレルギー発症時とは、いつもと異なる症状の発症だけでなく、アレルゲンを含む食品を誤って食べてしまったり、あるいは食べてしまったことが考えられる場合や、口にするだけでなく、アレルゲンが皮膚についたり、目に入る等の状態に気づいた場合のことをいいます。 まず、お子さんが次のいずれかの状態になっていたら、保護者は呼びかけを行ってください。 ・何らかのアレルギー症状がある(食物の関与が疑われる) ・アレルギーの原因となる食物を食べた、もしくは食べた可能性がある ・アレルギーの原因となる食物に触れた、もしくは触れた可能性がある 呼びかけに対する反応も呼吸もなければ、心肺蘇生を行ってください。反応があった場合は、以下のような緊急性の高いアレルギー症状が出ていないか5分以内に判断してください。 ・ぐったりしている ・意識がもうろうとしている ・尿や便を漏らしている ・脈が触れにくい、または不規則である ・唇や爪が青白い ・のどや胸が締め付けられるような感覚を訴えている ・声がかすれている ・犬が吠えるような咳をしている ・息がしにくくなっている ・強く咳き込む状態が続いている ・「ゼーゼー」といった呼吸音がする(喘息と区別できない場合を含む) ・がまんできないほど強い腹痛が続いている ・繰り返し吐き続けている 上記に1つでも当てはまる場合は、お子さんに声を掛けてからエピペンを使用し、救急車を呼んでください。エピペンが2本以上あり、1本目を使用してから10~15分後に症状の改善がみられない場合は、次のエピペンを使用してください。エピペン使用時にお子さんが呼びかけに反応しない場合は、心肺蘇生を行ってください。 また、救急隊が来るまで、お子さんの状態に合わせて以下の体位で安静にさせ、可能であれば内服薬を飲ませてください。 ・ぐったりしている、または意識がもうろうとしている場合 血圧が低下している可能性があるため、仰向けで足を15~30cm高くしてください。 ・吐き気、嘔吐がある場合 嘔吐物による窒息を防ぐため顔と体を横に向けてください。 ・呼吸が苦しく仰向けになれない場合 呼吸を楽にするため上半身を起こし、後ろに寄りかからせてください。 もしも安静にしている間に呼吸が止まったり、保護者の呼びかけに反応しなくなった場合は、心肺蘇生を行ってください。 緊急性の高いアレルギー症状が1つも出ていない場合は、内服薬を飲ませ、安静にできる場所へ移動させてください。そして、少なくとも5分ごとに症状を確認してください。もし症状が現れた場合は、前述のようにエピペンの使用と救急車の要請を行ってください。
子どもが呼びかけに反応するものの、意識がもうろうとしていて、手元にエピペンが1本しかない場合、保護者はどのように対応すべきですか。
保護者は、まず子供に声を掛けてからエピペンを使用し、救急車を呼んでください。また、救急隊が来るまでは、子供を仰向けで足を15~30cm高くして安静にさせ、可能であれば内服薬を飲ませてください。
JCRRAG_004211
医療
もしも子どもが倒れていて、その原因がアナフィラキシーショックだと考えられる場合、大人は以下のように対応してください。 まず、子どもが呼びかけに反応するかを確認してください。乳児の場合は足の裏をたたいて呼びかけ、小児・幼児の場合は肩をたたいて大声で呼びかけてください。反応があったら、あおむけに寝かせ、足を15~30cm高くしてください。別の場所に移動させてから寝かせる場合は、絶対に背負ったり縦抱きにしたりせず、横抱き、あるいは担架で運んでください。子どもがエピペンを携帯している場合は、扱える人を呼んで、子どもを休ませている間に投与してください。 もし呼びかけに反応しなかったら、救急車を呼び、AEDやエピペンがあれば、その手配も行ってください。そして、10秒以内に子どもの胸とお腹の動きを観察し、普段通りの呼吸(呼吸がない・しゃくり上げるような途切れ途切れの呼吸をしているのいずれでもない呼吸)をしているか確認してください。 普段通りの呼吸をしている場合は、最初の呼びかけに反応したときと同様の手順で子どもを安静にさせ、エピペンがあれば投与してください。 もし普段通りの呼吸をしていなければ、ただちに胸骨圧迫を開始し、心肺の蘇生を試みてください。人工呼吸も可能であれば、胸骨圧迫と人工呼吸を30対2の割合で行ってください。AEDがあれば、子どもに装着し、メッセージに従って操作してください。エピペンもあれば投与する必要がありますが、使用準備のために心肺蘇生の開始を遅らせてはいけません。必ず心肺蘇生を優先し、エピペンの準備ができたら、投与しながら心肺蘇生を継続してください。
子どもが呼びかけに反応せず、普段通りの呼吸もしていなくてエピペンも携帯しておらず、周囲にAEDもない場合、大人は何をすればいいですか。
大人は、ただちに胸骨圧迫を開始して心配の蘇生を試みてください。人工呼吸もできれば、胸骨圧迫を30、人工呼吸を2の割合で行ってください。
JCRRAG_004212
医療
糖尿病は、1~2カ月の血糖値の変動を反映したHbA1c値や空腹時や食後の血糖値などの検査値を組み合わせて診断します。主な検査値の意味は以下の通りです。 ・空腹時血糖値:朝食前に測定した血糖値です。比較的安定していて、インスリンの働きや状態を示す指標となります。 ・随時血糖値:食事時間とは無関係に測定した血糖値を指します(明らかな空腹時は除く)。食後何時間の測定なのかをみることにより、食後血糖値の推移を推定できます。・75gOGTT(ブドウ糖負荷)による血糖値(75gOGTT値):空腹時に75gのブドウ糖水を飲み始めから、30分後、1時間後、2時間後に採血した際の血糖値です。 ・HbA1C値:赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合がブドウ糖と結合しているかを示す値です。1~2カ月の血糖変動を反映します。 各検査値が以下の基準値以上の場合を「糖尿病型」と呼びます。 ・空腹時血糖値:早朝空腹時血糖値126mg/dL ・随時血糖値:200mg/dL ・75gOGTT値:75gOGTT2時間値200mg/dL ・HbA1C:6.5% 初回検査で空腹時血糖値、随時血糖値、75gOGTT値のいずれか(以下、これらを「血糖値」と総称し、どれか1つでも糖尿病型の場合は「血糖値が糖尿病型」などと表現)とHbA1c値の両方が糖尿病型である場合、もしくは血糖値のみ糖尿病型で、口渇(口の渇き)、多飲、多尿、体重減少などの典型的な糖尿病の症状が出たり、糖尿病網膜症がある場合は、1回の検査で「糖尿病」と診断されます。 血糖値のみ糖尿病型で、典型的な糖尿病の症状や糖尿病網膜症がない場合は、別の日に再検査をし、そこでも血糖値またはHbA1c値が糖尿病型であれば糖尿病と診断されます。もし糖尿病型の数値がなくても、糖尿病の疑いがあると診断され、3~6カ月以内に再検査を行う必要があります。 HbA1c値のみが糖尿病型の場合も、血糖検査を含めて再検査が必要です。その際、血糖値が糖尿病型であれば糖尿病、HbA1c値のみが糖尿病型の場合や、どの数値も糖尿病型ではない場合は、糖尿病の疑いがあるとして、3~6カ月以内に再検査を行います。
初回検査で血糖値だけ糖尿病型だった人は、どんなときに糖尿病と診断されますか。
初回検査で血糖値だけ糖尿病型だった人は、初回検査の段階で口渇(口の渇き)、多飲、多尿、体重減少などの典型的な糖尿病の症状が出たり、糖尿病網膜症がある場合、もしくは再検査でも血糖値が糖尿病型だった場合に糖尿病と診断されます。
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医療
BMI(BMI) / Body Mass Index / ボディ・マス指数 / 体格指数 / [体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定などに用いられる。 体格を表す指標として国際的に用いられている指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。BMIチェックツールでも算出できます。 計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり、WHO(世界保健機構)の基準では30以上を”Obese”(肥満)としています。一方、日本人は欧米人よりもBMIが平均的に低いことが特徴であり、日本肥満学会の基準では25以上を肥満と定義しています。肥満だけでは治療の対象とはならず、治療が必要な「肥満症」とは区別されます。また、18.5未満は「低体重」(やせ)に分類されます。 なお、メタボリックシンドロームの診断基準では、BMIではなく腹囲が用いられますが、メタボリックシンドローム予備群を拾い上げる観点から、特定健診・特定保健指導の基準には腹囲に加えてBMIも用いられます。 参考文献 日本肥満学会.あなたの肥満、治療が必要な「肥満症」かも!? 肥満症診療ガイドライン2022
身長160cmの人が、日本肥満学会の基準で「肥満」と定義されるのは、体重が何kg以上になった場合ですか?
身長160cmの人が、日本肥満学会の基準で「肥満」と定義されるのは、体重が64kg以上になった場合です。
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医療
BMI(BMI) / Body Mass Index / ボディ・マス指数 / 体格指数 / [体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定などに用いられる。 体格を表す指標として国際的に用いられている指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。BMIチェックツールでも算出できます。 計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり、WHO(世界保健機構)の基準では30以上を”Obese”(肥満)としています。一方、日本人は欧米人よりもBMIが平均的に低いことが特徴であり、日本肥満学会の基準では25以上を肥満と定義しています。肥満だけでは治療の対象とはならず、治療が必要な「肥満症」とは区別されます。また、18.5未満は「低体重」(やせ)に分類されます。 なお、メタボリックシンドロームの診断基準では、BMIではなく腹囲が用いられますが、メタボリックシンドローム予備群を拾い上げる観点から、特定健診・特定保健指導の基準には腹囲に加えてBMIも用いられます。 参考文献 日本肥満学会.あなたの肥満、治療が必要な「肥満症」かも!? 肥満症診療ガイドライン2022
身長161cm、体重45kgの人のBMIは、「低体重」(やせ)に分類されますか。
はい、身長161cm、体重45kgの人のBMIは17.36であり、「低体重」(やせ)に分類されます。
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医療
酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのはアルコールですが、酒に含まれるアルコールの濃さ(強さ)は千差万別です。アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。酒に含まれる純アルコール量(ドリンク数)を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定できます。 酒類とは酒税法で、アルコール(エチルアルコール)分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの、または溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む)と定義されています。ご存知の通り、酒は様々な原料から様々な製法で作られ、無数とも言えるほどの種類があります。また、それぞれが、異なった特有の濃度のアルコールを含んでいます。 「アルコールの作用」の項でも説明している通り、酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。 1. 純アルコール量の計算 酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。 度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。 通常、純アルコール量は、グラム(g)で表されます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。 500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g) また計算以外の方法としては、最近は酒造メーカーでもホームページでビール類や缶チューハイの純アルコール量をグラム表記で開示する取り組みが始まっていますので、その情報を利用する方法もあります。 2. 基準飲酒量(ドリンク) 飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。 わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。しかし、基準飲酒量は飲酒の最小単位と捉えられることが多く、この量は関連問題の予防の観点から多すぎると考えられます。また、国際的にも、わが国の「単位」は突出して高いため、近年、1ドリンク = 10gという基準量が提案され、使用されています。
ある人が純アルコール量30gの酒を飲みましたが、これは米国の基準飲酒量でおよそ何ドリンク(小数点第2位まで)に相当するでしょうか。
ある人が飲んだ酒は、米国の基準飲酒量でおよそ2.14ドリンクに相当します。
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医療
わが国の自殺問題が社会的に問題になったのは、1998年に自殺者数が急増したことが契機となっています。警察庁統計による自殺者数が、1998年に前年と比べて8,472人増加して32,863人となったのです。この自殺の急増は当時の雇用経済環境の悪化の影響によるものであることが明らかにされており、自殺は個人の問題ではなく社会として取り組むべき課題として認識されるようになりました。 地域自殺対策の先駆的取り組みとしては、秋田県の事例を挙げることができます。秋田県は、自殺率が高いことから2004年4月に施行した「秋田県健康づくり推進条例」の中に自殺予防対策の体制整備を地方自治体として明文化しました。そして、官民学が連携した地域レベルの活動の強化による市町村の介入モデル事業で、自殺率を3年間で47%減少させるという成果が得られたのです。 2006年に自殺対策基本法が成立し、自殺対策を社会的取り組みとして進めていく国の制度的枠組みができました。2007年には自殺対策の具体的施策を提示した「自殺総合対策大綱(以下、大綱)」が公表されて、国、地方自治体、その他の関係者の役割が示され、自殺対策の数値目標(2016年までに2005年と比べて自殺死亡率を20%以上減少させる)も示されました。2017年に改訂された第3次大綱では、地域自殺対策の具体的強化策として国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・自殺総合対策推進センターが開発した「地域自殺対策政策パッケージ」と「地域自殺実態プロフィール」がすべての都道府県及び基礎自治体に配布され、各自治体の自殺統計データ分析に基づく細かい対策の立案とPDCAサイクルの推進が可能となりました。
1997年の自殺者数は、何人でしたか。
1997年の自殺者数は、24,391人でした。
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医療
厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016年)によると、15歳以上の約10%が「口臭が気になる」と回答しました。このデータは主観的な回答であるため、国民の10%に口臭があることを示すものではありません。口臭のように鼻周囲で常時発生するにおいは嗅覚疲労(順応)という生体反応のため、自己評価しにくくなっています。そのため人々に不安を与える一方で、強い口臭を持つ人を無自覚にさせています。 1992年に一般的な日本人の口臭の実態を把握するために、2,672名(18歳~64歳)について口腔疾患・口腔環境・生活習慣などの調査と併せて口臭原因物質(揮発性硫黄化合物:VSC)測定を機器により行った結果、以下のことが報告されました。 ・口臭には日内変動があり、食事やうがいなど口腔活動から時間が経過するほどVSC濃度が高い。 ・平均VSC濃度に有意な男女差は認められない。 ・年齢が高いほどVSC濃度は高い傾向にあるが、VSC産生に寄与する他の要因の影響を排除すると年齢は有意でなくなる。 ・口臭と関連するのは舌苔と歯周病の存在であり、その強さは舌苔の方が歯周病より大きい。一方で、歯垢・う蝕・歯磨き習慣・喫煙の影響はほとんどない。 ・口臭の自己評価と実際の口臭の有無とは相関しない。 ・社会的容認限度を超える強さの口臭を持つ成人は測定時間帯により6%~23%存在する。 また一大学病院の病院統計によると、口臭検査・診断・治療を求めて来院された患者さん(約1,000名)の約1/3が口腔内の清掃状態不良に伴う口臭(生理的口臭)、1/3が口腔内の病気(歯周病)に由来する口臭、1%強が代謝性疾患・耳鼻咽喉系疾患・呼吸器系疾患など呼気由来の口臭であり、一方1/3が治療の必要な口臭は認められなかったと報告されました。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016)で、15歳以上の日本人16700人が調査に参加したと仮定すると、「口臭が気になる」と回答したのは約何人だと考えられますか。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016)で、15歳以上の日本人16700人が調査に参加したと仮定すると、「口臭が気になる」と回答したのは約1670人だと考えられます。
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医療
厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016年)によると、15歳以上の約10%が「口臭が気になる」と回答しました。このデータは主観的な回答であるため、国民の10%に口臭があることを示すものではありません。口臭のように鼻周囲で常時発生するにおいは嗅覚疲労(順応)という生体反応のため、自己評価しにくくなっています。そのため人々に不安を与える一方で、強い口臭を持つ人を無自覚にさせています。 1992年に一般的な日本人の口臭の実態を把握するために、2,672名(18歳~64歳)について口腔疾患・口腔環境・生活習慣などの調査と併せて口臭原因物質(揮発性硫黄化合物:VSC)測定を機器により行った結果、以下のことが報告されました。 ・口臭には日内変動があり、食事やうがいなど口腔活動から時間が経過するほどVSC濃度が高い。 ・平均VSC濃度に有意な男女差は認められない。 ・年齢が高いほどVSC濃度は高い傾向にあるが、VSC産生に寄与する他の要因の影響を排除すると年齢は有意でなくなる。 ・口臭と関連するのは舌苔と歯周病の存在であり、その強さは舌苔の方が歯周病より大きい。一方で、歯垢・う蝕・歯磨き習慣・喫煙の影響はほとんどない。 ・口臭の自己評価と実際の口臭の有無とは相関しない。 ・社会的容認限度を超える強さの口臭を持つ成人は測定時間帯により6%~23%存在する。 また一大学病院の病院統計によると、口臭検査・診断・治療を求めて来院された患者さん(約1,000名)の約1/3が口腔内の清掃状態不良に伴う口臭(生理的口臭)、1/3が口腔内の病気(歯周病)に由来する口臭、1%強が代謝性疾患・耳鼻咽喉系疾患・呼吸器系疾患など呼気由来の口臭であり、一方1/3が治療の必要な口臭は認められなかったと報告されました。
口臭検査・診断・治療を求めて来院した患者のうち、口腔内の病気(歯周病)に由来する口臭があったのは約何名と考えられますか。
口臭検査・診断・治療を求めて来院した患者のうち、口腔内の病気(歯周病)に由来する口臭があったのは、約333名と考えられます。
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医療
質の高い眠りは心身の休養のために欠かすことができません。しかし現代社会は、シフトワーク(交代勤務)の増加・通勤や受験勉強をこなすための短時間睡眠・夜型生活の増加など、睡眠や体内時計の変調を引き起こすさまざまな要因で溢れています。 先に平成18年社会生活基本調査の結果が発表されました。日本人の睡眠時間は平均7時間42分で、過去20年間にわたり減少を続けています。特に40代・50代の働き盛りの年代層の平日の睡眠時間は7時間そこそこであり、週末に平日より1時間ほど長く眠ることで何とか睡眠不足の帳尻を合わせているようです。また女性で睡眠時間が短いのが目立ちます。子供たちの遅寝や睡眠不足が学習能力や情緒形成へ及ぼす悪影響も懸念されています。仕事・学業・家庭生活を含め、日常生活と睡眠・休養のバランスをどのように保って健康生活を送るか、私たちの知恵が試されています。 睡眠不足だけが睡眠問題ではありません。睡眠の病気(睡眠障害)が増加しています。睡眠障害の種類は100種類近くもあり、不眠症や睡眠時無呼吸症候群をはじめとする日本人でもよくみられる数多くの睡眠障害があります。快眠のための試みが有効でないとき、不眠や日中の眠気が1ヶ月以上続くとき、何らかの睡眠障害に罹患している可能性を考えて下さい。例えば、睡眠時間がたまに3時間になる程度であれば問題ありませんが、2ヶ月の平均睡眠時間が3時間である場合は、不眠症の可能性が考えられます。「睡眠と健康」では不眠や日中の眠気をもたらすさまざまな睡眠障害について解説しています。
40代・50代の1週間の合計睡眠時間は、およそ何時間だと考えられますか。
40代・50代の1週間の合計睡眠時間は、およそ51時間だと考えられます。
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医療
質の高い眠りは心身の休養のために欠かすことができません。しかし現代社会は、シフトワーク(交代勤務)の増加・通勤や受験勉強をこなすための短時間睡眠・夜型生活の増加など、睡眠や体内時計の変調を引き起こすさまざまな要因で溢れています。 先に平成18年社会生活基本調査の結果が発表されました。日本人の睡眠時間は平均7時間42分で、過去20年間にわたり減少を続けています。特に40代・50代の働き盛りの年代層の平日の睡眠時間は7時間そこそこであり、週末に平日より1時間ほど長く眠ることで何とか睡眠不足の帳尻を合わせているようです。また女性で睡眠時間が短いのが目立ちます。子供たちの遅寝や睡眠不足が学習能力や情緒形成へ及ぼす悪影響も懸念されています。仕事・学業・家庭生活を含め、日常生活と睡眠・休養のバランスをどのように保って健康生活を送るか、私たちの知恵が試されています。 睡眠不足だけが睡眠問題ではありません。睡眠の病気(睡眠障害)が増加しています。睡眠障害の種類は100種類近くもあり、不眠症や睡眠時無呼吸症候群をはじめとする日本人でもよくみられる数多くの睡眠障害があります。快眠のための試みが有効でないとき、不眠や日中の眠気が1ヶ月以上続くとき、何らかの睡眠障害に罹患している可能性を考えて下さい。例えば、睡眠時間がたまに3時間になる程度であれば問題ありませんが、2ヶ月の平均睡眠時間が3時間である場合は、不眠症の可能性が考えられます。「睡眠と健康」では不眠や日中の眠気をもたらすさまざまな睡眠障害について解説しています。
ある人の平均睡眠時間が5時間56分だとすると、日本人の平均睡眠時間から何時間何分短いことになりますか。
ある人の平均睡眠時間は、日本人の平均睡眠時間から1時間46分短いことになります。
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医療
質の高い眠りは心身の休養のために欠かすことができません。しかし現代社会は、シフトワーク(交代勤務)の増加・通勤や受験勉強をこなすための短時間睡眠・夜型生活の増加など、睡眠や体内時計の変調を引き起こすさまざまな要因で溢れています。 先に平成18年社会生活基本調査の結果が発表されました。日本人の睡眠時間は平均7時間42分で、過去20年間にわたり減少を続けています。特に40代・50代の働き盛りの年代層の平日の睡眠時間は7時間そこそこであり、週末に平日より1時間ほど長く眠ることで何とか睡眠不足の帳尻を合わせているようです。また女性で睡眠時間が短いのが目立ちます。子供たちの遅寝や睡眠不足が学習能力や情緒形成へ及ぼす悪影響も懸念されています。仕事・学業・家庭生活を含め、日常生活と睡眠・休養のバランスをどのように保って健康生活を送るか、私たちの知恵が試されています。 睡眠不足だけが睡眠問題ではありません。睡眠の病気(睡眠障害)が増加しています。睡眠障害の種類は100種類近くもあり、不眠症や睡眠時無呼吸症候群をはじめとする日本人でもよくみられる数多くの睡眠障害があります。快眠のための試みが有効でないとき、不眠や日中の眠気が1ヶ月以上続くとき、何らかの睡眠障害に罹患している可能性を考えて下さい。例えば、睡眠時間がたまに3時間になる程度であれば問題ありませんが、2ヶ月の平均睡眠時間が3時間である場合は、不眠症の可能性が考えられます。「睡眠と健康」では不眠や日中の眠気をもたらすさまざまな睡眠障害について解説しています。
20代男性が1ヶ月(30日間)にわたり、毎晩5時間45分しか眠れなかったとします。理想的な睡眠時間が1日8時間であるとすると、この男性が1ヶ月間で不足した睡眠時間の合計は何時間何分でしょうか。
20代男性が1ヶ月間で不足した睡眠時間の合計は、67時間30分です。
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医療
酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのはアルコールですが、酒に含まれるアルコールの濃さ(強さ)は千差万別です。アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。酒に含まれる純アルコール量(ドリンク数)を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定できます。 酒類とは酒税法で、アルコール(エチルアルコール)分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの、または溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む)と定義されています。ご存知の通り、酒は様々な原料から様々な製法で作られ、無数とも言えるほどの種類があります。また、それぞれが、異なった特有の濃度のアルコールを含んでいます。 「アルコールの作用」の項でも説明している通り、酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。 1. 純アルコール量の計算 酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。 度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。 通常、純アルコール量は、グラム(g)で表されます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。 500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g) また計算以外の方法としては、最近は酒造メーカーでもホームページでビール類や缶チューハイの純アルコール量をグラム表記で開示する取り組みが始まっていますので、その情報を利用する方法もあります。 2. 基準飲酒量(ドリンク) 飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。 わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。しかし、基準飲酒量は飲酒の最小単位と捉えられることが多く、この量は関連問題の予防の観点から多すぎると考えられます。また、国際的にも、わが国の「単位」は突出して高いため、近年、1ドリンク = 10gという基準量が提案され、使用されています。
アルコール度数が7%のチューハイ350mLを1本飲んだとき、アルコールの比重が0.8だとすると、摂取する純アルコール量(g)はいくらでしょうか。
アルコール度数が7%のチューハイ350mLを1本飲んだとき、アルコールの比重が0.8だとすると、摂取する純アルコール量は、19.6gです。
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医療
酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのはアルコールですが、酒に含まれるアルコールの濃さ(強さ)は千差万別です。アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。酒に含まれる純アルコール量(ドリンク数)を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定できます。 酒類とは酒税法で、アルコール(エチルアルコール)分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの、または溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む)と定義されています。ご存知の通り、酒は様々な原料から様々な製法で作られ、無数とも言えるほどの種類があります。また、それぞれが、異なった特有の濃度のアルコールを含んでいます。 「アルコールの作用」の項でも説明している通り、酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。 1. 純アルコール量の計算 酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。 度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。 通常、純アルコール量は、グラム(g)で表されます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。 500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g) また計算以外の方法としては、最近は酒造メーカーでもホームページでビール類や缶チューハイの純アルコール量をグラム表記で開示する取り組みが始まっていますので、その情報を利用する方法もあります。 2. 基準飲酒量(ドリンク) 飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。 わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。しかし、基準飲酒量は飲酒の最小単位と捉えられることが多く、この量は関連問題の予防の観点から多すぎると考えられます。また、国際的にも、わが国の「単位」は突出して高いため、近年、1ドリンク = 10gという基準量が提案され、使用されています。
オーストラリアの基準飲酒量で、純アルコール量50gの酒は、何ドリンクに相当しますか。
オーストラリアの基準飲酒量で、純アルコール量50gの酒は、5ドリンクに相当します。
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医療
酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのはアルコールですが、酒に含まれるアルコールの濃さ(強さ)は千差万別です。アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。酒に含まれる純アルコール量(ドリンク数)を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定できます。 酒類とは酒税法で、アルコール(エチルアルコール)分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの、または溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む)と定義されています。ご存知の通り、酒は様々な原料から様々な製法で作られ、無数とも言えるほどの種類があります。また、それぞれが、異なった特有の濃度のアルコールを含んでいます。 「アルコールの作用」の項でも説明している通り、酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。 1. 純アルコール量の計算 酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。 度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。 通常、純アルコール量は、グラム(g)で表されます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。 500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g) また計算以外の方法としては、最近は酒造メーカーでもホームページでビール類や缶チューハイの純アルコール量をグラム表記で開示する取り組みが始まっていますので、その情報を利用する方法もあります。 2. 基準飲酒量(ドリンク) 飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。 わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。しかし、基準飲酒量は飲酒の最小単位と捉えられることが多く、この量は関連問題の予防の観点から多すぎると考えられます。また、国際的にも、わが国の「単位」は突出して高いため、近年、1ドリンク = 10gという基準量が提案され、使用されています。
1日で摂取した合計40gの純アルコールは、英国の基準飲酒量では何ドリンクに相当するでしょうか。
1日で摂取した合計40gの純アルコールは、英国の基準飲酒量では5ドリンクに相当します。
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医療
酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのはアルコールですが、酒に含まれるアルコールの濃さ(強さ)は千差万別です。アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。酒に含まれる純アルコール量(ドリンク数)を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定できます。 酒類とは酒税法で、アルコール(エチルアルコール)分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの、または溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む)と定義されています。ご存知の通り、酒は様々な原料から様々な製法で作られ、無数とも言えるほどの種類があります。また、それぞれが、異なった特有の濃度のアルコールを含んでいます。 「アルコールの作用」の項でも説明している通り、酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。 1. 純アルコール量の計算 酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。 度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。 通常、純アルコール量は、グラム(g)で表されます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。 500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g) 酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g) また計算以外の方法としては、最近は酒造メーカーでもホームページでビール類や缶チューハイの純アルコール量をグラム表記で開示する取り組みが始まっていますので、その情報を利用する方法もあります。 2. 基準飲酒量(ドリンク) 飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。 わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。しかし、基準飲酒量は飲酒の最小単位と捉えられることが多く、この量は関連問題の予防の観点から多すぎると考えられます。また、国際的にも、わが国の「単位」は突出して高いため、近年、1ドリンク = 10gという基準量が提案され、使用されています。
アルコール度数が15%の日本酒を120mL飲んだ場合、アルコールの比重が0.8だとすると、摂取する純アルコール量(g)はいくらでしょうか。
アルコール度数が15%の日本酒を120mL飲んだ場合、アルコールの比重が0.8だとすると、摂取する純アルコール量(g)は14.4gです。
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医療
【窒息の救命・応急手当】 複数の救助者がいる場合は、1人が救急車を呼び、他の人は窒息している人の治療を開始します。救助者が1人しかいない場合は、窒息している人の気道に詰まっているものをとることを試みてから、救急に連絡します。 激しくせきをすると、しばしば気道に詰まっていたものが吐き出されます。強くせきこんでいる場合は、そのまませきを続けさせましょう。正常に話すことができても、しばらくは強くせきこむことがあります。のどが詰まっていてせきができない場合は、腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)を行います。これは上腹部と胸部を圧迫して、のどに詰まったものを吐き出させる方法です。 患者の意識がある場合、気道に詰まっているものが吐き出されなければ、腹部突き上げ法を行います。背後から腕を患者の腹部に回します。片手で握りこぶしをつくり、親指は拳の中に入れ、拳の親指側を内側、つまり患者側に向けます。その拳を患者の胸骨とへその間に置きます。そしてもう片方の手で握りこぶしをしっかりつかみます。そのまま両手で上・内方向に5回連続で強く突き上げます。患者が5歳未満の小児または体重が20キログラム未満の人である場合は、救助者は膝をついて、控えめに力を加える必要があります。詰まったものが出るまで、一連の突き上げを繰り返します。患者が意識を失ったら、救助者はすぐに突き上げをやめ、他の方法で気道の詰まりをとることを試みます。 患者が意識を失った場合、救助者は口とのどの中を見て、気道をふさいでいるものがないか調べ、あれば取り除きます。それでも息を吹き返さない場合は、舌が気道をふさいでいる可能性があります。その場合、救助者は患者の頭部を軽く後ろに傾けてあごを持ち上げると舌が動き、気道が開きます。それでも息を吹き返さない場合は、口対口(マウスツーマウス)人工呼吸をすることがあります。胸が上がらない場合は、なおも気道がふさがっていることを意味します(心停止の場合の「救命・応急手当」を参照)。 乳児に対しては腹部突き上げ法は行いません。代わりに、乳児をうつ伏せにして胸を救助者の前腕で支え、頭を体幹より下げた姿勢にします。そして救助者は手のひらの付け根で、乳児の肩甲骨の間を5回たたきます(背部叩打法)。けがをさせない程度にしっかりたたく必要があります。そして口を調べ、詰まっているものが見えたらそれを取り除きます。なおも気道がふさがっている場合は、乳児をあお向けにし、頭を下げ、人差し指と中指を使って、胸骨部分を上・内方向に1.25~4センチメートル、5回押します(胸部突き上げ法)。そして再び口の中を調べて異物がないかを確認します。この処理を、異物が取り除かれるか、乳児が意識を失うまで繰り返します(意識がなくなったら直ちに心肺蘇生を行う必要があります)。
乳児が窒息し、のどが詰まって咳ができないので背部叩打法を試みましたが、詰まっているものを取り除いても気道が塞がっている場合は、救助者はどのような行動を取りますか。
乳児が窒息し、のどが詰まって咳ができないので背部叩打法を試み、詰まっているものを取り除いても気道が塞がっている場合は、救助者は乳児をあお向けにし、頭を下げ、人差し指と中指を使って、胸骨部分を上・内方向に1.25~4センチメートル、5回押します(胸部突き上げ法)。そして救助者は再び口の中を調べて異物がないかを確認します。救助者はこの処理を、異物が取り除かれるか、乳児が意識を失うまで繰り返します。
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医療
葉酸は赤血球の形成やDNA合成に関わるため、男女とも全ての世代の人にとって必要な栄養素です。2020年版の「日本人の食事摂取基準」では、0~75歳以上まで葉酸の推奨量または目安量が定められています。18歳以降における推奨量は240μg/日、妊婦の付加量(中期及び後期のみの付加量。初期については下記の『』を参照)は240μg/日です。これらは通常の食品から摂取する葉酸を対象として設定されています。野菜や柑橘類、大豆など葉酸を含む食品をバランスよく摂取する食生活が大切です。しかし神経管閉鎖障害のリスク低減のためには、受胎前後に母親が十分な葉酸栄養状態であることが重要であると考えられるため、「日本人の食事摂取基準」には『妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)を400µg/日摂取することが望まれる』という文言が葉酸の項目に付記されています。一方、神経管閉鎖障害の発症の原因は葉酸欠乏だけではないため、葉酸を摂取すればリスクがなくなるわけではなく、また通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)の過剰摂取による健康障害も報告されています。そのため、食事摂取基準では、狭義の葉酸の耐容上限量を定めています。男女ともに1日の摂取量は18~29歳なら900µg、30歳~49歳なら1,000µgを超えないことが推奨されています。これを超えて過剰に摂取してしまうと、亜鉛の吸収阻害を起こす可能性があったり、ビタミンB12欠乏による神経障害の発見が遅れてしまう恐れもあります。通常の食品から摂取する場合と異なり、サプリメントや栄養補助食品の多用は容易に耐容上限量を超えることになりますので注意が必要です。
2020年版の「日本人の食事摂取基準」によると、妊娠初期の妊婦は、1日に何μgの葉酸をとることが推奨されていますか?
