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JCRRAG_011701
地理
農業における水の入手 農作物を育てるためには水を与える必要があります。 農業における水の与え方は、雨水が降るのに任せる天水農業と人工的に水を供給する灌漑農業があります。 天水農業 最も原始的な農業では作物への水やりは雨が降るのに任せていました(天水農業)。 天水農業では灌漑を行うよりも作物の収量が少なくなりますが、十分な水を外部から供給すること(灌漑)が難しい乾燥地域などでは現在でも天水農業が行われています。 このような、乾燥地域(おおよそ年降水量500mm以下)で行われる天水農業を乾燥農業(乾燥農法、乾地農業)といいます。 乾燥農業では限られた水を有効活用するために耕作方法の工夫がなされています。 たとえば、あらかじめ畑を深く耕して土を細かく砕き、表面積を広くして雨水を吸収しやすくしておきます。 雨が降った後はさらに浅く耕すことで表面の土の間に空気が入り込み水が蒸発しにくくなります。 アメリカ合衆国では前年の秋に畑を深く耕しておき、次の春に種をまく前に浅く耕すことで夏場の土壌水分の蒸発を減らすといったことが行われています。 このような乾燥農業はグレートプレーンズ(米国中西部)、パンパ(アルゼンチン中部)、オーストラリア、華北(中国北部)などで行われています。 灌漑農業 外部の河川・地下水などから水を供給して作物へ与えることを灌漑といいます。 灌漑を行うことで降水量に左右されずに安定的に作物に水を与えることができるため作物の収穫量が安定します。 雨水のみに頼ると収穫量を維持できず、灌漑により作物へ水を与えることではじめて成立する農業を灌漑農業といいます。 灌漑農業はアジアの稲作(水を引いて水田にする必要がある)や西アジア・地中海沿岸・アメリカなどの乾燥地域でみられます。
灌漑を行うことでどのようなメリットがありますか。
灌漑を行うことで降水量に左右されずに安定的に作物に水を与えることができるため作物の収穫量が安定します。
JCRRAG_011702
地理
耕作方法の工夫 農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、同じ畑に毎年同じ作物を栽培することです。 しかし、毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、作物が特定の栄養素ばかりを土壌から吸収するため、しだいに栄養不足で作物が育ちづらくなり収穫量が減少します。 また、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つくことで収穫量が減少します。 このように、同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 そこで、収穫量の減少を防ぐために複数の作物を同時に栽培(混作)したり、複数の作物を同じ畑で順番に栽培(輪作)するなどの工夫が行われています。 以下では、このような工夫をした様々な耕作方法について紹介します。 はじめに、同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培するシンプルな耕作方法について紹介します。 単作 同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することを単作(単一耕作、モノカルチャー)といいます。 単作の対義語は同じ畑で一度に複数の作物を栽培する「混作」です。 単作は農作業や栽培管理の効率が高いため、現代農業では広く行われています。 しかし、農家が収入が期待できる特定の作物ばかりを栽培することで、その年の気象や災害、作物の価格変動の影響を受けやすくなります。 モノカルチャーは、単一を意味する接頭辞である「Mono-」と動詞で栽培するを意味する「culture」を組み合わせた英単語です。 モノカルチャーは元々農作物の単作を意味する言葉でしたが、農作物に限らず鉱物などの特定の商品の輸出・販売に依存した経済状態をさす言葉として使われています(モノカルチャー経済)。 連作 同じ畑で毎年同じ作物を繰り返し栽培することを連作といいます。 連作の対義語は直前に栽培した作物とは異なる作物を栽培する「輪作」です。 同じ作物を毎年繰り返して栽培すると、その作物の生育に必要な栄養分が土壌から失われたり、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つき、しだいに作物の生育が悪くなります。 このように同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 現代の農業では、化学肥料や農薬などの科学技術の発展により連作による栄養不足などの問題は軽減しています。 しかし、効率を優先して特定の作物の連作が一般化したため、土壌中の病原菌の問題や肥料の散布量の過不足などによる土壌中の栄養バランスの崩壊などの問題が発生しています。 水田では水が栄養分を運ぶため連作障害の影響は比較的少なくなります。 そのため、連作はアジアの稲作(水稲栽培)でよく行われています。
農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、どのようなものですか。
農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、同じ畑に毎年同じ作物を栽培することです。
JCRRAG_011703
地理
耕作方法の工夫 農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、同じ畑に毎年同じ作物を栽培することです。 しかし、毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、作物が特定の栄養素ばかりを土壌から吸収するため、しだいに栄養不足で作物が育ちづらくなり収穫量が減少します。 また、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つくことで収穫量が減少します。 このように、同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 そこで、収穫量の減少を防ぐために複数の作物を同時に栽培(混作)したり、複数の作物を同じ畑で順番に栽培(輪作)するなどの工夫が行われています。 以下では、このような工夫をした様々な耕作方法について紹介します。 はじめに、同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培するシンプルな耕作方法について紹介します。 単作 同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することを単作(単一耕作、モノカルチャー)といいます。 単作の対義語は同じ畑で一度に複数の作物を栽培する「混作」です。 単作は農作業や栽培管理の効率が高いため、現代農業では広く行われています。 しかし、農家が収入が期待できる特定の作物ばかりを栽培することで、その年の気象や災害、作物の価格変動の影響を受けやすくなります。 モノカルチャーは、単一を意味する接頭辞である「Mono-」と動詞で栽培するを意味する「culture」を組み合わせた英単語です。 モノカルチャーは元々農作物の単作を意味する言葉でしたが、農作物に限らず鉱物などの特定の商品の輸出・販売に依存した経済状態をさす言葉として使われています(モノカルチャー経済)。 連作 同じ畑で毎年同じ作物を繰り返し栽培することを連作といいます。 連作の対義語は直前に栽培した作物とは異なる作物を栽培する「輪作」です。 同じ作物を毎年繰り返して栽培すると、その作物の生育に必要な栄養分が土壌から失われたり、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つき、しだいに作物の生育が悪くなります。 このように同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 現代の農業では、化学肥料や農薬などの科学技術の発展により連作による栄養不足などの問題は軽減しています。 しかし、効率を優先して特定の作物の連作が一般化したため、土壌中の病原菌の問題や肥料の散布量の過不足などによる土壌中の栄養バランスの崩壊などの問題が発生しています。 水田では水が栄養分を運ぶため連作障害の影響は比較的少なくなります。 そのため、連作はアジアの稲作(水稲栽培)でよく行われています。
毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、収穫量がどうなりますか。
毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、作物が特定の栄養素ばかりを土壌から吸収するため、しだいに栄養不足で作物が育ちづらくなり収穫量が減少します。
JCRRAG_011704
地理
耕作方法の工夫 農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、同じ畑に毎年同じ作物を栽培することです。 しかし、毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、作物が特定の栄養素ばかりを土壌から吸収するため、しだいに栄養不足で作物が育ちづらくなり収穫量が減少します。 また、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つくことで収穫量が減少します。 このように、同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 そこで、収穫量の減少を防ぐために複数の作物を同時に栽培(混作)したり、複数の作物を同じ畑で順番に栽培(輪作)するなどの工夫が行われています。 以下では、このような工夫をした様々な耕作方法について紹介します。 はじめに、同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培するシンプルな耕作方法について紹介します。 単作 同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することを単作(単一耕作、モノカルチャー)といいます。 単作の対義語は同じ畑で一度に複数の作物を栽培する「混作」です。 単作は農作業や栽培管理の効率が高いため、現代農業では広く行われています。 しかし、農家が収入が期待できる特定の作物ばかりを栽培することで、その年の気象や災害、作物の価格変動の影響を受けやすくなります。 モノカルチャーは、単一を意味する接頭辞である「Mono-」と動詞で栽培するを意味する「culture」を組み合わせた英単語です。 モノカルチャーは元々農作物の単作を意味する言葉でしたが、農作物に限らず鉱物などの特定の商品の輸出・販売に依存した経済状態をさす言葉として使われています(モノカルチャー経済)。 連作 同じ畑で毎年同じ作物を繰り返し栽培することを連作といいます。 連作の対義語は直前に栽培した作物とは異なる作物を栽培する「輪作」です。 同じ作物を毎年繰り返して栽培すると、その作物の生育に必要な栄養分が土壌から失われたり、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つき、しだいに作物の生育が悪くなります。 このように同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 現代の農業では、化学肥料や農薬などの科学技術の発展により連作による栄養不足などの問題は軽減しています。 しかし、効率を優先して特定の作物の連作が一般化したため、土壌中の病原菌の問題や肥料の散布量の過不足などによる土壌中の栄養バランスの崩壊などの問題が発生しています。 水田では水が栄養分を運ぶため連作障害の影響は比較的少なくなります。 そのため、連作はアジアの稲作(水稲栽培)でよく行われています。
同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することをなにをいいますか。
同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することを単作(単一耕作、モノカルチャー)といいます。
JCRRAG_011705
地理
耕作方法の工夫 農作物を栽培する際の耕作方法として最もシンプルなやり方は、同じ畑に毎年同じ作物を栽培することです。 しかし、毎年同じ作物を同じ場所で栽培(連作)すると、作物が特定の栄養素ばかりを土壌から吸収するため、しだいに栄養不足で作物が育ちづらくなり収穫量が減少します。 また、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つくことで収穫量が減少します。 このように、同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 そこで、収穫量の減少を防ぐために複数の作物を同時に栽培(混作)したり、複数の作物を同じ畑で順番に栽培(輪作)するなどの工夫が行われています。 以下では、このような工夫をした様々な耕作方法について紹介します。 はじめに、同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培するシンプルな耕作方法について紹介します。 単作 同じ畑に一度に1種類の作物だけを広範囲にわたって栽培することを単作(単一耕作、モノカルチャー)といいます。 単作の対義語は同じ畑で一度に複数の作物を栽培する「混作」です。 単作は農作業や栽培管理の効率が高いため、現代農業では広く行われています。 しかし、農家が収入が期待できる特定の作物ばかりを栽培することで、その年の気象や災害、作物の価格変動の影響を受けやすくなります。 モノカルチャーは、単一を意味する接頭辞である「Mono-」と動詞で栽培するを意味する「culture」を組み合わせた英単語です。 モノカルチャーは元々農作物の単作を意味する言葉でしたが、農作物に限らず鉱物などの特定の商品の輸出・販売に依存した経済状態をさす言葉として使われています(モノカルチャー経済)。 連作 同じ畑で毎年同じ作物を繰り返し栽培することを連作といいます。 連作の対義語は直前に栽培した作物とは異なる作物を栽培する「輪作」です。 同じ作物を毎年繰り返して栽培すると、その作物の生育に必要な栄養分が土壌から失われたり、その作物を好む害虫や雑草が畑に居つき、しだいに作物の生育が悪くなります。 このように同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。 現代の農業では、化学肥料や農薬などの科学技術の発展により連作による栄養不足などの問題は軽減しています。 しかし、効率を優先して特定の作物の連作が一般化したため、土壌中の病原菌の問題や肥料の散布量の過不足などによる土壌中の栄養バランスの崩壊などの問題が発生しています。 水田では水が栄養分を運ぶため連作障害の影響は比較的少なくなります。 そのため、連作はアジアの稲作(水稲栽培)でよく行われています。
同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象をなにといいますか。
同じ作物を連作することで収穫量が減少する現象を連作障害といいます。
JCRRAG_011706
地理
二期作 1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することを二期作といいます。 二期作は連作の一種です。 寒冷で季節による気温変化が大きい地域では、同じ作物を違う季節に栽培することはできません。 しかし、年中温暖で季節による気温の変化が小さい地域では、作物によっては二期作を行うことができます。 二期作で同じ作物を栽培する場合であっても、季節による気象条件の違いに対応するために、時期によって別の品種を栽培することもあります。 東南アジアや華南(中国南部)、台湾では、二期作による水稲栽培が一般的です。 日本では、比較的温暖な九州でジャガイモの二期作(春と秋)が行われています。 生育期間が短い野菜類では、1年間に3回栽培する三期作が行われるものもあります。 輪作 次に、同じ畑で複数の作物を順番に栽培する輪作について紹介します。 輪作では、同じ農地に決まった順番で複数の作物を栽培することで、土壌中の栄養分が不足したり特定の病害虫・雑草がはびこるのを防ぎます。 輪作はヨーロッパの農業でよくみられる耕作方法です。 穀物・根菜類の栽培や放牧などを組み合わせることで、土壌中の栄養分の使いすぎを防ぐ工夫がなされています。 二毛作 二毛作とは、同じ畑に1年のうちに2回、それぞれ異なる作物を栽培することです。 たとえば、春にジャガイモを植えて夏に収穫し、同じ畑に秋にホウレンソウの種をまくといった農地の使い方をします。 季節による寒暖の変化が大きく単純に同じ作物を2回栽培する二期作ができない場所であっても、違う作物を組み合わせることで畑を有効活用できます。 二期作よりも寒冷な地域で行われます。 具体的な地域としては華中(中国)で行われるほか、日本でも鎌倉時代から稲と麦を組み合わせた二毛作が行われています。 ヨーロッパの二圃式・三圃式農業と混合農業 ヨーロッパの地中海沿岸では、古くから二圃式(にほしき)農業が行われていました。 「圃」は田圃(たんぼ)の「ほ」で、畑などの農地を意味します。 二圃式農業では、畑を1年おきに耕作し、1年間放置する(休閑地、きゅうかんち)ことで栄養分を回復させます。 地中海沿岸では、雨が降る冬季に小麦を栽培する二圃式農業が伝統的に行われてきました(地中海性気候(Cs)における二圃式農業)。 二圃式農業は畑の半分が休閑地になるため土地の利用効率が悪いので、中世ヨーロッパには二圃式農業を発展させた三圃式(さんぽしき)農業が登場しました。 三圃式農業では、畑を冬の耕作地、夏の耕作地、休閑地に分けてローテーションします。 冬と夏の耕作地では、それぞれの時期に合った別の作物を栽培します。 冬の耕作地では小麦やライ麦などの人間が食べる作物を栽培し、夏の耕作地では大麦やエンバクなどの家畜が食べる飼料作物やジャガイモや豆類などを栽培します。 休閑地では家畜を放牧し、その排泄物が翌年以降の肥料になります。 フランスやドイツなどのヨーロッパ北西部では年間通して降水量が豊富な西岸海洋性気候(Cfb)であるため三圃式農業が成立します。 一方、地中海沿岸は夏に乾燥して水が不足するため引き続き二圃式農業が行われました。 三圃式農業はその後改良を重ねられて混合農業という形態に発展しました。 混合農業は輪作で栽培した家畜用の飼料作物を使って家畜を育てる農業形態で、ヨーロッパやアメリカ合衆国の中緯度地域で見られます。
1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することをなにをいいますか。
1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することを二期作といいます。
JCRRAG_011707
地理
二期作 1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することを二期作といいます。 二期作は連作の一種です。 寒冷で季節による気温変化が大きい地域では、同じ作物を違う季節に栽培することはできません。 しかし、年中温暖で季節による気温の変化が小さい地域では、作物によっては二期作を行うことができます。 二期作で同じ作物を栽培する場合であっても、季節による気象条件の違いに対応するために、時期によって別の品種を栽培することもあります。 東南アジアや華南(中国南部)、台湾では、二期作による水稲栽培が一般的です。 日本では、比較的温暖な九州でジャガイモの二期作(春と秋)が行われています。 生育期間が短い野菜類では、1年間に3回栽培する三期作が行われるものもあります。 輪作 次に、同じ畑で複数の作物を順番に栽培する輪作について紹介します。 輪作では、同じ農地に決まった順番で複数の作物を栽培することで、土壌中の栄養分が不足したり特定の病害虫・雑草がはびこるのを防ぎます。 輪作はヨーロッパの農業でよくみられる耕作方法です。 穀物・根菜類の栽培や放牧などを組み合わせることで、土壌中の栄養分の使いすぎを防ぐ工夫がなされています。 二毛作 二毛作とは、同じ畑に1年のうちに2回、それぞれ異なる作物を栽培することです。 たとえば、春にジャガイモを植えて夏に収穫し、同じ畑に秋にホウレンソウの種をまくといった農地の使い方をします。 季節による寒暖の変化が大きく単純に同じ作物を2回栽培する二期作ができない場所であっても、違う作物を組み合わせることで畑を有効活用できます。 二期作よりも寒冷な地域で行われます。 具体的な地域としては華中(中国)で行われるほか、日本でも鎌倉時代から稲と麦を組み合わせた二毛作が行われています。 ヨーロッパの二圃式・三圃式農業と混合農業 ヨーロッパの地中海沿岸では、古くから二圃式(にほしき)農業が行われていました。 「圃」は田圃(たんぼ)の「ほ」で、畑などの農地を意味します。 二圃式農業では、畑を1年おきに耕作し、1年間放置する(休閑地、きゅうかんち)ことで栄養分を回復させます。 地中海沿岸では、雨が降る冬季に小麦を栽培する二圃式農業が伝統的に行われてきました(地中海性気候(Cs)における二圃式農業)。 二圃式農業は畑の半分が休閑地になるため土地の利用効率が悪いので、中世ヨーロッパには二圃式農業を発展させた三圃式(さんぽしき)農業が登場しました。 三圃式農業では、畑を冬の耕作地、夏の耕作地、休閑地に分けてローテーションします。 冬と夏の耕作地では、それぞれの時期に合った別の作物を栽培します。 冬の耕作地では小麦やライ麦などの人間が食べる作物を栽培し、夏の耕作地では大麦やエンバクなどの家畜が食べる飼料作物やジャガイモや豆類などを栽培します。 休閑地では家畜を放牧し、その排泄物が翌年以降の肥料になります。 フランスやドイツなどのヨーロッパ北西部では年間通して降水量が豊富な西岸海洋性気候(Cfb)であるため三圃式農業が成立します。 一方、地中海沿岸は夏に乾燥して水が不足するため引き続き二圃式農業が行われました。 三圃式農業はその後改良を重ねられて混合農業という形態に発展しました。 混合農業は輪作で栽培した家畜用の飼料作物を使って家畜を育てる農業形態で、ヨーロッパやアメリカ合衆国の中緯度地域で見られます。
二期作はなにの一種ですか。
二期作は連作の一種です。
JCRRAG_011708
地理
二期作 1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することを二期作といいます。 二期作は連作の一種です。 寒冷で季節による気温変化が大きい地域では、同じ作物を違う季節に栽培することはできません。 しかし、年中温暖で季節による気温の変化が小さい地域では、作物によっては二期作を行うことができます。 二期作で同じ作物を栽培する場合であっても、季節による気象条件の違いに対応するために、時期によって別の品種を栽培することもあります。 東南アジアや華南(中国南部)、台湾では、二期作による水稲栽培が一般的です。 日本では、比較的温暖な九州でジャガイモの二期作(春と秋)が行われています。 生育期間が短い野菜類では、1年間に3回栽培する三期作が行われるものもあります。 輪作 次に、同じ畑で複数の作物を順番に栽培する輪作について紹介します。 輪作では、同じ農地に決まった順番で複数の作物を栽培することで、土壌中の栄養分が不足したり特定の病害虫・雑草がはびこるのを防ぎます。 輪作はヨーロッパの農業でよくみられる耕作方法です。 穀物・根菜類の栽培や放牧などを組み合わせることで、土壌中の栄養分の使いすぎを防ぐ工夫がなされています。 二毛作 二毛作とは、同じ畑に1年のうちに2回、それぞれ異なる作物を栽培することです。 たとえば、春にジャガイモを植えて夏に収穫し、同じ畑に秋にホウレンソウの種をまくといった農地の使い方をします。 季節による寒暖の変化が大きく単純に同じ作物を2回栽培する二期作ができない場所であっても、違う作物を組み合わせることで畑を有効活用できます。 二期作よりも寒冷な地域で行われます。 具体的な地域としては華中(中国)で行われるほか、日本でも鎌倉時代から稲と麦を組み合わせた二毛作が行われています。 ヨーロッパの二圃式・三圃式農業と混合農業 ヨーロッパの地中海沿岸では、古くから二圃式(にほしき)農業が行われていました。 「圃」は田圃(たんぼ)の「ほ」で、畑などの農地を意味します。 二圃式農業では、畑を1年おきに耕作し、1年間放置する(休閑地、きゅうかんち)ことで栄養分を回復させます。 地中海沿岸では、雨が降る冬季に小麦を栽培する二圃式農業が伝統的に行われてきました(地中海性気候(Cs)における二圃式農業)。 二圃式農業は畑の半分が休閑地になるため土地の利用効率が悪いので、中世ヨーロッパには二圃式農業を発展させた三圃式(さんぽしき)農業が登場しました。 三圃式農業では、畑を冬の耕作地、夏の耕作地、休閑地に分けてローテーションします。 冬と夏の耕作地では、それぞれの時期に合った別の作物を栽培します。 冬の耕作地では小麦やライ麦などの人間が食べる作物を栽培し、夏の耕作地では大麦やエンバクなどの家畜が食べる飼料作物やジャガイモや豆類などを栽培します。 休閑地では家畜を放牧し、その排泄物が翌年以降の肥料になります。 フランスやドイツなどのヨーロッパ北西部では年間通して降水量が豊富な西岸海洋性気候(Cfb)であるため三圃式農業が成立します。 一方、地中海沿岸は夏に乾燥して水が不足するため引き続き二圃式農業が行われました。 三圃式農業はその後改良を重ねられて混合農業という形態に発展しました。 混合農業は輪作で栽培した家畜用の飼料作物を使って家畜を育てる農業形態で、ヨーロッパやアメリカ合衆国の中緯度地域で見られます。
台湾では、どのような栽培が一般的ですか。
台湾では、二期作による水稲栽培が一般的です。
JCRRAG_011709
地理
二期作 1年の間に同じ畑で同じ作物を2回栽培・収穫することを二期作といいます。 二期作は連作の一種です。 寒冷で季節による気温変化が大きい地域では、同じ作物を違う季節に栽培することはできません。 しかし、年中温暖で季節による気温の変化が小さい地域では、作物によっては二期作を行うことができます。 二期作で同じ作物を栽培する場合であっても、季節による気象条件の違いに対応するために、時期によって別の品種を栽培することもあります。 東南アジアや華南(中国南部)、台湾では、二期作による水稲栽培が一般的です。 日本では、比較的温暖な九州でジャガイモの二期作(春と秋)が行われています。 生育期間が短い野菜類では、1年間に3回栽培する三期作が行われるものもあります。 輪作 次に、同じ畑で複数の作物を順番に栽培する輪作について紹介します。 輪作では、同じ農地に決まった順番で複数の作物を栽培することで、土壌中の栄養分が不足したり特定の病害虫・雑草がはびこるのを防ぎます。 輪作はヨーロッパの農業でよくみられる耕作方法です。 穀物・根菜類の栽培や放牧などを組み合わせることで、土壌中の栄養分の使いすぎを防ぐ工夫がなされています。 二毛作 二毛作とは、同じ畑に1年のうちに2回、それぞれ異なる作物を栽培することです。 たとえば、春にジャガイモを植えて夏に収穫し、同じ畑に秋にホウレンソウの種をまくといった農地の使い方をします。 季節による寒暖の変化が大きく単純に同じ作物を2回栽培する二期作ができない場所であっても、違う作物を組み合わせることで畑を有効活用できます。 二期作よりも寒冷な地域で行われます。 具体的な地域としては華中(中国)で行われるほか、日本でも鎌倉時代から稲と麦を組み合わせた二毛作が行われています。 ヨーロッパの二圃式・三圃式農業と混合農業 ヨーロッパの地中海沿岸では、古くから二圃式(にほしき)農業が行われていました。 「圃」は田圃(たんぼ)の「ほ」で、畑などの農地を意味します。 二圃式農業では、畑を1年おきに耕作し、1年間放置する(休閑地、きゅうかんち)ことで栄養分を回復させます。 地中海沿岸では、雨が降る冬季に小麦を栽培する二圃式農業が伝統的に行われてきました(地中海性気候(Cs)における二圃式農業)。 二圃式農業は畑の半分が休閑地になるため土地の利用効率が悪いので、中世ヨーロッパには二圃式農業を発展させた三圃式(さんぽしき)農業が登場しました。 三圃式農業では、畑を冬の耕作地、夏の耕作地、休閑地に分けてローテーションします。 冬と夏の耕作地では、それぞれの時期に合った別の作物を栽培します。 冬の耕作地では小麦やライ麦などの人間が食べる作物を栽培し、夏の耕作地では大麦やエンバクなどの家畜が食べる飼料作物やジャガイモや豆類などを栽培します。 休閑地では家畜を放牧し、その排泄物が翌年以降の肥料になります。 フランスやドイツなどのヨーロッパ北西部では年間通して降水量が豊富な西岸海洋性気候(Cfb)であるため三圃式農業が成立します。 一方、地中海沿岸は夏に乾燥して水が不足するため引き続き二圃式農業が行われました。 三圃式農業はその後改良を重ねられて混合農業という形態に発展しました。 混合農業は輪作で栽培した家畜用の飼料作物を使って家畜を育てる農業形態で、ヨーロッパやアメリカ合衆国の中緯度地域で見られます。
二毛作とは、どのような栽培のことですか。
二毛作とは、同じ畑に1年のうちに2回、それぞれ異なる作物を栽培することです。
JCRRAG_011710
地理
自給的・商業的・企業的農業の違い 自給的・商業的・企業的農業はホイットルセーの13種類の農業地域区分を地理的分布や歴史的な観点から3つに分類したものです。 自給的農業:主に自家消費目的での作物栽培、アジア~アフリカに分布、原始的な農業形態 商業的農業:主に販売目的で作物栽培、ヨーロッパに分布、商業の発達に伴い発展 企業的農業:主に販売目的で作物栽培、大規模化・効率化の上単一の作物を大量栽培、アメリカ大陸やオーストラリアに分布、物流手段の発展に伴い発展 これら3分類はホイットルセーの論文には無い分類であり、13の農業地域区分をあとから3つにグループ分けしたためグループ名がまぎらわしい場合があります。 【まぎらわしい点1】自給的農業の地域でも販売目的の栽培 自給的農業は、ヨーロッパで発展した商業的農業や新大陸で発展した企業的農業と対比した伝統的な農業形態のグループです。 あくまで商業や物流手段が発展する前の原始時代~それに近い時代から行われていることが特徴です。 現代の日本の米農家は化学肥料やトラクターを使って販売目的で米を栽培し、それを換金して生活しています。 しかし、歴史をたどれば日本は弥生時代から稲作を行い、多くの人手をかけるかわりに面積あたりの収穫量が多い農業形態でした。 これは現代においても生産性が低く自給的側面が強いアジアの発展途上国の稲作地域と同じ農業形態であり、一方で商業的農業や企業的農業とは明らかに異なります。 このような地理的・歴史的背景から日本の農業は集約的稲作農業に分類され、自給的農業に該当します。 ホイットルセーの論文自体が100年近く前のものであり、「現代の農業」を見るには合致していない部分もあります。 現代においては科学技術や物流の発展により生産性が向上して分業が進み、農業も商業的側面が強くなっているため伝統的な農業形態から変化しています。 【まぎらわしい点2】商業的農業の中に「自給的」混合農業が分類 自給的混合農業は自家消費中心ですが、販売目的の商業的混合農業に近い農業形態なので同じ商業的農業に分類されています。 自給的/商業的/企業的農業という分類は13の農業地域分類を農業形態が近いものでグループ分けしたものです。 自給的混合農業は他の自給的農業よりも同じ混合農業を行う商業的混合農業に近いことを重視して同じグループに分類されます。 【まぎらわしい点3】商業的農業と企業的農業の違い 企業的農業がアメリカ大陸やオーストラリアなどの新大陸で行われている大規模で機械化された農業形態であるのに対し、商業的農業農業は「ヨーロッパで発展した」多くの人手をかけるかわりに単位面積あたりの収穫量が多い農業形態であるという違いがあります。 新大陸では人口が少なく土地は広いので、大規模な農地にその土地の気候に合わせた単一の作物を栽培することで面積あたりの収穫量が多少下がってでも合理化を進めて人手をかけない農業形態が発展しました。 一方でヨーロッパでは人口密度が高く歴史も長いため、耕作に適した土地は既に誰かに所有されています。 そのため耕作面積の大規模は難しく、人手をかけてでも目の前の土地を有効活用するための工夫が行われました。 その結果、面積あたりの収穫量が高い農業形態になりました。
自給的農業は、どのような特徴がありますか。
主に自家消費目的での作物栽培、アジア~アフリカに分布、原始的な農業形態です。
JCRRAG_011711
地理
自給的・商業的・企業的農業の違い 自給的・商業的・企業的農業はホイットルセーの13種類の農業地域区分を地理的分布や歴史的な観点から3つに分類したものです。 自給的農業:主に自家消費目的での作物栽培、アジア~アフリカに分布、原始的な農業形態 商業的農業:主に販売目的で作物栽培、ヨーロッパに分布、商業の発達に伴い発展 企業的農業:主に販売目的で作物栽培、大規模化・効率化の上単一の作物を大量栽培、アメリカ大陸やオーストラリアに分布、物流手段の発展に伴い発展 これら3分類はホイットルセーの論文には無い分類であり、13の農業地域区分をあとから3つにグループ分けしたためグループ名がまぎらわしい場合があります。 【まぎらわしい点1】自給的農業の地域でも販売目的の栽培 自給的農業は、ヨーロッパで発展した商業的農業や新大陸で発展した企業的農業と対比した伝統的な農業形態のグループです。 あくまで商業や物流手段が発展する前の原始時代~それに近い時代から行われていることが特徴です。 現代の日本の米農家は化学肥料やトラクターを使って販売目的で米を栽培し、それを換金して生活しています。 しかし、歴史をたどれば日本は弥生時代から稲作を行い、多くの人手をかけるかわりに面積あたりの収穫量が多い農業形態でした。 これは現代においても生産性が低く自給的側面が強いアジアの発展途上国の稲作地域と同じ農業形態であり、一方で商業的農業や企業的農業とは明らかに異なります。 このような地理的・歴史的背景から日本の農業は集約的稲作農業に分類され、自給的農業に該当します。 ホイットルセーの論文自体が100年近く前のものであり、「現代の農業」を見るには合致していない部分もあります。 現代においては科学技術や物流の発展により生産性が向上して分業が進み、農業も商業的側面が強くなっているため伝統的な農業形態から変化しています。 【まぎらわしい点2】商業的農業の中に「自給的」混合農業が分類 自給的混合農業は自家消費中心ですが、販売目的の商業的混合農業に近い農業形態なので同じ商業的農業に分類されています。 自給的/商業的/企業的農業という分類は13の農業地域分類を農業形態が近いものでグループ分けしたものです。 自給的混合農業は他の自給的農業よりも同じ混合農業を行う商業的混合農業に近いことを重視して同じグループに分類されます。 【まぎらわしい点3】商業的農業と企業的農業の違い 企業的農業がアメリカ大陸やオーストラリアなどの新大陸で行われている大規模で機械化された農業形態であるのに対し、商業的農業農業は「ヨーロッパで発展した」多くの人手をかけるかわりに単位面積あたりの収穫量が多い農業形態であるという違いがあります。 新大陸では人口が少なく土地は広いので、大規模な農地にその土地の気候に合わせた単一の作物を栽培することで面積あたりの収穫量が多少下がってでも合理化を進めて人手をかけない農業形態が発展しました。 一方でヨーロッパでは人口密度が高く歴史も長いため、耕作に適した土地は既に誰かに所有されています。 そのため耕作面積の大規模は難しく、人手をかけてでも目の前の土地を有効活用するための工夫が行われました。 その結果、面積あたりの収穫量が高い農業形態になりました。
