ID
stringlengths
13
13
Category
stringclasses
12 values
Context
stringlengths
1
4.96k
Question
stringlengths
7
248
GroundtruthAnswer
stringlengths
2
663
JCRRAG_013601
医療
【事例8】富山県・富山県歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、富山県及び富山県歯科医師会の障害児・者歯科医療提供ネットワーク、歯っぴいサポート手帳(歯科受診サポート手帳)の取組みを報告する。 【障害児・者歯科医療提供ネットワーク】 ◆障害児・者ができるだけ身近な歯科医療機関で受診でき、かつ必要に応じてより専門的な歯科診療を受けられるようにすることを目的に、平成19年度に富山県の事業として「障害児・者歯科医療提供ネットワーク」を構築した。同ネットワークは、1次、2次及び3次の医療機関の連携により構成され、各家庭や学校・施設が1次または2次医療機関と繋がる体系となっている。同ネットワークの構築後は富山県歯科医師会にて運用している。 ◆1次歯科医療機関は、地域の歯科開業医が協力歯科医療機関として手上げ・登録している。協力歯科医療機関リストでは対応できる障害の種類(知的障害、身体障害、精神障害、要介護者)・程度(軽度:治療中お口を開けていられる方、意思疎通のできる方、中度:中等度(身体の固定、介助者による頭部固定が必要な方))・設備等の情報を整理・公表している。令和4年 2 月時点で 132 施設。 ◆2次歯科医療機関は富山県歯科医師会の開設する富山県歯科保健医療総合センターであり、本県の障害児・者歯科の中核として、1次歯科医療機関で治療が困難な障害児・者の口腔管理を行っている。ネットワークの 1 次・3 次医療機関の相談窓口の機能も有している。 ◆3次歯科医療機関は県内各地域の基幹病院の歯科・口腔外科であり、1 次・2 次歯科医療機関からの紹介を中心に、より高度で専門的な対応を必要とする歯科診療を行っている。県内の病院歯科の大半が 3 次歯科医療機関として登録している。令和4年 2 月時点で 8 施設。 ◆ネットワークの運用は富山県歯科医師会が行っており、協力歯科医療機関の情報については年1回程度の頻度で更新している。 ◆富山県では障害児者歯科医療提供のための研修等を実施している。 2.体制づくりのプロセス ◆障害児・者歯科について富山県歯科保健医療総合センターで受診待ちをする患者が多く、その解決のために障害児・者歯科医療提供ネットワークを構築したという背景がある。 ◆地域で障害児・者の歯科診療に対応している歯科医療機関があってもその情報が管理されていなかったため、各歯科医療機関に障害児・者歯科診療に関する意向を確認し、リスト化して公表した。その際、患者・家族が適切に医療機関を選択できるよう、対応できる障害の種類や程度等の情報も協力歯科医療機関リストに掲載するようにした。 ◆ネットワークは平成19年度に関係者による検討会を3回開催して構築した。検討会メンバーは富山県、富山県歯科医師会をはじめ、3次歯科医療機関となる病院歯科や大学、養護教諭等であった。富山県歯科医師会や富山県歯科保健医療総合センター、行政(富山県)等の各担当者の熱意により、実質的な検討期間は半年程度で構築することができた。 ◆2次歯科医療機関としてネットワークの中核となっている富山県歯科保健医療総合センターは平成 6 年開設であるが、前身の富山歯科総合センターにおいて昭和54 年より障害児・者歯科を行っていた。現在のセンターは障害児・者歯科と休日夜間救急歯科の役割を担っており、障害児・者歯科は平日(火~木曜日の午後)に実施している。センターでの障害児・者歯科診療は富山県歯科医師会の歯科保健医療総合センター部会に所属する歯科医師15名程度による当番制で対応している。 1富山歯科総合センターは昭和 54(1979)年 4 月に開設。設立構想の目玉を、「休日急患診療、休日診療」と「心身障害児(者)診療」とし、開設までの間に、各地の専門家を招いた研修の実施や、スタッフの他センターなどへの派遣など、準備を進めた。開設当初、心身障害児(者)歯科診療は、12 名の歯科医師がプロジェクトチームを編成(1 チーム 3 名の 4 チーム)し、毎週火曜日、木曜日の午後1時~4時(後に5時)まで診療を行った。昭和55年度より本センターの歯科医師、および歯科衛生士による母親教室を実施し心身障害児の口腔衛生管理の必要性を認識してもらうための説明や刷掃指導を行った。その後、平成 19 (2007)年からは、障害児(者)のさらなる口腔衛生管理の向上を目的とし、歯周病専門歯科衛生士チームを中心としたユニットを毎週木曜日に併設した。平成25(2013)年時点で、非常勤歯科医師12名、常勤歯科衛生士5名、非常勤歯科衛生士12名、歯周病専門チーム非常勤歯科衛生士4名にて対応している。 【出典】富山県歯科医師会 100 年史,富山県歯科保健医療総合センターのあゆみ, 一般社団法人富山県歯科医師会 ◆歯っぴいサポート手帳も平成19年度の障害児・者歯科医療提供ネットワーク構築と同時に県主導により作成した。歯科医師や歯科衛生士をはじめ、養護教諭等の障害児・者の支援関係者をメンバーとした検討会を開催し、手帳内容の企画を行った。特に養護教諭等の障害児・者の支援関係者の目線でどのような情報が必要かを丁寧にヒアリングして作成した。 4.PDCAの推進方法 ◆障害児・者歯科医療提供ネットワーク、歯っぴいサポート手帳ともに、計画(Plan)・実施(Do)はしているが、運用後の課題を抽出するような評価(Check)はできていない。評価のためには実施状況等の調査が必要だが、現状では予算や時間等の関係から実施が難しいと認識されている。 ◆本取組に関して、富山県の行政計画および富山県歯科医師会の事業計画では、次のとおり定め実施している。
富山歯科総合センターの設立構想の目玉の数を教えてください。
富山歯科総合センターの設立構想の目玉の数は2で、 「休日急患診療、休日診療」 「心身障害児(者)診療」 です。
JCRRAG_013602
医療
脂質異常症って、どんな病気? ●脂質異常症の3つのタイプ 脂質は体になくてはならない重要な栄養素の1つです。血液中に含まれる脂質を血中脂質といい、主なものはコレステロールと中性脂肪です。コレステロールは細胞膜を構成する成分であり、ホルモンや胆汁酸などの原料にもなっています。また、中性脂肪は脂肪組織に蓄えられてエネルギー貯蔵庫としての役目や、皮下脂肪となって体温の保持、衝撃から体を守るクッションの役目を果たしています。通常、血中脂質は一定の量に保たれるよう調節されています。 脂質異常症とは、体の中で脂質がうまく処理されなくなったり、食事からとる脂質が多すぎたりして、血中脂質が基準値から外れる病気です。脂質異常症には、次の3つのタイプがあります。 脂質異常症 高LDLコレステロール血症:LDL-コレステロールが多いタイプ 低HDLコレステロール血症:HDL-コレステロールが少ないタイプ 高中性脂肪血症 :中性脂肪が多いタイプ ●コレステロールの「善玉」と「悪玉」とは? LDL-コレステロールには肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。また、HDL-コレステロールには余分なコレステロールを全身から回収し、肝臓へ戻す働きがあります。 HDL-コレステロールは動脈硬化を進行させないように働く一方で、LDL-コレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、アテローム硬化というタイプの動脈硬化を進めることから、HDL-コレステロールは「善玉コレステロール」、LDL-コレステロールは「悪玉コレステロール」とよばれています。 脂質異常症は、なぜ恐いの? ●脂質異常症は動脈硬化の最大の危険因子 脂質異常症は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちですが、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めます。 血液中のLDL-コレステロールが増えすぎると、コレステロールは動脈の壁の内部に入り込んで蓄積していきます。その結果、動脈壁は厚く硬くなり、アテローム硬化が進んでいきます。一方、HDL-コレステロールが少ないと、余分なコレステロールが十分に回収されず、たまったままになります。 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の直接の原因にはなりませんが、中性脂肪が増えすぎると、LDL-コレステロールが増え、HDL-コレステロールが減りやすくなることがわかっています。 動脈硬化に直接悪影響を及ぼすのはLDL-コレステロールですが、HDL-コレステロールと中性脂肪の異常も間接的に動脈硬化を促進します。脂質異常症は、いずれも放置してはならないということです。
脂質異常症のタイプで、高LDLコレステロール血症と高中性脂肪血症の違いを説明してください。
高LDLコレステロール血症はLDL-コレステロールが多いタイプですが、 一方、高中性脂肪血症は中性脂肪が多いタイプです。
JCRRAG_013603
医療
【事例9】長野県塩尻市 1.事例の概要 ◆本事例では塩尻市内における口腔・摂食・嚥下関係委員会の取組みについて報告する。 テーマ 新興感染症発生時の歯科医療提供体制の構築 区分 感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の検討・実践 事業名・取組み名 等 ○口腔・摂食・嚥下関係委員会による取組の検討、実践 ○感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成、アンケート調査の実施 主な取組みの概要は以下の通りである。 【口腔・摂食・嚥下関係委員会】 ◆当市では、口腔に関する様々な検討・取組を行うため「口腔・摂食・嚥下関係委員会」が設置されており、地域包括ケアシステム推進の観点から、高齢者福祉・介護の観点も含めた様々な取組が展開されている。 ◆口腔・摂食・嚥下関係委員会は、平成 30 年に発足。平成 27 年から実施している市の会議体「在宅医療・介護連携推進協議会」の一組織である。委員を務める歯科医師のほか、耳鼻咽喉科や内科の医師、薬剤師、OT など7人の委員に加え、市役所職員(歯科衛生士、事務職員)も参加している。 ◆平成 27 年当初は、手帳による医療と介護の連携を目的とした多職種連携を行っていたが、メンバーから提示される口腔・嚥下に関する課題が増えてきたことを機に、口腔・摂食・嚥下関係委員会を立ちあげた。現在、在宅医療・介護連携推進協議会内に、「いきいき手帳作成委員会」「口腔・摂食・嚥下関係委員会」の二つの組織が位置付けられている。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成】 ◆令和 2 年 6 月の委員会直後に、委員の先生の意見やすでに把握している訪問ケアの状況を参考に、まず介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシを作製・配布した。口腔ケアを行う際の留意点・やり方や、入れ歯の洗い方、道具の片付け方などを案内した。 ◆介護を行う事業所向けのチラシは、当時感染状況が日々変わっており、これに伴い行政からの通知内容、留意事項等も刻々と変わっていたことからチラシの内容を確定しづらい状況が続き、令和 3 年 12 月の配付となった。 ◆チラシの内容は厚労省の感染予防のサイトなどを参考に、当市の歯科衛生士が中心となり作成した。このため内容は周知済の点も含まれているが、すでに周知されていることを分かりやすく、という観点で作成されたものである。作成にあたっては、その他以下の点にも留意されている。 ○感染予防に重点を置いて作成した。 ○家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。 ○忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:アンケート調査】 ◆アンケートは、すでに被介護者の状況については把握していたこと、在宅ケアに当たる職員と施設職員とでは状況が異なること、口からの感染を恐れて口腔ケアがおろそかになる可能性があることを踏まえ、訪問系の事業所職員(訪問介護、通所介護、訪問看護等)に対して行った。 ◆調査項目は、委員の歯科医師と相談し作成。コロナ前後での口腔ケアの実施状況の変化、グローブやフェイスシールド、エプロン等の使用状況、口腔ケアを断念した場合の理由など、口腔ケア、食事介助等 3 項目について質問した。令和 2 年 6 月の委員会後、7 月 10 日までに配布、7 月末に回収というスケジュールで行い、127 名からの回答が得られた。
長野県塩尻市が感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の数を教えてください。
長野県塩尻市が感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の数は2で、 「家庭向け・事業所向けのチラシ作成」 「アンケート調査の実施」 です。
JCRRAG_013604
医療
脂質異常症って、どんな病気? ●脂質異常症の3つのタイプ 脂質は体になくてはならない重要な栄養素の1つです。血液中に含まれる脂質を血中脂質といい、主なものはコレステロールと中性脂肪です。コレステロールは細胞膜を構成する成分であり、ホルモンや胆汁酸などの原料にもなっています。また、中性脂肪は脂肪組織に蓄えられてエネルギー貯蔵庫としての役目や、皮下脂肪となって体温の保持、衝撃から体を守るクッションの役目を果たしています。通常、血中脂質は一定の量に保たれるよう調節されています。 脂質異常症とは、体の中で脂質がうまく処理されなくなったり、食事からとる脂質が多すぎたりして、血中脂質が基準値から外れる病気です。脂質異常症には、次の3つのタイプがあります。 脂質異常症 高LDLコレステロール血症:LDL-コレステロールが多いタイプ 低HDLコレステロール血症:HDL-コレステロールが少ないタイプ 高中性脂肪血症 :中性脂肪が多いタイプ ●コレステロールの「善玉」と「悪玉」とは? LDL-コレステロールには肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。また、HDL-コレステロールには余分なコレステロールを全身から回収し、肝臓へ戻す働きがあります。 HDL-コレステロールは動脈硬化を進行させないように働く一方で、LDL-コレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、アテローム硬化というタイプの動脈硬化を進めることから、HDL-コレステロールは「善玉コレステロール」、LDL-コレステロールは「悪玉コレステロール」とよばれています。 脂質異常症は、なぜ恐いの? ●脂質異常症は動脈硬化の最大の危険因子 脂質異常症は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちですが、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めます。 血液中のLDL-コレステロールが増えすぎると、コレステロールは動脈の壁の内部に入り込んで蓄積していきます。その結果、動脈壁は厚く硬くなり、アテローム硬化が進んでいきます。一方、HDL-コレステロールが少ないと、余分なコレステロールが十分に回収されず、たまったままになります。 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の直接の原因にはなりませんが、中性脂肪が増えすぎると、LDL-コレステロールが増え、HDL-コレステロールが減りやすくなることがわかっています。 動脈硬化に直接悪影響を及ぼすのはLDL-コレステロールですが、HDL-コレステロールと中性脂肪の異常も間接的に動脈硬化を促進します。脂質異常症は、いずれも放置してはならないということです。
脂質異常症のタイプで、低HDLコレステロール血症と高中性脂肪血症の違いを説明してください。
低HDLコレステロール血症はHDL-コレステロールが少ないタイプですが、 一方、高中性脂肪血症は中性脂肪が多いタイプです。
JCRRAG_013605
医療
【事例9】長野県塩尻市 1.事例の概要 ◆本事例では塩尻市内における口腔・摂食・嚥下関係委員会の取組みについて報告する。 テーマ 新興感染症発生時の歯科医療提供体制の構築 区分 感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の検討・実践 事業名・取組み名 等 ○口腔・摂食・嚥下関係委員会による取組の検討、実践 ○感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成、アンケート調査の実施 主な取組みの概要は以下の通りである。 【口腔・摂食・嚥下関係委員会】 ◆当市では、口腔に関する様々な検討・取組を行うため「口腔・摂食・嚥下関係委員会」が設置されており、地域包括ケアシステム推進の観点から、高齢者福祉・介護の観点も含めた様々な取組が展開されている。 ◆口腔・摂食・嚥下関係委員会は、平成 30 年に発足。平成 27 年から実施している市の会議体「在宅医療・介護連携推進協議会」の一組織である。委員を務める歯科医師のほか、耳鼻咽喉科や内科の医師、薬剤師、OT など7人の委員に加え、市役所職員(歯科衛生士、事務職員)も参加している。 ◆平成 27 年当初は、手帳による医療と介護の連携を目的とした多職種連携を行っていたが、メンバーから提示される口腔・嚥下に関する課題が増えてきたことを機に、口腔・摂食・嚥下関係委員会を立ちあげた。現在、在宅医療・介護連携推進協議会内に、「いきいき手帳作成委員会」「口腔・摂食・嚥下関係委員会」の二つの組織が位置付けられている。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成】 ◆令和 2 年 6 月の委員会直後に、委員の先生の意見やすでに把握している訪問ケアの状況を参考に、まず介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシを作製・配布した。口腔ケアを行う際の留意点・やり方や、入れ歯の洗い方、道具の片付け方などを案内した。 ◆介護を行う事業所向けのチラシは、当時感染状況が日々変わっており、これに伴い行政からの通知内容、留意事項等も刻々と変わっていたことからチラシの内容を確定しづらい状況が続き、令和 3 年 12 月の配付となった。 ◆チラシの内容は厚労省の感染予防のサイトなどを参考に、当市の歯科衛生士が中心となり作成した。このため内容は周知済の点も含まれているが、すでに周知されていることを分かりやすく、という観点で作成されたものである。作成にあたっては、その他以下の点にも留意されている。 ○感染予防に重点を置いて作成した。 ○家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。 ○忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:アンケート調査】 ◆アンケートは、すでに被介護者の状況については把握していたこと、在宅ケアに当たる職員と施設職員とでは状況が異なること、口からの感染を恐れて口腔ケアがおろそかになる可能性があることを踏まえ、訪問系の事業所職員(訪問介護、通所介護、訪問看護等)に対して行った。 ◆調査項目は、委員の歯科医師と相談し作成。コロナ前後での口腔ケアの実施状況の変化、グローブやフェイスシールド、エプロン等の使用状況、口腔ケアを断念した場合の理由など、口腔ケア、食事介助等 3 項目について質問した。令和 2 年 6 月の委員会後、7 月 10 日までに配布、7 月末に回収というスケジュールで行い、127 名からの回答が得られた。
口腔・摂食・嚥下関係委員会に参加している職種の数を教えてください。
口腔・摂食・嚥下関係委員会に参加している職種の数は5で、 「歯科医師」 「耳鼻咽喉科や内科の医師」 「薬剤師」 「OT」 「市役所職員(歯科衛生士、事務職員)」 です。
JCRRAG_013606
医療
●コレステロールの「善玉」と「悪玉」とは? LDL-コレステロールには肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。また、HDL-コレステロールには余分なコレステロールを全身から回収し、肝臓へ戻す働きがあります。 HDL-コレステロールは動脈硬化を進行させないように働く一方で、LDL-コレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、アテローム硬化というタイプの動脈硬化を進めることから、HDL-コレステロールは「善玉コレステロール」、LDL-コレステロールは「悪玉コレステロール」とよばれています。 脂質異常症は、なぜ恐いの? ●脂質異常症は動脈硬化の最大の危険因子 脂質異常症は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちですが、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めます。 血液中のLDL-コレステロールが増えすぎると、コレステロールは動脈の壁の内部に入り込んで蓄積していきます。その結果、動脈壁は厚く硬くなり、アテローム硬化が進んでいきます。一方、HDL-コレステロールが少ないと、余分なコレステロールが十分に回収されず、たまったままになります。 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の直接の原因にはなりませんが、中性脂肪が増えすぎると、LDL-コレステロールが増え、HDL-コレステロールが減りやすくなることがわかっています。 動脈硬化に直接悪影響を及ぼすのはLDL-コレステロールですが、HDL-コレステロールと中性脂肪の異常も間接的に動脈硬化を促進します。脂質異常症は、いずれも放置してはならないということです。
コレステロールの善玉と悪玉の違いを説明してください。
HDL-コレステロールは動脈硬化を進行させないように働くことから「善玉コレステロール」と呼ばれる一方で、LDL-コレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、アテローム硬化というタイプの動脈硬化を進めることから「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
JCRRAG_013607
医療
【事例9】長野県塩尻市 1.事例の概要 ◆本事例では塩尻市内における口腔・摂食・嚥下関係委員会の取組みについて報告する。 テーマ 新興感染症発生時の歯科医療提供体制の構築 区分 感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の検討・実践 事業名・取組み名 等 ○口腔・摂食・嚥下関係委員会による取組の検討、実践 ○感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成、アンケート調査の実施 主な取組みの概要は以下の通りである。 【口腔・摂食・嚥下関係委員会】 ◆当市では、口腔に関する様々な検討・取組を行うため「口腔・摂食・嚥下関係委員会」が設置されており、地域包括ケアシステム推進の観点から、高齢者福祉・介護の観点も含めた様々な取組が展開されている。 ◆口腔・摂食・嚥下関係委員会は、平成 30 年に発足。平成 27 年から実施している市の会議体「在宅医療・介護連携推進協議会」の一組織である。委員を務める歯科医師のほか、耳鼻咽喉科や内科の医師、薬剤師、OT など7人の委員に加え、市役所職員(歯科衛生士、事務職員)も参加している。 ◆平成 27 年当初は、手帳による医療と介護の連携を目的とした多職種連携を行っていたが、メンバーから提示される口腔・嚥下に関する課題が増えてきたことを機に、口腔・摂食・嚥下関係委員会を立ちあげた。現在、在宅医療・介護連携推進協議会内に、「いきいき手帳作成委員会」「口腔・摂食・嚥下関係委員会」の二つの組織が位置付けられている。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成】 ◆令和 2 年 6 月の委員会直後に、委員の先生の意見やすでに把握している訪問ケアの状況を参考に、まず介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシを作製・配布した。口腔ケアを行う際の留意点・やり方や、入れ歯の洗い方、道具の片付け方などを案内した。 ◆介護を行う事業所向けのチラシは、当時感染状況が日々変わっており、これに伴い行政からの通知内容、留意事項等も刻々と変わっていたことからチラシの内容を確定しづらい状況が続き、令和 3 年 12 月の配付となった。 ◆チラシの内容は厚労省の感染予防のサイトなどを参考に、当市の歯科衛生士が中心となり作成した。このため内容は周知済の点も含まれているが、すでに周知されていることを分かりやすく、という観点で作成されたものである。作成にあたっては、その他以下の点にも留意されている。 ○感染予防に重点を置いて作成した。 ○家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。 ○忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:アンケート調査】 ◆アンケートは、すでに被介護者の状況については把握していたこと、在宅ケアに当たる職員と施設職員とでは状況が異なること、口からの感染を恐れて口腔ケアがおろそかになる可能性があることを踏まえ、訪問系の事業所職員(訪問介護、通所介護、訪問看護等)に対して行った。 ◆調査項目は、委員の歯科医師と相談し作成。コロナ前後での口腔ケアの実施状況の変化、グローブやフェイスシールド、エプロン等の使用状況、口腔ケアを断念した場合の理由など、口腔ケア、食事介助等 3 項目について質問した。令和 2 年 6 月の委員会後、7 月 10 日までに配布、7 月末に回収というスケジュールで行い、127 名からの回答が得られた。
介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシに案内されている内容の数を教えてください。
介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシに案内されている内容の数は3で、 「口腔ケアを行う際の留意点・やり方」 「入れ歯の洗い方」 「道具の片付け方」 です。
JCRRAG_013608
医療
【肝臓の病気】 肝臓には痛みなどを感じる神経がありません 肝臓の役割とおもな病気 ●肝機能障害を引き起こす原因 肝臓には、私たちの体に欠かせない重要な働きがいくつかあり、その働きは大きく3つに分けることができます。1つは「代謝」といって、食べものからとった栄養素を体で使えるかたちに変えたり、貯蔵、供給したりする働きです。2つ目はアルコールや薬、有害物質などを分解して無毒化する働き、3つ目は腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液をつくる働きです。 これらの肝機能が障害を受ける病気、すなわち肝臓病をおもな原因別に見てみると、ウイルス性のもの、アルコール性のもの、薬剤性のものなどがあります。 肝臓の病気 ●病状の経過によって3つに分類される「肝炎」 肝臓病の多くは、ウイルス感染やアルコール、薬物などにより肝細胞が破壊される肝炎です。肝炎を病状の経過や進行具合によって分類すると、「急性肝炎」「慢性肝炎」「劇症肝炎」の3つに分けることができます。 急性肝炎 肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息します。 慢性肝炎 原因となるウイルスや薬物が排除されず、肝炎が6ヵ月以上にわたって持続(慢性化)するものをいいます。ただし、肝炎の種類によっては症状がないまま進行し、気づいたときには慢性化していたという場合もあります。 劇症肝炎 急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。 ●肝臓病の末期的な症状「肝硬変」 肝硬変とは、慢性肝炎が長期化し、肝細胞の破壊と再生をくり返すうちに硬い組織が増え(線維化という)、肝臓が硬く小さくなっていくものをいいます。肝硬変は多くの肝臓病の末期的症状といえます。
急性肝炎と慢性肝炎の違いを説明してください。
急性肝炎は肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息しますが、 一方、慢性肝炎は急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。
JCRRAG_013609
医療
【事例9】長野県塩尻市 1.事例の概要 ◆本事例では塩尻市内における口腔・摂食・嚥下関係委員会の取組みについて報告する。 テーマ 新興感染症発生時の歯科医療提供体制の構築 区分 感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の検討・実践 事業名・取組み名 等 ○口腔・摂食・嚥下関係委員会による取組の検討、実践 ○感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成、アンケート調査の実施 主な取組みの概要は以下の通りである。 【口腔・摂食・嚥下関係委員会】 ◆当市では、口腔に関する様々な検討・取組を行うため「口腔・摂食・嚥下関係委員会」が設置されており、地域包括ケアシステム推進の観点から、高齢者福祉・介護の観点も含めた様々な取組が展開されている。 ◆口腔・摂食・嚥下関係委員会は、平成 30 年に発足。平成 27 年から実施している市の会議体「在宅医療・介護連携推進協議会」の一組織である。委員を務める歯科医師のほか、耳鼻咽喉科や内科の医師、薬剤師、OT など7人の委員に加え、市役所職員(歯科衛生士、事務職員)も参加している。 ◆平成 27 年当初は、手帳による医療と介護の連携を目的とした多職種連携を行っていたが、メンバーから提示される口腔・嚥下に関する課題が増えてきたことを機に、口腔・摂食・嚥下関係委員会を立ちあげた。現在、在宅医療・介護連携推進協議会内に、「いきいき手帳作成委員会」「口腔・摂食・嚥下関係委員会」の二つの組織が位置付けられている。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成】 ◆令和 2 年 6 月の委員会直後に、委員の先生の意見やすでに把握している訪問ケアの状況を参考に、まず介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシを作製・配布した。口腔ケアを行う際の留意点・やり方や、入れ歯の洗い方、道具の片付け方などを案内した。 ◆介護を行う事業所向けのチラシは、当時感染状況が日々変わっており、これに伴い行政からの通知内容、留意事項等も刻々と変わっていたことからチラシの内容を確定しづらい状況が続き、令和 3 年 12 月の配付となった。 ◆チラシの内容は厚労省の感染予防のサイトなどを参考に、当市の歯科衛生士が中心となり作成した。このため内容は周知済の点も含まれているが、すでに周知されていることを分かりやすく、という観点で作成されたものである。作成にあたっては、その他以下の点にも留意されている。 ○感染予防に重点を置いて作成した。 ○家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。 ○忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:アンケート調査】 ◆アンケートは、すでに被介護者の状況については把握していたこと、在宅ケアに当たる職員と施設職員とでは状況が異なること、口からの感染を恐れて口腔ケアがおろそかになる可能性があることを踏まえ、訪問系の事業所職員(訪問介護、通所介護、訪問看護等)に対して行った。 ◆調査項目は、委員の歯科医師と相談し作成。コロナ前後での口腔ケアの実施状況の変化、グローブやフェイスシールド、エプロン等の使用状況、口腔ケアを断念した場合の理由など、口腔ケア、食事介助等 3 項目について質問した。令和 2 年 6 月の委員会後、7 月 10 日までに配布、7 月末に回収というスケジュールで行い、127 名からの回答が得られた。
介護を行う事業所向けのチラシを作成した際の留意点の数を教えてください。
介護を行う事業所向けのチラシを作成した際の留意点の数は3で、 「感染予防に重点を置いて作成した。」 「家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。」 「忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。」 です。
JCRRAG_013610
医療
【肝臓の病気】 肝臓には痛みなどを感じる神経がありません 肝臓の役割とおもな病気 ●肝機能障害を引き起こす原因 肝臓には、私たちの体に欠かせない重要な働きがいくつかあり、その働きは大きく3つに分けることができます。1つは「代謝」といって、食べものからとった栄養素を体で使えるかたちに変えたり、貯蔵、供給したりする働きです。2つ目はアルコールや薬、有害物質などを分解して無毒化する働き、3つ目は腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液をつくる働きです。 これらの肝機能が障害を受ける病気、すなわち肝臓病をおもな原因別に見てみると、ウイルス性のもの、アルコール性のもの、薬剤性のものなどがあります。 肝臓の病気 ●病状の経過によって3つに分類される「肝炎」 肝臓病の多くは、ウイルス感染やアルコール、薬物などにより肝細胞が破壊される肝炎です。肝炎を病状の経過や進行具合によって分類すると、「急性肝炎」「慢性肝炎」「劇症肝炎」の3つに分けることができます。 急性肝炎 肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息します。 慢性肝炎 原因となるウイルスや薬物が排除されず、肝炎が6ヵ月以上にわたって持続(慢性化)するものをいいます。ただし、肝炎の種類によっては症状がないまま進行し、気づいたときには慢性化していたという場合もあります。 劇症肝炎 急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。 ●肝臓病の末期的な症状「肝硬変」 肝硬変とは、慢性肝炎が長期化し、肝細胞の破壊と再生をくり返すうちに硬い組織が増え(線維化という)、肝臓が硬く小さくなっていくものをいいます。肝硬変は多くの肝臓病の末期的症状といえます。
急性肝炎と劇症肝炎の違いを説明してください。
急性肝炎は肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息しますが、 一方、劇症肝炎は急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。
JCRRAG_013611
医療
【事例9】長野県塩尻市 1.事例の概要 ◆本事例では塩尻市内における口腔・摂食・嚥下関係委員会の取組みについて報告する。 テーマ 新興感染症発生時の歯科医療提供体制の構築 区分 感染症下での口腔ケア推進に向けた取組の検討・実践 事業名・取組み名 等 ○口腔・摂食・嚥下関係委員会による取組の検討、実践 ○感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成、アンケート調査の実施 主な取組みの概要は以下の通りである。 【口腔・摂食・嚥下関係委員会】 ◆当市では、口腔に関する様々な検討・取組を行うため「口腔・摂食・嚥下関係委員会」が設置されており、地域包括ケアシステム推進の観点から、高齢者福祉・介護の観点も含めた様々な取組が展開されている。 ◆口腔・摂食・嚥下関係委員会は、平成 30 年に発足。平成 27 年から実施している市の会議体「在宅医療・介護連携推進協議会」の一組織である。委員を務める歯科医師のほか、耳鼻咽喉科や内科の医師、薬剤師、OT など7人の委員に加え、市役所職員(歯科衛生士、事務職員)も参加している。 ◆平成 27 年当初は、手帳による医療と介護の連携を目的とした多職種連携を行っていたが、メンバーから提示される口腔・嚥下に関する課題が増えてきたことを機に、口腔・摂食・嚥下関係委員会を立ちあげた。現在、在宅医療・介護連携推進協議会内に、「いきいき手帳作成委員会」「口腔・摂食・嚥下関係委員会」の二つの組織が位置付けられている。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:家庭向け・事業所向けのチラシ作成】 ◆令和 2 年 6 月の委員会直後に、委員の先生の意見やすでに把握している訪問ケアの状況を参考に、まず介護にあたる家族向けの口腔ケアに関するチラシを作製・配布した。口腔ケアを行う際の留意点・やり方や、入れ歯の洗い方、道具の片付け方などを案内した。 ◆介護を行う事業所向けのチラシは、当時感染状況が日々変わっており、これに伴い行政からの通知内容、留意事項等も刻々と変わっていたことからチラシの内容を確定しづらい状況が続き、令和 3 年 12 月の配付となった。 ◆チラシの内容は厚労省の感染予防のサイトなどを参考に、当市の歯科衛生士が中心となり作成した。このため内容は周知済の点も含まれているが、すでに周知されていることを分かりやすく、という観点で作成されたものである。作成にあたっては、その他以下の点にも留意されている。 ○感染予防に重点を置いて作成した。 ○家庭向けとは異なり、文章よりも繰り返し目を通しやすく使いやすいよう、チェックリスト形式とした。 ○忙しい施設の方にも実行していただけるよう、ケア中の換気や、ケア前後での手洗い等、集団感染予防に最低限必要なものを載せることとした。 【感染症下での口腔ケア推進に向けた取組:アンケート調査】 ◆アンケートは、すでに被介護者の状況については把握していたこと、在宅ケアに当たる職員と施設職員とでは状況が異なること、口からの感染を恐れて口腔ケアがおろそかになる可能性があることを踏まえ、訪問系の事業所職員(訪問介護、通所介護、訪問看護等)に対して行った。 ◆調査項目は、委員の歯科医師と相談し作成。コロナ前後での口腔ケアの実施状況の変化、グローブやフェイスシールド、エプロン等の使用状況、口腔ケアを断念した場合の理由など、口腔ケア、食事介助等 3 項目について質問した。令和 2 年 6 月の委員会後、7 月 10 日までに配布、7 月末に回収というスケジュールで行い、127 名からの回答が得られた。
感染症下での口腔ケア推進に向けたアンケート調査として訪問系の事業所職員の種類の数を教えてください。
感染症下での口腔ケア推進に向けたアンケート調査として訪問系の事業所職員の種類の数は3で、 「訪問介護」 「通所介護」 「訪問看護」 です。
JCRRAG_013612
医療
【肝臓の病気】 肝臓には痛みなどを感じる神経がありません 肝臓の役割とおもな病気 ●肝機能障害を引き起こす原因 肝臓には、私たちの体に欠かせない重要な働きがいくつかあり、その働きは大きく3つに分けることができます。1つは「代謝」といって、食べものからとった栄養素を体で使えるかたちに変えたり、貯蔵、供給したりする働きです。2つ目はアルコールや薬、有害物質などを分解して無毒化する働き、3つ目は腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液をつくる働きです。 これらの肝機能が障害を受ける病気、すなわち肝臓病をおもな原因別に見てみると、ウイルス性のもの、アルコール性のもの、薬剤性のものなどがあります。 肝臓の病気 ●病状の経過によって3つに分類される「肝炎」 肝臓病の多くは、ウイルス感染やアルコール、薬物などにより肝細胞が破壊される肝炎です。肝炎を病状の経過や進行具合によって分類すると、「急性肝炎」「慢性肝炎」「劇症肝炎」の3つに分けることができます。 急性肝炎 肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息します。 慢性肝炎 原因となるウイルスや薬物が排除されず、肝炎が6ヵ月以上にわたって持続(慢性化)するものをいいます。ただし、肝炎の種類によっては症状がないまま進行し、気づいたときには慢性化していたという場合もあります。 劇症肝炎 急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。 ●肝臓病の末期的な症状「肝硬変」 肝硬変とは、慢性肝炎が長期化し、肝細胞の破壊と再生をくり返すうちに硬い組織が増え(線維化という)、肝臓が硬く小さくなっていくものをいいます。肝硬変は多くの肝臓病の末期的症状といえます。
慢性肝炎と劇症肝炎の違いを説明してください。
慢性肝炎は急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいますが、 一方、劇症肝炎は急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいいます。重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。
JCRRAG_013613
医療