2020年版の「日本人の食事摂取基準」によると、妊娠初期の妊婦は、1日に640μgの葉酸をとることが推奨されています。
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医療
緒言 ロタウイルス感染症は生後6か月から2歳をピークに5歳までに世界中のほぼすべての児が感染すると報告されている。7日間程度で自然軽快することが多いが、乳幼児は40人に1人の割合で重症化すると報告されている。日本では2011年にロタウイルスワクチンの任意接種が可能となり、接種費用助成制度を導入する自治体が徐々に増えた。助成制度導入後にワクチン接種率が上昇し、ロタウイルス胃腸炎での入院者数および外来受診率や重症合併症の減少が報告されている。2020年からは定期接種となった。今回、ロタウイルスワクチン未接種でロタウイルス胃腸炎発症3日目に心肺停止で搬送され外来死亡した症例を報告する。 症例 患者:1歳0か月、男児。 主訴:不規則な呼吸、視線が合わない。 既往歴・出生発達歴:在胎39週5日、体重2872g、先天性代謝異常スクリーニング正常、健診では発達異常なし。 予防接種歴:ロタウイルスワクチン未接種、その他の定期予防接種は年齢相応の接種を完了していた。 周囲感染:流行疾患なし。 現病歴:2017年3月、来院2日前より嘔吐があり、哺乳はできていたが固形物は食べられていなかった。来院前日には頻回の下痢が出現したため近医を受診した。活気はまだあり、胃腸炎の診断で制吐剤を処方された。当日はミルク330mlを飲んだが2回嘔吐があり、その後も水様下痢が頻回で排尿がなかった。21時頃には手足も冷たくなっていたが、保護者は再診のタイミングや経口補水の方法がわからず、児を寝かせながら哺乳瓶でミルクを飲ませ自宅療養していた。来院当日の明け方に児がはいはいで移動しているのを母が確認していたが、午前7時に不規則な呼吸と視線が合わない様子があり、しばらくしても改善しないため午前9時30分に救急要請し、救急隊接触時すでに心肺停止していたため心肺蘇生を行われながら当院救急外来に搬送された。 来院時現症(午前9時43分病院到着):心電図モニター上心停止、自発呼吸なし、瞳孔は5mm/5mm、対光反射なし、大泉門陥凹、眼球陥凹、末梢冷感著明であった。 来院後経過:気管挿管、骨髄針刺入しアドレナリン0.1mgを5回投与と生理食塩水による輸液を行ったが反応なく、10時12分に死亡を確認した。保護者の同意が得られず剖検は行われなかった。 来院時検査所見:血液検査では白血球数の上昇、肝逸脱酵素の上昇、高CK血症、腎障害、高尿酸血症を認めた。ケトンの上昇は軽度だった。静脈血液ガスでは混合性アシドーシスを認め、著明な低血糖、高乳酸血症を認めた。水様便のロタウイルス迅速抗原検査は陽性であり、後に判明した血清型はA群G2だった。採取した血液培養からは有意菌の検出はなかった。 血液培養は陰性だった。先天性代謝異常スクリーニング検査では、血中アミノ酸分析は検体量不足で実施できなかったが、尿中有機酸分析は正常であった。タンデムマスでは有機酸代謝異常と脂肪酸代謝異常は認められなかった。Autopsy imagingでは頭部に脳浮腫はなく、皮髄境界は明瞭であった。胸部に異常所見は認めなかったが、腹部では腸管浮腫が著明で、腸管内に液体貯留を認めた。 診断:ロタウイルス胃腸炎に伴う高度脱水による死亡。
日本でロタウイルスワクチンが定期接種になったのは、ロタウイルスワクチンの任意接種が可能になってから何年後ですか?
日本でロタウイルスワクチンが定期接種になったのは、ロタウイルスワクチンの任意接種が可能になってから9年後です。
JCRRAG_004229
医療
緒言 ロタウイルス感染症は生後6か月から2歳をピークに5歳までに世界中のほぼすべての児が感染すると報告されている。7日間程度で自然軽快することが多いが、乳幼児は40人に1人の割合で重症化すると報告されている。日本では2011年にロタウイルスワクチンの任意接種が可能となり、接種費用助成制度を導入する自治体が徐々に増えた。助成制度導入後にワクチン接種率が上昇し、ロタウイルス胃腸炎での入院者数および外来受診率や重症合併症の減少が報告されている。2020年からは定期接種となった。今回、ロタウイルスワクチン未接種でロタウイルス胃腸炎発症3日目に心肺停止で搬送され外来死亡した症例を報告する。 症例 患者:1歳0か月、男児。 主訴:不規則な呼吸、視線が合わない。 既往歴・出生発達歴:在胎39週5日、体重2872g、先天性代謝異常スクリーニング正常、健診では発達異常なし。 予防接種歴:ロタウイルスワクチン未接種、その他の定期予防接種は年齢相応の接種を完了していた。 周囲感染:流行疾患なし。 現病歴:2017年3月、来院2日前より嘔吐があり、哺乳はできていたが固形物は食べられていなかった。来院前日には頻回の下痢が出現したため近医を受診した。活気はまだあり、胃腸炎の診断で制吐剤を処方された。当日はミルク330mlを飲んだが2回嘔吐があり、その後も水様下痢が頻回で排尿がなかった。21時頃には手足も冷たくなっていたが、保護者は再診のタイミングや経口補水の方法がわからず、児を寝かせながら哺乳瓶でミルクを飲ませ自宅療養していた。来院当日の明け方に児がはいはいで移動しているのを母が確認していたが、午前7時に不規則な呼吸と視線が合わない様子があり、しばらくしても改善しないため午前9時30分に救急要請し、救急隊接触時すでに心肺停止していたため心肺蘇生を行われながら当院救急外来に搬送された。 来院時現症(午前9時43分病院到着):心電図モニター上心停止、自発呼吸なし、瞳孔は5mm/5mm、対光反射なし、大泉門陥凹、眼球陥凹、末梢冷感著明であった。 来院後経過:気管挿管、骨髄針刺入しアドレナリン0.1mgを5回投与と生理食塩水による輸液を行ったが反応なく、10時12分に死亡を確認した。保護者の同意が得られず剖検は行われなかった。 来院時検査所見:血液検査では白血球数の上昇、肝逸脱酵素の上昇、高CK血症、腎障害、高尿酸血症を認めた。ケトンの上昇は軽度だった。静脈血液ガスでは混合性アシドーシスを認め、著明な低血糖、高乳酸血症を認めた。水様便のロタウイルス迅速抗原検査は陽性であり、後に判明した血清型はA群G2だった。採取した血液培養からは有意菌の検出はなかった。 血液培養は陰性だった。先天性代謝異常スクリーニング検査では、血中アミノ酸分析は検体量不足で実施できなかったが、尿中有機酸分析は正常であった。タンデムマスでは有機酸代謝異常と脂肪酸代謝異常は認められなかった。Autopsy imagingでは頭部に脳浮腫はなく、皮髄境界は明瞭であった。胸部に異常所見は認めなかったが、腹部では腸管浮腫が著明で、腸管内に液体貯留を認めた。 診断:ロタウイルス胃腸炎に伴う高度脱水による死亡。
アドレナリンは、全部で何mg投与しましたか?
アドレナリンは、全部で0.5mg投与しました。
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医療
世界的には2009年に世界保健機関(WHO)が世界各国にロタウイルスワクチンを推奨するようになり、5歳以下のロタウイルス胃腸炎による死亡率が減少している報告がなされている。日本では2011年にロタウイルスワクチンの任意接種が可能となった。ワクチン導入前後での5歳未満児のロタウイルス胃腸炎による入院率の解析結果が複数報告されている。愛知県名古屋市内2地区では2012年から助成により、40%程度であった接種率が2015年には約90%に上昇し、ロタウイルス胃腸炎の入院者数は5歳未満児で34.7%の大幅な減少がみられるとともに、すべての急性胃腸炎による入院数も減少した。我々の医療圏においても自治体からの助成が始まったことにより2015年のワクチン接種率は80%を超え、ロタウイルス胃腸炎による入院率は前後で81。1%減少した。Hattoriらの報告では、2008年から2012年のシーズンに8件の死亡例が報告されたのに対してロタウイルスワクチンの接種率が65%を超えてからの2年間では死亡例は認めておらず、ロタウイルスワクチンがロタウイルスによる重篤な合併症を減らす可能性が述べられている。今後、ロタウイルスワクチンが定期接種となったことによって重篤な合併症が減少することが大いに期待される。
愛知県名古屋市内2地区でのロタウイルスワクチン接種率は、2012年から2015年にかけて約何%上昇しましたか?
愛知県名古屋市内2地区でのロタウイルスワクチン接種率は、2012年から2015年にかけて約50%上昇しました。
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医療
大阪府内における2016/2017シーズンのインフルエンザ流行状況 2016/17シーズンの大阪府内におけるインフルエンザの流行は、2016年第47週に定点あたり患者数1.0となり、2017年第4週をピーク(定点あたり39.80)として漸減した(2016年は52週ある)。例年に比較して、定点あたり1.0を下回ったのは遅く、2017年第19週以降であった。2016年第36週から2017年第26週に搬入された検体は291検体で、254検体(87.3%)からインフルエンザウイルスが検出された。内訳はAH3亜型86.2%(219検体)、AH1pdm09亜型4.3%、B型Victoria系統4.3%、B型Yamagata系統5.1%であった。A型流行株について、HA遺伝子全長の系統樹解析を行った結果、いくつかの特徴的なアミノ酸置換を伴うグループに分類された。各グループの多様性は、全国の分離株を解析した報告と同様の傾向であった。インフルエンザウイルス陰性のうち、11検体から1種類、5検体から2種類の呼吸器ウイルスが検出された。今冬は、ヒトメタニューモウイルスの検出が目立った。 インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性熱性の呼吸器疾患である。インフルエンザでは、世界的に大流行を起こす「パンデミックインフルエンザ」が注目されがちであるが、季節性インフルエンザも、流行規模の大小はあるものの、日本では毎冬流行を繰り返し、過去3年間においても、推計で毎年約1500万人が医療機関を受診していると考えられる。特に高齢者のインフルエンザ流行関連の冬期超過死亡や、小児での重症呼吸器疾患の主要因となっており、季節性インフルエンザ対策は我が国の医療施策において重要な課題である。インフルエンザワクチンは感染や発症そのものを完全には防御できないが、重症化や合併症の発生を予防する効果が証明されている。インフルエンザ流行株サーベイランスはWHO世界インフルエンザ監視・対応システムによって、地球規模で実施されており、このサーベイランスの結果をもとに流行予測とワクチン株選定が行われている。 当課は、国立感染症研究所との共同研究である「厚生労働省発生動向調査に基づくインフルエンザサーベイランス」事業の一環として、毎冬の流行期に流行規模、流行株の分離、型別を行っており、ここで2016/2017シーズンの大阪府内のインフルエンザの流行について報告する。さらに、A型インフルエンザウイルスが検出された検体および分離株の一部を用いて各亜型別にHA遺伝子全長部分の分子系統樹解析を行ったので併せて報告する。
B型Yamagata系統の検体は、2016年第36週から2017年第26週にインフルエンザウイルスが検出された検体のうち何検体(小数点以下四捨五入)ですか?
B型Yamagata系統の検体は、2016年第36週から2017年第26週にインフルエンザウイルスが検出された検体のうち13検体です。
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医療
大阪府内における2016/2017シーズンのインフルエンザ流行状況 2016/17シーズンの大阪府内におけるインフルエンザの流行は、2016年第47週に定点あたり患者数1.0となり、2017年第4週をピーク(定点あたり39.80)として漸減した(2016年は52週ある)。例年に比較して、定点あたり1.0を下回ったのは遅く、2017年第19週以降であった。2016年第36週から2017年第26週に搬入された検体は291検体で、254検体(87.3%)からインフルエンザウイルスが検出された。内訳はAH3亜型86.2%(219検体)、AH1pdm09亜型4.3%、B型Victoria系統4.3%、B型Yamagata系統5.1%であった。A型流行株について、HA遺伝子全長の系統樹解析を行った結果、いくつかの特徴的なアミノ酸置換を伴うグループに分類された。各グループの多様性は、全国の分離株を解析した報告と同様の傾向であった。インフルエンザウイルス陰性のうち、11検体から1種類、5検体から2種類の呼吸器ウイルスが検出された。今冬は、ヒトメタニューモウイルスの検出が目立った。 インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性熱性の呼吸器疾患である。インフルエンザでは、世界的に大流行を起こす「パンデミックインフルエンザ」が注目されがちであるが、季節性インフルエンザも、流行規模の大小はあるものの、日本では毎冬流行を繰り返し、過去3年間においても、推計で毎年約1500万人が医療機関を受診していると考えられる。特に高齢者のインフルエンザ流行関連の冬期超過死亡や、小児での重症呼吸器疾患の主要因となっており、季節性インフルエンザ対策は我が国の医療施策において重要な課題である。インフルエンザワクチンは感染や発症そのものを完全には防御できないが、重症化や合併症の発生を予防する効果が証明されている。インフルエンザ流行株サーベイランスはWHO世界インフルエンザ監視・対応システムによって、地球規模で実施されており、このサーベイランスの結果をもとに流行予測とワクチン株選定が行われている。 当課は、国立感染症研究所との共同研究である「厚生労働省発生動向調査に基づくインフルエンザサーベイランス」事業の一環として、毎冬の流行期に流行規模、流行株の分離、型別を行っており、ここで2016/2017シーズンの大阪府内のインフルエンザの流行について報告する。さらに、A型インフルエンザウイルスが検出された検体および分離株の一部を用いて各亜型別にHA遺伝子全長部分の分子系統樹解析を行ったので併せて報告する。
AH1pdm09亜型の検体は、2016年第36週から2017年第26週にインフルエンザウイルスが検出された検体のうち何検体(小数点以下四捨五入)ですか?
AH1pdm09亜型の検体は、2016年第36週から2017年第26週にインフルエンザウイルスが検出された検体のうち11検体です。
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医療
大阪府内における2016/2017シーズンのインフルエンザ流行状況 2016/17シーズンの大阪府内におけるインフルエンザの流行は、2016年第47週に定点あたり患者数1.0となり、2017年第4週をピーク(定点あたり39.80)として漸減した(2016年は52週ある)。例年に比較して、定点あたり1.0を下回ったのは遅く、2017年第19週以降であった。2016年第36週から2017年第26週に搬入された検体は291検体で、254検体(87.3%)からインフルエンザウイルスが検出された。内訳はAH3亜型86.2%(219検体)、AH1pdm09亜型4.3%、B型Victoria系統4.3%、B型Yamagata系統5.1%であった。A型流行株について、HA遺伝子全長の系統樹解析を行った結果、いくつかの特徴的なアミノ酸置換を伴うグループに分類された。各グループの多様性は、全国の分離株を解析した報告と同様の傾向であった。インフルエンザウイルス陰性のうち、11検体から1種類、5検体から2種類の呼吸器ウイルスが検出された。今冬は、ヒトメタニューモウイルスの検出が目立った。 インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性熱性の呼吸器疾患である。インフルエンザでは、世界的に大流行を起こす「パンデミックインフルエンザ」が注目されがちであるが、季節性インフルエンザも、流行規模の大小はあるものの、日本では毎冬流行を繰り返し、過去3年間においても、推計で毎年約1500万人が医療機関を受診していると考えられる。特に高齢者のインフルエンザ流行関連の冬期超過死亡や、小児での重症呼吸器疾患の主要因となっており、季節性インフルエンザ対策は我が国の医療施策において重要な課題である。インフルエンザワクチンは感染や発症そのものを完全には防御できないが、重症化や合併症の発生を予防する効果が証明されている。インフルエンザ流行株サーベイランスはWHO世界インフルエンザ監視・対応システムによって、地球規模で実施されており、このサーベイランスの結果をもとに流行予測とワクチン株選定が行われている。 当課は、国立感染症研究所との共同研究である「厚生労働省発生動向調査に基づくインフルエンザサーベイランス」事業の一環として、毎冬の流行期に流行規模、流行株の分離、型別を行っており、ここで2016/2017シーズンの大阪府内のインフルエンザの流行について報告する。さらに、A型インフルエンザウイルスが検出された検体および分離株の一部を用いて各亜型別にHA遺伝子全長部分の分子系統樹解析を行ったので併せて報告する。
2016/17シーズンの大阪府内におけるインフルエンザの定点あたり患者数のピークは、2016年第47週の定点あたり患者数から比べて、いくつ増えましたか?
2016/17シーズンの大阪府内におけるインフルエンザの定点あたり患者数のピークは、2016年第47週の定点あたり患者数から比べて38.80増えました。
JCRRAG_004234
医療
SARS-CoV-2と免疫応答 ウイルスの特徴 ウイルスは自己増殖ができない微小粒子であり、巨大ウイルスが発見されるまでは電子顕微鏡でしか観察されないとされていた。一般的に、細菌の大きさが1~2μmであるのに対しウイルスは0.038~1μmであり、網目サイズが5μmの一般的な不織布マスクはどちらも通過してしまうといわれている。最近の研究では、0.1μmのSARS-CoV-2は布マスクや不織布マスクを着用することでウイルスの吸い込み量を40%減少させることができ、N95マスクにおいては90%まで減少させうることが分かった。 ウイルスの分類・命名機関である国際ウイルス分類委員会(ICTV)によると2019年現在、168の科、103の亜科、1421の属、68の亜属、6590の種に分類され、一つの種には複数のタイプ(血清型)が存在する。ヒトに風邪症状を引き起こすウイルスのうち一番多いのはピコルナウイルス科のライノウイルスであるが、その中でも110種類のタイプがある。一般的に、ライノウイルスやその他多くのウイルス感染の症状は軽微であり、エボラウイルスやエイズウイルス(HIV)、狂犬病ウイルスのように致死的な感染を引き起こすウイルスは、ウイルス全体からすると極わずかである。ウイルス感染によって生じる症状は、ウイルスの感染部位(ウイルス受容体発現部位)に依存する。例えば、狂犬病ウイルスの受容体は、ニコチン型アセチルコリンレセプターであるため、神経細胞が障害されることによる神経症状(伝達障害)であり、HIVの受容体はCD4分子であるため、ヘルパーT細胞を傷害することによる免疫不全を呈する。ウイルス受容体は、種によって発現部位と発現頻度が異なるため、ウイルス感染の特徴は種特異性と組織特異性である。しかしながら、細菌と同じように非特異的受容体を使用するウイルスも存在する。この特徴(種特異性)のため、実験動物感染モデルを作成するには、対象となる実験動物にヒトウイルスを数週間から数か月の間感染し続けなくてはならない。SARS-CoV-2は、in vitroではサル腎細胞株、in vivoではハムスターへの感染が確認されている。ヒトと同じ感染経路と症状を呈する動物としては、アカゲザルとカニクイザル、アフリカミドリザルが知られている。
一般的な不織布マスクの網目サイズは、SARS-CoV-2より何μm大きいですか?