商業的農業は、どのような特徴がありますか。
主に販売目的で作物栽培、ヨーロッパに分布、商業の発達に伴い発展しました。
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地理
自給的・商業的・企業的農業の違い 自給的・商業的・企業的農業はホイットルセーの13種類の農業地域区分を地理的分布や歴史的な観点から3つに分類したものです。 自給的農業:主に自家消費目的での作物栽培、アジア~アフリカに分布、原始的な農業形態 商業的農業:主に販売目的で作物栽培、ヨーロッパに分布、商業の発達に伴い発展 企業的農業:主に販売目的で作物栽培、大規模化・効率化の上単一の作物を大量栽培、アメリカ大陸やオーストラリアに分布、物流手段の発展に伴い発展 これら3分類はホイットルセーの論文には無い分類であり、13の農業地域区分をあとから3つにグループ分けしたためグループ名がまぎらわしい場合があります。 【まぎらわしい点1】自給的農業の地域でも販売目的の栽培 自給的農業は、ヨーロッパで発展した商業的農業や新大陸で発展した企業的農業と対比した伝統的な農業形態のグループです。 あくまで商業や物流手段が発展する前の原始時代~それに近い時代から行われていることが特徴です。 現代の日本の米農家は化学肥料やトラクターを使って販売目的で米を栽培し、それを換金して生活しています。 しかし、歴史をたどれば日本は弥生時代から稲作を行い、多くの人手をかけるかわりに面積あたりの収穫量が多い農業形態でした。 これは現代においても生産性が低く自給的側面が強いアジアの発展途上国の稲作地域と同じ農業形態であり、一方で商業的農業や企業的農業とは明らかに異なります。 このような地理的・歴史的背景から日本の農業は集約的稲作農業に分類され、自給的農業に該当します。 ホイットルセーの論文自体が100年近く前のものであり、「現代の農業」を見るには合致していない部分もあります。 現代においては科学技術や物流の発展により生産性が向上して分業が進み、農業も商業的側面が強くなっているため伝統的な農業形態から変化しています。 【まぎらわしい点2】商業的農業の中に「自給的」混合農業が分類 自給的混合農業は自家消費中心ですが、販売目的の商業的混合農業に近い農業形態なので同じ商業的農業に分類されています。 自給的/商業的/企業的農業という分類は13の農業地域分類を農業形態が近いものでグループ分けしたものです。 自給的混合農業は他の自給的農業よりも同じ混合農業を行う商業的混合農業に近いことを重視して同じグループに分類されます。 【まぎらわしい点3】商業的農業と企業的農業の違い 企業的農業がアメリカ大陸やオーストラリアなどの新大陸で行われている大規模で機械化された農業形態であるのに対し、商業的農業農業は「ヨーロッパで発展した」多くの人手をかけるかわりに単位面積あたりの収穫量が多い農業形態であるという違いがあります。 新大陸では人口が少なく土地は広いので、大規模な農地にその土地の気候に合わせた単一の作物を栽培することで面積あたりの収穫量が多少下がってでも合理化を進めて人手をかけない農業形態が発展しました。 一方でヨーロッパでは人口密度が高く歴史も長いため、耕作に適した土地は既に誰かに所有されています。 そのため耕作面積の大規模は難しく、人手をかけてでも目の前の土地を有効活用するための工夫が行われました。 その結果、面積あたりの収穫量が高い農業形態になりました。
企業的農業は、どのような特徴がありますか。
主に販売目的で作物栽培、大規模化・効率化の上単一の作物を大量栽培、アメリカ大陸やオーストラリアに分布、物流手段の発展に伴い発展しました。
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地理
自給的・商業的・企業的農業の違い 自給的・商業的・企業的農業はホイットルセーの13種類の農業地域区分を地理的分布や歴史的な観点から3つに分類したものです。 自給的農業:主に自家消費目的での作物栽培、アジア~アフリカに分布、原始的な農業形態 商業的農業:主に販売目的で作物栽培、ヨーロッパに分布、商業の発達に伴い発展 企業的農業:主に販売目的で作物栽培、大規模化・効率化の上単一の作物を大量栽培、アメリカ大陸やオーストラリアに分布、物流手段の発展に伴い発展 これら3分類はホイットルセーの論文には無い分類であり、13の農業地域区分をあとから3つにグループ分けしたためグループ名がまぎらわしい場合があります。 【まぎらわしい点1】自給的農業の地域でも販売目的の栽培 自給的農業は、ヨーロッパで発展した商業的農業や新大陸で発展した企業的農業と対比した伝統的な農業形態のグループです。 あくまで商業や物流手段が発展する前の原始時代~それに近い時代から行われていることが特徴です。 現代の日本の米農家は化学肥料やトラクターを使って販売目的で米を栽培し、それを換金して生活しています。 しかし、歴史をたどれば日本は弥生時代から稲作を行い、多くの人手をかけるかわりに面積あたりの収穫量が多い農業形態でした。 これは現代においても生産性が低く自給的側面が強いアジアの発展途上国の稲作地域と同じ農業形態であり、一方で商業的農業や企業的農業とは明らかに異なります。 このような地理的・歴史的背景から日本の農業は集約的稲作農業に分類され、自給的農業に該当します。 ホイットルセーの論文自体が100年近く前のものであり、「現代の農業」を見るには合致していない部分もあります。 現代においては科学技術や物流の発展により生産性が向上して分業が進み、農業も商業的側面が強くなっているため伝統的な農業形態から変化しています。 【まぎらわしい点2】商業的農業の中に「自給的」混合農業が分類 自給的混合農業は自家消費中心ですが、販売目的の商業的混合農業に近い農業形態なので同じ商業的農業に分類されています。 自給的/商業的/企業的農業という分類は13の農業地域分類を農業形態が近いものでグループ分けしたものです。 自給的混合農業は他の自給的農業よりも同じ混合農業を行う商業的混合農業に近いことを重視して同じグループに分類されます。 【まぎらわしい点3】商業的農業と企業的農業の違い 企業的農業がアメリカ大陸やオーストラリアなどの新大陸で行われている大規模で機械化された農業形態であるのに対し、商業的農業農業は「ヨーロッパで発展した」多くの人手をかけるかわりに単位面積あたりの収穫量が多い農業形態であるという違いがあります。 新大陸では人口が少なく土地は広いので、大規模な農地にその土地の気候に合わせた単一の作物を栽培することで面積あたりの収穫量が多少下がってでも合理化を進めて人手をかけない農業形態が発展しました。 一方でヨーロッパでは人口密度が高く歴史も長いため、耕作に適した土地は既に誰かに所有されています。 そのため耕作面積の大規模は難しく、人手をかけてでも目の前の土地を有効活用するための工夫が行われました。 その結果、面積あたりの収穫量が高い農業形態になりました。
ヨーロッパではなぜ耕作に適した土地は既に誰かに所有されているのですか。
ヨーロッパでは人口密度が高く歴史も長いため、耕作に適した土地は既に誰かに所有されています。
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地理
自給的農業 主に自家消費目的で作物を栽培する農業の形態を自給的農業といいます。 原始的な農業はすべて自給的農業であり、アジア~アフリカなどで広くみられる農業です。 自給的農業はヨーロッパで発展した商業的農業と対比した概念であり、現在アジアなどでみられる集約的農業においても販売を主目的とした作物栽培は行われています。 商業的農業 商業的農業はヨーロッパで発展した農業の形態で、主に販売目的で作物を栽培する農業です。 ヨーロッパでは連作による地中の栄養分の枯渇を防ぐために、複数の作物を順番に栽培する輪作や休閑(きゅうかん、耕作地を休ませること)などの工夫が行われてきました。 このような農業形態は自給的側面が強いものから商業的側面が強いものまで幅広く存在しますが、販売を主目的とした形態がヨーロッパで特に発展したことから商業的農業といいます。 企業的農業 商業的農業をさらに大規模化・機械化し、販売目的で単一の作物の大量生産を行うような農業の形態を企業的農業といいます。 企業的農業は人口密度が希薄な地域にヨーロッパ諸国から大規模な移民が行われた南北アメリカ大陸やオーストラリア大陸などで見られます。 企業的農業では、広大な農地に対して飛行機で農薬散布を行うなどの機械化を行うことで単一の作物を大規模に栽培します。
主に自家消費目的で作物を栽培する農業の形態を何といいますか。
主に自家消費目的で作物を栽培する農業の形態を自給的農業といいます。
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地理
自給的農業 主に自家消費目的で作物を栽培する農業の形態を自給的農業といいます。 原始的な農業はすべて自給的農業であり、アジア~アフリカなどで広くみられる農業です。 自給的農業はヨーロッパで発展した商業的農業と対比した概念であり、現在アジアなどでみられる集約的農業においても販売を主目的とした作物栽培は行われています。 商業的農業 商業的農業はヨーロッパで発展した農業の形態で、主に販売目的で作物を栽培する農業です。 ヨーロッパでは連作による地中の栄養分の枯渇を防ぐために、複数の作物を順番に栽培する輪作や休閑(きゅうかん、耕作地を休ませること)などの工夫が行われてきました。 このような農業形態は自給的側面が強いものから商業的側面が強いものまで幅広く存在しますが、販売を主目的とした形態がヨーロッパで特に発展したことから商業的農業といいます。 企業的農業 商業的農業をさらに大規模化・機械化し、販売目的で単一の作物の大量生産を行うような農業の形態を企業的農業といいます。 企業的農業は人口密度が希薄な地域にヨーロッパ諸国から大規模な移民が行われた南北アメリカ大陸やオーストラリア大陸などで見られます。 企業的農業では、広大な農地に対して飛行機で農薬散布を行うなどの機械化を行うことで単一の作物を大規模に栽培します。
自給的農業は、なにと対比した概念ですか。
自給的農業はヨーロッパで発展した商業的農業と対比した概念であり、現在アジアなどでみられる集約的農業においても販売を主目的とした作物栽培は行われています。
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地理
農業形態による生産性の違い 農業を行うための土地や農作業を行う労働力は有限の資源です。 そのため、限りある資源をどれだけ有効活用して農産物を生産できるかという「生産性」が重要です。 代表的な生産性の指標として土地生産性と労働生産性があります。 この2つの生産性の指標の大小で基準に分類することで世界の農業は粗放的農業と集約的農業の2種類に分類できます。 土地生産性と労働生産性 どれだけ効率よく製品を生産できるかという観点で比較するために作られた指標として「生産性」という概念があります。 農業形態ごとの生産性の違いを比べる際には、土地生産性や労働生産性という指標が使われます。 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さの指標であり、労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さの指標です。 土地生産性 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 狭い農地に多くの労働力を投下したり肥料や農薬を手間をかけて散布することで、同じ面積の農地でも収穫量が増えて土地生産性が高くなります。 土地生産性は、農地という限られた資源(不動産)をどれだけ有効活用できたかを比較する指標です。 東アジアや西ヨーロッパなどの人口密度が比較的高い地域では人口に対して農地面積が狭いです。 そのため、狭い田畑を有効活用するために多くの人手をかけて収穫量が増えるように努力してきた結果、土地生産性が高いという特徴があります。 一方で、人手をあまりかけない原始的な農業形態(焼畑農業など)や少人数で広大な農地を管理する新大陸の企業的農業では土地生産性が低くなります。 労働生産性 労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 より少ない労働時間・人数で同じ量の農産物を生産できる(=人手をあまりかけない)と労働生産性が高くなります。 農業では多くの手間をかけることで収穫量を増やすことができますが、その分多くの人件費などのお金(コスト)がかかって生産効率が悪くなります。 そこで、人間の労働力をどれだけ効率よく使うことができたかを比べる指標として労働生産性があります。 労働生産性が高くなると少ない費用(コスト)で農産物を生産することができるのに対し、労働生産性が低いと農産物の生産に多くの費用(コスト)がかかります。 そのため、労働生産性が低い地域で生産した農産物は割高になり、労働生産性が高い地域で生産した農産物は割安な価格で売ることができます。 地域的としては、自給的農業が営まれるアジアやアフリカなどの発展途上国で労働生産性が低く、企業的農業が営まれる北米やオーストラリアなどの新大陸で労働生産性が高い農業形態が見られます。
土地生産性とはどのようなことですか。
土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さのことです。
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地理
農業形態による生産性の違い 農業を行うための土地や農作業を行う労働力は有限の資源です。 そのため、限りある資源をどれだけ有効活用して農産物を生産できるかという「生産性」が重要です。 代表的な生産性の指標として土地生産性と労働生産性があります。 この2つの生産性の指標の大小で基準に分類することで世界の農業は粗放的農業と集約的農業の2種類に分類できます。 土地生産性と労働生産性 どれだけ効率よく製品を生産できるかという観点で比較するために作られた指標として「生産性」という概念があります。 農業形態ごとの生産性の違いを比べる際には、土地生産性や労働生産性という指標が使われます。 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さの指標であり、労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さの指標です。 土地生産性 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 狭い農地に多くの労働力を投下したり肥料や農薬を手間をかけて散布することで、同じ面積の農地でも収穫量が増えて土地生産性が高くなります。 土地生産性は、農地という限られた資源(不動産)をどれだけ有効活用できたかを比較する指標です。 東アジアや西ヨーロッパなどの人口密度が比較的高い地域では人口に対して農地面積が狭いです。 そのため、狭い田畑を有効活用するために多くの人手をかけて収穫量が増えるように努力してきた結果、土地生産性が高いという特徴があります。 一方で、人手をあまりかけない原始的な農業形態(焼畑農業など)や少人数で広大な農地を管理する新大陸の企業的農業では土地生産性が低くなります。 労働生産性 労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 より少ない労働時間・人数で同じ量の農産物を生産できる(=人手をあまりかけない)と労働生産性が高くなります。 農業では多くの手間をかけることで収穫量を増やすことができますが、その分多くの人件費などのお金(コスト)がかかって生産効率が悪くなります。 そこで、人間の労働力をどれだけ効率よく使うことができたかを比べる指標として労働生産性があります。 労働生産性が高くなると少ない費用(コスト)で農産物を生産することができるのに対し、労働生産性が低いと農産物の生産に多くの費用(コスト)がかかります。 そのため、労働生産性が低い地域で生産した農産物は割高になり、労働生産性が高い地域で生産した農産物は割安な価格で売ることができます。 地域的としては、自給的農業が営まれるアジアやアフリカなどの発展途上国で労働生産性が低く、企業的農業が営まれる北米やオーストラリアなどの新大陸で労働生産性が高い農業形態が見られます。
土地生産性とはどのような指標ですか。
土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さの指標であり、労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さの指標です。
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地理
農業形態による生産性の違い 農業を行うための土地や農作業を行う労働力は有限の資源です。 そのため、限りある資源をどれだけ有効活用して農産物を生産できるかという「生産性」が重要です。 代表的な生産性の指標として土地生産性と労働生産性があります。 この2つの生産性の指標の大小で基準に分類することで世界の農業は粗放的農業と集約的農業の2種類に分類できます。 土地生産性と労働生産性 どれだけ効率よく製品を生産できるかという観点で比較するために作られた指標として「生産性」という概念があります。 農業形態ごとの生産性の違いを比べる際には、土地生産性や労働生産性という指標が使われます。 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さの指標であり、労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さの指標です。 土地生産性 土地生産性は単位面積あたりの収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 狭い農地に多くの労働力を投下したり肥料や農薬を手間をかけて散布することで、同じ面積の農地でも収穫量が増えて土地生産性が高くなります。 土地生産性は、農地という限られた資源(不動産)をどれだけ有効活用できたかを比較する指標です。 東アジアや西ヨーロッパなどの人口密度が比較的高い地域では人口に対して農地面積が狭いです。 そのため、狭い田畑を有効活用するために多くの人手をかけて収穫量が増えるように努力してきた結果、土地生産性が高いという特徴があります。 一方で、人手をあまりかけない原始的な農業形態(焼畑農業など)や少人数で広大な農地を管理する新大陸の企業的農業では土地生産性が低くなります。 労働生産性 労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さのことです。 収穫量ではなく(面積あたりの)農産物の合計金額で生産性を測定することもあります。 より少ない労働時間・人数で同じ量の農産物を生産できる(=人手をあまりかけない)と労働生産性が高くなります。 農業では多くの手間をかけることで収穫量を増やすことができますが、その分多くの人件費などのお金(コスト)がかかって生産効率が悪くなります。 そこで、人間の労働力をどれだけ効率よく使うことができたかを比べる指標として労働生産性があります。 労働生産性が高くなると少ない費用(コスト)で農産物を生産することができるのに対し、労働生産性が低いと農産物の生産に多くの費用(コスト)がかかります。 そのため、労働生産性が低い地域で生産した農産物は割高になり、労働生産性が高い地域で生産した農産物は割安な価格で売ることができます。 地域的としては、自給的農業が営まれるアジアやアフリカなどの発展途上国で労働生産性が低く、企業的農業が営まれる北米やオーストラリアなどの新大陸で労働生産性が高い農業形態が見られます。
労働生産性とはどのようなことですか。
労働生産性は単位時間あたりの労働によって得られる収穫量の多さのことです。
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地理
粗放的農業と集約的農業 農業にどれだけ人手をかけるかという観点で農業形態を分類したものとして、粗放的農業と集約的農業という言葉があります。 人手をあまりかけない農業形態を粗放的農業とよび、反対に多くの人手をかける農業形態を集約的農業とよびます。 粗放的農業 粗放的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が小さく、人手をあまりかけずに行う農業形態のことです。 粗放的農業では手作業での除草などの手間ひまをあまりかけずに作物栽培を行うため土地生産性が低いという特徴があります。 粗放的農業の例として、焼畑農業などの原始的な農業形態や新大陸の企業的農業などがあります。 どちらも粗放的農業に分類されますが、農業の形態としては大きく異なります。 焼畑農業などの原始的な農業形態は発展途上国で見られます。 化学肥料の活用や機械化・効率化が進んでいないために収穫量が少なく、自家栽培が主目的の農業形態です。 このため、焼畑農業では土地生産性が低い上に労働生産性も低くなります。 一方、アメリカなどの新大陸の企業的農業は高度に機械化・効率化した現代的な農業形態です。 広大な土地を活用して単位面積あたりの収穫量が少なくても人手を最小化させ、単一の作物を販売目的で大量生産します。 このため、企業的農業では土地生産性が低い代わりに労働生産性は高くなります。 集約的農業 集約的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が大きく、手間ひまをかけて行う農業形態のことです。 人件費を多くかける労働集約的(=狭い土地で大人数で農業を行う)な農業形態と機械や肥料などを導入する資本集約的(=狭い土地に多額のお金を使う)な農業形態が存在します。 多くのコストをかけることで、限られた農地でも効率よく農産物を生産することができます。 集約的農業の例として、人口密度が高い東アジアの水田での稲作や西ヨーロッパの園芸農業などがあります。 東アジアでは人口密度が高く人口に対して土地が限られているので狭い土地に多くの労働力を投下します。 そのため、労働集約的で土地生産性の高い農業形態をとっています。 土地生産性は高くなりますが、多くの人手をかけるため労働生産性は低くなります。 園芸農業では、都市近郊で花卉(かき、花)や果物などの付加価値の高い商品作物を手間をかけて栽培します。 ビニールハウスや灌漑設備などをお金をかけて導入するため、資本集約的な農業形態です。 栽培する作物は商品の単価が高いので多くのコスト(人件費や物品の購入費)をかけても採算がとれます(赤字になりづらい)。 そのため、園芸農業は最も集約的な農業形態であり土地生産性も労働生産性も高くなります。 反対に小麦やトウモロコシなどの商品単価が低い作物は粗放的な農業形態が向いています。 これらの単価の低い作物は多くの手間をかけてしまうと赤字になるためです。
粗放的農業とはどのような農業形態ですか。
粗放的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が小さく、人手をあまりかけずに行う農業形態のことです。
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地理
粗放的農業と集約的農業 農業にどれだけ人手をかけるかという観点で農業形態を分類したものとして、粗放的農業と集約的農業という言葉があります。 人手をあまりかけない農業形態を粗放的農業とよび、反対に多くの人手をかける農業形態を集約的農業とよびます。 粗放的農業 粗放的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が小さく、人手をあまりかけずに行う農業形態のことです。 粗放的農業では手作業での除草などの手間ひまをあまりかけずに作物栽培を行うため土地生産性が低いという特徴があります。 粗放的農業の例として、焼畑農業などの原始的な農業形態や新大陸の企業的農業などがあります。 どちらも粗放的農業に分類されますが、農業の形態としては大きく異なります。 焼畑農業などの原始的な農業形態は発展途上国で見られます。 化学肥料の活用や機械化・効率化が進んでいないために収穫量が少なく、自家栽培が主目的の農業形態です。 このため、焼畑農業では土地生産性が低い上に労働生産性も低くなります。 一方、アメリカなどの新大陸の企業的農業は高度に機械化・効率化した現代的な農業形態です。 広大な土地を活用して単位面積あたりの収穫量が少なくても人手を最小化させ、単一の作物を販売目的で大量生産します。 このため、企業的農業では土地生産性が低い代わりに労働生産性は高くなります。 集約的農業 集約的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が大きく、手間ひまをかけて行う農業形態のことです。 人件費を多くかける労働集約的(=狭い土地で大人数で農業を行う)な農業形態と機械や肥料などを導入する資本集約的(=狭い土地に多額のお金を使う)な農業形態が存在します。 多くのコストをかけることで、限られた農地でも効率よく農産物を生産することができます。 集約的農業の例として、人口密度が高い東アジアの水田での稲作や西ヨーロッパの園芸農業などがあります。 東アジアでは人口密度が高く人口に対して土地が限られているので狭い土地に多くの労働力を投下します。 そのため、労働集約的で土地生産性の高い農業形態をとっています。 土地生産性は高くなりますが、多くの人手をかけるため労働生産性は低くなります。 園芸農業では、都市近郊で花卉(かき、花)や果物などの付加価値の高い商品作物を手間をかけて栽培します。 ビニールハウスや灌漑設備などをお金をかけて導入するため、資本集約的な農業形態です。 栽培する作物は商品の単価が高いので多くのコスト(人件費や物品の購入費)をかけても採算がとれます(赤字になりづらい)。 そのため、園芸農業は最も集約的な農業形態であり土地生産性も労働生産性も高くなります。 反対に小麦やトウモロコシなどの商品単価が低い作物は粗放的な農業形態が向いています。 これらの単価の低い作物は多くの手間をかけてしまうと赤字になるためです。
集約的農業とはどのような農業形態ですか。
集約的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が大きく、手間ひまをかけて行う農業形態のことです。
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地理
粗放的農業と集約的農業 農業にどれだけ人手をかけるかという観点で農業形態を分類したものとして、粗放的農業と集約的農業という言葉があります。 人手をあまりかけない農業形態を粗放的農業とよび、反対に多くの人手をかける農業形態を集約的農業とよびます。 粗放的農業 粗放的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が小さく、人手をあまりかけずに行う農業形態のことです。 粗放的農業では手作業での除草などの手間ひまをあまりかけずに作物栽培を行うため土地生産性が低いという特徴があります。 粗放的農業の例として、焼畑農業などの原始的な農業形態や新大陸の企業的農業などがあります。 どちらも粗放的農業に分類されますが、農業の形態としては大きく異なります。 焼畑農業などの原始的な農業形態は発展途上国で見られます。 化学肥料の活用や機械化・効率化が進んでいないために収穫量が少なく、自家栽培が主目的の農業形態です。 このため、焼畑農業では土地生産性が低い上に労働生産性も低くなります。 一方、アメリカなどの新大陸の企業的農業は高度に機械化・効率化した現代的な農業形態です。 広大な土地を活用して単位面積あたりの収穫量が少なくても人手を最小化させ、単一の作物を販売目的で大量生産します。 このため、企業的農業では土地生産性が低い代わりに労働生産性は高くなります。 集約的農業 集約的農業とは単位面積あたりに費やす人手やお金(化学肥料や農薬などのコスト)が大きく、手間ひまをかけて行う農業形態のことです。 人件費を多くかける労働集約的(=狭い土地で大人数で農業を行う)な農業形態と機械や肥料などを導入する資本集約的(=狭い土地に多額のお金を使う)な農業形態が存在します。 多くのコストをかけることで、限られた農地でも効率よく農産物を生産することができます。 集約的農業の例として、人口密度が高い東アジアの水田での稲作や西ヨーロッパの園芸農業などがあります。 東アジアでは人口密度が高く人口に対して土地が限られているので狭い土地に多くの労働力を投下します。 そのため、労働集約的で土地生産性の高い農業形態をとっています。 土地生産性は高くなりますが、多くの人手をかけるため労働生産性は低くなります。 園芸農業では、都市近郊で花卉(かき、花)や果物などの付加価値の高い商品作物を手間をかけて栽培します。 ビニールハウスや灌漑設備などをお金をかけて導入するため、資本集約的な農業形態です。 栽培する作物は商品の単価が高いので多くのコスト(人件費や物品の購入費)をかけても採算がとれます(赤字になりづらい)。 そのため、園芸農業は最も集約的な農業形態であり土地生産性も労働生産性も高くなります。 反対に小麦やトウモロコシなどの商品単価が低い作物は粗放的な農業形態が向いています。 これらの単価の低い作物は多くの手間をかけてしまうと赤字になるためです。
東アジアではなぜ狭い土地に多くの労働力を投下するのですか。
東アジアでは人口密度が高く人口に対して土地が限られているので狭い土地に多くの労働力を投下します。
JCRRAG_011722
地理
地中海性気候では作物が一番成長できるはずの夏に雨が少ない気候です。 そのため、温帯の他の気候で栽培されている作物でも地中海性気候では栽培が難しい作物がたくさんあります。 そこで、地中海性気候に合わせた作物の栽培が行われています。 小麦などの穀物は降水のある冬に栽培し、乾燥する夏にはオリーブや果樹作物が栽培されます。 地中海性気候(Cs、地中海式気候、温帯冬雨気候)は、最多雨月が冬にあり、①3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ②最少雨月降水量が30mm未満の気候区です。 端的に言うと、夏(summar)に乾燥(②)して冬に雨が多い(①)気候です。 このような気候になるのは、地球の公転が原因です。 地球は地軸が23.4° 傾いたまま太陽の周りを公転するため、夏には高緯度側の地域が太陽に近くなり暖かくなります。 そのため、下降気流が発生する亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)が高緯度側に移動してその影響下に入り、晴天が多く高温・乾燥した気候になります。 一方、冬には太陽が遠ざかるため亜熱帯高圧帯は低緯度側に後退し、上昇気流が発生する亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)の影響下に入り降水が増えます。 以上のようなしくみのため、地中海性気候は夏にのみ亜熱帯高圧帯の影響を受ける大陸西岸の中緯度地域(緯度30-40°付近)に出現します。 大陸東岸は季節風(モンスーン)の影響をうけるため夏でも雨が多く、地中海性気候にはなりません(例:アメリカ合衆国の東海岸は温暖湿潤気候(Cfa))。 名前の通りヨーロッパ地中海沿岸に広く分布するほか、大陸西岸中緯度地域にあたるアメリカ合衆国西海岸、南米のチリ中部、アフリカ大陸南端部(南アフリカ・ケープタウン周辺)、オーストラリア南西端(西オーストラリア州パース周辺)などに分布します。 地中海式農業の特徴 次に、地中海式農業の特徴について解説します。 地中海式農業では、夏の乾燥を乗り切るために様々な工夫をして農業を営みます。 伝統的な二圃式農業 地中海沿岸では伝統的に二圃式農業が行われてきました。 二圃式農業では、主食となる小麦を栽培したあとに畑を1年間放置する(休閑地)ことで栄養分を回復させます。 小麦を栽培する時期は雨が降る冬になります。 地中海性気候では夏は高温・乾燥する一方で冬は比較的温暖で降水もあるため、気候に合わせて冬に作物を栽培します。 地中海沿岸と同様に二圃式農業が行われいた北西ヨーロッパ(ドイツやフランス北部)では、中世になると夏作・冬作・休閑をローテーションする三圃式農業へ移行しました。 しかし、地中海沿岸では夏の乾燥のため三圃式農業を行うことができず、二圃式農業がつづけられました。 この二圃式農業が発展したものが、今日の地中海式農業です。 現代では灌漑設備が普及して土地改良も進んだため、野菜や花卉類(観賞用のお花)などの単価の高い商品作物の栽培が盛んになっています。 なお、二圃式農業は地中海沿岸の伝統的な農業形態であり、歴史が浅い新大陸(南北アメリカ大陸やオーストリア大陸)では二圃式農業は行われていません。 新大陸ではその土地に合った作物の大規模な単作(企業的農業)を行うため、小麦の栽培に向かない地中海性気候の地域ではあまり栽培されません。 移牧 移牧とは、定住地をもつ農民が季節に応じて放牧地を変える牧畜形態です。 地中海性気候では夏に乾燥するため低地では草が枯れてしまうため、雪解け水がある高山の中腹に家畜(羊やヤギ)を連れて移動します。 冬になると標高が高い地域では積雪があるため、十分な降水があり暖かい低地に移動して放牧します。 低地へ下りてくる冬には小麦などの主食の栽培も行います。 移牧自体は他の地域でも見られますが、地中海沿岸の移牧は気候と地形に合わせて発達した半農半牧の特徴的な農業形態です。 移牧は遊牧とは異なり、定住地で農業を行いつつ季節によっては山を下りたり上ったりして牧畜を行います。 現代では土地改良の進展に伴って牧畜から野菜や花卉類の栽培に移行しているため、移牧は衰退しつつあります。 地中海式農業に特徴的な作物 地中海式農業では高温で乾燥する夏に乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦などの穀物を栽培します。 夏に栽培する作物としては、オリーブ、ブドウ、柑橘類(オレンジなど)、コルクガシ、ゲッケイジュ(月桂樹、香辛料ローリエの原料)などが代表的な作物です。 これらはいずれも樹木作物であり、日当たりと水はけのよい傾斜地で栽培されます。 特にオリーブは地中海性気候の分布と栽培地域がよく一致します。 一方、ブドウは西岸海洋性気候(Cfb)のフランス北部などでも栽培されるため、ブドウが栽培されているからと言って地中海性気候とは限りません。 新大陸ではその土地の気候に合った作物の大規模栽培を行う企業的農業が発達しているため、地中海性気候(Cs)に合った果樹作物に特化して栽培されています。 たとえば、米国・カリフォルニア州やチリ南部では地中海性気候を活かしたブドウの栽培が盛んです。