【事例 10】静岡県立総合病院 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡県立総合病院の周術期口腔機能管理における医療連携の取組みを報告 する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 ◆静岡市静岡歯科医師会では平成25年に周術期口腔機能管理運営委員会を立ち上げ、静岡 市内のがん診療連携拠点病院や静岡県地域がん診療連携推進病院(以下、「連携推進病院」 という。)との周術期の医科歯科連携(病診連携)を推進している。 ◆静岡県立総合病院は、上記の取組みに参画し、連携に必要な書式・説明書の作成、また連携 書式を活用して院内の患者をかかりつけ歯科医につなぐ取組みを先駆けて進め、周術期の 連携推進に向けた中心的な役割を担った。 (連携に必要な書式・説明書の作成) ◆周術期口腔機能管理計画策定料の算定が開始された際、医療や保険の流れが分かりづらく、 算定に結びつかないのではないか、との懸念があった。そのため静岡県立総合病院の歯科 口腔外科の歯科医師が中心となって、静岡市静岡歯科医師会と協力しながら、連携書式を 作成した。同書式は、連携推進病院からかかりつけ歯科医に周術期口腔機能管理について の連携を依頼する際に用いる全ての書式(①診療情報提供書(病院→歯科医院)、②周術期 口腔機能管理計画書(歯科医院参考用)、③周術期口腔機能管理報告書、④診療情報提供書 (歯科医院→病院))をまとめて同封する形式とした。さらに各書式の用途を明記した説明 書も作成し、かかりつけ医師が初めて連携を実施する場合でも分かりやすいものとなるよ う配慮した。 (様式を用いた地域のかかりつけ歯科医との連携) ◆静岡県立総合病院では、歯科医師や歯科衛生士がコーディネーターとしての役割を担い、 周術期連携を推進した。 (その他) ◆歯科医師会がマニュアル作成等を進めるにあたっては、静岡県立総合病院の歯科医師が医 学的な見地から助言する等の協力を行った。 ◆県の周術期口腔機能管理における病診連携の取組みとしては、地域医療支援病院のうち歯 2.体制づくりのプロセス ◆静岡市静岡歯科医師会で平成 25 年に周術期口腔機能管理運営委員会が発足し、静岡県 立総合病院にも参加要請があった(口腔外科部長が参加)。委員会は 1~2 か月毎に定期開 催し、委員会の取組みの一環として、静岡県立総合病院では連携書式類の作成を主導的に 行った。この連携書式類を使用して、平成25年に静岡県立総合病院で周術期口腔機能管 理における病診連携の第 1 例目を実施した。静岡県立総合病院ではこの症例以前は全て院 内完結(院内の医科歯科連携で対応)していた。 ◆書式を活用した連携は、最初に「院内の歯科医師が連携のコーディネーターとして関与する 病院」として静岡県立総合病院から開始し、連携の実績を積んだ上で、「院内の歯科医師が 連携のコーディネーターとして関与しない病院」、「歯科標榜のない病院」へと段階的に導入 する流れとした。 また連携依頼先である、かかりつけ歯科医に関しても、取組推進を目指した。当初はまず、 周術期口腔機能管理の病診連携に理解のある歯科医として、上記委員会に参画しているか かりつけ歯科医との連携から始め、その後、地域全体に広めていった。委員会参加メンバー は地域でも主導的な立場の歯科医が多いため、これらの歯科医との連携から着手したこと でその後の取組みを円滑に進めることができた。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆連携書式類は、利用している他の連携推進病院からも好評を得ている。また取組みの初期 に、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に携わる病院(静岡県立総合病院)との 間で、かかりつけ歯科医との連携を行っていたため、連携書式を用いて、周術期連携を何 度か実施した経験がある、かかりつけ歯科医を養成できていた。 そのため院内の歯科医師がコーディネーターとして関与しない病院や、院内に歯科部門が 無い病院の医科部門へと、連携が拡大した際も、スムーズに連携できる体制ができたと思 われる。 院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与する静岡県立総合病院において、連 携体制の構築を通じて、地域の開業医との機能分化が促進され、自院での中心的な業務で ある口腔外科の治療に専念できる点で、良い影響があると感じている。 ◆連携実績件数(診療報酬上の算定件数)は着実に増加し、令和元年度以降は年間 700 件を 超えている。また、周術期連携を通じて院内に歯科のない病院とかかりつけ歯科との連携 がスムーズになり、令和 2 年度には病院からかりつけ歯科への逆紹介が年間 1200 件余り 行われた。 【推進ポイント】 ◆地域のかかりつけ歯科医との連携にあたり、周術期の連携に向けた取組みを開始した当初 から、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与している病院において、連携を コーディネートする病院の歯科衛生士等が毎回必ず電話で丁寧に説明・依頼を行うよう配 慮している。この取組みは今でも継続しており、電話で直接やりとりを行い、患者がかかり つけ歯科医院に出向いて対応してもらう日時まで予め決めた方が、スムーズであると感じ ている。 ◆院内での医科歯科連携にあたっては、食道がん等、周術期口腔機能管理の意義が高そうな 疾患を中心に依頼し、院内用の連携書式を作成して連携を実施している。 ◆周術期口腔機能管理、及びそのための医科歯科連携の重要性を医科に理解してもらうため に、静岡市静岡歯科医師会で歯科標榜のない連携推進病院等への講師派遣や個別説明等 の取組みを続けた。静岡県立総合病院内においても歯科口腔外科から医科に同様の説明・ 協力依頼を続けており、これらの取組みを地道に継続したことで徐々に院内及び地域での 周術期口腔機能管理に係る医科歯科連携、病診連携が広がっている。 4.PDCAの推進方法 ◆連携件数の目標値は設定していないが、主に「①かかりつけ歯科医との周術期連携件数(院 内だけで周術期口腔機能管理を完結せずにかかりつけ歯科医へ依頼した件数)」、「②周術 期連携件数(院内連携を含む)」、「③周術期口腔機能管理を実施している件数全体に占め る、かかりつけ歯科医に依頼しての周術期連携件数の割合(①/②)」の3点を把握している。 この数値は現状把握に活用できると思われる。 ◆周術期口腔機能管理の実施件数全体は、診療報酬で算定されている件数(計画書を策定し た件数)から把握している。周術期連携のニーズをどの程度満たしているのか、より正確な 割合を把握するのであれば、対象疾患の手術件数等を分母とすること等が考えられるが、 該当の手術件数が多いので、現実的には把握が難しいと思われる。 ◆なお周術期口腔機能管理の重要性について、より信用性の高いエビデンスをもとに発信す るため、論文や学会発表等も行っている。
静岡市静岡歯科医師会では平成25年に周術期口腔機能管理運営委員会を立ち上げ連携しようとした病院の数を教えてください。
静岡市静岡歯科医師会では平成25年に周術期口腔機能管理運営委員会を立ち上げ連携しようとした病院の数は2で、 「静岡市内のがん診療連携拠点病院」 「静岡県地域がん診療連携推進病院」 です。
JCRRAG_013614
医療
【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病 ウイルス性肝炎って、どんな病気? ●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害 ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。 肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。 ウィルス肝炎 ●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス性肝炎の原因は? ●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。 現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。 また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。 近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。 ●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。 なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。 また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染しますが、 C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。
JCRRAG_013615
医療
【事例 10】静岡県立総合病院 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡県立総合病院の周術期口腔機能管理における医療連携の取組みを報告 する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 ◆静岡市静岡歯科医師会では平成25年に周術期口腔機能管理運営委員会を立ち上げ、静岡 市内のがん診療連携拠点病院や静岡県地域がん診療連携推進病院(以下、「連携推進病院」 という。)との周術期の医科歯科連携(病診連携)を推進している。 ◆静岡県立総合病院は、上記の取組みに参画し、連携に必要な書式・説明書の作成、また連携 書式を活用して院内の患者をかかりつけ歯科医につなぐ取組みを先駆けて進め、周術期の 連携推進に向けた中心的な役割を担った。 (連携に必要な書式・説明書の作成) ◆周術期口腔機能管理計画策定料の算定が開始された際、医療や保険の流れが分かりづらく、 算定に結びつかないのではないか、との懸念があった。そのため静岡県立総合病院の歯科 口腔外科の歯科医師が中心となって、静岡市静岡歯科医師会と協力しながら、連携書式を 作成した。同書式は、連携推進病院からかかりつけ歯科医に周術期口腔機能管理について の連携を依頼する際に用いる全ての書式(①診療情報提供書(病院→歯科医院)、②周術期 口腔機能管理計画書(歯科医院参考用)、③周術期口腔機能管理報告書、④診療情報提供書 (歯科医院→病院))をまとめて同封する形式とした。さらに各書式の用途を明記した説明 書も作成し、かかりつけ医師が初めて連携を実施する場合でも分かりやすいものとなるよ う配慮した。 (様式を用いた地域のかかりつけ歯科医との連携) ◆静岡県立総合病院では、歯科医師や歯科衛生士がコーディネーターとしての役割を担い、 周術期連携を推進した。 (その他) ◆歯科医師会がマニュアル作成等を進めるにあたっては、静岡県立総合病院の歯科医師が医 学的な見地から助言する等の協力を行った。 ◆県の周術期口腔機能管理における病診連携の取組みとしては、地域医療支援病院のうち歯 2.体制づくりのプロセス ◆静岡市静岡歯科医師会で平成 25 年に周術期口腔機能管理運営委員会が発足し、静岡県 立総合病院にも参加要請があった(口腔外科部長が参加)。委員会は 1~2 か月毎に定期開 催し、委員会の取組みの一環として、静岡県立総合病院では連携書式類の作成を主導的に 行った。この連携書式類を使用して、平成25年に静岡県立総合病院で周術期口腔機能管 理における病診連携の第 1 例目を実施した。静岡県立総合病院ではこの症例以前は全て院 内完結(院内の医科歯科連携で対応)していた。 ◆書式を活用した連携は、最初に「院内の歯科医師が連携のコーディネーターとして関与する 病院」として静岡県立総合病院から開始し、連携の実績を積んだ上で、「院内の歯科医師が 連携のコーディネーターとして関与しない病院」、「歯科標榜のない病院」へと段階的に導入 する流れとした。 また連携依頼先である、かかりつけ歯科医に関しても、取組推進を目指した。当初はまず、 周術期口腔機能管理の病診連携に理解のある歯科医として、上記委員会に参画しているか かりつけ歯科医との連携から始め、その後、地域全体に広めていった。委員会参加メンバー は地域でも主導的な立場の歯科医が多いため、これらの歯科医との連携から着手したこと でその後の取組みを円滑に進めることができた。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆連携書式類は、利用している他の連携推進病院からも好評を得ている。また取組みの初期 に、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に携わる病院(静岡県立総合病院)との 間で、かかりつけ歯科医との連携を行っていたため、連携書式を用いて、周術期連携を何 度か実施した経験がある、かかりつけ歯科医を養成できていた。 そのため院内の歯科医師がコーディネーターとして関与しない病院や、院内に歯科部門が 無い病院の医科部門へと、連携が拡大した際も、スムーズに連携できる体制ができたと思 われる。 院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与する静岡県立総合病院において、連 携体制の構築を通じて、地域の開業医との機能分化が促進され、自院での中心的な業務で ある口腔外科の治療に専念できる点で、良い影響があると感じている。 ◆連携実績件数(診療報酬上の算定件数)は着実に増加し、令和元年度以降は年間 700 件を 超えている。また、周術期連携を通じて院内に歯科のない病院とかかりつけ歯科との連携 がスムーズになり、令和 2 年度には病院からかりつけ歯科への逆紹介が年間 1200 件余り 行われた。 【推進ポイント】 ◆地域のかかりつけ歯科医との連携にあたり、周術期の連携に向けた取組みを開始した当初 から、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与している病院において、連携を コーディネートする病院の歯科衛生士等が毎回必ず電話で丁寧に説明・依頼を行うよう配 慮している。この取組みは今でも継続しており、電話で直接やりとりを行い、患者がかかり つけ歯科医院に出向いて対応してもらう日時まで予め決めた方が、スムーズであると感じ ている。 ◆院内での医科歯科連携にあたっては、食道がん等、周術期口腔機能管理の意義が高そうな 疾患を中心に依頼し、院内用の連携書式を作成して連携を実施している。 ◆周術期口腔機能管理、及びそのための医科歯科連携の重要性を医科に理解してもらうため に、静岡市静岡歯科医師会で歯科標榜のない連携推進病院等への講師派遣や個別説明等 の取組みを続けた。静岡県立総合病院内においても歯科口腔外科から医科に同様の説明・ 協力依頼を続けており、これらの取組みを地道に継続したことで徐々に院内及び地域での 周術期口腔機能管理に係る医科歯科連携、病診連携が広がっている。 4.PDCAの推進方法 ◆連携件数の目標値は設定していないが、主に「①かかりつけ歯科医との周術期連携件数(院 内だけで周術期口腔機能管理を完結せずにかかりつけ歯科医へ依頼した件数)」、「②周術 期連携件数(院内連携を含む)」、「③周術期口腔機能管理を実施している件数全体に占め る、かかりつけ歯科医に依頼しての周術期連携件数の割合(①/②)」の3点を把握している。 この数値は現状把握に活用できると思われる。 ◆周術期口腔機能管理の実施件数全体は、診療報酬で算定されている件数(計画書を策定し た件数)から把握している。周術期連携のニーズをどの程度満たしているのか、より正確な 割合を把握するのであれば、対象疾患の手術件数等を分母とすること等が考えられるが、 該当の手術件数が多いので、現実的には把握が難しいと思われる。 ◆なお周術期口腔機能管理の重要性について、より信用性の高いエビデンスをもとに発信す るため、論文や学会発表等も行っている。
静岡県立総合病院の歯科口腔外科の歯科医師が中心となって作成した連携書式に同封されている書類の数を教えてください。
静岡県立総合病院の歯科口腔外科の歯科医師が中心となって作成した連携書式に同封されている書類の数は4で、 「診療情報提供書(病院→歯科医院)」 「周術期口腔機能管理計画書(歯科医院参考用)」 「周術期口腔機能管理報告書」 「診療情報提供書(歯科医院→病院)」 です。
JCRRAG_013616
医療
【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病 ウイルス性肝炎って、どんな病気? ●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害 ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。 肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。 ウィルス肝炎 ●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス性肝炎の原因は? ●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。 現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。 また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。 近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。 ●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。 なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。 また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
A型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
A型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名ですが、 一方でB型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。
JCRRAG_013617
医療
【事例 10】静岡県立総合病院 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡県立総合病院の周術期口腔機能管理における医療連携の取組みを報告 する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 ◆静岡市静岡歯科医師会では平成25年に周術期口腔機能管理運営委員会を立ち上げ、静岡 市内のがん診療連携拠点病院や静岡県地域がん診療連携推進病院(以下、「連携推進病院」 という。)との周術期の医科歯科連携(病診連携)を推進している。 ◆静岡県立総合病院は、上記の取組みに参画し、連携に必要な書式・説明書の作成、また連携 書式を活用して院内の患者をかかりつけ歯科医につなぐ取組みを先駆けて進め、周術期の 連携推進に向けた中心的な役割を担った。 (連携に必要な書式・説明書の作成) ◆周術期口腔機能管理計画策定料の算定が開始された際、医療や保険の流れが分かりづらく、 算定に結びつかないのではないか、との懸念があった。そのため静岡県立総合病院の歯科 口腔外科の歯科医師が中心となって、静岡市静岡歯科医師会と協力しながら、連携書式を 作成した。同書式は、連携推進病院からかかりつけ歯科医に周術期口腔機能管理について の連携を依頼する際に用いる全ての書式(①診療情報提供書(病院→歯科医院)、②周術期 口腔機能管理計画書(歯科医院参考用)、③周術期口腔機能管理報告書、④診療情報提供書 (歯科医院→病院))をまとめて同封する形式とした。さらに各書式の用途を明記した説明 書も作成し、かかりつけ医師が初めて連携を実施する場合でも分かりやすいものとなるよ う配慮した。 (様式を用いた地域のかかりつけ歯科医との連携) ◆静岡県立総合病院では、歯科医師や歯科衛生士がコーディネーターとしての役割を担い、 周術期連携を推進した。 (その他) ◆歯科医師会がマニュアル作成等を進めるにあたっては、静岡県立総合病院の歯科医師が医 学的な見地から助言する等の協力を行った。 ◆県の周術期口腔機能管理における病診連携の取組みとしては、地域医療支援病院のうち歯 2.体制づくりのプロセス ◆静岡市静岡歯科医師会で平成 25 年に周術期口腔機能管理運営委員会が発足し、静岡県 立総合病院にも参加要請があった(口腔外科部長が参加)。委員会は 1~2 か月毎に定期開 催し、委員会の取組みの一環として、静岡県立総合病院では連携書式類の作成を主導的に 行った。この連携書式類を使用して、平成25年に静岡県立総合病院で周術期口腔機能管 理における病診連携の第 1 例目を実施した。静岡県立総合病院ではこの症例以前は全て院 内完結(院内の医科歯科連携で対応)していた。 ◆書式を活用した連携は、最初に「院内の歯科医師が連携のコーディネーターとして関与する 病院」として静岡県立総合病院から開始し、連携の実績を積んだ上で、「院内の歯科医師が 連携のコーディネーターとして関与しない病院」、「歯科標榜のない病院」へと段階的に導入 する流れとした。 また連携依頼先である、かかりつけ歯科医に関しても、取組推進を目指した。当初はまず、 周術期口腔機能管理の病診連携に理解のある歯科医として、上記委員会に参画しているか かりつけ歯科医との連携から始め、その後、地域全体に広めていった。委員会参加メンバー は地域でも主導的な立場の歯科医が多いため、これらの歯科医との連携から着手したこと でその後の取組みを円滑に進めることができた。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆連携書式類は、利用している他の連携推進病院からも好評を得ている。また取組みの初期 に、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に携わる病院(静岡県立総合病院)との 間で、かかりつけ歯科医との連携を行っていたため、連携書式を用いて、周術期連携を何 度か実施した経験がある、かかりつけ歯科医を養成できていた。 そのため院内の歯科医師がコーディネーターとして関与しない病院や、院内に歯科部門が 無い病院の医科部門へと、連携が拡大した際も、スムーズに連携できる体制ができたと思 われる。 院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与する静岡県立総合病院において、連 携体制の構築を通じて、地域の開業医との機能分化が促進され、自院での中心的な業務で ある口腔外科の治療に専念できる点で、良い影響があると感じている。 ◆連携実績件数(診療報酬上の算定件数)は着実に増加し、令和元年度以降は年間 700 件を 超えている。また、周術期連携を通じて院内に歯科のない病院とかかりつけ歯科との連携 がスムーズになり、令和 2 年度には病院からかりつけ歯科への逆紹介が年間 1200 件余り 行われた。 【推進ポイント】 ◆地域のかかりつけ歯科医との連携にあたり、周術期の連携に向けた取組みを開始した当初 から、院内の歯科医師がコーディネーターとして連携に関与している病院において、連携を コーディネートする病院の歯科衛生士等が毎回必ず電話で丁寧に説明・依頼を行うよう配 慮している。この取組みは今でも継続しており、電話で直接やりとりを行い、患者がかかり つけ歯科医院に出向いて対応してもらう日時まで予め決めた方が、スムーズであると感じ ている。 ◆院内での医科歯科連携にあたっては、食道がん等、周術期口腔機能管理の意義が高そうな 疾患を中心に依頼し、院内用の連携書式を作成して連携を実施している。 ◆周術期口腔機能管理、及びそのための医科歯科連携の重要性を医科に理解してもらうため に、静岡市静岡歯科医師会で歯科標榜のない連携推進病院等への講師派遣や個別説明等 の取組みを続けた。静岡県立総合病院内においても歯科口腔外科から医科に同様の説明・ 協力依頼を続けており、これらの取組みを地道に継続したことで徐々に院内及び地域での 周術期口腔機能管理に係る医科歯科連携、病診連携が広がっている。 4.PDCAの推進方法 ◆連携件数の目標値は設定していないが、主に「①かかりつけ歯科医との周術期連携件数(院 内だけで周術期口腔機能管理を完結せずにかかりつけ歯科医へ依頼した件数)」、「②周術 期連携件数(院内連携を含む)」、「③周術期口腔機能管理を実施している件数全体に占め る、かかりつけ歯科医に依頼しての周術期連携件数の割合(①/②)」の3点を把握している。 この数値は現状把握に活用できると思われる。 ◆周術期口腔機能管理の実施件数全体は、診療報酬で算定されている件数(計画書を策定し た件数)から把握している。周術期連携のニーズをどの程度満たしているのか、より正確な 割合を把握するのであれば、対象疾患の手術件数等を分母とすること等が考えられるが、 該当の手術件数が多いので、現実的には把握が難しいと思われる。 ◆なお周術期口腔機能管理の重要性について、より信用性の高いエビデンスをもとに発信す るため、論文や学会発表等も行っている。
周術期口腔機能管理、及びそのための医科歯科連携の重要性を医科に理解してもらうために、静岡市静岡歯科医師会で歯科標榜のない連携推進病院等へ行った取り組みとして挙げられている例の数を教えてください。
周術期口腔機能管理、及びそのための医科歯科連携の重要性を医科に理解してもらうために、静岡市静岡歯科医師会で歯科標榜のない連携推進病院等へ行った取り組みとして挙げられている例の数は2で、「講師派遣」、「個別説明」です。
JCRRAG_013618
医療
【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病 ウイルス性肝炎って、どんな病気? ●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害 ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。 肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。 ウィルス肝炎 ●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス性肝炎の原因は? ●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。 現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。 また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。 近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。 ●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。 なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。 また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
A型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
A型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名ですが、 一方でC型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。
JCRRAG_013619
医療
【事例 11】静岡歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡市静岡歯科医師会における災害時の歯科医療提供体制の構築における取組みを報告する。 ◆静岡市静岡歯科医師会では、市との協定(災害時の医療救護活動に関する協定)の中で、 「遺体検案」 「応急歯科医療活動」 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 を大規模災害時の歯科医師職務に挙げ、活動している。 特に「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」については、阪神淡路大震災における災害関連死の原因の約24%を誤嚥性肺炎が占めたことを受け、当歯科医師会では、歯科医師による治療を目的とした「歯科医療体制」だけでなく、行政と連携し、誤嚥性肺炎対策を含めた保健活動に向けた「歯科保健体制」の拡充にも力を入れている。 こうした取組みを限られた人材でこなすためには、平時からの体制作りが大切である。 そこで、「平時でも災害時でもすべての静岡市民が歯と口のことで困ることがないように」という目的のもと、 歯科衛生士会、歯科技工士会、行政 など、関係諸団体との連携を強化し、体制確保につなげている。 ◆体制構築にあたっては、行政との連携は必須である。 市行政において災害時の歯科医療提供体制について議論する場を設けるため、歯科医師会の働きかけによって、平成 27 年に「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(以下、「検討会」という)を設置した。その後、当歯科医師会内に「災害対策特別委員会」が置かれた。災害対策特別委員会内で検討された事項は、検討会にも共有され、歯科医師会以外にも 歯科衛生士会、 歯科技工士会、 静岡市を交えて再検討している。 災害対策特別委員会と検討会での議論を繰り返すことで、各種取組みの検討・実施を進めている。検討会での決定事項は、 静岡市 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 看護師会、 市立病院 等からなる「静岡地域災害医療対策検討会」にも報告される。 ◆なお、静岡市には、静岡市静岡歯科医師会の他、静岡市清水歯科医師会がある。両歯科医師会は災害の検討会には構成員として声を掛け、お互いに足並みを揃え連携している。 (1) 「災害対策特別委員会」による活動 (2) 「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動を通じた主な取組みは、以下の通り。 (1)「災害対策特別委員会」による活動 【アクションカード作成・配布】 ◆当歯科医師会には現在 280 名程度の会員がおり、災害時の歯科保健医療体制を構築するにあたっては、会員の歯科医師に対する意識付けの実施や活動指針の定着など、会員への働きかけが大きな課題であった。そこで、解決策のひとつとして、災害対策特別委員会で協議を行い、平成 29 年に「大規模災害時行動計画」を制定した。 ◆その中で、発災後1週間~10 日間、当会の歯科医師は外部の支援がない中で対応を行う必要があるため、各人がカードを見ればすぐに災害時の対応が把握できるよう、災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードを用意した。 ◆アクションカードは 会員用、 理事・幹事用、 職員用 に分かれており、混乱をきたさないよう、役職に応じて 1 種類だけカードを配布している。理事・幹事・職員は年1回の防災訓練時にアクションカードを見ながら立ち上げ訓練を行っている。 ◆作成にあたっては、日本歯科医師会の災害歯科保健医療 標準テキストに付属するアクションカードを参考にしたものの、発災時に「当会の歯科医師がおおよそ何をしたら良いかが理解できる」ものを作成するために、多くの工夫が必要であった。 【災害対策本部立上訓練】 ◆12月の第一週日曜日は市の防災訓練の日であり、歯科医師会においても、理事、監事、歯科医師会職員 がアクションカードを見ながら災害対策本部立上訓練を行っている。当歯科医師会では理事が 2 年に1度交代するので、平成 29 年から毎年訓練を行うことで、一貫した災害時歯科保健医療体制が提供できるようにしている。 ◆なお一般の会員についても、全会員が自分の地域の救護所に割り当てられており、皆それぞれに同じ日に防災訓練を行っている。 ◆防災訓練同日には、 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 によるミーティングの場も設けている。訓練の 1 か月前(11 月)から会報を通じ、会員の出席を促している。 ◆以前より、市の三師会同士で連携を重ねていたが、救護所の地区や範囲が団体ごとに異なるため、発災時の連携には不安があった。東日本大震災発災以降、平成 29 年に三師会統一の班を再編し、救護所の周知、訓練参加を呼び掛け、連携を強化している。
静岡市静岡歯科医師会では、市との協定の中で大規模災害時の歯科医師職務に挙げている項目の数を教えてください。
静岡市静岡歯科医師会では、市との協定の中で大規模災害時の歯科医師職務に挙げている項目の数は3で、 「遺体検案」、 「応急歯科医療活動」、 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 です。
JCRRAG_013620
医療
【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病 ウイルス性肝炎って、どんな病気? ●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害 ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。 肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。 ウィルス肝炎 ●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス性肝炎の原因は? ●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。 現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。 また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。 近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。 ●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。 なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。 また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
A型肝炎ウイルスとD型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
A型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名ですが、 一方でD型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
JCRRAG_013621
医療
【事例 11】静岡歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡市静岡歯科医師会における災害時の歯科医療提供体制の構築における取組みを報告する。 ◆静岡市静岡歯科医師会では、市との協定(災害時の医療救護活動に関する協定)の中で、 「遺体検案」 「応急歯科医療活動」 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 を大規模災害時の歯科医師職務に挙げ、活動している。 特に「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」については、阪神淡路大震災における災害関連死の原因の約24%を誤嚥性肺炎が占めたことを受け、当歯科医師会では、歯科医師による治療を目的とした「歯科医療体制」だけでなく、行政と連携し、誤嚥性肺炎対策を含めた保健活動に向けた「歯科保健体制」の拡充にも力を入れている。 こうした取組みを限られた人材でこなすためには、平時からの体制作りが大切である。 そこで、「平時でも災害時でもすべての静岡市民が歯と口のことで困ることがないように」という目的のもと、 歯科衛生士会、歯科技工士会、行政 など、関係諸団体との連携を強化し、体制確保につなげている。 ◆体制構築にあたっては、行政との連携は必須である。 市行政において災害時の歯科医療提供体制について議論する場を設けるため、歯科医師会の働きかけによって、平成 27 年に「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(以下、「検討会」という)を設置した。その後、当歯科医師会内に「災害対策特別委員会」が置かれた。災害対策特別委員会内で検討された事項は、検討会にも共有され、歯科医師会以外にも 歯科衛生士会、 歯科技工士会、 静岡市を交えて再検討している。 災害対策特別委員会と検討会での議論を繰り返すことで、各種取組みの検討・実施を進めている。検討会での決定事項は、 静岡市 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 看護師会、 市立病院 等からなる「静岡地域災害医療対策検討会」にも報告される。 ◆なお、静岡市には、静岡市静岡歯科医師会の他、静岡市清水歯科医師会がある。両歯科医師会は災害の検討会には構成員として声を掛け、お互いに足並みを揃え連携している。 (1) 「災害対策特別委員会」による活動 (2) 「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動を通じた主な取組みは、以下の通り。 (1)「災害対策特別委員会」による活動 【アクションカード作成・配布】 ◆当歯科医師会には現在 280 名程度の会員がおり、災害時の歯科保健医療体制を構築するにあたっては、会員の歯科医師に対する意識付けの実施や活動指針の定着など、会員への働きかけが大きな課題であった。そこで、解決策のひとつとして、災害対策特別委員会で協議を行い、平成 29 年に「大規模災害時行動計画」を制定した。 ◆その中で、発災後1週間~10 日間、当会の歯科医師は外部の支援がない中で対応を行う必要があるため、各人がカードを見ればすぐに災害時の対応が把握できるよう、災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードを用意した。 ◆アクションカードは 会員用、 理事・幹事用、 職員用 に分かれており、混乱をきたさないよう、役職に応じて 1 種類だけカードを配布している。理事・幹事・職員は年1回の防災訓練時にアクションカードを見ながら立ち上げ訓練を行っている。 ◆作成にあたっては、日本歯科医師会の災害歯科保健医療 標準テキストに付属するアクションカードを参考にしたものの、発災時に「当会の歯科医師がおおよそ何をしたら良いかが理解できる」ものを作成するために、多くの工夫が必要であった。 【災害対策本部立上訓練】 ◆12月の第一週日曜日は市の防災訓練の日であり、歯科医師会においても、理事、監事、歯科医師会職員 がアクションカードを見ながら災害対策本部立上訓練を行っている。当歯科医師会では理事が 2 年に1度交代するので、平成 29 年から毎年訓練を行うことで、一貫した災害時歯科保健医療体制が提供できるようにしている。 ◆なお一般の会員についても、全会員が自分の地域の救護所に割り当てられており、皆それぞれに同じ日に防災訓練を行っている。 ◆防災訓練同日には、 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 によるミーティングの場も設けている。訓練の 1 か月前(11 月)から会報を通じ、会員の出席を促している。 ◆以前より、市の三師会同士で連携を重ねていたが、救護所の地区や範囲が団体ごとに異なるため、発災時の連携には不安があった。東日本大震災発災以降、平成 29 年に三師会統一の班を再編し、救護所の周知、訓練参加を呼び掛け、連携を強化している。
災害対策特別委員会内で検討された事項を再検討する組織の数を教えてください。
災害対策特別委員会内で検討された事項を再検討する組織の数は3で、 「歯科衛生士会」 「歯科技工士会」 「静岡市」 です。
JCRRAG_013622
医療
【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病 ウイルス性肝炎って、どんな病気? ●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害 ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。 肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。 ウィルス肝炎 ●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス性肝炎の原因は? ●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。 現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。 また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。 近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。 ●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの? C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。 なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。 また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。
A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
A型とE型は糞便/経口感染です。 A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名ですが、 一方でE型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。
JCRRAG_013623
医療