一般的な不織布マスクの網目サイズは、SARS-CoV-2より4.9μm大きいです。
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医療
SARS-CoV-2と免疫応答 ウイルスの特徴 ウイルスは自己増殖ができない微小粒子であり、巨大ウイルスが発見されるまでは電子顕微鏡でしか観察されないとされていた。一般的に、細菌の大きさが1~2μmであるのに対しウイルスは0.038~1μmであり、網目サイズが5μmの一般的な不織布マスクはどちらも通過してしまうといわれている。最近の研究では、0.1μmのSARS-CoV-2は布マスクや不織布マスクを着用することでウイルスの吸い込み量を40%減少させることができ、N95マスクにおいては90%まで減少させうることが分かった。 ウイルスの分類・命名機関である国際ウイルス分類委員会(ICTV)によると2019年現在、168の科、103の亜科、1421の属、68の亜属、6590の種に分類され、一つの種には複数のタイプ(血清型)が存在する。ヒトに風邪症状を引き起こすウイルスのうち一番多いのはピコルナウイルス科のライノウイルスであるが、その中でも110種類のタイプがある。一般的に、ライノウイルスやその他多くのウイルス感染の症状は軽微であり、エボラウイルスやエイズウイルス(HIV)、狂犬病ウイルスのように致死的な感染を引き起こすウイルスは、ウイルス全体からすると極わずかである。ウイルス感染によって生じる症状は、ウイルスの感染部位(ウイルス受容体発現部位)に依存する。例えば、狂犬病ウイルスの受容体は、ニコチン型アセチルコリンレセプターであるため、神経細胞が障害されることによる神経症状(伝達障害)であり、HIVの受容体はCD4分子であるため、ヘルパーT細胞を傷害することによる免疫不全を呈する。ウイルス受容体は、種によって発現部位と発現頻度が異なるため、ウイルス感染の特徴は種特異性と組織特異性である。しかしながら、細菌と同じように非特異的受容体を使用するウイルスも存在する。この特徴(種特異性)のため、実験動物感染モデルを作成するには、対象となる実験動物にヒトウイルスを数週間から数か月の間感染し続けなくてはならない。SARS-CoV-2は、in vitroではサル腎細胞株、in vivoではハムスターへの感染が確認されている。ヒトと同じ感染経路と症状を呈する動物としては、アカゲザルとカニクイザル、アフリカミドリザルが知られている。
ウイルスと細菌のサイズは、お互い一般的なサイズの中の小さいものを比べると、何μmの差がありますか?
ウイルスと細菌のサイズは、お互い一般的なサイズの中の小さいものを比べると、0.962μmの差があります。
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医療
COVID-19の日本と世界の疫学的特徴と対応 はじめに 2019年末までに中国の武漢で始まったと考えられる新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は世界中に拡大し、2021年1月30日には世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言し、3月11日にはこの流行がパンデミックの状態にあると考えられると発表した。2021年11月初めの時点で世界各国から2億5千万人以上の感染者と500万人以上の死亡者がWHOに報告されているが、いずれも実際の数はこれよりもはるかに多いと考えられている。国内でも第1波から第5波の主に5つの流行が起こり、これまでに170万人以上の感染者と1万8千人以上の死亡者が確認されている。ここではCOVID-19が、日本国内および世界でこのような事態に至った背景と経緯をまとめていきたい。 COVID-19の原因ウイルスとその出現の背景 COVID-19の最初のヒトでの感染は2019年末までに確認されていた。COVID-19の原因ウイルスは中国の研究者によって、2002年から2003年にかけて国際的な流行を起こした重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスであるSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と近縁のウイルスであるSARS-CoV-2であることが同定され、全遺伝子配列が2020年1月初旬には発表されていた。SARS-CoVもSARS-CoV-2も自然宿主はコウモリであると考えられている。SARS-CoVはハクビシンが中間宿主だった可能性が示唆されているが、2021年11月初旬の時点で中間宿主が存在していたのかを含め、SARS-CoV-2がヒトに伝播した経緯についてはわかっていない。SARS-CoVは中国南部の広東省で最初のヒトの感染が確認されたが、SARS-CoV-2の最初のヒトでの感染も中国湖北省の武漢で確認されている。これは中国では南部を中心に多くのコロナウイルスがコウモリの中に存在していることや、野生動物が市場で取引されていることなどが関連していると考えられている。 COVID-19がパンデミックを起こした理由 上記のようにSARSとCOVID-19の原因ウイルスはウイルス学的には近縁のコロナウイルスであるが、そのインパクトは大きく異なっている。2002年11月に最初のヒトの感染が確認されたとされるSARSは2003年の7月までに世界的な封じ込めを達成することができた。これに対してCOVID-19はその最初の報告から2年近くが経過するのにも関わらず収束の兆しさえ見えていない。このような違いが生じたことにはさまざまな要因が関与していると考えられる。ここではウイルス学的要因・社会的要因について考えてみたい。
2021年1月は31日、2月は28日までありましたが、WHOがCOVID-19の流行がパンデミックの状態にあると発表したのは、緊急事態を宣言してから何日後ですか?
WHOがCOVID-19の流行がパンデミックの状態にあると発表したのは、緊急事態を宣言してから40日後です。
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医療
COVID-19の日本と世界の疫学的特徴と対応 はじめに 2019年末までに中国の武漢で始まったと考えられる新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は世界中に拡大し、2021年1月30日には世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言し、3月11日にはこの流行がパンデミックの状態にあると考えられると発表した。2021年11月初めの時点で世界各国から2億5千万人以上の感染者と500万人以上の死亡者がWHOに報告されているが、いずれも実際の数はこれよりもはるかに多いと考えられている。国内でも第1波から第5波の主に5つの流行が起こり、これまでに170万人以上の感染者と1万8千人以上の死亡者が確認されている。ここではCOVID-19が、日本国内および世界でこのような事態に至った背景と経緯をまとめていきたい。 COVID-19の原因ウイルスとその出現の背景 COVID-19の最初のヒトでの感染は2019年末までに確認されていた。COVID-19の原因ウイルスは中国の研究者によって、2002年から2003年にかけて国際的な流行を起こした重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスであるSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と近縁のウイルスであるSARS-CoV-2であることが同定され、全遺伝子配列が2020年1月初旬には発表されていた。SARS-CoVもSARS-CoV-2も自然宿主はコウモリであると考えられている。SARS-CoVはハクビシンが中間宿主だった可能性が示唆されているが、2021年11月初旬の時点で中間宿主が存在していたのかを含め、SARS-CoV-2がヒトに伝播した経緯についてはわかっていない。SARS-CoVは中国南部の広東省で最初のヒトの感染が確認されたが、SARS-CoV-2の最初のヒトでの感染も中国湖北省の武漢で確認されている。これは中国では南部を中心に多くのコロナウイルスがコウモリの中に存在していることや、野生動物が市場で取引されていることなどが関連していると考えられている。 COVID-19がパンデミックを起こした理由 上記のようにSARSとCOVID-19の原因ウイルスはウイルス学的には近縁のコロナウイルスであるが、そのインパクトは大きく異なっている。2002年11月に最初のヒトの感染が確認されたとされるSARSは2003年の7月までに世界的な封じ込めを達成することができた。これに対してCOVID-19はその最初の報告から2年近くが経過するのにも関わらず収束の兆しさえ見えていない。このような違いが生じたことにはさまざまな要因が関与していると考えられる。ここではウイルス学的要因・社会的要因について考えてみたい。
SARSは、最初のヒトの感染が確認されてから、何ヶ月で世界的な封じ込めを達成することができましたか?
SARSは、最初のヒトの感染が確認されてから、8ヶ月で世界的な封じ込めを達成することができました。
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医療
4回のアドレナリン投与を要したカシューナッツによるアナフィラキシーショックの1例 緒言 カシューナッツアレルギーに関する研究では、その有病率が増加していることが示唆されている。本邦における令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業では、ショック症状を引き起こした原因食物はこれまで鶏卵、牛乳、小麦であったが、木の実類の割合が増加し、第3位となった(17.4%、前回12.8%で第4位)。木の実類の内訳でカシューナッツ(4.5%)はクルミ(8.8%)に次いで多い。平成30年度の同調査と比較してカシューナッツの食物アレルギーは増加傾向であり、カシューナッツの世界的生産量が増加していることから、カシューナッツによるアナフィラキシーショックは今後も増加していくことが予想される。学校給食の配膳間違いに伴うカシューナッツによるアナフィラキシーショックで合計4回のアドレナリン筋肉注射を要した症例を経験したので報告する。 症例 患者:6歳(小学1年生)男児。 主訴:嘔吐、腹痛、皮膚搔痒感、ふらつき。 既往歴・アレルギー歴:気管支喘息なし。アトピー性皮膚炎なし。3歳時にカレー屋でサラダ摂取後に眼球周囲に膨疹出現、近医受診し内服薬処方され帰宅した。4歳時にカレー摂取後に顔面全体に紅斑出現。医療機関は未受診だった。小学校入学前に近医にてカシューナッツ、エビ、カニ、スギ、ヒノキ、ハウスダストの特異的IgEの高値を指摘され、学校給食ではカシューナッツ、エビ、カニの除去食を摂取していた。その他ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、クルミ)に関して特異的IgEの高値はなく、除去はなかった。 家族歴:アレルギー疾患なし。 現病歴:学校給食で本来児には配膳されないはずのカシューナッツがアーモンドフィッシュの形で配膳され、児もカシューナッツを認識できず3粒摂取した。摂取直後から嘔気(消化器症状グレード1、アナフィラキシーガイドライン2022準拠)を自覚したが運動(教室掃除)を行った。摂取30分後に右前腕に発疹と搔痒感(皮膚症状グレード1)があり保健室へ移動した。摂取70分後にオロパタジン塩酸塩を内服した。摂取80分後に症状改善なく、児がカシューナッツを誤食したことが判明したため救急要請された。摂取85分後に強い腹痛と嘔吐(消化器症状グレード2)が出現した。摂取88分後に救急隊接触時は口唇周囲の紅斑(皮膚症状グレード2)を指摘された。摂取139分後に当院に到着した。 来院時現症:身長116cm、体重19kg、血圧88/38mmHg、心拍数132回/分(循環器症状グレード2)、呼吸数24回/分、SpO2 96%(室内気下)、体温36.9度、JCS I-1、GCS E4V5M6。全身状態不良。ぐったり、意思疎通は取れるが反応遅延あり、言葉は少ない(神経症状グレード3)。気道は開通しており、呼吸努力はなく呼吸音は良好で副雑音は聴取しなかった。心雑音なし。腹部は平坦、軟で腸蠕動音の亢進や減弱はなかった。四肢冷感あり、毛細血管再補充時間は3秒、撓骨動脈触知良好だった。顔面、四肢、体幹に紅斑(皮膚症状グレード2)を認めた。 入院時検査所見:末梢血液検査ではWBC 15120/μL(好酸球1。4%)と好酸球の上昇は認めなかった。一般生化学検査では特記所見はなかった。静脈血液ガス分析ではpH7.354、pCO251.6mmHg、HCO3-28.0mmol/L、ABE2.1mmol/Lで、明らかな酸塩基平衡障害は認めなかった。胸部X線では異常所見を認めなかった。 臨床経過:カシューナッツ摂取141分後に、皮膚症状(グレード2)、消化器症状(グレード2)、循環器症状(グレード2)、神経症状(グレード3)からアナフィラキシーショックと診断し、ショックの初期対応として酸素投与(マスク10L/分)を開始し、カシューナッツ摂取150分後にアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。初回のアドレナリン投与から8分後の再評価では心拍数116回/分、血圧は92/46mmHgで良好な反応が得られなかったため、初回のアドレナリン投与から10分後に2回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後末梢静脈路を確保したため、生理食塩水500mL(10mL/kg)の急速輸液、d―クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg(0.26mg/kg)、プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg(1mg/kg)の静脈注射を行った。2回目のアドレナリン投与直後に心拍数118回/分、血圧101/63mmHgと改善し、以降も再評価を繰り返した。2回目のアドレナリン投与25分後には心拍数98回/分、血圧96/63mmHg、皮膚症状は全身性(グレード2)に残存していたが、範囲は縮小した。消化器症状、呼吸器症状は消退した。神経症状は言葉数が増え、反応性良好になったが、眠気(グレード2)を認めた。2回目のアドレナリン投与25分後に症状が安定したと判断し酸素流量を5L/分に減量した。2回目のアドレナリン投与35分後に呼吸循環モニターを装着継続した上で児を救急処置室から観察室へ移動させた。 2回目のアドレナリン投与100分後に、心拍数128回/分に上昇し、血圧85/52mmHg(循環器症状グレード3)に低下したため、アナフィラキシーの2相性反応と考えて2回目のアドレナリン投与115分後に3回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射と酸素流量を8L/分への増量を行った。3回目のアドレナリン投与3分後に心拍数110回/分、血圧98/57mmHgと反応を得られた。3回目のアドレナリン投与27分後に心拍数140回/分、血圧85/36 mmHg(循環器症状グレード3)と循環動態の悪化を認めた。意識清明で末梢冷感がないことを確認し、酸素流量を10L/分に増量し、経過観察を行った。 3回目のアドレナリン投与35分後に、心拍数130回/分、血圧107/51mmHg(循環器症状グレード2)、軽い息苦しさ(呼吸器症状グレード2)、吸気性喘鳴(呼吸器症状グレード2)、SpO2 93%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)が出現したため、3回目のアドレナリン投与から43分後にアドレナリン0.3mg(濃度0.013%)の吸入を行った。呼吸苦の改善が得られず、3回目のアドレナリン投与から50分後に4回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後の再評価では軽い息苦しさは消退し、SpO2 99%(マスク10L/分)となり小児集中治療室(PICU)に入室した。 PICU入室時は全身性紅斑と口唇腫脹(皮膚症状グレード2)、SpO2 90~95%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)、38度台の発熱を認めた。消化器症状、循環器症状、神経症状は認めなかった。PICUで慎重な経過観察を行ったが、入院2日目には皮膚症状は改善するも、両手指と足底の紅斑(皮膚症状グレード2)と浮腫は残存した。呼吸器症状はSpO299%(室内気)で改善し、発熱は自然解熱した。入院3日目には皮膚症状も消失しすべての症状が消退した。携帯用自己アドレナリン注射液(エピペンR)を処方して児と保護者に指導を行い退院となった。退院後にイムノキャップRでの特異的IgE検査でカシューナッツの特異的IgEが20.80UA/mL(class4)で、カシューナッツのアレルギーコンポーネントであるAnaO3が15.60UA/mL(class3)であることからカシューナッツが原因と診断した。カシューナッツの完全除去を継続している。
令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業において、木の実類が原因でショック症状を引き起こした割合は、前回の調査と比べて何%増加しましたか?
令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業において、木の実類が原因でショック症状を引き起こした割合は、前回の調査と比べて4.6%増加しました。
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医療
4回のアドレナリン投与を要したカシューナッツによるアナフィラキシーショックの1例 緒言 カシューナッツアレルギーに関する研究では、その有病率が増加していることが示唆されている。本邦における令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業では、ショック症状を引き起こした原因食物はこれまで鶏卵、牛乳、小麦であったが、木の実類の割合が増加し、第3位となった(17.4%、前回12.8%で第4位)。木の実類の内訳でカシューナッツ(4.5%)はクルミ(8.8%)に次いで多い。平成30年度の同調査と比較してカシューナッツの食物アレルギーは増加傾向であり、カシューナッツの世界的生産量が増加していることから、カシューナッツによるアナフィラキシーショックは今後も増加していくことが予想される。学校給食の配膳間違いに伴うカシューナッツによるアナフィラキシーショックで合計4回のアドレナリン筋肉注射を要した症例を経験したので報告する。 症例 患者:6歳(小学1年生)男児。 主訴:嘔吐、腹痛、皮膚搔痒感、ふらつき。 既往歴・アレルギー歴:気管支喘息なし。アトピー性皮膚炎なし。3歳時にカレー屋でサラダ摂取後に眼球周囲に膨疹出現、近医受診し内服薬処方され帰宅した。4歳時にカレー摂取後に顔面全体に紅斑出現。医療機関は未受診だった。小学校入学前に近医にてカシューナッツ、エビ、カニ、スギ、ヒノキ、ハウスダストの特異的IgEの高値を指摘され、学校給食ではカシューナッツ、エビ、カニの除去食を摂取していた。その他ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、クルミ)に関して特異的IgEの高値はなく、除去はなかった。 家族歴:アレルギー疾患なし。 現病歴:学校給食で本来児には配膳されないはずのカシューナッツがアーモンドフィッシュの形で配膳され、児もカシューナッツを認識できず3粒摂取した。摂取直後から嘔気(消化器症状グレード1、アナフィラキシーガイドライン2022準拠)を自覚したが運動(教室掃除)を行った。摂取30分後に右前腕に発疹と搔痒感(皮膚症状グレード1)があり保健室へ移動した。摂取70分後にオロパタジン塩酸塩を内服した。摂取80分後に症状改善なく、児がカシューナッツを誤食したことが判明したため救急要請された。摂取85分後に強い腹痛と嘔吐(消化器症状グレード2)が出現した。摂取88分後に救急隊接触時は口唇周囲の紅斑(皮膚症状グレード2)を指摘された。摂取139分後に当院に到着した。 来院時現症:身長116cm、体重19kg、血圧88/38mmHg、心拍数132回/分(循環器症状グレード2)、呼吸数24回/分、SpO2 96%(室内気下)、体温36.9度、JCS I-1、GCS E4V5M6。全身状態不良。ぐったり、意思疎通は取れるが反応遅延あり、言葉は少ない(神経症状グレード3)。気道は開通しており、呼吸努力はなく呼吸音は良好で副雑音は聴取しなかった。心雑音なし。腹部は平坦、軟で腸蠕動音の亢進や減弱はなかった。四肢冷感あり、毛細血管再補充時間は3秒、撓骨動脈触知良好だった。顔面、四肢、体幹に紅斑(皮膚症状グレード2)を認めた。 入院時検査所見:末梢血液検査ではWBC 15120/μL(好酸球1。4%)と好酸球の上昇は認めなかった。一般生化学検査では特記所見はなかった。静脈血液ガス分析ではpH7.354、pCO251.6mmHg、HCO3-28.0mmol/L、ABE2.1mmol/Lで、明らかな酸塩基平衡障害は認めなかった。胸部X線では異常所見を認めなかった。 臨床経過:カシューナッツ摂取141分後に、皮膚症状(グレード2)、消化器症状(グレード2)、循環器症状(グレード2)、神経症状(グレード3)からアナフィラキシーショックと診断し、ショックの初期対応として酸素投与(マスク10L/分)を開始し、カシューナッツ摂取150分後にアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。初回のアドレナリン投与から8分後の再評価では心拍数116回/分、血圧は92/46mmHgで良好な反応が得られなかったため、初回のアドレナリン投与から10分後に2回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後末梢静脈路を確保したため、生理食塩水500mL(10mL/kg)の急速輸液、d―クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg(0.26mg/kg)、プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg(1mg/kg)の静脈注射を行った。2回目のアドレナリン投与直後に心拍数118回/分、血圧101/63mmHgと改善し、以降も再評価を繰り返した。2回目のアドレナリン投与25分後には心拍数98回/分、血圧96/63mmHg、皮膚症状は全身性(グレード2)に残存していたが、範囲は縮小した。消化器症状、呼吸器症状は消退した。神経症状は言葉数が増え、反応性良好になったが、眠気(グレード2)を認めた。2回目のアドレナリン投与25分後に症状が安定したと判断し酸素流量を5L/分に減量した。2回目のアドレナリン投与35分後に呼吸循環モニターを装着継続した上で児を救急処置室から観察室へ移動させた。 2回目のアドレナリン投与100分後に、心拍数128回/分に上昇し、血圧85/52mmHg(循環器症状グレード3)に低下したため、アナフィラキシーの2相性反応と考えて2回目のアドレナリン投与115分後に3回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射と酸素流量を8L/分への増量を行った。3回目のアドレナリン投与3分後に心拍数110回/分、血圧98/57mmHgと反応を得られた。3回目のアドレナリン投与27分後に心拍数140回/分、血圧85/36 mmHg(循環器症状グレード3)と循環動態の悪化を認めた。意識清明で末梢冷感がないことを確認し、酸素流量を10L/分に増量し、経過観察を行った。 3回目のアドレナリン投与35分後に、心拍数130回/分、血圧107/51mmHg(循環器症状グレード2)、軽い息苦しさ(呼吸器症状グレード2)、吸気性喘鳴(呼吸器症状グレード2)、SpO2 93%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)が出現したため、3回目のアドレナリン投与から43分後にアドレナリン0.3mg(濃度0.013%)の吸入を行った。呼吸苦の改善が得られず、3回目のアドレナリン投与から50分後に4回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後の再評価では軽い息苦しさは消退し、SpO2 99%(マスク10L/分)となり小児集中治療室(PICU)に入室した。 PICU入室時は全身性紅斑と口唇腫脹(皮膚症状グレード2)、SpO2 90~95%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)、38度台の発熱を認めた。消化器症状、循環器症状、神経症状は認めなかった。PICUで慎重な経過観察を行ったが、入院2日目には皮膚症状は改善するも、両手指と足底の紅斑(皮膚症状グレード2)と浮腫は残存した。呼吸器症状はSpO299%(室内気)で改善し、発熱は自然解熱した。入院3日目には皮膚症状も消失しすべての症状が消退した。携帯用自己アドレナリン注射液(エピペンR)を処方して児と保護者に指導を行い退院となった。退院後にイムノキャップRでの特異的IgE検査でカシューナッツの特異的IgEが20.80UA/mL(class4)で、カシューナッツのアレルギーコンポーネントであるAnaO3が15.60UA/mL(class3)であることからカシューナッツが原因と診断した。カシューナッツの完全除去を継続している。
令和3年度の食物アレルギーに関連する原因食物の中で、クルミの割合は、木の実類の内訳でカシューナッツの約何倍(小数点以下四捨五入)ですか?
令和3年度の食物アレルギーに関連する原因食物の中で、クルミの割合は、木の実類の内訳でカシューナッツの約2倍です。
JCRRAG_004240
医療
4回のアドレナリン投与を要したカシューナッツによるアナフィラキシーショックの1例 緒言 カシューナッツアレルギーに関する研究では、その有病率が増加していることが示唆されている。本邦における令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業では、ショック症状を引き起こした原因食物はこれまで鶏卵、牛乳、小麦であったが、木の実類の割合が増加し、第3位となった(17.4%、前回12.8%で第4位)。木の実類の内訳でカシューナッツ(4.5%)はクルミ(8.8%)に次いで多い。平成30年度の同調査と比較してカシューナッツの食物アレルギーは増加傾向であり、カシューナッツの世界的生産量が増加していることから、カシューナッツによるアナフィラキシーショックは今後も増加していくことが予想される。学校給食の配膳間違いに伴うカシューナッツによるアナフィラキシーショックで合計4回のアドレナリン筋肉注射を要した症例を経験したので報告する。 症例 患者:6歳(小学1年生)男児。 主訴:嘔吐、腹痛、皮膚搔痒感、ふらつき。 既往歴・アレルギー歴:気管支喘息なし。アトピー性皮膚炎なし。3歳時にカレー屋でサラダ摂取後に眼球周囲に膨疹出現、近医受診し内服薬処方され帰宅した。4歳時にカレー摂取後に顔面全体に紅斑出現。医療機関は未受診だった。小学校入学前に近医にてカシューナッツ、エビ、カニ、スギ、ヒノキ、ハウスダストの特異的IgEの高値を指摘され、学校給食ではカシューナッツ、エビ、カニの除去食を摂取していた。その他ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、クルミ)に関して特異的IgEの高値はなく、除去はなかった。 家族歴:アレルギー疾患なし。 現病歴:学校給食で本来児には配膳されないはずのカシューナッツがアーモンドフィッシュの形で配膳され、児もカシューナッツを認識できず3粒摂取した。摂取直後から嘔気(消化器症状グレード1、アナフィラキシーガイドライン2022準拠)を自覚したが運動(教室掃除)を行った。摂取30分後に右前腕に発疹と搔痒感(皮膚症状グレード1)があり保健室へ移動した。摂取70分後にオロパタジン塩酸塩を内服した。摂取80分後に症状改善なく、児がカシューナッツを誤食したことが判明したため救急要請された。摂取85分後に強い腹痛と嘔吐(消化器症状グレード2)が出現した。摂取88分後に救急隊接触時は口唇周囲の紅斑(皮膚症状グレード2)を指摘された。摂取139分後に当院に到着した。 来院時現症:身長116cm、体重19kg、血圧88/38mmHg、心拍数132回/分(循環器症状グレード2)、呼吸数24回/分、SpO2 96%(室内気下)、体温36.9度、JCS I-1、GCS E4V5M6。全身状態不良。ぐったり、意思疎通は取れるが反応遅延あり、言葉は少ない(神経症状グレード3)。気道は開通しており、呼吸努力はなく呼吸音は良好で副雑音は聴取しなかった。心雑音なし。腹部は平坦、軟で腸蠕動音の亢進や減弱はなかった。四肢冷感あり、毛細血管再補充時間は3秒、撓骨動脈触知良好だった。顔面、四肢、体幹に紅斑(皮膚症状グレード2)を認めた。 入院時検査所見:末梢血液検査ではWBC 15120/μL(好酸球1。4%)と好酸球の上昇は認めなかった。一般生化学検査では特記所見はなかった。静脈血液ガス分析ではpH7.354、pCO251.6mmHg、HCO3-28.0mmol/L、ABE2.1mmol/Lで、明らかな酸塩基平衡障害は認めなかった。胸部X線では異常所見を認めなかった。 臨床経過:カシューナッツ摂取141分後に、皮膚症状(グレード2)、消化器症状(グレード2)、循環器症状(グレード2)、神経症状(グレード3)からアナフィラキシーショックと診断し、ショックの初期対応として酸素投与(マスク10L/分)を開始し、カシューナッツ摂取150分後にアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。初回のアドレナリン投与から8分後の再評価では心拍数116回/分、血圧は92/46mmHgで良好な反応が得られなかったため、初回のアドレナリン投与から10分後に2回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後末梢静脈路を確保したため、生理食塩水500mL(10mL/kg)の急速輸液、d―クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg(0.26mg/kg)、プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg(1mg/kg)の静脈注射を行った。2回目のアドレナリン投与直後に心拍数118回/分、血圧101/63mmHgと改善し、以降も再評価を繰り返した。2回目のアドレナリン投与25分後には心拍数98回/分、血圧96/63mmHg、皮膚症状は全身性(グレード2)に残存していたが、範囲は縮小した。消化器症状、呼吸器症状は消退した。神経症状は言葉数が増え、反応性良好になったが、眠気(グレード2)を認めた。2回目のアドレナリン投与25分後に症状が安定したと判断し酸素流量を5L/分に減量した。2回目のアドレナリン投与35分後に呼吸循環モニターを装着継続した上で児を救急処置室から観察室へ移動させた。 2回目のアドレナリン投与100分後に、心拍数128回/分に上昇し、血圧85/52mmHg(循環器症状グレード3)に低下したため、アナフィラキシーの2相性反応と考えて2回目のアドレナリン投与115分後に3回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射と酸素流量を8L/分への増量を行った。3回目のアドレナリン投与3分後に心拍数110回/分、血圧98/57mmHgと反応を得られた。3回目のアドレナリン投与27分後に心拍数140回/分、血圧85/36 mmHg(循環器症状グレード3)と循環動態の悪化を認めた。意識清明で末梢冷感がないことを確認し、酸素流量を10L/分に増量し、経過観察を行った。 3回目のアドレナリン投与35分後に、心拍数130回/分、血圧107/51mmHg(循環器症状グレード2)、軽い息苦しさ(呼吸器症状グレード2)、吸気性喘鳴(呼吸器症状グレード2)、SpO2 93%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)が出現したため、3回目のアドレナリン投与から43分後にアドレナリン0.3mg(濃度0.013%)の吸入を行った。呼吸苦の改善が得られず、3回目のアドレナリン投与から50分後に4回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後の再評価では軽い息苦しさは消退し、SpO2 99%(マスク10L/分)となり小児集中治療室(PICU)に入室した。 PICU入室時は全身性紅斑と口唇腫脹(皮膚症状グレード2)、SpO2 90~95%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)、38度台の発熱を認めた。消化器症状、循環器症状、神経症状は認めなかった。PICUで慎重な経過観察を行ったが、入院2日目には皮膚症状は改善するも、両手指と足底の紅斑(皮膚症状グレード2)と浮腫は残存した。呼吸器症状はSpO299%(室内気)で改善し、発熱は自然解熱した。入院3日目には皮膚症状も消失しすべての症状が消退した。携帯用自己アドレナリン注射液(エピペンR)を処方して児と保護者に指導を行い退院となった。退院後にイムノキャップRでの特異的IgE検査でカシューナッツの特異的IgEが20.80UA/mL(class4)で、カシューナッツのアレルギーコンポーネントであるAnaO3が15.60UA/mL(class3)であることからカシューナッツが原因と診断した。カシューナッツの完全除去を継続している。
アドレナリン投与初回の8分後の心拍数は、来院時の心拍数と比べていくつ下がりましたか?