まぜ夏は高緯度側の地域は暖かくなりますか。
地球は地軸が23.4° 傾いたまま太陽の周りを公転するため、夏には高緯度側の地域が太陽に近くなり暖かくなります。
JCRRAG_011723
地理
地中海性気候では作物が一番成長できるはずの夏に雨が少ない気候です。 そのため、温帯の他の気候で栽培されている作物でも地中海性気候では栽培が難しい作物がたくさんあります。 そこで、地中海性気候に合わせた作物の栽培が行われています。 小麦などの穀物は降水のある冬に栽培し、乾燥する夏にはオリーブや果樹作物が栽培されます。 地中海性気候(Cs、地中海式気候、温帯冬雨気候)は、最多雨月が冬にあり、①3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ②最少雨月降水量が30mm未満の気候区です。 端的に言うと、夏(summar)に乾燥(②)して冬に雨が多い(①)気候です。 このような気候になるのは、地球の公転が原因です。 地球は地軸が23.4° 傾いたまま太陽の周りを公転するため、夏には高緯度側の地域が太陽に近くなり暖かくなります。 そのため、下降気流が発生する亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)が高緯度側に移動してその影響下に入り、晴天が多く高温・乾燥した気候になります。 一方、冬には太陽が遠ざかるため亜熱帯高圧帯は低緯度側に後退し、上昇気流が発生する亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)の影響下に入り降水が増えます。 以上のようなしくみのため、地中海性気候は夏にのみ亜熱帯高圧帯の影響を受ける大陸西岸の中緯度地域(緯度30-40°付近)に出現します。 大陸東岸は季節風(モンスーン)の影響をうけるため夏でも雨が多く、地中海性気候にはなりません(例:アメリカ合衆国の東海岸は温暖湿潤気候(Cfa))。 名前の通りヨーロッパ地中海沿岸に広く分布するほか、大陸西岸中緯度地域にあたるアメリカ合衆国西海岸、南米のチリ中部、アフリカ大陸南端部(南アフリカ・ケープタウン周辺)、オーストラリア南西端(西オーストラリア州パース周辺)などに分布します。 地中海式農業の特徴 次に、地中海式農業の特徴について解説します。 地中海式農業では、夏の乾燥を乗り切るために様々な工夫をして農業を営みます。 伝統的な二圃式農業 地中海沿岸では伝統的に二圃式農業が行われてきました。 二圃式農業では、主食となる小麦を栽培したあとに畑を1年間放置する(休閑地)ことで栄養分を回復させます。 小麦を栽培する時期は雨が降る冬になります。 地中海性気候では夏は高温・乾燥する一方で冬は比較的温暖で降水もあるため、気候に合わせて冬に作物を栽培します。 地中海沿岸と同様に二圃式農業が行われいた北西ヨーロッパ(ドイツやフランス北部)では、中世になると夏作・冬作・休閑をローテーションする三圃式農業へ移行しました。 しかし、地中海沿岸では夏の乾燥のため三圃式農業を行うことができず、二圃式農業がつづけられました。 この二圃式農業が発展したものが、今日の地中海式農業です。 現代では灌漑設備が普及して土地改良も進んだため、野菜や花卉類(観賞用のお花)などの単価の高い商品作物の栽培が盛んになっています。 なお、二圃式農業は地中海沿岸の伝統的な農業形態であり、歴史が浅い新大陸(南北アメリカ大陸やオーストリア大陸)では二圃式農業は行われていません。 新大陸ではその土地に合った作物の大規模な単作(企業的農業)を行うため、小麦の栽培に向かない地中海性気候の地域ではあまり栽培されません。 移牧 移牧とは、定住地をもつ農民が季節に応じて放牧地を変える牧畜形態です。 地中海性気候では夏に乾燥するため低地では草が枯れてしまうため、雪解け水がある高山の中腹に家畜(羊やヤギ)を連れて移動します。 冬になると標高が高い地域では積雪があるため、十分な降水があり暖かい低地に移動して放牧します。 低地へ下りてくる冬には小麦などの主食の栽培も行います。 移牧自体は他の地域でも見られますが、地中海沿岸の移牧は気候と地形に合わせて発達した半農半牧の特徴的な農業形態です。 移牧は遊牧とは異なり、定住地で農業を行いつつ季節によっては山を下りたり上ったりして牧畜を行います。 現代では土地改良の進展に伴って牧畜から野菜や花卉類の栽培に移行しているため、移牧は衰退しつつあります。 地中海式農業に特徴的な作物 地中海式農業では高温で乾燥する夏に乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦などの穀物を栽培します。 夏に栽培する作物としては、オリーブ、ブドウ、柑橘類(オレンジなど)、コルクガシ、ゲッケイジュ(月桂樹、香辛料ローリエの原料)などが代表的な作物です。 これらはいずれも樹木作物であり、日当たりと水はけのよい傾斜地で栽培されます。 特にオリーブは地中海性気候の分布と栽培地域がよく一致します。 一方、ブドウは西岸海洋性気候(Cfb)のフランス北部などでも栽培されるため、ブドウが栽培されているからと言って地中海性気候とは限りません。 新大陸ではその土地の気候に合った作物の大規模栽培を行う企業的農業が発達しているため、地中海性気候(Cs)に合った果樹作物に特化して栽培されています。 たとえば、米国・カリフォルニア州やチリ南部では地中海性気候を活かしたブドウの栽培が盛んです。
移牧とは、どのような牧畜形態ですか。
移牧とは、定住地をもつ農民が季節に応じて放牧地を変える牧畜形態です。
JCRRAG_011724
地理
地中海性気候では作物が一番成長できるはずの夏に雨が少ない気候です。 そのため、温帯の他の気候で栽培されている作物でも地中海性気候では栽培が難しい作物がたくさんあります。 そこで、地中海性気候に合わせた作物の栽培が行われています。 小麦などの穀物は降水のある冬に栽培し、乾燥する夏にはオリーブや果樹作物が栽培されます。 地中海性気候(Cs、地中海式気候、温帯冬雨気候)は、最多雨月が冬にあり、①3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ②最少雨月降水量が30mm未満の気候区です。 端的に言うと、夏(summar)に乾燥(②)して冬に雨が多い(①)気候です。 このような気候になるのは、地球の公転が原因です。 地球は地軸が23.4° 傾いたまま太陽の周りを公転するため、夏には高緯度側の地域が太陽に近くなり暖かくなります。 そのため、下降気流が発生する亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)が高緯度側に移動してその影響下に入り、晴天が多く高温・乾燥した気候になります。 一方、冬には太陽が遠ざかるため亜熱帯高圧帯は低緯度側に後退し、上昇気流が発生する亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)の影響下に入り降水が増えます。 以上のようなしくみのため、地中海性気候は夏にのみ亜熱帯高圧帯の影響を受ける大陸西岸の中緯度地域(緯度30-40°付近)に出現します。 大陸東岸は季節風(モンスーン)の影響をうけるため夏でも雨が多く、地中海性気候にはなりません(例:アメリカ合衆国の東海岸は温暖湿潤気候(Cfa))。 名前の通りヨーロッパ地中海沿岸に広く分布するほか、大陸西岸中緯度地域にあたるアメリカ合衆国西海岸、南米のチリ中部、アフリカ大陸南端部(南アフリカ・ケープタウン周辺)、オーストラリア南西端(西オーストラリア州パース周辺)などに分布します。 地中海式農業の特徴 次に、地中海式農業の特徴について解説します。 地中海式農業では、夏の乾燥を乗り切るために様々な工夫をして農業を営みます。 伝統的な二圃式農業 地中海沿岸では伝統的に二圃式農業が行われてきました。 二圃式農業では、主食となる小麦を栽培したあとに畑を1年間放置する(休閑地)ことで栄養分を回復させます。 小麦を栽培する時期は雨が降る冬になります。 地中海性気候では夏は高温・乾燥する一方で冬は比較的温暖で降水もあるため、気候に合わせて冬に作物を栽培します。 地中海沿岸と同様に二圃式農業が行われいた北西ヨーロッパ(ドイツやフランス北部)では、中世になると夏作・冬作・休閑をローテーションする三圃式農業へ移行しました。 しかし、地中海沿岸では夏の乾燥のため三圃式農業を行うことができず、二圃式農業がつづけられました。 この二圃式農業が発展したものが、今日の地中海式農業です。 現代では灌漑設備が普及して土地改良も進んだため、野菜や花卉類(観賞用のお花)などの単価の高い商品作物の栽培が盛んになっています。 なお、二圃式農業は地中海沿岸の伝統的な農業形態であり、歴史が浅い新大陸(南北アメリカ大陸やオーストリア大陸)では二圃式農業は行われていません。 新大陸ではその土地に合った作物の大規模な単作(企業的農業)を行うため、小麦の栽培に向かない地中海性気候の地域ではあまり栽培されません。 移牧 移牧とは、定住地をもつ農民が季節に応じて放牧地を変える牧畜形態です。 地中海性気候では夏に乾燥するため低地では草が枯れてしまうため、雪解け水がある高山の中腹に家畜(羊やヤギ)を連れて移動します。 冬になると標高が高い地域では積雪があるため、十分な降水があり暖かい低地に移動して放牧します。 低地へ下りてくる冬には小麦などの主食の栽培も行います。 移牧自体は他の地域でも見られますが、地中海沿岸の移牧は気候と地形に合わせて発達した半農半牧の特徴的な農業形態です。 移牧は遊牧とは異なり、定住地で農業を行いつつ季節によっては山を下りたり上ったりして牧畜を行います。 現代では土地改良の進展に伴って牧畜から野菜や花卉類の栽培に移行しているため、移牧は衰退しつつあります。 地中海式農業に特徴的な作物 地中海式農業では高温で乾燥する夏に乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦などの穀物を栽培します。 夏に栽培する作物としては、オリーブ、ブドウ、柑橘類(オレンジなど)、コルクガシ、ゲッケイジュ(月桂樹、香辛料ローリエの原料)などが代表的な作物です。 これらはいずれも樹木作物であり、日当たりと水はけのよい傾斜地で栽培されます。 特にオリーブは地中海性気候の分布と栽培地域がよく一致します。 一方、ブドウは西岸海洋性気候(Cfb)のフランス北部などでも栽培されるため、ブドウが栽培されているからと言って地中海性気候とは限りません。 新大陸ではその土地の気候に合った作物の大規模栽培を行う企業的農業が発達しているため、地中海性気候(Cs)に合った果樹作物に特化して栽培されています。 たとえば、米国・カリフォルニア州やチリ南部では地中海性気候を活かしたブドウの栽培が盛んです。
地中海式農業ではどのような作物を栽培しますか。
地中海式農業では高温で乾燥する夏に乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦などの穀物を栽培します。
JCRRAG_011725
地理
地中海性気候(Cs)と地中海式農業 地中海性気候(Cs)の地域では、その特殊な気候に合わせた農業形態(地中海式農業)が発展しました。 地中海性気候の分布と地中海式農業が行われる地域はよく一致しており、気候区分と農業形態が1:1で対応しているのが特徴です。 オリーブは地中海式農業の代表的な作物であり、地中海沿岸の地中海性気候(Cs)の地域の分布とよく一致しています。 地中海性気候(Cs)や地中海式農業は、大陸西岸中緯度地域にあたる地中海沿岸やアメリカ合衆国西海岸、チリ中部などでみられます。 地中海性気候では作物が一番成長できるはずの夏に雨が少ない気候です。 そのため、温帯の他の気候で栽培されている作物でも地中海性気候では栽培が難しい作物がたくさんあります。 そこで、地中海性気候に合わせた作物の栽培が行われています。 小麦などの穀物は降水のある冬に栽培し、乾燥する夏にはオリーブや果樹作物が栽培されます。 地中海性気候(Cs、地中海式気候、温帯冬雨気候)は、最多雨月が冬にあり、①3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ②最少雨月降水量が30mm未満の気候区です。 端的に言うと、夏(summar)に乾燥(②)して冬に雨が多い(①)気候です。 このような気候になるのは、地球の公転が原因です。 地球は地軸が23.4° 傾いたまま太陽の周りを公転するため、夏には高緯度側の地域が太陽に近くなり暖かくなります。 そのため、下降気流が発生する亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)が高緯度側に移動してその影響下に入り、晴天が多く高温・乾燥した気候になります。 一方、冬には太陽が遠ざかるため亜熱帯高圧帯は低緯度側に後退し、上昇気流が発生する亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)の影響下に入り降水が増えます。 以上のようなしくみのため、地中海性気候は夏にのみ亜熱帯高圧帯の影響を受ける大陸西岸の中緯度地域(緯度30-40°付近)に出現します。 大陸東岸は季節風(モンスーン)の影響をうけるため夏でも雨が多く、地中海性気候にはなりません(例:アメリカ合衆国の東海岸は温暖湿潤気候(Cfa))。 名前の通りヨーロッパ地中海沿岸に広く分布するほか、大陸西岸中緯度地域にあたるアメリカ合衆国西海岸、南米のチリ中部、アフリカ大陸南端部(南アフリカ・ケープタウン周辺)、オーストラリア南西端(西オーストラリア州パース周辺)などに分布します。 地中海式農業の特徴 次に、地中海式農業の特徴について解説します。 地中海式農業では、夏の乾燥を乗り切るために様々な工夫をして農業を営みます。 伝統的な二圃式農業 地中海沿岸では伝統的に二圃式農業が行われてきました。 二圃式農業では、主食となる小麦を栽培したあとに畑を1年間放置する(休閑地)ことで栄養分を回復させます。 小麦を栽培する時期は雨が降る冬になります。 地中海性気候では夏は高温・乾燥する一方で冬は比較的温暖で降水もあるため、気候に合わせて冬に作物を栽培します。 地中海沿岸と同様に二圃式農業が行われいた北西ヨーロッパ(ドイツやフランス北部)では、中世になると夏作・冬作・休閑をローテーションする三圃式農業へ移行しました。 しかし、地中海沿岸では夏の乾燥のため三圃式農業を行うことができず、二圃式農業がつづけられました。 この二圃式農業が発展したものが、今日の地中海式農業です。 現代では灌漑設備が普及して土地改良も進んだため、野菜や花卉類(観賞用のお花)などの単価の高い商品作物の栽培が盛んになっています。 なお、二圃式農業は地中海沿岸の伝統的な農業形態であり、歴史が浅い新大陸(南北アメリカ大陸やオーストリア大陸)では二圃式農業は行われていません。 新大陸ではその土地に合った作物の大規模な単作(企業的農業)を行うため、小麦の栽培に向かない地中海性気候の地域ではあまり栽培されません。 移牧 移牧とは、定住地をもつ農民が季節に応じて放牧地を変える牧畜形態です。 地中海性気候では夏に乾燥するため低地では草が枯れてしまうため、雪解け水がある高山の中腹に家畜(羊やヤギ)を連れて移動します。 冬になると標高が高い地域では積雪があるため、十分な降水があり暖かい低地に移動して放牧します。 低地へ下りてくる冬には小麦などの主食の栽培も行います。 移牧自体は他の地域でも見られますが、地中海沿岸の移牧は気候と地形に合わせて発達した半農半牧の特徴的な農業形態です。 移牧は遊牧とは異なり、定住地で農業を行いつつ季節によっては山を下りたり上ったりして牧畜を行います。 現代では土地改良の進展に伴って牧畜から野菜や花卉類の栽培に移行しているため、移牧は衰退しつつあります。 地中海式農業に特徴的な作物 地中海式農業では高温で乾燥する夏に乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦などの穀物を栽培します。 夏に栽培する作物としては、オリーブ、ブドウ、柑橘類(オレンジなど)、コルクガシ、ゲッケイジュ(月桂樹、香辛料ローリエの原料)などが代表的な作物です。 これらはいずれも樹木作物であり、日当たりと水はけのよい傾斜地で栽培されます。 特にオリーブは地中海性気候の分布と栽培地域がよく一致します。 一方、ブドウは西岸海洋性気候(Cfb)のフランス北部などでも栽培されるため、ブドウが栽培されているからと言って地中海性気候とは限りません。 新大陸ではその土地の気候に合った作物の大規模栽培を行う企業的農業が発達しているため、地中海性気候(Cs)に合った果樹作物に特化して栽培されています。 たとえば、米国・カリフォルニア州やチリ南部では地中海性気候を活かしたブドウの栽培が盛んです。
地中海式農業で夏に栽培する作物はどのような代表的ものがありますか。
夏に栽培する作物としては、オリーブ、ブドウ、柑橘類(オレンジなど)、コルクガシ、ゲッケイジュ(月桂樹、香辛料ローリエの原料)などが代表的な作物です。
JCRRAG_011726
地理
果物とは 植物の中には、自分の種子を遠くへ散布するために種子の外側を皮で覆った構造(果実)を作り出すものがあります。 果実は植物本体から切り離され、動物に食べてもらいます。 種子は動物の体内でも消化されず、動物の移動先で排泄物として放出されてその場所で発芽・成長します。 果実のうち人間が食べるものを果物といいます。 果物は水菓子ともよばれ、水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 そのまま調理せずに食べられますが、保存できるように乾燥させてドライフルーツにしたり砂糖を加えてジャムに加工することもあります。 果物の中にはブドウのように酵素を多く含むものがあり、つぶして放置するだけで発酵して酒になります(果実酒)。 果物を得るために栽培する作物を果樹作物といいます。 「樹」の字が使われるのは、果物の多くは樹木に実が成ったものだからです(例外は多年草のバナナやパイナップル)。 そのため、果物の多くは樹木を育てる樹木作物です。 樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低でも数年単位で時間が必要です。 一年で収穫できる穀物や野菜類とは対象的です。 果樹作物の多くは樹木であるため、根が腐らないように水はけのよい場所を好みます。 そのため、甲府盆地(山梨県)は扇状地でブドウやモモが栽培され、愛媛県では日当たりのよい斜面を段々畑にしてミカンなどの柑橘類を栽培されています。 参考 果物と野菜の違い 果物:多年草や樹木(同じ個体から複数年に渡って収穫)、そのまま食べる 野菜:一年草(毎年種をまき、その年のうちに収穫)、食べるためには調理する必要 果物と野菜の違いは分野によって違います。 園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、植物が生育する年数です。 果物の多くは、同じ個体が何年も生育する多年生植物です。 たとえば、ミカンやブドウは樹木作物であり、苗木を植えてから収穫できるようになるまで何年もかかります。 一方、キャベツやカボチャなど多くの野菜は、種子が発芽してから1年以内に開花・結実して枯れる一年生植物(一年草)です。 一方、青果市場や栄養学の分野では、一部の野菜・果物の分類が変わります。 多年草の中にも一年草の野菜と同じように調理して食べられているものがあります(例:アスパラガス)。 このような作物は、多年草であっても利用実態に合わせて野菜とされています。 逆に一年草であってもメロンやスイカのようにそのまま食べることができる甘い作物は果物に分類されます(園芸学の分野では野菜に分類)。 以上のように、単に「一年草」か「多年草または樹木」かの分類方法では利用実態に合わない場合もあり、分野によっては違う分け方をする作物もあります。
果実のうち人間が食べるものをなにといいますか。
果実のうち人間が食べるものを果物といいます。
JCRRAG_011727
地理
果物とは 植物の中には、自分の種子を遠くへ散布するために種子の外側を皮で覆った構造(果実)を作り出すものがあります。 果実は植物本体から切り離され、動物に食べてもらいます。 種子は動物の体内でも消化されず、動物の移動先で排泄物として放出されてその場所で発芽・成長します。 果実のうち人間が食べるものを果物といいます。 果物は水菓子ともよばれ、水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 そのまま調理せずに食べられますが、保存できるように乾燥させてドライフルーツにしたり砂糖を加えてジャムに加工することもあります。 果物の中にはブドウのように酵素を多く含むものがあり、つぶして放置するだけで発酵して酒になります(果実酒)。 果物を得るために栽培する作物を果樹作物といいます。 「樹」の字が使われるのは、果物の多くは樹木に実が成ったものだからです(例外は多年草のバナナやパイナップル)。 そのため、果物の多くは樹木を育てる樹木作物です。 樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低でも数年単位で時間が必要です。 一年で収穫できる穀物や野菜類とは対象的です。 果樹作物の多くは樹木であるため、根が腐らないように水はけのよい場所を好みます。 そのため、甲府盆地(山梨県)は扇状地でブドウやモモが栽培され、愛媛県では日当たりのよい斜面を段々畑にしてミカンなどの柑橘類を栽培されています。 参考 果物と野菜の違い 果物:多年草や樹木(同じ個体から複数年に渡って収穫)、そのまま食べる 野菜:一年草(毎年種をまき、その年のうちに収穫)、食べるためには調理する必要 果物と野菜の違いは分野によって違います。 園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、植物が生育する年数です。 果物の多くは、同じ個体が何年も生育する多年生植物です。 たとえば、ミカンやブドウは樹木作物であり、苗木を植えてから収穫できるようになるまで何年もかかります。 一方、キャベツやカボチャなど多くの野菜は、種子が発芽してから1年以内に開花・結実して枯れる一年生植物(一年草)です。 一方、青果市場や栄養学の分野では、一部の野菜・果物の分類が変わります。 多年草の中にも一年草の野菜と同じように調理して食べられているものがあります(例:アスパラガス)。 このような作物は、多年草であっても利用実態に合わせて野菜とされています。 逆に一年草であってもメロンやスイカのようにそのまま食べることができる甘い作物は果物に分類されます(園芸学の分野では野菜に分類)。 以上のように、単に「一年草」か「多年草または樹木」かの分類方法では利用実態に合わない場合もあり、分野によっては違う分け方をする作物もあります。
果物を得るために栽培する作物をなにをいいますか。
果物を得るために栽培する作物を果樹作物といいます。
JCRRAG_011728
地理
果物とは 植物の中には、自分の種子を遠くへ散布するために種子の外側を皮で覆った構造(果実)を作り出すものがあります。 果実は植物本体から切り離され、動物に食べてもらいます。 種子は動物の体内でも消化されず、動物の移動先で排泄物として放出されてその場所で発芽・成長します。 果実のうち人間が食べるものを果物といいます。 果物は水菓子ともよばれ、水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 そのまま調理せずに食べられますが、保存できるように乾燥させてドライフルーツにしたり砂糖を加えてジャムに加工することもあります。 果物の中にはブドウのように酵素を多く含むものがあり、つぶして放置するだけで発酵して酒になります(果実酒)。 果物を得るために栽培する作物を果樹作物といいます。 「樹」の字が使われるのは、果物の多くは樹木に実が成ったものだからです(例外は多年草のバナナやパイナップル)。 そのため、果物の多くは樹木を育てる樹木作物です。 樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低でも数年単位で時間が必要です。 一年で収穫できる穀物や野菜類とは対象的です。 果樹作物の多くは樹木であるため、根が腐らないように水はけのよい場所を好みます。 そのため、甲府盆地(山梨県)は扇状地でブドウやモモが栽培され、愛媛県では日当たりのよい斜面を段々畑にしてミカンなどの柑橘類を栽培されています。 参考 果物と野菜の違い 果物:多年草や樹木(同じ個体から複数年に渡って収穫)、そのまま食べる 野菜:一年草(毎年種をまき、その年のうちに収穫)、食べるためには調理する必要 果物と野菜の違いは分野によって違います。 園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、植物が生育する年数です。 果物の多くは、同じ個体が何年も生育する多年生植物です。 たとえば、ミカンやブドウは樹木作物であり、苗木を植えてから収穫できるようになるまで何年もかかります。 一方、キャベツやカボチャなど多くの野菜は、種子が発芽してから1年以内に開花・結実して枯れる一年生植物(一年草)です。 一方、青果市場や栄養学の分野では、一部の野菜・果物の分類が変わります。 多年草の中にも一年草の野菜と同じように調理して食べられているものがあります(例:アスパラガス)。 このような作物は、多年草であっても利用実態に合わせて野菜とされています。 逆に一年草であってもメロンやスイカのようにそのまま食べることができる甘い作物は果物に分類されます(園芸学の分野では野菜に分類)。 以上のように、単に「一年草」か「多年草または樹木」かの分類方法では利用実態に合わない場合もあり、分野によっては違う分け方をする作物もあります。
樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低どれくらいの時間が必要ですか。
樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低でも数年単位で時間が必要です。
JCRRAG_011729
地理
果物とは 植物の中には、自分の種子を遠くへ散布するために種子の外側を皮で覆った構造(果実)を作り出すものがあります。 果実は植物本体から切り離され、動物に食べてもらいます。 種子は動物の体内でも消化されず、動物の移動先で排泄物として放出されてその場所で発芽・成長します。 果実のうち人間が食べるものを果物といいます。 果物は水菓子ともよばれ、水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 そのまま調理せずに食べられますが、保存できるように乾燥させてドライフルーツにしたり砂糖を加えてジャムに加工することもあります。 果物の中にはブドウのように酵素を多く含むものがあり、つぶして放置するだけで発酵して酒になります(果実酒)。 果物を得るために栽培する作物を果樹作物といいます。 「樹」の字が使われるのは、果物の多くは樹木に実が成ったものだからです(例外は多年草のバナナやパイナップル)。 そのため、果物の多くは樹木を育てる樹木作物です。 樹木作物は苗木を植えてから収穫するまでに最低でも数年単位で時間が必要です。 一年で収穫できる穀物や野菜類とは対象的です。 果樹作物の多くは樹木であるため、根が腐らないように水はけのよい場所を好みます。 そのため、甲府盆地(山梨県)は扇状地でブドウやモモが栽培され、愛媛県では日当たりのよい斜面を段々畑にしてミカンなどの柑橘類を栽培されています。 参考 果物と野菜の違い 果物:多年草や樹木(同じ個体から複数年に渡って収穫)、そのまま食べる 野菜:一年草(毎年種をまき、その年のうちに収穫)、食べるためには調理する必要 果物と野菜の違いは分野によって違います。 園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、植物が生育する年数です。 果物の多くは、同じ個体が何年も生育する多年生植物です。 たとえば、ミカンやブドウは樹木作物であり、苗木を植えてから収穫できるようになるまで何年もかかります。 一方、キャベツやカボチャなど多くの野菜は、種子が発芽してから1年以内に開花・結実して枯れる一年生植物(一年草)です。 一方、青果市場や栄養学の分野では、一部の野菜・果物の分類が変わります。 多年草の中にも一年草の野菜と同じように調理して食べられているものがあります(例:アスパラガス)。 このような作物は、多年草であっても利用実態に合わせて野菜とされています。 逆に一年草であってもメロンやスイカのようにそのまま食べることができる甘い作物は果物に分類されます(園芸学の分野では野菜に分類)。 以上のように、単に「一年草」か「多年草または樹木」かの分類方法では利用実態に合わない場合もあり、分野によっては違う分け方をする作物もあります。
園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、なにですか。
園芸学の分野では、果物(果樹)と野菜の違いは、植物が生育する年数です。
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地理
様々な果物 果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 多くの果物が樹木作物であり、その土地の気候に応じて様々な果物が栽培されます。 以下では、果物の中でも柑橘類、ブドウ、リンゴ、イチジク、バナナ、パイナップルについて順に取り上げます。 柑橘類 柑橘類(かんきつるい)はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称で、オレンジやレモンなどの酸味が強い果物が多いです。 ビタミンCやクエン酸が豊富で食べると甘酸っぱいため、生食やジュース用として利用されています。 温暖で日当たりと水はけのよい場所を好むため、熱帯から亜熱帯(熱帯隣接地域)で広く栽培されています。 ブドウ ブドウは温帯で広く栽培されている果樹作物です。 そのままでも食べられますが、世界的には発酵させてワインとして消費される方が多いです。 乾燥させて保存性の高いレーズン(干しぶどう)に加工することもあります。 平均気温10~20℃が栽培に適しており、主要な産地は北半球では北緯30-50°、南半球では南緯20-40°に位置しています。 高温乾燥に適応した品種もあるので、地中海性気候(Cs)のスペインやイタリア、アメリカ合衆国西部・カリフォルニア州でも広く栽培されています。 生産量上位は、中国、イタリア、米国、フランス、スペインです。 温帯に位置し人口が多い中国に加え、地中海性気候(Cs)の国が並びます。 日本では、甲府盆地(山梨)や長野盆地(長野)が主要な産地です。 なお、栽培できる作物が少ない地中海性気候の地域にとってブドウは重要な作物ですが、ブドウはその他の温帯地域でも栽培できることに注意して下さい。 たとえば、ブドウの有名な産地であるシャンパーニュ地方(フランス北東部)は西岸海洋性気候(Cfb)であり、日本で生産量が多い山梨や長野は温暖湿潤気候(Cfa)です。 ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。 そのため、パリ盆地東部(シャンパーニュ地方など)ではケスタ地形の急斜面を利用して栽培され、甲府盆地(山梨)では扇状地の斜面中腹(扇央)を利用して栽培されています。 リンゴ リンゴは西アジア原産の果樹作物で、亜寒帯(冷帯)や温帯で栽培されています。 日本では95%が生食ですが、フランスでは60%、アメリカ合衆国では40%が加工用に使われます。 加工用としては、ジュースや果実酒(リンゴ酒)、ジャム、菓子(アップルパイなど)などに使われます。 リンゴの栽培は冷涼で降水量が少ない気候が適しており、年平均気温7~12℃、年降水量600mm程度が最適です。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いで米国、トルコ、ポーランドが続きます(2017年)。 米国では、北西部のワシントン州や北東部のニューヨーク州のように寒冷な高緯度地域で栽培されます。 日本では青森県西部の津軽平野が一大産地となっており、青森県だけで日本全体の生産量の60%を占めます。 その他の産地も長野、岩手、山形などの冷涼な地域が多いです。 バナナ バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。 成長すると高さ2-10mにも達しますが、バショウ科の多年草なので樹木作物ではありません。 生食用と料理用の用途があり、用途ごとに栽培種が異なります。 生食用にはキャベンディッシュという品種が栽培され、他の果物同様に食されます。 生産量自体は人口が多い中国やインドが多いですが、いずれも国内消費用が中心です。 輸出用としては、フィリピンや中南米諸国(ブラジル、エクアドルなど)につくられた大規模プランテーションで生産・輸出されています。 これらのプランテーションは20世紀にドール社 (Dole) やユナイテッド・フルーツ社(現チキータ・ブランド)などの米国巨大企業によって建設されました。 中米の小国には他にめぼしい産業が無いためプランテーションを運営する巨大企業の存在感は大きく、政治にも大きな影響を与えました。 そのため、プランテーションを運営する米国巨大企業の影響下にある国はバナナ共和国とよばれています。一方、料理用品種のプランテン(クッキングバナナ)は生食用と比較してかたく糖分が少ないのが特徴です。 主食用として利用され、小規模農家による自給的農業による栽培が中心です。 中米やアフリカの熱帯で栽培され、生産量上位はウガンダなどのアフリカ諸国です。 パイナップル パイナップルは南米原産の作物で、熱帯で広く栽培されています。 多年草なので樹木作物ではありません。 用途としては、生食やジュース用、ジャム用として利用されます。 缶詰が普及した19世紀末頃から盛んに栽培され、シロップ漬けにして缶詰に加工されるようになりました。 生産量上位はコスタリカ、フィリピン、ブラジル、タイなどの熱帯の国々です(2017年)。 プランテーションで栽培される作物のひとつであり、20世紀前半のハワイでは日本人移民により栽培が広がりました。 日本でも温暖な沖縄で栽培されます(7,000t程度)が、日本に流通しているものの大半はフィリピンなどからの輸入品です。 イチジク イチジクは西アジア原産の果樹作物です。 生食されたりドライフルーツ(乾燥イチジク)やジャムに加工されます。 温暖で比較的乾燥した地域で栽培され、地中海性気候(Cs)の地中海沿岸やカリフォルニア州(アメリカ合衆国西部)で盛んに栽培されています。 生産量上位はトルコ、エジプト、モロッコ、アルジェリア、イランです。