【事例 11】静岡歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡市静岡歯科医師会における災害時の歯科医療提供体制の構築における取組みを報告する。 ◆静岡市静岡歯科医師会では、市との協定(災害時の医療救護活動に関する協定)の中で、 「遺体検案」 「応急歯科医療活動」 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 を大規模災害時の歯科医師職務に挙げ、活動している。 特に「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」については、阪神淡路大震災における災害関連死の原因の約24%を誤嚥性肺炎が占めたことを受け、当歯科医師会では、歯科医師による治療を目的とした「歯科医療体制」だけでなく、行政と連携し、誤嚥性肺炎対策を含めた保健活動に向けた「歯科保健体制」の拡充にも力を入れている。 こうした取組みを限られた人材でこなすためには、平時からの体制作りが大切である。 そこで、「平時でも災害時でもすべての静岡市民が歯と口のことで困ることがないように」という目的のもと、 歯科衛生士会、歯科技工士会、行政 など、関係諸団体との連携を強化し、体制確保につなげている。 ◆体制構築にあたっては、行政との連携は必須である。 市行政において災害時の歯科医療提供体制について議論する場を設けるため、歯科医師会の働きかけによって、平成 27 年に「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(以下、「検討会」という)を設置した。その後、当歯科医師会内に「災害対策特別委員会」が置かれた。災害対策特別委員会内で検討された事項は、検討会にも共有され、歯科医師会以外にも 歯科衛生士会、 歯科技工士会、 静岡市を交えて再検討している。 災害対策特別委員会と検討会での議論を繰り返すことで、各種取組みの検討・実施を進めている。検討会での決定事項は、 静岡市市役所 静岡市医師会、 静岡市歯科医師会、 静岡市薬剤師会、 静岡市看護師会、 静岡市立病院 等からなる「静岡地域災害医療対策検討会」にも報告される。 ◆なお、静岡市には、静岡市静岡歯科医師会の他、静岡市清水歯科医師会がある。両歯科医師会は災害の検討会には構成員として声を掛け、お互いに足並みを揃え連携している。 (1) 「災害対策特別委員会」による活動 (2) 「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動を通じた主な取組みは、以下の通り。 (1)「災害対策特別委員会」による活動 【アクションカード作成・配布】 ◆当歯科医師会には現在 280 名程度の会員がおり、災害時の歯科保健医療体制を構築するにあたっては、会員の歯科医師に対する意識付けの実施や活動指針の定着など、会員への働きかけが大きな課題であった。そこで、解決策のひとつとして、災害対策特別委員会で協議を行い、平成 29 年に「大規模災害時行動計画」を制定した。 ◆その中で、発災後1週間~10 日間、当会の歯科医師は外部の支援がない中で対応を行う必要があるため、各人がカードを見ればすぐに災害時の対応が把握できるよう、災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードを用意した。 ◆アクションカードは 会員用、 理事・幹事用、 職員用 に分かれており、混乱をきたさないよう、役職に応じて 1 種類だけカードを配布している。理事・幹事・職員は年1回の防災訓練時にアクションカードを見ながら立ち上げ訓練を行っている。 ◆作成にあたっては、日本歯科医師会の災害歯科保健医療 標準テキストに付属するアクションカードを参考にしたものの、発災時に「当会の歯科医師がおおよそ何をしたら良いかが理解できる」ものを作成するために、多くの工夫が必要であった。 【災害対策本部立上訓練】 ◆12月の第一週日曜日は市の防災訓練の日であり、歯科医師会においても、理事、監事、歯科医師会職員 がアクションカードを見ながら災害対策本部立上訓練を行っている。当歯科医師会では理事が 2 年に1度交代するので、平成 29 年から毎年訓練を行うことで、一貫した災害時歯科保健医療体制が提供できるようにしている。 ◆なお一般の会員についても、全会員が自分の地域の救護所に割り当てられており、皆それぞれに同じ日に防災訓練を行っている。 ◆防災訓練同日には、 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 によるミーティングの場も設けている。訓練の 1 か月前(11 月)から会報を通じ、会員の出席を促している。 ◆以前より、市の三師会同士で連携を重ねていたが、救護所の地区や範囲が団体ごとに異なるため、発災時の連携には不安があった。東日本大震災発災以降、平成 29 年に三師会統一の班を再編し、救護所の周知、訓練参加を呼び掛け、連携を強化している。
静岡地域災害医療対策検討会を構成している組織の属性数を教えてください。
静岡地域災害医療対策検討会を構成している組織の属性数は6で、 「静岡市市役所」、「静岡市医師会」、「静岡市歯科医師会」、「静岡市薬剤師会」、「静岡市看護師会」、「静岡市立病院」です。
JCRRAG_013624
医療
●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス肝炎について 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 2.ウイルス肝炎の病態 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、それを排除しようとする人間の免疫反応で肝細胞が攻撃され、肝炎が発症します。肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に大きく分かれます。 急性肝炎は、初めてウイルスが感染した時に、肝臓に強い炎症が起こる状態です。A型、E型、成人のB型肝炎ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。 慢性肝炎は、急性肝炎が起こってもウイルスが完全に排除されず、肝臓の炎症が持続する状態を言います。C型肝炎ウイルスに感染した人の約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。この「慢性肝炎→肝硬変→肝癌」という一連の流れをくい止めることが、ウイルス肝炎治療における一番の課題です。
B型肝炎とC型肝炎の違いを説明して下さい。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病で、成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 その一方で、C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。
JCRRAG_013625
医療
【事例 11】静岡歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡市静岡歯科医師会における災害時の歯科医療提供体制の構築における取組みを報告する。 ◆静岡市静岡歯科医師会では、市との協定(災害時の医療救護活動に関する協定)の中で、 「遺体検案」 「応急歯科医療活動」 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 を大規模災害時の歯科医師職務に挙げ、活動している。 特に「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」については、阪神淡路大震災における災害関連死の原因の約24%を誤嚥性肺炎が占めたことを受け、当歯科医師会では、歯科医師による治療を目的とした「歯科医療体制」だけでなく、行政と連携し、誤嚥性肺炎対策を含めた保健活動に向けた「歯科保健体制」の拡充にも力を入れている。 こうした取組みを限られた人材でこなすためには、平時からの体制作りが大切である。 そこで、「平時でも災害時でもすべての静岡市民が歯と口のことで困ることがないように」という目的のもと、 歯科衛生士会、歯科技工士会、行政 など、関係諸団体との連携を強化し、体制確保につなげている。 ◆体制構築にあたっては、行政との連携は必須である。 市行政において災害時の歯科医療提供体制について議論する場を設けるため、歯科医師会の働きかけによって、平成 27 年に「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(以下、「検討会」という)を設置した。その後、当歯科医師会内に「災害対策特別委員会」が置かれた。災害対策特別委員会内で検討された事項は、検討会にも共有され、歯科医師会以外にも 歯科衛生士会、 歯科技工士会、 静岡市を交えて再検討している。 災害対策特別委員会と検討会での議論を繰り返すことで、各種取組みの検討・実施を進めている。検討会での決定事項は、 静岡市 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 看護師会、 市立病院 等からなる「静岡地域災害医療対策検討会」にも報告される。 ◆なお、静岡市には、静岡市静岡歯科医師会の他、静岡市清水歯科医師会がある。両歯科医師会は災害の検討会には構成員として声を掛け、お互いに足並みを揃え連携している。 (1) 「災害対策特別委員会」による活動 (2) 「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動を通じた主な取組みは、以下の通り。 (1)「災害対策特別委員会」による活動 【アクションカード作成・配布】 ◆当歯科医師会には現在 280 名程度の会員がおり、災害時の歯科保健医療体制を構築するにあたっては、会員の歯科医師に対する意識付けの実施や活動指針の定着など、会員への働きかけが大きな課題であった。そこで、解決策のひとつとして、災害対策特別委員会で協議を行い、平成 29 年に「大規模災害時行動計画」を制定した。 ◆その中で、発災後1週間~10 日間、当会の歯科医師は外部の支援がない中で対応を行う必要があるため、各人がカードを見ればすぐに災害時の対応が把握できるよう、災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードを用意した。 ◆アクションカードは 会員用、 理事・幹事用、 職員用 に分かれており、混乱をきたさないよう、役職に応じて 1 種類だけカードを配布している。理事・幹事・職員は年1回の防災訓練時にアクションカードを見ながら立ち上げ訓練を行っている。 ◆作成にあたっては、日本歯科医師会の災害歯科保健医療 標準テキストに付属するアクションカードを参考にしたものの、発災時に「当会の歯科医師がおおよそ何をしたら良いかが理解できる」ものを作成するために、多くの工夫が必要であった。 【災害対策本部立上訓練】 ◆12月の第一週日曜日は市の防災訓練の日であり、歯科医師会においても、理事、監事、歯科医師会職員 がアクションカードを見ながら災害対策本部立上訓練を行っている。当歯科医師会では理事が 2 年に1度交代するので、平成 29 年から毎年訓練を行うことで、一貫した災害時歯科保健医療体制が提供できるようにしている。 ◆なお一般の会員についても、全会員が自分の地域の救護所に割り当てられており、皆それぞれに同じ日に防災訓練を行っている。 ◆防災訓練同日には、 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 によるミーティングの場も設けている。訓練の 1 か月前(11 月)から会報を通じ、会員の出席を促している。 ◆以前より、市の三師会同士で連携を重ねていたが、救護所の地区や範囲が団体ごとに異なるため、発災時の連携には不安があった。東日本大震災発災以降、平成 29 年に三師会統一の班を再編し、救護所の周知、訓練参加を呼び掛け、連携を強化している。
災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードの種類数を教えてください。
災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードの種類数は3で、 「会員用」 「理事・幹事用」 「職員用」 です。
JCRRAG_013626
医療
●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス肝炎について 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 2.ウイルス肝炎の病態 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、それを排除しようとする人間の免疫反応で肝細胞が攻撃され、肝炎が発症します。肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に大きく分かれます。 急性肝炎は、初めてウイルスが感染した時に、肝臓に強い炎症が起こる状態です。A型、E型、成人のB型肝炎ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。 慢性肝炎は、急性肝炎が起こってもウイルスが完全に排除されず、肝臓の炎症が持続する状態を言います。C型肝炎ウイルスに感染した人の約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。この「慢性肝炎→肝硬変→肝癌」という一連の流れをくい止めることが、ウイルス肝炎治療における一番の課題です。
A型肝炎ウィルスとB型肝炎ウィルスでの感染経路の違いを説明して下さい。
A型肝炎ウィルスとB型肝炎ウィルスでの感染経路の違いは、A型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。 B型は血液で感染します。ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。
JCRRAG_013627
医療
【事例 11】静岡歯科医師会 1.事例の概要 ◆本事例では、静岡市静岡歯科医師会における災害時の歯科医療提供体制の構築における取組みを報告する。 ◆静岡市静岡歯科医師会では、市との協定(災害時の医療救護活動に関する協定)の中で、 「遺体検案」 「応急歯科医療活動」 「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」 を大規模災害時の歯科医師職務に挙げ、活動している。 特に「誤嚥性肺炎を防ぐための歯科保健活動」については、阪神淡路大震災における災害関連死の原因の約24%を誤嚥性肺炎が占めたことを受け、当歯科医師会では、歯科医師による治療を目的とした「歯科医療体制」だけでなく、行政と連携し、誤嚥性肺炎対策を含めた保健活動に向けた「歯科保健体制」の拡充にも力を入れている。 こうした取組みを限られた人材でこなすためには、平時からの体制作りが大切である。 そこで、「平時でも災害時でもすべての静岡市民が歯と口のことで困ることがないように」という目的のもと、 歯科衛生士会、歯科技工士会、行政 など、関係諸団体との連携を強化し、体制確保につなげている。 ◆体制構築にあたっては、行政との連携は必須である。 市行政において災害時の歯科医療提供体制について議論する場を設けるため、歯科医師会の働きかけによって、平成 27 年に「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(以下、「検討会」という)を設置した。その後、当歯科医師会内に「災害対策特別委員会」が置かれた。災害対策特別委員会内で検討された事項は、検討会にも共有され、歯科医師会以外にも 歯科衛生士会、 歯科技工士会、 静岡市を交えて再検討している。 災害対策特別委員会と検討会での議論を繰り返すことで、各種取組みの検討・実施を進めている。検討会での決定事項は、 静岡市 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 看護師会、 市立病院 等からなる「静岡地域災害医療対策検討会」にも報告される。 ◆なお、静岡市には、静岡市静岡歯科医師会の他、静岡市清水歯科医師会がある。両歯科医師会は災害の検討会には構成員として声を掛け、お互いに足並みを揃え連携している。 (1) 「災害対策特別委員会」による活動 (2) 「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動を通じた主な取組みは、以下の通り。 (1)「災害対策特別委員会」による活動 【アクションカード作成・配布】 ◆当歯科医師会には現在 280 名程度の会員がおり、災害時の歯科保健医療体制を構築するにあたっては、会員の歯科医師に対する意識付けの実施や活動指針の定着など、会員への働きかけが大きな課題であった。そこで、解決策のひとつとして、災害対策特別委員会で協議を行い、平成 29 年に「大規模災害時行動計画」を制定した。 ◆その中で、発災後1週間~10 日間、当会の歯科医師は外部の支援がない中で対応を行う必要があるため、各人がカードを見ればすぐに災害時の対応が把握できるよう、災害時の行動を分かりやすく示したアクションカードを用意した。 ◆アクションカードは 会員用、 理事・幹事用、 職員用 に分かれており、混乱をきたさないよう、役職に応じて 1 種類だけカードを配布している。理事・幹事・職員は年1回の防災訓練時にアクションカードを見ながら立ち上げ訓練を行っている。 ◆作成にあたっては、日本歯科医師会の災害歯科保健医療 標準テキストに付属するアクションカードを参考にしたものの、発災時に「当会の歯科医師がおおよそ何をしたら良いかが理解できる」ものを作成するために、多くの工夫が必要であった。 【災害対策本部立上訓練】 ◆12月の第一週日曜日は市の防災訓練の日であり、歯科医師会においても、理事、監事、歯科医師会職員 がアクションカードを見ながら災害対策本部立上訓練を行っている。当歯科医師会では理事が 2 年に1度交代するので、平成 29 年から毎年訓練を行うことで、一貫した災害時歯科保健医療体制が提供できるようにしている。 ◆なお一般の会員についても、全会員が自分の地域の救護所に割り当てられており、皆それぞれに同じ日に防災訓練を行っている。 ◆防災訓練同日には、 医師会、 歯科医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 によるミーティングの場も設けている。訓練の 1 か月前(11 月)から会報を通じ、会員の出席を促している。 ◆以前より、市の三師会同士で連携を重ねていたが、救護所の地区や範囲が団体ごとに異なるため、発災時の連携には不安があった。東日本大震災発災以降、平成 29 年に三師会統一の班を再編し、救護所の周知、訓練参加を呼び掛け、連携を強化している。
市の防災訓練に設けられているミーティングに参加する組織の数を教えてください。
市の防災訓練に設けられているミーティングに参加する組織の数は4で、 「医師会」 「歯科医師会」 「薬剤師会」 「自主防災組織」 です。
JCRRAG_013628
医療
●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス肝炎について 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 2.ウイルス肝炎の病態 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、それを排除しようとする人間の免疫反応で肝細胞が攻撃され、肝炎が発症します。肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に大きく分かれます。 急性肝炎は、初めてウイルスが感染した時に、肝臓に強い炎症が起こる状態です。A型、E型、成人のB型肝炎ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。 慢性肝炎は、急性肝炎が起こってもウイルスが完全に排除されず、肝臓の炎症が持続する状態を言います。C型肝炎ウイルスに感染した人の約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。この「慢性肝炎→肝硬変→肝癌」という一連の流れをくい止めることが、ウイルス肝炎治療における一番の課題です。
A型肝炎ウィルスとC型肝炎ウイルスでの病態の違いを説明して下さい。
A型肝炎ウィルスとC型肝炎ウイルスでの病態の違いは、ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病ですが、 その一方でC型肝炎ウイルスに感染した人は約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。
JCRRAG_013629
医療
【避難所・救護所での活動体制】 ◆避難所・救護所では、ひと目で 歯科医師 歯科衛生士 歯科技工士 だと認識できた方がスムーズな活動・連携につながるため、黄色の「災害用ベスト」を作成・配布している。 ◆発災時は市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他、 市行政が 静岡市医療救護対策本部 静岡市歯科対策班 を立ち上げることとしている。災害時に市と歯科医師会が活動の本部を同じ建物内に置くことで、情報を随時共有しながら的確な指示がスムーズに行える連携体制が組めるよう配慮している。 【災害研修会の開催・周知啓発】 ◆静岡市では、歯と口の健康週間(6/4~10)内の取組みの一環として、6 月第1日曜日に「お口健康歯ッピーフェア」というイベントを市内の公園で行っている。毎年2,000~3,000人の集客がある大きなイベントで、その一画に歯科医師会のブースを設置し、水が不足した際の口腔洗浄体験をしていただいている。サンスター(株)の協力を得て、毎年200~300のサンプルを用意するが、すぐになくなってしまうなど、人々の関心の高さが伺える。 ◆静岡市清水歯科医師会との共催による市民向け災害歯科シンポジウムを隔年開催するほか、災害歯科医に関する普及啓発のため、 歯科医師 診療所スタッフ 向けに災害研修会も行っている。 (2)「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動 【歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録】 ◆災害時には誤嚥性肺炎による死者が多く、発災後 2 週間でピークを迎えることが分かっている。避難所等での早期の口腔ケアを組織的に行い、誤嚥性肺炎を予防することが重要である。そこで、「静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録要綱」を制定し、歯科衛生士に協力を仰いでいる。 ◆「ボランティア」と名前にはついているが、災害救助法に基づく活動となる。現時点で 196人の歯科衛生士が登録しており、このような協力者リストがあることは全国的にも先進的な取組みである。 ◆新規登録者の募集、既存登録者の知識アップデートを 目的に、市と静岡市静岡歯科医師会、静岡市清水歯科医師会、静岡県歯科衛生士会、静岡県歯科技工士会の共催による、登録者を対象とした研修会も年 1 回ペースで開催している(今までに 4 回開催)。 【歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアチーム編成】 ◆上記の歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア以外にも、避難所等で要介護者等の口腔ケアを中心とした歯科保健活動に従事する口腔ケアチームを編成している。事前登録した歯科医師や歯科衛生士で構成され、口腔ケアリュックの準備や、災害用ベスト着用を行うなど、チームとしてスムーズな連携ができるようにしている。 【歯科技工士の協力】 ◆過去の災害では、入れ歯の破損・紛失により、食事に支障をきたす被災者が多くいたことから、市内歯科技工所と連携し、入れ歯製作や修理にあたる歯科技工士の協力を仰いでいる。 2.体制づくりのプロセス 【「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」「災害対策特別委員会」の設置】 ◆阪神淡路大震災で災害時の口腔ケアが注目されたことをきっかけに、平成 11 年から災害対策への取組みを始めた。 その後、中越沖地震が発生し、さらには、被災者の口腔ケアが十分に行われておらず誤嚥性肺炎を招き、災害関連死につながることが明らかになった。これらを受け、歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、 会員管理や各自治体との兼ね合い 各種団体や行政との連携が煩雑した事 さからなかなか話が進まなかった。 平成 23 年の東日本大震災をきっかけに、市と歯科医師会による体制整備を市に強く働きかけたところ、災害医療所管課である市保健医療課からの理解を得て、一気に話が進み始めた。そこには、南海トラフ地震への懸念という、土地的な背景も影響したと思われる。 ◆平成 24 年には、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会、市立病院等の災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され、 災害時の連携 医療救護体制の課題整理 を行った。 ◆さらに、平成 27 年には、歯科医師会からの働きかけにより、「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(検討会)が市に設置された。これにより、災害時の歯科医療、歯科保健対策等のテーマに特化して、 関係機関の役割の確認、 情報共有、 災害時歯科医療に関する問題・課題 等について話し合う場が設けられた。その後、歯科医師会内に「災害対策特別委員会」を設置し、具体的な対応を検討する運びとなった。 ◆設立以降、検討会は 3 か月に 1 回の頻度で定期的に実施され、これまでに 13 回の開催実績がある。13 回目で、講演会やシンポジウム開催を含めた、おおよその活動計画が策定されたため、以降は不定期開催としている。なお、14 回目以降はコロナの影響で開催が出来ていない状況である。 【医療救護に関する協定の見直し】 ◆災害訓練に当歯科医師会が参加するようになったことで、当会会員の意識が向上している。その中で、平成 31 年には、静岡市と静岡・清水歯科医師会との間で締結した「災害時の医療救護活動に関する協定」(平成 19 年作成)の見直しを行った。 当初、発災時の歯科医師の職務としては「死体の検案」のみが記載された。歯科医師の役割が身元確認だけではないことを市に訴えかけ、 ・救護所における傷病者に対する救護活動 ・口腔ケア等の歯科保健活動 ・身元確認のための歯牙鑑定 を 柱として、記載を修正した。
避難所・救護所においてひと目で認識させるために「災害用ベスト」を作成・配布している医療関係者の種類を教えてください。
避難所・救護所においてひと目で認識させるために「災害用ベスト」を作成・配布している医療関係者の種類は3で、 「歯科医師」 「歯科衛生士」 「歯科技工士」 です。
JCRRAG_013630
医療
●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス肝炎について 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 2.ウイルス肝炎の病態 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、それを排除しようとする人間の免疫反応で肝細胞が攻撃され、肝炎が発症します。肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に大きく分かれます。 急性肝炎は、初めてウイルスが感染した時に、肝臓に強い炎症が起こる状態です。A型、E型、成人のB型肝炎ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。 慢性肝炎は、急性肝炎が起こってもウイルスが完全に排除されず、肝臓の炎症が持続する状態を言います。C型肝炎ウイルスに感染した人の約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。この「慢性肝炎→肝硬変→肝癌」という一連の流れをくい止めることが、ウイルス肝炎治療における一番の課題です。
C型肝炎ウィルスとE型肝炎ウイルスの感染経路の違いを説明して下さい。
C型肝炎とE型肝炎の感染経路の違いは、血液感染でC型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病ですが、 その一方でE型肝炎ウイルスは糞便/経口感染で、E型肝炎ウイルスは日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。
JCRRAG_013631
医療
【避難所・救護所での活動体制】 ◆避難所・救護所では、ひと目で 歯科医師 歯科衛生士 歯科技工士 だと認識できた方がスムーズな活動・連携につながるため、黄色の「災害用ベスト」を作成・配布している。 ◆発災時は市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他、 市行政が 静岡市医療救護対策本部 静岡市歯科対策班 を立ち上げることとしている。災害時に市と歯科医師会が活動の本部を同じ建物内に置くことで、情報を随時共有しながら的確な指示がスムーズに行える連携体制が組めるよう配慮している。 【災害研修会の開催・周知啓発】 ◆静岡市では、歯と口の健康週間(6/4~10)内の取組みの一環として、6 月第1日曜日に「お口健康歯ッピーフェア」というイベントを市内の公園で行っている。毎年2,000~3,000人の集客がある大きなイベントで、その一画に歯科医師会のブースを設置し、水が不足した際の口腔洗浄体験をしていただいている。サンスター(株)の協力を得て、毎年200~300のサンプルを用意するが、すぐになくなってしまうなど、人々の関心の高さが伺える。 ◆静岡市清水歯科医師会との共催による市民向け災害歯科シンポジウムを隔年開催するほか、災害歯科医に関する普及啓発のため、 歯科医師 診療所スタッフ 向けに災害研修会も行っている。 (2)「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動 【歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録】 ◆災害時には誤嚥性肺炎による死者が多く、発災後 2 週間でピークを迎えることが分かっている。避難所等での早期の口腔ケアを組織的に行い、誤嚥性肺炎を予防することが重要である。そこで、「静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録要綱」を制定し、歯科衛生士に協力を仰いでいる。 ◆「ボランティア」と名前にはついているが、災害救助法に基づく活動となる。現時点で 196人の歯科衛生士が登録しており、このような協力者リストがあることは全国的にも先進的な取組みである。 ◆新規登録者の募集、既存登録者の知識アップデートを 目的に、市と静岡市静岡歯科医師会、静岡市清水歯科医師会、静岡県歯科衛生士会、静岡県歯科技工士会の共催による、登録者を対象とした研修会も年 1 回ペースで開催している(今までに 4 回開催)。 【歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアチーム編成】 ◆上記の歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア以外にも、避難所等で要介護者等の口腔ケアを中心とした歯科保健活動に従事する口腔ケアチームを編成している。事前登録した歯科医師や歯科衛生士で構成され、口腔ケアリュックの準備や、災害用ベスト着用を行うなど、チームとしてスムーズな連携ができるようにしている。 【歯科技工士の協力】 ◆過去の災害では、入れ歯の破損・紛失により、食事に支障をきたす被災者が多くいたことから、市内歯科技工所と連携し、入れ歯製作や修理にあたる歯科技工士の協力を仰いでいる。 2.体制づくりのプロセス 【「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」「災害対策特別委員会」の設置】 ◆阪神淡路大震災で災害時の口腔ケアが注目されたことをきっかけに、平成 11 年から災害対策への取組みを始めた。 その後、中越沖地震が発生し、さらには、被災者の口腔ケアが十分に行われておらず誤嚥性肺炎を招き、災害関連死につながることが明らかになった。これらを受け、歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、 会員管理や各自治体との兼ね合い 各種団体や行政との連携が煩雑した事 さからなかなか話が進まなかった。 平成 23 年の東日本大震災をきっかけに、市と歯科医師会による体制整備を市に強く働きかけたところ、災害医療所管課である市保健医療課からの理解を得て、一気に話が進み始めた。そこには、南海トラフ地震への懸念という、土地的な背景も影響したと思われる。 ◆平成 24 年には、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会、市立病院等の災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され、 災害時の連携 医療救護体制の課題整理 を行った。 ◆さらに、平成 27 年には、歯科医師会からの働きかけにより、「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(検討会)が市に設置された。これにより、災害時の歯科医療、歯科保健対策等のテーマに特化して、 関係機関の役割の確認、 情報共有、 災害時歯科医療に関する問題・課題 等について話し合う場が設けられた。その後、歯科医師会内に「災害対策特別委員会」を設置し、具体的な対応を検討する運びとなった。 ◆設立以降、検討会は 3 か月に 1 回の頻度で定期的に実施され、これまでに 13 回の開催実績がある。13 回目で、講演会やシンポジウム開催を含めた、おおよその活動計画が策定されたため、以降は不定期開催としている。なお、14 回目以降はコロナの影響で開催が出来ていない状況である。 【医療救護に関する協定の見直し】 ◆災害訓練に当歯科医師会が参加するようになったことで、当会会員の意識が向上している。その中で、平成 31 年には、静岡市と静岡・清水歯科医師会との間で締結した「災害時の医療救護活動に関する協定」(平成 19 年作成)の見直しを行った。 当初、発災時の歯科医師の職務としては「死体の検案」のみが記載された。歯科医師の役割が身元確認だけではないことを市に訴えかけ、 ・救護所における傷病者に対する救護活動 ・口腔ケア等の歯科保健活動 ・身元確認のための歯牙鑑定 を 柱として、記載を修正した。
発災時には、市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他に市行政が立ち上げる組織の数を教えてください。
発災時には、市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他に市行政が立ち上げる組織の数は2で、 「静岡市医療救護対策本部」 「静岡市歯科対策班」 です。
JCRRAG_013632
医療
●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。 ●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。 残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。 C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。 ウイルス肝炎について 1. 肝炎ウイルスと感染経路 肝炎ウイルスは、肝臓に感染し肝炎を発症させるウイルスで、1965年にB型肝炎ウイルスが発見されてから現在まで、A,B,C,D,E型の5種類が見つかっています。A型とE型は糞便/経口感染で、A型肝炎は生ガキを食べて感染することが有名です。E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。B型、C型は血液で感染し、ウイルスの存在が知られていなかった頃の輸血や、医療従事者の針刺し事故、性交渉、入れ墨などが感染源となっています。B型肝炎は母子感染が問題となっていましたが、現在はワクチンやグロブリンで予防できます。C型肝炎では、母子感染や性交渉での感染は少ないと言われています。D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 2.ウイルス肝炎の病態 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、それを排除しようとする人間の免疫反応で肝細胞が攻撃され、肝炎が発症します。肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に大きく分かれます。 急性肝炎は、初めてウイルスが感染した時に、肝臓に強い炎症が起こる状態です。A型、E型、成人のB型肝炎ウイルス初感染では、著しい肝障害の後にウイルスが排除され自然に治癒しますが、ごくまれに重症化し(劇症肝炎)生命に関わることもあります。 慢性肝炎は、急性肝炎が起こってもウイルスが完全に排除されず、肝臓の炎症が持続する状態を言います。C型肝炎ウイルスに感染した人の約7割が慢性化し、またB型肝炎ウイルスの母子感染も慢性化します。慢性肝炎の状態になると、長い時間(10?20年)をかけて肝硬変へと進行し、更にそこから高率に肝癌が発生します。現在の肝癌患者の実に9割以上は、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している人です。この「慢性肝炎→肝硬変→肝癌」という一連の流れをくい止めることが、ウイルス肝炎治療における一番の課題です。
D型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスの違いを説明して下さい。
D型肝炎は血液感染ですが、日本にはありません。 その一方、E型は糞便/経口感染で、E型は日本にはないと言われていましたが、最近報告されるようになってきました。
JCRRAG_013633
医療
【避難所・救護所での活動体制】 ◆避難所・救護所では、ひと目で 歯科医師 歯科衛生士 歯科技工士 だと認識できた方がスムーズな活動・連携につながるため、黄色の「災害用ベスト」を作成・配布している。 ◆発災時は市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他、 市行政が 静岡市医療救護対策本部 静岡市歯科対策班 を立ち上げることとしている。災害時に市と歯科医師会が活動の本部を同じ建物内に置くことで、情報を随時共有しながら的確な指示がスムーズに行える連携体制が組めるよう配慮している。 【災害研修会の開催・周知啓発】 ◆静岡市では、歯と口の健康週間(6/4~10)内の取組みの一環として、6 月第1日曜日に「お口健康歯ッピーフェア」というイベントを市内の公園で行っている。毎年2,000~3,000人の集客がある大きなイベントで、その一画に歯科医師会のブースを設置し、水が不足した際の口腔洗浄体験をしていただいている。サンスター(株)の協力を得て、毎年200~300のサンプルを用意するが、すぐになくなってしまうなど、人々の関心の高さが伺える。 ◆静岡市清水歯科医師会との共催による市民向け災害歯科シンポジウムを隔年開催するほか、災害歯科医に関する普及啓発のため、 歯科医師 診療所スタッフ 向けに災害研修会も行っている。 (2)「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動 【歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録】 ◆災害時には誤嚥性肺炎による死者が多く、発災後 2 週間でピークを迎えることが分かっている。避難所等での早期の口腔ケアを組織的に行い、誤嚥性肺炎を予防することが重要である。そこで、「静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録要綱」を制定し、歯科衛生士に協力を仰いでいる。 ◆「ボランティア」と名前にはついているが、災害救助法に基づく活動となる。現時点で 196人の歯科衛生士が登録しており、このような協力者リストがあることは全国的にも先進的な取組みである。 ◆新規登録者の募集、既存登録者の知識アップデートを 目的に、市と静岡市静岡歯科医師会、静岡市清水歯科医師会、静岡県歯科衛生士会、静岡県歯科技工士会の共催による、登録者を対象とした研修会も年 1 回ペースで開催している(今までに 4 回開催)。 【歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアチーム編成】 ◆上記の歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア以外にも、避難所等で要介護者等の口腔ケアを中心とした歯科保健活動に従事する口腔ケアチームを編成している。事前登録した歯科医師や歯科衛生士で構成され、口腔ケアリュックの準備や、災害用ベスト着用を行うなど、チームとしてスムーズな連携ができるようにしている。 【歯科技工士の協力】 ◆過去の災害では、入れ歯の破損・紛失により、食事に支障をきたす被災者が多くいたことから、市内歯科技工所と連携し、入れ歯製作や修理にあたる歯科技工士の協力を仰いでいる。 2.体制づくりのプロセス 【「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」「災害対策特別委員会」の設置】 ◆阪神淡路大震災で災害時の口腔ケアが注目されたことをきっかけに、平成 11 年から災害対策への取組みを始めた。 その後、中越沖地震が発生し、さらには、被災者の口腔ケアが十分に行われておらず誤嚥性肺炎を招き、災害関連死につながることが明らかになった。これらを受け、歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、 会員管理や各自治体との兼ね合い 各種団体や行政との連携が煩雑した事 さからなかなか話が進まなかった。 平成 23 年の東日本大震災をきっかけに、市と歯科医師会による体制整備を市に強く働きかけたところ、災害医療所管課である市保健医療課からの理解を得て、一気に話が進み始めた。そこには、南海トラフ地震への懸念という、土地的な背景も影響したと思われる。 ◆平成 24 年には、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会、市立病院等の災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され、 災害時の連携 医療救護体制の課題整理 を行った。 ◆さらに、平成 27 年には、歯科医師会からの働きかけにより、「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(検討会)が市に設置された。これにより、災害時の歯科医療、歯科保健対策等のテーマに特化して、 関係機関の役割の確認、 情報共有、 災害時歯科医療に関する問題・課題 等について話し合う場が設けられた。その後、歯科医師会内に「災害対策特別委員会」を設置し、具体的な対応を検討する運びとなった。 ◆設立以降、検討会は 3 か月に 1 回の頻度で定期的に実施され、これまでに 13 回の開催実績がある。13 回目で、講演会やシンポジウム開催を含めた、おおよその活動計画が策定されたため、以降は不定期開催としている。なお、14 回目以降はコロナの影響で開催が出来ていない状況である。 【医療救護に関する協定の見直し】 ◆災害訓練に当歯科医師会が参加するようになったことで、当会会員の意識が向上している。その中で、平成 31 年には、静岡市と静岡・清水歯科医師会との間で締結した「災害時の医療救護活動に関する協定」(平成 19 年作成)の見直しを行った。 当初、発災時の歯科医師の職務としては「死体の検案」のみが記載された。歯科医師の役割が身元確認だけではないことを市に訴えかけ、 ・救護所における傷病者に対する救護活動 ・口腔ケア等の歯科保健活動 ・身元確認のための歯牙鑑定 を 柱として、記載を修正した。