アドレナリン投与初回の8分後の心拍数は、来院時の心拍数と比べて16回/分、下がりました。
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医療
4回のアドレナリン投与を要したカシューナッツによるアナフィラキシーショックの1例 緒言 カシューナッツアレルギーに関する研究では、その有病率が増加していることが示唆されている。本邦における令和3年度の食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業では、ショック症状を引き起こした原因食物はこれまで鶏卵、牛乳、小麦であったが、木の実類の割合が増加し、第3位となった(17.4%、前回12.8%で第4位)。木の実類の内訳でカシューナッツ(4.5%)はクルミ(8.8%)に次いで多い。平成30年度の同調査と比較してカシューナッツの食物アレルギーは増加傾向であり、カシューナッツの世界的生産量が増加していることから、カシューナッツによるアナフィラキシーショックは今後も増加していくことが予想される。学校給食の配膳間違いに伴うカシューナッツによるアナフィラキシーショックで合計4回のアドレナリン筋肉注射を要した症例を経験したので報告する。 症例 患者:6歳(小学1年生)男児。 主訴:嘔吐、腹痛、皮膚搔痒感、ふらつき。 既往歴・アレルギー歴:気管支喘息なし。アトピー性皮膚炎なし。3歳時にカレー屋でサラダ摂取後に眼球周囲に膨疹出現、近医受診し内服薬処方され帰宅した。4歳時にカレー摂取後に顔面全体に紅斑出現。医療機関は未受診だった。小学校入学前に近医にてカシューナッツ、エビ、カニ、スギ、ヒノキ、ハウスダストの特異的IgEの高値を指摘され、学校給食ではカシューナッツ、エビ、カニの除去食を摂取していた。その他ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、クルミ)に関して特異的IgEの高値はなく、除去はなかった。 家族歴:アレルギー疾患なし。 現病歴:学校給食で本来児には配膳されないはずのカシューナッツがアーモンドフィッシュの形で配膳され、児もカシューナッツを認識できず3粒摂取した。摂取直後から嘔気(消化器症状グレード1、アナフィラキシーガイドライン2022準拠)を自覚したが運動(教室掃除)を行った。摂取30分後に右前腕に発疹と搔痒感(皮膚症状グレード1)があり保健室へ移動した。摂取70分後にオロパタジン塩酸塩を内服した。摂取80分後に症状改善なく、児がカシューナッツを誤食したことが判明したため救急要請された。摂取85分後に強い腹痛と嘔吐(消化器症状グレード2)が出現した。摂取88分後に救急隊接触時は口唇周囲の紅斑(皮膚症状グレード2)を指摘された。摂取139分後に当院に到着した。 来院時現症:身長116cm、体重19kg、血圧88/38mmHg、心拍数132回/分(循環器症状グレード2)、呼吸数24回/分、SpO2 96%(室内気下)、体温36.9度、JCS I-1、GCS E4V5M6。全身状態不良。ぐったり、意思疎通は取れるが反応遅延あり、言葉は少ない(神経症状グレード3)。気道は開通しており、呼吸努力はなく呼吸音は良好で副雑音は聴取しなかった。心雑音なし。腹部は平坦、軟で腸蠕動音の亢進や減弱はなかった。四肢冷感あり、毛細血管再補充時間は3秒、撓骨動脈触知良好だった。顔面、四肢、体幹に紅斑(皮膚症状グレード2)を認めた。 入院時検査所見:末梢血液検査ではWBC 15120/μL(好酸球1。4%)と好酸球の上昇は認めなかった。一般生化学検査では特記所見はなかった。静脈血液ガス分析ではpH7.354、pCO251.6mmHg、HCO3-28.0mmol/L、ABE2.1mmol/Lで、明らかな酸塩基平衡障害は認めなかった。胸部X線では異常所見を認めなかった。 臨床経過:カシューナッツ摂取141分後に、皮膚症状(グレード2)、消化器症状(グレード2)、循環器症状(グレード2)、神経症状(グレード3)からアナフィラキシーショックと診断し、ショックの初期対応として酸素投与(マスク10L/分)を開始し、カシューナッツ摂取150分後にアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。初回のアドレナリン投与から8分後の再評価では心拍数116回/分、血圧は92/46mmHgで良好な反応が得られなかったため、初回のアドレナリン投与から10分後に2回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後末梢静脈路を確保したため、生理食塩水500mL(10mL/kg)の急速輸液、d―クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg(0.26mg/kg)、プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg(1mg/kg)の静脈注射を行った。2回目のアドレナリン投与直後に心拍数118回/分、血圧101/63mmHgと改善し、以降も再評価を繰り返した。2回目のアドレナリン投与25分後には心拍数98回/分、血圧96/63mmHg、皮膚症状は全身性(グレード2)に残存していたが、範囲は縮小した。消化器症状、呼吸器症状は消退した。神経症状は言葉数が増え、反応性良好になったが、眠気(グレード2)を認めた。2回目のアドレナリン投与25分後に症状が安定したと判断し酸素流量を5L/分に減量した。2回目のアドレナリン投与35分後に呼吸循環モニターを装着継続した上で児を救急処置室から観察室へ移動させた。 2回目のアドレナリン投与100分後に、心拍数128回/分に上昇し、血圧85/52mmHg(循環器症状グレード3)に低下したため、アナフィラキシーの2相性反応と考えて2回目のアドレナリン投与115分後に3回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射と酸素流量を8L/分への増量を行った。3回目のアドレナリン投与3分後に心拍数110回/分、血圧98/57mmHgと反応を得られた。3回目のアドレナリン投与27分後に心拍数140回/分、血圧85/36 mmHg(循環器症状グレード3)と循環動態の悪化を認めた。意識清明で末梢冷感がないことを確認し、酸素流量を10L/分に増量し、経過観察を行った。 3回目のアドレナリン投与35分後に、心拍数130回/分、血圧107/51mmHg(循環器症状グレード2)、軽い息苦しさ(呼吸器症状グレード2)、吸気性喘鳴(呼吸器症状グレード2)、SpO2 93%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)が出現したため、3回目のアドレナリン投与から43分後にアドレナリン0.3mg(濃度0.013%)の吸入を行った。呼吸苦の改善が得られず、3回目のアドレナリン投与から50分後に4回目のアドレナリン0.01mg/kg筋肉注射を行った。その後の再評価では軽い息苦しさは消退し、SpO2 99%(マスク10L/分)となり小児集中治療室(PICU)に入室した。 PICU入室時は全身性紅斑と口唇腫脹(皮膚症状グレード2)、SpO2 90~95%(マスク10L/分)(呼吸器症状グレード3)、38度台の発熱を認めた。消化器症状、循環器症状、神経症状は認めなかった。PICUで慎重な経過観察を行ったが、入院2日目には皮膚症状は改善するも、両手指と足底の紅斑(皮膚症状グレード2)と浮腫は残存した。呼吸器症状はSpO299%(室内気)で改善し、発熱は自然解熱した。入院3日目には皮膚症状も消失しすべての症状が消退した。携帯用自己アドレナリン注射液(エピペンR)を処方して児と保護者に指導を行い退院となった。退院後にイムノキャップRでの特異的IgE検査でカシューナッツの特異的IgEが20.80UA/mL(class4)で、カシューナッツのアレルギーコンポーネントであるAnaO3が15.60UA/mL(class3)であることからカシューナッツが原因と診断した。カシューナッツの完全除去を継続している。
症例患者の皮膚症状グレード2が指摘されたのは、皮膚症状グレード1の症状が出てから何分後ですか?
症例患者の皮膚症状グレード2が指摘されたのは、皮膚症状グレード1の症状が出てから58分後です。
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医療
日本の感染症発生動向 1 はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が何かと話題になるこの頃であるが、感染症は何もCOVID-19ばかりではない。国内をみても様々な感染症が発生しており、個人のみならず社会に深刻な影響を与えている。ここでは、感染症法に定められた一類から五類感染症のうち、とくに注目されるもの(結核、梅毒、レジオネラ症、サル痘、インフルエンザ、感染性胃腸炎)、新型コロナウイルス感染症について、国内での最近の動向について概説する。 2 感染症の分類とその頻度 感染症法で定める感染症のうち、一類は、感染力や罹患した場合の重篤性から危険性が極めて高い疾患と考えられるもので、エボラ出血熱を含め7種類の疾患が含まれる。幸い、これらの感染症の本邦での発生例はない。次に二類感染症であるが、結核、重症呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザなど7種類の疾患が含まれており、比較的危険性が高い疾患である。三類には、危険性は高くはないが、集団感染を起こし得るものが含まれ、例えばコレラや腸チフスなど5種類の疾患が該当する。四類は、人から人への感染はほとんどないものの、動物や飲食物などの物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるもので、肝炎(E型,A型)、エキノコッカス症、デング熱、レジオネラ症、また最近話題になっているサル痘などの44種類の疾患が指定されている。一類から四類までの疾患は、診断後速やかに保健所への届け出が必要である。五類は、国が発生動向調査(定点把握)を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者に開示することにより発生や拡大を防止すべき疾患で、アメーバ赤痢、インフルエンザ、感染性胃腸炎、侵襲性肺炎球菌感染症、梅毒など49種類の疾患が含まれる。このほか、新型インフルエンザ等感染症、新感染症、指定感染症など計8種類の分類がある。 新型コロナウイルス感染症は、2020年1月から指定感染症および検疫感染症扱いになった。これによって、患者に対する入院措置や公費による適切な医療の提供、医師による迅速な届出による患者の把握、患者発生時の積極的疫学調査(接触者調査)、質問、診察・検査、消毒等が可能になった。しかし、指定感染症は政令のため、延長期間を含めて期限が2年で終了してしまう。そこで、2022年2月より感染症法により新型インフルエンザ等感染症に包括され現在に至っている。 一類から五類(定点把握を除く)感染症のうち、累計で100件以上の発生頻度を2022年第1週から20週までで見ると、結核が最も多く5317件、ついで梅毒が3926件でそれ以外の発生頻度は少なかった。
2022年第1週から20週までの結核の発生頻度は、同時期の梅毒の発生頻度より何件、多いですか?
2022年第1週から20週までの結核の発生頻度は、同時期の梅毒の発生頻度より1391件、多いです。
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医療
日本の感染症発生動向 1 はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が何かと話題になるこの頃であるが、感染症は何もCOVID-19ばかりではない。国内をみても様々な感染症が発生しており、個人のみならず社会に深刻な影響を与えている。ここでは、感染症法に定められた一類から五類感染症のうち、とくに注目されるもの(結核、梅毒、レジオネラ症、サル痘、インフルエンザ、感染性胃腸炎)、新型コロナウイルス感染症について、国内での最近の動向について概説する。 2 感染症の分類とその頻度 感染症法で定める感染症のうち、一類は、感染力や罹患した場合の重篤性から危険性が極めて高い疾患と考えられるもので、エボラ出血熱を含め7種類の疾患が含まれる。幸い、これらの感染症の本邦での発生例はない。次に二類感染症であるが、結核、重症呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザなど7種類の疾患が含まれており、比較的危険性が高い疾患である。三類には、危険性は高くはないが、集団感染を起こし得るものが含まれ、例えばコレラや腸チフスなど5種類の疾患が該当する。四類は、人から人への感染はほとんどないものの、動物や飲食物などの物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるもので、肝炎(E型,A型)、エキノコッカス症、デング熱、レジオネラ症、また最近話題になっているサル痘などの44種類の疾患が指定されている。一類から四類までの疾患は、診断後速やかに保健所への届け出が必要である。五類は、国が発生動向調査(定点把握)を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者に開示することにより発生や拡大を防止すべき疾患で、アメーバ赤痢、インフルエンザ、感染性胃腸炎、侵襲性肺炎球菌感染症、梅毒など49種類の疾患が含まれる。このほか、新型インフルエンザ等感染症、新感染症、指定感染症など計8種類の分類がある。 新型コロナウイルス感染症は、2020年1月から指定感染症および検疫感染症扱いになった。これによって、患者に対する入院措置や公費による適切な医療の提供、医師による迅速な届出による患者の把握、患者発生時の積極的疫学調査(接触者調査)、質問、診察・検査、消毒等が可能になった。しかし、指定感染症は政令のため、延長期間を含めて期限が2年で終了してしまう。そこで、2022年2月より感染症法により新型インフルエンザ等感染症に包括され現在に至っている。 一類から五類(定点把握を除く)感染症のうち、累計で100件以上の発生頻度を2022年第1週から20週までで見ると、結核が最も多く5317件、ついで梅毒が3926件でそれ以外の発生頻度は少なかった。
診断後速やかに保健所への届け出が必要な疾患は、何種類ありますか?
診断後速やかに保健所への届け出が必要な疾患は、63種類あります。
JCRRAG_004244
医療
3 主な感染症の発生動向 結核 結核は結核菌が肺に侵入することで肺炎を起こすものであるが、リンパ節や腎臓・骨・皮膚・脳(髄膜)などの他臓器にも進展することがある。感染者の咳嗽などによるエアロゾルから空気感染をおこすことから、集団感染が問題となる。国内の感染では、既感染者(高齢者、外国生まれなど)の再燃と、新規感染(既感染者からの感染)がある。また、1980年代の米国では、HIV感染にともない結核の発生が増加に転じたことがあり、免疫抑制状態での発症にも注意が必要である。日本では、1997年にそれまで減少傾向であった発症率が増加に転じたため、結核緊急事態宣言が出され、その後の公衆衛生の改善や早期発見の普及により、現在では人口十万人あたりの罹患率が10.1(2020年度)と欧米並みの低い水準になりつつある。 2020年度の動向を検討すると、都道府県別の人口十万人あたりの罹患率では大阪府が15.8で最も多く、年齢分布では80歳以上が47.6%を占め、以前罹患した結核が免疫力低下により再燃したと考えられる。また、医療職の割合は19.4%であり、特定の集団感染が問題になる。人口10万人あたりの死亡率は1.5でこれも減少傾向である。治療上問題になる多剤耐性の割合は0.7%で、約70%は通常の内服治療で治癒している。 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症であり、感染者が性交渉によって広めてしまう特徴がある。日本にこの感染症がもたらされたのは室町時代の海賊である倭寇からという説があり、その後も江戸時代には遊郭を通じて爆発的な流行をきたし、当時の医師である杉田玄白も患者の7-8割が梅毒であるという記載をしている。 梅毒は、感染すると3週間の潜伏期間を経て感染局所(陰部・口唇・口腔内)の硬結や潰瘍(下疳)、鼠径リンパ節腫大などをきたすが、何もしなくても一旦は治癒する(第1期)。そこからさらに4-10週間の潜伏期間を経て全身の菌血症の結果、皮膚の発疹(バラ疹)、脱毛、発熱、倦怠感などの症状をきたす(第2期)。この段階で治療を行わないとやがて次の潜伏期間(数年から数十年)に入る。その後の晩期症状(第3期)としては、皮膚や筋肉、骨などにゴムのように硬い腫瘤(ゴム腫)が発生する。さらに心臓血管、神経などにも病変がおよび、やがて死に至ることもある。 最近の発生報告件数では、東京都が最も多く2015年頃から急増傾向で、2021年にはさらに増加し2451件となった。全国的な動向としては、2022年の第一四半期(1月から3月)だけでも全国で1891件の報告があり、早期顕症I期(第1期)956例、早期顕症II期(第2期)553例、無症状365例、晩期顕症(第3期)17例であった。感染経路としては、男性の同性間のみならず男性異性間、女性での感染の増加が認められる。また、年齢では、男性では20歳代から50歳代と幅広いのに対し、女性では20歳代の感染例が多い。さらに、男性では性風俗産業の利用歴が30%台、女性では従事歴が30%台であった。いつの時代でもそうであるが、この疾患は性風俗と密接な関連があるので、関係方面への周知と早期発見・治療が肝要である。
2020年度の結核の罹患率で大阪府は日本全国と比べて、何ポイント高いですか?
2020年度の結核の罹患率で大阪府は日本全国と比べて、5.7高いです。
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医療
3 主な感染症の発生動向 結核 結核は結核菌が肺に侵入することで肺炎を起こすものであるが、リンパ節や腎臓・骨・皮膚・脳(髄膜)などの他臓器にも進展することがある。感染者の咳嗽などによるエアロゾルから空気感染をおこすことから、集団感染が問題となる。国内の感染では、既感染者(高齢者、外国生まれなど)の再燃と、新規感染(既感染者からの感染)がある。また、1980年代の米国では、HIV感染にともない結核の発生が増加に転じたことがあり、免疫抑制状態での発症にも注意が必要である。日本では、1997年にそれまで減少傾向であった発症率が増加に転じたため、結核緊急事態宣言が出され、その後の公衆衛生の改善や早期発見の普及により、現在では人口十万人あたりの罹患率が10.1(2020年度)と欧米並みの低い水準になりつつある。 2020年度の動向を検討すると、都道府県別の人口十万人あたりの罹患率では大阪府が15.8で最も多く、年齢分布では80歳以上が47.6%を占め、以前罹患した結核が免疫力低下により再燃したと考えられる。また、医療職の割合は19.4%であり、特定の集団感染が問題になる。人口10万人あたりの死亡率は1.5でこれも減少傾向である。治療上問題になる多剤耐性の割合は0.7%で、約70%は通常の内服治療で治癒している。 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症であり、感染者が性交渉によって広めてしまう特徴がある。日本にこの感染症がもたらされたのは室町時代の海賊である倭寇からという説があり、その後も江戸時代には遊郭を通じて爆発的な流行をきたし、当時の医師である杉田玄白も患者の7-8割が梅毒であるという記載をしている。 梅毒は、感染すると3週間の潜伏期間を経て感染局所(陰部・口唇・口腔内)の硬結や潰瘍(下疳)、鼠径リンパ節腫大などをきたすが、何もしなくても一旦は治癒する(第1期)。そこからさらに4-10週間の潜伏期間を経て全身の菌血症の結果、皮膚の発疹(バラ疹)、脱毛、発熱、倦怠感などの症状をきたす(第2期)。この段階で治療を行わないとやがて次の潜伏期間(数年から数十年)に入る。その後の晩期症状(第3期)としては、皮膚や筋肉、骨などにゴムのように硬い腫瘤(ゴム腫)が発生する。さらに心臓血管、神経などにも病変がおよび、やがて死に至ることもある。 最近の発生報告件数では、東京都が最も多く2015年頃から急増傾向で、2021年にはさらに増加し2451件となった。全国的な動向としては、2022年の第一四半期(1月から3月)だけでも全国で1891件の報告があり、早期顕症I期(第1期)956例、早期顕症II期(第2期)553例、無症状365例、晩期顕症(第3期)17例であった。感染経路としては、男性の同性間のみならず男性異性間、女性での感染の増加が認められる。また、年齢では、男性では20歳代から50歳代と幅広いのに対し、女性では20歳代の感染例が多い。さらに、男性では性風俗産業の利用歴が30%台、女性では従事歴が30%台であった。いつの時代でもそうであるが、この疾患は性風俗と密接な関連があるので、関係方面への周知と早期発見・治療が肝要である。
通常の内服治療で治癒していない患者は、結核感染者のうち約何%いますか?
通常の内服治療で治癒していない患者は、結核感染者のうち約30%います。
JCRRAG_004246
医療
3 主な感染症の発生動向 結核 結核は結核菌が肺に侵入することで肺炎を起こすものであるが、リンパ節や腎臓・骨・皮膚・脳(髄膜)などの他臓器にも進展することがある。感染者の咳嗽などによるエアロゾルから空気感染をおこすことから、集団感染が問題となる。国内の感染では、既感染者(高齢者、外国生まれなど)の再燃と、新規感染(既感染者からの感染)がある。また、1980年代の米国では、HIV感染にともない結核の発生が増加に転じたことがあり、免疫抑制状態での発症にも注意が必要である。日本では、1997年にそれまで減少傾向であった発症率が増加に転じたため、結核緊急事態宣言が出され、その後の公衆衛生の改善や早期発見の普及により、現在では人口十万人あたりの罹患率が10.1(2020年度)と欧米並みの低い水準になりつつある。 2020年度の動向を検討すると、都道府県別の人口十万人あたりの罹患率では大阪府が15.8で最も多く、年齢分布では80歳以上が47.6%を占め、以前罹患した結核が免疫力低下により再燃したと考えられる。また、医療職の割合は19.4%であり、特定の集団感染が問題になる。人口10万人あたりの死亡率は1.5でこれも減少傾向である。治療上問題になる多剤耐性の割合は0.7%で、約70%は通常の内服治療で治癒している。 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症であり、感染者が性交渉によって広めてしまう特徴がある。日本にこの感染症がもたらされたのは室町時代の海賊である倭寇からという説があり、その後も江戸時代には遊郭を通じて爆発的な流行をきたし、当時の医師である杉田玄白も患者の7-8割が梅毒であるという記載をしている。 梅毒は、感染すると3週間の潜伏期間を経て感染局所(陰部・口唇・口腔内)の硬結や潰瘍(下疳)、鼠径リンパ節腫大などをきたすが、何もしなくても一旦は治癒する(第1期)。そこからさらに4-10週間の潜伏期間を経て全身の菌血症の結果、皮膚の発疹(バラ疹)、脱毛、発熱、倦怠感などの症状をきたす(第2期)。この段階で治療を行わないとやがて次の潜伏期間(数年から数十年)に入る。その後の晩期症状(第3期)としては、皮膚や筋肉、骨などにゴムのように硬い腫瘤(ゴム腫)が発生する。さらに心臓血管、神経などにも病変がおよび、やがて死に至ることもある。 最近の発生報告件数では、東京都が最も多く2015年頃から急増傾向で、2021年にはさらに増加し2451件となった。全国的な動向としては、2022年の第一四半期(1月から3月)だけでも全国で1891件の報告があり、早期顕症I期(第1期)956例、早期顕症II期(第2期)553例、無症状365例、晩期顕症(第3期)17例であった。感染経路としては、男性の同性間のみならず男性異性間、女性での感染の増加が認められる。また、年齢では、男性では20歳代から50歳代と幅広いのに対し、女性では20歳代の感染例が多い。さらに、男性では性風俗産業の利用歴が30%台、女性では従事歴が30%台であった。いつの時代でもそうであるが、この疾患は性風俗と密接な関連があるので、関係方面への周知と早期発見・治療が肝要である。
梅毒の潜伏期間は、第1期の前と第2期の前の期間を合わせると、最大で何週間ありますか?
梅毒の潜伏期間は、第1期の前と第2期の前の期間を合わせると、最大で13週間あります。
JCRRAG_004247
医療
認知症の知的障害者 1 認知症のある知的障害者の疫学知的 障害者の平均寿命は1930年代では推定18.5歳程度とされていましたが、1970年代では59歳、1990年代では66歳と、大きく延びています。しかし重度の知的障害がある場合の平均寿命は、推定平均寿命55歳であるダウン症者と同様に、一般統計に比べて低いのが現状です。軽度知的障害者の平均寿命は、一般統計の平均寿命に近いとされています。平均寿命の延びにより、2020年には、65歳以上の知的障害者の割合は2倍となり、英国の知的障害者の3分の1が50歳以上になっていると予想されています。こうした要因により、認知症のような、一般的には老年期に起こる、高齢期の疾患について考える必要が生じているのです。 知的障害者全体の15~20%を占めているダウン症は、軽度および重度の知的障害の原因としてよく知られています。Ekulundら(2008)は、デンマークにおける全国的な政策としてのダウン症スクリーニングの結果、2000年から2006年の新生児のうちダウン症児の数が半減したと報告しています。しかし、イングランドやウェールズでは有病率の減少傾向は見られていません。 認知症のある知的障害者の有病率推定は、方法論上の課題がいくつかあります。第一に、すでに認知面や機能面にさまざまな障害のある知的障害者に対して認知症の診断をすることの課題、第二に知的障害のある人の正確な母集団を把握することの課題です。とはいえ、いくつかの研究では、知的障害のある人は、一般の人と比較して、年齢上昇とともに認知症発症のリスクが高まるという研究知見が示されています。特に、21トリソミー型のダウン症の人には、アルツハイマー型認知症の早期発症のリスクがあります。しかし、認知症やその他の高齢期の疾患と、早期の段階から存在するさまざまな障害との関連性に言及した研究は非常に限られています。 2 高齢知的障害者の認知症有病率 地域で生活する知的障害者のうち認知症と診断された人の割合を調査した研究を以下に紹介します。いずれも、認知症診断システムに基づいてすでに確立された診断基準もしくはそれを修正したものが用いられています。例えば、MossとPatel(1995)は、50歳以上の知的障害者のうち12%が認知症であると報告しています。また、Cooper(1997)は、人口に基づいた推計から、65歳以上の知的障害者における認知症の割合は増加しており、20%以上が認知症であるという結果を示しています。さらに、Strydomら(2005)は、ロンドン地区のいくつかの場所で、地域で生活する(ダウン症の人を除く)知的障害のある成人を対象として実施された2段階抽出法による調査結果を報告しています。この報告によれば、認知症の有病率は、その用いられる診断基準によって変化し、DSM-IVの基準を用いた場合には最も高く、ICD-10の基準を用いた場合には最も低くなるということでした。また、病型にかかわらず、認知症有病率はDSM-IVに基づくと60歳以上で13.1%以上、65歳以上で18.3%以上となりました。なお、臨床的観察に基づく一般的な認知症の病型には、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管型、前頭・側頭型の4つがあります。最近の報告では、DSM-IVにおける認知症の診断基準はやや広く、ICD-10の診断基準では除外されるような認知症も含むことが指摘されています。 ヨーロッパ委員会では、一般の人における認知症有病率は60~65歳では1%、80~85歳では13%、90~95歳では32%であることが示されています。
65歳以上の知的障害者における認知症の割合は、MossとPatel(1995)の報告と、Cooper(1997)の結果をもとにすると、50歳以上の知的障害者の認知症の割合と比べて何%以上、上昇していますか?