果物はなにを多く含む食べ物かですか。
果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。
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地理
様々な果物 果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 多くの果物が樹木作物であり、その土地の気候に応じて様々な果物が栽培されます。 以下では、果物の中でも柑橘類、ブドウ、リンゴ、イチジク、バナナ、パイナップルについて順に取り上げます。 柑橘類 柑橘類(かんきつるい)はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称で、オレンジやレモンなどの酸味が強い果物が多いです。 ビタミンCやクエン酸が豊富で食べると甘酸っぱいため、生食やジュース用として利用されています。 温暖で日当たりと水はけのよい場所を好むため、熱帯から亜熱帯(熱帯隣接地域)で広く栽培されています。 ブドウ ブドウは温帯で広く栽培されている果樹作物です。 そのままでも食べられますが、世界的には発酵させてワインとして消費される方が多いです。 乾燥させて保存性の高いレーズン(干しぶどう)に加工することもあります。 平均気温10~20℃が栽培に適しており、主要な産地は北半球では北緯30-50°、南半球では南緯20-40°に位置しています。 高温乾燥に適応した品種もあるので、地中海性気候(Cs)のスペインやイタリア、アメリカ合衆国西部・カリフォルニア州でも広く栽培されています。 生産量上位は、中国、イタリア、米国、フランス、スペインです。 温帯に位置し人口が多い中国に加え、地中海性気候(Cs)の国が並びます。 日本では、甲府盆地(山梨)や長野盆地(長野)が主要な産地です。 なお、栽培できる作物が少ない地中海性気候の地域にとってブドウは重要な作物ですが、ブドウはその他の温帯地域でも栽培できることに注意して下さい。 たとえば、ブドウの有名な産地であるシャンパーニュ地方(フランス北東部)は西岸海洋性気候(Cfb)であり、日本で生産量が多い山梨や長野は温暖湿潤気候(Cfa)です。 ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。 そのため、パリ盆地東部(シャンパーニュ地方など)ではケスタ地形の急斜面を利用して栽培され、甲府盆地(山梨)では扇状地の斜面中腹(扇央)を利用して栽培されています。 リンゴ リンゴは西アジア原産の果樹作物で、亜寒帯(冷帯)や温帯で栽培されています。 日本では95%が生食ですが、フランスでは60%、アメリカ合衆国では40%が加工用に使われます。 加工用としては、ジュースや果実酒(リンゴ酒)、ジャム、菓子(アップルパイなど)などに使われます。 リンゴの栽培は冷涼で降水量が少ない気候が適しており、年平均気温7~12℃、年降水量600mm程度が最適です。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いで米国、トルコ、ポーランドが続きます(2017年)。 米国では、北西部のワシントン州や北東部のニューヨーク州のように寒冷な高緯度地域で栽培されます。 日本では青森県西部の津軽平野が一大産地となっており、青森県だけで日本全体の生産量の60%を占めます。 その他の産地も長野、岩手、山形などの冷涼な地域が多いです。 バナナ バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。 成長すると高さ2-10mにも達しますが、バショウ科の多年草なので樹木作物ではありません。 生食用と料理用の用途があり、用途ごとに栽培種が異なります。 生食用にはキャベンディッシュという品種が栽培され、他の果物同様に食されます。 生産量自体は人口が多い中国やインドが多いですが、いずれも国内消費用が中心です。 輸出用としては、フィリピンや中南米諸国(ブラジル、エクアドルなど)につくられた大規模プランテーションで生産・輸出されています。 これらのプランテーションは20世紀にドール社 (Dole) やユナイテッド・フルーツ社(現チキータ・ブランド)などの米国巨大企業によって建設されました。 中米の小国には他にめぼしい産業が無いためプランテーションを運営する巨大企業の存在感は大きく、政治にも大きな影響を与えました。 そのため、プランテーションを運営する米国巨大企業の影響下にある国はバナナ共和国とよばれています。一方、料理用品種のプランテン(クッキングバナナ)は生食用と比較してかたく糖分が少ないのが特徴です。 主食用として利用され、小規模農家による自給的農業による栽培が中心です。 中米やアフリカの熱帯で栽培され、生産量上位はウガンダなどのアフリカ諸国です。 パイナップル パイナップルは南米原産の作物で、熱帯で広く栽培されています。 多年草なので樹木作物ではありません。 用途としては、生食やジュース用、ジャム用として利用されます。 缶詰が普及した19世紀末頃から盛んに栽培され、シロップ漬けにして缶詰に加工されるようになりました。 生産量上位はコスタリカ、フィリピン、ブラジル、タイなどの熱帯の国々です(2017年)。 プランテーションで栽培される作物のひとつであり、20世紀前半のハワイでは日本人移民により栽培が広がりました。 日本でも温暖な沖縄で栽培されます(7,000t程度)が、日本に流通しているものの大半はフィリピンなどからの輸入品です。 イチジク イチジクは西アジア原産の果樹作物です。 生食されたりドライフルーツ(乾燥イチジク)やジャムに加工されます。 温暖で比較的乾燥した地域で栽培され、地中海性気候(Cs)の地中海沿岸やカリフォルニア州(アメリカ合衆国西部)で盛んに栽培されています。 生産量上位はトルコ、エジプト、モロッコ、アルジェリア、イランです。
柑橘類は、なにの植物の総称ですか。
柑橘類はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称です。
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地理
様々な果物 果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 多くの果物が樹木作物であり、その土地の気候に応じて様々な果物が栽培されます。 以下では、果物の中でも柑橘類、ブドウ、リンゴ、イチジク、バナナ、パイナップルについて順に取り上げます。 柑橘類 柑橘類(かんきつるい)はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称で、オレンジやレモンなどの酸味が強い果物が多いです。 ビタミンCやクエン酸が豊富で食べると甘酸っぱいため、生食やジュース用として利用されています。 温暖で日当たりと水はけのよい場所を好むため、熱帯から亜熱帯(熱帯隣接地域)で広く栽培されています。 ブドウ ブドウは温帯で広く栽培されている果樹作物です。 そのままでも食べられますが、世界的には発酵させてワインとして消費される方が多いです。 乾燥させて保存性の高いレーズン(干しぶどう)に加工することもあります。 平均気温10~20℃が栽培に適しており、主要な産地は北半球では北緯30-50°、南半球では南緯20-40°に位置しています。 高温乾燥に適応した品種もあるので、地中海性気候(Cs)のスペインやイタリア、アメリカ合衆国西部・カリフォルニア州でも広く栽培されています。 生産量上位は、中国、イタリア、米国、フランス、スペインです。 温帯に位置し人口が多い中国に加え、地中海性気候(Cs)の国が並びます。 日本では、甲府盆地(山梨)や長野盆地(長野)が主要な産地です。 なお、栽培できる作物が少ない地中海性気候の地域にとってブドウは重要な作物ですが、ブドウはその他の温帯地域でも栽培できることに注意して下さい。 たとえば、ブドウの有名な産地であるシャンパーニュ地方(フランス北東部)は西岸海洋性気候(Cfb)であり、日本で生産量が多い山梨や長野は温暖湿潤気候(Cfa)です。 ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。 そのため、パリ盆地東部(シャンパーニュ地方など)ではケスタ地形の急斜面を利用して栽培され、甲府盆地(山梨)では扇状地の斜面中腹(扇央)を利用して栽培されています。 リンゴ リンゴは西アジア原産の果樹作物で、亜寒帯(冷帯)や温帯で栽培されています。 日本では95%が生食ですが、フランスでは60%、アメリカ合衆国では40%が加工用に使われます。 加工用としては、ジュースや果実酒(リンゴ酒)、ジャム、菓子(アップルパイなど)などに使われます。 リンゴの栽培は冷涼で降水量が少ない気候が適しており、年平均気温7~12℃、年降水量600mm程度が最適です。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いで米国、トルコ、ポーランドが続きます(2017年)。 米国では、北西部のワシントン州や北東部のニューヨーク州のように寒冷な高緯度地域で栽培されます。 日本では青森県西部の津軽平野が一大産地となっており、青森県だけで日本全体の生産量の60%を占めます。 その他の産地も長野、岩手、山形などの冷涼な地域が多いです。 バナナ バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。 成長すると高さ2-10mにも達しますが、バショウ科の多年草なので樹木作物ではありません。 生食用と料理用の用途があり、用途ごとに栽培種が異なります。 生食用にはキャベンディッシュという品種が栽培され、他の果物同様に食されます。 生産量自体は人口が多い中国やインドが多いですが、いずれも国内消費用が中心です。 輸出用としては、フィリピンや中南米諸国(ブラジル、エクアドルなど)につくられた大規模プランテーションで生産・輸出されています。 これらのプランテーションは20世紀にドール社 (Dole) やユナイテッド・フルーツ社(現チキータ・ブランド)などの米国巨大企業によって建設されました。 中米の小国には他にめぼしい産業が無いためプランテーションを運営する巨大企業の存在感は大きく、政治にも大きな影響を与えました。 そのため、プランテーションを運営する米国巨大企業の影響下にある国はバナナ共和国とよばれています。一方、料理用品種のプランテン(クッキングバナナ)は生食用と比較してかたく糖分が少ないのが特徴です。 主食用として利用され、小規模農家による自給的農業による栽培が中心です。 中米やアフリカの熱帯で栽培され、生産量上位はウガンダなどのアフリカ諸国です。 パイナップル パイナップルは南米原産の作物で、熱帯で広く栽培されています。 多年草なので樹木作物ではありません。 用途としては、生食やジュース用、ジャム用として利用されます。 缶詰が普及した19世紀末頃から盛んに栽培され、シロップ漬けにして缶詰に加工されるようになりました。 生産量上位はコスタリカ、フィリピン、ブラジル、タイなどの熱帯の国々です(2017年)。 プランテーションで栽培される作物のひとつであり、20世紀前半のハワイでは日本人移民により栽培が広がりました。 日本でも温暖な沖縄で栽培されます(7,000t程度)が、日本に流通しているものの大半はフィリピンなどからの輸入品です。 イチジク イチジクは西アジア原産の果樹作物です。 生食されたりドライフルーツ(乾燥イチジク)やジャムに加工されます。 温暖で比較的乾燥した地域で栽培され、地中海性気候(Cs)の地中海沿岸やカリフォルニア州(アメリカ合衆国西部)で盛んに栽培されています。 生産量上位はトルコ、エジプト、モロッコ、アルジェリア、イランです。
ブドウはどのような場所を好みますか。
ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。
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地理
様々な果物 果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 多くの果物が樹木作物であり、その土地の気候に応じて様々な果物が栽培されます。 以下では、果物の中でも柑橘類、ブドウ、リンゴ、イチジク、バナナ、パイナップルについて順に取り上げます。 柑橘類 柑橘類(かんきつるい)はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称で、オレンジやレモンなどの酸味が強い果物が多いです。 ビタミンCやクエン酸が豊富で食べると甘酸っぱいため、生食やジュース用として利用されています。 温暖で日当たりと水はけのよい場所を好むため、熱帯から亜熱帯(熱帯隣接地域)で広く栽培されています。 ブドウ ブドウは温帯で広く栽培されている果樹作物です。 そのままでも食べられますが、世界的には発酵させてワインとして消費される方が多いです。 乾燥させて保存性の高いレーズン(干しぶどう)に加工することもあります。 平均気温10~20℃が栽培に適しており、主要な産地は北半球では北緯30-50°、南半球では南緯20-40°に位置しています。 高温乾燥に適応した品種もあるので、地中海性気候(Cs)のスペインやイタリア、アメリカ合衆国西部・カリフォルニア州でも広く栽培されています。 生産量上位は、中国、イタリア、米国、フランス、スペインです。 温帯に位置し人口が多い中国に加え、地中海性気候(Cs)の国が並びます。 日本では、甲府盆地(山梨)や長野盆地(長野)が主要な産地です。 なお、栽培できる作物が少ない地中海性気候の地域にとってブドウは重要な作物ですが、ブドウはその他の温帯地域でも栽培できることに注意して下さい。 たとえば、ブドウの有名な産地であるシャンパーニュ地方(フランス北東部)は西岸海洋性気候(Cfb)であり、日本で生産量が多い山梨や長野は温暖湿潤気候(Cfa)です。 ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。 そのため、パリ盆地東部(シャンパーニュ地方など)ではケスタ地形の急斜面を利用して栽培され、甲府盆地(山梨)では扇状地の斜面中腹(扇央)を利用して栽培されています。 リンゴ リンゴは西アジア原産の果樹作物で、亜寒帯(冷帯)や温帯で栽培されています。 日本では95%が生食ですが、フランスでは60%、アメリカ合衆国では40%が加工用に使われます。 加工用としては、ジュースや果実酒(リンゴ酒)、ジャム、菓子(アップルパイなど)などに使われます。 リンゴの栽培は冷涼で降水量が少ない気候が適しており、年平均気温7~12℃、年降水量600mm程度が最適です。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いで米国、トルコ、ポーランドが続きます(2017年)。 米国では、北西部のワシントン州や北東部のニューヨーク州のように寒冷な高緯度地域で栽培されます。 日本では青森県西部の津軽平野が一大産地となっており、青森県だけで日本全体の生産量の60%を占めます。 その他の産地も長野、岩手、山形などの冷涼な地域が多いです。 バナナ バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。 成長すると高さ2-10mにも達しますが、バショウ科の多年草なので樹木作物ではありません。 生食用と料理用の用途があり、用途ごとに栽培種が異なります。 生食用にはキャベンディッシュという品種が栽培され、他の果物同様に食されます。 生産量自体は人口が多い中国やインドが多いですが、いずれも国内消費用が中心です。 輸出用としては、フィリピンや中南米諸国(ブラジル、エクアドルなど)につくられた大規模プランテーションで生産・輸出されています。 これらのプランテーションは20世紀にドール社 (Dole) やユナイテッド・フルーツ社(現チキータ・ブランド)などの米国巨大企業によって建設されました。 中米の小国には他にめぼしい産業が無いためプランテーションを運営する巨大企業の存在感は大きく、政治にも大きな影響を与えました。 そのため、プランテーションを運営する米国巨大企業の影響下にある国はバナナ共和国とよばれています。一方、料理用品種のプランテン(クッキングバナナ)は生食用と比較してかたく糖分が少ないのが特徴です。 主食用として利用され、小規模農家による自給的農業による栽培が中心です。 中米やアフリカの熱帯で栽培され、生産量上位はウガンダなどのアフリカ諸国です。 パイナップル パイナップルは南米原産の作物で、熱帯で広く栽培されています。 多年草なので樹木作物ではありません。 用途としては、生食やジュース用、ジャム用として利用されます。 缶詰が普及した19世紀末頃から盛んに栽培され、シロップ漬けにして缶詰に加工されるようになりました。 生産量上位はコスタリカ、フィリピン、ブラジル、タイなどの熱帯の国々です(2017年)。 プランテーションで栽培される作物のひとつであり、20世紀前半のハワイでは日本人移民により栽培が広がりました。 日本でも温暖な沖縄で栽培されます(7,000t程度)が、日本に流通しているものの大半はフィリピンなどからの輸入品です。 イチジク イチジクは西アジア原産の果樹作物です。 生食されたりドライフルーツ(乾燥イチジク)やジャムに加工されます。 温暖で比較的乾燥した地域で栽培され、地中海性気候(Cs)の地中海沿岸やカリフォルニア州(アメリカ合衆国西部)で盛んに栽培されています。 生産量上位はトルコ、エジプト、モロッコ、アルジェリア、イランです。
バナナはどのような地域で栽培される作物ですか。
バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。
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地理
様々な果物 果物は水分や糖、ビタミンを多く含む甘い食べ物です。 多くの果物が樹木作物であり、その土地の気候に応じて様々な果物が栽培されます。 以下では、果物の中でも柑橘類、ブドウ、リンゴ、イチジク、バナナ、パイナップルについて順に取り上げます。 柑橘類 柑橘類(かんきつるい)はミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称で、オレンジやレモンなどの酸味が強い果物が多いです。 ビタミンCやクエン酸が豊富で食べると甘酸っぱいため、生食やジュース用として利用されています。 温暖で日当たりと水はけのよい場所を好むため、熱帯から亜熱帯(熱帯隣接地域)で広く栽培されています。 ブドウ ブドウは温帯で広く栽培されている果樹作物です。 そのままでも食べられますが、世界的には発酵させてワインとして消費される方が多いです。 乾燥させて保存性の高いレーズン(干しぶどう)に加工することもあります。 平均気温10~20℃が栽培に適しており、主要な産地は北半球では北緯30-50°、南半球では南緯20-40°に位置しています。 高温乾燥に適応した品種もあるので、地中海性気候(Cs)のスペインやイタリア、アメリカ合衆国西部・カリフォルニア州でも広く栽培されています。 生産量上位は、中国、イタリア、米国、フランス、スペインです。 温帯に位置し人口が多い中国に加え、地中海性気候(Cs)の国が並びます。 日本では、甲府盆地(山梨)や長野盆地(長野)が主要な産地です。 なお、栽培できる作物が少ない地中海性気候の地域にとってブドウは重要な作物ですが、ブドウはその他の温帯地域でも栽培できることに注意して下さい。 たとえば、ブドウの有名な産地であるシャンパーニュ地方(フランス北東部)は西岸海洋性気候(Cfb)であり、日本で生産量が多い山梨や長野は温暖湿潤気候(Cfa)です。 ブドウは他の果樹同様、日当たりと水はけのよい場所を好みます。 そのため、パリ盆地東部(シャンパーニュ地方など)ではケスタ地形の急斜面を利用して栽培され、甲府盆地(山梨)では扇状地の斜面中腹(扇央)を利用して栽培されています。 リンゴ リンゴは西アジア原産の果樹作物で、亜寒帯(冷帯)や温帯で栽培されています。 日本では95%が生食ですが、フランスでは60%、アメリカ合衆国では40%が加工用に使われます。 加工用としては、ジュースや果実酒(リンゴ酒)、ジャム、菓子(アップルパイなど)などに使われます。 リンゴの栽培は冷涼で降水量が少ない気候が適しており、年平均気温7~12℃、年降水量600mm程度が最適です。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いで米国、トルコ、ポーランドが続きます(2017年)。 米国では、北西部のワシントン州や北東部のニューヨーク州のように寒冷な高緯度地域で栽培されます。 日本では青森県西部の津軽平野が一大産地となっており、青森県だけで日本全体の生産量の60%を占めます。 その他の産地も長野、岩手、山形などの冷涼な地域が多いです。 バナナ バナナは東南アジア原産の作物で、熱帯や亜熱帯で栽培される作物です。 成長すると高さ2-10mにも達しますが、バショウ科の多年草なので樹木作物ではありません。 生食用と料理用の用途があり、用途ごとに栽培種が異なります。 生食用にはキャベンディッシュという品種が栽培され、他の果物同様に食されます。 生産量自体は人口が多い中国やインドが多いですが、いずれも国内消費用が中心です。 輸出用としては、フィリピンや中南米諸国(ブラジル、エクアドルなど)につくられた大規模プランテーションで生産・輸出されています。 これらのプランテーションは20世紀にドール社 (Dole) やユナイテッド・フルーツ社(現チキータ・ブランド)などの米国巨大企業によって建設されました。 中米の小国には他にめぼしい産業が無いためプランテーションを運営する巨大企業の存在感は大きく、政治にも大きな影響を与えました。 そのため、プランテーションを運営する米国巨大企業の影響下にある国はバナナ共和国とよばれています。一方、料理用品種のプランテン(クッキングバナナ)は生食用と比較してかたく糖分が少ないのが特徴です。 主食用として利用され、小規模農家による自給的農業による栽培が中心です。 中米やアフリカの熱帯で栽培され、生産量上位はウガンダなどのアフリカ諸国です。 パイナップル パイナップルは南米原産の作物で、熱帯で広く栽培されています。 多年草なので樹木作物ではありません。 用途としては、生食やジュース用、ジャム用として利用されます。 缶詰が普及した19世紀末頃から盛んに栽培され、シロップ漬けにして缶詰に加工されるようになりました。 生産量上位はコスタリカ、フィリピン、ブラジル、タイなどの熱帯の国々です(2017年)。 プランテーションで栽培される作物のひとつであり、20世紀前半のハワイでは日本人移民により栽培が広がりました。 日本でも温暖な沖縄で栽培されます(7,000t程度)が、日本に流通しているものの大半はフィリピンなどからの輸入品です。 イチジク イチジクは西アジア原産の果樹作物です。 生食されたりドライフルーツ(乾燥イチジク)やジャムに加工されます。 温暖で比較的乾燥した地域で栽培され、地中海性気候(Cs)の地中海沿岸やカリフォルニア州(アメリカ合衆国西部)で盛んに栽培されています。 生産量上位はトルコ、エジプト、モロッコ、アルジェリア、イランです。
イチジクはどこの国の原産の作物ですか。
イチジクは西アジア原産の果樹作物です。
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地理
柑橘類 柑橘類とは、ミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称です。 柑橘類の「柑」は蜜柑、「橘」は橘から取ったものです。 果実は爽やかな香りがあります。 柑橘類にはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、食べると甘酸っぱい味なのが特徴です。 オレンジやミカンなど果実を食べるために栽培されているものが多く、収穫した果実をそのまま食べたり、マーマレードやジュースに加工して使われます。 柑橘類の多くは常緑樹の低木です。 温暖な気候で日当たりと水はけのよい場所で栽培されます。 地中海沿岸や米カリフォルニア州などの地中海性気候(Cs)の地域では、夏の乾燥に耐えられる柑橘類の栽培が行われています。 オレンジ オレンジ(アマダイダイ)はインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 用途としては、ジュース用が多いほか、マーマレードに加工されたり、そのまま食べられています。 オレンジは熱帯や亜熱帯(熱帯隣接地域)の地域で広く栽培されています。 生産量はブラジルが多く、中国、インド、アメリカ合衆国などの人口が多い国が続きます(2019年)。 米国では、地中海性気候(Cs)のカリフォルニア州(西部)や温暖湿潤気候(Cfa)のフロリダ州(南部)で栽培されます。 日本ではあまり栽培されておらず(9,881t, 2018年)、生産量はミカン(80万トン、2016年)の1%程度です。 そのため、日本で流通しているオレンジの多くはカリフォルニア州産のものです。 ミカン(温州みかん) 温州みかんは、八代海沿岸(熊本県南部~鹿児島県北西部)原産の柑橘類で、日本で最も栽培されている柑橘類です。 単に「ミカン(蜜柑)」と言った場合、ウンシュウミカンを指すことが多いです。 主に生食用として利用されています。 夏は高温多湿で冬は比較的低温な日本の気候に合った作物で、関東以南の暖かい地域で栽培されます。 生産量が多いのは和歌山県、愛媛県、静岡県です。 3県で日本全体の生産量の半分を占めます(2016年)。 ミカンは日当たりと水はけのよい場所が栽培に適しているため、山の斜面を切り開いて段々畑にしてミカンを栽培しています。 レモン レモンはインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 非常に酸味が強く(pH 2)、果汁をしぼりドレッシングとして使われたり、香りづけに使われます。 ビタミンCを多く含むため、船乗りの壊血病(ビタミンC不足で発症)予防のために18世紀末以降に需要が高まり、栽培が広がりました。 レモンは寒さに弱く、冬に温暖で夏に乾燥する地中海性気候(Cs)が栽培に適しています。 地中海沿岸でも広く栽培され、アマルフィ(イタリア南部)やシチリア島(イタリア南部)が産地として有名です。 生産量上位はメキシコ、インド、中国、アルゼンチンなどの温暖な地域です(2017年)。 日本では気候が栽培に適している瀬戸内海沿岸地域(広島・愛媛など)で栽培されています。 グレープフルーツ グレープフルーツは18世紀に中米の西インド諸島原産の柑橘類の果樹作物です。 名前に「グレープ」とつくのは、上の写真にあるように果実がブドウの粒のように房状に並ぶためです。 他の柑橘類同様酸味が強いのに加え、ほろ苦さがあるのが特徴です。 そのまま食べられるほか、ジュースや加工食品(マーマレードやジャム等)として利用されます。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いでアメリカ合衆国、ベトナム、メキシコが生産量上位です(2017年)。 米国では温暖なフロリダ州(南部)が一大産地です。 日本で流通するグレープフルーツの99%は輸入されたもの(主に米国や南アフリカ)で、国内では静岡と熊本でごくわずかに栽培されます。
オレンジはどこの国の原産の作物ですか。
オレンジ(アマダイダイ)はインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。
JCRRAG_011736
地理
柑橘類 柑橘類とは、ミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称です。 柑橘類の「柑」は蜜柑、「橘」は橘から取ったものです。 果実は爽やかな香りがあります。 柑橘類にはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、食べると甘酸っぱい味なのが特徴です。 オレンジやミカンなど果実を食べるために栽培されているものが多く、収穫した果実をそのまま食べたり、マーマレードやジュースに加工して使われます。 柑橘類の多くは常緑樹の低木です。 温暖な気候で日当たりと水はけのよい場所で栽培されます。 地中海沿岸や米カリフォルニア州などの地中海性気候(Cs)の地域では、夏の乾燥に耐えられる柑橘類の栽培が行われています。 オレンジ オレンジ(アマダイダイ)はインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 用途としては、ジュース用が多いほか、マーマレードに加工されたり、そのまま食べられています。 オレンジは熱帯や亜熱帯(熱帯隣接地域)の地域で広く栽培されています。 生産量はブラジルが多く、中国、インド、アメリカ合衆国などの人口が多い国が続きます(2019年)。 米国では、地中海性気候(Cs)のカリフォルニア州(西部)や温暖湿潤気候(Cfa)のフロリダ州(南部)で栽培されます。 日本ではあまり栽培されておらず(9,881t, 2018年)、生産量はミカン(80万トン、2016年)の1%程度です。 そのため、日本で流通しているオレンジの多くはカリフォルニア州産のものです。 ミカン(温州みかん) 温州みかんは、八代海沿岸(熊本県南部~鹿児島県北西部)原産の柑橘類で、日本で最も栽培されている柑橘類です。 単に「ミカン(蜜柑)」と言った場合、ウンシュウミカンを指すことが多いです。 主に生食用として利用されています。 夏は高温多湿で冬は比較的低温な日本の気候に合った作物で、関東以南の暖かい地域で栽培されます。 生産量が多いのは和歌山県、愛媛県、静岡県です。 3県で日本全体の生産量の半分を占めます(2016年)。 ミカンは日当たりと水はけのよい場所が栽培に適しているため、山の斜面を切り開いて段々畑にしてミカンを栽培しています。 レモン レモンはインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 非常に酸味が強く(pH 2)、果汁をしぼりドレッシングとして使われたり、香りづけに使われます。 ビタミンCを多く含むため、船乗りの壊血病(ビタミンC不足で発症)予防のために18世紀末以降に需要が高まり、栽培が広がりました。 レモンは寒さに弱く、冬に温暖で夏に乾燥する地中海性気候(Cs)が栽培に適しています。 地中海沿岸でも広く栽培され、アマルフィ(イタリア南部)やシチリア島(イタリア南部)が産地として有名です。 生産量上位はメキシコ、インド、中国、アルゼンチンなどの温暖な地域です(2017年)。 日本では気候が栽培に適している瀬戸内海沿岸地域(広島・愛媛など)で栽培されています。 グレープフルーツ グレープフルーツは18世紀に中米の西インド諸島原産の柑橘類の果樹作物です。 名前に「グレープ」とつくのは、上の写真にあるように果実がブドウの粒のように房状に並ぶためです。 他の柑橘類同様酸味が強いのに加え、ほろ苦さがあるのが特徴です。 そのまま食べられるほか、ジュースや加工食品(マーマレードやジャム等)として利用されます。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いでアメリカ合衆国、ベトナム、メキシコが生産量上位です(2017年)。 米国では温暖なフロリダ州(南部)が一大産地です。 日本で流通するグレープフルーツの99%は輸入されたもの(主に米国や南アフリカ)で、国内では静岡と熊本でごくわずかに栽培されます。 "
レモンはどこの国の原産の作物ですか。
レモンはインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。
JCRRAG_011737
地理