災害研修会の開催・周知啓発として行われる災害研修会の対象者の属性の数を教えてください。
災害研修会の開催・周知啓発として行われる災害研修会の対象者の属性の数は2で、 「歯科医師」、「診療所スタッフ」です。
JCRRAG_013634
医療
腎臓の役割とおもな病気 ●腎臓の機能が低下する病気、腎臓病 腎臓は、血液をろ過して尿をつくり、老廃物や有害物質を尿として体外へ排出するという重要な役割を担っています。また、尿の量や濃度を調節することで体内の水分や塩分の調整を行ったり、血圧を調整するホルモンや血液をつくるためのホルモンを分泌したりするのも腎臓の機能の1つです。 腎臓病とは、これらの腎臓の機能が何らかの原因で低下したものをいいます。腎臓病には、炎症や感染などが原因で起こる糸球体腎炎、腎盂腎炎などの病気のほか、高血圧や糖尿病などその他の病気が原因で起こる次のものがあります。 腎硬化症 高血圧が原因で腎臓の細い血管(細動脈)の動脈硬化が進み、腎機能の低下をもたらすものをいいます。高血圧の状態が長く続くと、腎臓の細動脈に圧力がかかり、細動脈硬化が進行します。細動脈の内腔が狭くなるため、腎臓への血流が悪くなり、その結果、腎臓が硬く小さくなります。 糖尿病性腎症 糖尿病に合併して起こる腎障害で、糖尿病の三大合併症の1つとされています。高血糖の状態を長年放置した結果、尿中にたんぱくが排出されるようになり、徐々に腎機能が低下します。 腎臓がん ●新たな国民病、「慢性腎臓病(CKD)」とは? 近年、「慢性腎臓病(CKD)」という疾患が注目されています。CKDは1つの病気を表す病名でなく、腎機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。血液検査や尿検査などによって、腎機能の低下や尿たんぱくなどが3ヵ月以上にわたって確認されると、CKDと診断されます。そのため、慢性糸球体腎炎や腎硬化症、糖尿病性腎症など、慢性的に経過する腎臓病がCKDの原因となります。
腎硬化症と糖尿病性腎症の違いを説明して下さい。
腎硬化症は高血圧が原因で腎臓の細い血管(細動脈)の動脈硬化が進み、腎機能の低下をもたらすものをいいます。高血圧の状態が長く続くと、腎臓の細動脈に圧力がかかり、細動脈硬化が進行します。細動脈の内腔が狭くなるため、腎臓への血流が悪くなり、その結果、腎臓が硬く小さくなります。 その一方、糖尿病性腎症は糖尿病に合併して起こる腎障害で、糖尿病の三大合併症の1つとされています。高血糖の状態を長年放置した結果、尿中にたんぱくが排出されるようになり、徐々に腎機能が低下します。
JCRRAG_013635
医療
【避難所・救護所での活動体制】 ◆避難所・救護所では、ひと目で 歯科医師 歯科衛生士 歯科技工士 だと認識できた方がスムーズな活動・連携につながるため、黄色の「災害用ベスト」を作成・配布している。 ◆発災時は市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他、 市行政が 静岡市医療救護対策本部 静岡市歯科対策班 を立ち上げることとしている。災害時に市と歯科医師会が活動の本部を同じ建物内に置くことで、情報を随時共有しながら的確な指示がスムーズに行える連携体制が組めるよう配慮している。 【災害研修会の開催・周知啓発】 ◆静岡市では、歯と口の健康週間(6/4~10)内の取組みの一環として、6 月第1日曜日に「お口健康歯ッピーフェア」というイベントを市内の公園で行っている。毎年2,000~3,000人の集客がある大きなイベントで、その一画に歯科医師会のブースを設置し、水が不足した際の口腔洗浄体験をしていただいている。サンスター(株)の協力を得て、毎年200~300のサンプルを用意するが、すぐになくなってしまうなど、人々の関心の高さが伺える。 ◆静岡市清水歯科医師会との共催による市民向け災害歯科シンポジウムを隔年開催するほか、災害歯科医に関する普及啓発のため、 歯科医師 診療所スタッフ 向けに災害研修会も行っている。 (2)「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動 【歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録】 ◆災害時には誤嚥性肺炎による死者が多く、発災後 2 週間でピークを迎えることが分かっている。避難所等での早期の口腔ケアを組織的に行い、誤嚥性肺炎を予防することが重要である。そこで、「静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録要綱」を制定し、歯科衛生士に協力を仰いでいる。 ◆「ボランティア」と名前にはついているが、災害救助法に基づく活動となる。現時点で 196人の歯科衛生士が登録しており、このような協力者リストがあることは全国的にも先進的な取組みである。 ◆新規登録者の募集、既存登録者の知識アップデートを 目的に、市と静岡市静岡歯科医師会、静岡市清水歯科医師会、静岡県歯科衛生士会、静岡県歯科技工士会の共催による、登録者を対象とした研修会も年 1 回ペースで開催している(今までに 4 回開催)。 【歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアチーム編成】 ◆上記の歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア以外にも、避難所等で要介護者等の口腔ケアを中心とした歯科保健活動に従事する口腔ケアチームを編成している。事前登録した歯科医師や歯科衛生士で構成され、口腔ケアリュックの準備や、災害用ベスト着用を行うなど、チームとしてスムーズな連携ができるようにしている。 【歯科技工士の協力】 ◆過去の災害では、入れ歯の破損・紛失により、食事に支障をきたす被災者が多くいたことから、市内歯科技工所と連携し、入れ歯製作や修理にあたる歯科技工士の協力を仰いでいる。 2.体制づくりのプロセス 【「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」「災害対策特別委員会」の設置】 ◆阪神淡路大震災で災害時の口腔ケアが注目されたことをきっかけに、平成 11 年から災害対策への取組みを始めた。 その後、中越沖地震が発生し、さらには、被災者の口腔ケアが十分に行われておらず誤嚥性肺炎を招き、災害関連死につながることが明らかになった。これらを受け、歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、 会員管理や各自治体との兼ね合い 各種団体や行政との連携が煩雑した事 さからなかなか話が進まなかった。 平成 23 年の東日本大震災をきっかけに、市と歯科医師会による体制整備を市に強く働きかけたところ、災害医療所管課である市保健医療課からの理解を得て、一気に話が進み始めた。そこには、南海トラフ地震への懸念という、土地的な背景も影響したと思われる。 ◆平成 24 年には、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会、市立病院等の災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され、 災害時の連携 医療救護体制の課題整理 を行った。 ◆さらに、平成 27 年には、歯科医師会からの働きかけにより、「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(検討会)が市に設置された。これにより、災害時の歯科医療、歯科保健対策等のテーマに特化して、 関係機関の役割の確認、 情報共有、 災害時歯科医療に関する問題・課題 等について話し合う場が設けられた。その後、歯科医師会内に「災害対策特別委員会」を設置し、具体的な対応を検討する運びとなった。 ◆設立以降、検討会は 3 か月に 1 回の頻度で定期的に実施され、これまでに 13 回の開催実績がある。13 回目で、講演会やシンポジウム開催を含めた、おおよその活動計画が策定されたため、以降は不定期開催としている。なお、14 回目以降はコロナの影響で開催が出来ていない状況である。 【医療救護に関する協定の見直し】 ◆災害訓練に当歯科医師会が参加するようになったことで、当会会員の意識が向上している。その中で、平成 31 年には、静岡市と静岡・清水歯科医師会との間で締結した「災害時の医療救護活動に関する協定」(平成 19 年作成)の見直しを行った。 当初、発災時の歯科医師の職務としては「死体の検案」のみが記載された。歯科医師の役割が身元確認だけではないことを市に訴えかけ、 ・救護所における傷病者に対する救護活動 ・口腔ケア等の歯科保健活動 ・身元確認のための歯牙鑑定 を 柱として、記載を修正した。
震災において歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、なかなか話が進まなかった理由の数を教えてください。
震災において歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、なかなか話が進まなかった理由の数は2で、 「会員管理や各自治体との兼ね合い」、 「各種団体や行政との連携が煩雑した事」 です。
JCRRAG_013636
医療
腎臓の役割とおもな病気 ●腎臓の機能が低下する病気、腎臓病 腎臓は、血液をろ過して尿をつくり、老廃物や有害物質を尿として体外へ排出するという重要な役割を担っています。また、尿の量や濃度を調節することで体内の水分や塩分の調整を行ったり、血圧を調整するホルモンや血液をつくるためのホルモンを分泌したりするのも腎臓の機能の1つです。 腎臓病とは、これらの腎臓の機能が何らかの原因で低下したものをいいます。腎臓病には、炎症や感染などが原因で起こる糸球体腎炎、腎盂腎炎などの病気のほか、高血圧や糖尿病などその他の病気が原因で起こる次のものがあります。 腎硬化症 高血圧が原因で腎臓の細い血管(細動脈)の動脈硬化が進み、腎機能の低下をもたらすものをいいます。高血圧の状態が長く続くと、腎臓の細動脈に圧力がかかり、細動脈硬化が進行します。細動脈の内腔が狭くなるため、腎臓への血流が悪くなり、その結果、腎臓が硬く小さくなります。 糖尿病性腎症 糖尿病に合併して起こる腎障害で、糖尿病の三大合併症の1つとされています。高血糖の状態を長年放置した結果、尿中にたんぱくが排出されるようになり、徐々に腎機能が低下します。 腎臓がん ●新たな国民病、「慢性腎臓病(CKD)」とは? 近年、「慢性腎臓病(CKD)」という疾患が注目されています。CKDは1つの病気を表す病名でなく、腎機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。血液検査や尿検査などによって、腎機能の低下や尿たんぱくなどが3ヵ月以上にわたって確認されると、CKDと診断されます。そのため、慢性糸球体腎炎や腎硬化症、糖尿病性腎症など、慢性的に経過する腎臓病がCKDの原因となります。
腎硬化症と慢性腎臓病(CKD)の違いを説明して下さい。
腎硬化症は高血圧が原因で腎臓の細い血管(細動脈)の動脈硬化が進み、腎機能の低下をもたらすものをいいます。高血圧の状態が長く続くと、腎臓の細動脈に圧力がかかり、細動脈硬化が進行します。細動脈の内腔が狭くなるため、腎臓への血流が悪くなり、その結果、腎臓が硬く小さくなります。 慢性腎臓病(CKD)は1つの病気を表す病名でなく、腎機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。血液検査や尿検査などによって、腎機能の低下や尿たんぱくなどが3ヵ月以上にわたって確認されると、CKDと診断されます。そのため、慢性糸球体腎炎や腎硬化症、糖尿病性腎症など、慢性的に経過する腎臓病がCKDの原因となります。
JCRRAG_013637
医療
【避難所・救護所での活動体制】 ◆避難所・救護所では、ひと目で 歯科医師 歯科衛生士 歯科技工士 だと認識できた方がスムーズな活動・連携につながるため、黄色の「災害用ベスト」を作成・配布している。 ◆発災時は市保健所内にある「歯と口の保健医療センター」に歯科医師会が災害対策本部を設置する他、 市行政が 静岡市医療救護対策本部 静岡市歯科対策班 を立ち上げることとしている。災害時に市と歯科医師会が活動の本部を同じ建物内に置くことで、情報を随時共有しながら的確な指示がスムーズに行える連携体制が組めるよう配慮している。 【災害研修会の開催・周知啓発】 ◆静岡市では、歯と口の健康週間(6/4~10)内の取組みの一環として、6 月第1日曜日に「お口健康歯ッピーフェア」というイベントを市内の公園で行っている。毎年2,000~3,000人の集客がある大きなイベントで、その一画に歯科医師会のブースを設置し、水が不足した際の口腔洗浄体験をしていただいている。サンスター(株)の協力を得て、毎年200~300のサンプルを用意するが、すぐになくなってしまうなど、人々の関心の高さが伺える。 ◆静岡市清水歯科医師会との共催による市民向け災害歯科シンポジウムを隔年開催するほか、災害歯科医に関する普及啓発のため、 歯科医師 診療所スタッフ 向けに災害研修会も行っている。 (2)「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」による活動 【歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録】 ◆災害時には誤嚥性肺炎による死者が多く、発災後 2 週間でピークを迎えることが分かっている。避難所等での早期の口腔ケアを組織的に行い、誤嚥性肺炎を予防することが重要である。そこで、「静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア登録要綱」を制定し、歯科衛生士に協力を仰いでいる。 ◆「ボランティア」と名前にはついているが、災害救助法に基づく活動となる。現時点で 196人の歯科衛生士が登録しており、このような協力者リストがあることは全国的にも先進的な取組みである。 ◆新規登録者の募集、既存登録者の知識アップデートを 目的に、市と静岡市静岡歯科医師会、静岡市清水歯科医師会、静岡県歯科衛生士会、静岡県歯科技工士会の共催による、登録者を対象とした研修会も年 1 回ペースで開催している(今までに 4 回開催)。 【歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアチーム編成】 ◆上記の歯科衛生士による静岡市災害時歯科保健医療活動ボランティア以外にも、避難所等で要介護者等の口腔ケアを中心とした歯科保健活動に従事する口腔ケアチームを編成している。事前登録した歯科医師や歯科衛生士で構成され、口腔ケアリュックの準備や、災害用ベスト着用を行うなど、チームとしてスムーズな連携ができるようにしている。 【歯科技工士の協力】 ◆過去の災害では、入れ歯の破損・紛失により、食事に支障をきたす被災者が多くいたことから、市内歯科技工所と連携し、入れ歯製作や修理にあたる歯科技工士の協力を仰いでいる。 2.体制づくりのプロセス 【「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」「災害対策特別委員会」の設置】 ◆阪神淡路大震災で災害時の口腔ケアが注目されたことをきっかけに、平成 11 年から災害対策への取組みを始めた。 その後、中越沖地震が発生し、さらには、被災者の口腔ケアが十分に行われておらず誤嚥性肺炎を招き、災害関連死につながることが明らかになった。これらを受け、歯科医師会では、市の健康づくり推進課との会議の中で、災害歯科保健の重要性を訴えていたが、 会員管理や各自治体との兼ね合い 各種団体や行政との連携が煩雑した事 さからなかなか話が進まなかった。 平成 23 年の東日本大震災をきっかけに、市と歯科医師会による体制整備を市に強く働きかけたところ、災害医療所管課である市保健医療課からの理解を得て、一気に話が進み始めた。そこには、南海トラフ地震への懸念という、土地的な背景も影響したと思われる。 ◆平成 24 年には、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会、市立病院等の災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され、 災害時の連携 医療救護体制の課題整理 を行った。 ◆さらに、平成 27 年には、歯科医師会からの働きかけにより、「静岡市災害時歯科保健対策に関する検討会」(検討会)が市に設置された。これにより、災害時の歯科医療、歯科保健対策等のテーマに特化して、 関係機関の役割の確認、 情報共有、 災害時歯科医療に関する問題・課題 等について話し合う場が設けられた。その後、歯科医師会内に「災害対策特別委員会」を設置し、具体的な対応を検討する運びとなった。 ◆設立以降、検討会は 3 か月に 1 回の頻度で定期的に実施され、これまでに 13 回の開催実績がある。13 回目で、講演会やシンポジウム開催を含めた、おおよその活動計画が策定されたため、以降は不定期開催としている。なお、14 回目以降はコロナの影響で開催が出来ていない状況である。 【医療救護に関する協定の見直し】 ◆災害訓練に当歯科医師会が参加するようになったことで、当会会員の意識が向上している。その中で、平成 31 年には、静岡市と静岡・清水歯科医師会との間で締結した「災害時の医療救護活動に関する協定」(平成 19 年作成)の見直しを行った。 当初、発災時の歯科医師の職務としては「死体の検案」のみが記載された。歯科医師の役割が身元確認だけではないことを市に訴えかけ、 ・救護所における傷病者に対する救護活動 ・口腔ケア等の歯科保健活動 ・身元確認のための歯牙鑑定 を 柱として、記載を修正した。
平成 24 年に災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され行った取り組みの数を教えてください。
平成 24 年に災害関係者による「静岡地域災害医療対策検討会」が設置され行った取り組みの数は2で、 「災害時の連携」 「医療救護体制の課題整理」 です。
JCRRAG_013638
医療
腎臓の役割とおもな病気 ●腎臓の機能が低下する病気、腎臓病 腎臓は、血液をろ過して尿をつくり、老廃物や有害物質を尿として体外へ排出するという重要な役割を担っています。また、尿の量や濃度を調節することで体内の水分や塩分の調整を行ったり、血圧を調整するホルモンや血液をつくるためのホルモンを分泌したりするのも腎臓の機能の1つです。 腎臓病とは、これらの腎臓の機能が何らかの原因で低下したものをいいます。腎臓病には、炎症や感染などが原因で起こる糸球体腎炎、腎盂腎炎などの病気のほか、高血圧や糖尿病などその他の病気が原因で起こる次のものがあります。 腎硬化症 高血圧が原因で腎臓の細い血管(細動脈)の動脈硬化が進み、腎機能の低下をもたらすものをいいます。高血圧の状態が長く続くと、腎臓の細動脈に圧力がかかり、細動脈硬化が進行します。細動脈の内腔が狭くなるため、腎臓への血流が悪くなり、その結果、腎臓が硬く小さくなります。 糖尿病性腎症 糖尿病に合併して起こる腎障害で、糖尿病の三大合併症の1つとされています。高血糖の状態を長年放置した結果、尿中にたんぱくが排出されるようになり、徐々に腎機能が低下します。 腎臓がん ●新たな国民病、「慢性腎臓病(CKD)」とは? 近年、「慢性腎臓病(CKD)」という疾患が注目されています。CKDは1つの病気を表す病名でなく、腎機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。血液検査や尿検査などによって、腎機能の低下や尿たんぱくなどが3ヵ月以上にわたって確認されると、CKDと診断されます。そのため、慢性糸球体腎炎や腎硬化症、糖尿病性腎症など、慢性的に経過する腎臓病がCKDの原因となります。
慢性腎臓病(CKD)と糖尿病性腎症の違いを説明して下さい。
慢性腎臓病(CKD)は1つの病気を表す病名でなく、腎機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。血液検査や尿検査などによって、腎機能の低下や尿たんぱくなどが3ヵ月以上にわたって確認されると、CKDと診断されます。そのため、慢性糸球体腎炎や腎硬化症、糖尿病性腎症など、慢性的に経過する腎臓病がCKDの原因となります。 その一方で、糖尿病性腎症は糖尿病に合併して起こる腎障害で、糖尿病の三大合併症の1つとされています。高血糖の状態を長年放置した結果、尿中にたんぱくが排出されるようになり、徐々に腎機能が低下します。
JCRRAG_013639
医療
3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆災害時の歯科保健医療提供体制構築に向けて取組みを開始した当初は、歯科医師会は地域の防災訓練にすら声がかからず、関係機関との連携が難しい状況であった。 地域防災訓練の前に行う、 医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 との会議に歯科医師会が参加できるよう要請し、また市に対して災害時の歯科医師の必要性を訴えた。現在は歯科医師会も地域防災訓練前の会議に参加することとなっている。 ◆検討会の中で、災害時には市が災害対策本部・歯科対策班を設置すること、また歯科対策班の設置を含めた歯科保健対策が地域防災計画に記載されることが決まった。検討会での議論を通じて、災害時の歯科保健対策に関する市の体制を、行政計画と紐づけた形で充実させられたと感じている。 【推進ポイント】 ◆三師会のメンバーが市長に対し災害対策の必要性についてプレゼンを行い、賛同を得たことで、現在に至るまで密な関係性でいる。薬剤師会等とは良好な関係を築いているが、災害対策という共通の目標に向けて、各組織が団結して取組みを検討・実施できたことが、関係性が良好である一つの要因だと感じている。 ◆市との連携も非常に大切である。静岡市民のために救える命を救う体制を構築するため、連携して様々な事業を実現させたこと、また歯科衛生士によるボランティア登録者リストが作成できたことも、市と良好な関係があったからこそである。 ◆静岡市歯科医師会の活動を対外的に提示することで、災害時の誤嚥性肺炎による死者をゼロに近づけるべく行った活動を、日本口腔衛生学会で発表した。学会では、医師会と連携し取得した、 骨粗しょう症の顎骨壊死のデータ 周術期の口腔機能管理による合併症の大幅減 についても報告した。 発表時に全国の先生から質問を受けたり、意見交換を行ったりする中で、当歯科医師会の取組みを見直し、新たな検討につなげている。 4.PDCAの推進方法 ◆コロナ前は、検討会の場で計画の立案~評価~次ステップの検討を行っていた。 検討会では、当歯科医師会会員の地域防災訓練参加率の向上を目標に掲げ、災害対策について話をしており、今後も引き続き静岡市の歯科災害保健対策を丁寧に検討することが重要だと感じている。 ◆指標としては、「はつらつスマイルプラン」の中に、市民、事業者の 「災害袋の中への歯ブラシの有無」 「誤嚥性肺炎の知識の有無」 を認知率として入れ込み、数年先の具体的な認知率の目標を掲げている。 また、これらの数字は市の公的な調査と捉えており、例えば取材の場などで災害の話をする際も、本調査の結果を意識的に用いることで市民への啓蒙を進めている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆時代の変化に合わせて、新たに出てくる課題に対し、当歯科医師会でも常に学び続け、知識をアップデートしなくてはならない。 【関連職との連携】 ◆歯科医師、衛生士、技工士、市の歯科関連部署 の方々と勉強会を実施し、まずは歯科関連職の意識向上や知識習得を、確実に進めてきた。 そのうえで、今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職 医師会、 薬剤師会、 精神保健関連地域包括支援センター担当者 などと勉強会を通じて連携体制を築く必要がある。関連職の方々と発災時における歯科の課題を共有しながら、どのようなことを学ぶ必要があるか、市にどのような機材を備えてもらう必要があるか等をしっかり話し合いたい。 ◆市公営の障がい者歯科センターに従事する歯科医師とも勉強会を行いたいと考えている。 福祉避難所に対してアセスメントをしっかり行ったうえで、アプローチすることは重要である。なお、障がい者歯科センターは災害時閉鎖することとされているが、継続した歯科医療提供のために、発災時も診療を継続するよう、市に要望している。 【コーディネーターの育成】 ◆今後は、他自治体への支援だけでなく、受援時のコーディネートも含めて、両面で考えていく必要がある。そのため災害歯科コーディネーターの育成も重要課題である。 日本歯科医師会が行う、厚労省の災害歯科保健医療チーム養成支援事業では、物流の役割、支援・受援の整備に関する研修がある。他方で、発災時に受援の対応を行える人員がまだまだ足りておらず、市歯科医師会の中で災害歯科コーディネーターを育成するシステムを作る必要性を感じている。
地域防災訓練の前に行う会議に参加する組織の数を教えてください。
地域防災訓練の前に行う会議に参加する組織の数は3で、 「医師会」 「薬剤師会」 「自主防災組織」 です。
JCRRAG_013640
医療
呼吸器の役割とおもな病気 ●空気の通り道「気管・気管支」の病気 呼吸とは、体に必要な酸素を体内にとり込み、不要な二酸化炭素を体外へ放出する働きのことです。呼吸にかかわる臓器を総称して呼吸器といいます。このうち空気が通過する器官が気道で、鼻腔、口腔から咽頭、喉頭を経て気管、気管支、細気管支までを指します。気管や気管支に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 呼吸器の病気 慢性気管支炎 気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。 気管支拡張症 気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。 気管支ぜんそく 気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。 呼吸器の病気は、なぜ恐いの? ●肺炎は「がん」「心疾患」に次いで死亡率の高い病気 日本人の死因は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が上位を占めていましたが、平成23年から「肺炎」が死因第3位に浮上しました。肺炎で亡くなる人の多くは高齢者で、高齢者の肺炎のおもな原因は「肺炎球菌」の感染です。 肺炎球菌は、普段から口内や皮膚に棲みついている細菌の一種で、健康な若い人ではほとんど感染症にはなりません。しかし、高齢者や慢性の心臓病、肺の病気や糖尿病などの持病があって免疫力が低下している人では、肺炎を起こしやすく、重症化しやすいといわれています。 ●肺の生活習慣病といわれる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」 近年、「肺の生活習慣病」として注目されている病気が「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」です。COPDとは、これまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」とよばれていた病気の総称で、たばこの煙などに含まれる有害物質を吸い込むことで、肺や気管支が障害を受ける病気をいいます。 長年、たばこの煙を吸い続けると、気管支や肺胞に慢性的な炎症が起こります。気管支は炎症のため狭くなり、肺胞は破壊されて酸素を取り込みにくくなります。 COPDの症状は咳や痰で、長い時間をかけて進行するのが特徴です。進行すると、ひどい息切れによって日常生活にも支障を来すようになり、最悪の場合は死に至るケースもあります。
慢性気管支炎と気管支拡張症の違いを説明して下さい。
慢性気管支炎は気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。 その一方で気管支拡張症は気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。
JCRRAG_013641
医療
3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆災害時の歯科保健医療提供体制構築に向けて取組みを開始した当初は、歯科医師会は地域の防災訓練にすら声がかからず、関係機関との連携が難しい状況であった。 地域防災訓練の前に行う、 医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 との会議に歯科医師会が参加できるよう要請し、また市に対して災害時の歯科医師の必要性を訴えた。現在は歯科医師会も地域防災訓練前の会議に参加することとなっている。 ◆検討会の中で、災害時には市が災害対策本部・歯科対策班を設置すること、また歯科対策班の設置を含めた歯科保健対策が地域防災計画に記載されることが決まった。検討会での議論を通じて、災害時の歯科保健対策に関する市の体制を、行政計画と紐づけた形で充実させられたと感じている。 【推進ポイント】 ◆三師会のメンバーが市長に対し災害対策の必要性についてプレゼンを行い、賛同を得たことで、現在に至るまで密な関係性でいる。薬剤師会等とは良好な関係を築いているが、災害対策という共通の目標に向けて、各組織が団結して取組みを検討・実施できたことが、関係性が良好である一つの要因だと感じている。 ◆市との連携も非常に大切である。静岡市民のために救える命を救う体制を構築するため、連携して様々な事業を実現させたこと、また歯科衛生士によるボランティア登録者リストが作成できたことも、市と良好な関係があったからこそである。 ◆静岡市歯科医師会の活動を対外的に提示することで、災害時の誤嚥性肺炎による死者をゼロに近づけるべく行った活動を、日本口腔衛生学会で発表した。学会では、医師会と連携し取得した、 骨粗しょう症の顎骨壊死のデータ 周術期の口腔機能管理による合併症の大幅減 についても報告した。 発表時に全国の先生から質問を受けたり、意見交換を行ったりする中で、当歯科医師会の取組みを見直し、新たな検討につなげている。 4.PDCAの推進方法 ◆コロナ前は、検討会の場で計画の立案~評価~次ステップの検討を行っていた。 検討会では、当歯科医師会会員の地域防災訓練参加率の向上を目標に掲げ、災害対策について話をしており、今後も引き続き静岡市の歯科災害保健対策を丁寧に検討することが重要だと感じている。 ◆指標としては、「はつらつスマイルプラン」の中に、市民、事業者の 「災害袋の中への歯ブラシの有無」 「誤嚥性肺炎の知識の有無」 を認知率として入れ込み、数年先の具体的な認知率の目標を掲げている。 また、これらの数字は市の公的な調査と捉えており、例えば取材の場などで災害の話をする際も、本調査の結果を意識的に用いることで市民への啓蒙を進めている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆時代の変化に合わせて、新たに出てくる課題に対し、当歯科医師会でも常に学び続け、知識をアップデートしなくてはならない。 【関連職との連携】 ◆歯科医師、衛生士、技工士、市の歯科関連部署 の方々と勉強会を実施し、まずは歯科関連職の意識向上や知識習得を、確実に進めてきた。 そのうえで、今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職 医師会、 薬剤師会、 精神保健関連地域包括支援センター担当者 などと勉強会を通じて連携体制を築く必要がある。関連職の方々と発災時における歯科の課題を共有しながら、どのようなことを学ぶ必要があるか、市にどのような機材を備えてもらう必要があるか等をしっかり話し合いたい。 ◆市公営の障がい者歯科センターに従事する歯科医師とも勉強会を行いたいと考えている。 福祉避難所に対してアセスメントをしっかり行ったうえで、アプローチすることは重要である。なお、障がい者歯科センターは災害時閉鎖することとされているが、継続した歯科医療提供のために、発災時も診療を継続するよう、市に要望している。 【コーディネーターの育成】 ◆今後は、他自治体への支援だけでなく、受援時のコーディネートも含めて、両面で考えていく必要がある。そのため災害歯科コーディネーターの育成も重要課題である。 日本歯科医師会が行う、厚労省の災害歯科保健医療チーム養成支援事業では、物流の役割、支援・受援の整備に関する研修がある。他方で、発災時に受援の対応を行える人員がまだまだ足りておらず、市歯科医師会の中で災害歯科コーディネーターを育成するシステムを作る必要性を感じている。
日本口腔衛生学会にて医師会と連携し取得して報告した情報の数を教えてください。
日本口腔衛生学会にて医師会と連携し取得して報告した情報の数は2で、 「骨粗しょう症の顎骨壊死のデータ」 「周術期の口腔機能管理による合併症の大幅減」 です。
JCRRAG_013642
医療
呼吸器の役割とおもな病気 ●空気の通り道「気管・気管支」の病気 呼吸とは、体に必要な酸素を体内にとり込み、不要な二酸化炭素を体外へ放出する働きのことです。呼吸にかかわる臓器を総称して呼吸器といいます。このうち空気が通過する器官が気道で、鼻腔、口腔から咽頭、喉頭を経て気管、気管支、細気管支までを指します。気管や気管支に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 呼吸器の病気 慢性気管支炎 気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。 気管支拡張症 気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。 気管支ぜんそく 気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。 呼吸器の病気は、なぜ恐いの? ●肺炎は「がん」「心疾患」に次いで死亡率の高い病気 日本人の死因は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が上位を占めていましたが、平成23年から「肺炎」が死因第3位に浮上しました。肺炎で亡くなる人の多くは高齢者で、高齢者の肺炎のおもな原因は「肺炎球菌」の感染です。 肺炎球菌は、普段から口内や皮膚に棲みついている細菌の一種で、健康な若い人ではほとんど感染症にはなりません。しかし、高齢者や慢性の心臓病、肺の病気や糖尿病などの持病があって免疫力が低下している人では、肺炎を起こしやすく、重症化しやすいといわれています。 ●肺の生活習慣病といわれる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」 近年、「肺の生活習慣病」として注目されている病気が「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」です。COPDとは、これまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」とよばれていた病気の総称で、たばこの煙などに含まれる有害物質を吸い込むことで、肺や気管支が障害を受ける病気をいいます。 長年、たばこの煙を吸い続けると、気管支や肺胞に慢性的な炎症が起こります。気管支は炎症のため狭くなり、肺胞は破壊されて酸素を取り込みにくくなります。 COPDの症状は咳や痰で、長い時間をかけて進行するのが特徴です。進行すると、ひどい息切れによって日常生活にも支障を来すようになり、最悪の場合は死に至るケースもあります。
慢性気管支炎と気管支ぜんそくの違いを説明して下さい。
慢性気管支炎は気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。 一方で、気管支ぜんそくは気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。
JCRRAG_013643
医療
3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆災害時の歯科保健医療提供体制構築に向けて取組みを開始した当初は、歯科医師会は地域の防災訓練にすら声がかからず、関係機関との連携が難しい状況であった。 地域防災訓練の前に行う、 医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 との会議に歯科医師会が参加できるよう要請し、また市に対して災害時の歯科医師の必要性を訴えた。現在は歯科医師会も地域防災訓練前の会議に参加することとなっている。 ◆検討会の中で、災害時には市が災害対策本部・歯科対策班を設置すること、また歯科対策班の設置を含めた歯科保健対策が地域防災計画に記載されることが決まった。検討会での議論を通じて、災害時の歯科保健対策に関する市の体制を、行政計画と紐づけた形で充実させられたと感じている。 【推進ポイント】 ◆三師会のメンバーが市長に対し災害対策の必要性についてプレゼンを行い、賛同を得たことで、現在に至るまで密な関係性でいる。薬剤師会等とは良好な関係を築いているが、災害対策という共通の目標に向けて、各組織が団結して取組みを検討・実施できたことが、関係性が良好である一つの要因だと感じている。 ◆市との連携も非常に大切である。静岡市民のために救える命を救う体制を構築するため、連携して様々な事業を実現させたこと、また歯科衛生士によるボランティア登録者リストが作成できたことも、市と良好な関係があったからこそである。 ◆静岡市歯科医師会の活動を対外的に提示することで、災害時の誤嚥性肺炎による死者をゼロに近づけるべく行った活動を、日本口腔衛生学会で発表した。学会では、医師会と連携し取得した、 骨粗しょう症の顎骨壊死のデータ 周術期の口腔機能管理による合併症の大幅減 についても報告した。 発表時に全国の先生から質問を受けたり、意見交換を行ったりする中で、当歯科医師会の取組みを見直し、新たな検討につなげている。 4.PDCAの推進方法 ◆コロナ前は、検討会の場で計画の立案~評価~次ステップの検討を行っていた。 検討会では、当歯科医師会会員の地域防災訓練参加率の向上を目標に掲げ、災害対策について話をしており、今後も引き続き静岡市の歯科災害保健対策を丁寧に検討することが重要だと感じている。 ◆指標としては、「はつらつスマイルプラン」の中に、市民、事業者の 「災害袋の中への歯ブラシの有無」 「誤嚥性肺炎の知識の有無」 を認知率として入れ込み、数年先の具体的な認知率の目標を掲げている。 また、これらの数字は市の公的な調査と捉えており、例えば取材の場などで災害の話をする際も、本調査の結果を意識的に用いることで市民への啓蒙を進めている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆時代の変化に合わせて、新たに出てくる課題に対し、当歯科医師会でも常に学び続け、知識をアップデートしなくてはならない。 【関連職との連携】 ◆歯科医師、衛生士、技工士、市の歯科関連部署 の方々と勉強会を実施し、まずは歯科関連職の意識向上や知識習得を、確実に進めてきた。 そのうえで、今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職 医師会、 薬剤師会、 精神保健関連地域包括支援センター担当者 などと勉強会を通じて連携体制を築く必要がある。関連職の方々と発災時における歯科の課題を共有しながら、どのようなことを学ぶ必要があるか、市にどのような機材を備えてもらう必要があるか等をしっかり話し合いたい。 ◆市公営の障がい者歯科センターに従事する歯科医師とも勉強会を行いたいと考えている。 福祉避難所に対してアセスメントをしっかり行ったうえで、アプローチすることは重要である。なお、障がい者歯科センターは災害時閉鎖することとされているが、継続した歯科医療提供のために、発災時も診療を継続するよう、市に要望している。 【コーディネーターの育成】 ◆今後は、他自治体への支援だけでなく、受援時のコーディネートも含めて、両面で考えていく必要がある。そのため災害歯科コーディネーターの育成も重要課題である。 日本歯科医師会が行う、厚労省の災害歯科保健医療チーム養成支援事業では、物流の役割、支援・受援の整備に関する研修がある。他方で、発災時に受援の対応を行える人員がまだまだ足りておらず、市歯科医師会の中で災害歯科コーディネーターを育成するシステムを作る必要性を感じている。
「はつらつスマイルプラン」の中に認知率として入れ込んだデータの数を教えてください。
「はつらつスマイルプラン」の中に認知率として入れ込んだデータの数は2で、 「災害袋の中への歯ブラシの有無」 「誤嚥性肺炎の知識の有無」 です。
JCRRAG_013644
医療
呼吸器の役割とおもな病気 ●空気の通り道「気管・気管支」の病気 呼吸とは、体に必要な酸素を体内にとり込み、不要な二酸化炭素を体外へ放出する働きのことです。呼吸にかかわる臓器を総称して呼吸器といいます。このうち空気が通過する器官が気道で、鼻腔、口腔から咽頭、喉頭を経て気管、気管支、細気管支までを指します。気管や気管支に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 呼吸器の病気 慢性気管支炎 気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。 気管支拡張症 気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。 気管支ぜんそく 気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。 呼吸器の病気は、なぜ恐いの? ●肺炎は「がん」「心疾患」に次いで死亡率の高い病気 日本人の死因は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が上位を占めていましたが、平成23年から「肺炎」が死因第3位に浮上しました。肺炎で亡くなる人の多くは高齢者で、高齢者の肺炎のおもな原因は「肺炎球菌」の感染です。 肺炎球菌は、普段から口内や皮膚に棲みついている細菌の一種で、健康な若い人ではほとんど感染症にはなりません。しかし、高齢者や慢性の心臓病、肺の病気や糖尿病などの持病があって免疫力が低下している人では、肺炎を起こしやすく、重症化しやすいといわれています。 ●肺の生活習慣病といわれる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」 近年、「肺の生活習慣病」として注目されている病気が「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」です。COPDとは、これまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」とよばれていた病気の総称で、たばこの煙などに含まれる有害物質を吸い込むことで、肺や気管支が障害を受ける病気をいいます。 長年、たばこの煙を吸い続けると、気管支や肺胞に慢性的な炎症が起こります。気管支は炎症のため狭くなり、肺胞は破壊されて酸素を取り込みにくくなります。 COPDの症状は咳や痰で、長い時間をかけて進行するのが特徴です。進行すると、ひどい息切れによって日常生活にも支障を来すようになり、最悪の場合は死に至るケースもあります。