65歳以上の知的障害者における認知症の割合は、MossとPatel(1995)の報告と、Cooper(1997)の結果をもとにすると、50歳以上の知的障害者の認知症の割合と比べて8%以上、上昇しています。
JCRRAG_004248
医療
認知症の知的障害者 1 認知症のある知的障害者の疫学知的 障害者の平均寿命は1930年代では推定18.5歳程度とされていましたが、1970年代では59歳、1990年代では66歳と、大きく延びています。しかし重度の知的障害がある場合の平均寿命は、推定平均寿命55歳であるダウン症者と同様に、一般統計に比べて低いのが現状です。軽度知的障害者の平均寿命は、一般統計の平均寿命に近いとされています。平均寿命の延びにより、2020年には、65歳以上の知的障害者の割合は2倍となり、英国の知的障害者の3分の1が50歳以上になっていると予想されています。こうした要因により、認知症のような、一般的には老年期に起こる、高齢期の疾患について考える必要が生じているのです。 知的障害者全体の15~20%を占めているダウン症は、軽度および重度の知的障害の原因としてよく知られています。Ekulundら(2008)は、デンマークにおける全国的な政策としてのダウン症スクリーニングの結果、2000年から2006年の新生児のうちダウン症児の数が半減したと報告しています。しかし、イングランドやウェールズでは有病率の減少傾向は見られていません。 認知症のある知的障害者の有病率推定は、方法論上の課題がいくつかあります。第一に、すでに認知面や機能面にさまざまな障害のある知的障害者に対して認知症の診断をすることの課題、第二に知的障害のある人の正確な母集団を把握することの課題です。とはいえ、いくつかの研究では、知的障害のある人は、一般の人と比較して、年齢上昇とともに認知症発症のリスクが高まるという研究知見が示されています。特に、21トリソミー型のダウン症の人には、アルツハイマー型認知症の早期発症のリスクがあります。しかし、認知症やその他の高齢期の疾患と、早期の段階から存在するさまざまな障害との関連性に言及した研究は非常に限られています。 2 高齢知的障害者の認知症有病率 地域で生活する知的障害者のうち認知症と診断された人の割合を調査した研究を以下に紹介します。いずれも、認知症診断システムに基づいてすでに確立された診断基準もしくはそれを修正したものが用いられています。例えば、MossとPatel(1995)は、50歳以上の知的障害者のうち12%が認知症であると報告しています。また、Cooper(1997)は、人口に基づいた推計から、65歳以上の知的障害者における認知症の割合は増加しており、20%以上が認知症であるという結果を示しています。さらに、Strydomら(2005)は、ロンドン地区のいくつかの場所で、地域で生活する(ダウン症の人を除く)知的障害のある成人を対象として実施された2段階抽出法による調査結果を報告しています。この報告によれば、認知症の有病率は、その用いられる診断基準によって変化し、DSM-IVの基準を用いた場合には最も高く、ICD-10の基準を用いた場合には最も低くなるということでした。また、病型にかかわらず、認知症有病率はDSM-IVに基づくと60歳以上で13.1%以上、65歳以上で18.3%以上となりました。なお、臨床的観察に基づく一般的な認知症の病型には、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管型、前頭・側頭型の4つがあります。最近の報告では、DSM-IVにおける認知症の診断基準はやや広く、ICD-10の診断基準では除外されるような認知症も含むことが指摘されています。 ヨーロッパ委員会では、一般の人における認知症有病率は60~65歳では1%、80~85歳では13%、90~95歳では32%であることが示されています。
一般の人における80~85歳の認知症有病率は、60~65歳の認知症有病率と比べて何倍ですか?
一般の人における80~85歳の認知症有病率は、60~65歳の認知症有病率と比べて13倍です。
JCRRAG_004249
医療
認知症の知的障害者 1 認知症のある知的障害者の疫学知的 障害者の平均寿命は1930年代では推定18.5歳程度とされていましたが、1970年代では59歳、1990年代では66歳と、大きく延びています。しかし重度の知的障害がある場合の平均寿命は、推定平均寿命55歳であるダウン症者と同様に、一般統計に比べて低いのが現状です。軽度知的障害者の平均寿命は、一般統計の平均寿命に近いとされています。平均寿命の延びにより、2020年には、65歳以上の知的障害者の割合は2倍となり、英国の知的障害者の3分の1が50歳以上になっていると予想されています。こうした要因により、認知症のような、一般的には老年期に起こる、高齢期の疾患について考える必要が生じているのです。 知的障害者全体の15~20%を占めているダウン症は、軽度および重度の知的障害の原因としてよく知られています。Ekulundら(2008)は、デンマークにおける全国的な政策としてのダウン症スクリーニングの結果、2000年から2006年の新生児のうちダウン症児の数が半減したと報告しています。しかし、イングランドやウェールズでは有病率の減少傾向は見られていません。 認知症のある知的障害者の有病率推定は、方法論上の課題がいくつかあります。第一に、すでに認知面や機能面にさまざまな障害のある知的障害者に対して認知症の診断をすることの課題、第二に知的障害のある人の正確な母集団を把握することの課題です。とはいえ、いくつかの研究では、知的障害のある人は、一般の人と比較して、年齢上昇とともに認知症発症のリスクが高まるという研究知見が示されています。特に、21トリソミー型のダウン症の人には、アルツハイマー型認知症の早期発症のリスクがあります。しかし、認知症やその他の高齢期の疾患と、早期の段階から存在するさまざまな障害との関連性に言及した研究は非常に限られています。 2 高齢知的障害者の認知症有病率 地域で生活する知的障害者のうち認知症と診断された人の割合を調査した研究を以下に紹介します。いずれも、認知症診断システムに基づいてすでに確立された診断基準もしくはそれを修正したものが用いられています。例えば、MossとPatel(1995)は、50歳以上の知的障害者のうち12%が認知症であると報告しています。また、Cooper(1997)は、人口に基づいた推計から、65歳以上の知的障害者における認知症の割合は増加しており、20%以上が認知症であるという結果を示しています。さらに、Strydomら(2005)は、ロンドン地区のいくつかの場所で、地域で生活する(ダウン症の人を除く)知的障害のある成人を対象として実施された2段階抽出法による調査結果を報告しています。この報告によれば、認知症の有病率は、その用いられる診断基準によって変化し、DSM-IVの基準を用いた場合には最も高く、ICD-10の基準を用いた場合には最も低くなるということでした。また、病型にかかわらず、認知症有病率はDSM-IVに基づくと60歳以上で13.1%以上、65歳以上で18.3%以上となりました。なお、臨床的観察に基づく一般的な認知症の病型には、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管型、前頭・側頭型の4つがあります。最近の報告では、DSM-IVにおける認知症の診断基準はやや広く、ICD-10の診断基準では除外されるような認知症も含むことが指摘されています。 ヨーロッパ委員会では、一般の人における認知症有病率は60~65歳では1%、80~85歳では13%、90~95歳では32%であることが示されています。
1990年代における障害者の平均寿命は、1930年代の推定と比べて何歳、上昇しましたか?
1990年代における障害者の平均寿命は、1930年代の推定と比べて47.5歳、上昇しました。
JCRRAG_004250
医療
【鼻腔前部の出血】 通常、鼻の前の部分にある血管からの出血の処置は家庭で行うことができます。背筋を伸ばして座り、10分間両方の鼻孔をつまんで圧迫します。鼻の上部の骨の部分をつまんではいけません。鼻をしっかり圧迫し、10分間、一度も手を離さないことが重要です。氷のうで鼻を冷やす、ティッシュペーパーを丸めて鼻に詰める、頭を様々な位置に向けるといった、家庭で行われるその他の処置は効果的ではありません。 鼻をつまんでも出血が止まらない場合は、再度10分間、同じ処置を行うことができます。2回目の10分が経過しても出血が止まらない場合は、医師の診察を受ける必要があります。多くの場合、医師は出血のある鼻孔にいくつか綿を詰めます。この綿には、麻酔薬(リドカインなど)と鼻の血管を閉じさせる薬(フェニレフリンなど)を染み込ませてあります。それから鼻を10分ほどつまみ、綿を取り除きます。軽微な出血に対しては、多くの場合それ以上は何もしません。あるいは、ときに特別な発泡スポンジ(鼻腔タンポン)を出血のある側に詰めることがあります。このスポンジは膨らんで出血を止めます。スポンジは2~4日後に取り除きます。 出血量が多い場合や繰り返し出血する場合には、薬品(硝酸銀)による焼灼(しょうしゃく)または電流による電気焼灼を行って、出血部位を閉じることがあります。これらの方法が効果的でない場合は、市販の様々な鼻バルーンで出血部位を圧迫することがあります。まれに、片側の鼻腔全体に長いガーゼを詰める処置が必要になることがあります。このガーゼは通常3日後に取り除きます。
鼻腔前部からの出血が止まらず医師の診察を受けた際、出血のある鼻孔に綿を詰めて鼻をつまんでも止まらず、出血量が多い場合は、どのような方法が用いられることがありますか?
鼻腔前部からの出血が止まらず医師の診察を受けた際、出血のある鼻孔に綿を詰めて鼻をつまんでも止まらず、出血量が多い場合は、薬品(硝酸銀)による焼灼(しょうしゃく)または電流による電気焼灼を行って、出血部位を閉じる方法が用いられることがあります。
JCRRAG_004251
医療
コンタクトレンズの度数の数値や記号の意味とは? コンタクトレンズの度数や数値は基本的にコンタクトレンズの箱に記載されています。例えば「D+0.00」と記載されていた場合、Dの意味はディオプターと呼ばれるコンタクトレンズの度数のことです。そして、Dの横に記載されている+(プラス)の意味は遠視を表しているのです。反対に−(マイナス)は近視を表しています。また、数字の「0.00」の部分は度数を表す数値になり、プラスマイナスに関係なく0よりも離れるほど度数が強いことを意味しています。 コンタクトレンズの度数を確認する方法とは コンタクトレンズの度数を確認したい場合は、基本的に眼科へ行くと正確な数値を測ることができます。また、計算する方法もありますが、正確なデータではないのであくまでも目安として参考にしてください。そして、コンタクトレンズの度数は「0.4÷視力=コンタクトの度数」という計算式で出すことができます。ただし、この計算式で出た数値はあくまでも目安なので、そのまま決めつけないように注意しましょう。正確な数値は必ず、眼科で測定してもらってください。
視力が裸眼で0.2の場合、使用すべきコンタクトレンズの度数の目安はどうなりますか。
コンタクトの度数は0.4/視力でだいたいの目安を求めることができます。視力が裸眼で0.2の場合は、0.4 / 0.2= 2からコンタクトの度数は目安として2となります。
JCRRAG_004252
医療
うつ病は、気分や感情、認知、身体的な健康に広範な影響を与える精神疾患で、通常は長期間続く抑うつ気分や興味喪失、エネルギー低下などが見られる。 医師は、以下のような手順でうつ病の診断を行う。 1. うつ症状の確認 うつ病の診断において、最も重要な要素は症状である。特に、次の主なうつ症状が見られるかどうかの確認が必要である。 抑うつ気分: ほとんど毎日、日中のほとんどの時間において、自己評価の低下や、悲観的な思考が続く。 興味喪失: 以前楽しんでいた活動への興味や喜びが感じられなくなる。 疲労感: 精神的な疲労を訴える。 エネルギーの低下: 身体的なエネルギーが不足する。 無気力感: 何かを行う気力がなくなる。 罪悪感、無価値感、自己否定感: 自分を責めたり、自分が価値のない存在だと感じたりする。 2. 症状の期間の確認 何らかのうつ症状がある場合、次に、どれくらいの期間症状が続いているのかを確認する。うつ病の診断基準としては、症状が少なくとも2週間以上続くことが必要とされている。 3. うつ病以外の要因の確認 うつ症状は、うつ病以外の身体的または精神的な病気によって引き起こされることもあるので、診断の過程で要因の切り分けが重要である。たとえば、甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、さらに他の精神的な障害(統合失調症や双極性障害など)も考慮しなければならない。 そのため、血液検査や身体的な評価、画像診断などを通じて、うつ病以外の要因がないか確認する。 4. 診断の確定 最終的に、上記の評価を基に医師が診断を下す。2までの条件を満たし、他の病気が要因だと考えられない場合は「うつ病」と診断する。それ以外であれば「うつ病」ではないと診断し、他の病気についてはその治療を優先する。
甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、統合失調症や双極性障害などの所見が認められず、悲観的な思考や無気力感、自己否定感、趣味が楽しめなくなるという症状に悩まされ、それが1年ほど続いている患者は、何病と診断されますか?
甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、統合失調症や双極性障害などの所見が認められず、悲観的な思考や無気力感、自己否定感、趣味が楽しめなくなるという症状に悩まされ、それが1年ほど続いている患者は、うつ病と診断されます。
JCRRAG_004253
医療
うつ病は、気分や感情、認知、身体的な健康に広範な影響を与える精神疾患で、通常は長期間続く抑うつ気分や興味喪失、エネルギー低下などが見られる。 医師は、以下のような手順でうつ病の診断を行う。 1. うつ症状の確認 うつ病の診断において、最も重要な要素は症状である。特に、次の主なうつ症状が見られるかどうかの確認が必要である。 抑うつ気分: ほとんど毎日、日中のほとんどの時間において、自己評価の低下や、悲観的な思考が続く。 興味喪失: 以前楽しんでいた活動への興味や喜びが感じられなくなる。 疲労感: 精神的な疲労を訴える。 エネルギーの低下: 身体的なエネルギーが不足する。 無気力感: 何かを行う気力がなくなる。 罪悪感、無価値感、自己否定感: 自分を責めたり、自分が価値のない存在だと感じたりする。 2. 症状の期間の確認 何らかのうつ症状がある場合、次に、どれくらいの期間症状が続いているのかを確認する。うつ病の診断基準としては、症状が少なくとも2週間以上続くことが必要とされている。 3. うつ病以外の要因の確認 うつ症状は、うつ病以外の身体的または精神的な病気によって引き起こされることもあるので、診断の過程で要因の切り分けが重要である。たとえば、甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、さらに他の精神的な障害(統合失調症や双極性障害など)も考慮しなければならない。 そのため、血液検査や身体的な評価、画像診断などを通じて、うつ病以外の要因がないか確認する。 4. 診断の確定 最終的に、上記の評価を基に医師が診断を下す。2までの条件を満たし、他の病気が要因だと考えられない場合は「うつ病」と診断する。それ以外であれば「うつ病」ではないと診断し、他の病気についてはその治療を優先する。
主なうつ症状があり、それが2週間以上続き、甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、統合失調症や双極性障害などが見られない患者は、何と診断されますか?
主なうつ症状があり、それが2週間以上続き、甲状腺疾患、貧血、ビタミン不足、統合失調症や双極性障害などが見られない患者は、うつ病と診断されます。
JCRRAG_004254
化学
水素は石油の代替となるエネルギー源として近年注目を集めており、燃料電池などのエネルギー変換に関してだけでなく、製造、貯蔵、輸送など効率化についても多くの研究がなされている。しかしながら、特に輸送と貯蔵に関しては、水素ガスは鋼を脆化させるため、従来の天然ガスのシステムを適応するのが難しく、まだ多くの課題が残されている。その貯蔵法の選択肢のひとつとして水素吸蔵材料の利用があげられる。水素原子は水素吸蔵材料の中で規則的に配置するため、非常に高い水素充填密度が実現できる。また、吸蔵および放出の制御を比較的低い平衡水素圧、もしくは電気化学的に行えるため、水素吸蔵材料を用いたボンベは高圧水素ガスボンベの代替としても利用されている。一方、水素吸蔵効率の良い材料を開発するためには、その材料への水素の吸蔵のメカニズムを詳しく知る必要がある。そのために水素吸蔵材料の物性特性を調べる必要があるが、その材料の電子状態を調べた研究はあまり多くない。そのため水素吸蔵材料における水素の吸蔵時と放出時の電子状態を光電子分光によって調べることは、新奇材料の開発のためにも重要である。 今回は水素吸蔵材料として単金属であるチタンを取り上げる。バルクのチタンは単位質量当たりの水素吸蔵量が多い一方で水素の放出温度が約600℃と比較的高い値をとる。また薄膜のチタンの水素放出温度はバルクより低くなるが、膜の作製条件によって200℃から400℃異なる値が報告されている。これは安定性としては有利であるが、逆に取り出しに多くのエネルギーを必要とすることを意味する。そこで水素の放出のために非熱的な電子励起の利用が候補となる。Hirotaらは、金属Si-MOS系のFe/SiO₂/Siにおいてゲート電圧を印加しキャリアを励起することにより吸着ガス等の非熱的脱離が起こることを明らかにした。この現象を水素化チタンに応用することによって、効率のよい水素の脱離方法が開発できる可能性がある。
今回の実験で、薄膜のチタンの水素放出温度は膜の作製条件によって、何度の差が生じると報告されていますか。
薄膜のチタンの水素放出温度の差は200℃です。
JCRRAG_004255
化学
・実験の概要 フェノールフタレイン水溶液の褪色反応から反応速度定数を求める。 ・実験操作 水酸化ナトリウム試薬2.076gをはかり取り、ビーカーに注がれた少量の蒸留水に溶解させた。さらに蒸留水を追加し、およそ50mLとした(1M水溶液)。 乾いた10mLホールピペットにて蒸留水10mLをはかり取り、乾いたビーカーに移した。共洗いしたホールピペットにて水酸化ナトリウム水溶液10mLをはかり取り、ビーカーにて蒸留水と合わせた(0.5M水溶液)。 ホールピペットにて水酸化ナトリウム水溶液10mLをはかり取り、100mLメスフラスコに注いだ。そこに蒸留水を加えて100mLとし、栓をしてよく振り混ぜたのち、乾いた三角フラスコに移した(0.1M水溶液)。 ・反応速度(実験1) 0.1M水溶液をビーカーに20mL程度取り、フェノールフタレイン溶液を1滴加えたのち振り混ぜ、分光光度計の測定用セルに注いだのち、観測波長を553nmに設定した分光光度計にセットした。セット後ただちに吸光度を読み取り、そののち10秒ごと600秒まで記録した。同様の操作を0.5M水溶液と1M水溶液でも行った。ただしこれらについてはフェノールフタレイン溶液を2滴加え、読み取りは300秒まで行った。 ・中和滴定(実験2) シュウ酸二水和物0.5406gをはかり取り、100mLメスフラスコに入れ、少量の蒸留水を注いだ。 静かに振り混ぜてシュウ酸二水和物を溶解させたのち、蒸留水を加えて100mLとして栓をしてよく振り混ぜた。 共洗いしたホールピペットにて0.1M水溶液を10mLはかり取り、コニカルビーカーに移したのち、蒸留水を加えて20mL程度とし、フェノールフタレイン溶液を2滴加えたのち、コニカルビーカーをビュレット下に設置した。 ビュレットにシュウ酸二水和物を注ぎ、コニカルビーカーを振り混ぜつつシュウ酸を滴下し、ビーカー内の液体が無色になったら滴下を止め、これまでの滴下量を読み取った。ホールピペットにてはかり取る作業をさらに2度行い、この計3度の作業はすべて違う者が行った。 ・実験結果 (実験1)では、フェノールフタレイン水溶液の滴下直後は試料は紫色となったがやがて褪色した。これは試料の水酸化ナトリウム濃度が高いほど素早く、1M水溶液については吸光度測定が終了したときにほぼ無色となっていた(他2つは容易に紫色が認められた)。 (実験2)にて、中和滴定での滴定量はそれぞれ、12.95mL,13.19mL,13.17mLとなり、その平均は13.10mLとなる。したがって相対誤差はそれぞれ、 |12.95−13.10|/13.10≒0.0114 |13.19−13.10|/13.10≒0.0068 |13.17−13.10|/13.10≒0.0053 となる。
分光光度計を用いた実験にて、1M水酸化ナトリウム水溶液を希釈して得た試料のうちメスフラスコを用いずに調整した方について、吸光度測定が終了した時の色はどのようなものでしたか。
分光光度計を用いた実験にて、1M水酸化ナトリウム水溶液を希釈して得た試料のうちメスフラスコを用いずに調整した方について、吸光度測定が終了した時の色は紫色でした。
JCRRAG_004256
化学
・硫黄を含む化学物質 硫黄は原子番号16、原子量32.07の元素であり、2価のアニオンになりやすい。天然には火山ガスや海水、煤煙などの成分に含まれている。また硫黄原子はアミノ酸のシステインに含まれ、これによるジスルフィド結合は、生物を構成するタンパク質の立体構造決定に寄与している。 硫黄を含む化学物質は、単体は分子構造や結晶構造の違いによって単斜硫黄・斜方硫黄・ゴム状硫黄など性質の異なった様々な形態を持つ。常温常圧で最も安定なものは斜方硫黄である。 化合物としては水素や酸素を含む硫酸などが工業的にも重要であるが、ここでは酸素とのみ化合したもの、つまり硫黄酸化物(SOx)を例に取る。これも単体同様に様々な形態を持る。一酸化二硫黄は無色の気体であり、常温常圧では不安定である。三酸化二硫黄は青緑色の固体、二酸化硫黄は無色の気体、三酸化硫黄は無色の固体、七酸化二硫黄は無色の液体(粘性がある油状)、四酸化硫黄は白色の固体である。それぞれSの酸化数は+1,+3,+4,+6,+7,+8である。
硫黄の化合物のうち、酸素とのみ化合したものでSの酸化数が+4となるものの名称は何ですか。
硫黄の化合物のうち、酸素とのみ化合したものでSの酸化数が+4となるものの名称は二酸化硫黄です。
JCRRAG_004257
化学
記事:結合でみた有機化合物の分類 前項では有機化合物を官能基に着目して分類したが、ここでは結合の形態により分類する。有機化合物は環式化合物と脂肪族化合物に分けられる。前者は結合の途中で輪になっている構造を含むもので後者は含まないものである。これは一本の鎖のようになっていることから鎖式化合物とも呼ばれる。この定義においてメタンは脂肪族であることを確認しておこう(どちらかに分類せよというと当然こうなるが)。 また、炭素結合同士の結合方法によっても分けられる。二重結合や三重結合を含むものは不飽和化合物と呼ばれ、そうでないものは飽和化合物と呼ばれる。この定義においてメタンは飽和化合物であることを同様に確認しておこう。 1.プロパン・デカン・エチレン・アセチレンは脂肪族化合物である。 2.シクロヘキサン・シクロノナン・シクロペンテン・シクロヘキセンは環式化合物である。 3.プロパン・デカン・シクロヘキサン・シクロノナンは飽和化合物である。 4.エチレン・アセチレン・シクロペンテン・シクロヘキセンは不飽和化合物である。 以上の事項を、構造式を自分で描いて確認しておこう。 なお、ベンゼンは当然環式化合物であり不飽和化合物でもあるので分類上はこれらの定義を満たすが、ベンゼンは特別な性質を持つことから芳香族化合物と呼ばれる。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、脂肪族化合物であり飽和化合物である化合物は、記事の中では何がありますか。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、脂肪族化合物であり飽和化合物である化合物は、記事の中ではメタン・プロパン・デカンがあります。