柑橘類 柑橘類とは、ミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称です。 柑橘類の「柑」は蜜柑、「橘」は橘から取ったものです。 果実は爽やかな香りがあります。 柑橘類にはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、食べると甘酸っぱい味なのが特徴です。 オレンジやミカンなど果実を食べるために栽培されているものが多く、収穫した果実をそのまま食べたり、マーマレードやジュースに加工して使われます。 柑橘類の多くは常緑樹の低木です。 温暖な気候で日当たりと水はけのよい場所で栽培されます。 地中海沿岸や米カリフォルニア州などの地中海性気候(Cs)の地域では、夏の乾燥に耐えられる柑橘類の栽培が行われています。 オレンジ オレンジ(アマダイダイ)はインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 用途としては、ジュース用が多いほか、マーマレードに加工されたり、そのまま食べられています。 オレンジは熱帯や亜熱帯(熱帯隣接地域)の地域で広く栽培されています。 生産量はブラジルが多く、中国、インド、アメリカ合衆国などの人口が多い国が続きます(2019年)。 米国では、地中海性気候(Cs)のカリフォルニア州(西部)や温暖湿潤気候(Cfa)のフロリダ州(南部)で栽培されます。 日本ではあまり栽培されておらず(9,881t, 2018年)、生産量はミカン(80万トン、2016年)の1%程度です。 そのため、日本で流通しているオレンジの多くはカリフォルニア州産のものです。 ミカン(温州みかん) 温州みかんは、八代海沿岸(熊本県南部~鹿児島県北西部)原産の柑橘類で、日本で最も栽培されている柑橘類です。 単に「ミカン(蜜柑)」と言った場合、ウンシュウミカンを指すことが多いです。 主に生食用として利用されています。 夏は高温多湿で冬は比較的低温な日本の気候に合った作物で、関東以南の暖かい地域で栽培されます。 生産量が多いのは和歌山県、愛媛県、静岡県です。 3県で日本全体の生産量の半分を占めます(2016年)。 ミカンは日当たりと水はけのよい場所が栽培に適しているため、山の斜面を切り開いて段々畑にしてミカンを栽培しています。 レモン レモンはインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 非常に酸味が強く(pH 2)、果汁をしぼりドレッシングとして使われたり、香りづけに使われます。 ビタミンCを多く含むため、船乗りの壊血病(ビタミンC不足で発症)予防のために18世紀末以降に需要が高まり、栽培が広がりました。 レモンは寒さに弱く、冬に温暖で夏に乾燥する地中海性気候(Cs)が栽培に適しています。 地中海沿岸でも広く栽培され、アマルフィ(イタリア南部)やシチリア島(イタリア南部)が産地として有名です。 生産量上位はメキシコ、インド、中国、アルゼンチンなどの温暖な地域です(2017年)。 日本では気候が栽培に適している瀬戸内海沿岸地域(広島・愛媛など)で栽培されています。 グレープフルーツ グレープフルーツは18世紀に中米の西インド諸島原産の柑橘類の果樹作物です。 名前に「グレープ」とつくのは、上の写真にあるように果実がブドウの粒のように房状に並ぶためです。 他の柑橘類同様酸味が強いのに加え、ほろ苦さがあるのが特徴です。 そのまま食べられるほか、ジュースや加工食品(マーマレードやジャム等)として利用されます。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いでアメリカ合衆国、ベトナム、メキシコが生産量上位です(2017年)。 米国では温暖なフロリダ州(南部)が一大産地です。 日本で流通するグレープフルーツの99%は輸入されたもの(主に米国や南アフリカ)で、国内では静岡と熊本でごくわずかに栽培されます。 "
温州みかんは、どこの国の原産の作物ですか。
温州みかんは、八代海沿岸(熊本県南部~鹿児島県北西部)原産の柑橘類で、日本で最も栽培されている柑橘類です。
JCRRAG_011738
地理
柑橘類 柑橘類とは、ミカン科ミカン亜科ミカン連の植物の総称です。 柑橘類の「柑」は蜜柑、「橘」は橘から取ったものです。 果実は爽やかな香りがあります。 柑橘類にはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、食べると甘酸っぱい味なのが特徴です。 オレンジやミカンなど果実を食べるために栽培されているものが多く、収穫した果実をそのまま食べたり、マーマレードやジュースに加工して使われます。 柑橘類の多くは常緑樹の低木です。 温暖な気候で日当たりと水はけのよい場所で栽培されます。 地中海沿岸や米カリフォルニア州などの地中海性気候(Cs)の地域では、夏の乾燥に耐えられる柑橘類の栽培が行われています。 オレンジ オレンジ(アマダイダイ)はインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 用途としては、ジュース用が多いほか、マーマレードに加工されたり、そのまま食べられています。 オレンジは熱帯や亜熱帯(熱帯隣接地域)の地域で広く栽培されています。 生産量はブラジルが多く、中国、インド、アメリカ合衆国などの人口が多い国が続きます(2019年)。 米国では、地中海性気候(Cs)のカリフォルニア州(西部)や温暖湿潤気候(Cfa)のフロリダ州(南部)で栽培されます。 日本ではあまり栽培されておらず(9,881t, 2018年)、生産量はミカン(80万トン、2016年)の1%程度です。 そのため、日本で流通しているオレンジの多くはカリフォルニア州産のものです。 ミカン(温州みかん) 温州みかんは、八代海沿岸(熊本県南部~鹿児島県北西部)原産の柑橘類で、日本で最も栽培されている柑橘類です。 単に「ミカン(蜜柑)」と言った場合、ウンシュウミカンを指すことが多いです。 主に生食用として利用されています。 夏は高温多湿で冬は比較的低温な日本の気候に合った作物で、関東以南の暖かい地域で栽培されます。 生産量が多いのは和歌山県、愛媛県、静岡県です。 3県で日本全体の生産量の半分を占めます(2016年)。 ミカンは日当たりと水はけのよい場所が栽培に適しているため、山の斜面を切り開いて段々畑にしてミカンを栽培しています。 レモン レモンはインド北東部のアッサム原産の柑橘類の果樹作物です。 非常に酸味が強く(pH 2)、果汁をしぼりドレッシングとして使われたり、香りづけに使われます。 ビタミンCを多く含むため、船乗りの壊血病(ビタミンC不足で発症)予防のために18世紀末以降に需要が高まり、栽培が広がりました。 レモンは寒さに弱く、冬に温暖で夏に乾燥する地中海性気候(Cs)が栽培に適しています。 地中海沿岸でも広く栽培され、アマルフィ(イタリア南部)やシチリア島(イタリア南部)が産地として有名です。 生産量上位はメキシコ、インド、中国、アルゼンチンなどの温暖な地域です(2017年)。 日本では気候が栽培に適している瀬戸内海沿岸地域(広島・愛媛など)で栽培されています。 グレープフルーツ グレープフルーツは18世紀に中米の西インド諸島原産の柑橘類の果樹作物です。 名前に「グレープ」とつくのは、上の写真にあるように果実がブドウの粒のように房状に並ぶためです。 他の柑橘類同様酸味が強いのに加え、ほろ苦さがあるのが特徴です。 そのまま食べられるほか、ジュースや加工食品(マーマレードやジャム等)として利用されます。 生産量は中国が世界全体の約半数を占め、次いでアメリカ合衆国、ベトナム、メキシコが生産量上位です(2017年)。 米国では温暖なフロリダ州(南部)が一大産地です。 日本で流通するグレープフルーツの99%は輸入されたもの(主に米国や南アフリカ)で、国内では静岡と熊本でごくわずかに栽培されます。 "
グレープフルーツはどこの国の原産の作物ですか。
グレープフルーツは18世紀に中米の西インド諸島原産の柑橘類の果樹作物です。
JCRRAG_011739
地理
気候と森林の分布 森林が発達するためには、一定以上の気温と十分な降水量が必要です。 このため、気温が低すぎる寒帯(最暖月平均気温が10℃未満)と降水量が不足する乾燥帯(年降水量が乾燥限界以下、おおむね500mm未満)には森林が見られません(無樹木気候)。 また、森林が見られる場所でも乾季に雨が降らないサバナ気候(Aw)や地中海性気候(Cs)では、樹木がまばらな疎林(そりん)になります。 一方、十分な降水量がある熱帯(熱帯雨林気候(Af)など)、温帯(地中海性気候(Cs)を除く)、亜寒帯(冷帯)では、樹木が密に生える密林が成立します。 このため、木材資源は主に熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)の森林を伐採して入手します。 世界の森林の分布 熱帯の森林を熱帯林、温帯の森林を温帯林、亜寒帯(冷帯)の森林を亜寒帯林(冷帯林)といいます。 寒帯(E)に広がるツンドラや乾燥帯(B)である砂漠とステップには森林がありません。 また、樹木が生育できる熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)であっても、地面が軟弱で樹木が根を張れない湿地や逆に乾燥した場所では、森林が存在せずに草原が広がっている場所もあります。 サバナ気候(Aw)で見られる疎林であるサバナ林も熱帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に熱帯雨林(熱帯多雨林)や熱帯季節風林(熱帯モンスーン林)です。 同様に、地中海性気候で見られる硬葉樹林も温帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に照葉樹林や落葉広葉樹林です。 また、気候により生育する樹木の種類も変わります。 温暖で降水量が多い熱帯雨林では、多種多様な種類の樹木からなる広葉樹林が広がり、針葉樹は少ないです。 一方で、最も寒冷な亜寒帯(冷帯)気候では、タイガとよばれる一面の針葉樹林が広がり、広葉樹は見られません。 また、山岳部など特殊な環境では、熱帯や温帯であっても針葉樹の割合が高くなります。 中間的な環境である温帯では、広葉樹と針葉樹が両方見られる混交林が広がります。 以上のように、熱帯雨林に近い環境では広葉樹林の割合が高くなり、タイガや山岳部など過酷な気候の場所では針葉樹の割合が高くなります。
森林が発達するためには、なにが必要でしょうか。
森林が発達するためには、一定以上の気温と十分な降水量が必要です。
JCRRAG_011740
地理
気候と森林の分布 森林が発達するためには、一定以上の気温と十分な降水量が必要です。 このため、気温が低すぎる寒帯(最暖月平均気温が10℃未満)と降水量が不足する乾燥帯(年降水量が乾燥限界以下、おおむね500mm未満)には森林が見られません(無樹木気候)。 また、森林が見られる場所でも乾季に雨が降らないサバナ気候(Aw)や地中海性気候(Cs)では、樹木がまばらな疎林(そりん)になります。 一方、十分な降水量がある熱帯(熱帯雨林気候(Af)など)、温帯(地中海性気候(Cs)を除く)、亜寒帯(冷帯)では、樹木が密に生える密林が成立します。 このため、木材資源は主に熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)の森林を伐採して入手します。 世界の森林の分布 熱帯の森林を熱帯林、温帯の森林を温帯林、亜寒帯(冷帯)の森林を亜寒帯林(冷帯林)といいます。 寒帯(E)に広がるツンドラや乾燥帯(B)である砂漠とステップには森林がありません。 また、樹木が生育できる熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)であっても、地面が軟弱で樹木が根を張れない湿地や逆に乾燥した場所では、森林が存在せずに草原が広がっている場所もあります。 サバナ気候(Aw)で見られる疎林であるサバナ林も熱帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に熱帯雨林(熱帯多雨林)や熱帯季節風林(熱帯モンスーン林)です。 同様に、地中海性気候で見られる硬葉樹林も温帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に照葉樹林や落葉広葉樹林です。 また、気候により生育する樹木の種類も変わります。 温暖で降水量が多い熱帯雨林では、多種多様な種類の樹木からなる広葉樹林が広がり、針葉樹は少ないです。 一方で、最も寒冷な亜寒帯(冷帯)気候では、タイガとよばれる一面の針葉樹林が広がり、広葉樹は見られません。 また、山岳部など特殊な環境では、熱帯や温帯であっても針葉樹の割合が高くなります。 中間的な環境である温帯では、広葉樹と針葉樹が両方見られる混交林が広がります。 以上のように、熱帯雨林に近い環境では広葉樹林の割合が高くなり、タイガや山岳部など過酷な気候の場所では針葉樹の割合が高くなります。
温暖で降水量が多い熱帯雨林ではどのような木が多いですか。
温暖で降水量が多い熱帯雨林では、多種多様な種類の樹木からなる広葉樹林が広がり、針葉樹は少ないです。
JCRRAG_011741
地理
気候と森林の分布 森林が発達するためには、一定以上の気温と十分な降水量が必要です。 このため、気温が低すぎる寒帯(最暖月平均気温が10℃未満)と降水量が不足する乾燥帯(年降水量が乾燥限界以下、おおむね500mm未満)には森林が見られません(無樹木気候)。 また、森林が見られる場所でも乾季に雨が降らないサバナ気候(Aw)や地中海性気候(Cs)では、樹木がまばらな疎林(そりん)になります。 一方、十分な降水量がある熱帯(熱帯雨林気候(Af)など)、温帯(地中海性気候(Cs)を除く)、亜寒帯(冷帯)では、樹木が密に生える密林が成立します。 このため、木材資源は主に熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)の森林を伐採して入手します。 世界の森林の分布 熱帯の森林を熱帯林、温帯の森林を温帯林、亜寒帯(冷帯)の森林を亜寒帯林(冷帯林)といいます。 寒帯(E)に広がるツンドラや乾燥帯(B)である砂漠とステップには森林がありません。 また、樹木が生育できる熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)であっても、地面が軟弱で樹木が根を張れない湿地や逆に乾燥した場所では、森林が存在せずに草原が広がっている場所もあります。 サバナ気候(Aw)で見られる疎林であるサバナ林も熱帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に熱帯雨林(熱帯多雨林)や熱帯季節風林(熱帯モンスーン林)です。 同様に、地中海性気候で見られる硬葉樹林も温帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に照葉樹林や落葉広葉樹林です。 また、気候により生育する樹木の種類も変わります。 温暖で降水量が多い熱帯雨林では、多種多様な種類の樹木からなる広葉樹林が広がり、針葉樹は少ないです。 一方で、最も寒冷な亜寒帯(冷帯)気候では、タイガとよばれる一面の針葉樹林が広がり、広葉樹は見られません。 また、山岳部など特殊な環境では、熱帯や温帯であっても針葉樹の割合が高くなります。 中間的な環境である温帯では、広葉樹と針葉樹が両方見られる混交林が広がります。 以上のように、熱帯雨林に近い環境では広葉樹林の割合が高くなり、タイガや山岳部など過酷な気候の場所では針葉樹の割合が高くなります。
木材資源は主にどこの森林を伐採して入手していますか。
木材資源は主に熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)の森林を伐採して入手します。
JCRRAG_011742
地理
気候と森林の分布 森林が発達するためには、一定以上の気温と十分な降水量が必要です。 このため、気温が低すぎる寒帯(最暖月平均気温が10℃未満)と降水量が不足する乾燥帯(年降水量が乾燥限界以下、おおむね500mm未満)には森林が見られません(無樹木気候)。 また、森林が見られる場所でも乾季に雨が降らないサバナ気候(Aw)や地中海性気候(Cs)では、樹木がまばらな疎林(そりん)になります。 一方、十分な降水量がある熱帯(熱帯雨林気候(Af)など)、温帯(地中海性気候(Cs)を除く)、亜寒帯(冷帯)では、樹木が密に生える密林が成立します。 このため、木材資源は主に熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)の森林を伐採して入手します。 世界の森林の分布 熱帯の森林を熱帯林、温帯の森林を温帯林、亜寒帯(冷帯)の森林を亜寒帯林(冷帯林)といいます。 寒帯(E)に広がるツンドラや乾燥帯(B)である砂漠とステップには森林がありません。 また、樹木が生育できる熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)であっても、地面が軟弱で樹木が根を張れない湿地や逆に乾燥した場所では、森林が存在せずに草原が広がっている場所もあります。 サバナ気候(Aw)で見られる疎林であるサバナ林も熱帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に熱帯雨林(熱帯多雨林)や熱帯季節風林(熱帯モンスーン林)です。 同様に、地中海性気候で見られる硬葉樹林も温帯林の一種ですが、木材資源の供給源となるのは主に照葉樹林や落葉広葉樹林です。 また、気候により生育する樹木の種類も変わります。 温暖で降水量が多い熱帯雨林では、多種多様な種類の樹木からなる広葉樹林が広がり、針葉樹は少ないです。 一方で、最も寒冷な亜寒帯(冷帯)気候では、タイガとよばれる一面の針葉樹林が広がり、広葉樹は見られません。 また、山岳部など特殊な環境では、熱帯や温帯であっても針葉樹の割合が高くなります。 中間的な環境である温帯では、広葉樹と針葉樹が両方見られる混交林が広がります。 以上のように、熱帯雨林に近い環境では広葉樹林の割合が高くなり、タイガや山岳部など過酷な気候の場所では針葉樹の割合が高くなります。
中間的な環境である温帯では、どのような林が広がっていますか。
中間的な環境である温帯では、広葉樹と針葉樹が両方見られる混交林が広がります。
JCRRAG_011743
地理
熱帯林 気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、生物多様性の宝庫とよばれ、多様な樹木が生育します。たとえば、熱帯~亜熱帯の海岸沿いの汽水域(淡水と海水が入り交じる場所)の干潟には、耐塩性が高いマングローブ林が広がります。寒冷な地域ではマングローブは生育せず、熱帯~亜熱帯に特徴的な森林です。熱帯林では広葉樹の割合が高く、針葉樹の割合は低いです。 特定の種類の樹木だけで森林が形成されることは少なく、様々な種類の広葉樹が広がります。 ただし、熱帯の中でも山岳部など特殊な環境では、局所的に針葉樹林が広がる場所もあります。 たとえば、フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、熱帯気候にも関わらず針葉樹林が広がっています。熱帯林で木材として伐採される樹木としては、ラワンやチーク、マホガニー、コクタン(黒檀)などがあります。ラワンはフタバガキ科の樹木の総称であり、加工しやすいため合板や建築資材として使われます。チークやマホガニー、コクタンは、丈夫で質感が高いことから高級家具や内装などに使われます。材木用途以外で利用される樹木としては、天然ゴムを採取できるパラゴムノキやパーム油を採取できるアブラヤシも熱帯林の重要な樹木作物です。 温帯林 温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、古くから人間によって開発されてきた森林です。 このため、温帯には林業などの目的で植林された人工林が多数見られ、本来の天然林とは異なる植生になっている場所も多いです。 日本の本州は、気候的には照葉樹林や落葉広葉樹林の気候です。 温帯の中でも気温が高い暖温帯(日本では関東以西)では、天然林は照葉樹林とよばれる常緑広葉樹(シイ(椎)やカシ(樫)など)から構成されます。 一方、温帯の中でも気温が低い冷温帯(日本では中央高地~東北地方)では、天然林は落葉広葉樹林(ブナ(橅)やナラ(楢)) 冷温帯の落葉広葉樹林は針葉樹林が入り混じった混交林(混合林)を作り、寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 以上のように日本の天然林は広葉樹が中心ですが、暖温帯・冷温帯問わず日本の人工林は植林された針葉樹が主体です。 日本の本州では、木材として有用なスギ(杉)の人工林が各地で見られます。 さらに、暖温帯の照葉樹林の分布域では、伐採後に落葉広葉樹が侵入し、混交林(混合林)になっている場所も多いです。 温帯林の木材としては、日本では針葉樹のスギ(杉)が広く生産されています。 暖温帯の太平洋側では、高級な木材として知られるヒノキ(檜)が生産されています。 木材として使われている量は少ないですが、照葉樹林ではシイ(椎)やカシ(樫)、クスノキ(樟)、落葉広葉樹林ではブナ(橅)やナラ(楢)などがあります。 亜寒帯林(冷帯林) 亜寒帯(冷帯)に広がる亜寒帯林(冷帯林)は、寒冷な気候で人間に開発されずに来たため、現代でも多くの原生林(天然林)が残っています。 亜寒帯の森林は「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」と「タイガ」の大きく2つに分けられます。 亜寒帯のうち、低緯度側の温暖な地域(大陸性混合林気候)では、「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」 「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」は、冷温帯から続く落葉広葉樹林と寒冷な地域に分布する針葉樹林の混交林であり、高緯度側の寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 高緯度側の寒冷な地域(針葉樹林気候)では、タイガとよばれる針葉樹林が広がります。 タイガは1種類の針葉樹からなる純林であり、伐採の効率が良いため林業が盛んです。 タイガに生える樹木の種類は地域ごとに異なりますが、トウヒ(唐檜)やモミ(樅)、カラマツ(唐松)などが見られます。
気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、どのような樹木が生育しますか。
気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、生物多様性の宝庫とよばれ、多様な樹木が生育します。
JCRRAG_011744
地理
熱帯林 気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、生物多様性の宝庫とよばれ、多様な樹木が生育します。たとえば、熱帯~亜熱帯の海岸沿いの汽水域(淡水と海水が入り交じる場所)の干潟には、耐塩性が高いマングローブ林が広がります。寒冷な地域ではマングローブは生育せず、熱帯~亜熱帯に特徴的な森林です。熱帯林では広葉樹の割合が高く、針葉樹の割合は低いです。 特定の種類の樹木だけで森林が形成されることは少なく、様々な種類の広葉樹が広がります。 ただし、熱帯の中でも山岳部など特殊な環境では、局所的に針葉樹林が広がる場所もあります。 たとえば、フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、熱帯気候にも関わらず針葉樹林が広がっています。熱帯林で木材として伐採される樹木としては、ラワンやチーク、マホガニー、コクタン(黒檀)などがあります。ラワンはフタバガキ科の樹木の総称であり、加工しやすいため合板や建築資材として使われます。チークやマホガニー、コクタンは、丈夫で質感が高いことから高級家具や内装などに使われます。材木用途以外で利用される樹木としては、天然ゴムを採取できるパラゴムノキやパーム油を採取できるアブラヤシも熱帯林の重要な樹木作物です。 温帯林 温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、古くから人間によって開発されてきた森林です。 このため、温帯には林業などの目的で植林された人工林が多数見られ、本来の天然林とは異なる植生になっている場所も多いです。 日本の本州は、気候的には照葉樹林や落葉広葉樹林の気候です。 温帯の中でも気温が高い暖温帯(日本では関東以西)では、天然林は照葉樹林とよばれる常緑広葉樹(シイ(椎)やカシ(樫)など)から構成されます。 一方、温帯の中でも気温が低い冷温帯(日本では中央高地~東北地方)では、天然林は落葉広葉樹林(ブナ(橅)やナラ(楢)) 冷温帯の落葉広葉樹林は針葉樹林が入り混じった混交林(混合林)を作り、寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 以上のように日本の天然林は広葉樹が中心ですが、暖温帯・冷温帯問わず日本の人工林は植林された針葉樹が主体です。 日本の本州では、木材として有用なスギ(杉)の人工林が各地で見られます。 さらに、暖温帯の照葉樹林の分布域では、伐採後に落葉広葉樹が侵入し、混交林(混合林)になっている場所も多いです。 温帯林の木材としては、日本では針葉樹のスギ(杉)が広く生産されています。 暖温帯の太平洋側では、高級な木材として知られるヒノキ(檜)が生産されています。 木材として使われている量は少ないですが、照葉樹林ではシイ(椎)やカシ(樫)、クスノキ(樟)、落葉広葉樹林ではブナ(橅)やナラ(楢)などがあります。 亜寒帯林(冷帯林) 亜寒帯(冷帯)に広がる亜寒帯林(冷帯林)は、寒冷な気候で人間に開発されずに来たため、現代でも多くの原生林(天然林)が残っています。 亜寒帯の森林は「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」と「タイガ」の大きく2つに分けられます。 亜寒帯のうち、低緯度側の温暖な地域(大陸性混合林気候)では、「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」 「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」は、冷温帯から続く落葉広葉樹林と寒冷な地域に分布する針葉樹林の混交林であり、高緯度側の寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 高緯度側の寒冷な地域(針葉樹林気候)では、タイガとよばれる針葉樹林が広がります。 タイガは1種類の針葉樹からなる純林であり、伐採の効率が良いため林業が盛んです。 タイガに生える樹木の種類は地域ごとに異なりますが、トウヒ(唐檜)やモミ(樅)、カラマツ(唐松)などが見られます。
フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、どのような樹木が広がっていますか。
フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、熱帯気候にも関わらず針葉樹林が広がっています。
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地理
熱帯林 気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、生物多様性の宝庫とよばれ、多様な樹木が生育します。たとえば、熱帯~亜熱帯の海岸沿いの汽水域(淡水と海水が入り交じる場所)の干潟には、耐塩性が高いマングローブ林が広がります。寒冷な地域ではマングローブは生育せず、熱帯~亜熱帯に特徴的な森林です。熱帯林では広葉樹の割合が高く、針葉樹の割合は低いです。 特定の種類の樹木だけで森林が形成されることは少なく、様々な種類の広葉樹が広がります。 ただし、熱帯の中でも山岳部など特殊な環境では、局所的に針葉樹林が広がる場所もあります。 たとえば、フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、熱帯気候にも関わらず針葉樹林が広がっています。熱帯林で木材として伐採される樹木としては、ラワンやチーク、マホガニー、コクタン(黒檀)などがあります。ラワンはフタバガキ科の樹木の総称であり、加工しやすいため合板や建築資材として使われます。チークやマホガニー、コクタンは、丈夫で質感が高いことから高級家具や内装などに使われます。材木用途以外で利用される樹木としては、天然ゴムを採取できるパラゴムノキやパーム油を採取できるアブラヤシも熱帯林の重要な樹木作物です。 温帯林 温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、古くから人間によって開発されてきた森林です。 このため、温帯には林業などの目的で植林された人工林が多数見られ、本来の天然林とは異なる植生になっている場所も多いです。 日本の本州は、気候的には照葉樹林や落葉広葉樹林の気候です。 温帯の中でも気温が高い暖温帯(日本では関東以西)では、天然林は照葉樹林とよばれる常緑広葉樹(シイ(椎)やカシ(樫)など)から構成されます。 一方、温帯の中でも気温が低い冷温帯(日本では中央高地~東北地方)では、天然林は落葉広葉樹林(ブナ(橅)やナラ(楢)) 冷温帯の落葉広葉樹林は針葉樹林が入り混じった混交林(混合林)を作り、寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 以上のように日本の天然林は広葉樹が中心ですが、暖温帯・冷温帯問わず日本の人工林は植林された針葉樹が主体です。 日本の本州では、木材として有用なスギ(杉)の人工林が各地で見られます。 さらに、暖温帯の照葉樹林の分布域では、伐採後に落葉広葉樹が侵入し、混交林(混合林)になっている場所も多いです。 温帯林の木材としては、日本では針葉樹のスギ(杉)が広く生産されています。 暖温帯の太平洋側では、高級な木材として知られるヒノキ(檜)が生産されています。 木材として使われている量は少ないですが、照葉樹林ではシイ(椎)やカシ(樫)、クスノキ(樟)、落葉広葉樹林ではブナ(橅)やナラ(楢)などがあります。 亜寒帯林(冷帯林) 亜寒帯(冷帯)に広がる亜寒帯林(冷帯林)は、寒冷な気候で人間に開発されずに来たため、現代でも多くの原生林(天然林)が残っています。 亜寒帯の森林は「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」と「タイガ」の大きく2つに分けられます。 亜寒帯のうち、低緯度側の温暖な地域(大陸性混合林気候)では、「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」 「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」は、冷温帯から続く落葉広葉樹林と寒冷な地域に分布する針葉樹林の混交林であり、高緯度側の寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 高緯度側の寒冷な地域(針葉樹林気候)では、タイガとよばれる針葉樹林が広がります。 タイガは1種類の針葉樹からなる純林であり、伐採の効率が良いため林業が盛んです。 タイガに生える樹木の種類は地域ごとに異なりますが、トウヒ(唐檜)やモミ(樅)、カラマツ(唐松)などが見られます。
温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、だれによって開発された森林ですか。
温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、古くから人間によって開発されてきた森林です。
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地理
熱帯林 気温が高く降水量が多い熱帯林(主に熱帯雨林)は、生物多様性の宝庫とよばれ、多様な樹木が生育します。たとえば、熱帯~亜熱帯の海岸沿いの汽水域(淡水と海水が入り交じる場所)の干潟には、耐塩性が高いマングローブ林が広がります。寒冷な地域ではマングローブは生育せず、熱帯~亜熱帯に特徴的な森林です。熱帯林では広葉樹の割合が高く、針葉樹の割合は低いです。 特定の種類の樹木だけで森林が形成されることは少なく、様々な種類の広葉樹が広がります。 ただし、熱帯の中でも山岳部など特殊な環境では、局所的に針葉樹林が広がる場所もあります。 たとえば、フィリピンやインドネシアの山岳部の標高が高い場所では、熱帯気候にも関わらず針葉樹林が広がっています。熱帯林で木材として伐採される樹木としては、ラワンやチーク、マホガニー、コクタン(黒檀)などがあります。ラワンはフタバガキ科の樹木の総称であり、加工しやすいため合板や建築資材として使われます。チークやマホガニー、コクタンは、丈夫で質感が高いことから高級家具や内装などに使われます。材木用途以外で利用される樹木としては、天然ゴムを採取できるパラゴムノキやパーム油を採取できるアブラヤシも熱帯林の重要な樹木作物です。 温帯林 温暖で雨が降る温帯に広がる温帯林は、古くから人間によって開発されてきた森林です。 このため、温帯には林業などの目的で植林された人工林が多数見られ、本来の天然林とは異なる植生になっている場所も多いです。 日本の本州は、気候的には照葉樹林や落葉広葉樹林の気候です。 温帯の中でも気温が高い暖温帯(日本では関東以西)では、天然林は照葉樹林とよばれる常緑広葉樹(シイ(椎)やカシ(樫)など)から構成されます。 一方、温帯の中でも気温が低い冷温帯(日本では中央高地~東北地方)では、天然林は落葉広葉樹林(ブナ(橅)やナラ(楢)) 冷温帯の落葉広葉樹林は針葉樹林が入り混じった混交林(混合林)を作り、寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 以上のように日本の天然林は広葉樹が中心ですが、暖温帯・冷温帯問わず日本の人工林は植林された針葉樹が主体です。 日本の本州では、木材として有用なスギ(杉)の人工林が各地で見られます。 さらに、暖温帯の照葉樹林の分布域では、伐採後に落葉広葉樹が侵入し、混交林(混合林)になっている場所も多いです。 温帯林の木材としては、日本では針葉樹のスギ(杉)が広く生産されています。 暖温帯の太平洋側では、高級な木材として知られるヒノキ(檜)が生産されています。 木材として使われている量は少ないですが、照葉樹林ではシイ(椎)やカシ(樫)、クスノキ(樟)、落葉広葉樹林ではブナ(橅)やナラ(楢)などがあります。 亜寒帯林(冷帯林) 亜寒帯(冷帯)に広がる亜寒帯林(冷帯林)は、寒冷な気候で人間に開発されずに来たため、現代でも多くの原生林(天然林)が残っています。 亜寒帯の森林は「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」と「タイガ」の大きく2つに分けられます。 亜寒帯のうち、低緯度側の温暖な地域(大陸性混合林気候)では、「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」 「落葉広葉樹と針葉樹の混交林」は、冷温帯から続く落葉広葉樹林と寒冷な地域に分布する針葉樹林の混交林であり、高緯度側の寒冷な地域ほど針葉樹の割合が高くなります。 高緯度側の寒冷な地域(針葉樹林気候)では、タイガとよばれる針葉樹林が広がります。 タイガは1種類の針葉樹からなる純林であり、伐採の効率が良いため林業が盛んです。 タイガに生える樹木の種類は地域ごとに異なりますが、トウヒ(唐檜)やモミ(樅)、カラマツ(唐松)などが見られます。