気管支拡張症と気管支ぜんそくの違いを説明して下さい。
気管支拡張症は気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。 一方で、気管支ぜんそくは気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。
JCRRAG_013645
医療
3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆災害時の歯科保健医療提供体制構築に向けて取組みを開始した当初は、歯科医師会は地域の防災訓練にすら声がかからず、関係機関との連携が難しい状況であった。 地域防災訓練の前に行う、 医師会、 薬剤師会、 自主防災組織 との会議に歯科医師会が参加できるよう要請し、また市に対して災害時の歯科医師の必要性を訴えた。現在は歯科医師会も地域防災訓練前の会議に参加することとなっている。 ◆検討会の中で、災害時には市が災害対策本部・歯科対策班を設置すること、また歯科対策班の設置を含めた歯科保健対策が地域防災計画に記載されることが決まった。検討会での議論を通じて、災害時の歯科保健対策に関する市の体制を、行政計画と紐づけた形で充実させられたと感じている。 【推進ポイント】 ◆三師会のメンバーが市長に対し災害対策の必要性についてプレゼンを行い、賛同を得たことで、現在に至るまで密な関係性でいる。薬剤師会等とは良好な関係を築いているが、災害対策という共通の目標に向けて、各組織が団結して取組みを検討・実施できたことが、関係性が良好である一つの要因だと感じている。 ◆市との連携も非常に大切である。静岡市民のために救える命を救う体制を構築するため、連携して様々な事業を実現させたこと、また歯科衛生士によるボランティア登録者リストが作成できたことも、市と良好な関係があったからこそである。 ◆静岡市歯科医師会の活動を対外的に提示することで、災害時の誤嚥性肺炎による死者をゼロに近づけるべく行った活動を、日本口腔衛生学会で発表した。学会では、医師会と連携し取得した、 骨粗しょう症の顎骨壊死のデータ 周術期の口腔機能管理による合併症の大幅減 についても報告した。 発表時に全国の先生から質問を受けたり、意見交換を行ったりする中で、当歯科医師会の取組みを見直し、新たな検討につなげている。 4.PDCAの推進方法 ◆コロナ前は、検討会の場で計画の立案~評価~次ステップの検討を行っていた。 検討会では、当歯科医師会会員の地域防災訓練参加率の向上を目標に掲げ、災害対策について話をしており、今後も引き続き静岡市の歯科災害保健対策を丁寧に検討することが重要だと感じている。 ◆指標としては、「はつらつスマイルプラン」の中に、市民、事業者の 「災害袋の中への歯ブラシの有無」 「誤嚥性肺炎の知識の有無」 を認知率として入れ込み、数年先の具体的な認知率の目標を掲げている。 また、これらの数字は市の公的な調査と捉えており、例えば取材の場などで災害の話をする際も、本調査の結果を意識的に用いることで市民への啓蒙を進めている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆時代の変化に合わせて、新たに出てくる課題に対し、当歯科医師会でも常に学び続け、知識をアップデートしなくてはならない。 【関連職との連携】 ◆歯科医師、衛生士、技工士、市の歯科関連部署 の方々と勉強会を実施し、まずは歯科関連職の意識向上や知識習得を、確実に進めてきた。 そのうえで、今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職 医師会、 薬剤師会、 精神保健関連地域包括支援センター担当者 などと勉強会を通じて連携体制を築く必要がある。関連職の方々と発災時における歯科の課題を共有しながら、どのようなことを学ぶ必要があるか、市にどのような機材を備えてもらう必要があるか等をしっかり話し合いたい。 ◆市公営の障がい者歯科センターに従事する歯科医師とも勉強会を行いたいと考えている。 福祉避難所に対してアセスメントをしっかり行ったうえで、アプローチすることは重要である。なお、障がい者歯科センターは災害時閉鎖することとされているが、継続した歯科医療提供のために、発災時も診療を継続するよう、市に要望している。 【コーディネーターの育成】 ◆今後は、他自治体への支援だけでなく、受援時のコーディネートも含めて、両面で考えていく必要がある。そのため災害歯科コーディネーターの育成も重要課題である。 日本歯科医師会が行う、厚労省の災害歯科保健医療チーム養成支援事業では、物流の役割、支援・受援の整備に関する研修がある。他方で、発災時に受援の対応を行える人員がまだまだ足りておらず、市歯科医師会の中で災害歯科コーディネーターを育成するシステムを作る必要性を感じている。
今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職として挙げられている例の数を教えてください。
今後は避難所に集まることが想定される様々な専門職として挙げられている例の数は3で、 「医師会」、「薬剤師会」、「精神保健関連地域包括支援センター担当者」です。
JCRRAG_013646
医療
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 肺結核 結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 肺気腫 肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。 間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 呼吸器の病気の原因は? ●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子は喫煙 呼吸器の病気は感染によるものが多いのですが、COPDは生活習慣と深い関わりのある病気です。別名「たばこ病」ともいわれているように、多くがたばこの煙が原因で起こります。たばこの煙以外では粉塵や大気汚染などが原因となりますが、COPD患者の90%以上が喫煙者であるため、喫煙が最大の危険因子であることは間違いありません。 喫煙者の発症リスクは、喫煙を始めた年齢、喫煙本数、喫煙年数など喫煙量に関係し、喫煙量が多い人ほどリスクが高くなります。 また、喫煙者本人だけでなく、他人の煙を吸ってしまう受動喫煙もCOPDの危険因子となります。 ■慢性閉塞性肺疾患(COPD)の危険因子 喫煙 受動喫煙 呼吸器の病気を予防・改善するために ●直ちに禁煙すれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症・進行を止められます COPDの予防は、「たばこを吸わないこと」に尽きます。COPDの発症リスクは喫煙年数などに比例して高くなるので、早く禁煙すればするほど予防効果が大きくなります。 また、すでにCOPDを発症している場合でも、直ちに禁煙すれば治療効果が上がり、進行を止めることができます。長年たばこを吸っている人のなかには、「今さら禁煙しても遅い」と考える人もいるかもしれませんが、高齢になってからの禁煙でも、COPDのリスクは大きく減少することがわかっています。 喫煙は喫煙者本人だけの問題ではありません。受動喫煙による被害を起こさないためにも、家族や職場に喫煙者がいる場合は、直ちに禁煙してもらうか、分煙を徹底する必要があります。
肺炎と肺結核の違いを説明して下さい。
肺炎は細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 一方で、肺結核は結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。
JCRRAG_013647
医療
◆上記の研修会を主催する他、行政や医師会主催の研修会への参加や、ポータブルユニット 等の歯科診療機材管理等の発災に備えた準備も行っている。 【②身元確認】 ◆遺体の身元確認は歯科医師の責務であり、従前から平常時の歯科所見採取による身元確 認等を通じて地域の各警察署と連携していた。 ◆上記の連携を通じ、災害時の取組みについて、情報交換が行われる連携体制が出来ていた。 その中で、身元確認の研修会を実施したい、と牧之原署から申し出があったことを受け、検 死時の口腔内の確認、という視点から、牧之原署の署員を対象とした講習実施を提案し、平 成30年8月に、「歯科所見採取による身元確認研修会」を実施した。当歯科医師会から2名 の歯科医師が講師として参加し、新たに用意が必要なものについて、歯科医師会側から牧 之原署に提案することができた。 【③発災直後の救護所での救急医療への協力活動】 ◆東日本大震災以降、行政において発災直後のフェーズ 0~1(発災後3日以内)を重視した 取組みが主となっていることに着目し、これらの段階においても歯科医師が積極的に貢献 できるよう、取り組んでいる。 (トリアージの研修会) ◆平成27年度から当歯科医師会主催で研修会を開催し、トリアージや軽症群(緑)への処置等 を中心とした研修を開催している。 ◆従前より実施されていた医師会や行政主催の類似テーマの研修では、歯科医師の参加は少 なかったが、歯科医師会主催の研修には、毎年 20~30 名の歯科医師が参加している。歯 科医師会が主催する研修では、内容を医師会主催の研修よりも入門的なものとして、歯科 医師が実施しやすい一次トリアージの手法(START 法)について学ぶことができるので、参 加のハードルが低くなったのではないか、と感じる。 2.体制づくりのプロセス (取組推進の過程) ◆東日本大震災が契機となり、当歯科医師会における災害関連の取組みが本格的に開始され た。当地域は海・山・川と多彩な地勢を有し、かつ浜岡原子力発電所と近接するなど、東日 本大震災の被災地域と共通点が多い。そのため当地域で発災した場合、東日本大震災と同 様の状況が発生するのではないかとの危機感が芽生え、発災時からその後の避難所対応も 含めた災害時歯科医療、歯科保健活動の体制強化が必要と考えた。 ◆災害時に向けた取組みを本格的に開始した当初は、災害時の医療提供体制に歯科部門が 組み込まれていない状況であった。そのためまずは警察からの依頼で行う義務のある【② 遺体の身元確認】や、行政が注力しており、かつ医療従事者として携わる必要がある【③発 災直後の救護所での救急医療】に向けた取組みを実施した。当歯科医師会が災害対策に積 極的に取り組む姿勢を示し、それが関係者に徐々に認知されることで、歯科医師として第一 義的に責任を有する【①災害時歯科保健医療活動】の推進をスムーズに行えるよう企図した。 ◆上記の取組みと並行して災害時歯科保健医療活動の在り方を検討する中で、中久木先生を 知り、講演を依頼した。平成 30 年度・令和元年度の中久木先生による一連の災害歯科研修 会により、災害時の歯科の重要性について、歯科医師をはじめ、行政や医師等の認識が一 層深まり、多職種連携がさらに推進される契機となった。 (行政との連携) ◆行政(4市町)との連携は、各市町に居住する歯科医師会員が窓口となって連携を図ってい る。市町ごとに災害対策の方針や取組み、災害時歯科に対する認識等に違いがあるため、 各市町の方針にあわせた形で対応している。 ◆行政との連携にあたり、まずは各市町における災害歯科の検討状況を把握するため、 2016 年に日本歯科医師会が都道府県向けに実施した「自治体における災害時の歯科の体 制に関するアンケート調査」調査項目を転用し、4 市町にアンケート調査を実施した。調査の 結果、災害歯科の重要性が行政に認識されていないことが判明し、中久木先生の講演をは じめとした取組みを通じて、行政に災害歯科の重要性を伝える取組みを行う必要があると 判断した。 ◆牧之原市との間では、発災時に必要となる調整事項、避難所等での実施事項等をフェーズ ごとに整理し、「災害時の歯科保健」として、市の災害時健康支援マニュアルに掲載した。行 政側に、災害時の歯科医療の提供に向けてどのような役割が期待されるか、理解してもら う上で非常に有効だと感じている。
東日本大震災が契機となり、体制強化が必要と考えた要素の数を教えてください。
東日本大震災が契機となり、体制強化が必要と考えた要素の数は2で、 「災害時歯科医療」 「歯科保健活動」 です。
JCRRAG_013648
医療
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 肺結核 結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 肺気腫 肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。 間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 呼吸器の病気の原因は? ●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子は喫煙 呼吸器の病気は感染によるものが多いのですが、COPDは生活習慣と深い関わりのある病気です。別名「たばこ病」ともいわれているように、多くがたばこの煙が原因で起こります。たばこの煙以外では粉塵や大気汚染などが原因となりますが、COPD患者の90%以上が喫煙者であるため、喫煙が最大の危険因子であることは間違いありません。 喫煙者の発症リスクは、喫煙を始めた年齢、喫煙本数、喫煙年数など喫煙量に関係し、喫煙量が多い人ほどリスクが高くなります。 また、喫煙者本人だけでなく、他人の煙を吸ってしまう受動喫煙もCOPDの危険因子となります。 ■慢性閉塞性肺疾患(COPD)の危険因子 喫煙 受動喫煙 呼吸器の病気を予防・改善するために ●直ちに禁煙すれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症・進行を止められます COPDの予防は、「たばこを吸わないこと」に尽きます。COPDの発症リスクは喫煙年数などに比例して高くなるので、早く禁煙すればするほど予防効果が大きくなります。 また、すでにCOPDを発症している場合でも、直ちに禁煙すれば治療効果が上がり、進行を止めることができます。長年たばこを吸っている人のなかには、「今さら禁煙しても遅い」と考える人もいるかもしれませんが、高齢になってからの禁煙でも、COPDのリスクは大きく減少することがわかっています。 喫煙は喫煙者本人だけの問題ではありません。受動喫煙による被害を起こさないためにも、家族や職場に喫煙者がいる場合は、直ちに禁煙してもらうか、分煙を徹底する必要があります。
肺炎と肺気腫の違いを説明して下さい。
肺炎は細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 一方で、肺気腫は肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。
JCRRAG_013649
医療
3.取組みの成果と推進ポイント (災害時の歯科保健医療提供の推進に向けた段階的な取組み) ◆行政側が重視・注力している遺体の身元確認や発災直後の救護所での救急医療への協力活動に先に取組み、当歯科医師会が災害対策に積極的に取り組む姿勢を示した後に、災害時歯科保健医療活動を推進するという段階を踏みながら、取組みを進めることができた。 (災害歯科研修会) ◆災害歯科研修会での多職種による対面演習を実施したことによる効果は大きく、受講者からも新たな気づきがあったなどの声が寄せられ好評であった。 ◆発災時に歯科医療や口腔ケアのニーズを把握するには多職種連携が不可欠である。講習会において定期的に多職種で話し合う機会を設けることで、多職種連携を行える関係性づくりの貴重な機会となっている。 ◆また本講習会には、2 市 2 町の関係者が集合する。そのため他市町での災害歯科の取組状況を知る機会を得て、自らの地域での取組方針を検討する契機となる点で、良い影響があると感じている。 (研修等のリピート実施) ◆当歯科医師会は管轄エリアが広いので、発災時、被害を受けた地域に居合わせた歯科医師には医療従事者として救護活動への参画が期待される。そのため各種講習・研修を繰り返し実施し、知識や技術を定着させることが重要である。今後も定期開催に努めていきたい。 4.PDCAの推進方法 ◆災害歯科研修会については、参加者に事後アンケートを実施し、満足度や意見・要望を把握して次の講演企画に反映するというサイクルを心がけている。 ◆災害関連死の3分の1を占める誤嚥性肺炎の減少に貢献することを1つの目標にしている。 そのためには、多くの 歯科衛生士 歯科技工士 に参加してもらい、各避難所を巡回できる体制を作らなければならないため、歯科衛生士等の関連団体や行政と連携が必要である。
災害関連死の3分の1を占める誤嚥性肺炎の減少に貢献するため、各避難所を巡回してもらうために多く参加してもらいたい職種の数を教えてください。
災害関連死の3分の1を占める誤嚥性肺炎の減少に貢献するため、各避難所を巡回してもらうために多く参加してもらいたい職種の数は2で、 「歯科衛生士」 「歯科技工士」 です。
JCRRAG_013650
医療
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 肺結核 結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 肺気腫 肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。 間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 呼吸器の病気の原因は? ●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子は喫煙 呼吸器の病気は感染によるものが多いのですが、COPDは生活習慣と深い関わりのある病気です。別名「たばこ病」ともいわれているように、多くがたばこの煙が原因で起こります。たばこの煙以外では粉塵や大気汚染などが原因となりますが、COPD患者の90%以上が喫煙者であるため、喫煙が最大の危険因子であることは間違いありません。 喫煙者の発症リスクは、喫煙を始めた年齢、喫煙本数、喫煙年数など喫煙量に関係し、喫煙量が多い人ほどリスクが高くなります。 また、喫煙者本人だけでなく、他人の煙を吸ってしまう受動喫煙もCOPDの危険因子となります。 ■慢性閉塞性肺疾患(COPD)の危険因子 喫煙 受動喫煙 呼吸器の病気を予防・改善するために ●直ちに禁煙すれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症・進行を止められます COPDの予防は、「たばこを吸わないこと」に尽きます。COPDの発症リスクは喫煙年数などに比例して高くなるので、早く禁煙すればするほど予防効果が大きくなります。 また、すでにCOPDを発症している場合でも、直ちに禁煙すれば治療効果が上がり、進行を止めることができます。長年たばこを吸っている人のなかには、「今さら禁煙しても遅い」と考える人もいるかもしれませんが、高齢になってからの禁煙でも、COPDのリスクは大きく減少することがわかっています。 喫煙は喫煙者本人だけの問題ではありません。受動喫煙による被害を起こさないためにも、家族や職場に喫煙者がいる場合は、直ちに禁煙してもらうか、分煙を徹底する必要があります。
肺炎と間質性肺炎の違いを説明して下さい。
肺炎は細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 一方で、間質性肺炎は肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。
JCRRAG_013651
医療
【事例 13】まんのう町国民健康保険造田歯科診療所 1.事例の概要 ◆本事例では、まんのう町国民健康保険造田歯科診療所における、まんのう町琴南地区でのまちづくりの観点も含めた高齢者の口腔ケア、食支援等の取組みを報告する。 テーマ 地域における歯科保健医療の推進 事業名・取組み名 等 まちづくりの観点も含めた高齢者の口腔ケア、食支援等の取組み (在宅医療・介護連絡会、高齢者買い物支援、YouTube を活用した周知啓発等) 主な取組みの概要は以下の通りである。 【在宅医療・介護連絡会】 ◆まんのう町琴南地区は、人口 2,000人強で高齢化率 50%超と、香川県下で最も高齢化が進行している地区であるが、まんのう町国民健康保険造田歯科診療所(以下、「造田歯科診療所」という。)に現所長(木村歯科医師)が着任する平成 27 年までは、町に医療・介護関係者間での情報共有や連携の仕組みがなかった。 ◆在宅医療・介護連携体制の構築について、 まんのう町国民健康保険造田診療所 造田歯科診療所の内科医師・歯科医師 で共同して町役場に相談したところ、町全体では難しいので、まず琴南地区で実施することとなり、「琴南の在宅医療・介護の連絡会」(以下、「連絡会」という。)が行政主導で組織された。 ◆連絡会は月1回程度の定期開催で、メンバーは 医療・介護専門職 民生委員 弁当宅配事業者、 警察、 消防、 町議会議員 等の地域関係者が参加している。また、当地区には訪問看護、訪問リハビリテーションのサービス事業所はないが、地区外の事業所に要請して参加してもらっている。 ◆連絡会の内容は主に事例検討である。重度の医療依存の高い人だけではなく、介護予防・フレイル予防の対象となるケースについて積極的に事例報告し、情報共有することで様々な関係者で早期から見守り、支援するという体制が構築できている。 【高齢者買い物支援(買い物ツアー)】 ◆平成 28 年度に香川県医療介護総合確保基金助成による香川県歯科医師会事業として、造田歯科診療所が実施主体となり「在宅高齢者における『口から食べる楽しみ』の支援体制整備事業」を実施した。当事業で琴南地区の在宅の後期高齢者全員を対象とした「食べる楽しみ」に関する実態調査を実施した結果、「食べる楽しみ」は咀嚼や嚥下といった口腔の機能面だけでなく、生活に関わる社会環境にも影響されていることがわかった。自動車運転免許を返納し移動手段がなくなると医療機関受診や買い物、友人宅訪問等ができなくなり、それが「食事の楽しみの喪失」から「低栄養」につながる。当地区の高齢者の低栄養状態に最も影響していたのは移動手段であり、非運転者(自家用車を運転して移動することができない人)は運転者の約 5.5 倍 低栄養のリスクが高かった。 ◆この調査結果を踏まえ、高齢者の食べる楽しみに関わる社会環境改善のための取組みとして、造田歯科診療所の企画運営により、令和元年度から琴南地区において高齢者買い物支援を開始した。地元大手スーパーと提携し、移動手段がなく買い物に困っている、また買い物の際の選ぶ楽しみを失っている高齢者を対象に、町のバスを借りて月1回買い物ツアーや会食を行うサービスである。利用者勧誘は主に民生委員が行っており、20~25 人程度が利用している。 ◆買い物ツアーは、利用者をはじめ、ボランティアで参加している医療・介護専門職からも好評であり、参加者は徐々に増加している。医療・介護関係者からの視察の申込も多数あり、視察に来た人にその後ボランティアで参加・協力いただくこともある。利用者・ボランティアともに楽しめる取組みとなっている。 【YouTube を活用した広報啓発】 ◆高齢者買い物支援は、医療・介護専門職の間では反響が大きく視察も増えたが、一般市民への広報が十分にできていなかった。 ◆在宅医療・介護連絡会や買い物支援等で共に活動していた弁当宅配事業者から地元に香川県一のユーチューバーがいるとの情報を得、その方がフリーランスの映像作家でもあったので、買い物支援のプロモーションビデオの作成と YouTube を活用した PR を依頼し、主な視聴者層としてはボランティア候補の方にご覧いただくべく、広く周知を行った。
在宅医療・介護連携体制の構築について町役場に相談した組織の数を教えてください。
在宅医療・介護連携体制の構築について町役場に相談した組織の数は2で、 「まんのう町国民健康保険造田診療所」 「造田歯科診療所の内科医師・歯科医師」 です。
JCRRAG_013652
医療
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 肺結核 結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 肺気腫 肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。 間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 呼吸器の病気の原因は? ●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子は喫煙 呼吸器の病気は感染によるものが多いのですが、COPDは生活習慣と深い関わりのある病気です。別名「たばこ病」ともいわれているように、多くがたばこの煙が原因で起こります。たばこの煙以外では粉塵や大気汚染などが原因となりますが、COPD患者の90%以上が喫煙者であるため、喫煙が最大の危険因子であることは間違いありません。 喫煙者の発症リスクは、喫煙を始めた年齢、喫煙本数、喫煙年数など喫煙量に関係し、喫煙量が多い人ほどリスクが高くなります。 また、喫煙者本人だけでなく、他人の煙を吸ってしまう受動喫煙もCOPDの危険因子となります。 ■慢性閉塞性肺疾患(COPD)の危険因子 喫煙 受動喫煙 呼吸器の病気を予防・改善するために ●直ちに禁煙すれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症・進行を止められます COPDの予防は、「たばこを吸わないこと」に尽きます。COPDの発症リスクは喫煙年数などに比例して高くなるので、早く禁煙すればするほど予防効果が大きくなります。 また、すでにCOPDを発症している場合でも、直ちに禁煙すれば治療効果が上がり、進行を止めることができます。長年たばこを吸っている人のなかには、「今さら禁煙しても遅い」と考える人もいるかもしれませんが、高齢になってからの禁煙でも、COPDのリスクは大きく減少することがわかっています。 喫煙は喫煙者本人だけの問題ではありません。受動喫煙による被害を起こさないためにも、家族や職場に喫煙者がいる場合は、直ちに禁煙してもらうか、分煙を徹底する必要があります。
肺結核と肺気腫の違いを説明して下さい。
肺結核は結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 一方で、肺気腫は肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。
JCRRAG_013653
医療
【事例 13】まんのう町国民健康保険造田歯科診療所 1.事例の概要 ◆本事例では、まんのう町国民健康保険造田歯科診療所における、まんのう町琴南地区でのまちづくりの観点も含めた高齢者の口腔ケア、食支援等の取組みを報告する。 テーマ 地域における歯科保健医療の推進 事業名・取組み名 等 まちづくりの観点も含めた高齢者の口腔ケア、食支援等の取組み (在宅医療・介護連絡会、高齢者買い物支援、YouTube を活用した周知啓発等) 主な取組みの概要は以下の通りである。 【在宅医療・介護連絡会】 ◆まんのう町琴南地区は、人口 2,000人強で高齢化率 50%超と、香川県下で最も高齢化が進行している地区であるが、まんのう町国民健康保険造田歯科診療所(以下、「造田歯科診療所」という。)に現所長(木村歯科医師)が着任する平成 27 年までは、町に医療・介護関係者間での情報共有や連携の仕組みがなかった。 ◆在宅医療・介護連携体制の構築について、 まんのう町国民健康保険造田診療所 造田歯科診療所の内科医師・歯科医師 で共同して町役場に相談したところ、町全体では難しいので、まず琴南地区で実施することとなり、「琴南の在宅医療・介護の連絡会」(以下、「連絡会」という。)が行政主導で組織された。 ◆連絡会は月1回程度の定期開催で、メンバーは 医療・介護専門職 民生委員 弁当宅配事業者、 警察、 消防、 町議会議員 等の地域関係者が参加している。また、当地区には訪問看護、訪問リハビリテーションのサービス事業所はないが、地区外の事業所に要請して参加してもらっている。 ◆連絡会の内容は主に事例検討である。重度の医療依存の高い人だけではなく、介護予防・フレイル予防の対象となるケースについて積極的に事例報告し、情報共有することで様々な関係者で早期から見守り、支援するという体制が構築できている。 【高齢者買い物支援(買い物ツアー)】 ◆平成 28 年度に香川県医療介護総合確保基金助成による香川県歯科医師会事業として、造田歯科診療所が実施主体となり「在宅高齢者における『口から食べる楽しみ』の支援体制整備事業」を実施した。当事業で琴南地区の在宅の後期高齢者全員を対象とした「食べる楽しみ」に関する実態調査を実施した結果、「食べる楽しみ」は咀嚼や嚥下といった口腔の機能面だけでなく、生活に関わる社会環境にも影響されていることがわかった。自動車運転免許を返納し移動手段がなくなると医療機関受診や買い物、友人宅訪問等ができなくなり、それが「食事の楽しみの喪失」から「低栄養」につながる。当地区の高齢者の低栄養状態に最も影響していたのは移動手段であり、非運転者(自家用車を運転して移動することができない人)は運転者の約 5.5 倍 低栄養のリスクが高かった。 ◆この調査結果を踏まえ、高齢者の食べる楽しみに関わる社会環境改善のための取組みとして、造田歯科診療所の企画運営により、令和元年度から琴南地区において高齢者買い物支援を開始した。地元大手スーパーと提携し、移動手段がなく買い物に困っている、また買い物の際の選ぶ楽しみを失っている高齢者を対象に、町のバスを借りて月1回買い物ツアーや会食を行うサービスである。利用者勧誘は主に民生委員が行っており、20~25 人程度が利用している。 ◆買い物ツアーは、利用者をはじめ、ボランティアで参加している医療・介護専門職からも好評であり、参加者は徐々に増加している。医療・介護関係者からの視察の申込も多数あり、視察に来た人にその後ボランティアで参加・協力いただくこともある。利用者・ボランティアともに楽しめる取組みとなっている。 【YouTube を活用した広報啓発】 ◆高齢者買い物支援は、医療・介護専門職の間では反響が大きく視察も増えたが、一般市民への広報が十分にできていなかった。 ◆在宅医療・介護連絡会や買い物支援等で共に活動していた弁当宅配事業者から地元に香川県一のユーチューバーがいるとの情報を得、その方がフリーランスの映像作家でもあったので、買い物支援のプロモーションビデオの作成と YouTube を活用した PR を依頼し、主な視聴者層としてはボランティア候補の方にご覧いただくべく、広く周知を行った。
琴南の在宅医療・介護の連絡会メンバーの種類を教えてください。
琴南の在宅医療・介護の連絡会メンバーの種類は6で、 「医療・介護専門職」 「民生委員」 「弁当宅配事業者」 「警察」 「消防」 「町議会議員」 です。
JCRRAG_013654
医療
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。 肺結核 結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 肺気腫 肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。 間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 呼吸器の病気の原因は? ●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子は喫煙 呼吸器の病気は感染によるものが多いのですが、COPDは生活習慣と深い関わりのある病気です。別名「たばこ病」ともいわれているように、多くがたばこの煙が原因で起こります。たばこの煙以外では粉塵や大気汚染などが原因となりますが、COPD患者の90%以上が喫煙者であるため、喫煙が最大の危険因子であることは間違いありません。 喫煙者の発症リスクは、喫煙を始めた年齢、喫煙本数、喫煙年数など喫煙量に関係し、喫煙量が多い人ほどリスクが高くなります。 また、喫煙者本人だけでなく、他人の煙を吸ってしまう受動喫煙もCOPDの危険因子となります。 ■慢性閉塞性肺疾患(COPD)の危険因子 喫煙 受動喫煙 呼吸器の病気を予防・改善するために ●直ちに禁煙すれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症・進行を止められます COPDの予防は、「たばこを吸わないこと」に尽きます。COPDの発症リスクは喫煙年数などに比例して高くなるので、早く禁煙すればするほど予防効果が大きくなります。 また、すでにCOPDを発症している場合でも、直ちに禁煙すれば治療効果が上がり、進行を止めることができます。長年たばこを吸っている人のなかには、「今さら禁煙しても遅い」と考える人もいるかもしれませんが、高齢になってからの禁煙でも、COPDのリスクは大きく減少することがわかっています。 喫煙は喫煙者本人だけの問題ではありません。受動喫煙による被害を起こさないためにも、家族や職場に喫煙者がいる場合は、直ちに禁煙してもらうか、分煙を徹底する必要があります。
肺結核と間質性肺炎の違いを説明して下さい。
肺結核は結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。 一方で、間質性肺炎は肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。
JCRRAG_013655
医療
【その他(高齢者サロンへの歯科衛生士の参画、歯科送迎サービス、チェックシート作成)】 ◆高齢者の「いきいきサロン」(町社会福祉協議会実施)に、毎年、造田歯科診療所が担当する回が割り当てられており、診療所の歯科衛生士が企画運営している。当初は介護予防教室として口腔衛生指導を実施していたが関心が低い人が多かったため、まず「歯科衛生士と仲良くなること」を目的としたレクリエーション主体の内容に変更した(お好み焼きを焼く、ネイルサロンを開く等)。専門職らしさを前面に出さずにレクリエーションを通じて懇意になり、何気ない会話の中から歯科や口腔ケアのニーズを把握し、診療につなげている。健康格差の縮小のためにも、健康に対する関心度が低く、通常の歯科診療にさえつながっていない人を診療につなげていくこと、そのためにまず気軽に話しやすい人間関係を構築し、そこからアプローチすることを重視して実施している。 ◆造田歯科診療所において、移動ができない高齢者を自宅から送迎する歯科送迎サービスを実施している。当診療所は、以前は2つの診療所があったが平成30年に1か所が閉院となった。町担当者と対策を協議するなかで通院のためのバス増便の案もでたものの、そもそもバス停まで徒歩で行けない人が多いため、自宅からの送迎が必要と提案した。町で有償 ボランティアを募ってもらい、定年後の男性4人で送迎を実施している。移動手段がないことが原因で歯科未受診だった人の多くがこの送迎サービスで歯科受診できるようになっており、住民の口腔衛生向上につながっている。 ◆前出の平成28年度「在宅高齢者における『口から食べる楽しみ』の支援体制整備事業」の一環として「食べる楽しみチェックシート」を作成し、診療所来院者とのコミュニケーションツールとして使用している。 2.体制づくりのプロセス ◆在宅医療・介護連絡会の設置については、 まんのう町国民健康保険造田診療所(内科医師) 造田歯科診療所(歯科医師) で町役場の琴南支所に最初に相談し、福祉保険課、地域包括支援センターも交えて協議を行った。行政担当者(支所長、歯科担当者)の迅速かつ適切な対応により、連絡会の設置決定から立ち上げまでスムーズに実施できた。 ◆連絡会は、「ことなみ未来会議」(平成29年度に廃校となった琴南中学校跡地の利活用策を協議する住民主導の会議体)の高齢者部会とも連携している。高齢者部会は高齢者への弁当宅配事業を実施しており、当該事業を通じて地区の高齢者の困りごとや支援ニーズを把握している貴重な情報源であることから、連絡会への参加を依頼した。 ◆連絡会の開催にあたっては、医療・介護専門職以外の参加者にもわかりやすく、かつ、参加者誰もがわからないことを「わからない」といえる雰囲気づくりを当初から心がけている。会の司会進行は、町役場の一般職員が行い、その職員自身がわからないことを気さくかつ率直に質問するなど、上記のような雰囲気づくりの一役を担った。現在は当該職員の異動に伴い、造田歯科診療所所長(歯科医師)が実施している。連絡会では主に事例検討を行っており、事例ごとに個別的な家族関係や近隣関係等の話となるが、検討上、必要な情報であるため、個人情報の取り扱いについては十分協議したうえで、多くの関係者から率直に情報や意見を聴き出せるように配慮しながら司会進行している。 ◆連絡会の事例検討においては、当初はプライバシーへの配慮のため個人名ではなくイニシャルで話をしていたが、参加者からわかりにくいとの指摘があり実名に戻して実施している。ただし、プライバシー保護の観点から参加者には誓約書提出を義務付けている。 ◆連絡会で検討する事例は、当初はケアマネジャーから提出してもらっていたが、事例検討の際に医療専門職から自分が作ったケアプランに駄目出しを受けているように感じてしまい、ケアマネジャーが事例を出すことを躊躇するようになった。そこで、原則として 内科医師、 歯科医師、 薬剤師 が事例を出すようにした。 歯科医師等が事例を報告する際も、敢えて 医療的正確さ 専門用語の厳密さ などを求めないように行い、医療専門職以外の参加者のアドバイスを仰ぐかたちをとることで、参加者全員が当該事例について知っている情報や対応策を話しやすい雰囲気ができている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆ 在宅医療 介護連携 については、当地区のみの取組みでは限界があるため、県医師会・県歯科医師会等の全県レベルでの関係組織間の連携体制構築が望まれる。 ◆また、在宅医療・介護連携時の情報連携ツールとして ICT の活用が必要である。当町は面積が広いこともあり、看取り等の際に患者について、関係者でリアルタイムに情報共有しなければならないときには MCS(メディカル・ケア・ステーション)等の ICT の活用が有効である。ただし、ICT は利用する医療・介護専門職間で顔の見える関係性を築いた上で使うことがポイントである。専門職同士が直接関わりながら連携をとっていくという場面と ICTをうまく活用するというところと両方進めていかねばならない。 ◆琴南地区としては、当歯科診療所の後継者問題が課題である。人口減少が進み、当地区の人口が半減し 1,000 人規模となった場合に診療所がなりたつか深刻な問題であり、人口減少を見据えて当地区での歯科診療体制の在り方を考えていかなければならない時期にきている。 ◆高齢者買い物支援やサロン活動等の多人数が集まる場が苦手な内向的な人を対象とした 1~2 人ずつの個別支援について検討していきたい。このような人こそハイリスクである。
いきいきサロンにおいて、「歯科衛生士と仲良くなること」を目的としたレクリエーションとして挙げられているものの種類の数を教えてください。
いきいきサロンにおいて、「歯科衛生士と仲良くなること」を目的としたレクリエーションの種類として挙げられているものの種類の数は2で、 「お好み焼きを焼く」、「ネイルサロンを開く」です。
JCRRAG_013656
医療
間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 肺を保護する「胸膜」の病気 肺の表面は胸膜というなめらかな膜で覆われています。また、肺と、肺が入っている肋骨に囲まれた壁(胸壁)の間のすき間は胸膜腔とよばれ、通常は少量の水(胸水)が入っており、肺と胸壁がこすれ合わないよう潤滑剤の役目をしています。おもな胸膜疾患は次の2つです。 胸膜炎 胸膜に炎症が起こる病気をいいます。多くが胸膜にある血管から血液中の水分などがもれ出して、胸水がたまります。炎症を起こす原因としては細菌感染などで、細菌感染は多くが肺炎に続いて起こります。 気胸 胸膜に穴が開き、肺のなかの空気が胸膜腔にもれてたまった状態をいいます。胸膜腔に空気が入って内圧が高まると、肺は収縮して換気量が減り、息切れや呼吸困難などが起こります。 ●こんな検査でわかります 呼吸器の病気を調べる検査には、肺の機能が正常に働いているかどうかを調べる検査と、肺の病変を調べる検査があります。 「肺活量」や「1秒量・1秒率」の検査では、空気を肺に出し入れする換気機能を調べることで、肺気腫や慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支ぜんそくなどがわかります。 「胸部X線検査」では、異常な陰影から肺炎や肺結核、気管支炎、気管支拡張症、肺気腫、気胸、胸膜炎などがわかります。 各検査項目の詳細については、こちらをご覧ください。
間質性肺炎の肺気腫の違いを説明して下さい。
間質性肺炎は肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 一方で、肺気腫は肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。
JCRRAG_013657
医療