JCRRAG_004258
化学
様々なハロゲン化銀の性質を比較する。なおアスタチンAtはここではハロゲンに含めない。 フッ化銀…水に溶け、アンモニア水に溶ける黄色の固体 塩化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶ける白色の固体 臭化銀…水に溶けず、アンモニア水に少し溶ける淡黄色の固体 ヨウ化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶けない黄色の固体 フッ化銀のみが水に溶ける理由の一つは、両元素の電気陰性度の差にある。一般にハロゲンは電気陰性度が高く、いずれも銀のものよりも高い。したがってハロゲンと銀の電気陰性度の差はフッ素で最大となる。フッ素ほどに電気陰性度の差が大きくなれば、銀から電子を奪う力も強くなる(イオン結合の形)。逆にフッ素ほど差が高くなければハロゲンは自分のほうに電子を奪えず、結合の形態が共有結合に似てくるため、それをバラバラにすることができず沈殿を生じる。これら沈殿は、実験にて検出するためによくやるように、ハロゲン化ナトリウムやカリウムの水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して得ることができる。
水に溶けず、アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯びないハロゲン化銀は何ですか。
水に溶けず、アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯びないハロゲン化銀は塩化銀です。
JCRRAG_004259
化学
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したものがキシレンで、1つの場合はトルエンである。キシレンについては、6つの炭素のうち2つに同じものが結合することになるので、結合の位置によって3つの異性体が存在する。結合する炭素原子2つが隣接しているものがo-キシレン、1つ(逆回りに3つ)隔てているものがm-キシレン、2つ隔てているものがp-キシレンである。これらはいずれも過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で酸化され、カルボン酸になる。それぞれのキシレンに対して順に、フタル酸・テレフタル酸・イソフタル酸と呼ばれる。いずれも常温常圧で白色の固体である。フタル酸とテレフタル酸は融点をもち、常圧下で加熱によって融解するが、テレフタル酸は300℃程度で昇華する。構造式としてはいずれの場合にもメチル基をカルボキシ基に置き換えたものである(すなわちいずれも2価の芳香族カルボン酸となる)。それぞれを加熱した場合、フタル酸は融解し水蒸気が発生する。これは、先述の異性体の違いによる。フタル酸が2つのカルボキシ基が最も近く、それぞれから酸素と水素を引き抜いて脱水し、酸無水物を生じる。脱水されたあとの無水フタル酸はまた、加水分解によってフタル酸に戻る。一方でイソフタル酸とテレフタル酸は変化を生じない。これは、脱水するにはカルボキシ基の距離が離れすぎているからということになる。
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したもののうち、酸化物が常圧下で昇華せず、また加熱によって無水物を生じないものはキシレンのどの異性体に由来しますか。
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したもののうち、酸化物が常圧下で昇華せず、また加熱によって無水物を生じないものはp-キシレンに由来します。
JCRRAG_004260
化学
記事:結合でみた有機化合物の分類 前項では有機化合物を官能基に着目して分類したが、ここでは結合の形態により分類する。有機化合物は環式化合物と脂肪族化合物に分けられる。前者は結合の途中で輪になっている構造を含むもので後者は含まないものである。これは一本の鎖のようになっていることから鎖式化合物とも呼ばれる。この定義においてメタンは脂肪族であることを確認しておこう(どちらかに分類せよというと当然こうなるが)。 また、炭素結合同士の結合方法によっても分けられる。二重結合や三重結合を含むものは不飽和化合物と呼ばれ、そうでないものは飽和化合物と呼ばれる。この定義においてメタンは飽和化合物であることを同様に確認しておこう。 1.プロパン・デカン・エチレン・アセチレンは脂肪族化合物である。 2.シクロヘキサン・シクロノナン・シクロペンテン・シクロヘキセンは環式化合物である。 3.プロパン・デカン・シクロヘキサン・シクロノナンは飽和化合物である。 4.エチレン・アセチレン・シクロペンテン・シクロヘキセンは不飽和化合物である。 以上の事項を、構造式を自分で描いて確認しておこう。 なお、ベンゼンは当然環式化合物であり不飽和化合物でもあるので分類上はこれらの定義を満たすが、ベンゼンは特別な性質を持つことから芳香族化合物と呼ばれる。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、環式化合物であり不飽和化合物である化合物は、記事の中では何がありますか。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、環式化合物であり不飽和化合物である化合物は、記事の中ではシクロペンテン・シクロヘキセン・ベンゼンがあります。
JCRRAG_004261
化学
原子の電子殻はK殻から始まり、L殻・M殻・N殻…と外側に広がっている。なぜK殻という中途半端な位置のアルファベットから始まるのかというと、最初の殻より内側に存在しうることを懸念してその最初をK殻とした、ということは化学書のコラムなどで見たことがあるかもしれない。ところがその内側の殻は今のところ存在が認められず、それどころか外側に続々と発見され、最終的にはQ殻まで発見されることとなった。Q殻にはs軌道電子しか存在せず、これを持つものは大半が遷移元素である(典型元素はFrとRaのみで、Q殻s軌道電子をFrは1つ、Raは2つもつ。なおこれらはP殻d軌道電子を持たない)。遷移元素はすべてアクチノイド元素に属し、それらはすべてQ殻s軌道電子が2つある。そのうちP殻d軌道電子を持つものはAc・Th・Pa・U・Np・Cm・Lrで、Thのみ2つ、他は1つのみもつ。 (なお、以上は超アクチノイド元素については考えないものとする)
Q殻に電子を2つもつ元素のうち、P殻d軌道電子を1つもち、遷移元素であるものは何ですか。
Q殻に電子を2つもつ原子のうち、P殻d軌道電子を1つもち、遷移元素であるものはAc・Pa・U・Np・Cm・Lrです。
JCRRAG_004262
化学
HdN₂ORの精製は既報のやり方に従った[3]。続いて、結晶化はHampton Research社のスクリーニングキットPEG/ION Screenを用い、ハンギングドロップ法にて4°Cで行った。結果、No. 27(0.2 M Sodium acetate、20% PEG 3,350)で微結晶が得られ、続いてその条件をもとにアディティブスクリーニングにより結晶化最適条件を検討した。最終的に、HdN₂OR濃度20mg/mL(20mM Tris-HCl, pH8.0)、0.3M Sodium acetate、19% PEG 3,350、0.04M EDTA の条件で 0.2×0.1×0.2mm³程の結晶が得られた。X線回折実験にはSPring-8 BL44XUを用いて測定温度100Kで行った。抗凍結剤として母液に終濃度15%となるよう2-methyl-2,4-pentandiolを加えたものを使用した。 本結晶の回折は、波長0.9000ÅのX線ビーム1秒の露光(振動角1度)とDectris社製EIGER 16M検出器を用いておよそ〜1.2Å程の分解能で得られた。空間群はP2₁で、格子パラメーターは a=73.6Å、b=85.4Å、c=94.0Å(β=103.3°)であることがわかった。そのまま回転角180度まで連続データ測定後、測定回折データをXDS[6] により処理し、最終的に分解能1.20Åまでの回折データを完全性97.6%で取得することに成功した。HdN₂ORの分子量(およそ65kDa)でMatthew coefficient (V_M)を見積もったところ、2分子でVᴍ=2.21ų/Da,Vₛₒₗᵥ=44.4%であることがわかった。続いて、この回折データをもとに、本蛋白質とアミノ酸配列相同性が40%程度のParacoccus denitrificans N₂OR (PDB ID: 1FWX) [7] の座標データを用いて分子置換ソフトMolRep[8]により初期位相の探索を行った。結果、解として非対称単位中に2分子(ホモダイマーとして1分子)のHdN₂OR分子を見つけることに成功し、さらにRefmac5[9]を用いた構造精密化後、最終的にR_factor=14.0%、R_free=16.0%で精密化終了とした。
この実験を改良するたびにR_factorとR_freeが元の値の10%ずつ低下する場合、5回以内にR_factorの数値が10%未満になりますか。
はい、R_factorの数値は10%未満になります。
JCRRAG_004263
化学
塩化白金にチオール分子を反応させることで形成されるティアラ型チオラート白金錯体のオリゴマー混合溶液を、含有白金原子数毎に精密分取し、さらに個別に化学的に還元することで構成原子数を7から12に精密制御した白金サブナノ粒子を合成した。白金サブナノ粒子はそのままでは速やかに凝集するため、担体表面(炭素担体)に担持した。その際、粒子間距離を広くする事でサブナノ粒子の凝集を防止する担持量の最適化を行った。白金担持量が燃料電池などの市販触媒に比べて二桁程度低く(0.5wt%以下)制限されることは不可避であった。独自設計のin situ電気化学XAFS計測セルは、白金サブナノ粒子を塗布した炭素布を作用電極とし、アルゴンバブリングして酸素脱気した0.1M過塩素酸電解質溶液で満たした。上面をカプトンフィルムで覆うことで機密性を保証しつつ、電位制御をしながらサンプルへの放射光照射と蛍光の取り出しを可能とする設計とした。さらにXAFS計測セルには参照電極及び対極として銀塩化銀電極(Ag/AgCl(sat-KCl))および白金線を使用し、電解質溶液をペリスタルティックポンプによってセルの光学的配置を変えずに常時置換できる設計とした。電極電位制御はポテンシオスタット(CH Instruments ALS750モデル)のクロノアンペロメトリー法を用いて行い、セルの内部抵抗約120ΩのiR補正を行った。白金サブナノ粒子の担持量が低いためXAFSの透過法での計測は困難であった。そのため固体半導体検出器(SSD)を用いた蛍光収量法をもちいた。本研究ではBL01B1に設置されている19素子Ge検出器を用いて蛍光モードにて白金のL₃, L₂-absorption edgeのXAFSスペクトルを取得した。参照データとして、Pt foilを大気中透過法で計測し、また市販触媒(PtC:田中貴金属TEC10E50E, 46.7wt%)は白金サブナノ粒子と同じ電気化学条件下での蛍光収量法で計測した。2018A期は独自に設計・作成したin situ電気化学XAFSセルの計測テストおよびサブナノ触媒の塗布量の最適化を実施し、2018B期は電気化学条件下での初期データを記録・解析した。サブナノ粒子の担持量が著しく低いことから、触媒塗布量を増加させても微細構造解析が可能なS/N比のEXAFS(extended X-ray Absorption Fine Structure)振動スペクトルを抽出することが出来なかった。ただしサブナノ粒子は決まった結晶構造を持たず、とくに構成原子数が小さい場合、fcc構造から著しく歪んだ構造を有していることが電子顕微鏡観察から予想されるため、測定感度だけではなく観測そのものが困難であったとも考えられる。測定が難しかった原因として触媒の量が少ないことに加え、電解液からの散乱によるS/N比の低下も含まれる。また、構造が著しく歪んでいることによる静的歪み、および、室温での計測による動的歪みがDebye因子に影響を及ぼすことになり、これらがEXAFS領域(特に構造決定の精度の分岐点ともいえるk=~9Ang⁻¹以上の領域)の振幅を著しく減衰させ、固溶液界面でのナノ粒子の構造決定を難しくした。そこで2019期はXANES(X-ray Absorption Near Edge Structure)測定を主に各種構成原子数・電極電位におけるin situ XANESスペクトルを異なる日、異なるサンプルロッドで2回以上取得し、実験結果の再現性を確認した。
新しい実験では白金サブナノ粒子の構成原子数の最小値はそのままで、最大値を20まで増やした場合、考えられる異なる原子数の種類はいくつになりますか。
考えられる異なる原子数の種類は14個です。
JCRRAG_004264
化学
地球規模での環境問題を背景に、水素エネルギーが注目されている。とくに、燃料の水素が、空気中の酸素と反応して水を生成する際に放出する化学エネルギーを、電気エネルギーに直接変換するデバイスとして、燃料電池が期待されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、中でも固体高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell; PEFC)は、1理論エネルギー変換効率が高い。2NOxを排出しない。低温作動のため、起動・停止が容易である。1電池構造の柔軟な設計が可能で、小型化も容易である、騒音・振動が少ないなどの長所をもつ。そのため、PEFCは自動車などの移動用および小型コジェネレーション用電源として、また携帯用のマイクロ燃料電池としても活発な研究開発がなされている。PEFCでは燃料極で水素などの燃料の酸化反応、酸素極で酸素還元反応が同時に進行する。 1/2O2(g)+2H₊+2e₋→ H2O(I)(1)式の酸素還元反応は、反応過電圧が非常に大きく、エネルギー変換効率の大幅な低下を招いている。現在では酸素還元触媒として、白金や白金合金が用いられている。しかし、万能触媒と呼ばれる白金でさえ。その酸素還元触媒能は十分ではなく、室温での理電圧123Vのうち0.3V程度の過電圧を生じている。環境負荷の低減を目的とするPEFCでは、この酸素還元過電圧の減少が必須であり、白金を超える新しい触媒が求められている。また、PEFCの本格普及を考えると、白金の資源量も大きな問題である。白金の推定埋蔵量はおよそ39000tと見積られている。一方、例えば現状では100kW級の燃料電池車におよそ100gの白金が使用されていると思われる。とくに酸性であり、かつ酸素の存在により激しい腐食環境となる酸素還元触媒の利用量が多く、全ての白金を憑料電池車に使用しても、4億台弱程度しか製造できない。すでに世界には9億台弱の自動車車輌があり、現状の使用量では、燃料電池車は到底主流になれない。そのため、白金の高分散化および遷移金属との合金化により、白金使用量の低減が試みられてきたが近年、カソードの白金触媒の溶解劣化が問題となってきており、使用量の低減には限界があるように思われる。このような状況を鑑み、安定で高活性な白金代替触媒の研究開発が、これまで以上に強く求められている。室温付近での非白金酸素還元触としてはこれまで数多くの取り組みがあるが、主要なものとして遷移金属錯体とカルコゲン化合物が希統的に研究されている。
世界に日本車が2.7億台ある場合、世界での日本車のシェアは何%ですか。
世界での日本車のシェアは30%です。
JCRRAG_004265
化学
インライン・ヒートソーク試験のヒートソーク炉内で回収された強化ガラスに含まれるβ相転移した硫化ニッケルの顕微ラマン分光法による定量分析の結果を示す.No.1の測定点ではB-NiSに特徴的なラマンバンドは確認できない.また,No.2の測定点では明瞭なB-NiSのラマンバンドが確認できた.すなわち,No.1の測定点では大部分がA-NiSとして残存している可能性が考えられる.マッピング測定の結果に基づいて緑色で示したβ相の占める割合は研磨断面上での面積比で約64%また体積比では70%になるのでβ相転移率は64~70%の範囲にあると考えられる.これらの結果から,体積膨張率は2.7~3.0%と計算された.以上の結果から,硫化ニッケルのβ相転移率は100%ではなく,α相が含まれる状態でもヒートソーク試験で自然破損を生じることがわかった.この結果は,市場で自然破損を生じた硫化ニッケルの場合とほとんど同じであった.Sakaiと酒井・佐藤は高温X線回折法によってβ相転移した硫化ニッケルの相転移率を測定した.その結果,β相転移率はヒートソーク試験後でも90%が最大であり,ほぼ完全にβ相転移した後でもA相が異物内に残っていることが示された.したがって,自然破損した硫化ニッケルのβ相転移率が70%以下でもクラックが伸展して自然破損を生じたと考えられる.
Sakaiと酒井・佐藤が測定した硫化ニッケルのβ相転移率の最大値と、顕微ラマン分光法の結果のβ相転移率の最大値との差は何%ですか。
Sakaiと酒井・佐藤が測定した硫化ニッケルのβ相転移率の最大値と、顕微ラマン分光法の結果のβ相転移率の最大値との差は20%です。
JCRRAG_004266
化学
HdN₂ORの精製は既報のやり方に従った。続いて、結晶化はHampton Research社のスクリーニングキットPEG/ION Screenを用い、ハンギングドロップ法にて4°Cで行った。結果、No. 27(0.2 M Sodium acetate、20% PEG 3,350)で微結晶が得られ、続いてその条件をもとにアディティブスクリーニングにより結晶化最適条件を検討した。最終的に、HdN₂OR濃度20mg/mL(20mM Tris-HCl, pH8.0)、0.3M Sodium acetate、19% PEG 3,350、0.04M EDTA の条件で 0.2×0.1×0.2mm³程の結晶が得られた。X線回折実験にはSPring-8 BL44XUを用いて測定温度100Kで行った。抗凍結剤として母液に終濃度15%となるよう2-methyl-2,4-pentandiolを加えたものを使用した。 本結晶の回折は、波長0.9000ÅのX線ビーム1秒の露光(振動角1度)とDectris社製EIGER 16M検出器を用いておよそ〜1.2Å程の分解能で得られた。空間群はP2₁で、格子パラメーターは a=73.6Å、b=85.4Å、c=94.0Å(β=103.3°)であることがわかった。そのまま回転角180度まで連続データ測定後、測定回折データをXDSにより処理し、最終的に分解能1.20Åまでの回折データを完全性97.6%で取得することに成功した。HdN₂ORの分子量(およそ65kDa)でMatthew coefficient (V_M)を見積もったところ、2分子でVᴍ=2.21ų/Da,Vₛₒₗᵥ=44.4%であることがわかった。続いて、この回折データをもとに、本蛋白質とアミノ酸配列相同性が40%程度のParacoccus denitrificans N₂OR (PDB ID: 1FWX)の座標データを用いて分子置換ソフトMolRepにより初期位相の探索を行った。結果、解として非対称単位中に2分子(ホモダイマーとして1分子)のHdN₂OR分子を見つけることに成功し、さらにRefmac5を用いた構造精密化後、最終的にR_factor=14.0%、R_free=16.0%で精密化終了とした。
回転角を5度ごとに測定し、1回の測定に5分かかる場合、この測定に合計で何時間何分かかりますか?
測定にかかる時間は合計で3時間5分です。
JCRRAG_004267
化学
PpaZ2の予想アミノ酸配列をシグナル配列予測サーバー(https://services.healthtech.dtu.dk/services/SignalP-5.0/)で解析し、開始Met から 50番Alaまでがシグナル配列であることがわかった(¹M,,,,AQ⁵⁰A(シグナル配列)---⁵¹ATHEV,,,¹⁷³Q)。その予測結果をもとに51番AlaからC末端の173番Glnまでの配列をGeneScript社の受託人工遺伝子合成によりDNA合成した。合成後、PCRによりN末とC末に制限酵素SmaIならびにEcoRI部位を導入し、それぞれの制限酵素で消化後、発現ベクターpMal-c5x(New England Biolabs)のXmnIならびにEcoRI部位の間に挿入することで、PpaZ2のN末端にマルトース結合蛋白質(MalE)が融合したMBP-PpaZ2の形で発現実験を試みた。PpaZ2遺伝子を挿入した発現ベクターを用いて大腸菌JM109を形質転換し、抗生物質アンピシリン(Amp)を含むLB寒天プレート培地(Amp濃度, 100µg/mL)に塗布し、37℃で一晩静置培養した。翌日、プレート上に生育したコロニーから5mLのLB+Amp液体培地に植菌し6時間37 ℃で振盪培養した。続いて、2LのLB+Amp液体培地へ植え継ぎ、さらに37℃で振盪培養を~4時間継続し600nmの吸光度が0.8程まで増殖したところで培養温度を27℃に下げ、発現誘導試薬イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)を終濃度0.1mMになるよう加え、さらに振盪培養を14時間継続した。培養後、遠心分離(5,000rpm, 10min, 4℃)により集菌した。 集菌した大腸菌を1mM CuSO₄を含む 20mM Tris-HCl (pH8.0)で懸濁し、INSONATOR 201M(KUBOTA)で流水による水冷下、30分間連続運転モードで超音波破砕(出力: 160W)した。破砕後、遠心分離(12,000rpm、30min, 4℃)により上清の可溶性画分を回収し、20mM Tris-HCl (pH8.0)で平衡化したQ-セファロースカラム(2.5´ 25cm)にのせた。同一緩衝液で洗浄後、終濃度0から1MのNaCl直線濃度勾配をかけることで目的のタンパク質を溶出させた。目的タンパク質(MBP-PpaZ2)が含まれるフラクションを回収し、続けてアミロースレジンカラムアフィニティークロマトグラフィー(New England Biolabs)により精製を行った。平衡化バッファーは 200mM NaClを含む20mM Tris-HCl (pH8.0)溶液を用いた。また、溶出には10mM Maltose と200mM NaCl を含む20mM Tris-HCl (pH8.0)を用いた。目的タンパク質が含まれる画分をSDS-PAGE 確認後、限外濾過フィルター(VIVASPIN20-3K, Sartorius)を用いて濃縮し、MBP-PpaZ2を調製した。
一晩静置培養に12時間かかった場合、この実験は最低でも何時間かかりますか。
実験時間は、最低でも37時間10分かかります。
JCRRAG_004268
化学
【元素の基礎知識】 元素の族、周期、元素記号について勉強しましょう。 (1)族ごとに該当する元素の例 ・第1族に該当する元素は、ナトリウム;カリウム;ルビジウム;セシウム;フランシウムがあります。 ・第2族に該当する元素は、マグネシウム;カルシウム;ストロンチウム;バリウム;ラジウムがあります。 ・第3族に該当する元素は、スカンジウム;イットリウムがあります。 ・第4族に該当する元素は、チタン;ジルコニウム;ハフニウム;ラザホージウムがあります。 ・第5族に該当する元素は、バナジウム;ニオブ;タンタル;ドブニウムがあります。 (2)周期ごとに該当する元素の例 ・第3周期に該当する元素は、ナトリウム;マグネシウムがあります。 ・第4周期に該当する元素は、カリウム;カルシウム;スカンジウム;チタンがあります。 ・第5周期に該当する元素は、ルビジウム;ストロンチウム;イットリウムがあります。 ・第6周期に該当する元素は、セシウム;バリウム;ハフニウムがあります。 (3)元素記号の例 ・イットリウムの元素記号は「Y」です。 ・カルシウムの元素記号は「Ca」です。 ・セシウムの元素記号は「Cs」です。 ・チタンの元素記号は「Ti」です。 ・ナトリウムの元素記号は「Na」です。
第3族で第5周期の元素の元素記号は何ですか?