高級な木材として知られ、暖温帯の太平洋側で生産されている木はなにですか。
暖温帯の太平洋側では、高級な木材として知られるヒノキ(檜)が生産されています。
JCRRAG_011747
地理
地球平面説と地球球体説(地球の形の議論の歴史) 地球は球体であることはよく知られていますが、日常生活では平面の上で暮らしているような感覚をもちます。 このため、古い時代には地球が平面であると考えられていましたが、天体観測や科学技術の発展により、地球は球体であることが実証されています。 このページでは、地球の形に関する議論の歴史について、地球平面説と地球球体説にふれながらまとめます。 地球の形に関する議論の歴史 現代では地球の形は球体(厳密には赤道がふくらんだ楕円体)であることが知られています。 しかし、普段の生活では地球が丸いことを認識する機会はほどんどなく、むしろ地面は平らなものだと認識しています。 これは、人間のサイズに比べて、地球があまりにも巨大であるため、人間の目では平面であるように見えるためです。 そのため、古い時代には地球は平面であると信じられており(地球平面説)、天文学や数学、科学技術の発達によって地球が球体であることが証明されていきました。 以下では、古代における天文学の発達から地球平面説が否定されて地球が球体であることが実証されていく過程について解説します。 古代における天文学の発達 古代エジプトでは、天文学はナイル川の氾濫を予測する実用的な学問として最も古い時代から発達してきました。 ナイル川の上流にあたるエチオピア高原では、毎年6月に季節風(モンスーン)の影響で大雨が降り、その影響で下流のエジプトでも洪水が発生します。 この洪水は毎年決まった季節に周期的に発生して決まった時期に水が引いていきます。 洪水が引いた後には上流から運ばれた栄養分豊富な土が残され、その肥沃な土壌を使って農業を行うことでエジプトは豊かな文明を築き上げました。 このため、エジプトの人々にとって周期的におきる洪水がいつ発生していつ水が引くのかを予測することは生活に直結する極めて重要な問題でした。 しかし、エジプトは砂漠気候で四季が無いため、気温や降水量の変化から季節を感じ取ることはできません。 そこで、エジプトの人々は天体観測を行って、星の動きの測定と数学的な計算から1年という周期的な変化を割り出し、暦(こよみ)を作りました。 天体観測に基づく暦を使うことで、ナイル川の季節的な洪水を予測することが可能になり、農業生産など人々の暮らしに活用されました。 このように、古代の天文学は実用的な学問として発展してきました。
なににより地球は球体であることが実証されましたか。
古い時代には地球が平面であると考えられていましたが、天体観測や科学技術の発展により、地球は球体であることが実証されました。
JCRRAG_011748
地理
地球平面説と地球球体説(地球の形の議論の歴史) 地球は球体であることはよく知られていますが、日常生活では平面の上で暮らしているような感覚をもちます。 このため、古い時代には地球が平面であると考えられていましたが、天体観測や科学技術の発展により、地球は球体であることが実証されています。 このページでは、地球の形に関する議論の歴史について、地球平面説と地球球体説にふれながらまとめます。 地球の形に関する議論の歴史 現代では地球の形は球体(厳密には赤道がふくらんだ楕円体)であることが知られています。 しかし、普段の生活では地球が丸いことを認識する機会はほどんどなく、むしろ地面は平らなものだと認識しています。 これは、人間のサイズに比べて、地球があまりにも巨大であるため、人間の目では平面であるように見えるためです。 そのため、古い時代には地球は平面であると信じられており(地球平面説)、天文学や数学、科学技術の発達によって地球が球体であることが証明されていきました。 以下では、古代における天文学の発達から地球平面説が否定されて地球が球体であることが実証されていく過程について解説します。 古代における天文学の発達 古代エジプトでは、天文学はナイル川の氾濫を予測する実用的な学問として最も古い時代から発達してきました。 ナイル川の上流にあたるエチオピア高原では、毎年6月に季節風(モンスーン)の影響で大雨が降り、その影響で下流のエジプトでも洪水が発生します。 この洪水は毎年決まった季節に周期的に発生して決まった時期に水が引いていきます。 洪水が引いた後には上流から運ばれた栄養分豊富な土が残され、その肥沃な土壌を使って農業を行うことでエジプトは豊かな文明を築き上げました。 このため、エジプトの人々にとって周期的におきる洪水がいつ発生していつ水が引くのかを予測することは生活に直結する極めて重要な問題でした。 しかし、エジプトは砂漠気候で四季が無いため、気温や降水量の変化から季節を感じ取ることはできません。 そこで、エジプトの人々は天体観測を行って、星の動きの測定と数学的な計算から1年という周期的な変化を割り出し、暦(こよみ)を作りました。 天体観測に基づく暦を使うことで、ナイル川の季節的な洪水を予測することが可能になり、農業生産など人々の暮らしに活用されました。 このように、古代の天文学は実用的な学問として発展してきました。
古代エジプトでは、天文学はどのような学問として発達してきましたか。
古代エジプトでは、天文学はナイル川の氾濫を予測する実用的な学問として最も古い時代から発達してきました。
JCRRAG_011749
地理
地球平面説と地球球体説(地球の形の議論の歴史) 地球は球体であることはよく知られていますが、日常生活では平面の上で暮らしているような感覚をもちます。 このため、古い時代には地球が平面であると考えられていましたが、天体観測や科学技術の発展により、地球は球体であることが実証されています。 このページでは、地球の形に関する議論の歴史について、地球平面説と地球球体説にふれながらまとめます。 地球の形に関する議論の歴史 現代では地球の形は球体(厳密には赤道がふくらんだ楕円体)であることが知られています。 しかし、普段の生活では地球が丸いことを認識する機会はほどんどなく、むしろ地面は平らなものだと認識しています。 これは、人間のサイズに比べて、地球があまりにも巨大であるため、人間の目では平面であるように見えるためです。 そのため、古い時代には地球は平面であると信じられており(地球平面説)、天文学や数学、科学技術の発達によって地球が球体であることが証明されていきました。 以下では、古代における天文学の発達から地球平面説が否定されて地球が球体であることが実証されていく過程について解説します。 古代における天文学の発達 古代エジプトでは、天文学はナイル川の氾濫を予測する実用的な学問として最も古い時代から発達してきました。 ナイル川の上流にあたるエチオピア高原では、毎年6月に季節風(モンスーン)の影響で大雨が降り、その影響で下流のエジプトでも洪水が発生します。 この洪水は毎年決まった季節に周期的に発生して決まった時期に水が引いていきます。 洪水が引いた後には上流から運ばれた栄養分豊富な土が残され、その肥沃な土壌を使って農業を行うことでエジプトは豊かな文明を築き上げました。 このため、エジプトの人々にとって周期的におきる洪水がいつ発生していつ水が引くのかを予測することは生活に直結する極めて重要な問題でした。 しかし、エジプトは砂漠気候で四季が無いため、気温や降水量の変化から季節を感じ取ることはできません。 そこで、エジプトの人々は天体観測を行って、星の動きの測定と数学的な計算から1年という周期的な変化を割り出し、暦(こよみ)を作りました。 天体観測に基づく暦を使うことで、ナイル川の季節的な洪水を予測することが可能になり、農業生産など人々の暮らしに活用されました。 このように、古代の天文学は実用的な学問として発展してきました。
ナイル川の上流にあたるエチオピア高原では毎年6月に季節風(モンスーン)の影響で大雨が降り、どこで洪水が発生しますか。
ナイル川の上流にあたるエチオピア高原では、毎年6月に季節風(モンスーン)の影響で大雨が降り、その影響で下流のエジプトでも洪水が発生します。
JCRRAG_011750
地理
地球平面説の世界観 古代の天文学の発達に伴い、地球はどのような形をしているのかということに関心がもたれ、議論されるようになました。 古代メソポタミアの神話では、世界は海に浮かぶ円盤として描かれ、その上にドーム状の半球があると考えられていました。 地球があまりにも巨大であるため、人間の目では平面が続くように見えるためです。 このように、地球が球体ではなく宇宙に浮かぶ平面であるという考えを地球平面説といいます。 人間が目で見たときの感覚と一致するため、科学的な知識や観測技術が不足していた時代・地域では地球平面説は一般的な考え方でした。 しかし、観測技術の発達とそれに伴う科学的な知見に蓄積によって地球平面説は否定され、現代では地球は球体であることが広く知られています。 地球球体説の登場 地球が球体であるという説をはじめて唱えたのは古代ギリシャのピタゴラスだとされています。 ピタゴラスは船で陸地から遠く離れると海岸線が見えなくなるという観測事実と数学的な考察から地球が球体であると考えました。 このように、地球平面説に対して、地球が球体であるという考えを地球球体説といいます。 ピタゴラスの主張はすぐには支持されませんでしたが、地球球体説は天体観測の事実と合致することなどから広く知られるようになりました。 紀元前240年頃には、エラトステネス(Eratosthenes of Cyrene, 紀元前276?-195/194?)が地球一周の長さを40,000~46,000kmと計算しました。 実際の地球一周の長さ(全周)は約40,000kmなので誤差が最大でも15%程度であり、当時の観測技術や知識をふまえると驚異的な精度です。 地球が球体であることは様々な観測事実に合致するため、科学技術の世界では地球球体説を前提として測量や地図などの技術が発展してきました。
古代メソポタミアの神話では、世界はどのような形として考えられていましたか。
古代メソポタミアの神話では、世界は海に浮かぶ円盤として描かれ、その上にドーム状の半球があると考えられていました。
JCRRAG_011751
地理
地球平面説の世界観 古代の天文学の発達に伴い、地球はどのような形をしているのかということに関心がもたれ、議論されるようになました。 古代メソポタミアの神話では、世界は海に浮かぶ円盤として描かれ、その上にドーム状の半球があると考えられていました。 地球があまりにも巨大であるため、人間の目では平面が続くように見えるためです。 このように、地球が球体ではなく宇宙に浮かぶ平面であるという考えを地球平面説といいます。 人間が目で見たときの感覚と一致するため、科学的な知識や観測技術が不足していた時代・地域では地球平面説は一般的な考え方でした。 しかし、観測技術の発達とそれに伴う科学的な知見に蓄積によって地球平面説は否定され、現代では地球は球体であることが広く知られています。 地球球体説の登場 地球が球体であるという説をはじめて唱えたのは古代ギリシャのピタゴラスだとされています。 ピタゴラスは船で陸地から遠く離れると海岸線が見えなくなるという観測事実と数学的な考察から地球が球体であると考えました。 このように、地球平面説に対して、地球が球体であるという考えを地球球体説といいます。 ピタゴラスの主張はすぐには支持されませんでしたが、地球球体説は天体観測の事実と合致することなどから広く知られるようになりました。 紀元前240年頃には、エラトステネス(Eratosthenes of Cyrene, 紀元前276?-195/194?)が地球一周の長さを40,000~46,000kmと計算しました。 実際の地球一周の長さ(全周)は約40,000kmなので誤差が最大でも15%程度であり、当時の観測技術や知識をふまえると驚異的な精度です。 地球が球体であることは様々な観測事実に合致するため、科学技術の世界では地球球体説を前提として測量や地図などの技術が発展してきました。
地球が球体であるという説をはじめて唱えたのはだれだとされていますか。
地球が球体であるという説をはじめて唱えたのは古代ギリシャのピタゴラスだとされています。
JCRRAG_011752
地理
緯度と経度(重要な緯線と経線) 地球上の位置は緯度と経度という数値を使って表現できます。 緯度と経度がわかれば、地球上のどの場所なのかが正確に定まります。 このページでは、緯度と経度について解説し、重要な緯線や経線を紹介します。 数学で2次元グラフ上の位置を表現する方法として、x軸とy軸の2つの数値を組み合わせた「座標」という数値情報が使われます(例:(x, y)= (2, 1))。 地球は3次元の球体(厳密には赤道が遠心力で膨らんだ楕円体)ですが、地球表面の場所は2次元の曲面(曲がった平面)なので2次元グラフ同様に2つの数値を組み合わせて位置を表現できます。 地球上の位置を表現するために使われる座標が緯度(いど)と経度(けいど)です。 緯度は地球上の南北の位置を表す座標であり、赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°として数値を割り振った座標です。 赤道を基準として北側(北半球)の緯度を北緯(ほくい)、南側(南半球)の緯度を南緯(なんい)といいます。 一方、経度は地球上の東西の位置を表す座標です。 経度はイギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を経度0°(本初子午線)とし、東西に0°から180°の数値を割り振った座標です。 イギリスから見て地球の裏側にあたる太平洋上に経度180°(日付変更線)が存在します。 経度0°(本初子午線)より東側の経度を東経(とうけい)、西側の経度を西経(せいけい)といいます。 緯度はなぜ90°、経度はなぜ180°までなのか 緯度が0-90°、経度が0-180°なのは、地球を1周したときに360°になるように数値を割り振ったためです。 緯度と経度は「角度」に対応しているため、どちらも度(°)という角度の単位で表されます。 南北に地球を1周すると、赤道(緯度0°)と北極/南極(緯度90°)の間を4回通ります(赤道から北極、北極から赤道、赤道から南極、南極から赤道)。 このため、赤道と北極/南極の間は、360°/4 = 90°に割り振っています。 これは、赤道が通る平面(赤道面)から見て角度90°にあたる場所が北極点/南極点(緯度90°)になることと対応しています。 一方、地球を東西に1周すると、本初子午線(経度0°)と日付変更線(経度180°)の間を2回通ります(本初子午線から日付変更線、日付変更線から本初子午線)。 このため、本初子午線と日付変更線の間は、360°/2 = 180°に割り振っています。 これは、地球を輪切りにすると本初子午線と日付変更線が同一平面上に存在する(=お互いに角度180°の位置に相当する)ことに対応しています。 緯度と経度の表現方法 1°の60 分の1を分といい、1分の60分の1を秒といいます。 1秒は地表の距離にするとおよそ30 mに相当します(日本の場合、地球上の位置により異なる)。 緯度や経度はこれらの単位を使って、35°39'17" N(北緯35度39分17秒)、139°44'40" E(東経139度44分40秒)という形式で表現します。 最後のアルファベットは方角を表すもので、N (north, 北)とE (east, 東)を表しています。 南緯と西経も同様に、S (south, 南)とW (west, 西)で表します。
地球上の位置はなにの数値を使えば表現できますか。
地球上の位置は緯度と経度という数値を使って表現できます。
JCRRAG_011753
地理
緯度と経度(重要な緯線と経線) 地球上の位置は緯度と経度という数値を使って表現できます。 緯度と経度がわかれば、地球上のどの場所なのかが正確に定まります。 このページでは、緯度と経度について解説し、重要な緯線や経線を紹介します。 数学で2次元グラフ上の位置を表現する方法として、x軸とy軸の2つの数値を組み合わせた「座標」という数値情報が使われます(例:(x, y)= (2, 1))。 地球は3次元の球体(厳密には赤道が遠心力で膨らんだ楕円体)ですが、地球表面の場所は2次元の曲面(曲がった平面)なので2次元グラフ同様に2つの数値を組み合わせて位置を表現できます。 地球上の位置を表現するために使われる座標が緯度(いど)と経度(けいど)です。 緯度は地球上の南北の位置を表す座標であり、赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°として数値を割り振った座標です。 赤道を基準として北側(北半球)の緯度を北緯(ほくい)、南側(南半球)の緯度を南緯(なんい)といいます。 一方、経度は地球上の東西の位置を表す座標です。 経度はイギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を経度0°(本初子午線)とし、東西に0°から180°の数値を割り振った座標です。 イギリスから見て地球の裏側にあたる太平洋上に経度180°(日付変更線)が存在します。 経度0°(本初子午線)より東側の経度を東経(とうけい)、西側の経度を西経(せいけい)といいます。 緯度はなぜ90°、経度はなぜ180°までなのか 緯度が0-90°、経度が0-180°なのは、地球を1周したときに360°になるように数値を割り振ったためです。 緯度と経度は「角度」に対応しているため、どちらも度(°)という角度の単位で表されます。 南北に地球を1周すると、赤道(緯度0°)と北極/南極(緯度90°)の間を4回通ります(赤道から北極、北極から赤道、赤道から南極、南極から赤道)。 このため、赤道と北極/南極の間は、360°/4 = 90°に割り振っています。 これは、赤道が通る平面(赤道面)から見て角度90°にあたる場所が北極点/南極点(緯度90°)になることと対応しています。 一方、地球を東西に1周すると、本初子午線(経度0°)と日付変更線(経度180°)の間を2回通ります(本初子午線から日付変更線、日付変更線から本初子午線)。 このため、本初子午線と日付変更線の間は、360°/2 = 180°に割り振っています。 これは、地球を輪切りにすると本初子午線と日付変更線が同一平面上に存在する(=お互いに角度180°の位置に相当する)ことに対応しています。 緯度と経度の表現方法 1°の60 分の1を分といい、1分の60分の1を秒といいます。 1秒は地表の距離にするとおよそ30 mに相当します(日本の場合、地球上の位置により異なる)。 緯度や経度はこれらの単位を使って、35°39'17" N(北緯35度39分17秒)、139°44'40" E(東経139度44分40秒)という形式で表現します。 最後のアルファベットは方角を表すもので、N (north, 北)とE (east, 東)を表しています。 南緯と西経も同様に、S (south, 南)とW (west, 西)で表します。
緯度と経度がわかれば、なにが正確に定まりますか。
緯度と経度がわかれば、地球上のどの場所なのかが正確に定まります。
JCRRAG_011754
地理
緯度と経度(重要な緯線と経線) 地球上の位置は緯度と経度という数値を使って表現できます。 緯度と経度がわかれば、地球上のどの場所なのかが正確に定まります。 このページでは、緯度と経度について解説し、重要な緯線や経線を紹介します。 数学で2次元グラフ上の位置を表現する方法として、x軸とy軸の2つの数値を組み合わせた「座標」という数値情報が使われます(例:(x, y)= (2, 1))。 地球は3次元の球体(厳密には赤道が遠心力で膨らんだ楕円体)ですが、地球表面の場所は2次元の曲面(曲がった平面)なので2次元グラフ同様に2つの数値を組み合わせて位置を表現できます。 地球上の位置を表現するために使われる座標が緯度(いど)と経度(けいど)です。 緯度は地球上の南北の位置を表す座標であり、赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°として数値を割り振った座標です。 赤道を基準として北側(北半球)の緯度を北緯(ほくい)、南側(南半球)の緯度を南緯(なんい)といいます。 一方、経度は地球上の東西の位置を表す座標です。 経度はイギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を経度0°(本初子午線)とし、東西に0°から180°の数値を割り振った座標です。 イギリスから見て地球の裏側にあたる太平洋上に経度180°(日付変更線)が存在します。 経度0°(本初子午線)より東側の経度を東経(とうけい)、西側の経度を西経(せいけい)といいます。 緯度はなぜ90°、経度はなぜ180°までなのか 緯度が0-90°、経度が0-180°なのは、地球を1周したときに360°になるように数値を割り振ったためです。 緯度と経度は「角度」に対応しているため、どちらも度(°)という角度の単位で表されます。 南北に地球を1周すると、赤道(緯度0°)と北極/南極(緯度90°)の間を4回通ります(赤道から北極、北極から赤道、赤道から南極、南極から赤道)。 このため、赤道と北極/南極の間は、360°/4 = 90°に割り振っています。 これは、赤道が通る平面(赤道面)から見て角度90°にあたる場所が北極点/南極点(緯度90°)になることと対応しています。 一方、地球を東西に1周すると、本初子午線(経度0°)と日付変更線(経度180°)の間を2回通ります(本初子午線から日付変更線、日付変更線から本初子午線)。 このため、本初子午線と日付変更線の間は、360°/2 = 180°に割り振っています。 これは、地球を輪切りにすると本初子午線と日付変更線が同一平面上に存在する(=お互いに角度180°の位置に相当する)ことに対応しています。 緯度と経度の表現方法 1°の60 分の1を分といい、1分の60分の1を秒といいます。 1秒は地表の距離にするとおよそ30 mに相当します(日本の場合、地球上の位置により異なる)。 緯度や経度はこれらの単位を使って、35°39'17" N(北緯35度39分17秒)、139°44'40" E(東経139度44分40秒)という形式で表現します。 最後のアルファベットは方角を表すもので、N (north, 北)とE (east, 東)を表しています。 南緯と西経も同様に、S (south, 南)とW (west, 西)で表します。
1秒は地表の距離にするとおよそ何mに相当しますか。
1秒は地表の距離にするとおよそ30 mに相当します(日本の場合、地球上の位置により異なる)。
JCRRAG_011755
地理
緯度と経度(重要な緯線と経線) 地球上の位置は緯度と経度という数値を使って表現できます。 緯度と経度がわかれば、地球上のどの場所なのかが正確に定まります。 このページでは、緯度と経度について解説し、重要な緯線や経線を紹介します。 数学で2次元グラフ上の位置を表現する方法として、x軸とy軸の2つの数値を組み合わせた「座標」という数値情報が使われます(例:(x, y)= (2, 1))。 地球は3次元の球体(厳密には赤道が遠心力で膨らんだ楕円体)ですが、地球表面の場所は2次元の曲面(曲がった平面)なので2次元グラフ同様に2つの数値を組み合わせて位置を表現できます。 地球上の位置を表現するために使われる座標が緯度(いど)と経度(けいど)です。 緯度は地球上の南北の位置を表す座標であり、赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°として数値を割り振った座標です。 赤道を基準として北側(北半球)の緯度を北緯(ほくい)、南側(南半球)の緯度を南緯(なんい)といいます。 一方、経度は地球上の東西の位置を表す座標です。 経度はイギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を経度0°(本初子午線)とし、東西に0°から180°の数値を割り振った座標です。 イギリスから見て地球の裏側にあたる太平洋上に経度180°(日付変更線)が存在します。 経度0°(本初子午線)より東側の経度を東経(とうけい)、西側の経度を西経(せいけい)といいます。 緯度はなぜ90°、経度はなぜ180°までなのか 緯度が0-90°、経度が0-180°なのは、地球を1周したときに360°になるように数値を割り振ったためです。 緯度と経度は「角度」に対応しているため、どちらも度(°)という角度の単位で表されます。 南北に地球を1周すると、赤道(緯度0°)と北極/南極(緯度90°)の間を4回通ります(赤道から北極、北極から赤道、赤道から南極、南極から赤道)。 このため、赤道と北極/南極の間は、360°/4 = 90°に割り振っています。 これは、赤道が通る平面(赤道面)から見て角度90°にあたる場所が北極点/南極点(緯度90°)になることと対応しています。 一方、地球を東西に1周すると、本初子午線(経度0°)と日付変更線(経度180°)の間を2回通ります(本初子午線から日付変更線、日付変更線から本初子午線)。 このため、本初子午線と日付変更線の間は、360°/2 = 180°に割り振っています。 これは、地球を輪切りにすると本初子午線と日付変更線が同一平面上に存在する(=お互いに角度180°の位置に相当する)ことに対応しています。 緯度と経度の表現方法 1°の60 分の1を分といい、1分の60分の1を秒といいます。 1秒は地表の距離にするとおよそ30 mに相当します(日本の場合、地球上の位置により異なる)。 緯度や経度はこれらの単位を使って、35°39'17" N(北緯35度39分17秒)、139°44'40" E(東経139度44分40秒)という形式で表現します。 最後のアルファベットは方角を表すもので、N (north, 北)とE (east, 東)を表しています。 南緯と西経も同様に、S (south, 南)とW (west, 西)で表します。
緯度と経度は、なぜ角度の単位で表されますか。
緯度と経度は「角度」に対応しているため、どちらも度(°)という角度の単位で表されます。
JCRRAG_011756
地理
緯度 緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。 赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°と定義して、その間の地点がどれくらい北(南)にあるかを表します。 赤道を基準として北側を北半球、南側を南半球といいます。 緯度の値が大きく北極や南極に近いことを高緯度、緯度の値が小さく赤道に近いことを低緯度といいます。 北半球の緯度を北緯、南半球の緯度を南緯といいます。 地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。 緯線は地球上をぐるっと一周しますが、緯度によりその長さが全然違います。 赤道では、約4万kmもあるのに北極点や南極点では1つの点になります。 以下では、回帰線と北極圏・南極圏について紹介します。 緯度は北緯と南緯の2種類があるため、回帰線と極線はどちらも北半球と南半球に1ヶ所ずつあります。 回帰線 23°26' の緯線のことを回帰線といいます。 23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。 北半球の回帰線を北回帰線、南半球の回帰線のことを南回帰線といいます。 地表から見た太陽は赤道付近の真上に位置しますが、太陽が最も高緯度側に位置する場所が回帰線です。 北半球の夏(南半球の冬)である6月下旬(北半球の夏至)には太陽は北回帰線上に位置し、北半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(南半球では最も遠くなる)。 逆に南半球の夏(北半球の冬)である12月下旬(北半球の冬至)には太陽は南回帰線上に位置し、南半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(北半球では最も遠くなる)。 太陽は1年かけて、 赤道(の真上)(3月)→北回帰線(6月)→赤道(9月)→南回帰線(12月)→赤道(3月) というように動いています(正確には地球上から見た太陽の位置が動いています)。 北極圏・南極圏 北緯66°33'(北極線)より北側を北極圏といい、南緯66°33'(南極線)より南側を南極圏といいます。 この緯度は90°から地球の自転軸(地軸)の傾き23°26'を引いたものです。 北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。 特に南極圏には南極大陸が位置するため、非常に寒冷な気候です。 一方、北極圏は北極海が広がるため、海の影響で南極圏よりは温暖な気候です。 北極圏と南極圏は地球の自転軸の傾きの影響を最も強く受ける地域です。 夏には地球の自転軸の傾きのせいで1日中太陽から隠れず、深夜でも明るい白夜(びゃくや)になります。 一方冬には、一日で最も太陽から近い正午でも太陽の影になっており、真昼でも太陽が地平線の下に隠れて薄暗い極夜(きょくや)になります。 北極圏や南極圏は寒冷なので人が住んでいない地域(アネクメーネ)が多いです。 しかし、暖かいメキシコ湾流の影響で高緯度ながら温暖なノルウェー北部などでは都市が見られます。
緯度はなにを示す座標ですか。
緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。
JCRRAG_011757
地理
緯度 緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。 赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°と定義して、その間の地点がどれくらい北(南)にあるかを表します。 赤道を基準として北側を北半球、南側を南半球といいます。 緯度の値が大きく北極や南極に近いことを高緯度、緯度の値が小さく赤道に近いことを低緯度といいます。 北半球の緯度を北緯、南半球の緯度を南緯といいます。 地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。 緯線は地球上をぐるっと一周しますが、緯度によりその長さが全然違います。 赤道では、約4万kmもあるのに北極点や南極点では1つの点になります。 以下では、回帰線と北極圏・南極圏について紹介します。 緯度は北緯と南緯の2種類があるため、回帰線と極線はどちらも北半球と南半球に1ヶ所ずつあります。 回帰線 23°26' の緯線のことを回帰線といいます。 23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。 北半球の回帰線を北回帰線、南半球の回帰線のことを南回帰線といいます。 地表から見た太陽は赤道付近の真上に位置しますが、太陽が最も高緯度側に位置する場所が回帰線です。 北半球の夏(南半球の冬)である6月下旬(北半球の夏至)には太陽は北回帰線上に位置し、北半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(南半球では最も遠くなる)。 逆に南半球の夏(北半球の冬)である12月下旬(北半球の冬至)には太陽は南回帰線上に位置し、南半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(北半球では最も遠くなる)。 太陽は1年かけて、 赤道(の真上)(3月)→北回帰線(6月)→赤道(9月)→南回帰線(12月)→赤道(3月) というように動いています(正確には地球上から見た太陽の位置が動いています)。 北極圏・南極圏 北緯66°33'(北極線)より北側を北極圏といい、南緯66°33'(南極線)より南側を南極圏といいます。 この緯度は90°から地球の自転軸(地軸)の傾き23°26'を引いたものです。 北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。 特に南極圏には南極大陸が位置するため、非常に寒冷な気候です。 一方、北極圏は北極海が広がるため、海の影響で南極圏よりは温暖な気候です。 北極圏と南極圏は地球の自転軸の傾きの影響を最も強く受ける地域です。 夏には地球の自転軸の傾きのせいで1日中太陽から隠れず、深夜でも明るい白夜(びゃくや)になります。 一方冬には、一日で最も太陽から近い正午でも太陽の影になっており、真昼でも太陽が地平線の下に隠れて薄暗い極夜(きょくや)になります。 北極圏や南極圏は寒冷なので人が住んでいない地域(アネクメーネ)が多いです。 しかし、暖かいメキシコ湾流の影響で高緯度ながら温暖なノルウェー北部などでは都市が見られます。
地球上の同じ緯度の場所を結んだ線をなにといいますか。
地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。
JCRRAG_011758
地理