【その他(高齢者サロンへの歯科衛生士の参画、歯科送迎サービス、チェックシート作成)】 ◆高齢者の「いきいきサロン」(町社会福祉協議会実施)に、毎年、造田歯科診療所が担当する回が割り当てられており、診療所の歯科衛生士が企画運営している。当初は介護予防教室として口腔衛生指導を実施していたが関心が低い人が多かったため、まず「歯科衛生士と仲良くなること」を目的としたレクリエーション主体の内容に変更した(お好み焼きを焼く、ネイルサロンを開く等)。専門職らしさを前面に出さずにレクリエーションを通じて懇意になり、何気ない会話の中から歯科や口腔ケアのニーズを把握し、診療につなげている。健康格差の縮小のためにも、健康に対する関心度が低く、通常の歯科診療にさえつながっていない人を診療につなげていくこと、そのためにまず気軽に話しやすい人間関係を構築し、そこからアプローチすることを重視して実施している。 ◆造田歯科診療所において、移動ができない高齢者を自宅から送迎する歯科送迎サービスを実施している。当診療所は、以前は2つの診療所があったが平成30年に1か所が閉院となった。町担当者と対策を協議するなかで通院のためのバス増便の案もでたものの、そもそもバス停まで徒歩で行けない人が多いため、自宅からの送迎が必要と提案した。町で有償 ボランティアを募ってもらい、定年後の男性4人で送迎を実施している。移動手段がないことが原因で歯科未受診だった人の多くがこの送迎サービスで歯科受診できるようになっており、住民の口腔衛生向上につながっている。 ◆前出の平成28年度「在宅高齢者における『口から食べる楽しみ』の支援体制整備事業」の一環として「食べる楽しみチェックシート」を作成し、診療所来院者とのコミュニケーションツールとして使用している。 2.体制づくりのプロセス ◆在宅医療・介護連絡会の設置については、 まんのう町国民健康保険造田診療所(内科医師) 造田歯科診療所(歯科医師) で町役場の琴南支所に最初に相談し、福祉保険課、地域包括支援センターも交えて協議を行った。行政担当者(支所長、歯科担当者)の迅速かつ適切な対応により、連絡会の設置決定から立ち上げまでスムーズに実施できた。 ◆連絡会は、「ことなみ未来会議」(平成29年度に廃校となった琴南中学校跡地の利活用策を協議する住民主導の会議体)の高齢者部会とも連携している。高齢者部会は高齢者への弁当宅配事業を実施しており、当該事業を通じて地区の高齢者の困りごとや支援ニーズを把握している貴重な情報源であることから、連絡会への参加を依頼した。 ◆連絡会の開催にあたっては、医療・介護専門職以外の参加者にもわかりやすく、かつ、参加者誰もがわからないことを「わからない」といえる雰囲気づくりを当初から心がけている。会の司会進行は、町役場の一般職員が行い、その職員自身がわからないことを気さくかつ率直に質問するなど、上記のような雰囲気づくりの一役を担った。現在は当該職員の異動に伴い、造田歯科診療所所長(歯科医師)が実施している。連絡会では主に事例検討を行っており、事例ごとに個別的な家族関係や近隣関係等の話となるが、検討上、必要な情報であるため、個人情報の取り扱いについては十分協議したうえで、多くの関係者から率直に情報や意見を聴き出せるように配慮しながら司会進行している。 ◆連絡会の事例検討においては、当初はプライバシーへの配慮のため個人名ではなくイニシャルで話をしていたが、参加者からわかりにくいとの指摘があり実名に戻して実施している。ただし、プライバシー保護の観点から参加者には誓約書提出を義務付けている。 ◆連絡会で検討する事例は、当初はケアマネジャーから提出してもらっていたが、事例検討の際に医療専門職から自分が作ったケアプランに駄目出しを受けているように感じてしまい、ケアマネジャーが事例を出すことを躊躇するようになった。そこで、原則として 内科医師、 歯科医師、 薬剤師 が事例を出すようにした。 歯科医師等が事例を報告する際も、敢えて 医療的正確さ 専門用語の厳密さ などを求めないように行い、医療専門職以外の参加者のアドバイスを仰ぐかたちをとることで、参加者全員が当該事例について知っている情報や対応策を話しやすい雰囲気ができている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆ 在宅医療 介護連携 については、当地区のみの取組みでは限界があるため、県医師会・県歯科医師会等の全県レベルでの関係組織間の連携体制構築が望まれる。 ◆また、在宅医療・介護連携時の情報連携ツールとして ICT の活用が必要である。当町は面積が広いこともあり、看取り等の際に患者について、関係者でリアルタイムに情報共有しなければならないときには MCS(メディカル・ケア・ステーション)等の ICT の活用が有効である。ただし、ICT は利用する医療・介護専門職間で顔の見える関係性を築いた上で使うことがポイントである。専門職同士が直接関わりながら連携をとっていくという場面と ICTをうまく活用するというところと両方進めていかねばならない。 ◆琴南地区としては、当歯科診療所の後継者問題が課題である。人口減少が進み、当地区の人口が半減し 1,000 人規模となった場合に診療所がなりたつか深刻な問題であり、人口減少を見据えて当地区での歯科診療体制の在り方を考えていかなければならない時期にきている。 ◆高齢者買い物支援やサロン活動等の多人数が集まる場が苦手な内向的な人を対象とした 1~2 人ずつの個別支援について検討していきたい。このような人こそハイリスクである。
在宅医療・介護連絡会の設置について町役場の琴南支所に最初に相談した診療所の数を教えてください。
在宅医療・介護連絡会の設置について町役場の琴南支所に最初に相談した診療所の数は2で、 「まんのう町国民健康保険造田診療所(内科医師)」 「造田歯科診療所(歯科医師)」 です。
JCRRAG_013658
医療
間質性肺炎 肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。 肺を保護する「胸膜」の病気 肺の表面は胸膜というなめらかな膜で覆われています。また、肺と、肺が入っている肋骨に囲まれた壁(胸壁)の間のすき間は胸膜腔とよばれ、通常は少量の水(胸水)が入っており、肺と胸壁がこすれ合わないよう潤滑剤の役目をしています。おもな胸膜疾患は次の2つです。 胸膜炎 胸膜に炎症が起こる病気をいいます。多くが胸膜にある血管から血液中の水分などがもれ出して、胸水がたまります。炎症を起こす原因としては細菌感染などで、細菌感染は多くが肺炎に続いて起こります。 気胸 胸膜に穴が開き、肺のなかの空気が胸膜腔にもれてたまった状態をいいます。胸膜腔に空気が入って内圧が高まると、肺は収縮して換気量が減り、息切れや呼吸困難などが起こります。 ●こんな検査でわかります 呼吸器の病気を調べる検査には、肺の機能が正常に働いているかどうかを調べる検査と、肺の病変を調べる検査があります。 「肺活量」や「1秒量・1秒率」の検査では、空気を肺に出し入れする換気機能を調べることで、肺気腫や慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支ぜんそくなどがわかります。 「胸部X線検査」では、異常な陰影から肺炎や肺結核、気管支炎、気管支拡張症、肺気腫、気胸、胸膜炎などがわかります。 各検査項目の詳細については、こちらをご覧ください。
胸膜炎と気胸の違いを説明して下さい。
胸膜炎は胸膜に炎症が起こる病気をいいます。多くが胸膜にある血管から血液中の水分などがもれ出して、胸水がたまります。炎症を起こす原因としては細菌感染などで、細菌感染は多くが肺炎に続いて起こります。 一方で、気胸は胸膜に穴が開き、肺のなかの空気が胸膜腔にもれてたまった状態をいいます。胸膜腔に空気が入って内圧が高まると、肺は収縮して換気量が減り、息切れや呼吸困難などが起こります。
JCRRAG_013659
医療
【その他(高齢者サロンへの歯科衛生士の参画、歯科送迎サービス、チェックシート作成)】 ◆高齢者の「いきいきサロン」(町社会福祉協議会実施)に、毎年、造田歯科診療所が担当する回が割り当てられており、診療所の歯科衛生士が企画運営している。当初は介護予防教室として口腔衛生指導を実施していたが関心が低い人が多かったため、まず「歯科衛生士と仲良くなること」を目的としたレクリエーション主体の内容に変更した(お好み焼きを焼く、ネイルサロンを開く等)。専門職らしさを前面に出さずにレクリエーションを通じて懇意になり、何気ない会話の中から歯科や口腔ケアのニーズを把握し、診療につなげている。健康格差の縮小のためにも、健康に対する関心度が低く、通常の歯科診療にさえつながっていない人を診療につなげていくこと、そのためにまず気軽に話しやすい人間関係を構築し、そこからアプローチすることを重視して実施している。 ◆造田歯科診療所において、移動ができない高齢者を自宅から送迎する歯科送迎サービスを実施している。当診療所は、以前は2つの診療所があったが平成30年に1か所が閉院となった。町担当者と対策を協議するなかで通院のためのバス増便の案もでたものの、そもそもバス停まで徒歩で行けない人が多いため、自宅からの送迎が必要と提案した。町で有償 ボランティアを募ってもらい、定年後の男性4人で送迎を実施している。移動手段がないことが原因で歯科未受診だった人の多くがこの送迎サービスで歯科受診できるようになっており、住民の口腔衛生向上につながっている。 ◆前出の平成28年度「在宅高齢者における『口から食べる楽しみ』の支援体制整備事業」の一環として「食べる楽しみチェックシート」を作成し、診療所来院者とのコミュニケーションツールとして使用している。 2.体制づくりのプロセス ◆在宅医療・介護連絡会の設置については、 まんのう町国民健康保険造田診療所(内科医師) 造田歯科診療所(歯科医師) で町役場の琴南支所に最初に相談し、福祉保険課、地域包括支援センターも交えて協議を行った。行政担当者(支所長、歯科担当者)の迅速かつ適切な対応により、連絡会の設置決定から立ち上げまでスムーズに実施できた。 ◆連絡会は、「ことなみ未来会議」(平成29年度に廃校となった琴南中学校跡地の利活用策を協議する住民主導の会議体)の高齢者部会とも連携している。高齢者部会は高齢者への弁当宅配事業を実施しており、当該事業を通じて地区の高齢者の困りごとや支援ニーズを把握している貴重な情報源であることから、連絡会への参加を依頼した。 ◆連絡会の開催にあたっては、医療・介護専門職以外の参加者にもわかりやすく、かつ、参加者誰もがわからないことを「わからない」といえる雰囲気づくりを当初から心がけている。会の司会進行は、町役場の一般職員が行い、その職員自身がわからないことを気さくかつ率直に質問するなど、上記のような雰囲気づくりの一役を担った。現在は当該職員の異動に伴い、造田歯科診療所所長(歯科医師)が実施している。連絡会では主に事例検討を行っており、事例ごとに個別的な家族関係や近隣関係等の話となるが、検討上、必要な情報であるため、個人情報の取り扱いについては十分協議したうえで、多くの関係者から率直に情報や意見を聴き出せるように配慮しながら司会進行している。 ◆連絡会の事例検討においては、当初はプライバシーへの配慮のため個人名ではなくイニシャルで話をしていたが、参加者からわかりにくいとの指摘があり実名に戻して実施している。ただし、プライバシー保護の観点から参加者には誓約書提出を義務付けている。 ◆連絡会で検討する事例は、当初はケアマネジャーから提出してもらっていたが、事例検討の際に医療専門職から自分が作ったケアプランに駄目出しを受けているように感じてしまい、ケアマネジャーが事例を出すことを躊躇するようになった。そこで、原則として 内科医師、 歯科医師、 薬剤師 が事例を出すようにした。 歯科医師等が事例を報告する際も、敢えて 医療的正確さ 専門用語の厳密さ などを求めないように行い、医療専門職以外の参加者のアドバイスを仰ぐかたちをとることで、参加者全員が当該事例について知っている情報や対応策を話しやすい雰囲気ができている。 5.現状の課題・今後の展開 ◆ 在宅医療 介護連携 については、当地区のみの取組みでは限界があるため、県医師会・県歯科医師会等の全県レベルでの関係組織間の連携体制構築が望まれる。 ◆また、在宅医療・介護連携時の情報連携ツールとして ICT の活用が必要である。当町は面積が広いこともあり、看取り等の際に患者について、関係者でリアルタイムに情報共有しなければならないときには MCS(メディカル・ケア・ステーション)等の ICT の活用が有効である。ただし、ICT は利用する医療・介護専門職間で顔の見える関係性を築いた上で使うことがポイントである。専門職同士が直接関わりながら連携をとっていくという場面と ICTをうまく活用するというところと両方進めていかねばならない。 ◆琴南地区としては、当歯科診療所の後継者問題が課題である。人口減少が進み、当地区の人口が半減し 1,000 人規模となった場合に診療所がなりたつか深刻な問題であり、人口減少を見据えて当地区での歯科診療体制の在り方を考えていかなければならない時期にきている。 ◆高齢者買い物支援やサロン活動等の多人数が集まる場が苦手な内向的な人を対象とした 1~2 人ずつの個別支援について検討していきたい。このような人こそハイリスクである。
連絡会において原則として事例を出すようにした医療関係者の数を教えてください。
連絡会において原則として事例を出すようにした医療関係者の数は3で、 「内科医師」 「歯科医師」 「薬剤師」 です。
JCRRAG_013660
医療
胃・食道の役割とおもな病気 逆流性食道炎 胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
逆流性食道炎と食道アカラシアの違いを説明して下さい。
逆流性食道炎は胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 一方で、食道アカラシアは逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。
JCRRAG_013661
医療
【事例 14】福岡県久山町(久山町ヘルス C&C センター) 1.事例の概要 ◆本事例では、福岡県久山町で行われているライフステージに合わせた歯科医療提供体制構築における取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【取組概要】 ◆久山町では歯科保健に関する 2 大目標として、3 歳児のむし歯 0 本と、12 歳でのむし歯0.5 本以下を掲げ歯の健康づくりに取り組んでいる。 ◆久山町には 4 つの歯科診療所があるが、各診療所の歯科医師と歯科衛生士が、九州大学予防歯科の歯科医師と協力して、 幼稚園 保育園 の児童の歯の健康維持に努めている。また、小中学生に対しては、町内の歯科診療のうち 2 か所の歯科医師が学校医として関わり、九州大学の歯科医師と共に歯科健診等を行っている。 【中学校までの歯科の取り組み】 ◆胎生期には、粕谷歯科医師会による無料の妊婦歯科健診があり、また、生まれた後には、1歳未満を対象とした歯科医師会による歯科健診が無料で提供されている。粕谷歯科医師会は、久山町を含む 8 市町村で構成され、およそ 100 名の歯科医師が加入している。 ◆乳幼児に対しては、町による歯科健診が、 生後 4 か月、 生後 7 か月、 生後 12 か月 で実施され、12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われる。コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに、 むし歯になり易いおやつの話 砂糖の含有量などの話 を行っている。 ◆幼児期には、1 歳半~4 歳までを対象とした幼児歯科健診があり、その中で九州大学の予防歯科の歯科医師による歯科健診とフッ化物塗布が実施される他、歯科衛生士によるブラッシング指導が年 4 回行われる。フッ化物塗布では、事前に歯を磨いた状態で歯垢染色剤を用い磨けていない部分を歯科衛生士がチェックし、その後、九州大学の歯科医師がフッ化物塗布を施す。さらに、3 歳児に対しては歯科衛生士による保護者向けの歯科教育(集団指導)が実施される。 これらは、対象者全員に対し年 4 回にわたり案内されるため、一人当たり最大 4 回の検診を 1 年の間に受けることができる。 ◆保育園、幼稚園からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布(年 1 回)が行われる。保育園児、幼稚園児に関しては、歯科衛生士による年 1 回のブラッシング指導のほか、就学時健診でむし歯のない子に加え、完全治療の子に対する表彰を行っている。その際、むし歯がない子については文房具等の記念品が授与される。また幼稚園児に対しては、年に 1 回、歯と身体の健康づくりと食についての育児学級も開催されている。 ◆小学校、中学校からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布に加え、コップの配布(年1回)と、年 1 回の定期歯科健診と歯面検診が行われる。また、小学校に対しては、1・3・5 年生、中学校では 2 年生を対象とした、歯科衛生士と九州大学の歯科医師によるブラッシング健診が行われ、歯の健康や歯磨きの話などが行われる。 なお、定期歯科健診では学校医による歯のかみ合わせ等のチェックを行い、さらに九州大学の歯科医師が歯面検診で歯の状態を満遍なく診るというダブルチェックにより歯の健康維持に繋げている。 ◆久山町職員としての歯科衛生士は配置しておらず、これら検診やブラッシング指導等に携わる歯科衛生士は、個人として契約し、継続的に歯科健診に関わっている。 【成人に対する歯科の取り組み】 ◆40歳以降の大人については、 40歳、 50歳、 60歳、 70歳、 80歳 という節目の年に、希望者に対しての無料の歯科健診が提供されている。 ◆80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っている。 表彰式後に、インタビューを行い、注意していることや、若い方へのメッセージを聞いて町の広報に掲載するなど町全体の啓発に繋げている。今年は31人が表彰対象者となり、 表彰状 ソープフラワー を記念品として贈呈した。 【その他の取り組み】 ◆他、全体的な取組として、 各学校医と養護教諭、 九州大学の歯科医師、 幼稚園(園長・主任)保育園(園長・主任)、 歯科衛生士、 保健師 が歯科保健連絡協議会を組織するなど、毎年、年度末に集まり、町内の課題について話し合う場を設けている。昨年は、町内でのむし歯のある子とない子の二極化傾向について話題に上がり、フッ化物洗口だけでなく、乳幼児向けのシーラントの推奨などが話し合われた。
久山町の各診療所の歯科医師と歯科衛生士が協力して歯の健康維持に努める対象となっている方々の属性の数を教えてください。
久山町の各診療所の歯科医師と歯科衛生士が協力して歯の健康維持に努める対象となっている方々の属性の数は2で「幼稚園児」、「保育園児」です。
JCRRAG_013662
医療
胃・食道の役割とおもな病気 逆流性食道炎 胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
逆流性食道炎と急性胃炎の違いを説明して下さい。
逆流性食道炎は胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 一方で、急性胃炎は胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。
JCRRAG_013663
医療
【事例 14】福岡県久山町(久山町ヘルス C&C センター) 1.事例の概要 ◆本事例では、福岡県久山町で行われているライフステージに合わせた歯科医療提供体制構築における取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【取組概要】 ◆久山町では歯科保健に関する 2 大目標として、3 歳児のむし歯 0 本と、12 歳でのむし歯0.5 本以下を掲げ歯の健康づくりに取り組んでいる。 ◆久山町には 4 つの歯科診療所があるが、各診療所の歯科医師と歯科衛生士が、九州大学予防歯科の歯科医師と協力して、 幼稚園 保育園 の児童の歯の健康維持に努めている。また、小中学生に対しては、町内の歯科診療のうち 2 か所の歯科医師が学校医として関わり、九州大学の歯科医師と共に歯科健診等を行っている。 【中学校までの歯科の取り組み】 ◆胎生期には、粕谷歯科医師会による無料の妊婦歯科健診があり、また、生まれた後には、1歳未満を対象とした歯科医師会による歯科健診が無料で提供されている。粕谷歯科医師会は、久山町を含む 8 市町村で構成され、およそ 100 名の歯科医師が加入している。 ◆乳幼児に対しては、町による歯科健診が、 生後 4 か月、 生後 7 か月、 生後 12 か月 で実施され、12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われる。コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに、 むし歯になり易いおやつの話 砂糖の含有量などの話 を行っている。 ◆幼児期には、1 歳半~4 歳までを対象とした幼児歯科健診があり、その中で九州大学の予防歯科の歯科医師による歯科健診とフッ化物塗布が実施される他、歯科衛生士によるブラッシング指導が年 4 回行われる。フッ化物塗布では、事前に歯を磨いた状態で歯垢染色剤を用い磨けていない部分を歯科衛生士がチェックし、その後、九州大学の歯科医師がフッ化物塗布を施す。さらに、3 歳児に対しては歯科衛生士による保護者向けの歯科教育(集団指導)が実施される。 これらは、対象者全員に対し年 4 回にわたり案内されるため、一人当たり最大 4 回の検診を 1 年の間に受けることができる。 ◆保育園、幼稚園からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布(年 1 回)が行われる。保育園児、幼稚園児に関しては、歯科衛生士による年 1 回のブラッシング指導のほか、就学時健診でむし歯のない子に加え、完全治療の子に対する表彰を行っている。その際、むし歯がない子については文房具等の記念品が授与される。また幼稚園児に対しては、年に 1 回、歯と身体の健康づくりと食についての育児学級も開催されている。 ◆小学校、中学校からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布に加え、コップの配布(年1回)と、年 1 回の定期歯科健診と歯面検診が行われる。また、小学校に対しては、1・3・5 年生、中学校では 2 年生を対象とした、歯科衛生士と九州大学の歯科医師によるブラッシング健診が行われ、歯の健康や歯磨きの話などが行われる。 なお、定期歯科健診では学校医による歯のかみ合わせ等のチェックを行い、さらに九州大学の歯科医師が歯面検診で歯の状態を満遍なく診るというダブルチェックにより歯の健康維持に繋げている。 ◆久山町職員としての歯科衛生士は配置しておらず、これら検診やブラッシング指導等に携わる歯科衛生士は、個人として契約し、継続的に歯科健診に関わっている。 【成人に対する歯科の取り組み】 ◆40歳以降の大人については、 40歳、 50歳、 60歳、 70歳、 80歳 という節目の年に、希望者に対しての無料の歯科健診が提供されている。 ◆80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っている。 表彰式後に、インタビューを行い、注意していることや、若い方へのメッセージを聞いて町の広報に掲載するなど町全体の啓発に繋げている。今年は31人が表彰対象者となり、 表彰状 ソープフラワー を記念品として贈呈した。 【その他の取り組み】 ◆他、全体的な取組として、 各学校医と養護教諭、 九州大学の歯科医師、 幼稚園(園長・主任)保育園(園長・主任)、 歯科衛生士、 保健師 が歯科保健連絡協議会を組織するなど、毎年、年度末に集まり、町内の課題について話し合う場を設けている。昨年は、町内でのむし歯のある子とない子の二極化傾向について話題に上がり、フッ化物洗口だけでなく、乳幼児向けのシーラントの推奨などが話し合われた。
乳幼児に対しては、町による歯科健診が実施している時期の数を教えてください。
乳幼児に対しては、町による歯科健診が実施している時期の数は3で、 「生後 4 か月」 「生後 7 か月」 「生後 12 か月」 です。
JCRRAG_013664
医療
胃・食道の役割とおもな病気 逆流性食道炎 胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
逆流性食道炎と慢性胃炎の違いを説明して下さい。
逆流性食道炎は胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 一方で、慢性胃炎は胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。
JCRRAG_013665
医療
【事例 14】福岡県久山町(久山町ヘルス C&C センター) 1.事例の概要 ◆本事例では、福岡県久山町で行われているライフステージに合わせた歯科医療提供体制構築における取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【取組概要】 ◆久山町では歯科保健に関する 2 大目標として、3 歳児のむし歯 0 本と、12 歳でのむし歯0.5 本以下を掲げ歯の健康づくりに取り組んでいる。 ◆久山町には 4 つの歯科診療所があるが、各診療所の歯科医師と歯科衛生士が、九州大学予防歯科の歯科医師と協力して、 幼稚園 保育園 の児童の歯の健康維持に努めている。また、小中学生に対しては、町内の歯科診療のうち 2 か所の歯科医師が学校医として関わり、九州大学の歯科医師と共に歯科健診等を行っている。 【中学校までの歯科の取り組み】 ◆胎生期には、粕谷歯科医師会による無料の妊婦歯科健診があり、また、生まれた後には、1歳未満を対象とした歯科医師会による歯科健診が無料で提供されている。粕谷歯科医師会は、久山町を含む 8 市町村で構成され、およそ 100 名の歯科医師が加入している。 ◆乳幼児に対しては、町による歯科健診が、 生後 4 か月、 生後 7 か月、 生後 12 か月 で実施され、12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われる。コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに、 むし歯になり易いおやつの話 砂糖の含有量などの話 を行っている。 ◆幼児期には、1 歳半~4 歳までを対象とした幼児歯科健診があり、その中で九州大学の予防歯科の歯科医師による歯科健診とフッ化物塗布が実施される他、歯科衛生士によるブラッシング指導が年 4 回行われる。フッ化物塗布では、事前に歯を磨いた状態で歯垢染色剤を用い磨けていない部分を歯科衛生士がチェックし、その後、九州大学の歯科医師がフッ化物塗布を施す。さらに、3 歳児に対しては歯科衛生士による保護者向けの歯科教育(集団指導)が実施される。 これらは、対象者全員に対し年 4 回にわたり案内されるため、一人当たり最大 4 回の検診を 1 年の間に受けることができる。 ◆保育園、幼稚園からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布(年 1 回)が行われる。保育園児、幼稚園児に関しては、歯科衛生士による年 1 回のブラッシング指導のほか、就学時健診でむし歯のない子に加え、完全治療の子に対する表彰を行っている。その際、むし歯がない子については文房具等の記念品が授与される。また幼稚園児に対しては、年に 1 回、歯と身体の健康づくりと食についての育児学級も開催されている。 ◆小学校、中学校からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布に加え、コップの配布(年1回)と、年 1 回の定期歯科健診と歯面検診が行われる。また、小学校に対しては、1・3・5 年生、中学校では 2 年生を対象とした、歯科衛生士と九州大学の歯科医師によるブラッシング健診が行われ、歯の健康や歯磨きの話などが行われる。 なお、定期歯科健診では学校医による歯のかみ合わせ等のチェックを行い、さらに九州大学の歯科医師が歯面検診で歯の状態を満遍なく診るというダブルチェックにより歯の健康維持に繋げている。 ◆久山町職員としての歯科衛生士は配置しておらず、これら検診やブラッシング指導等に携わる歯科衛生士は、個人として契約し、継続的に歯科健診に関わっている。 【成人に対する歯科の取り組み】 ◆40歳以降の大人については、 40歳、 50歳、 60歳、 70歳、 80歳 という節目の年に、希望者に対しての無料の歯科健診が提供されている。 ◆80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っている。 表彰式後に、インタビューを行い、注意していることや、若い方へのメッセージを聞いて町の広報に掲載するなど町全体の啓発に繋げている。今年は31人が表彰対象者となり、 表彰状 ソープフラワー を記念品として贈呈した。 【その他の取り組み】 ◆他、全体的な取組として、 各学校医と養護教諭、 九州大学の歯科医師、 幼稚園(園長・主任)保育園(園長・主任)、 歯科衛生士、 保健師 が歯科保健連絡協議会を組織するなど、毎年、年度末に集まり、町内の課題について話し合う場を設けている。昨年は、町内でのむし歯のある子とない子の二極化傾向について話題に上がり、フッ化物洗口だけでなく、乳幼児向けのシーラントの推奨などが話し合われた。
12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われるが、コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに行っている事の数を教えてください。
12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われるが、コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに行っている事の数は2で、 「むし歯になり易いおやつの話」 「砂糖の含有量などの話」 です。
JCRRAG_013666
医療
胃・食道の役割とおもな病気 逆流性食道炎 胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
逆流性食道炎と胃・十二指腸潰瘍の違いを説明して下さい。
逆流性食道炎は胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 一方で、胃・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
JCRRAG_013667
医療
【事例 14】福岡県久山町(久山町ヘルス C&C センター) 1.事例の概要 ◆本事例では、福岡県久山町で行われているライフステージに合わせた歯科医療提供体制構築における取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【取組概要】 ◆久山町では歯科保健に関する 2 大目標として、3 歳児のむし歯 0 本と、12 歳でのむし歯0.5 本以下を掲げ歯の健康づくりに取り組んでいる。 ◆久山町には 4 つの歯科診療所があるが、各診療所の歯科医師と歯科衛生士が、九州大学予防歯科の歯科医師と協力して、 幼稚園 保育園 の児童の歯の健康維持に努めている。また、小中学生に対しては、町内の歯科診療のうち 2 か所の歯科医師が学校医として関わり、九州大学の歯科医師と共に歯科健診等を行っている。 【中学校までの歯科の取り組み】 ◆胎生期には、粕谷歯科医師会による無料の妊婦歯科健診があり、また、生まれた後には、1歳未満を対象とした歯科医師会による歯科健診が無料で提供されている。粕谷歯科医師会は、久山町を含む 8 市町村で構成され、およそ 100 名の歯科医師が加入している。 ◆乳幼児に対しては、町による歯科健診が、 生後 4 か月、 生後 7 か月、 生後 12 か月 で実施され、12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われる。コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに、 むし歯になり易いおやつの話 砂糖の含有量などの話 を行っている。 ◆幼児期には、1 歳半~4 歳までを対象とした幼児歯科健診があり、その中で九州大学の予防歯科の歯科医師による歯科健診とフッ化物塗布が実施される他、歯科衛生士によるブラッシング指導が年 4 回行われる。フッ化物塗布では、事前に歯を磨いた状態で歯垢染色剤を用い磨けていない部分を歯科衛生士がチェックし、その後、九州大学の歯科医師がフッ化物塗布を施す。さらに、3 歳児に対しては歯科衛生士による保護者向けの歯科教育(集団指導)が実施される。 これらは、対象者全員に対し年 4 回にわたり案内されるため、一人当たり最大 4 回の検診を 1 年の間に受けることができる。 ◆保育園、幼稚園からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布(年 1 回)が行われる。保育園児、幼稚園児に関しては、歯科衛生士による年 1 回のブラッシング指導のほか、就学時健診でむし歯のない子に加え、完全治療の子に対する表彰を行っている。その際、むし歯がない子については文房具等の記念品が授与される。また幼稚園児に対しては、年に 1 回、歯と身体の健康づくりと食についての育児学級も開催されている。 ◆小学校、中学校からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布に加え、コップの配布(年1回)と、年 1 回の定期歯科健診と歯面検診が行われる。また、小学校に対しては、1・3・5 年生、中学校では 2 年生を対象とした、歯科衛生士と九州大学の歯科医師によるブラッシング健診が行われ、歯の健康や歯磨きの話などが行われる。 なお、定期歯科健診では学校医による歯のかみ合わせ等のチェックを行い、さらに九州大学の歯科医師が歯面検診で歯の状態を満遍なく診るというダブルチェックにより歯の健康維持に繋げている。 ◆久山町職員としての歯科衛生士は配置しておらず、これら検診やブラッシング指導等に携わる歯科衛生士は、個人として契約し、継続的に歯科健診に関わっている。 【成人に対する歯科の取り組み】 ◆40歳以降の大人については、 40歳、 50歳、 60歳、 70歳、 80歳 という節目の年に、希望者に対しての無料の歯科健診が提供されている。 ◆80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っている。 表彰式後に、インタビューを行い、注意していることや、若い方へのメッセージを聞いて町の広報に掲載するなど町全体の啓発に繋げている。今年は31人が表彰対象者となり、 表彰状 ソープフラワー を記念品として贈呈した。 【その他の取り組み】 ◆他、全体的な取組として、 各学校医と養護教諭、 九州大学の歯科医師、 幼稚園(園長・主任)保育園(園長・主任)、 歯科衛生士、 保健師 が歯科保健連絡協議会を組織するなど、毎年、年度末に集まり、町内の課題について話し合う場を設けている。昨年は、町内でのむし歯のある子とない子の二極化傾向について話題に上がり、フッ化物洗口だけでなく、乳幼児向けのシーラントの推奨などが話し合われた。
久山町が成人に対する歯科の取り組みとして40歳以降の大人に対して無料の歯科健診が提供されている節目の年齢の数を教えてください。
久山町が成人に対する歯科の取り組みとして40歳以降の大人に対して無料の歯科健診が提供されている節目の年齢の数は5で、 「40歳」 「50歳」 「60歳」 「70歳」 「80歳」 です。
JCRRAG_013668
医療
胃・食道の役割とおもな病気 逆流性食道炎 胃液や胃の内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす病気で、食道の病気のなかでも近年増えています。胃液の逆流は、胸やけや、呑酸(どんさん:胃液が口のなかに逆流すること)、つかえ感などの症状を起こします。逆流性食道炎は、それ自体は命に関わるような病気ではありませんが、慢性化すると食道の粘膜が胃の粘膜のように変化して、食道がんにつながることもあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
食道アカラシアと急性胃炎の違いを説明して下さい。
食道アカラシアは逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 一方で、急性胃炎は胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。
JCRRAG_013669
医療
【事例 14】福岡県久山町(久山町ヘルス C&C センター) 1.事例の概要 ◆本事例では、福岡県久山町で行われているライフステージに合わせた歯科医療提供体制構築における取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【取組概要】 ◆久山町では歯科保健に関する 2 大目標として、3 歳児のむし歯 0 本と、12 歳でのむし歯0.5 本以下を掲げ歯の健康づくりに取り組んでいる。 ◆久山町には 4 つの歯科診療所があるが、各診療所の歯科医師と歯科衛生士が、九州大学予防歯科の歯科医師と協力して、 幼稚園 保育園 の児童の歯の健康維持に努めている。また、小中学生に対しては、町内の歯科診療のうち 2 か所の歯科医師が学校医として関わり、九州大学の歯科医師と共に歯科健診等を行っている。 【中学校までの歯科の取り組み】 ◆胎生期には、粕谷歯科医師会による無料の妊婦歯科健診があり、また、生まれた後には、1歳未満を対象とした歯科医師会による歯科健診が無料で提供されている。粕谷歯科医師会は、久山町を含む 8 市町村で構成され、およそ 100 名の歯科医師が加入している。 ◆乳幼児に対しては、町による歯科健診が、 生後 4 か月、 生後 7 か月、 生後 12 か月 で実施され、12 か月健診では、歯科衛生士による一人一人の歯の状態に合わせたブラッシング指導も行われる。コロナ禍の現在、ブラッシング指導は歯科教育に置き換えられ、保護者向けに、 むし歯になり易いおやつの話 砂糖の含有量などの話 を行っている。 ◆幼児期には、1 歳半~4 歳までを対象とした幼児歯科健診があり、その中で九州大学の予防歯科の歯科医師による歯科健診とフッ化物塗布が実施される他、歯科衛生士によるブラッシング指導が年 4 回行われる。フッ化物塗布では、事前に歯を磨いた状態で歯垢染色剤を用い磨けていない部分を歯科衛生士がチェックし、その後、九州大学の歯科医師がフッ化物塗布を施す。さらに、3 歳児に対しては歯科衛生士による保護者向けの歯科教育(集団指導)が実施される。 これらは、対象者全員に対し年 4 回にわたり案内されるため、一人当たり最大 4 回の検診を 1 年の間に受けることができる。 ◆保育園、幼稚園からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布(年 1 回)が行われる。保育園児、幼稚園児に関しては、歯科衛生士による年 1 回のブラッシング指導のほか、就学時健診でむし歯のない子に加え、完全治療の子に対する表彰を行っている。その際、むし歯がない子については文房具等の記念品が授与される。また幼稚園児に対しては、年に 1 回、歯と身体の健康づくりと食についての育児学級も開催されている。 ◆小学校、中学校からは、フッ化物洗口(週一回)と歯ブラシ配布に加え、コップの配布(年1回)と、年 1 回の定期歯科健診と歯面検診が行われる。また、小学校に対しては、1・3・5 年生、中学校では 2 年生を対象とした、歯科衛生士と九州大学の歯科医師によるブラッシング健診が行われ、歯の健康や歯磨きの話などが行われる。 なお、定期歯科健診では学校医による歯のかみ合わせ等のチェックを行い、さらに九州大学の歯科医師が歯面検診で歯の状態を満遍なく診るというダブルチェックにより歯の健康維持に繋げている。 ◆久山町職員としての歯科衛生士は配置しておらず、これら検診やブラッシング指導等に携わる歯科衛生士は、個人として契約し、継続的に歯科健診に関わっている。 【成人に対する歯科の取り組み】 ◆40歳以降の大人については、 40歳、 50歳、 60歳、 70歳、 80歳 という節目の年に、希望者に対しての無料の歯科健診が提供されている。 ◆80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っている。 表彰式後に、インタビューを行い、注意していることや、若い方へのメッセージを聞いて町の広報に掲載するなど町全体の啓発に繋げている。今年は31人が表彰対象者となり、 表彰状 ソープフラワー を記念品として贈呈した。 【その他の取り組み】 ◆他、全体的な取組として、 各学校医と養護教諭、 九州大学の歯科医師、 幼稚園(園長・主任)保育園(園長・主任)、 歯科衛生士、 保健師 が歯科保健連絡協議会を組織するなど、毎年、年度末に集まり、町内の課題について話し合う場を設けている。昨年は、町内でのむし歯のある子とない子の二極化傾向について話題に上がり、フッ化物洗口だけでなく、乳幼児向けのシーラントの推奨などが話し合われた。
80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っており、表彰対象者に対して贈呈した記念品の数を教えてください。
80歳については、歯が 20 本以上ある方を対象に平成 29 年から歯科表彰を行っており、表彰対象者に対して贈呈した記念品の数は2で、 「表彰状」 「ソープフラワー」 です。
JCRRAG_013670
医療
●食道の役割 食べ物がたどる経路となる食道や胃、小腸や大腸などの臓器を消化管といい、食道から胃までを上部消化管といいます。 食道の役割は、口から入った食べ物や水分を、蠕動(ぜんどう:波のような筋肉の動き)運動によって胃へと運ぶことです。食道と胃の接合部である噴門が開閉することで食べ物や水分が胃へと送られ、一方で、胃からの逆流を防ぎます。 食道に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 胃・食道の病気 ●胃の役割 胃の役割は、食道から送られてきた食べ物を胃液で消化しながら一時的にたくわえ、十二指腸へ送り出すことです。 胃のなかでは、おもにたんぱく質が消化されます。十二指腸や小腸での本格的な消化・吸収に備えて、食べ物を粥状にし、胃の蠕動運動によって十二指腸へと送ります。十二指腸で食べ物は胆汁や膵液(すいえき)といった消化液によって消化されます。 胃に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 食道アカラシア 逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・食道の病気の原因は? ●ストレスや食生活にも危険因子が潜んでいる 胃や食道の病気には、加齢やピロリ菌、薬などといった原因もありますが、日ごろの生活習慣にも病気の発症や悪化に関わる危険因子が潜んでいます。 ストレスが胃炎や胃潰瘍と深い関係にあることはよく知られています。 また、油っこい食事や甘いもの、多量の飲酒、喫煙などは、粘膜を刺激するため、急性胃炎や逆流性食道炎の危険因子となります。胃や食道に炎症を起こしたことのある人は、炭酸飲料やカフェインを多く含むコーヒーや濃い緑茶、香辛料、熱すぎる食べ物や飲み物などの刺激物にも注意が必要です。
食道アカラシアと慢性胃炎の違いを説明して下さい。
食道アカラシアは逆流性食道炎とは反対に、噴門がゆるまず、食べ物が胃に流れにくくなる病気をいいます。食べ物や飲み物が食道にたまるため、食事のつかえ感や嚥下(えんげ)障害などのほか、食後や就寝中に嘔吐することもあります。遺伝的要因などが考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。 一方で、慢性胃炎は胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。
JCRRAG_013671
医療