第3族で第5周期の元素の元素記号はYです。
JCRRAG_004269
化学
PpaZ2の予想アミノ酸配列をシグナル配列予測サーバー(https://services.healthtech.dtu.dk/services/SignalP-5.0/)で解析し、開始Met から 50番Alaまでがシグナル配列であることがわかった(¹M,,,,AQ⁵⁰A(シグナル配列)---⁵¹ATHEV,,,¹⁷³Q)。その予測結果をもとに51番AlaからC末端の173番Glnまでの配列をGeneScript社の受託人工遺伝子合成によりDNA合成した。合成後、PCRによりN末とC末に制限酵素SmaIならびにEcoRI部位を導入し、それぞれの制限酵素で消化後、発現ベクターpMal-c5x(New England Biolabs)のXmnIならびにEcoRI部位の間に挿入することで、PpaZ2のN末端にマルトース結合蛋白質(MalE)が融合したMBP-PpaZ2の形で発現実験を試みた。PpaZ2遺伝子を挿入した発現ベクターを用いて大腸菌JM109を形質転換し、抗生物質アンピシリン(Amp)を含むLB寒天プレート培地(Amp濃度, 100µg/mL)に塗布し、37℃で一晩静置培養した。翌日、プレート上に生育したコロニーから5mLのLB+Amp液体培地に植菌し6時間37 ℃で振盪培養した。続いて、2LのLB+Amp液体培地へ植え継ぎ、さらに37℃で振盪培養を~4時間継続し600nmの吸光度が0.8程まで増殖したところで培養温度を27℃に下げ、発現誘導試薬イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)を終濃度0.1mMになるよう加え、さらに振盪培養を14時間継続した。培養後、遠心分離(5,000rpm, 10min, 4℃)により集菌した。 集菌した大腸菌を1mM CuSO₄を含む 20mM Tris-HCl (pH8.0)で懸濁し、INSONATOR 201M(KUBOTA)で流水による水冷下、30分間連続運転モードで超音波破砕(出力: 160W)した。破砕後、遠心分離(12,000rpm、30min, 4℃)により上清の可溶性画分を回収し、20mM Tris-HCl (pH8.0)で平衡化したQ-セファロースカラム(2.5´ 25cm)にのせた。同一緩衝液で洗浄後、終濃度0から1MのNaCl直線濃度勾配をかけることで目的のタンパク質を溶出させた。目的タンパク質(MBP-PpaZ2)が含まれるフラクションを回収し、続けてアミロースレジンカラムアフィニティークロマトグラフィー(New England Biolabs)により精製を行った。平衡化バッファーは 200mM NaClを含む20mM Tris-HCl (pH8.0)溶液を用いた。また、溶出には10mM Maltose と200mM NaCl を含む20mM Tris-HCl (pH8.0)を用いた。目的タンパク質が含まれる画分をSDS-PAGE 確認後、限外濾過フィルター(VIVASPIN20-3K, Sartorius)を用いて濃縮し、MBP-PpaZ2を調製した。
今回の実験で使用するLB寒天プレートの1mL中に含まれるアンピシリンの量は何mgですか。
1mL中に含まれるアンピシリンの量は0.1mgです。
JCRRAG_004270
化学
地球規模での環境問題を背景に、水素エネルギーが注目されている。とくに、燃料の水素が、空気中の酸素と反応して水を生成する際に放出する化学エネルギーを、電気エネルギーに直接変換するデバイスとして、燃料電池が期待されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、中でも固体高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell; PEFC)は、1理論エネルギー変換効率が高い。2NOxを排出しない。低温作動のため、起動・停止が容易である。1電池構造の柔軟な設計が可能で、小型化も容易である、騒音・振動が少ないなどの長所をもつ。そのため、PEFCは自動車などの移動用および小型コジェネレーション用電源として、また携帯用のマイクロ燃料電池としても活発な研究開発がなされている。PEFCでは燃料極で水素などの燃料の酸化反応、酸素極で酸素還元反応が同時に進行する。 1/2O2(g)+2H₊+2e₋→ H2O(I)(1)式の酸素還元反応は、反応過電圧が非常に大きく、エネルギー変換効率の大幅な低下を招いている。現在では酸素還元触媒として、白金や白金合金が用いられている。しかし、万能触媒と呼ばれる白金でさえ。その酸素還元触媒能は十分ではなく、室温での理電圧123Vのうち0.3V程度の過電圧を生じている。環境負荷の低減を目的とするPEFCでは、この酸素還元過電圧の減少が必須であり、白金を超える新しい触媒が求められている。また、PEFCの本格普及を考えると、白金の資源量も大きな問題である。白金の推定埋蔵量はおよそ39000tと見積られている。一方、例えば現状では100kW級の燃料電池車におよそ100gの白金が使用されていると思われる。とくに酸性であり、かつ酸素の存在により激しい腐食環境となる酸素還元触媒の利用量が多く、全ての白金を憑料電池車に使用しても、4億台弱程度しか製造できない。すでに世界には9億台弱の自動車車輌があり、現状の使用量では、燃料電池車は到底主流になれない。そのため、白金の高分散化および遷移金属との合金化により、白金使用量の低減が試みられてきたが近年、カソードの白金触媒の溶解劣化が問題となってきており、使用量の低減には限界があるように思われる。このような状況を鑑み、安定で高活性な白金代替触媒の研究開発が、これまで以上に強く求められている。室温付近での非白金酸素還元触としてはこれまで数多くの取り組みがあるが、主要なものとして遷移金属錯体とカルコゲン化合物が希統的に研究されている。
世界のすべての自動車を燃料電池車に置き換える場合、必要な白金の総量は何トンになりますか。
必要な白金の総量は90,000トンです。
JCRRAG_004271
化学
塩化白金にチオール分子を反応させることで形成されるティアラ型チオラート白金錯体のオリゴマー混合溶液を、含有白金原子数毎に精密分取し、さらに個別に化学的に還元することで構成原子数を7から12に精密制御した白金サブナノ粒子を合成した。白金サブナノ粒子はそのままでは速やかに凝集するため、担体表面(炭素担体)に担持した。その際、粒子間距離を広くする事でサブナノ粒子の凝集を防止する担持量の最適化を行った。白金担持量が燃料電池などの市販触媒に比べて二桁程度低く(0.5wt%以下)制限されることは不可避であった。独自設計のin situ電気化学XAFS計測セルは、白金サブナノ粒子を塗布した炭素布を作用電極とし、アルゴンバブリングして酸素脱気した0.1M過塩素酸電解質溶液で満たした。上面をカプトンフィルムで覆うことで機密性を保証しつつ、電位制御をしながらサンプルへの放射光照射と蛍光の取り出しを可能とする設計とした。さらにXAFS計測セルには参照電極及び対極として銀塩化銀電極(Ag/AgCl(sat-KCl))および白金線を使用し、電解質溶液をペリスタルティックポンプによってセルの光学的配置を変えずに常時置換できる設計とした。電極電位制御はポテンシオスタット(CH Instruments ALS750モデル)のクロノアンペロメトリー法を用いて行い、セルの内部抵抗約120ΩのiR補正を行った。白金サブナノ粒子の担持量が低いためXAFSの透過法での計測は困難であった。そのため固体半導体検出器(SSD)を用いた蛍光収量法をもちいた。本研究ではBL01B1に設置されている19素子Ge検出器を用いて蛍光モードにて白金のL₃, L₂-absorption edgeのXAFSスペクトルを取得した。参照データとして、Pt foilを大気中透過法で計測し、また市販触媒(PtC:田中貴金属TEC10E50E, 46.7wt%)は白金サブナノ粒子と同じ電気化学条件下での蛍光収量法で計測した。2018A期は独自に設計・作成したin situ電気化学XAFSセルの計測テストおよびサブナノ触媒の塗布量の最適化を実施し、2018B期は電気化学条件下での初期データを記録・解析した。サブナノ粒子の担持量が著しく低いことから、触媒塗布量を増加させても微細構造解析が可能なS/N比のEXAFS(extended X-ray Absorption Fine Structure)振動スペクトルを抽出することが出来なかった。ただしサブナノ粒子は決まった結晶構造を持たず、とくに構成原子数が小さい場合、fcc構造から著しく歪んだ構造を有していることが電子顕微鏡観察から予想されるため、測定感度だけではなく観測そのものが困難であったとも考えられる。測定が難しかった原因として触媒の量が少ないことに加え、電解液からの散乱によるS/N比の低下も含まれる。また、構造が著しく歪んでいることによる静的歪み、および、室温での計測による動的歪みがDebye因子に影響を及ぼすことになり、これらがEXAFS領域(特に構造決定の精度の分岐点ともいえるk=~9Ang⁻¹以上の領域)の振幅を著しく減衰させ、固溶液界面でのナノ粒子の構造決定を難しくした。そこで2019期はXANES(X-ray Absorption Near Edge Structure)測定を主に各種構成原子数・電極電位におけるin situ XANESスペクトルを異なる日、異なるサンプルロッドで2回以上取得し、実験結果の再現性を確認した。
電圧降下(V)が電気抵抗(Ω)×電流(A)で計算できる時、XAFS計測のセルに0.05Aの電流が流れた時の電圧降下は何Vになりますか。
電圧降下(V)は6Vです。
JCRRAG_004272
化学
地球規模での環境問題を背景に、水素エネルギーが注目されている。とくに、燃料の水素が、空気中の酸素と反応して水を生成する際に放出する化学エネルギーを、電気エネルギーに直接変換するデバイスとして、燃料電池が期待されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、中でも固体高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell; PEFC)は、1理論エネルギー変換効率が高い。2NOxを排出しない。低温作動のため、起動・停止が容易である。1電池構造の柔軟な設計が可能で、小型化も容易である、騒音・振動が少ないなどの長所をもつ。そのため、PEFCは自動車などの移動用および小型コジェネレーション用電源として、また携帯用のマイクロ燃料電池としても活発な研究開発がなされている。PEFCでは燃料極で水素などの燃料の酸化反応、酸素極で酸素還元反応が同時に進行する。 1/2O2(g)+2H₊+2e₋→ H2O(I)(1)式の酸素還元反応は、反応過電圧が非常に大きく、エネルギー変換効率の大幅な低下を招いている。現在では酸素還元触媒として、白金や白金合金が用いられている。しかし、万能触媒と呼ばれる白金でさえ。その酸素還元触媒能は十分ではなく、室温での理電圧123Vのうち0.3V程度の過電圧を生じている。環境負荷の低減を目的とするPEFCでは、この酸素還元過電圧の減少が必須であり、白金を超える新しい触媒が求められている。また、PEFCの本格普及を考えると、白金の資源量も大きな問題である。白金の推定埋蔵量はおよそ39000tと見積られている。一方、例えば現状では100kW級の燃料電池車におよそ100gの白金が使用されていると思われる。とくに酸性であり、かつ酸素の存在により激しい腐食環境となる酸素還元触媒の利用量が多く、全ての白金を憑料電池車に使用しても、4億台弱程度しか製造できない。すでに世界には9億台弱の自動車車輌があり、現状の使用量では、燃料電池車は到底主流になれない。そのため、白金の高分散化および遷移金属との合金化により、白金使用量の低減が試みられてきたが近年、カソードの白金触媒の溶解劣化が問題となってきており、使用量の低減には限界があるように思われる。このような状況を鑑み、安定で高活性な白金代替触媒の研究開発が、これまで以上に強く求められている。室温付近での非白金酸素還元触としてはこれまで数多くの取り組みがあるが、主要なものとして遷移金属錯体とカルコゲン化合物が希統的に研究されている。
白金の推定埋蔵量で燃料電池車は最大で何台、製造できますか。
最大で燃料電池車は3億9千万台製造できます。
JCRRAG_004273
化学
様々なハロゲン化銀の性質を比較する。なおアスタチンAtはここではハロゲンに含めない。 フッ化銀…水に溶け、アンモニア水に溶ける黄色の固体 塩化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶ける白色の固体 臭化銀…水に溶けず、アンモニア水に少し溶ける淡黄色の固体 ヨウ化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶けない黄色の固体 フッ化銀のみが水に溶ける理由の一つは、両元素の電気陰性度の差にある。一般にハロゲンは電気陰性度が高く、いずれも銀のものよりも高い。したがってハロゲンと銀の電気陰性度の差はフッ素で最大となる。フッ素ほどに電気陰性度の差が大きくなれば、銀から電子を奪う力も強くなる(イオン結合の形)。逆にフッ素ほど差が高くなければハロゲンは自分のほうに電子を奪えず、結合の形態が共有結合に似てくるため、それをバラバラにすることができず沈殿を生じる。これら沈殿は、実験にて検出するためによくやるように、ハロゲン化ナトリウムやカリウムの水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して得ることができる。
水に溶けず、黄色みを帯び、よりアンモニア水に溶けるハロゲン化銀は何ですか。
水に溶けず、黄色みを帯び、よりアンモニア水に溶けるハロゲン化銀は臭化銀です。
JCRRAG_004274
化学
様々なハロゲン化銀の性質を比較する。なおアスタチンAtはここではハロゲンに含めない。 フッ化銀…水に溶け、アンモニア水に溶ける黄色の固体 塩化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶ける白色の固体 臭化銀…水に溶けず、アンモニア水に少し溶ける淡黄色の固体 ヨウ化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶けない黄色の固体 フッ化銀のみが水に溶ける理由の一つは、両元素の電気陰性度の差にある。一般にハロゲンは電気陰性度が高く、いずれも銀のものよりも高い。したがってハロゲンと銀の電気陰性度の差はフッ素で最大となる。フッ素ほどに電気陰性度の差が大きくなれば、銀から電子を奪う力も強くなる(イオン結合の形)。逆にフッ素ほど差が高くなければハロゲンは自分のほうに電子を奪えず、結合の形態が共有結合に似てくるため、それをバラバラにすることができず沈殿を生じる。これら沈殿は、実験にて検出するためによくやるように、ハロゲン化ナトリウムやカリウムの水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して得ることができる。
アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯び、水に溶けないハロゲン化銀は何ですか。
アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯び、水に溶けないハロゲン化銀は臭化銀です。
JCRRAG_004275
化学
様々なハロゲン化銀の性質を比較する。なおアスタチンAtはここではハロゲンに含めない。 フッ化銀…水に溶け、アンモニア水に溶ける黄色の固体 塩化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶ける白色の固体 臭化銀…水に溶けず、アンモニア水に少し溶ける淡黄色の固体 ヨウ化銀…水に溶けず、アンモニア水に溶けない黄色の固体 フッ化銀のみが水に溶ける理由の一つは、両元素の電気陰性度の差にある。一般にハロゲンは電気陰性度が高く、いずれも銀のものよりも高い。したがってハロゲンと銀の電気陰性度の差はフッ素で最大となる。フッ素ほどに電気陰性度の差が大きくなれば、銀から電子を奪う力も強くなる(イオン結合の形)。逆にフッ素ほど差が高くなければハロゲンは自分のほうに電子を奪えず、結合の形態が共有結合に似てくるため、それをバラバラにすることができず沈殿を生じる。これら沈殿は、実験にて検出するためによくやるように、ハロゲン化ナトリウムやカリウムの水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して得ることができる。
アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯び、水に溶けるハロゲン化銀は何ですか。
アンモニア水に少しでも溶け、黄色みを帯び、水に溶けるハロゲン化銀はフッ化銀です。
JCRRAG_004276
化学
群A:リチウム、マグネシウム、スズ、水銀、金 の性質を比較する。 群Aの金属はリチウム、マグネシウム、スズ、水銀、金の順にイオン化傾向が大きい。したがって後ろに進むにつれ反応性が小さく安定していることになり、これらの中で多く天然の状態で単体で存在しているのは金のみである。またイオン化傾向は、スズまでがプロトンよりも小さく、水銀からがプロトンよりも大きい。 スズまでは塩酸など酸化力が弱い酸であっても溶けるが、水銀は硝酸など酸化力の強い酸でなければ溶けず、さらに金は王水でなければ溶かせない。 リチウムは常温の空気中で酸化される。マグネシウムは常温では酸化されないが、加熱すればすぐに酸化される(いずれも金属の水酸化物と水素を生じる)。スズや水銀は高温で加熱を続けると酸化されるが、金はこのようにしても酸化されない。 リチウムはどの温度の水ともただちに反応する一方、マグネシウムは熱湯にすれば反応する。スズ以降は水との反応性は低い。
群Aの中で、王水以外の酸に溶けるものがあり、常温の空気で酸化されず、熱湯と反応しない金属は何ですか。
群Aの中で、王水以外の酸に溶けるものがあり、常温の空気で酸化されず、熱湯と反応しない金属はスズ・水銀です。
JCRRAG_004277
化学
PpaZ2の予想アミノ酸配列をシグナル配列予測サーバー(https://services.healthtech.dtu.dk/services/SignalP-5.0/)で解析し、開始Met から 50番Alaまでがシグナル配列であることがわかった(¹M,,,,AQ⁵⁰A(シグナル配列)---⁵¹ATHEV,,,¹⁷³Q)。その予測結果をもとに51番AlaからC末端の173番Glnまでの配列をGeneScript社の受託人工遺伝子合成によりDNA合成した。合成後、PCRによりN末とC末に制限酵素SmaIならびにEcoRI部位を導入し、それぞれの制限酵素で消化後、発現ベクターpMal-c5x(New England Biolabs)のXmnIならびにEcoRI部位の間に挿入することで、PpaZ2のN末端にマルトース結合蛋白質(MalE)が融合したMBP-PpaZ2の形で発現実験を試みた。PpaZ2遺伝子を挿入した発現ベクターを用いて大腸菌JM109を形質転換し、抗生物質アンピシリン(Amp)を含むLB寒天プレート培地(Amp濃度, 100µg/mL)に塗布し、37℃で一晩静置培養した。翌日、プレート上に生育したコロニーから5mLのLB+Amp液体培地に植菌し6時間37 ℃で振盪培養した。続いて、2LのLB+Amp液体培地へ植え継ぎ、さらに37℃で振盪培養を~4時間継続し600nmの吸光度が0.8程まで増殖したところで培養温度を27℃に下げ、発現誘導試薬イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)を終濃度0.1mMになるよう加え、さらに振盪培養を14時間継続した。培養後、遠心分離(5,000rpm, 10min, 4℃)により集菌した。 集菌した大腸菌を1mM CuSO₄を含む 20mM Tris-HCl (pH8.0)で懸濁し、INSONATOR 201M(KUBOTA)で流水による水冷下、30分間連続運転モードで超音波破砕(出力: 160W)した。破砕後、遠心分離(12,000rpm、30min, 4℃)により上清の可溶性画分を回収し、20mM Tris-HCl (pH8.0)で平衡化したQ-セファロースカラム(2.5´ 25cm)にのせた。同一緩衝液で洗浄後、終濃度0から1MのNaCl直線濃度勾配をかけることで目的のタンパク質を溶出させた。目的タンパク質(MBP-PpaZ2)が含まれるフラクションを回収し、続けてアミロースレジンカラムアフィニティークロマトグラフィー(New England Biolabs)により精製を行った。平衡化バッファーは 200mM NaClを含む20mM Tris-HCl (pH8.0)溶液を用いた。また、溶出には10mM Maltose と200mM NaCl を含む20mM Tris-HCl (pH8.0)を用いた。目的タンパク質が含まれる画分をSDS-PAGE 確認後、限外濾過フィルター(VIVASPIN20-3K, Sartorius)を用いて濃縮し、MBP-PpaZ2を調製した。
吸光度が0.8程まで増殖した時、培養温度は何度下げられましたか。
培養温度は10℃下げられました。
JCRRAG_004278
化学
平衡移動について 化学反応が平衡に達している状態で、その条件に変化が加わると、その平衡を打ち消す方向に平衡が移動して新たな平衡に達する。(ル・シャトリエの原理) 以下にその例を示す。 四酸化二窒素N₂O₄は常温常圧で二酸化窒素NO₂に変化するが、逆方向の反応も進行する。すなわち、 N₂O₄⇄2NO₂ の平衡状態にあり、見かけ上反応の進行は停止している状態にある。四酸化二窒素は無色の、二酸化窒素は赤褐色の気体であり、平衡状態ではこれらが混在している(140℃程度でNO₂のみとなる)ため赤褐色に見える。 この状態で、密閉した容器に四酸化二窒素(結果的に、発生する二酸化窒素を含んだ混合気体)を入れて温度を変化させる場合を考える。ここでは二酸化窒素の生成は吸熱反応であり、逆の四酸化二窒素の生成は発熱反応であることを踏まえる。温度を上げると、それを打ち消す、つまり吸熱反応が進行するように平衡が移動するため、平衡は右に移動して二酸化窒素が生成され、気体の色は濃くなる。逆に温度を下げると発熱反応が進行するように平衡が左に移動して四酸化二窒素が生成され、気体の色は薄くなる。 今度は温度ではなく、圧力を変化させる場合を考える。ピストンなどで加圧(圧力を上げる)・減圧(圧力を下げる)ができるような密閉容器を考える。外部から加圧すると、それを打ち消すように容器内の気体の分子が減少するように反応が進行するため、平衡は左に移動して四酸化二窒素が生成され気体の色は薄くなる。逆に減圧すると、気体の分子が増加するように平衡が右に移動して二酸化窒素が生成され気体の色は濃くなる。
四酸化二窒素を常温常圧にてその圧力を操作し、それを上げた場合、操作によって増加する気体は何ですか。
四酸化二窒素を常温常圧にてその圧力を操作し、それを上げた場合、操作によって増加する気体は四酸化二窒素です。
JCRRAG_004279
化学
2. 実験方法 供試材については,機械的特性の影響を明確化するため,炭素量が0.2%の鋼板を熱処理することで引張強さを0.6~1.5GPaに調整した3種類の鋼板を試作した。次に,化学成分(炭素量)の影響を明確化するため,炭素量を0.20~0.55%とした4種類の鋼板に熱処理を施し,引張強さを約1.5GPaに揃えた鋼板を試作した。これらの鋼板は熱処理で機械的特性を調整した後,研削を行って板厚1.6mmに揃えた。 拡散性水素をレーザ溶接部に侵入させるため,アセトンに浸漬して10分間の超音波洗浄による脱脂を行った後,防錆油(Nippon Parkerizing, NOX-RUST550HN)を鋼板に塗布した。具体的には,防錆油に鋼板を浸して,1日吊るして余分な油を落としたものを試験片とした。試験片の防錆油量は,いずれも片面当たり3g/m2であった。これは,防錆油の付着量としては比較的多く,通常より厳しい評価である。
機械的特性の影響を明確化する実験に用いた鋼板の重さが10グラムの場合、炭素量は何グラムですか。
機械的特性の影響を明確化する実験に用いた鋼板の重さが10グラムの場合、炭素量は0.02グラムです。
JCRRAG_004280
化学
様々なハロゲン化銀(フッ化銀、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀)の性質を比較する。なおアスタチンAtはここではハロゲンに含めない。 (1)水に溶けるか ・水に溶けるもの ... フッ化銀 ・水に溶けないもの ... 塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀 (2)アンモニア水に溶けるか ・アンモニア水に溶ける ... フッ化銀、塩化銀、 ・アンモニア水に少し溶ける ... 臭化銀 ・アンモニア水に溶けない ... ヨウ化銀 (3)色 ・フッ化銀 ... 黄色 ・塩化銀 ... 白色 ・臭化銀 ... 淡黄色 ・ヨウ化銀 ... 黄色 フッ化銀のみが水に溶ける理由の一つは、両元素の電気陰性度の差にある。一般にハロゲンは電気陰性度が高く、いずれも銀のものよりも高い。したがってハロゲンと銀の電気陰性度の差はフッ素で最大となる。フッ素ほどに電気陰性度の差が大きくなれば、銀から電子を奪う力も強くなる(イオン結合の形)。逆にフッ素ほど差が高くなければハロゲンは自分のほうに電子を奪えず、結合の形態が共有結合に似てくるため、それをバラバラにすることができず沈殿を生じる。これら沈殿は、実験にて検出するためによくやるように、ハロゲン化ナトリウムやカリウムの水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して得ることができる。
水に溶けず、黄色みを帯び、よりアンモニア水に溶けないハロゲン化銀は何ですか?
水に溶けず、黄色みを帯び、よりアンモニア水に溶けないハロゲン化銀はヨウ化銀です。
JCRRAG_004281
化学
平衡移動について 化学反応が平衡に達している状態で、その条件に変化が加わると、その平衡を打ち消す方向に平衡が移動して新たな平衡に達する。(ル・シャトリエの原理) 以下にその例を示す。 四酸化二窒素N₂O₄は常温常圧で二酸化窒素NO₂に変化するが、逆方向の反応も進行する。すなわち、 N₂O₄⇄2NO₂ の平衡状態にあり、見かけ上反応の進行は停止している状態にある。四酸化二窒素は無色の、二酸化窒素は赤褐色の気体であり、平衡状態ではこれらが混在している(140℃程度でNO₂のみとなる)ため赤褐色に見える。 この状態で、密閉した容器に四酸化二窒素(結果的に、発生する二酸化窒素を含んだ混合気体)を入れて温度を変化させる場合を考える。ここでは二酸化窒素の生成は吸熱反応であり、逆の四酸化二窒素の生成は発熱反応であることを踏まえる。温度を上げると、それを打ち消す、つまり吸熱反応が進行するように平衡が移動するため、平衡は右に移動して二酸化窒素が生成され、気体の色は濃くなる。逆に温度を下げると発熱反応が進行するように平衡が左に移動して四酸化二窒素が生成され、気体の色は薄くなる。 今度は温度ではなく、圧力を変化させる場合を考える。ピストンなどで加圧(圧力を上げる)・減圧(圧力を下げる)ができるような密閉容器を考える。外部から加圧すると、それを打ち消すように容器内の気体の分子が減少するように反応が進行するため、平衡は左に移動して四酸化二窒素が生成され気体の色は薄くなる。逆に減圧すると、気体の分子が増加するように平衡が右に移動して二酸化窒素が生成され気体の色は濃くなる。
四酸化二窒素を常温常圧にてその圧力を操作し、それを下げた場合、二酸化窒素分子の量はどうなりますか。
四酸化二窒素を常温常圧にてその圧力を操作し、それを下げた場合、二酸化窒素分子の量は増加します。
JCRRAG_004282
化学
平衡移動について 化学反応が平衡に達している状態で、その条件に変化が加わると、その平衡を打ち消す方向に平衡が移動して新たな平衡に達する。(ル・シャトリエの原理) 以下にその例を示す。 四酸化二窒素N₂O₄は常温常圧で二酸化窒素NO₂に変化するが、逆方向の反応も進行する。すなわち、 N₂O₄⇄2NO₂ の平衡状態にあり、見かけ上反応の進行は停止している状態にある。四酸化二窒素は無色の、二酸化窒素は赤褐色の気体であり、平衡状態ではこれらが混在している(140℃程度でNO₂のみとなる)ため赤褐色に見える。 この状態で、密閉した容器に四酸化二窒素(結果的に、発生する二酸化窒素を含んだ混合気体)を入れて温度を変化させる場合を考える。ここでは二酸化窒素の生成は吸熱反応であり、逆の四酸化二窒素の生成は発熱反応であることを踏まえる。温度を上げると、それを打ち消す、つまり吸熱反応が進行するように平衡が移動するため、平衡は右に移動して二酸化窒素が生成され、気体の色は濃くなる。逆に温度を下げると発熱反応が進行するように平衡が左に移動して四酸化二窒素が生成され、気体の色は薄くなる。 今度は温度ではなく、圧力を変化させる場合を考える。ピストンなどで加圧(圧力を上げる)・減圧(圧力を下げる)ができるような密閉容器を考える。外部から加圧すると、それを打ち消すように容器内の気体の分子が減少するように反応が進行するため、平衡は左に移動して四酸化二窒素が生成され気体の色は薄くなる。逆に減圧すると、気体の分子が増加するように平衡が右に移動して二酸化窒素が生成され気体の色は濃くなる。
四酸化二窒素を常温常圧にてその温度を操作し、それを上げた場合、平衡はどちらに移動しますか。
四酸化二窒素を常温常圧にてその温度を操作し、それを上げた場合、平衡は右に移動します。
JCRRAG_004283
化学
試料は、正極に高速、高出力、高容量電池の標準的な材料として、Li(Ni,Mn,Co)O₂、負極に炭素を用いたラミネート型リチウムイオン二次電池を測定試料とし、電気化学計測装置を用いて充放電を行い、透過法XAFS測定を行った。電気化学計測装置からのトリガ信号を受けて、XAFS測定プログラムがQuick Scan測定を開始し、測定開始角度から終了角度まで約30秒かけて、往復で測定し続けた。その間の検出器の出力をon the flyで収集して、XAFSスペクトルを得た。電気化学測定装置で試料に電位をかけるタイミングとトリガ信号を出すタイミングを時間制御した測定を繰り返し行い、得られたデータを処理した。急激な電位変化に伴う構造変化を観察するため、電位をステップ状に0.3V変化させて、正極物質の構造緩和が終了すると思われる10秒間の過渡状態において、1秒の時間分解能で、1点当たりの積算時間が0.01秒のEXAFS解析が十分に可能なスペクトルを得た。電位ステップは充電状態(SOC)がより低い3.5Vから3.8Vの低電位について、Mn、Co、Niの測定を、SOCがより高い3.9Vから4.2Vの高電位について、Co、Niの測定を行った。既報[1]の結果から、Mnは電位によるスペクトル変化はあまり見られず、Coは高電位で酸化が進み、Niは電位による酸化及び構造変化が大きいことが分かっている。また、同じ電位間で、完全に放電する時間が20分の3Cのレートと、12分の5Cのレートで充放電を繰り返す間に、約30秒間隔でQuick Scan測定したスペクトルについても解析を行った。測定はBL14B2で行い、分光結晶はSi(111)面、Rhコートミラーは5.5mrad、試料前のスリットサイズは縦1mm、横5mmに設定した。測定は透過法で、イオンチャンバーのガスは入射光I₀にN₂100%、透過光I₁にN₂85%とAr15%の混合ガスを用いた。解析はDemeter[3]を用いた。EXAFSカーブフィッティングはLi(Ni,Mn,Co)O₂の結晶構造よりFEFFのシミュレーションを行い、得られたスケール因子のパラメータを用いて、配位数を6と固定し、配位距離、Debye-Waller因子、吸収端位相シフト量を求めた。