2.体制づくりのプロセス 【九州大学との関係構築】 ◆もともと久山町は人口7,000人~8,000人ほどで、定住者が多く、データ蓄積の点で理想的で地域であることから、九州大学が昭和38年に生活習慣病に関する住民のモニタリングを始めたという背景がある。この歴史をバッグボーンとし、昭和59年からは、歯科に対する取り組みもスタートし、フッ化物塗布の効果のほどを検証すべく久山町モデルとして歯科医療における連携体制が出来上がっていったようである。 【町の取り組み】 ◆町のフッ化物洗口に関する取り組みは、昭和62年ごろから始まった。当時、フッ化物塗布は発がん性があると言う話が流れ、反対する人も多い中、町が 養護教諭 学校医 と協力し、フッ化物洗口によるむし歯予防効果を集会で話すなどして、受けられる児童を増やすべく尽力した。 ◆フッ化物洗口はまずは小学校からスタートしたが、町内には診療所が4か所しかなく、1 か所が閉鎖してしまうとその影響は大きかった。診療所が閉鎖したり新たに開設されたりする中で、取り組み当初から、当時の歯科医師らが各学校を回れるよう協力し合う中で、今の体制が構築されていった。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆フッ化物洗口については、従来、 保育園 幼稚園 小学生 のみを対象に行っていたが、町内の開業医、養護教諭、九州大学の歯科医師の協力のもと、令和 3 年 10 月より、中学生に対するフッ化物洗口が開始された。これは、中学校に進学した生徒らからの要望により実現したものであり、町民の中にフッ化物洗口が根付いてきたことの現れでもある。 ◆九州大学による久山町モデルの研究結果は、データとして大学に蓄積され、分析結果等が出れば、久山町や歯科保健事業連絡会に報告される。40歳等の歯科健診で、九州大学の歯科医師が対象者に対し、久山町での育成歴や、フッ化物洗口の経験の有無を聞くなどし、むし歯の発生との関連について調べたことがあった。その結果について、歯科保健事業連絡会でフッ化物洗口の効果としてフィードバック頂いたこともある。 ◆他、九州大学のデータから、福岡県の中で久山町のむし歯率が一番低いことが分かっている。これは長年、町内の関係者が一丸となって行ってきた幼少期からの歯の健康づくりの成果であり、歯科への取り組みに対する評価指標にもなっている。 【推進ポイント】 ◆九州大学の研究成果だけでなく、町としてもむし歯の多い子の背景なども調査するようにしている。兄弟の多い家庭や、転入してきた家庭の子に比較的むし歯が見られることが多いようである。 特に保育園、幼稚園児は、保護者が歯科に連れて行かない限り、治療を受けることができない。未治療の児童の保護者に対し、「この子だけ表彰されないのは、かわいそうではないか」など声掛けを行い、保護者が診療所に連れていくことを促すなど、声がけや表彰が、保護者の意識づけにも役立っている。 ◆歯科健診受診促進のために、保健師が各家庭を周って受診勧奨をしたり、有線放送を使いアナウンスを行っている。保育園児、幼稚園児に対しても、園の先生たちに協力を依頼し、保護者への声がけを行ってもらっている。 ◆表彰や記念品等は、久山町の予算によるものであり、表彰状は町長名で出されている。 従来、久山町では、 「国土の健康」 「社会の健康」 「人間の健康」 を町のテーマとして掲げており、町の保健課として、その中の「人間の健康」のために、歯の表彰・記念品は欠かせないものとして予算を確保し、これまでの取り組みが無駄にならないよう維持し続けている。 ◆また、小中学生に対しては、歯科以外の健康づくりに関しても、毎年 4 月に年 1 度の公聴会で、町から学校関係者に対して保健事業への協力を促している。 4.PDCAの推進方法 ◆町内の歯科医療は、町と九州大学の歯科医師、町内開業医の連携からなる、いわゆる「久山方式」と呼ばれる体制が母体となっている。大学との連携した町の検診等で分かった疾病情報を開業医に提供し、さらに治療が必要な場合は九州大学につなぐという仕組みが出来ており、通常の歯科疾患でも同様に重症であればすぐ九州大学につなげるという仕組みが構築されている。 ◆町の取り組みとしては、5 年に一度、大健診と呼ぶ一斉健診を行い、受診率の底上げを図っている。平成 29 年度には、第3次総合計画の中で80.0%の受診率を目指すなど、高い数値目標を掲げ、受診を促進している。 ◆学校関係者の意見を聞き、若い方への歯の健康維持への取り組み繋げるケースもある。町内には、保健師が常駐し、乳幼児から高齢者までを対象に、各種健診や健康相談、教室等を行う町の施設(久山町C&Cセンター)がある。そこで、町内全 3 校(小学校 2 校と中学校 1校)の養護教諭の連絡会が2~3か月に 1 度のペースで開催されており、その前後で学校関係者から意見等を聞く機会があり、そこで把握したことを町の取り組みに活かしている。 中学生に対するフッ化物塗布も、そこで話題として挙がったことであり、学生に対するアンケートを実施し、実現に至ったという経緯がある。 5.現状の課題・今後の展開 ◆むし歯の発症率の低さを維持しつつ、今後はシーラントの啓発にも力を入れていきたい。 ◆新型コロナ感染症の影響で、小学校での昼食後の歯磨きが中止され、中学生も希望者のみが校内で歯磨きを行っている状況である。このことで、お昼に友達がやっているから一緒にやろうという習慣がなくなってしまうことが懸念事項である。自宅で朝歯を磨く習慣がない子供でも、お昼休みの歯磨きについては、学校や行政が介入できる部分である。早く状況が落ち着いて、復活させたいと考えている。 ◆また、これまで実施してきたフッ化物洗口も、コロナの影響で今年度は中止している状況である。次年度以降は再開したいと考えている。
町のフッ化物洗口に関する取り組みが始まった当時、フッ化物塗布は発がん性があると言う話が流れ、反対する人も多い中、町が協力して普及に努めた職種の数を教えてください。
町のフッ化物洗口に関する取り組みが始まった当時、フッ化物塗布は発がん性があると言う話が流れ、反対する人も多い中、町が協力して普及に努めた職種の数は2で、 「養護教諭」 「学校医」 です。
JCRRAG_013672
医療
胃・食道の役割とおもな病気 ●食道の役割 食べ物がたどる経路となる食道や胃、小腸や大腸などの臓器を消化管といい、食道から胃までを上部消化管といいます。 食道の役割は、口から入った食べ物や水分を、蠕動(ぜんどう:波のような筋肉の動き)運動によって胃へと運ぶことです。 食道と胃の接合部である噴門が開閉することで食べ物や水分が胃へと送られ、一方で、胃からの逆流を防ぎます。 食道に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 胃・食道の病気 ●胃の役割 胃の役割は、食道から送られてきた食べ物を胃液で消化しながら一時的にたくわえ、十二指腸へ送り出すことです。 胃のなかでは、おもにたんぱく質が消化されます。十二指腸や小腸での本格的な消化・吸収に備えて、食べ物を粥状にし、胃の蠕動運動によって十二指腸へと送ります。十二指腸で食べ物は胆汁や膵液(すいえき)といった消化液によって消化されます。 胃に起こるおもな病気には、次のようなものがあります。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。 胃・食道の病気の原因は? ●ストレスや食生活にも危険因子が潜んでいる 胃や食道の病気には、加齢やピロリ菌、薬などといった原因もありますが、日ごろの生活習慣にも病気の発症や悪化に関わる危険因子が潜んでいます。 ストレスが胃炎や胃潰瘍と深い関係にあることはよく知られています。 また、油っこい食事や甘いもの、多量の飲酒、喫煙などは、粘膜を刺激するため、急性胃炎や逆流性食道炎の危険因子となります。胃や食道に炎症を起こしたことのある人は、炭酸飲料やカフェインを多く含むコーヒーや濃い緑茶、香辛料、熱すぎる食べ物や飲み物などの刺激物にも注意が必要です。
急性胃炎と慢性胃炎の違いを説明して下さい。
急性胃炎は胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎は胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 一方で、すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。
JCRRAG_013673
医療
2.体制づくりのプロセス 【九州大学との関係構築】 ◆もともと久山町は人口7,000人~8,000人ほどで、定住者が多く、データ蓄積の点で理想的で地域であることから、九州大学が昭和38年に生活習慣病に関する住民のモニタリングを始めたという背景がある。この歴史をバッグボーンとし、昭和59年からは、歯科に対する取り組みもスタートし、フッ化物塗布の効果のほどを検証すべく久山町モデルとして歯科医療における連携体制が出来上がっていったようである。 【町の取り組み】 ◆町のフッ化物洗口に関する取り組みは、昭和62年ごろから始まった。当時、フッ化物塗布は発がん性があると言う話が流れ、反対する人も多い中、町が 養護教諭 学校医 と協力し、フッ化物洗口によるむし歯予防効果を集会で話すなどして、受けられる児童を増やすべく尽力した。 ◆フッ化物洗口はまずは小学校からスタートしたが、町内には診療所が4か所しかなく、1 か所が閉鎖してしまうとその影響は大きかった。診療所が閉鎖したり新たに開設されたりする中で、取り組み当初から、当時の歯科医師らが各学校を回れるよう協力し合う中で、今の体制が構築されていった。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆フッ化物洗口については、従来、 保育園児 幼稚園児 小学生 のみを対象に行っていたが、町内の開業医、養護教諭、九州大学の歯科医師の協力のもと、令和 3 年 10 月より、中学生に対するフッ化物洗口が開始された。これは、中学校に進学した生徒らからの要望により実現したものであり、町民の中にフッ化物洗口が根付いてきたことの現れでもある。 ◆九州大学による久山町モデルの研究結果は、データとして大学に蓄積され、分析結果等が出れば、久山町や歯科保健事業連絡会に報告される。40歳等の歯科健診で、九州大学の歯科医師が対象者に対し、久山町での育成歴や、フッ化物洗口の経験の有無を聞くなどし、むし歯の発生との関連について調べたことがあった。その結果について、歯科保健事業連絡会でフッ化物洗口の効果としてフィードバック頂いたこともある。 ◆他、九州大学のデータから、福岡県の中で久山町のむし歯率が一番低いことが分かっている。これは長年、町内の関係者が一丸となって行ってきた幼少期からの歯の健康づくりの成果であり、歯科への取り組みに対する評価指標にもなっている。 【推進ポイント】 ◆九州大学の研究成果だけでなく、町としてもむし歯の多い子の背景なども調査するようにしている。兄弟の多い家庭や、転入してきた家庭の子に比較的むし歯が見られることが多いようである。 特に保育園、幼稚園児は、保護者が歯科に連れて行かない限り、治療を受けることができない。未治療の児童の保護者に対し、「この子だけ表彰されないのは、かわいそうではないか」など声掛けを行い、保護者が診療所に連れていくことを促すなど、声がけや表彰が、保護者の意識づけにも役立っている。 ◆歯科健診受診促進のために、保健師が各家庭を周って受診勧奨をしたり、有線放送を使いアナウンスを行っている。保育園児、幼稚園児に対しても、園の先生たちに協力を依頼し、保護者への声がけを行ってもらっている。 ◆表彰や記念品等は、久山町の予算によるものであり、表彰状は町長名で出されている。 従来、久山町では、 「国土の健康」 「社会の健康」 「人間の健康」 を町のテーマとして掲げており、町の保健課として、その中の「人間の健康」のために、歯の表彰・記念品は欠かせないものとして予算を確保し、これまでの取り組みが無駄にならないよう維持し続けている。 ◆また、小中学生に対しては、歯科以外の健康づくりに関しても、毎年 4 月に年 1 度の公聴会で、町から学校関係者に対して保健事業への協力を促している。 4.PDCAの推進方法 ◆町内の歯科医療は、町と九州大学の歯科医師、町内開業医の連携からなる、いわゆる「久山方式」と呼ばれる体制が母体となっている。大学との連携した町の検診等で分かった疾病情報を開業医に提供し、さらに治療が必要な場合は九州大学につなぐという仕組みが出来ており、通常の歯科疾患でも同様に重症であればすぐ九州大学につなげるという仕組みが構築されている。 ◆町の取り組みとしては、5 年に一度、大健診と呼ぶ一斉健診を行い、受診率の底上げを図っている。平成 29 年度には、第3次総合計画の中で80.0%の受診率を目指すなど、高い数値目標を掲げ、受診を促進している。 ◆学校関係者の意見を聞き、若い方への歯の健康維持への取り組み繋げるケースもある。町内には、保健師が常駐し、乳幼児から高齢者までを対象に、各種健診や健康相談、教室等を行う町の施設(久山町C&Cセンター)がある。そこで、町内全 3 校(小学校 2 校と中学校 1校)の養護教諭の連絡会が2~3か月に 1 度のペースで開催されており、その前後で学校関係者から意見等を聞く機会があり、そこで把握したことを町の取り組みに活かしている。 中学生に対するフッ化物塗布も、そこで話題として挙がったことであり、学生に対するアンケートを実施し、実現に至ったという経緯がある。 5.現状の課題・今後の展開 ◆むし歯の発症率の低さを維持しつつ、今後はシーラントの啓発にも力を入れていきたい。 ◆新型コロナ感染症の影響で、小学校での昼食後の歯磨きが中止され、中学生も希望者のみが校内で歯磨きを行っている状況である。このことで、お昼に友達がやっているから一緒にやろうという習慣がなくなってしまうことが懸念事項である。自宅で朝歯を磨く習慣がない子供でも、お昼休みの歯磨きについては、学校や行政が介入できる部分である。早く状況が落ち着いて、復活させたいと考えている。 ◆また、これまで実施してきたフッ化物洗口も、コロナの影響で今年度は中止している状況である。次年度以降は再開したいと考えている。
フッ化物洗口について、従来行っていた対象者の属性の数を教えてください。
フッ化物洗口について、従来行っていた対象者の属性の数は3で、 「保育園児」、「幼稚園児」、「小学生」です。
JCRRAG_013674
医療
胃・食道の病気を予防・改善するために ●危険因子は生活習慣の改善で減らすことができます 胃や食道の危険因子の多くは、生活習慣を改善することで病気の発症や悪化のリスクを大きく減らすことができます。 日ごろストレスを感じている人は、上手にストレスを解消して胃への負担が少しでも軽くなるようにしましょう。食生活では暴飲暴食を控え、胃や食道の粘膜を刺激する食べ物や飲み物に注意するようにします。また、お酒は適量を守り、喫煙者は直ちに禁煙を実行しましょう。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。 ●胃・食道にできるポリープ 胃や食道の粘膜の一部が隆起したものを「胃ポリープ」または「食道ポリープ」といいます。胃や食道のポリープは数ミリほどの小さいものから、2~3cmのものまであり、形も球形やキノコ形などさまざまです。ポリープができる原因としては、炎症によってただれた粘膜が修復される過程で、粘膜上皮が過剰につくられてポリープをつくることがあります。また、原因不明のものも少なくありません。 ポリープの多くは良性ですが、内視鏡でポリープが見つかった場合は、念のため組織を調べます。調べた結果、良性であることが確認されれば、とくに心配はいりません。
急性胃炎と胃・十二指腸潰瘍の違いを説明して下さい。
急性胃炎は胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 一方で、胃・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
JCRRAG_013675
医療
2.体制づくりのプロセス 【九州大学との関係構築】 ◆もともと久山町は人口7,000人~8,000人ほどで、定住者が多く、データ蓄積の点で理想的で地域であることから、九州大学が昭和38年に生活習慣病に関する住民のモニタリングを始めたという背景がある。この歴史をバッグボーンとし、昭和59年からは、歯科に対する取り組みもスタートし、フッ化物塗布の効果のほどを検証すべく久山町モデルとして歯科医療における連携体制が出来上がっていったようである。 【町の取り組み】 ◆町のフッ化物洗口に関する取り組みは、昭和62年ごろから始まった。当時、フッ化物塗布は発がん性があると言う話が流れ、反対する人も多い中、町が 養護教諭 学校医 と協力し、フッ化物洗口によるむし歯予防効果を集会で話すなどして、受けられる児童を増やすべく尽力した。 ◆フッ化物洗口はまずは小学校からスタートしたが、町内には診療所が4か所しかなく、1 か所が閉鎖してしまうとその影響は大きかった。診療所が閉鎖したり新たに開設されたりする中で、取り組み当初から、当時の歯科医師らが各学校を回れるよう協力し合う中で、今の体制が構築されていった。 3.取組みの成果と推進ポイント 【取組みの成果】 ◆フッ化物洗口については、従来、 保育園 幼稚園 小学生 のみを対象に行っていたが、町内の開業医、養護教諭、九州大学の歯科医師の協力のもと、令和 3 年 10 月より、中学生に対するフッ化物洗口が開始された。これは、中学校に進学した生徒らからの要望により実現したものであり、町民の中にフッ化物洗口が根付いてきたことの現れでもある。 ◆九州大学による久山町モデルの研究結果は、データとして大学に蓄積され、分析結果等が出れば、久山町や歯科保健事業連絡会に報告される。40歳等の歯科健診で、九州大学の歯科医師が対象者に対し、久山町での育成歴や、フッ化物洗口の経験の有無を聞くなどし、むし歯の発生との関連について調べたことがあった。その結果について、歯科保健事業連絡会でフッ化物洗口の効果としてフィードバック頂いたこともある。 ◆他、九州大学のデータから、福岡県の中で久山町のむし歯率が一番低いことが分かっている。これは長年、町内の関係者が一丸となって行ってきた幼少期からの歯の健康づくりの成果であり、歯科への取り組みに対する評価指標にもなっている。 【推進ポイント】 ◆九州大学の研究成果だけでなく、町としてもむし歯の多い子の背景なども調査するようにしている。兄弟の多い家庭や、転入してきた家庭の子に比較的むし歯が見られることが多いようである。 特に保育園、幼稚園児は、保護者が歯科に連れて行かない限り、治療を受けることができない。未治療の児童の保護者に対し、「この子だけ表彰されないのは、かわいそうではないか」など声掛けを行い、保護者が診療所に連れていくことを促すなど、声がけや表彰が、保護者の意識づけにも役立っている。 ◆歯科健診受診促進のために、保健師が各家庭を周って受診勧奨をしたり、有線放送を使いアナウンスを行っている。保育園児、幼稚園児に対しても、園の先生たちに協力を依頼し、保護者への声がけを行ってもらっている。 ◆表彰や記念品等は、久山町の予算によるものであり、表彰状は町長名で出されている。 従来、久山町では、 「国土の健康」 「社会の健康」 「人間の健康」 を町のテーマとして掲げており、町の保健課として、その中の「人間の健康」のために、歯の表彰・記念品は欠かせないものとして予算を確保し、これまでの取り組みが無駄にならないよう維持し続けている。 ◆また、小中学生に対しては、歯科以外の健康づくりに関しても、毎年 4 月に年 1 度の公聴会で、町から学校関係者に対して保健事業への協力を促している。 4.PDCAの推進方法 ◆町内の歯科医療は、町と九州大学の歯科医師、町内開業医の連携からなる、いわゆる「久山方式」と呼ばれる体制が母体となっている。大学との連携した町の検診等で分かった疾病情報を開業医に提供し、さらに治療が必要な場合は九州大学につなぐという仕組みが出来ており、通常の歯科疾患でも同様に重症であればすぐ九州大学につなげるという仕組みが構築されている。 ◆町の取り組みとしては、5 年に一度、大健診と呼ぶ一斉健診を行い、受診率の底上げを図っている。平成 29 年度には、第3次総合計画の中で80.0%の受診率を目指すなど、高い数値目標を掲げ、受診を促進している。 ◆学校関係者の意見を聞き、若い方への歯の健康維持への取り組み繋げるケースもある。町内には、保健師が常駐し、乳幼児から高齢者までを対象に、各種健診や健康相談、教室等を行う町の施設(久山町C&Cセンター)がある。そこで、町内全 3 校(小学校 2 校と中学校 1校)の養護教諭の連絡会が2~3か月に 1 度のペースで開催されており、その前後で学校関係者から意見等を聞く機会があり、そこで把握したことを町の取り組みに活かしている。 中学生に対するフッ化物塗布も、そこで話題として挙がったことであり、学生に対するアンケートを実施し、実現に至ったという経緯がある。 5.現状の課題・今後の展開 ◆むし歯の発症率の低さを維持しつつ、今後はシーラントの啓発にも力を入れていきたい。 ◆新型コロナ感染症の影響で、小学校での昼食後の歯磨きが中止され、中学生も希望者のみが校内で歯磨きを行っている状況である。このことで、お昼に友達がやっているから一緒にやろうという習慣がなくなってしまうことが懸念事項である。自宅で朝歯を磨く習慣がない子供でも、お昼休みの歯磨きについては、学校や行政が介入できる部分である。早く状況が落ち着いて、復活させたいと考えている。 ◆また、これまで実施してきたフッ化物洗口も、コロナの影響で今年度は中止している状況である。次年度以降は再開したいと考えている。
久山町で掲げている町のテーマの数を教えてください。
久山町で掲げている町のテーマの数は3で、 「国土の健康」 「社会の健康」 「人間の健康」 です。
JCRRAG_013676
医療
胃・食道の病気を予防・改善するために ●危険因子は生活習慣の改善で減らすことができます 胃や食道の危険因子の多くは、生活習慣を改善することで病気の発症や悪化のリスクを大きく減らすことができます。 日ごろストレスを感じている人は、上手にストレスを解消して胃への負担が少しでも軽くなるようにしましょう。食生活では暴飲暴食を控え、胃や食道の粘膜を刺激する食べ物や飲み物に注意するようにします。また、お酒は適量を守り、喫煙者は直ちに禁煙を実行しましょう。 急性胃炎 胃の粘膜に急性の炎症が起こるもので、暴飲暴食や薬、ストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中から起こるものがあります。 慢性胃炎 胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。 ●胃・食道にできるポリープ 胃や食道の粘膜の一部が隆起したものを「胃ポリープ」または「食道ポリープ」といいます。胃や食道のポリープは数ミリほどの小さいものから、2~3cmのものまであり、形も球形やキノコ形などさまざまです。ポリープができる原因としては、炎症によってただれた粘膜が修復される過程で、粘膜上皮が過剰につくられてポリープをつくることがあります。また、原因不明のものも少なくありません。 ポリープの多くは良性ですが、内視鏡でポリープが見つかった場合は、念のため組織を調べます。調べた結果、良性であることが確認されれば、とくに心配はいりません。
慢性胃炎と胃・十二指腸潰瘍の違いを説明して下さい。
慢性胃炎は胃の粘膜に慢性的な炎症がくり返されるものをいいます。加齢による胃の老化や過度の飲酒・喫煙により起こることがありますが、ほとんどの慢性胃炎は「ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)」の感染によって起こることがわかっています。 すべてのピロリ菌感染者からピロリ菌を除去する必要はないと考えられていますが、現時点で、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は、除菌療法を受けることが保険で認められています。 除菌の方法は胃酸分泌を抑える薬と抗生物質を1週間服用します。除菌治療を途中でやめると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。 一方で、胃・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の粘膜がただれて欠損したものをいいます。欠損が浅いものは「びらん」、粘膜の下まで深くえぐれたものは「潰瘍」となります。原因はピロリ菌と鎮痛解熱剤(非ステロイド性抗炎症剤)が潰瘍の二大病因とされます。
JCRRAG_013677
医療
【事例 15】長崎大学病院 1.事例の概要 ◆本事例では、長崎大学病院の災害時医療体制構築における歯科部門の取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【災害医療支援室の設置・活動】 ◆長崎大学病院は長崎市を中心としたエリアの災害拠点病院(県下に 12 か所)、かつ長崎県の基幹災害拠点病院(県下に 2 か所)の役割を担う病院である。 ◆当院では、平成 29 年に院内に DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員を中心とした「災害医療支援室」を設置。院内の災害医療に係る業務調整員の養成のみならず、 長崎県内の拠点病院や医師会、保健所等の院外医療従事者を含む災害医療教育支援を行っている。 ◆災害医療支援室は、自然災害だけでなく、感染症も災害の一つと位置付けて対応しており、院内において新型コロナウイルス感染症災害対策本部の事務局を担っている。感染拡大による繁忙期には、災害医療支援室以外に UNLOST 隊員(後述)や DMAT 隊員を中心にその他の職員も加えて当番制で応援に入り、 窓口業務 医療物資調達 各種連絡調整 トリアージ外来診療補助業務 を行っている。 ◆また当院では、災害時に医療活動の後方支援ができる職員の重要性を強く認識しており、本来業務と並行して病院の災害対応力を向上させるために、災害医療支援室が中心となって災害医療に係る業務調整員(ロジスティシャン)の育成に取り組んでいる。 【歯科専門職の関与】 ◆歯科部門は、新型コロナウイルス感染症第 4 波中の令和 3 年 5 月に災害医療支援室から応援要請を受け、第 4・5 波において歯科医師3名が対策本部事務局業務及びトリアージ外来補助業務等に携わった。これが契機となって歯科医師2名が UNLOST 養成研修に参加し、令和 3 年度中の隊員資格取得を目指している。 ◆令和 2 年 7 月〜9 月に、 長崎大学の学生や教職員 他大学の学生 県内企業などの希望者 に対して実施された新型コロナワクチンの職域接種および長崎県民を対象に実施された長崎県庁での大規模接種において、接種の担い手として医師と共に歯科医師も参加した。 ◆また、令和 3 年 12 月以降の第 6 波に際しては、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に協力しており、歯科医師をはじめ、研修医や歯科衛生士等が毎日 2 名ずつシフトを組んで参加している。 2.体制づくりのプロセス ◆災害医療支援室は、平成 23 年の東日本大震災や平成28年の熊本地震といった大規模災害の発生を踏まえ、東日本大震災で DMAT として被災地支援を行った高度救命救急センターの医師の発案により、設立された。被災地での経験により、広域での搬送先等の調整をはじめ、派遣される医療関係者の移動・滞在や生活支援等を含めた医療活動以外の業務調整の必要性が強く認識されたためである。 ◆行政をはじめとした関係機関との連携については、災害医療支援室で長崎県の災害対応における保健医療福祉分野の支援や県総合防災訓練の企画運営補助を行うなど、主に災害医療に係る研修・教育の活動を通じて、平常時からの顔が見える関係づくりに取り組んでいる。 ◆また、新型コロナウイルス感染症への対応も含め、普段から長崎県や長崎市、救急・消防等の関係機関と連携をとっている。 3.取組みの成果と推進ポイント ◆UNLOST 養成研修を歯科医師が受講し、業務調整員となることで、今後、 院内災害訓練 各種対応マニュアル類 について歯科の視点から内容充実を図ることが可能となる(災害時の歯科疾患治療や口腔ケア、誤嚥性肺炎や感染症予防に必要な取組み、口腔衛生用品等の備品・備蓄品の調達等)。 ◆新型コロナウイルス感染症の第 6 波に際し、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に対応することにより、歯科部門の職員がトリアージ診療の様子を見たり、医科・歯科職員間の顔の見える関係づくりができる良い機会となっている。 4.PDCAの推進方法 ◆歯科部門が災害医療支援室の対応に関わってまだ 5 か月程度であり、今後に向けた計画(Plan)の段階である。PDCA サイクルの推進方法も今後の検討課題である。 ◆取組みの指標となり得る可能性があるものとして、以下が考えられる。 ・災害医療や感染症対策の各種マニュアル類に「歯科」の文言が入っているか。 ・災害医療や感染症対策の各種組織体制の中に歯科関係者が入っているか。 5.現状の課題・今後の展開 ◆災害拠点病院として、災害時の緊急歯科医療はもとより、院内での感染症や誤嚥性肺炎予防のために、ライフライン崩壊時の職員・患者へのセルフケアの指導や口腔衛生用品の調達を適切に行う必要がある。 ◆災害派遣については、被災地において緊急歯科医療や避難所等での口腔衛生活動が行えるよう、歯科医療チーム(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・業務調整員)を速やかに組織し派遣できる体制づくりが必要である。 ◆地域の歯科医師会との災害時対応に関する連携が課題である。大学病院全体として災害医療支援室を中心とした災害対応体制があり、歯科はその中の一部門として活動するため、地域の歯科医師会から連携要請を受けても歯科部門単独での取組みが難しい。また、県歯科医師会との災害時歯科医療に関する目的や方向性に違いがでることもある。医科は、通常時の救急医療や DMAT の活動、さらに一次~三次の医療体制があり、各医療機関で従来から医療機関連携が構築されていることで災害医療についても大学病院と医師会との連携は進んでいる。歯科にはこれらの基盤がないことも連携が進まない一因と考えられる。 県歯科医師会とは法歯学関連で情報共有の機会があるため、このような接点も活かしつつ、災害時歯科医療での連携に向けて取り組んでいきたい。
災害医療支援室が、感染拡大による繁忙期には、災害医療支援室以外に UNLOST 隊員(後述)や DMAT 隊員を中心にその他の職員も加えて当番制で応援に入り行っていた業務の種類がいくつあったかを教えてください。
災害医療支援室が、感染拡大による繁忙期には、災害医療支援室以外に UNLOST 隊員(後述)や DMAT 隊員を中心にその他の職員も加えて当番制で応援に入り行っていた業務の種類の数は4で、 「窓口業務」、 「医療物資調達」、 「各種連絡調整」、 「トリアージ外来診療補助業務」 です。
JCRRAG_013678
医療
がん発生のメカニズム ●細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」がはじまる 私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は絶えず分裂することによって新しく生まれ変わっています。細胞分裂は、細胞の設計図である遺伝子をもとにコピーされることで起こりますが、発がん物質などの影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こることがあります。このコピーミスが「がん」のはじまりです。 ただし、コピーミスが起きても、すぐにがんになるわけではありません。健康な人でも1日約5,000個のコピーミスが起こっているといわれています。通常、コピーミスで生まれた異常な細胞は、体内の免疫細胞の標的となり、攻撃されて死滅します。 ところが、免疫細胞の攻撃を逃れて生き残る細胞がいて、「がん細胞」となります。それらが異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。 がん ●がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと胃がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。
JCRRAG_013679
医療
【事例 15】長崎大学病院 1.事例の概要 ◆本事例では、長崎大学病院の災害時医療体制構築における歯科部門の取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【災害医療支援室の設置・活動】 ◆長崎大学病院は長崎市を中心としたエリアの災害拠点病院(県下に 12 か所)、かつ長崎県の基幹災害拠点病院(県下に 2 か所)の役割を担う病院である。 ◆当院では、平成 29 年に院内に DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員を中心とした「災害医療支援室」を設置。院内の災害医療に係る業務調整員の養成のみならず、 長崎県内の拠点病院や医師会、保健所等の院外医療従事者を含む災害医療教育支援を行っている。 ◆災害医療支援室は、自然災害だけでなく、感染症も災害の一つと位置付けて対応しており、院内において新型コロナウイルス感染症災害対策本部の事務局を担っている。感染拡大による繁忙期には、災害医療支援室以外に UNLOST 隊員(後述)や DMAT 隊員を中心にその他の職員も加えて当番制で応援に入り、 窓口業務 医療物資調達 各種連絡調整 トリアージ外来診療補助業務 を行っている。 ◆また当院では、災害時に医療活動の後方支援ができる職員の重要性を強く認識しており、本来業務と並行して病院の災害対応力を向上させるために、災害医療支援室が中心となって災害医療に係る業務調整員(ロジスティシャン)の育成に取り組んでいる。 【歯科専門職の関与】 ◆歯科部門は、新型コロナウイルス感染症第 4 波中の令和 3 年 5 月に災害医療支援室から応援要請を受け、第 4・5 波において歯科医師3名が対策本部事務局業務及びトリアージ外来補助業務等に携わった。これが契機となって歯科医師2名が UNLOST 養成研修に参加し、令和 3 年度中の隊員資格取得を目指している。 ◆令和 2 年 7 月〜9 月に、 長崎大学の学生や教職員 他大学の学生 県内企業などの希望者 に対して実施された新型コロナワクチンの職域接種および長崎県民を対象に実施された長崎県庁での大規模接種において、接種の担い手として医師と共に歯科医師も参加した。 ◆また、令和 3 年 12 月以降の第 6 波に際しては、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に協力しており、歯科医師をはじめ、研修医や歯科衛生士等が毎日 2 名ずつシフトを組んで参加している。 2.体制づくりのプロセス ◆災害医療支援室は、平成 23 年の東日本大震災や平成28年の熊本地震といった大規模災害の発生を踏まえ、東日本大震災で DMAT として被災地支援を行った高度救命救急センターの医師の発案により、設立された。被災地での経験により、広域での搬送先等の調整をはじめ、派遣される医療関係者の移動・滞在や生活支援等を含めた医療活動以外の業務調整の必要性が強く認識されたためである。 ◆行政をはじめとした関係機関との連携については、災害医療支援室で長崎県の災害対応における保健医療福祉分野の支援や県総合防災訓練の企画運営補助を行うなど、主に災害医療に係る研修・教育の活動を通じて、平常時からの顔が見える関係づくりに取り組んでいる。 ◆また、新型コロナウイルス感染症への対応も含め、普段から長崎県や長崎市、救急・消防等の関係機関と連携をとっている。 3.取組みの成果と推進ポイント ◆UNLOST 養成研修を歯科医師が受講し、業務調整員となることで、今後、 院内災害訓練 各種対応マニュアル類 について歯科の視点から内容充実を図ることが可能となる(災害時の歯科疾患治療や口腔ケア、誤嚥性肺炎や感染症予防に必要な取組み、口腔衛生用品等の備品・備蓄品の調達等)。 ◆新型コロナウイルス感染症の第 6 波に際し、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に対応することにより、歯科部門の職員がトリアージ診療の様子を見たり、医科・歯科職員間の顔の見える関係づくりができる良い機会となっている。 4.PDCAの推進方法 ◆歯科部門が災害医療支援室の対応に関わってまだ 5 か月程度であり、今後に向けた計画(Plan)の段階である。PDCA サイクルの推進方法も今後の検討課題である。 ◆取組みの指標となり得る可能性があるものとして、以下が考えられる。 ・災害医療や感染症対策の各種マニュアル類に「歯科」の文言が入っているか。 ・災害医療や感染症対策の各種組織体制の中に歯科関係者が入っているか。 5.現状の課題・今後の展開 ◆災害拠点病院として、災害時の緊急歯科医療はもとより、院内での感染症や誤嚥性肺炎予防のために、ライフライン崩壊時の職員・患者へのセルフケアの指導や口腔衛生用品の調達を適切に行う必要がある。 ◆災害派遣については、被災地において緊急歯科医療や避難所等での口腔衛生活動が行えるよう、歯科医療チーム(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・業務調整員)を速やかに組織し派遣できる体制づくりが必要である。 ◆地域の歯科医師会との災害時対応に関する連携が課題である。大学病院全体として災害医療支援室を中心とした災害対応体制があり、歯科はその中の一部門として活動するため、地域の歯科医師会から連携要請を受けても歯科部門単独での取組みが難しい。また、県歯科医師会との災害時歯科医療に関する目的や方向性に違いがでることもある。医科は、通常時の救急医療や DMAT の活動、さらに一次~三次の医療体制があり、各医療機関で従来から医療機関連携が構築されていることで災害医療についても大学病院と医師会との連携は進んでいる。歯科にはこれらの基盤がないことも連携が進まない一因と考えられる。 県歯科医師会とは法歯学関連で情報共有の機会があるため、このような接点も活かしつつ、災害時歯科医療での連携に向けて取り組んでいきたい。
令和 2 年 7 月〜9 月に行われた実施された新型コロナワクチンの職域接種の対象者の数を教えてください。
令和 2 年 7 月〜9 月に行われた実施された新型コロナワクチンの職域接種の対象者の数は3で、 「長崎大学の学生や教職員」 「他大学の学生」 「県内企業などの希望者」 です。
JCRRAG_013680
医療
がん発生のメカニズム ●細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」がはじまる 私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は絶えず分裂することによって新しく生まれ変わっています。細胞分裂は、細胞の設計図である遺伝子をもとにコピーされることで起こりますが、発がん物質などの影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こることがあります。このコピーミスが「がん」のはじまりです。 ただし、コピーミスが起きても、すぐにがんになるわけではありません。健康な人でも1日約5,000個のコピーミスが起こっているといわれています。通常、コピーミスで生まれた異常な細胞は、体内の免疫細胞の標的となり、攻撃されて死滅します。 ところが、免疫細胞の攻撃を逃れて生き残る細胞がいて、「がん細胞」となります。それらが異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。 がん ●がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと肺がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、肺がんは男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。
JCRRAG_013681
医療
【事例 15】長崎大学病院 1.事例の概要 ◆本事例では、長崎大学病院の災害時医療体制構築における歯科部門の取組みを報告する。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【災害医療支援室の設置・活動】 ◆長崎大学病院は長崎市を中心としたエリアの災害拠点病院(県下に 12 か所)、かつ長崎県の基幹災害拠点病院(県下に 2 か所)の役割を担う病院である。 ◆当院では、平成 29 年に院内に DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員を中心とした「災害医療支援室」を設置。院内の災害医療に係る業務調整員の養成のみならず、 長崎県内の拠点病院や医師会、保健所等の院外医療従事者を含む災害医療教育支援を行っている。 ◆災害医療支援室は、自然災害だけでなく、感染症も災害の一つと位置付けて対応しており、院内において新型コロナウイルス感染症災害対策本部の事務局を担っている。感染拡大による繁忙期には、災害医療支援室以外に UNLOST 隊員(後述)や DMAT 隊員を中心にその他の職員も加えて当番制で応援に入り、 窓口業務 医療物資調達 各種連絡調整 トリアージ外来診療補助業務 を行っている。 ◆また当院では、災害時に医療活動の後方支援ができる職員の重要性を強く認識しており、本来業務と並行して病院の災害対応力を向上させるために、災害医療支援室が中心となって災害医療に係る業務調整員(ロジスティシャン)の育成に取り組んでいる。 【歯科専門職の関与】 ◆歯科部門は、新型コロナウイルス感染症第 4 波中の令和 3 年 5 月に災害医療支援室から応援要請を受け、第 4・5 波において歯科医師3名が対策本部事務局業務及びトリアージ外来補助業務等に携わった。これが契機となって歯科医師2名が UNLOST 養成研修に参加し、令和 3 年度中の隊員資格取得を目指している。 ◆令和 2 年 7 月〜9 月に、 長崎大学の学生や教職員 他大学の学生 県内企業などの希望者 に対して実施された新型コロナワクチンの職域接種および長崎県民を対象に実施された長崎県庁での大規模接種において、接種の担い手として医師と共に歯科医師も参加した。 ◆また、令和 3 年 12 月以降の第 6 波に際しては、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に協力しており、歯科医師をはじめ、研修医や歯科衛生士等が毎日 2 名ずつシフトを組んで参加している。 2.体制づくりのプロセス ◆災害医療支援室は、平成 23 年の東日本大震災や平成28年の熊本地震といった大規模災害の発生を踏まえ、東日本大震災で DMAT として被災地支援を行った高度救命救急センターの医師の発案により、設立された。被災地での経験により、広域での搬送先等の調整をはじめ、派遣される医療関係者の移動・滞在や生活支援等を含めた医療活動以外の業務調整の必要性が強く認識されたためである。 ◆行政をはじめとした関係機関との連携については、災害医療支援室で長崎県の災害対応における保健医療福祉分野の支援や県総合防災訓練の企画運営補助を行うなど、主に災害医療に係る研修・教育の活動を通じて、平常時からの顔が見える関係づくりに取り組んでいる。 ◆また、新型コロナウイルス感染症への対応も含め、普段から長崎県や長崎市、救急・消防等の関係機関と連携をとっている。 3.取組みの成果と推進ポイント ◆UNLOST 養成研修を歯科医師が受講し、業務調整員となることで、今後、 院内災害訓練 各種対応マニュアル類 について歯科の視点から内容充実を図ることが可能となる(災害時の歯科疾患治療や口腔ケア、誤嚥性肺炎や感染症予防に必要な取組み、口腔衛生用品等の備品・備蓄品の調達等)。 ◆新型コロナウイルス感染症の第 6 波に際し、歯科部門全体でトリアージ外来診療本部業務補助に対応することにより、歯科部門の職員がトリアージ診療の様子を見たり、医科・歯科職員間の顔の見える関係づくりができる良い機会となっている。 4.PDCAの推進方法 ◆歯科部門が災害医療支援室の対応に関わってまだ 5 か月程度であり、今後に向けた計画(Plan)の段階である。PDCA サイクルの推進方法も今後の検討課題である。 ◆取組みの指標となり得る可能性があるものとして、以下が考えられる。 ・災害医療や感染症対策の各種マニュアル類に「歯科」の文言が入っているか。 ・災害医療や感染症対策の各種組織体制の中に歯科関係者が入っているか。 5.現状の課題・今後の展開 ◆災害拠点病院として、災害時の緊急歯科医療はもとより、院内での感染症や誤嚥性肺炎予防のために、ライフライン崩壊時の職員・患者へのセルフケアの指導や口腔衛生用品の調達を適切に行う必要がある。 ◆災害派遣については、被災地において緊急歯科医療や避難所等での口腔衛生活動が行えるよう、歯科医療チーム(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・業務調整員)を速やかに組織し派遣できる体制づくりが必要である。 ◆地域の歯科医師会との災害時対応に関する連携が課題である。大学病院全体として災害医療支援室を中心とした災害対応体制があり、歯科はその中の一部門として活動するため、地域の歯科医師会から連携要請を受けても歯科部門単独での取組みが難しい。また、県歯科医師会との災害時歯科医療に関する目的や方向性に違いがでることもある。医科は、通常時の救急医療や DMAT の活動、さらに一次~三次の医療体制があり、各医療機関で従来から医療機関連携が構築されていることで災害医療についても大学病院と医師会との連携は進んでいる。歯科にはこれらの基盤がないことも連携が進まない一因と考えられる。 県歯科医師会とは法歯学関連で情報共有の機会があるため、このような接点も活かしつつ、災害時歯科医療での連携に向けて取り組んでいきたい。