3Cのレートは1時間で何回、完全放電をすることができますか。
3Cのレートは1時間で3回、完全放電をすることができます。
JCRRAG_004284
化学
中和滴定を行う場合、適当な指示薬を選定する必要がある。 代表的なものとして、高校化学の実験でも使われるメチルオレンジとフェノールフタレインを挙げよう。フェノールフタレインはpH8程度から赤紫の呈色が始まり、pH10あたりで完全に濃くなる。メチルオレンジはpH4.5程度から黄色に呈色が始まり、次第にオレンジ色になり、pH3あたりで赤くなる。 以上を踏まえ、中和点のpHの位置によって指示薬を選定する。 強酸と強塩基で滴定を行う場合、中和点のpHは7付近になる。中和点付近でどちらの指示薬の呈色も大きく変化するため、どちらの指示薬を用いても構わない。 強酸と弱塩基で滴定を行う場合、中和点のpHは7からやや低くなる。中和点付近でメチルオレンジの色は大きく変色するがフェノールフタレインのほうは変わらないため、メチルオレンジを用いる必要がある。 弱酸と強塩基で滴定を行う場合、中和点のpHは7からやや高くなる。中和点付近でフェノールフタレインの色は大きく変色するがメチルオレンジのほうは変わらないため、フェノールフタレインを用いる必要がある。 なお、弱酸と弱塩基による滴定ではどうなるか。当然このような実験の実行は可能であるが、多くのテキストではこれが省略されている。滴定曲線を描いてみると上下ともに縮んでおり、また中和点付近の傾きがなだらかになっている。すなわち、中和点付近での滴下量の変化に対していずれの指示薬の変色域にも掛からない。したがって、いずれの指示薬を用いることも適切ではない。またそもそも、このような条件で滴定実験を通常は行わないので、テキストでは省略されるのだろう。
酸として強酸を、塩基として強塩基を選んで滴定実験を行い、指示薬としてフェノールフタレインを用いる場合、このような実験は適切ですか。
はい、酸として強酸を、塩基として強塩基を選んで滴定実験を行い、指示薬としてフェノールフタレインを用いる場合、中和点付近で呈色が大きく変化するため、このような実験は適切です。
JCRRAG_004285
化学
水素は石油の代替となるエネルギー源として近年注目を集めており、燃料電池などのエネルギー変換に関してだけでなく、製造、貯蔵、輸送など効率化についても多くの研究がなされている。しかしながら、特に輸送と貯蔵に関しては、水素ガスは鋼を脆化させるため、従来の天然ガスのシステムを適応するのが難しく、まだ多くの課題が残されている。その貯蔵法の選択肢のひとつとして水素吸蔵材料の利用があげられる。水素原子は水素吸蔵材料の中で規則的に配置するため、非常に高い水素充填密度が実現できる。また、吸蔵および放出の制御を比較的低い平衡水素圧、もしくは電気化学的に行えるため、水素吸蔵材料を用いたボンベは高圧水素ガスボンベの代替としても利用されている。一方、水素吸蔵効率の良い材料を開発するためには、その材料への水素の吸蔵のメカニズムを詳しく知る必要がある。そのために水素吸蔵材料の物性特性を調べる必要があるが、その材料の電子状態を調べた研究はあまり多くない。そのため水素吸蔵材料における水素の吸蔵時と放出時の電子状態を光電子分光によって調べることは、新奇材料の開発のためにも重要である。 今回は水素吸蔵材料として単金属であるチタンを取り上げる。バルクのチタンは単位質量当たりの水素吸蔵量が多い一方で水素の放出温度が約600℃と比較的高い値をとる。また薄膜のチタンの水素放出温度はバルクより低くなるが、膜の作製条件によって200℃から400℃異なる値が報告されている。これは安定性としては有利であるが、逆に取り出しに多くのエネルギーを必要とすることを意味する。そこで水素の放出のために非熱的な電子励起の利用が候補となる。Hirotaらは、金属Si-MOS系のFe/SiO₂/Siにおいてゲート電圧を印加しキャリアを励起することにより吸着ガス等の非熱的脱離が起こることを明らかにした。この現象を水素化チタンに応用することによって、効率のよい水素の脱離方法が開発できる可能性がある。
水素の放出温度の平均は500℃ですが、今回のバルクのチタンは平均より何度高い放出温度ですか。
バルクのチタンは平均より放出温度が100℃高いです。
JCRRAG_004286
化学
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したものがキシレンで、1つの場合はトルエンである。キシレンについては、6つの炭素のうち2つに同じものが結合することになるので、結合の位置によって3つの異性体が存在する。結合する炭素原子2つが隣接しているものがo-キシレン、1つ(逆回りに3つ)隔てているものがm-キシレン、2つ隔てているものがp-キシレンである。これらはいずれも過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で酸化され、カルボン酸になる。それぞれのキシレンに対して順に、フタル酸・テレフタル酸・イソフタル酸と呼ばれる。いずれも常温常圧で白色の固体である。フタル酸とテレフタル酸は融点をもち、常圧下で加熱によって融解するが、テレフタル酸は300℃程度で昇華する。構造式としてはいずれの場合にもメチル基をカルボキシ基に置き換えたものである(すなわちいずれも2価の芳香族カルボン酸となる)。それぞれを加熱した場合、フタル酸は融解し水蒸気が発生する。これは、先述の異性体の違いによる。フタル酸が2つのカルボキシ基が最も近く、それぞれから酸素と水素を引き抜いて脱水し、酸無水物を生じる。脱水されたあとの無水フタル酸はまた、加水分解によってフタル酸に戻る。一方でイソフタル酸とテレフタル酸は変化を生じない。これは、脱水するにはカルボキシ基の距離が離れすぎているからということになる。
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したもののうち、酸化物が常圧下で昇華せず、また加熱によって無水物を生じるものはキシレンのどの異性体に由来しますか。
ベンゼン環の炭素原子のうち2つにメチル基が結合したもののうち、酸化物が常圧下で昇華せず、また加熱によって無水物を生じるものはo-キシレンに由来します。
JCRRAG_004287
化学
地球規模での環境問題を背景に、水素エネルギーが注目されている。とくに、燃料の水素が、空気中の酸素と反応して水を生成する際に放出する化学エネルギーを、電気エネルギーに直接変換するデバイスとして、燃料電池が期待されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、中でも固体高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell; PEFC)は、1理論エネルギー変換効率が高い。2NOxを排出しない。低温作動のため、起動・停止が容易である。1電池構造の柔軟な設計が可能で、小型化も容易である、騒音・振動が少ないなどの長所をもつ。そのため、PEFCは自動車などの移動用および小型コジェネレーション用電源として、また携帯用のマイクロ燃料電池としても活発な研究開発がなされている。PEFCでは燃料極で水素などの燃料の酸化反応、酸素極で酸素還元反応が同時に進行する。 1/2O2(g)+2H₊+2e₋→ H2O(I)(1)式の酸素還元反応は、反応過電圧が非常に大きく、エネルギー変換効率の大幅な低下を招いている。現在では酸素還元触媒として、白金や白金合金が用いられている。しかし、万能触媒と呼ばれる白金でさえ。その酸素還元触媒能は十分ではなく、室温での理電圧123Vのうち0.3V程度の過電圧を生じている。環境負荷の低減を目的とするPEFCでは、この酸素還元過電圧の減少が必須であり、白金を超える新しい触媒が求められている。また、PEFCの本格普及を考えると、白金の資源量も大きな問題である。白金の推定埋蔵量はおよそ39000tと見積られている。一方、例えば現状では100kW級の燃料電池車におよそ100gの白金が使用されていると思われる。とくに酸性であり、かつ酸素の存在により激しい腐食環境となる酸素還元触媒の利用量が多く、全ての白金を憑料電池車に使用しても、4億台弱程度しか製造できない。すでに世界には9億台弱の自動車車輌があり、現状の使用量では、燃料電池車は到底主流になれない。そのため、白金の高分散化および遷移金属との合金化により、白金使用量の低減が試みられてきたが近年、カソードの白金触媒の溶解劣化が問題となってきており、使用量の低減には限界があるように思われる。このような状況を鑑み、安定で高活性な白金代替触媒の研究開発が、これまで以上に強く求められている。室温付近での非白金酸素還元触としてはこれまで数多くの取り組みがあるが、主要なものとして遷移金属錯体とカルコゲン化合物が希統的に研究されている。
白金の室温での実際の電圧は何Vになりますか。
白金の実際の電圧は約0.93Vです。
JCRRAG_004288
化学
PpaZ2の予想アミノ酸配列をシグナル配列予測サーバー(https://services.healthtech.dtu.dk/services/SignalP-5.0/)で解析し、開始Met から 50番Alaまでがシグナル配列であることがわかった(¹M,,,,AQ⁵⁰A(シグナル配列)---⁵¹ATHEV,,,¹⁷³Q)。その予測結果をもとに51番AlaからC末端の173番Glnまでの配列をGeneScript社の受託人工遺伝子合成によりDNA合成した。合成後、PCRによりN末とC末に制限酵素SmaIならびにEcoRI部位を導入し、それぞれの制限酵素で消化後、発現ベクターpMal-c5x(New England Biolabs)のXmnIならびにEcoRI部位の間に挿入することで、PpaZ2のN末端にマルトース結合蛋白質(MalE)が融合したMBP-PpaZ2の形で発現実験を試みた。PpaZ2遺伝子を挿入した発現ベクターを用いて大腸菌JM109を形質転換し、抗生物質アンピシリン(Amp)を含むLB寒天プレート培地(Amp濃度, 100µg/mL)に塗布し、37℃で一晩静置培養した。翌日、プレート上に生育したコロニーから5mLのLB+Amp液体培地に植菌し6時間37 ℃で振盪培養した。続いて、2LのLB+Amp液体培地へ植え継ぎ、さらに37℃で振盪培養を~4時間継続し600nmの吸光度が0.8程まで増殖したところで培養温度を27℃に下げ、発現誘導試薬イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)を終濃度0.1mMになるよう加え、さらに振盪培養を14時間継続した。培養後、遠心分離(5,000rpm, 10min, 4℃)により集菌した。 集菌した大腸菌を1mM CuSO₄を含む 20mM Tris-HCl (pH8.0)で懸濁し、INSONATOR 201M(KUBOTA)で流水による水冷下、30分間連続運転モードで超音波破砕(出力: 160W)した。破砕後、遠心分離(12,000rpm、30min, 4℃)により上清の可溶性画分を回収し、20mM Tris-HCl (pH8.0)で平衡化したQ-セファロースカラム(2.5´ 25cm)にのせた。同一緩衝液で洗浄後、終濃度0から1MのNaCl直線濃度勾配をかけることで目的のタンパク質を溶出させた。目的タンパク質(MBP-PpaZ2)が含まれるフラクションを回収し、続けてアミロースレジンカラムアフィニティークロマトグラフィー(New England Biolabs)により精製を行った。平衡化バッファーは 200mM NaClを含む20mM Tris-HCl (pH8.0)溶液を用いた。また、溶出には10mM Maltose と200mM NaCl を含む20mM Tris-HCl (pH8.0)を用いた。目的タンパク質が含まれる画分をSDS-PAGE 確認後、限外濾過フィルター(VIVASPIN20-3K, Sartorius)を用いて濃縮し、MBP-PpaZ2を調製した。
超音波破砕は10分毎に確認する場合、何回確認できますか。
超音波破砕は3回確認することができます。
JCRRAG_004289
化学
2017年12月26日に日本の「水素基本戦略」が取りまとめられ,2050年を視野に入れた水素社会実現に向けて将来目指すべき姿や目標として官民が共有すべき方向性・ビジョンが示された(再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議,2017)。その中で,水素は炭素分を含まず燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出しないという環境特性はもちろんのこと,エネルギーキャリアとして再生可能エネルギー等を貯め,運び,利用することができる特性(貯蔵性,可搬性,柔軟性)を有しており,海外の豊富な再生可能エネルギー資源や未利用エネルギー資源,CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)適地等を活用することが可能となるため,エネルギー資源の乏しい日本にとって,水素はエネルギー安全保障と温暖化対策の切り札となり得ると述べられている。 その水素社会の実現に向けた基本戦略の一つとして,低コストな水素利用の実現が挙げられており,海外の安価な未利用エネルギーとCCSを組み合わせ,または安価な再生可能エネルギーからの大量水素の調達を基本アプローチとしながら,2030年頃に年間30万t程度の水素の調達と30円/Nm³程度の水素コストの実現を目指し,将来的に20円/Nm³程度までコスト低減し,環境価値も含めて既存のエネルギーコストと同等のコスト競争力を実現することを目指すとしている。 現在実用化されている水素製造技術は,大きく分けて水電解,副生ガス精製,および水蒸気改質法等の改質精製の3つである(環境省,2022)。その改質精製技術の一つにメタン直接改質(DMR: Direct Methane Reforming)法がある。DMR法は,メタンを原料としてFe,Co,Ni等の金属触媒粒子を用いて熱分解させ,水素とカーボンナノチューブ(CNT)等の固体炭素を生成するクリーンな反応((1)式)である。このDMR反応は,現在工業的に広く用いられている水蒸気改質法((2)式)と比較した場合,メタン1分子当たりの水素生成量は1/2であるものの,水素生成に伴う直接的なCO₂の発生がない,すなわちCO₂フリーな反応となり,得られる水素はターコイズ水素と呼ばれる(Federal Ministry for Economic Affairs and Energy, 2020)。一方,水蒸気改質法で得られた水素は,CCS技術を用いればブルー水素,そうでなければグレー水素に位置付けられる。 CH₄→2H₂+C(カーボンナノチューブetc.)(1) CH4+2H₂O→4H₂+CO₂(2) また,DMR法で得られたCNTをカーボンブラック等の他炭素材料の代替として利用すれば,さらなるCO₂削減が期待できる。すなわち,DMR反応技術は,CO₂フリーのクリーンな水素製造と高機能なCNT製造の両立を可能とするSDGsおよびカーボンニュートラル実現に貢献可能な技術であると言える。本稿では,鉄系触媒によるDMR反応で得られる水素およびCNTの特性について紹介する。
2030年ごろの水素のコストを、将来目指す低コストまで下げるには、1Nm³あたりどれくらい削減が必要でしょうか。
削減が必要な水素コストは、10円/Nm³です。
JCRRAG_004290
化学
ガラスの製造において,原料や熔融素地にニッケル成分を含む金属(ステンレス鋼や耐摩耗性金属など)の破片が混入すると,熔解過程で清澄剤として添加された芒硝中の硫黄成分とが反応して硫化ニッケルの異物が液滴状態で形成される.硫化ニッケルは992°C以下でα相として結晶化してガラス製品中の微小異物(平均粒径は150µm前後)となる.これらの異物はガラス製品の厚み方向でランダムに存在する. 強化ガラス内部の引張り応力層に硫化ニッケル(Nickel Sulfide: NixSy)の異物が含まれると,α相からβ相への相転移によって生じる体積膨張で急激なクラックの伸展を引き起こして破損に至ることが知られている.一般にこの現象は自然破損(Spontaneous Breakage)と呼ばれる.このような状況を改善するために,国内外のガラス製造会社や加工業者では製品の出荷前に強化ガラスを所定の温度に加熱して含まれる全ての硫化ニッケルをα相からβ相に相転移させてクラックの伸展と破損によって不良品を工程内で除去するヒートソーク試験(Heat Soak Test)を行っている。また、円の体積を求める公式は、(4/3)×円周率×半径の3乗である。
この微小異物はきれいな球状で円周率が3の時、この微小異物の平均の体積はいくつになりますか。
この微小異物の平均の体積は1687500立方μmです。
JCRRAG_004291
化学
硫化ニッケルのα-βの相転移温度が化学組成(硫黄成分の含有量)の違いで異なることはNi–S状態図の解析だけでなく実験結果からも示された。Sakai and Kikutaによる真空雰囲気中でニッケルと硫黄の粉末の加熱熔融後に急冷によって合成された硫化ニッケル結晶の示差熱分析(DTA: Differential Thermal Analysis)の結果を示す。DTAの測定は窒素雰囲気中で約50個のサンプルに対して行われた。 α相の硫化ニッケルが5°C/minの加熱によって177°C付近でβ相転移(発熱反応)した後に,270°C付近と396°C付近でα相に相転移する現象(吸熱反応)が確認された。このことはそれぞれNi1¹xSとNi7S6のβ相からα相への相転移を示すと考えられる。彼らは上記の相転移の現象を考慮してオフライン・ヒートソーク試験の加熱温度の上限を260°Cと提案し,さらにヒートソーク炉内での保持温度を240±20°Cとして設定した。 これらの結果はSakai and Kikutaによっても明確に示され,さらにEN14179-1-2005の290±10°Cの保持温度に対してβ相転移した硫化ニッケルの一部が再びα相へ相転移する危険性を指摘した。
β相転移(発熱反応)した後も、5°C/minの加熱をしているとき、最初のα相に相転移する現象が起きてから二度目のα相に相転移するまでにかかる時間は何分何秒ですか。
最初のα相に相転移する現象が起きてから二度目のα相に相転移するまでにかかる時間は25分12秒です。
JCRRAG_004292
化学
硫化ニッケルのα-βの相転移温度が化学組成(硫黄成分の含有量)の違いで異なることはNi–S状態図の解析だけでなく実験結果からも示された。Sakai and Kikutaによる真空雰囲気中でニッケルと硫黄の粉末の加熱熔融後に急冷によって合成された硫化ニッケル結晶の示差熱分析(DTA: Differential Thermal Analysis)の結果を示す。DTAの測定は窒素雰囲気中で約50個のサンプルに対して行われた。 α相の硫化ニッケルが5°C/minの加熱によって177°C付近でβ相転移(発熱反応)した後に,270°C付近と396°C付近でα相に相転移する現象(吸熱反応)が確認された。このことはそれぞれNi1¹xSとNi7S6のβ相からα相への相転移を示すと考えられる。彼らは上記の相転移の現象を考慮してオフライン・ヒートソーク試験の加熱温度の上限を260°Cと提案し,さらにヒートソーク炉内での保持温度を240±20°Cとして設定した。 これらの結果はSakai and Kikutaによっても明確に示され,さらにEN14179-1-2005の290±10°Cの保持温度に対してβ相転移した硫化ニッケルの一部が再びα相へ相転移する危険性を指摘した。
この実験の硫化ニッケルの加熱開始温度を27°Cとした場合、β相転移するまでにかかる時間は何分ですか。
この実験の硫化ニッケルの加熱開始温度を27°Cとした場合、β相転移するまでにかかる時間は30分です。
JCRRAG_004293
化学
【低温度熱風乾燥】 低温度での乾燥方式として単純に低温度熱風を当てて乾燥する方法が考えられる。この方式は装置構造が単純であり、また材料の温度は熱風の温度以下に保たれるため、熱風温度を材料の熱変性が起こらない温度以下に設定すれば熱変性を確実に防ぐことができる。しかしながら低温度熱風を使用する際には、湿度の影響に注意する必要がある。関係湿度が増加するにつれて加熱温度によらず乾燥速度は低くなるが、水の沸点を超える温度では、ある関係湿度から乾燥速度が一定となる。乾燥速度が一定となるとき材料温度は水の沸点100℃に達しており、熱風温度120℃と水の沸点100℃の温度差によって熱が材料に流入し、その熱量に応じて水分が蒸発している。一方で温度40℃および80℃では、関係湿度の増加にともない、最終的に乾燥速度が0となる。このことからわかるように低温度熱風を使用する際には湿度を低く保たなければならず、外気を加熱して使用する場合あるいは乾燥機の排熱風を循環する場合、途中に除湿装置を設置しなければならない。また、乾燥速度自体は非常に低い。 【噴霧乾燥】 噴霧乾燥機は溶液あるいは微粒子懸濁液を微小液滴にして噴霧し、熱風と接触させて水分を除去し、乾燥微粒子を得る方法である。材料表面が十分に湿っているために、ほぼ定率乾燥にて乾燥が進む。このため熱風温度が比較的高くても材料温度を低く保つことができ、低温度乾燥操作となる。また、微小液滴とすることで蒸発面積が非常に大きくなるため短時間での乾燥が可能である。本方式は、液状あるいは懸濁物状材料に適用される。
低温度熱風乾燥において、乾燥速度が一定となるときの材料温度と熱風温度の差は、何℃ですか。
低温度熱風乾燥において、乾燥速度が一定となるときの材料温度と熱風温度の差は、20℃です。
JCRRAG_004294
化学
記事:結合でみた有機化合物の分類 前項では有機化合物を官能基に着目して分類したが、ここでは結合の形態により分類する。有機化合物は環式化合物と脂肪族化合物に分けられる。前者は結合の途中で輪になっている構造を含むもので後者は含まないものである。これは一本の鎖のようになっていることから鎖式化合物とも呼ばれる。この定義においてメタンは脂肪族であることを確認しておこう(どちらかに分類せよというと当然こうなるが)。 また、炭素結合同士の結合方法によっても分けられる。二重結合や三重結合を含むものは不飽和化合物と呼ばれ、そうでないものは飽和化合物と呼ばれる。この定義においてメタンは飽和化合物であることを同様に確認しておこう。 1.プロパン・デカン・エチレン・アセチレンは脂肪族化合物である。 2.シクロヘキサン・シクロノナン・シクロペンテン・シクロヘキセンは環式化合物である。 3.プロパン・デカン・シクロヘキサン・シクロノナンは飽和化合物である。 4.エチレン・アセチレン・シクロペンテン・シクロヘキセンは不飽和化合物である。 以上の事項を、構造式を自分で描いて確認しておこう。 なお、ベンゼンは当然環式化合物であり不飽和化合物でもあるので分類上はこれらの定義を満たすが、ベンゼンは特別な性質を持つことから芳香族化合物と呼ばれる。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、環式化合物であり不飽和化合物であり芳香族化合物でない化合物は、記事の中では何がありますか。
有機化合物を結合の形態により分類した場合、環式化合物であり不飽和化合物であり芳香族化合物でない化合物は、記事の中ではシクロペンテン・シクロヘキセンがあります。
JCRRAG_004295
化学
原子の電子殻はK殻から始まり、L殻・M殻・N殻…と外側に広がっている。なぜK殻という中途半端な位置のアルファベットから始まるのかというと、最初の殻より内側に存在しうることを懸念してその最初をK殻とした、ということは化学書のコラムなどで見たことがあるかもしれない。ところがその内側の殻は今のところ存在が認められず、それどころか外側に続々と発見され、最終的にはQ殻まで発見されることとなった。Q殻にはs軌道電子しか存在せず、これを持つものは大半が遷移元素である(典型元素はFrとRaのみで、Q殻s軌道電子をFrは1つ、Raは2つもつ。なおこれらはP殻d軌道電子を持たない)。遷移元素はすべてアクチノイド元素に属し、それらはすべてQ殻s軌道電子が2つある。そのうちP殻d軌道電子を持つものはAc・Th・Pa・U・Np・Cm・Lrで、Thのみ2つ、他は1つのみもつ。 (なお、以上は超アクチノイド元素については考えないものとする)
P殻d軌道電子をもたない元素のうち、典型元素で、Q殻s軌道電子を1つもつものの元素記号は何ですか。
P殻d軌道電子をもたない元素のうち、典型元素で、Q殻s軌道電子を1つもつものの元素記号はFrです。
JCRRAG_004296
化学
原子の電子殻はK殻から始まり、L殻・M殻・N殻…と外側に広がっている。なぜK殻という中途半端な位置のアルファベットから始まるのかというと、最初の殻より内側に存在しうることを懸念してその最初をK殻とした、ということは化学書のコラムなどで見たことがあるかもしれない。ところがその内側の殻は今のところ存在が認められず、それどころか外側に続々と発見され、最終的にはQ殻まで発見されることとなった。Q殻にはs軌道電子しか存在せず、これを持つものは大半が遷移元素である(典型元素はFrとRaのみで、Q殻s軌道電子をFrは1つ、Raは2つもつ。なおこれらはP殻d軌道電子を持たない)。遷移元素はすべてアクチノイド元素に属し、それらはすべてQ殻s軌道電子が2つある。そのうちP殻d軌道電子を持つものはAc・Th・Pa・U・Np・Cm・Lrで、Thのみ2つ、他は1つのみもつ。 (なお、以上は超アクチノイド元素については考えないものとする)
P殻d軌道電子をもつ元素のうち、アクチノイド元素で、P殻d軌道電子を2つもつものの元素記号は何ですか。
P殻d軌道電子をもつ元素のうち、アクチノイド元素で、P殻d軌道電子を2つもつものの元素記号はThです。
JCRRAG_004297
化学
原子の電子殻はK殻から始まり、L殻・M殻・N殻…と外側に広がっている。なぜK殻という中途半端な位置のアルファベットから始まるのかというと、最初の殻より内側に存在しうることを懸念してその最初をK殻とした、ということは化学書のコラムなどで見たことがあるかもしれない。ところがその内側の殻は今のところ存在が認められず、それどころか外側に続々と発見され、最終的にはQ殻まで発見されることとなった。Q殻にはs軌道電子しか存在せず、これを持つものは大半が遷移元素である(典型元素はFrとRaのみで、Q殻s軌道電子をFrは1つ、Raは2つもつ。なおこれらはP殻d軌道電子を持たない)。遷移元素はすべてアクチノイド元素に属し、それらはすべてQ殻s軌道電子が2つある。そのうちP殻d軌道電子を持つものはAc・Th・Pa・U・Np・Cm・Lrで、Thのみ2つ、他は1つのみもつ。 (なお、以上は超アクチノイド元素については考えないものとする)
遷移元素のうち、P殻d軌道電子をもち、Q殻に電子をもつものとして、Acは該当しますか。
はい、遷移元素のうち、P殻d軌道電子をもち、Q殻に電子をもつものとして、Acは該当します。
JCRRAG_004298
化学
トリクロカルバンは尿素構造CO(NH)2をもつ両極性化合物である。一方で無極性の塩素化ベンゼン環構造を2つ有するため,水溶解度は低く,疎水性(logK_OW)が比較的高い。この物質を底質試料から抽出するにはどの溶媒を用いればよいか。両極性溶質であるので,両極性のメタノールなら二重の水素結合が生じ,高い親和性が期待できる。一方,比較的サイズが大きいため,キャビティコストのせいでメタノールが最良とならない可能性もある。またH供与性の溶質であるためH受容性のアセトン,酢酸エチル,アセトニトリルでも比較的高い溶解を期待できる。アルカン類は水素結合ができないため,即座に候補から外せる。以上から,メタノールかアセトンで良好な抽出ができるのではないかと予想した。これは実験前の,文献も何も見る前の推察である。トリクロカルバンについては溶媒中の溶解度が報告されており,溶解性の比較の参考になる。5つの溶媒の中ではアセトンにおける溶解度が最も高く,シクロヘキサンにおける溶解度が最も低い。H受容性のアセトン,酢酸エチル,アセトニトリルで最大10倍程度の違いがあるが,これは主にH受容性の強さの差であると理解できる。メタノールは高いキャビティコストが原因でアセトンよりも低溶解度となっているのであろう。粒子態トリクロカルバンとトリクロサンの同時抽出のために,メタノール/アセトンの混合溶媒を用い,良好な結果を得ているが,これは溶解性から考えて妥当な結果だといえる。
H受容性のアセトン、酢酸エチル、アセトニトリルで、最も溶解度が高い媒体の溶解度が100mg/mLの場合、最も溶解度が低い溶媒の溶解度は何mg/mLですか。
最も溶解度が低い溶媒の溶解度は10mg/mLです。
JCRRAG_004299
化学
【元素の基礎知識】 元素の族、周期、元素記号について勉強しましょう。 (1)族ごとに該当する元素の例 ・第1族に該当する元素は、ナトリウム;カリウム;ルビジウム;セシウム;フランシウムがあります。 ・第2族に該当する元素は、マグネシウム;カルシウム;ストロンチウム;バリウム;ラジウムがあります。 ・第3族に該当する元素は、スカンジウム;イットリウムがあります。 ・第4族に該当する元素は、チタン;ジルコニウム;ハフニウム;ラザホージウムがあります。 ・第5族に該当する元素は、バナジウム;ニオブ;タンタル;ドブニウムがあります。 (2)周期ごとに該当する元素の例 ・第3周期に該当する元素は、ナトリウム;マグネシウムがあります。 ・第4周期に該当する元素は、カリウム;カルシウム;スカンジウム;チタンがあります。 ・第5周期に該当する元素は、ルビジウム;ストロンチウム;イットリウムがあります。 ・第6周期に該当する元素は、セシウム;バリウム;ハフニウムがあります。 (3)元素記号の例 ・イットリウムの元素記号は「Y」です。 ・カルシウムの元素記号は「Ca」です。 ・セシウムの元素記号は「Cs」です。 ・チタンの元素記号は「Ti」です。 ・ナトリウムの元素記号は「Na」です。
第1族で第3周期の元素の元素記号は何ですか?
第1族で第3周期の元素の元素記号はNaです。
JCRRAG_004300
化学
【元素の基礎知識】 元素の族、周期、元素記号について勉強しましょう。 (1)族ごとに該当する元素の例 ・第1族に該当する元素は、ナトリウム;カリウム;ルビジウム;セシウム;フランシウムがあります。 ・第2族に該当する元素は、マグネシウム;カルシウム;ストロンチウム;バリウム;ラジウムがあります。 ・第3族に該当する元素は、スカンジウム;イットリウムがあります。 ・第4族に該当する元素は、チタン;ジルコニウム;ハフニウム;ラザホージウムがあります。 ・第5族に該当する元素は、バナジウム;ニオブ;タンタル;ドブニウムがあります。 (2)周期ごとに該当する元素の例 ・第3周期に該当する元素は、ナトリウム;マグネシウムがあります。 ・第4周期に該当する元素は、カリウム;カルシウム;スカンジウム;チタンがあります。 ・第5周期に該当する元素は、ルビジウム;ストロンチウム;イットリウムがあります。 ・第6周期に該当する元素は、セシウム;バリウム;ハフニウムがあります。 (3)元素記号の例 ・イットリウムの元素記号は「Y」です。 ・カルシウムの元素記号は「Ca」です。 ・セシウムの元素記号は「Cs」です。 ・チタンの元素記号は「Ti」です。 ・ナトリウムの元素記号は「Na」です。
第2族で第4周期の元素の元素記号は何ですか?
第2族で第4周期の元素の元素記号はCaです。