UNLOST 養成研修を歯科医師が受講し、業務調整員となることで、今後歯科の視点から内容充実を図ることが可能となる項目の数を教えてください。
UNLOST 養成研修を歯科医師が受講し、業務調整員となることで、今後歯科の視点から内容充実を図ることが可能となる項目の数は2で、 「院内災害訓練」 「各種対応マニュアル類」 です。
JCRRAG_013682
医療
がん発生のメカニズム ●細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」がはじまる 私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は絶えず分裂することによって新しく生まれ変わっています。細胞分裂は、細胞の設計図である遺伝子をもとにコピーされることで起こりますが、発がん物質などの影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こることがあります。このコピーミスが「がん」のはじまりです。 ただし、コピーミスが起きても、すぐにがんになるわけではありません。健康な人でも1日約5,000個のコピーミスが起こっているといわれています。通常、コピーミスで生まれた異常な細胞は、体内の免疫細胞の標的となり、攻撃されて死滅します。 ところが、免疫細胞の攻撃を逃れて生き残る細胞がいて、「がん細胞」となります。それらが異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。 がん ●がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと肝臓がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、肝臓がんは多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。
JCRRAG_013683
医療
【事例 16】鹿児島県薩摩川内市 1.事例の概要 ◆本事例では、薩摩川内市における 「お口いきいき診療連携システム」 「お口のチェックシート」 等の連携ツールを活用した取組みを中心に、地域の歯科資源、住民を巻き込んだ高齢者の歯科保健医療支援の取組みを報告する。 ◆本取組は、薩摩川内市介護保険事業計画において、基本目標の中に 医療 福祉 介護 の連携強化 と紐づいており、在宅医療・介護連携推進事業や在宅医療相談窓口の設置、多職種連携研修会の中の取組みとして位置付けている。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【お口いきいき診療連携システム】 ◆お口いきいき診療連携システムは、65歳以上の高齢者を対象とし、口腔に問題を抱える要介護者等を歯科診療につなぐための連携システムである。 ◆本事業は薩摩川内市が川内市医師会に委託し、川内市医師会在宅医療支援センターにて実施している。在宅医療支援センターでは、専任の歯科衛生士が口腔ケアの普及啓発を行うとともに、歯とお口の相談を受け、必要に応じ歯科医院に繋ぐなどの役割を担っている。 ◆連携システム利用の流れは、ケアマネジャーや介護施設関係者等が、口腔に問題を抱えているが歯科診療を受けていない要介護者等について「お口のチェックシート(患者・要介護者用)」「システム申込書」を作成して在宅医療支援センターへ提出、センターの歯科衛生士が提出書類を確認のうえ、訪問歯科診療に対応できる歯科医師を選定し、受診につないでいる。 ◆訪問歯科診療に対応できる歯科医師は、在宅医療支援センターで医科・歯科診療所や介護サービス事業所等を対象に毎年度実施している実態調査(在宅医療・介護提供状況調査)で把握している。調査結果は集計結果を公表しているが、個別の施設情報については公表していない。 【お口いきいきのチェックシート】 ◆お口いきいき診療連携システムを運用する上で必要な関係者間の連携ツールとして、お口のチェックシートを作成し、在宅医療支援センターの公式ホームページで公表している。 ◆チェックシートは 「一般高齢者用」 「患者・要介護者用」 があり、一般高齢者及び要介護者等の口腔の問題を把握するためのツールである。「一般高齢者用」は高齢者本人が記入するものであり、地域の高齢者サロン等における歯科保健の啓発活動の場等で活用している。「患者・要介護者用」はケアマネジャーや介護施設関係者等が記入し、お口いきいき診療連携システムの利用時に活用するものである。 2.体制づくりのプロセス ◆平成27年度から介護保険制度において在宅医療・介護連携推進事業が始まり、医科で先行して医療・介護関係者間での情報共有や連携が課題として指摘されていたため、歯科においても同様の課題認識が生まれていた。 ◆当該取組みについては、同年に地域の歯科医師からの勧めを受けて市で鹿児島県モデル事業(県歯科医師会連携事業/地域在宅歯科医療推進室整備事業)に手をあげたことが取組みの契機となった。なお、鹿児島県においては、看護や介護等に関わる、看護師や介護支援専門員等の関係者が、地域住民や患者、要介護者の口腔の問題を把握し、必要な歯科医療につなぐために、連携の流れやお口のチェックシートなど、連携ツールの様式を北薩地域の状況に応じて地域別(薩摩川内市、さつま町、出水圏域)に作成した。 ◆前述のとおり、平成27年2月に県歯科医師会の連携事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を開設し、川内市医師会訪問看護ステーション内にある在宅医療支援センターに間借りする形で運営を行っていた。平成29年4月からは、薩摩川内市の委託事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を、借り上げ民家にて運営。さらに、令和3年4月1日に川内市医師会在宅医療支援センターに移転(合併)した。 ◆平成29年度の、市の委託事業として行った在宅歯科医療推進室を開設とともに、お口いきいき診療連携システム構築に向けた具体的な取組みが始まった。システム構築にあたっては、まず連携ツールの作成から始めることとし、歯科や介護分野等の関係者で協議しながらお口のチェックシートを作成した。連携ツールの運用や、システムの目的については「薩摩川内市在宅歯科医療連携マニュアル~切れ目のない歯科口腔保健支援のために~」として整備された。 ◆在宅医療・介護連携推進事業は、令和 2 年度までは川内市医師会(医科)・薩摩川内市歯科医師会(歯科)に個別に市から委託して実施していたが、令和 3 年度からは医療介護連携の窓口一本化のため、医科・歯科あわせて川内市医師会に委託している。このため、お口いきいき診療連携システムについても川内市医師会在宅医療支援センターで事業を引き継いで実施している。 ◆このように、医科・歯科の窓口を一本化した背景としては、以前より歯科関連の質問が在宅医療支援センターに寄せられることがあり、分かることについてはセンターにて回答していたが、回答が難しい質問の場合は相談者に在宅歯科医療推進室の連絡先を伝えざるを得ず、相談窓口の一本化を図ることでスムーズに相談対応できると考えていた。行政及び歯科医師会と医師会の協力関係が築きやすいことで、一本化もスムーズに実現した。
薩摩川内市において活用している連携ツールの数を教えてください。
薩摩川内市において活用している連携ツールの数は2で、 「お口いきいき診療連携システム」 「お口のチェックシート」 です。
JCRRAG_013684
医療
がん発生のメカニズム ●細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」がはじまる 私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は絶えず分裂することによって新しく生まれ変わっています。細胞分裂は、細胞の設計図である遺伝子をもとにコピーされることで起こりますが、発がん物質などの影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こることがあります。このコピーミスが「がん」のはじまりです。 ただし、コピーミスが起きても、すぐにがんになるわけではありません。健康な人でも1日約5,000個のコピーミスが起こっているといわれています。通常、コピーミスで生まれた異常な細胞は、体内の免疫細胞の標的となり、攻撃されて死滅します。 ところが、免疫細胞の攻撃を逃れて生き残る細胞がいて、「がん細胞」となります。それらが異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。 がん ●がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと前立腺がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、前立腺がんは男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。
JCRRAG_013685
医療
【事例 16】鹿児島県薩摩川内市 1.事例の概要 ◆本事例では、薩摩川内市における 「お口いきいき診療連携システム」 「お口のチェックシート」 等の連携ツールを活用した取組みを中心に、地域の歯科資源、住民を巻き込んだ高齢者の歯科保健医療支援の取組みを報告する。 ◆本取組は、薩摩川内市介護保険事業計画において、基本目標の中に 医療 福祉 介護 の連携強化 と紐づいており、在宅医療・介護連携推進事業や在宅医療相談窓口の設置、多職種連携研修会の中の取組みとして位置付けている。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【お口いきいき診療連携システム】 ◆お口いきいき診療連携システムは、65歳以上の高齢者を対象とし、口腔に問題を抱える要介護者等を歯科診療につなぐための連携システムである。 ◆本事業は薩摩川内市が川内市医師会に委託し、川内市医師会在宅医療支援センターにて実施している。在宅医療支援センターでは、専任の歯科衛生士が口腔ケアの普及啓発を行うとともに、歯とお口の相談を受け、必要に応じ歯科医院に繋ぐなどの役割を担っている。 ◆連携システム利用の流れは、ケアマネジャーや介護施設関係者等が、口腔に問題を抱えているが歯科診療を受けていない要介護者等について「お口のチェックシート(患者・要介護者用)」「システム申込書」を作成して在宅医療支援センターへ提出、センターの歯科衛生士が提出書類を確認のうえ、訪問歯科診療に対応できる歯科医師を選定し、受診につないでいる。 ◆訪問歯科診療に対応できる歯科医師は、在宅医療支援センターで医科・歯科診療所や介護サービス事業所等を対象に毎年度実施している実態調査(在宅医療・介護提供状況調査)で把握している。調査結果は集計結果を公表しているが、個別の施設情報については公表していない。 【お口いきいきのチェックシート】 ◆お口いきいき診療連携システムを運用する上で必要な関係者間の連携ツールとして、お口のチェックシートを作成し、在宅医療支援センターの公式ホームページで公表している。 ◆チェックシートは 「一般高齢者用」 「患者・要介護者用」 があり、一般高齢者及び要介護者等の口腔の問題を把握するためのツールである。「一般高齢者用」は高齢者本人が記入するものであり、地域の高齢者サロン等における歯科保健の啓発活動の場等で活用している。「患者・要介護者用」はケアマネジャーや介護施設関係者等が記入し、お口いきいき診療連携システムの利用時に活用するものである。 2.体制づくりのプロセス ◆平成27年度から介護保険制度において在宅医療・介護連携推進事業が始まり、医科で先行して医療・介護関係者間での情報共有や連携が課題として指摘されていたため、歯科においても同様の課題認識が生まれていた。 ◆当該取組みについては、同年に地域の歯科医師からの勧めを受けて市で鹿児島県モデル事業(県歯科医師会連携事業/地域在宅歯科医療推進室整備事業)に手をあげたことが取組みの契機となった。なお、鹿児島県においては、看護や介護等に関わる、看護師や介護支援専門員等の関係者が、地域住民や患者、要介護者の口腔の問題を把握し、必要な歯科医療につなぐために、連携の流れやお口のチェックシートなど、連携ツールの様式を北薩地域の状況に応じて地域別(薩摩川内市、さつま町、出水圏域)に作成した。 ◆前述のとおり、平成27年2月に県歯科医師会の連携事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を開設し、川内市医師会訪問看護ステーション内にある在宅医療支援センターに間借りする形で運営を行っていた。平成29年4月からは、薩摩川内市の委託事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を、借り上げ民家にて運営。さらに、令和3年4月1日に川内市医師会在宅医療支援センターに移転(合併)した。 ◆平成29年度の、市の委託事業として行った在宅歯科医療推進室を開設とともに、お口いきいき診療連携システム構築に向けた具体的な取組みが始まった。システム構築にあたっては、まず連携ツールの作成から始めることとし、歯科や介護分野等の関係者で協議しながらお口のチェックシートを作成した。連携ツールの運用や、システムの目的については「薩摩川内市在宅歯科医療連携マニュアル~切れ目のない歯科口腔保健支援のために~」として整備された。 ◆在宅医療・介護連携推進事業は、令和 2 年度までは川内市医師会(医科)・薩摩川内市歯科医師会(歯科)に個別に市から委託して実施していたが、令和 3 年度からは医療介護連携の窓口一本化のため、医科・歯科あわせて川内市医師会に委託している。このため、お口いきいき診療連携システムについても川内市医師会在宅医療支援センターで事業を引き継いで実施している。 ◆このように、医科・歯科の窓口を一本化した背景としては、以前より歯科関連の質問が在宅医療支援センターに寄せられることがあり、分かることについてはセンターにて回答していたが、回答が難しい質問の場合は相談者に在宅歯科医療推進室の連絡先を伝えざるを得ず、相談窓口の一本化を図ることでスムーズに相談対応できると考えていた。行政及び歯科医師会と医師会の協力関係が築きやすいことで、一本化もスムーズに実現した。
薩摩川内市介護保険事業計画において、基本目標の中にある連携強化を目指す項目の数を教えてください。
薩摩川内市介護保険事業計画において、基本目標の中にある連携強化を目指す項目の数は3で、 「医療」 「福祉」 「介護」 です。
JCRRAG_013686
医療
がん発生のメカニズム ●細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」がはじまる 私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は絶えず分裂することによって新しく生まれ変わっています。細胞分裂は、細胞の設計図である遺伝子をもとにコピーされることで起こりますが、発がん物質などの影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こることがあります。このコピーミスが「がん」のはじまりです。 ただし、コピーミスが起きても、すぐにがんになるわけではありません。健康な人でも1日約5,000個のコピーミスが起こっているといわれています。通常、コピーミスで生まれた異常な細胞は、体内の免疫細胞の標的となり、攻撃されて死滅します。 ところが、免疫細胞の攻撃を逃れて生き残る細胞がいて、「がん細胞」となります。それらが異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。 がん ●がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと乳がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、乳がんは日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。
JCRRAG_013687
医療
【事例 16】鹿児島県薩摩川内市 1.事例の概要 ◆本事例では、薩摩川内市における 「お口いきいき診療連携システム」 「お口のチェックシート」 等の連携ツールを活用した取組みを中心に、地域の歯科資源、住民を巻き込んだ高齢者の歯科保健医療支援の取組みを報告する。 ◆本取組は、薩摩川内市介護保険事業計画において、基本目標の中に 医療 福祉 介護 の連携強化 と紐づいており、在宅医療・介護連携推進事業や在宅医療相談窓口の設置、多職種連携研修会の中の取組みとして位置付けている。 主な取組みの概要は以下の通りである。 【お口いきいき診療連携システム】 ◆お口いきいき診療連携システムは、65歳以上の高齢者を対象とし、口腔に問題を抱える要介護者等を歯科診療につなぐための連携システムである。 ◆本事業は薩摩川内市が川内市医師会に委託し、川内市医師会在宅医療支援センターにて実施している。在宅医療支援センターでは、専任の歯科衛生士が口腔ケアの普及啓発を行うとともに、歯とお口の相談を受け、必要に応じ歯科医院に繋ぐなどの役割を担っている。 ◆連携システム利用の流れは、ケアマネジャーや介護施設関係者等が、口腔に問題を抱えているが歯科診療を受けていない要介護者等について「お口のチェックシート(患者・要介護者用)」「システム申込書」を作成して在宅医療支援センターへ提出、センターの歯科衛生士が提出書類を確認のうえ、訪問歯科診療に対応できる歯科医師を選定し、受診につないでいる。 ◆訪問歯科診療に対応できる歯科医師は、在宅医療支援センターで医科・歯科診療所や介護サービス事業所等を対象に毎年度実施している実態調査(在宅医療・介護提供状況調査)で把握している。調査結果は集計結果を公表しているが、個別の施設情報については公表していない。 【お口いきいきのチェックシート】 ◆お口いきいき診療連携システムを運用する上で必要な関係者間の連携ツールとして、お口のチェックシートを作成し、在宅医療支援センターの公式ホームページで公表している。 ◆チェックシートは 「一般高齢者用」 「患者・要介護者用」 があり、一般高齢者及び要介護者等の口腔の問題を把握するためのツールである。「一般高齢者用」は高齢者本人が記入するものであり、地域の高齢者サロン等における歯科保健の啓発活動の場等で活用している。「患者・要介護者用」はケアマネジャーや介護施設関係者等が記入し、お口いきいき診療連携システムの利用時に活用するものである。 2.体制づくりのプロセス ◆平成27年度から介護保険制度において在宅医療・介護連携推進事業が始まり、医科で先行して医療・介護関係者間での情報共有や連携が課題として指摘されていたため、歯科においても同様の課題認識が生まれていた。 ◆当該取組みについては、同年に地域の歯科医師からの勧めを受けて市で鹿児島県モデル事業(県歯科医師会連携事業/地域在宅歯科医療推進室整備事業)に手をあげたことが取組みの契機となった。なお、鹿児島県においては、看護や介護等に関わる、看護師や介護支援専門員等の関係者が、地域住民や患者、要介護者の口腔の問題を把握し、必要な歯科医療につなぐために、連携の流れやお口のチェックシートなど、連携ツールの様式を北薩地域の状況に応じて地域別(薩摩川内市、さつま町、出水圏域)に作成した。 ◆前述のとおり、平成27年2月に県歯科医師会の連携事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を開設し、川内市医師会訪問看護ステーション内にある在宅医療支援センターに間借りする形で運営を行っていた。平成29年4月からは、薩摩川内市の委託事業として薩摩川内市歯科医師会が、在宅歯科医療推進室を、借り上げ民家にて運営。さらに、令和3年4月1日に川内市医師会在宅医療支援センターに移転(合併)した。 ◆平成29年度の、市の委託事業として行った在宅歯科医療推進室を開設とともに、お口いきいき診療連携システム構築に向けた具体的な取組みが始まった。システム構築にあたっては、まず連携ツールの作成から始めることとし、歯科や介護分野等の関係者で協議しながらお口のチェックシートを作成した。連携ツールの運用や、システムの目的については「薩摩川内市在宅歯科医療連携マニュアル~切れ目のない歯科口腔保健支援のために~」として整備された。 ◆在宅医療・介護連携推進事業は、令和 2 年度までは川内市医師会(医科)・薩摩川内市歯科医師会(歯科)に個別に市から委託して実施していたが、令和 3 年度からは医療介護連携の窓口一本化のため、医科・歯科あわせて川内市医師会に委託している。このため、お口いきいき診療連携システムについても川内市医師会在宅医療支援センターで事業を引き継いで実施している。 ◆このように、医科・歯科の窓口を一本化した背景としては、以前より歯科関連の質問が在宅医療支援センターに寄せられることがあり、分かることについてはセンターにて回答していたが、回答が難しい質問の場合は相談者に在宅歯科医療推進室の連絡先を伝えざるを得ず、相談窓口の一本化を図ることでスムーズに相談対応できると考えていた。行政及び歯科医師会と医師会の協力関係が築きやすいことで、一本化もスムーズに実現した。
お口のチェックシートの種類の数を教えてください。
お口のチェックシートの種類の数は2で、 「一般高齢者用」 「患者・要介護者用」 です。
JCRRAG_013688
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 がんは全身のどこにでも発生する がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があります。胃や肺、肝臓などの内臓はもちろん、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。 がんの名前は一般的に、「胃がん」や「肺がん」などのように、最初にできた部位の名前をとってつけられます。なかには「脳腫瘍」や「白血病」など、「がん」という言葉がつかないものもありますが、脳腫瘍は脳にできるがん、白血病は血液のがんで、いずれもがんの仲間です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
大腸がんと子宮がんの違いを説明して下さい。
大腸がんは男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 一方で、子宮がんは子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
JCRRAG_013689
医療
雇用・労働に対する対応 (地域の雇用対策等) 雇用調整助成金について、2024年1月11日に、生産指標要件の緩和等の特例措置を実施するとともに、2024年1月23日には、新潟、富山、石川、福井の各県内の事業所を対象に、助成率の引上げ(中小企業の場合は 2/3から4/5、大企業の場合は1/2から2/3に引上げ)や支給日数の延長(1年間で100日から1年間で300日に延長)等の特例措置を実施した。なお、今般の特例措置では、「休業」による雇用維持だけでなく、「教育訓練」「出向」を活用した雇用維持も助成率引上げの対象とすることとした。また、雇用保険の失業手当について、被災地域内の事業所で勤務していた方が、災害により休業したり、一時的に離職した場合であっても支給する特例措置を実施した。さらに、各地域において事業活動及び雇用に甚大な影響が生じている状況を踏まえ、被災した労働者及び事業主等からの労働相談に対応するため、発災直後の1月4日から新潟、富山、石川、福井の各労働局等に「特別労働相談窓口」を開設した。 (中小・小規模事業者の支援) 災害救助法が被災4県に適用され、株式会社日本政策金融公庫が行う被災生活衛生関係営業者等への資金繰りについて、実情に応じて柔軟な対応に努めるよう配慮要請を行い、低金利での災害貸付を実施した。また、2024年1月11日の激甚災害、特定非常災害の指定に伴う災害融資の特別措置が閣議決定され、貸付枠の拡充、更なる低金利での融資を実施した。同月31日には「生活衛生関係営業令和6年能登半島地震特別貸付」を創設し、更なる貸付枠の拡充、貸付金利引下げを実施した。
2024年1月23日に雇用調整助成金の支給日数の延長されましたが、以前の日数に比べてどれほど延長されましたか。
雇用調整助成金の支給日数のは、以前の日数に比べて3倍の期間(1年間で100日から1年間で300日に延長)が延長されました。
JCRRAG_013690
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
胃がんと肺がんの違いを説明して下さい。
胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 一方で、肺がんは男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。
JCRRAG_013691
医療
本ガイドにおける推奨事項の概要について 睡眠は、健康増進・維持に不可欠な休養活動であり、睡眠が悪化することで、さまざまな疾患の発症リスクが増加し、寿命短縮リスクが高まることが指摘されている。また、必要な睡眠時間には個人差があるとともに、年代によっても変化する等の特性を踏まえた取組が必要となる。 「健康日本 21(第三次)」においては、ライフステージ(幼児期、青壮年期、高齢期等の人の生涯における各段階をいう。)やライフコースアプローチ(胎児期から高齢期に至るまでの人の生涯を経時的に捉えた健康づくりをいう。)を踏まえた健康づくりに重点が置かれている。これらを踏まえ、本ガイドでは、ライフステージごと(成人、こども、高齢者)に睡眠に関する推奨事項をまとめるとともに、質・量ともに十分な睡眠を確保するに当たっての参考情報をテーマごとにまとめている。また、睡眠に関する取組を進める上では、生活習慣や睡眠環境等を見直し、「睡眠時間」と「睡眠休養感」のいずれも確保することも重要である。本ガイドで示している推奨事項は、科学的根拠となる多くの学術論文や日本人の現状値等を考慮して設定したものであるが、実際に取組を進めるに当たっては、個人差(健康状態、身体機能、生活環境等)を踏まえ、可能なものから取り組むことが必要である。
ここで設定されている「ライフステージ」では幾つの段階がありますか。
ここで設定されている「ライフステージ」では、幼児期(こども)、青壮年期(成人)、高齢期(高齢者)の3つの段階があります。
JCRRAG_013692
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
胃がんと肝臓がんの違いを説明して下さい。
胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 一方で、肝臓がんは多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。
JCRRAG_013693
医療
2 睡眠の基本的な特徴 眠ることができる時間には限りがある ⚫ 一晩に眠ることができる時間には限りがあります。翌日に大事なイベントがあるからといって、長く眠ろうとしてもなかなか眠れないという経験は多くの人がされているでしょう。身体が必要とする睡眠時間以上に眠りをとろうと床の上で長く過ごすと、「寝つくまでに長く時間がかかる」、「途中で目が覚める時間(回数)が増え る」、「熟眠感が減る」など、眠りの質が低下することがわかっています。 必要な睡眠時間は年齢によっても変化する ⚫ 夜間に実際に眠ることのできる時間は、加齢により徐々に短くなることが、脳波を用いて厳密に夜間の睡眠時間を調べた研究で示されています。15歳前後では約8時間、25歳で約7時間、45歳では約6.5時間、65歳では約6時間というように、成人後は20年ごとに30分程度の割合で夜間の睡眠時間が減少します。 ⚫ これと相反して、夜間に床の上で過ごす時間(床上時間)は、20〜30歳代では7時間程度ですが、45歳以上では徐々に増加し、75歳では7.5時間を超える傾向があ ります。これらの調査結果から、若い世代は床上時間の不足に伴い睡眠不足になりやすく、高齢世代では逆に必要な睡眠時間に比べ床上時間が過剰になりやすいといえます。 ⚫ さらに、加齢が進むと徐々に早寝早起きの傾向が強まり朝型化することがわかっています。この傾向は特に男性で強く、適切な睡眠習慣を考えるうえで年代別・性別の配慮が必要となります。
夜間に実際に眠ることのできる時間に関する研究結果で、15歳前後と65歳以上を比較した場合その差は何時間ですか。
15歳前後と65歳以上を比較した場合その差は、2時間です。
JCRRAG_013694
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
胃がんと前立腺がんの違いを説明して下さい。
胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 一方で、前立腺がんは男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。
JCRRAG_013695
医療
コラム オリンピックと熱中症 2021年夏に開催された東京オリンピックは、史上最も暑いオリンピックになるのではないかと危惧され、熱中症予防が重要な課題でした。屋外競技では練習会場、競技会場に冷却のための氷、アイスバスが用意され、選手たちは、事前の暑熱順化や競技前のプレクーリング、競技中の冷却法などに工夫を凝らして参加しました。 熱中症が最も危惧されたのがマラソンでした。マラソンは東京で実施される予定でしたが、札幌市に変更されました。また、コース途中の救護所には直腸温計と冷却用のアイスバスが配備されました。例年、札幌市の気温は東京より4℃程度低いのですが、2021年はかってないほど気温の高い日が続きました。そこで、マラソンは急遽スタートを1時間繰り上げて、6時スタートとなりました。女子マラソンは88人が出場し、15人が途中棄権しました。スタート時の気温25℃、湿度84%、ゴール時で29℃、湿度67%でした。男子マラソンは106人が出場し、途中で30人が棄権しました。スタート時の6時の気温は26℃、湿度80%、ゴール時は気温28℃、湿度72%でした。 観客の熱中症予防対策も課題でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のために、ほとんどの競技が無観客となったため、大きな問題とはなりませんでした。 一定の熱中症患者は発生しましたが、関係者の努力や対策の実施により、熱中症による重症者は少なく抑えられました。選手の健康を守るため、また、選手が十分なパフォーマンスを発揮できるよう環境を整えることが大切です。
女子マラソンのスタート時とゴール時の気温差は何度ですか。
女子マラソンのスタート時とゴール時の気温差は4度です。
JCRRAG_013696
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
胃がんと乳がんの違いを説明して下さい。
胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 一方で、乳がんは日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。
JCRRAG_013697
医療
コラム オリンピックと熱中症 2021年夏に開催された東京オリンピックは、史上最も暑いオリンピックになるのではないかと危惧され、熱中症予防が重要な課題でした。屋外競技では練習会場、競技会場に冷却のための氷、アイスバスが用意され、選手たちは、事前の暑熱順化や競技前のプレクーリング、競技中の冷却法などに工夫を凝らして参加しました。 熱中症が最も危惧されたのがマラソンでした。マラソンは東京で実施される予定でしたが、札幌市に変更されました。また、コース途中の救護所には直腸温計と冷却用のアイスバスが配備されました。例年、札幌市の気温は東京より4℃程度低いのですが、2021年はかってないほど気温の高い日が続きました。そこで、マラソンは急遽スタートを1時間繰り上げて、6時スタートとなりました。女子マラソンは88人が出場し、15人が途中棄権しました。スタート時の気温25℃、湿度84%、ゴール時で29℃、湿度67%でした。男子マラソンは106人が出場し、途中で30人が棄権しました。スタート時の6時の気温は26℃、湿度80%、ゴール時は気温28℃、湿度72%でした。 観客の熱中症予防対策も課題でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のために、ほとんどの競技が無観客となったため、大きな問題とはなりませんでした。 一定の熱中症患者は発生しましたが、関係者の努力や対策の実施により、熱中症による重症者は少なく抑えられました。選手の健康を守るため、また、選手が十分なパフォーマンスを発揮できるよう環境を整えることが大切です。
男子マラソンで完走した選手は何人ですか。
男子マラソンで完走した選手は何76人です。
JCRRAG_013698
医療
がんは、なぜ恐いの? ●がんは死亡率第1位の病気 がんは、あらゆる病気のなかでも最も死亡率の高い病気で、長年日本人の死因第1位を占めています。 また、がんが恐ろしいところは、初期にはほとんど自覚症状がないということです。そのため、健診などで発見されることが多く、発見されたときにはすでに進行していたというケースも少なくありません。 がんの原因は? ●危険因子の多くは生活習慣にあった 最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることがわかってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。 生活習慣のなかでも、最大の危険因子とされているのが喫煙です。喫煙は肺がんだけではなく、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、多くのがんのリスクを高めます。さらに受動喫煙といって、タバコから立ち上る煙は、タバコを吸わない人にも肺がんなどの健康被害をもたらします。 食生活では、塩分のとりすぎは胃がん、野菜・果物不足は消化器系のがんや肺がん、熱すぎる食べ物や飲み物は食道がんのリスクを高めるとされています。近年、急増している大腸がんや乳がんなどは、食生活の欧米化が影響しているとされ、動物性食品への偏りも危険因子と考えられます。また、多量の飲酒は食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めることがわかっています。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
胃がんと子宮がんの違いを説明して下さい。
胃がんは塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 一方で、子宮がんは子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。 子宮がんは子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
JCRRAG_013699
医療
(2)睡眠指針改訂の主旨 我が国における睡眠指針については、平成 15 年度に「健康づくりのための睡眠指針~快適な睡眠のための7箇条~」が策定されたのが始まりであり、次いで平成 26 年度に「健康づくりのための睡眠指針 2014」が策定された。これらの指針を活用して、「21 世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本 21(第二次))」における休養分野の取組が進められてきたところである。 「健康づくりのための睡眠指針 2014」の策定から約 10 年が経過し、睡眠に関する新たな科学的知見が蓄積されてきている。一方で、「健康日本 21(第二次)最終評価」において、休養分野の指標である「睡眠による休養を十分とれていない者の割合」は、ベースライン値の 18.4%(平成 21 年)から、15%(令和4年度)に低下させることを目標としていたが、最終評価時は 21.7%(平成 30 年)とむしろ増加しており、D(悪化している)と評価された。年齢階級別に分析すると、特に中高年者(50 歳代)において増加の度合いが大きかった。こうした状況を踏まえ、睡眠・休養分野の取組をさらに推進するため、健康づくりに寄与する睡眠の特徴を国民にわかりやすく伝え、より多くの国民が良い睡眠を習慣的に維持するために必要な生活習慣を身につける手立てとなることを目指し、最新の科学的知見に基づき「健康づくりのための睡眠指針 2014」を見直し、「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」を策定した。 「健康づくりのための睡眠指針 2014」との大きな違いは、「21 世紀における第三次国民健康づくり運動(「健康日本 21(第三次)」において目標として掲げられた適正な睡眠時間と睡眠休養感の確保に向けた推奨事項を「成人」「こども」「高齢者」と年代別にとりまとめた点である。また、良い睡眠には、光・温度・音等の環境因子、食生活・運動等の生活習慣、睡眠に影響を与える嗜好品との付き合い方も重要であるため、科学的知見を踏まえ、これらについて留意が必要な点を参考情報としてとりまとめた。さらに、睡眠に関連する症状には、「睡眠障害」に起因するものがあるため、「睡眠障害」についても概説するとともに、女性の健康という観点から、女性ホルモンの変動が睡眠に及ぼす影響や、現代社会の維持に不可欠な勤務形態の一つである交替制勤務における睡眠の不調等の健康リスクや生活習慣等において工夫できる点も含め整理した。 全体の構成については、国民一人ひとりが、それぞれのライフスタイルに応じて良質な睡眠の確保ができるよう、ツールとしての活用性等も考慮した構成とした。また、本ガイドは、「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」などの定量的な推奨事項だけでなく、良質な睡眠確保に向けた睡眠環境や生活習慣等の見直しといった定性的な推奨事項を含むものであるとともに、「指針」という表現が全ての国民が等しく取り組むべき事項であるという誤解を与える可能性等を考慮し、「ガイド」という名称とした。
「睡眠による休養を十分とれていない者の割合」において平成 21 年と平成 30 年で比べた場合、その割合はどれくらい増減がありましたか。
「睡眠による休養を十分とれていない者の割合」において平成 21 年と平成 30 年で比べた場合、平成 30 年は3.3%増加していました。
JCRRAG_013700
医療
■がんの危険因子 喫煙 塩分のとりすぎ 野菜・果物不足 熱すぎる食べ物や飲み物の刺激 動物性食品のとりすぎ 多量の飲酒 ●感染により発症するがんもある がんのなかには、ウイルスや細菌などの感染によって発症するものがあり、肝臓がん、胃がん、子宮頸がんはその代表です。 〈おもながんの特徴〉 ※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 大腸がん 男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状はほとんどありません。 胃がん 塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。 肺がん 男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 肝臓がん 多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。 前立腺がん 男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。 乳がん 日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状があります。 子宮がん 子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
肺がんの前立腺がん違いを説明して下さい。
肺がんは男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診などで見つかることが多くあります。 一方で、前立腺がんは男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、排尿後の残尿感などの症状が現れます。