緯度 緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。 赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°と定義して、その間の地点がどれくらい北(南)にあるかを表します。 赤道を基準として北側を北半球、南側を南半球といいます。 緯度の値が大きく北極や南極に近いことを高緯度、緯度の値が小さく赤道に近いことを低緯度といいます。 北半球の緯度を北緯、南半球の緯度を南緯といいます。 地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。 緯線は地球上をぐるっと一周しますが、緯度によりその長さが全然違います。 赤道では、約4万kmもあるのに北極点や南極点では1つの点になります。 以下では、回帰線と北極圏・南極圏について紹介します。 緯度は北緯と南緯の2種類があるため、回帰線と極線はどちらも北半球と南半球に1ヶ所ずつあります。 回帰線 23°26' の緯線のことを回帰線といいます。 23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。 北半球の回帰線を北回帰線、南半球の回帰線のことを南回帰線といいます。 地表から見た太陽は赤道付近の真上に位置しますが、太陽が最も高緯度側に位置する場所が回帰線です。 北半球の夏(南半球の冬)である6月下旬(北半球の夏至)には太陽は北回帰線上に位置し、北半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(南半球では最も遠くなる)。 逆に南半球の夏(北半球の冬)である12月下旬(北半球の冬至)には太陽は南回帰線上に位置し、南半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(北半球では最も遠くなる)。 太陽は1年かけて、 赤道(の真上)(3月)→北回帰線(6月)→赤道(9月)→南回帰線(12月)→赤道(3月) というように動いています(正確には地球上から見た太陽の位置が動いています)。 北極圏・南極圏 北緯66°33'(北極線)より北側を北極圏といい、南緯66°33'(南極線)より南側を南極圏といいます。 この緯度は90°から地球の自転軸(地軸)の傾き23°26'を引いたものです。 北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。 特に南極圏には南極大陸が位置するため、非常に寒冷な気候です。 一方、北極圏は北極海が広がるため、海の影響で南極圏よりは温暖な気候です。 北極圏と南極圏は地球の自転軸の傾きの影響を最も強く受ける地域です。 夏には地球の自転軸の傾きのせいで1日中太陽から隠れず、深夜でも明るい白夜(びゃくや)になります。 一方冬には、一日で最も太陽から近い正午でも太陽の影になっており、真昼でも太陽が地平線の下に隠れて薄暗い極夜(きょくや)になります。 北極圏や南極圏は寒冷なので人が住んでいない地域(アネクメーネ)が多いです。 しかし、暖かいメキシコ湾流の影響で高緯度ながら温暖なノルウェー北部などでは都市が見られます。
23°26' の緯線のことをなにといいますか。
23°26' の緯線のことを回帰線といいます。
JCRRAG_011759
地理
緯度 緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。 赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°と定義して、その間の地点がどれくらい北(南)にあるかを表します。 赤道を基準として北側を北半球、南側を南半球といいます。 緯度の値が大きく北極や南極に近いことを高緯度、緯度の値が小さく赤道に近いことを低緯度といいます。 北半球の緯度を北緯、南半球の緯度を南緯といいます。 地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。 緯線は地球上をぐるっと一周しますが、緯度によりその長さが全然違います。 赤道では、約4万kmもあるのに北極点や南極点では1つの点になります。 以下では、回帰線と北極圏・南極圏について紹介します。 緯度は北緯と南緯の2種類があるため、回帰線と極線はどちらも北半球と南半球に1ヶ所ずつあります。 回帰線 23°26' の緯線のことを回帰線といいます。 23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。 北半球の回帰線を北回帰線、南半球の回帰線のことを南回帰線といいます。 地表から見た太陽は赤道付近の真上に位置しますが、太陽が最も高緯度側に位置する場所が回帰線です。 北半球の夏(南半球の冬)である6月下旬(北半球の夏至)には太陽は北回帰線上に位置し、北半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(南半球では最も遠くなる)。 逆に南半球の夏(北半球の冬)である12月下旬(北半球の冬至)には太陽は南回帰線上に位置し、南半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(北半球では最も遠くなる)。 太陽は1年かけて、 赤道(の真上)(3月)→北回帰線(6月)→赤道(9月)→南回帰線(12月)→赤道(3月) というように動いています(正確には地球上から見た太陽の位置が動いています)。 北極圏・南極圏 北緯66°33'(北極線)より北側を北極圏といい、南緯66°33'(南極線)より南側を南極圏といいます。 この緯度は90°から地球の自転軸(地軸)の傾き23°26'を引いたものです。 北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。 特に南極圏には南極大陸が位置するため、非常に寒冷な気候です。 一方、北極圏は北極海が広がるため、海の影響で南極圏よりは温暖な気候です。 北極圏と南極圏は地球の自転軸の傾きの影響を最も強く受ける地域です。 夏には地球の自転軸の傾きのせいで1日中太陽から隠れず、深夜でも明るい白夜(びゃくや)になります。 一方冬には、一日で最も太陽から近い正午でも太陽の影になっており、真昼でも太陽が地平線の下に隠れて薄暗い極夜(きょくや)になります。 北極圏や南極圏は寒冷なので人が住んでいない地域(アネクメーネ)が多いです。 しかし、暖かいメキシコ湾流の影響で高緯度ながら温暖なノルウェー北部などでは都市が見られます。
23°26'はなにの角度と同じですか。
23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。
JCRRAG_011760
地理
緯度 緯度は地球上の南北の位置を示す座標(数値)です。 赤道を緯度0°、北極点と南極点を緯度90°と定義して、その間の地点がどれくらい北(南)にあるかを表します。 赤道を基準として北側を北半球、南側を南半球といいます。 緯度の値が大きく北極や南極に近いことを高緯度、緯度の値が小さく赤道に近いことを低緯度といいます。 北半球の緯度を北緯、南半球の緯度を南緯といいます。 地球上の同じ緯度の場所を結んだ線を緯線といいます。 緯線は地球上をぐるっと一周しますが、緯度によりその長さが全然違います。 赤道では、約4万kmもあるのに北極点や南極点では1つの点になります。 以下では、回帰線と北極圏・南極圏について紹介します。 緯度は北緯と南緯の2種類があるため、回帰線と極線はどちらも北半球と南半球に1ヶ所ずつあります。 回帰線 23°26' の緯線のことを回帰線といいます。 23°26'は地球の自転軸の傾きの角度と同じです。 北半球の回帰線を北回帰線、南半球の回帰線のことを南回帰線といいます。 地表から見た太陽は赤道付近の真上に位置しますが、太陽が最も高緯度側に位置する場所が回帰線です。 北半球の夏(南半球の冬)である6月下旬(北半球の夏至)には太陽は北回帰線上に位置し、北半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(南半球では最も遠くなる)。 逆に南半球の夏(北半球の冬)である12月下旬(北半球の冬至)には太陽は南回帰線上に位置し、南半球の大部分で太陽の位置が最も真上に近くなります(北半球では最も遠くなる)。 太陽は1年かけて、 赤道(の真上)(3月)→北回帰線(6月)→赤道(9月)→南回帰線(12月)→赤道(3月) というように動いています(正確には地球上から見た太陽の位置が動いています)。 北極圏・南極圏 北緯66°33'(北極線)より北側を北極圏といい、南緯66°33'(南極線)より南側を南極圏といいます。 この緯度は90°から地球の自転軸(地軸)の傾き23°26'を引いたものです。 北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。 特に南極圏には南極大陸が位置するため、非常に寒冷な気候です。 一方、北極圏は北極海が広がるため、海の影響で南極圏よりは温暖な気候です。 北極圏と南極圏は地球の自転軸の傾きの影響を最も強く受ける地域です。 夏には地球の自転軸の傾きのせいで1日中太陽から隠れず、深夜でも明るい白夜(びゃくや)になります。 一方冬には、一日で最も太陽から近い正午でも太陽の影になっており、真昼でも太陽が地平線の下に隠れて薄暗い極夜(きょくや)になります。 北極圏や南極圏は寒冷なので人が住んでいない地域(アネクメーネ)が多いです。 しかし、暖かいメキシコ湾流の影響で高緯度ながら温暖なノルウェー北部などでは都市が見られます。
北極圏や南極圏はなぜ気温が低いですか。
北極圏や南極圏は太陽から受け取るエネルギーが少ないため気温が低いです。
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地理
経度 緯度が地球上の南北の位置を示すのに対し、東西の位置を示すのが経度です。 地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。 緯度が赤道と北極点/南極点という物理的に意味がある場所を基準にしているのに対し、地球の東西には目安となるものはありません。 そこでイギリスのグリニッジ天文台を通る経線を基準として、ロンドンより東側を東経0°〜180°、西側を西経0°〜180°というように経度を決めています。 円の角度は360°なので東経と西経を足してちょうど360°になるようになっています。 このため、東経0°と西経0°、東経180°と西経180°は同じ場所にある経線です。 経度0°の経線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、経度180°の経線を日付変更線といいます。 本初子午線を基準として東側(東経0°~180°)を東半球とよび、西側(西経0°~180°)を西半球とよびます。 本初子午線 本初子午線(ほんしょしごせん)はロンドン(イギリス)のグリニッジ天文台を通る経線のことで、この経線が経度0°と定義されています。 子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。 360°を12分割し、真北を子(ね)の方角とし、丑、寅、卯(真東)、辰、巳と30°ずつ進み、真南は午(うま)の方角になります。 子の方角(真北)と午の方角(真南)を結ぶ線なので子午線といいます。 本初子午線を基準に東西に向かって経度が1°、2°と増えていくので、スタート(本初)の子午線という意味で本初子午線といいます。 本初子午線の制定と補正 本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。 当時は、厳密にグリニッジ天文台を通るグリニッジ子午線とよばれる経線が経度0°の本初子午線として制定されました。 しかし、1980年になると、本初子午線を100mほど東に動かす補正が行われました。 昔は、天体観測の際の角度の基準として重力の方向を利用していました(重力と真逆の方向を真上と定義)。 しかし、その後のGPSが登場し、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星との距離を測定することで、地球上の位置情報を重力に頼らずに決定できるようになりました。 GPSでは地球を楕円体とみなし、地球の中心点からの方向を基準として地球上のある地点の「真上」の方角を決定します。 その結果、GPSから決定した「真上」と重力から決定した「真上」がグリニッジ天文台の場所では一致しないことが明らかになりました。 そこで、この問題を解消するために、本初子午線を約100mほど東にずらしてつじつまが合うようにしました。 グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。 IERSは地球や天体観測の基準となるルールを定めたり世界の時間を決める国際機関であり、国際地球回転・基準系事業(International Earth Rotation and Reference Systems Service)の略称です。 100m程度の補正は地球全体のサイズから見ると非常に小さいため、IERS基準子午線を理解しつつも「本初子午線はグリニッジ天文台を通る」や「グリニッジ子午線=本初子午線」と言われることがあります。 日付変更線 太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれ、この経線の東西で日付が1日違います。 日付変更線を東から西に越えると日付が1日進み、西から東に越えると日付が1日戻ります。 このため、日付変更線の西側が世界で最も早い時刻となり、逆に東側は世界で最も遅い時刻になります。 地球上では太陽は東から昇るため、より東にある地点のほうが先に朝をむかえます。 そのため東に進めば進むほど時刻が早くなっていくのですが、時計の針を動かしながら地球を一周して同じ場所に戻ると24時間(丸一日)早い時刻になってしまいます。 この矛盾を解消するため、人為的に日付変更線を定めてその東西で24時間の時差をつくっています。 日付変更線は経度180°の経線にそって引かれているのですが、一部に一致しない場所があります。 下の地図の黒線が日付変更線です。 経度180°の経線の大部分は海上にありますが、シベリアの東端などごく一部は地上を通過しています。 陸上で24時間の時差があると住民の生活に支障が出るため、このような場所では日付変更線を国境までずらして、国内で24時間の時差が出ないように調整しています。
地球上の同じ経度の場所を結んだ線をなにといいますか。
地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。
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地理
経度 緯度が地球上の南北の位置を示すのに対し、東西の位置を示すのが経度です。 地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。 緯度が赤道と北極点/南極点という物理的に意味がある場所を基準にしているのに対し、地球の東西には目安となるものはありません。 そこでイギリスのグリニッジ天文台を通る経線を基準として、ロンドンより東側を東経0°〜180°、西側を西経0°〜180°というように経度を決めています。 円の角度は360°なので東経と西経を足してちょうど360°になるようになっています。 このため、東経0°と西経0°、東経180°と西経180°は同じ場所にある経線です。 経度0°の経線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、経度180°の経線を日付変更線といいます。 本初子午線を基準として東側(東経0°~180°)を東半球とよび、西側(西経0°~180°)を西半球とよびます。 本初子午線 本初子午線(ほんしょしごせん)はロンドン(イギリス)のグリニッジ天文台を通る経線のことで、この経線が経度0°と定義されています。 子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。 360°を12分割し、真北を子(ね)の方角とし、丑、寅、卯(真東)、辰、巳と30°ずつ進み、真南は午(うま)の方角になります。 子の方角(真北)と午の方角(真南)を結ぶ線なので子午線といいます。 本初子午線を基準に東西に向かって経度が1°、2°と増えていくので、スタート(本初)の子午線という意味で本初子午線といいます。 本初子午線の制定と補正 本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。 当時は、厳密にグリニッジ天文台を通るグリニッジ子午線とよばれる経線が経度0°の本初子午線として制定されました。 しかし、1980年になると、本初子午線を100mほど東に動かす補正が行われました。 昔は、天体観測の際の角度の基準として重力の方向を利用していました(重力と真逆の方向を真上と定義)。 しかし、その後のGPSが登場し、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星との距離を測定することで、地球上の位置情報を重力に頼らずに決定できるようになりました。 GPSでは地球を楕円体とみなし、地球の中心点からの方向を基準として地球上のある地点の「真上」の方角を決定します。 その結果、GPSから決定した「真上」と重力から決定した「真上」がグリニッジ天文台の場所では一致しないことが明らかになりました。 そこで、この問題を解消するために、本初子午線を約100mほど東にずらしてつじつまが合うようにしました。 グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。 IERSは地球や天体観測の基準となるルールを定めたり世界の時間を決める国際機関であり、国際地球回転・基準系事業(International Earth Rotation and Reference Systems Service)の略称です。 100m程度の補正は地球全体のサイズから見ると非常に小さいため、IERS基準子午線を理解しつつも「本初子午線はグリニッジ天文台を通る」や「グリニッジ子午線=本初子午線」と言われることがあります。 日付変更線 太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれ、この経線の東西で日付が1日違います。 日付変更線を東から西に越えると日付が1日進み、西から東に越えると日付が1日戻ります。 このため、日付変更線の西側が世界で最も早い時刻となり、逆に東側は世界で最も遅い時刻になります。 地球上では太陽は東から昇るため、より東にある地点のほうが先に朝をむかえます。 そのため東に進めば進むほど時刻が早くなっていくのですが、時計の針を動かしながら地球を一周して同じ場所に戻ると24時間(丸一日)早い時刻になってしまいます。 この矛盾を解消するため、人為的に日付変更線を定めてその東西で24時間の時差をつくっています。 日付変更線は経度180°の経線にそって引かれているのですが、一部に一致しない場所があります。 下の地図の黒線が日付変更線です。 経度180°の経線の大部分は海上にありますが、シベリアの東端などごく一部は地上を通過しています。 陸上で24時間の時差があると住民の生活に支障が出るため、このような場所では日付変更線を国境までずらして、国内で24時間の時差が出ないように調整しています。
本初子午線はどのように制定されましたか。
本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。
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地理
経度 緯度が地球上の南北の位置を示すのに対し、東西の位置を示すのが経度です。 地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。 緯度が赤道と北極点/南極点という物理的に意味がある場所を基準にしているのに対し、地球の東西には目安となるものはありません。 そこでイギリスのグリニッジ天文台を通る経線を基準として、ロンドンより東側を東経0°〜180°、西側を西経0°〜180°というように経度を決めています。 円の角度は360°なので東経と西経を足してちょうど360°になるようになっています。 このため、東経0°と西経0°、東経180°と西経180°は同じ場所にある経線です。 経度0°の経線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、経度180°の経線を日付変更線といいます。 本初子午線を基準として東側(東経0°~180°)を東半球とよび、西側(西経0°~180°)を西半球とよびます。 本初子午線 本初子午線(ほんしょしごせん)はロンドン(イギリス)のグリニッジ天文台を通る経線のことで、この経線が経度0°と定義されています。 子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。 360°を12分割し、真北を子(ね)の方角とし、丑、寅、卯(真東)、辰、巳と30°ずつ進み、真南は午(うま)の方角になります。 子の方角(真北)と午の方角(真南)を結ぶ線なので子午線といいます。 本初子午線を基準に東西に向かって経度が1°、2°と増えていくので、スタート(本初)の子午線という意味で本初子午線といいます。 本初子午線の制定と補正 本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。 当時は、厳密にグリニッジ天文台を通るグリニッジ子午線とよばれる経線が経度0°の本初子午線として制定されました。 しかし、1980年になると、本初子午線を100mほど東に動かす補正が行われました。 昔は、天体観測の際の角度の基準として重力の方向を利用していました(重力と真逆の方向を真上と定義)。 しかし、その後のGPSが登場し、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星との距離を測定することで、地球上の位置情報を重力に頼らずに決定できるようになりました。 GPSでは地球を楕円体とみなし、地球の中心点からの方向を基準として地球上のある地点の「真上」の方角を決定します。 その結果、GPSから決定した「真上」と重力から決定した「真上」がグリニッジ天文台の場所では一致しないことが明らかになりました。 そこで、この問題を解消するために、本初子午線を約100mほど東にずらしてつじつまが合うようにしました。 グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。 IERSは地球や天体観測の基準となるルールを定めたり世界の時間を決める国際機関であり、国際地球回転・基準系事業(International Earth Rotation and Reference Systems Service)の略称です。 100m程度の補正は地球全体のサイズから見ると非常に小さいため、IERS基準子午線を理解しつつも「本初子午線はグリニッジ天文台を通る」や「グリニッジ子午線=本初子午線」と言われることがあります。 日付変更線 太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれ、この経線の東西で日付が1日違います。 日付変更線を東から西に越えると日付が1日進み、西から東に越えると日付が1日戻ります。 このため、日付変更線の西側が世界で最も早い時刻となり、逆に東側は世界で最も遅い時刻になります。 地球上では太陽は東から昇るため、より東にある地点のほうが先に朝をむかえます。 そのため東に進めば進むほど時刻が早くなっていくのですが、時計の針を動かしながら地球を一周して同じ場所に戻ると24時間(丸一日)早い時刻になってしまいます。 この矛盾を解消するため、人為的に日付変更線を定めてその東西で24時間の時差をつくっています。 日付変更線は経度180°の経線にそって引かれているのですが、一部に一致しない場所があります。 下の地図の黒線が日付変更線です。 経度180°の経線の大部分は海上にありますが、シベリアの東端などごく一部は地上を通過しています。 陸上で24時間の時差があると住民の生活に支障が出るため、このような場所では日付変更線を国境までずらして、国内で24時間の時差が出ないように調整しています。
子午線(しごぜん)はなにが由来ですか。
子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。
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地理
経度 緯度が地球上の南北の位置を示すのに対し、東西の位置を示すのが経度です。 地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。 緯度が赤道と北極点/南極点という物理的に意味がある場所を基準にしているのに対し、地球の東西には目安となるものはありません。 そこでイギリスのグリニッジ天文台を通る経線を基準として、ロンドンより東側を東経0°〜180°、西側を西経0°〜180°というように経度を決めています。 円の角度は360°なので東経と西経を足してちょうど360°になるようになっています。 このため、東経0°と西経0°、東経180°と西経180°は同じ場所にある経線です。 経度0°の経線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、経度180°の経線を日付変更線といいます。 本初子午線を基準として東側(東経0°~180°)を東半球とよび、西側(西経0°~180°)を西半球とよびます。 本初子午線 本初子午線(ほんしょしごせん)はロンドン(イギリス)のグリニッジ天文台を通る経線のことで、この経線が経度0°と定義されています。 子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。 360°を12分割し、真北を子(ね)の方角とし、丑、寅、卯(真東)、辰、巳と30°ずつ進み、真南は午(うま)の方角になります。 子の方角(真北)と午の方角(真南)を結ぶ線なので子午線といいます。 本初子午線を基準に東西に向かって経度が1°、2°と増えていくので、スタート(本初)の子午線という意味で本初子午線といいます。 本初子午線の制定と補正 本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。 当時は、厳密にグリニッジ天文台を通るグリニッジ子午線とよばれる経線が経度0°の本初子午線として制定されました。 しかし、1980年になると、本初子午線を100mほど東に動かす補正が行われました。 昔は、天体観測の際の角度の基準として重力の方向を利用していました(重力と真逆の方向を真上と定義)。 しかし、その後のGPSが登場し、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星との距離を測定することで、地球上の位置情報を重力に頼らずに決定できるようになりました。 GPSでは地球を楕円体とみなし、地球の中心点からの方向を基準として地球上のある地点の「真上」の方角を決定します。 その結果、GPSから決定した「真上」と重力から決定した「真上」がグリニッジ天文台の場所では一致しないことが明らかになりました。 そこで、この問題を解消するために、本初子午線を約100mほど東にずらしてつじつまが合うようにしました。 グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。 IERSは地球や天体観測の基準となるルールを定めたり世界の時間を決める国際機関であり、国際地球回転・基準系事業(International Earth Rotation and Reference Systems Service)の略称です。 100m程度の補正は地球全体のサイズから見ると非常に小さいため、IERS基準子午線を理解しつつも「本初子午線はグリニッジ天文台を通る」や「グリニッジ子午線=本初子午線」と言われることがあります。 日付変更線 太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれ、この経線の東西で日付が1日違います。 日付変更線を東から西に越えると日付が1日進み、西から東に越えると日付が1日戻ります。 このため、日付変更線の西側が世界で最も早い時刻となり、逆に東側は世界で最も遅い時刻になります。 地球上では太陽は東から昇るため、より東にある地点のほうが先に朝をむかえます。 そのため東に進めば進むほど時刻が早くなっていくのですが、時計の針を動かしながら地球を一周して同じ場所に戻ると24時間(丸一日)早い時刻になってしまいます。 この矛盾を解消するため、人為的に日付変更線を定めてその東西で24時間の時差をつくっています。 日付変更線は経度180°の経線にそって引かれているのですが、一部に一致しない場所があります。 下の地図の黒線が日付変更線です。 経度180°の経線の大部分は海上にありますが、シベリアの東端などごく一部は地上を通過しています。 陸上で24時間の時差があると住民の生活に支障が出るため、このような場所では日付変更線を国境までずらして、国内で24時間の時差が出ないように調整しています。
太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線はなにとよばれますか。
太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれます。
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地理
経度 緯度が地球上の南北の位置を示すのに対し、東西の位置を示すのが経度です。 地球上の同じ経度の場所を結んだ線を経線といいます。 緯度が赤道と北極点/南極点という物理的に意味がある場所を基準にしているのに対し、地球の東西には目安となるものはありません。 そこでイギリスのグリニッジ天文台を通る経線を基準として、ロンドンより東側を東経0°〜180°、西側を西経0°〜180°というように経度を決めています。 円の角度は360°なので東経と西経を足してちょうど360°になるようになっています。 このため、東経0°と西経0°、東経180°と西経180°は同じ場所にある経線です。 経度0°の経線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、経度180°の経線を日付変更線といいます。 本初子午線を基準として東側(東経0°~180°)を東半球とよび、西側(西経0°~180°)を西半球とよびます。 本初子午線 本初子午線(ほんしょしごせん)はロンドン(イギリス)のグリニッジ天文台を通る経線のことで、この経線が経度0°と定義されています。 子午線(しごぜん)は経線の別称であり、昔の日本人が方角を十二支で表していたことに由来します。 360°を12分割し、真北を子(ね)の方角とし、丑、寅、卯(真東)、辰、巳と30°ずつ進み、真南は午(うま)の方角になります。 子の方角(真北)と午の方角(真南)を結ぶ線なので子午線といいます。 本初子午線を基準に東西に向かって経度が1°、2°と増えていくので、スタート(本初)の子午線という意味で本初子午線といいます。 本初子午線の制定と補正 本初子午線は1884年にアメリカのワシントンで25カ国が集まって開かれた国際子午線会議で制定されました。 当時は、厳密にグリニッジ天文台を通るグリニッジ子午線とよばれる経線が経度0°の本初子午線として制定されました。 しかし、1980年になると、本初子午線を100mほど東に動かす補正が行われました。 昔は、天体観測の際の角度の基準として重力の方向を利用していました(重力と真逆の方向を真上と定義)。 しかし、その後のGPSが登場し、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星との距離を測定することで、地球上の位置情報を重力に頼らずに決定できるようになりました。 GPSでは地球を楕円体とみなし、地球の中心点からの方向を基準として地球上のある地点の「真上」の方角を決定します。 その結果、GPSから決定した「真上」と重力から決定した「真上」がグリニッジ天文台の場所では一致しないことが明らかになりました。 そこで、この問題を解消するために、本初子午線を約100mほど東にずらしてつじつまが合うようにしました。 グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。 IERSは地球や天体観測の基準となるルールを定めたり世界の時間を決める国際機関であり、国際地球回転・基準系事業(International Earth Rotation and Reference Systems Service)の略称です。 100m程度の補正は地球全体のサイズから見ると非常に小さいため、IERS基準子午線を理解しつつも「本初子午線はグリニッジ天文台を通る」や「グリニッジ子午線=本初子午線」と言われることがあります。 日付変更線 太平洋上(日本とハワイの間)にある経度180°の経線は日付変更線とよばれ、この経線の東西で日付が1日違います。 日付変更線を東から西に越えると日付が1日進み、西から東に越えると日付が1日戻ります。 このため、日付変更線の西側が世界で最も早い時刻となり、逆に東側は世界で最も遅い時刻になります。 地球上では太陽は東から昇るため、より東にある地点のほうが先に朝をむかえます。 そのため東に進めば進むほど時刻が早くなっていくのですが、時計の針を動かしながら地球を一周して同じ場所に戻ると24時間(丸一日)早い時刻になってしまいます。 この矛盾を解消するため、人為的に日付変更線を定めてその東西で24時間の時差をつくっています。 日付変更線は経度180°の経線にそって引かれているのですが、一部に一致しない場所があります。 下の地図の黒線が日付変更線です。 経度180°の経線の大部分は海上にありますが、シベリアの東端などごく一部は地上を通過しています。 陸上で24時間の時差があると住民の生活に支障が出るため、このような場所では日付変更線を国境までずらして、国内で24時間の時差が出ないように調整しています。
グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをなにとよびますか。
グリニッジ子午線から東に約100m動かされた現在の本初子午線のことをIERS基準子午線とよびます。
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地理
標準時と時差(時刻のルールと時差の計算) 人間が社会生活をおくるにあたって、時刻という概念は重要です。 現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。 ここでは時刻に関わる概念である標準時とタイムゾーン、サマータイムについてまとめ、最後に時差の計算方法を解説します。 標準時 昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていたため、町を移動すると時刻が変わってしまいました。 そのため、旅人は町を移動するごとに時計の針を合わせる必要がありました。 19世紀になると、鉄道ができたことで短時間で長距離の移動が可能になり、それまで以上に頻繁に時計を調整することが必要になり、鉄道の運行にも支障が生じました。 そこで、1840年代にイギリスで全ての鉄道が同じ時刻を使う鉄道時間という取り決めが生まれました。 鉄道時間はイギリス全土に広まり、イギリス全体で単一の時刻を利用するようになりました。 鉄道時間のように、広い地域で共通して使う時刻のことを標準時といいます。 一つの国の中で時刻が異なると不便なので、国土の小さな国は一つの標準時を使います。 東西に国土が広い国が同じ標準時を使うと、同じ時刻でも地域によって実際の日の出や日の入りの時刻の差が大きくなりすぎるため、地域ごとに経度に合わせた時刻を使用することが多いです。 タイムゾーン(標準時間帯) 同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。 タイムゾーンはおおむね経線にそって南北に広がります。 次の図は世界の国と地域をタイムゾーンごとに色分けした地図です。 時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。 グリニッジ天文台を通る経線を経度0°と決め、その位置の時刻(=ロンドンの時刻)をグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time )といいます。 現在では、GMTを元に原子時計を使ってより厳密に時刻を定義した協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が標準時として使われています。 地球は一日で一回転(360°)し、一日は24時間なので、360÷24よりおおむね経度15°ごとに1時間ずらした(1時間の時差がある)時刻を標準時とすることが多いです。 標準時を決める基準とする経線を標準時子午線といいます。 日本では兵庫県明石市に東経135°の経線が通っているため、これを標準時子午線として日本標準時(JST, Japan Standard Time)を決めています。 JSTは135÷15より、UTCよりも9時間進んだ時刻であり、日本のタイムゾーンはUTC+9です。 ロシアは国土が東西に広大に広がるため、UTC+2からUTC+12まで11もの標準時があります。 北極や南極に近いと短い距離で経度が変化することも標準時の多さを後押ししています。 国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。 しかも、標準時子午線は北京に合わせた東経120°の経線なので、南中時刻は中国東端で午前11時ごろ、西端に至っては午後3時半ごろになります。 西端部で国境を接するアフガニスタン(UTC+4:30)とは国境で3時間半の時差があります。 西端部では日の出前の暗闇のうちからに学校がはじまります。 タイムゾーンは他国との時差を計算しやすくするために、UTCからの時差を1時間単位で設定している国・地域が多数派です。 しかし、イラン(UTC+3:30)やインド(UTC+5:30)のように地域の事情に合わせて30分単位の時差がある国・地域もあります。 このようにUTCからの時差が1時間単位にならないタイムゾーンを独立時間帯とよびます。 自国の位置から大きくずれた標準時を採用している国もあります。 シンガポールは東経103°に位置する都市国家ですが、標準子午線は東経105°ではなく、120°を使用したUTC+8です。 これは、隣国のマレーシアが国内の時差解消のために標準時を変更した際に、マレーシアとの時差をなくすためにシンガポールが追随したためです。
現在の時刻はなにによって変化しますか。
現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。
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地理
標準時と時差(時刻のルールと時差の計算) 人間が社会生活をおくるにあたって、時刻という概念は重要です。 現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。 ここでは時刻に関わる概念である標準時とタイムゾーン、サマータイムについてまとめ、最後に時差の計算方法を解説します。 標準時 昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていたため、町を移動すると時刻が変わってしまいました。 そのため、旅人は町を移動するごとに時計の針を合わせる必要がありました。 19世紀になると、鉄道ができたことで短時間で長距離の移動が可能になり、それまで以上に頻繁に時計を調整することが必要になり、鉄道の運行にも支障が生じました。 そこで、1840年代にイギリスで全ての鉄道が同じ時刻を使う鉄道時間という取り決めが生まれました。 鉄道時間はイギリス全土に広まり、イギリス全体で単一の時刻を利用するようになりました。 鉄道時間のように、広い地域で共通して使う時刻のことを標準時といいます。 一つの国の中で時刻が異なると不便なので、国土の小さな国は一つの標準時を使います。 東西に国土が広い国が同じ標準時を使うと、同じ時刻でも地域によって実際の日の出や日の入りの時刻の差が大きくなりすぎるため、地域ごとに経度に合わせた時刻を使用することが多いです。 タイムゾーン(標準時間帯) 同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。 タイムゾーンはおおむね経線にそって南北に広がります。 次の図は世界の国と地域をタイムゾーンごとに色分けした地図です。 時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。 グリニッジ天文台を通る経線を経度0°と決め、その位置の時刻(=ロンドンの時刻)をグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time )といいます。 現在では、GMTを元に原子時計を使ってより厳密に時刻を定義した協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が標準時として使われています。 地球は一日で一回転(360°)し、一日は24時間なので、360÷24よりおおむね経度15°ごとに1時間ずらした(1時間の時差がある)時刻を標準時とすることが多いです。 標準時を決める基準とする経線を標準時子午線といいます。 日本では兵庫県明石市に東経135°の経線が通っているため、これを標準時子午線として日本標準時(JST, Japan Standard Time)を決めています。 JSTは135÷15より、UTCよりも9時間進んだ時刻であり、日本のタイムゾーンはUTC+9です。 ロシアは国土が東西に広大に広がるため、UTC+2からUTC+12まで11もの標準時があります。 北極や南極に近いと短い距離で経度が変化することも標準時の多さを後押ししています。 国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。 しかも、標準時子午線は北京に合わせた東経120°の経線なので、南中時刻は中国東端で午前11時ごろ、西端に至っては午後3時半ごろになります。 西端部で国境を接するアフガニスタン(UTC+4:30)とは国境で3時間半の時差があります。 西端部では日の出前の暗闇のうちからに学校がはじまります。 タイムゾーンは他国との時差を計算しやすくするために、UTCからの時差を1時間単位で設定している国・地域が多数派です。 しかし、イラン(UTC+3:30)やインド(UTC+5:30)のように地域の事情に合わせて30分単位の時差がある国・地域もあります。 このようにUTCからの時差が1時間単位にならないタイムゾーンを独立時間帯とよびます。 自国の位置から大きくずれた標準時を採用している国もあります。 シンガポールは東経103°に位置する都市国家ですが、標準子午線は東経105°ではなく、120°を使用したUTC+8です。 これは、隣国のマレーシアが国内の時差解消のために標準時を変更した際に、マレーシアとの時差をなくすためにシンガポールが追随したためです。
昔はなにの動きを利用して時刻を決めていましたか。
昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていました。
JCRRAG_011768
地理
標準時と時差(時刻のルールと時差の計算) 人間が社会生活をおくるにあたって、時刻という概念は重要です。 現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。 ここでは時刻に関わる概念である標準時とタイムゾーン、サマータイムについてまとめ、最後に時差の計算方法を解説します。 標準時 昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていたため、町を移動すると時刻が変わってしまいました。 そのため、旅人は町を移動するごとに時計の針を合わせる必要がありました。 19世紀になると、鉄道ができたことで短時間で長距離の移動が可能になり、それまで以上に頻繁に時計を調整することが必要になり、鉄道の運行にも支障が生じました。 そこで、1840年代にイギリスで全ての鉄道が同じ時刻を使う鉄道時間という取り決めが生まれました。 鉄道時間はイギリス全土に広まり、イギリス全体で単一の時刻を利用するようになりました。 鉄道時間のように、広い地域で共通して使う時刻のことを標準時といいます。 一つの国の中で時刻が異なると不便なので、国土の小さな国は一つの標準時を使います。 東西に国土が広い国が同じ標準時を使うと、同じ時刻でも地域によって実際の日の出や日の入りの時刻の差が大きくなりすぎるため、地域ごとに経度に合わせた時刻を使用することが多いです。 タイムゾーン(標準時間帯) 同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。 タイムゾーンはおおむね経線にそって南北に広がります。 次の図は世界の国と地域をタイムゾーンごとに色分けした地図です。 時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。 グリニッジ天文台を通る経線を経度0°と決め、その位置の時刻(=ロンドンの時刻)をグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time )といいます。 現在では、GMTを元に原子時計を使ってより厳密に時刻を定義した協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が標準時として使われています。 地球は一日で一回転(360°)し、一日は24時間なので、360÷24よりおおむね経度15°ごとに1時間ずらした(1時間の時差がある)時刻を標準時とすることが多いです。 標準時を決める基準とする経線を標準時子午線といいます。 日本では兵庫県明石市に東経135°の経線が通っているため、これを標準時子午線として日本標準時(JST, Japan Standard Time)を決めています。 JSTは135÷15より、UTCよりも9時間進んだ時刻であり、日本のタイムゾーンはUTC+9です。 ロシアは国土が東西に広大に広がるため、UTC+2からUTC+12まで11もの標準時があります。 北極や南極に近いと短い距離で経度が変化することも標準時の多さを後押ししています。 国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。 しかも、標準時子午線は北京に合わせた東経120°の経線なので、南中時刻は中国東端で午前11時ごろ、西端に至っては午後3時半ごろになります。 西端部で国境を接するアフガニスタン(UTC+4:30)とは国境で3時間半の時差があります。 西端部では日の出前の暗闇のうちからに学校がはじまります。 タイムゾーンは他国との時差を計算しやすくするために、UTCからの時差を1時間単位で設定している国・地域が多数派です。 しかし、イラン(UTC+3:30)やインド(UTC+5:30)のように地域の事情に合わせて30分単位の時差がある国・地域もあります。 このようにUTCからの時差が1時間単位にならないタイムゾーンを独立時間帯とよびます。 自国の位置から大きくずれた標準時を採用している国もあります。 シンガポールは東経103°に位置する都市国家ですが、標準子午線は東経105°ではなく、120°を使用したUTC+8です。 これは、隣国のマレーシアが国内の時差解消のために標準時を変更した際に、マレーシアとの時差をなくすためにシンガポールが追随したためです。
時刻を決める基準となっている場所はどこですか。
時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。
JCRRAG_011769
地理
標準時と時差(時刻のルールと時差の計算) 人間が社会生活をおくるにあたって、時刻という概念は重要です。 現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。 ここでは時刻に関わる概念である標準時とタイムゾーン、サマータイムについてまとめ、最後に時差の計算方法を解説します。 標準時 昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていたため、町を移動すると時刻が変わってしまいました。 そのため、旅人は町を移動するごとに時計の針を合わせる必要がありました。 19世紀になると、鉄道ができたことで短時間で長距離の移動が可能になり、それまで以上に頻繁に時計を調整することが必要になり、鉄道の運行にも支障が生じました。 そこで、1840年代にイギリスで全ての鉄道が同じ時刻を使う鉄道時間という取り決めが生まれました。 鉄道時間はイギリス全土に広まり、イギリス全体で単一の時刻を利用するようになりました。 鉄道時間のように、広い地域で共通して使う時刻のことを標準時といいます。 一つの国の中で時刻が異なると不便なので、国土の小さな国は一つの標準時を使います。 東西に国土が広い国が同じ標準時を使うと、同じ時刻でも地域によって実際の日の出や日の入りの時刻の差が大きくなりすぎるため、地域ごとに経度に合わせた時刻を使用することが多いです。 タイムゾーン(標準時間帯) 同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。 タイムゾーンはおおむね経線にそって南北に広がります。 次の図は世界の国と地域をタイムゾーンごとに色分けした地図です。 時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。 グリニッジ天文台を通る経線を経度0°と決め、その位置の時刻(=ロンドンの時刻)をグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time )といいます。 現在では、GMTを元に原子時計を使ってより厳密に時刻を定義した協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が標準時として使われています。 地球は一日で一回転(360°)し、一日は24時間なので、360÷24よりおおむね経度15°ごとに1時間ずらした(1時間の時差がある)時刻を標準時とすることが多いです。 標準時を決める基準とする経線を標準時子午線といいます。 日本では兵庫県明石市に東経135°の経線が通っているため、これを標準時子午線として日本標準時(JST, Japan Standard Time)を決めています。 JSTは135÷15より、UTCよりも9時間進んだ時刻であり、日本のタイムゾーンはUTC+9です。 ロシアは国土が東西に広大に広がるため、UTC+2からUTC+12まで11もの標準時があります。 北極や南極に近いと短い距離で経度が変化することも標準時の多さを後押ししています。 国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。 しかも、標準時子午線は北京に合わせた東経120°の経線なので、南中時刻は中国東端で午前11時ごろ、西端に至っては午後3時半ごろになります。 西端部で国境を接するアフガニスタン(UTC+4:30)とは国境で3時間半の時差があります。 西端部では日の出前の暗闇のうちからに学校がはじまります。 タイムゾーンは他国との時差を計算しやすくするために、UTCからの時差を1時間単位で設定している国・地域が多数派です。 しかし、イラン(UTC+3:30)やインド(UTC+5:30)のように地域の事情に合わせて30分単位の時差がある国・地域もあります。 このようにUTCからの時差が1時間単位にならないタイムゾーンを独立時間帯とよびます。 自国の位置から大きくずれた標準時を採用している国もあります。 シンガポールは東経103°に位置する都市国家ですが、標準子午線は東経105°ではなく、120°を使用したUTC+8です。 これは、隣国のマレーシアが国内の時差解消のために標準時を変更した際に、マレーシアとの時差をなくすためにシンガポールが追随したためです。
同じ時刻を使う地域をまとめてなにといいますか。
同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。
JCRRAG_011770
地理
標準時と時差(時刻のルールと時差の計算) 人間が社会生活をおくるにあたって、時刻という概念は重要です。 現在の時刻は地球上のどこにいるかによって変化します。 ここでは時刻に関わる概念である標準時とタイムゾーン、サマータイムについてまとめ、最後に時差の計算方法を解説します。 標準時 昔は太陽の動きを利用して時刻を決めていたため、町を移動すると時刻が変わってしまいました。 そのため、旅人は町を移動するごとに時計の針を合わせる必要がありました。 19世紀になると、鉄道ができたことで短時間で長距離の移動が可能になり、それまで以上に頻繁に時計を調整することが必要になり、鉄道の運行にも支障が生じました。 そこで、1840年代にイギリスで全ての鉄道が同じ時刻を使う鉄道時間という取り決めが生まれました。 鉄道時間はイギリス全土に広まり、イギリス全体で単一の時刻を利用するようになりました。 鉄道時間のように、広い地域で共通して使う時刻のことを標準時といいます。 一つの国の中で時刻が異なると不便なので、国土の小さな国は一つの標準時を使います。 東西に国土が広い国が同じ標準時を使うと、同じ時刻でも地域によって実際の日の出や日の入りの時刻の差が大きくなりすぎるため、地域ごとに経度に合わせた時刻を使用することが多いです。 タイムゾーン(標準時間帯) 同じ時刻を使う地域をまとめてタイムゾーン(等時帯、標準時間帯、時間帯)といいます。 タイムゾーンはおおむね経線にそって南北に広がります。 次の図は世界の国と地域をタイムゾーンごとに色分けした地図です。 時刻を決める基準となっているのが、ロンドンのグリニッジ天文台です。 グリニッジ天文台を通る経線を経度0°と決め、その位置の時刻(=ロンドンの時刻)をグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time )といいます。 現在では、GMTを元に原子時計を使ってより厳密に時刻を定義した協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が標準時として使われています。 地球は一日で一回転(360°)し、一日は24時間なので、360÷24よりおおむね経度15°ごとに1時間ずらした(1時間の時差がある)時刻を標準時とすることが多いです。 標準時を決める基準とする経線を標準時子午線といいます。 日本では兵庫県明石市に東経135°の経線が通っているため、これを標準時子午線として日本標準時(JST, Japan Standard Time)を決めています。 JSTは135÷15より、UTCよりも9時間進んだ時刻であり、日本のタイムゾーンはUTC+9です。 ロシアは国土が東西に広大に広がるため、UTC+2からUTC+12まで11もの標準時があります。 北極や南極に近いと短い距離で経度が変化することも標準時の多さを後押ししています。 国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。 しかも、標準時子午線は北京に合わせた東経120°の経線なので、南中時刻は中国東端で午前11時ごろ、西端に至っては午後3時半ごろになります。 西端部で国境を接するアフガニスタン(UTC+4:30)とは国境で3時間半の時差があります。 西端部では日の出前の暗闇のうちからに学校がはじまります。 タイムゾーンは他国との時差を計算しやすくするために、UTCからの時差を1時間単位で設定している国・地域が多数派です。 しかし、イラン(UTC+3:30)やインド(UTC+5:30)のように地域の事情に合わせて30分単位の時差がある国・地域もあります。 このようにUTCからの時差が1時間単位にならないタイムゾーンを独立時間帯とよびます。 自国の位置から大きくずれた標準時を採用している国もあります。 シンガポールは東経103°に位置する都市国家ですが、標準子午線は東経105°ではなく、120°を使用したUTC+8です。 これは、隣国のマレーシアが国内の時差解消のために標準時を変更した際に、マレーシアとの時差をなくすためにシンガポールが追随したためです。
国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っている国はどこですか。
国土が東西に広いにもかかわらず一つの標準時を使っているのが中国(UTC+8)です。
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地理
地球の自転と公転(地軸の傾きと四季) 地球の自転と公転は、気温の季節変化や大気の循環などに大きな影響を与え、高校地理で学ぶ様々な事象の根源となる現象です。 このページでは、地球の自転と公転について解説します。 地球は太陽の周囲を周回する惑星です。 地理で学ぶ様々な現象(雨・雪・風など)や人間の営み(都市の形成、文化、農業)は地球という星の環境を前提に成り立っています。 たとえば、地球が自ら回転すること(自転)で風が発生し、海風は陸地に水蒸気を運んで雨を降らせ、陸地で降った雨は川を流れて近くの農地の農業用水に利用されます。 そこでこのページでは、地理の前提となる地球という惑星の天体(星)としての現象に注目して解説していきます。 地球の自転とは、北極と南極を結んだ直線(地軸)を回転軸(自転軸)として、おおよそ24時間で地球が1回転する現象のことを指します。 地球は同じ速度で自転を行っているため、地表が太陽側にあるときに昼となり、太陽と反対側に位置するときは夜となります。 地球は西から東へ自転しているため、地表から見ると太陽は東から上り西へ沈むように見えます。 地球の自転は地表の環境にも大きな影響を与えています。 昼は降り注ぐ太陽光のエネルギーによって地表の気温は上昇し、夜になると熱が宇宙空間に逃げて気温が低下します。 砂漠ではこのような1日の中での気温の変化が特に大きく、過酷な気候を作り出しています。 また、熱帯地域では、朝に太陽光に熱せされて上昇した水蒸気が雲を作り、夕方に雨となって地表に降るサイクルを繰り返します(スコール)。 このように天体としての地球の運動は、地表の気候などに大きな影響を与え、地理で学ぶ様々な現象の根源となっています。
地球の自転と公転は、どのような現象ですか。
地球の自転と公転は、気温の季節変化や大気の循環などに大きな影響を与え、高校地理で学ぶ様々な事象の根源となる現象です。
JCRRAG_011772
地理
地球の自転と公転(地軸の傾きと四季) 地球の自転と公転は、気温の季節変化や大気の循環などに大きな影響を与え、高校地理で学ぶ様々な事象の根源となる現象です。 このページでは、地球の自転と公転について解説します。 地球は太陽の周囲を周回する惑星です。 地理で学ぶ様々な現象(雨・雪・風など)や人間の営み(都市の形成、文化、農業)は地球という星の環境を前提に成り立っています。 たとえば、地球が自ら回転すること(自転)で風が発生し、海風は陸地に水蒸気を運んで雨を降らせ、陸地で降った雨は川を流れて近くの農地の農業用水に利用されます。 そこでこのページでは、地理の前提となる地球という惑星の天体(星)としての現象に注目して解説していきます。 地球の自転とは、北極と南極を結んだ直線(地軸)を回転軸(自転軸)として、おおよそ24時間で地球が1回転する現象のことを指します。 地球は同じ速度で自転を行っているため、地表が太陽側にあるときに昼となり、太陽と反対側に位置するときは夜となります。 地球は西から東へ自転しているため、地表から見ると太陽は東から上り西へ沈むように見えます。 地球の自転は地表の環境にも大きな影響を与えています。 昼は降り注ぐ太陽光のエネルギーによって地表の気温は上昇し、夜になると熱が宇宙空間に逃げて気温が低下します。 砂漠ではこのような1日の中での気温の変化が特に大きく、過酷な気候を作り出しています。 また、熱帯地域では、朝に太陽光に熱せされて上昇した水蒸気が雲を作り、夕方に雨となって地表に降るサイクルを繰り返します(スコール)。 このように天体としての地球の運動は、地表の気候などに大きな影響を与え、地理で学ぶ様々な現象の根源となっています。
地球の自転とは、どのような現象のことを指しますか。
地球の自転とは、北極と南極を結んだ直線(地軸)を回転軸(自転軸)として、おおよそ24時間で地球が1回転する現象のことを指します。
JCRRAG_011773
地理
地球の自転と公転(地軸の傾きと四季) 地球の自転と公転は、気温の季節変化や大気の循環などに大きな影響を与え、高校地理で学ぶ様々な事象の根源となる現象です。 このページでは、地球の自転と公転について解説します。 地球は太陽の周囲を周回する惑星です。 地理で学ぶ様々な現象(雨・雪・風など)や人間の営み(都市の形成、文化、農業)は地球という星の環境を前提に成り立っています。 たとえば、地球が自ら回転すること(自転)で風が発生し、海風は陸地に水蒸気を運んで雨を降らせ、陸地で降った雨は川を流れて近くの農地の農業用水に利用されます。 そこでこのページでは、地理の前提となる地球という惑星の天体(星)としての現象に注目して解説していきます。 地球の自転とは、北極と南極を結んだ直線(地軸)を回転軸(自転軸)として、おおよそ24時間で地球が1回転する現象のことを指します。 地球は同じ速度で自転を行っているため、地表が太陽側にあるときに昼となり、太陽と反対側に位置するときは夜となります。 地球は西から東へ自転しているため、地表から見ると太陽は東から上り西へ沈むように見えます。 地球の自転は地表の環境にも大きな影響を与えています。 昼は降り注ぐ太陽光のエネルギーによって地表の気温は上昇し、夜になると熱が宇宙空間に逃げて気温が低下します。 砂漠ではこのような1日の中での気温の変化が特に大きく、過酷な気候を作り出しています。 また、熱帯地域では、朝に太陽光に熱せされて上昇した水蒸気が雲を作り、夕方に雨となって地表に降るサイクルを繰り返します(スコール)。 このように天体としての地球の運動は、地表の気候などに大きな影響を与え、地理で学ぶ様々な現象の根源となっています。
地球はどの方角からどの方角へ自転していますか。
地球は西から東へ自転しています。
JCRRAG_011774
地理
地球の自転と公転(地軸の傾きと四季) 地球の自転と公転は、気温の季節変化や大気の循環などに大きな影響を与え、高校地理で学ぶ様々な事象の根源となる現象です。 このページでは、地球の自転と公転について解説します。 地球は太陽の周囲を周回する惑星です。 地理で学ぶ様々な現象(雨・雪・風など)や人間の営み(都市の形成、文化、農業)は地球という星の環境を前提に成り立っています。 たとえば、地球が自ら回転すること(自転)で風が発生し、海風は陸地に水蒸気を運んで雨を降らせ、陸地で降った雨は川を流れて近くの農地の農業用水に利用されます。 そこでこのページでは、地理の前提となる地球という惑星の天体(星)としての現象に注目して解説していきます。 地球の自転とは、北極と南極を結んだ直線(地軸)を回転軸(自転軸)として、おおよそ24時間で地球が1回転する現象のことを指します。 地球は同じ速度で自転を行っているため、地表が太陽側にあるときに昼となり、太陽と反対側に位置するときは夜となります。 地球は西から東へ自転しているため、地表から見ると太陽は東から上り西へ沈むように見えます。 地球の自転は地表の環境にも大きな影響を与えています。 昼は降り注ぐ太陽光のエネルギーによって地表の気温は上昇し、夜になると熱が宇宙空間に逃げて気温が低下します。 砂漠ではこのような1日の中での気温の変化が特に大きく、過酷な気候を作り出しています。 また、熱帯地域では、朝に太陽光に熱せされて上昇した水蒸気が雲を作り、夕方に雨となって地表に降るサイクルを繰り返します(スコール)。 このように天体としての地球の運動は、地表の気候などに大きな影響を与え、地理で学ぶ様々な現象の根源となっています。
熱帯地域では、どのようなサイクルが繰り返されていますか。
熱帯地域では、朝に太陽光に熱せされて上昇した水蒸気が雲を作り、夕方に雨となって地表に降るサイクルを繰り返します。
JCRRAG_011775
地理
恒常風のしくみ(貿易風・偏西風・極偏東風) ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風を卓越風といいます。 卓越風には、恒常風、季節風(モンスーン)、熱帯低気圧、局地風(地方風)などがあります。 ここでは、大気の大循環によって引きおこされる、年間通して一定方向に風が吹く恒常風について解説します。 恒常風 年間通して決まった方向に吹く風を恒常風(こうじょうふう)といいます。 恒常風は大気の大循環によって引きおこされます。 恒常風は大気の循環によって地表を南北に吹く風ですが、真北から真南(やその逆)に吹くのではなく、東西に曲がりながら吹きます。 地表では高気圧から低気圧に向かって風が吹きます(上空では低気圧から高気圧に向かって風が吹きます)。 しかし、風は高気圧から低気圧に向かってまっすぐ吹くのではなく、地球の自転の影響をうけて曲がります。 南北に吹く風が曲がる方向は、地球の自転と南北の温度差によって決まります。 地球の自転が風の方向を曲げる力を転向力(コリオリの力)といいます。 具体的にはたらく力については、以下で説明します。 貿易風 亜熱帯高圧帯から赤道に向けて吹く風を貿易風といいます。 貿易風はその名の通り、蒸気船登場前の風で動く帆船の時代にインド洋の交易に使われていました。 赤道付近の熱帯収束帯から亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)にかけては南北の温度差が少ないため、貿易風は地球の自転の影響を大きくうけます。 南北の温度差が少ない理由は、北回帰線と南回帰線の間であり、季節によっては太陽が自分の真上に来る場所だからです。 地球は西から東に自転するため、地球上にいると見かけ上は太陽が東から西に動くように見えます。 地表の空気も単にその場に留まっているだけで、東から西に風が移動しているように見えます(=東から西に風が吹くように感じます)。 このため、亜熱帯高圧帯から赤道に吹く貿易風には西向きに力がはたらきます。 北半球では北東から南西に風が吹くため北東貿易風といい、南半球では南東から北西に向かって風が吹くため南東貿易風といいます。 貿易風は太平洋東部のように開けた海洋では一年中一定方向に吹きますが、陸地が近いインド洋北部や太平洋西部では季節風(モンスーン)によって乱されます。 インド洋では季節風の影響で(恒常風に分類されるが局所的に)季節変動があるため、船の往路と復路を別の季節にすることで帆船での航海に利用していました。 偏西風 亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)から亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)にかけて吹く風を偏西風といいます。 偏西風はその名の通り、西から東に向けて吹く風です。 中緯度の亜熱帯高圧帯から高緯度の亜寒帯低圧帯にかけては、南北の温度差と地球の自転の両方の影響をうけます。 緯度30°から60°にかけての地表では、北向きに空気が移動しようとします。 暖かい空気をもち気圧の高い亜熱帯高圧帯から、冷たい空気をもった気圧の低い亜寒帯低圧帯に向かって流れるためです。 この際、北向きの風は東向きに曲がります。 東向きに曲がる理由は、緯度による地球の自転速度の違いにあります。 地球は西から東に自転し、赤道でも北極・南極でも一日で一周しますが、一周の距離は赤道では4万キロメートルに対し、北極や南極では0に近い距離になります。 その結果、赤道付近は地表の回転速度が速く、高緯度地域では地表の回転速度が遅くなります。 亜熱帯高圧帯から北向きに吹く偏西風は、地表の回転速度がより遅い高緯度地域に向けて吹くため、見かけ上地表より速い速度で西から東に移動(=回転)しているようにみえます。 このため、偏西風は北半球では南西から北東に向けて吹くようにみえ、南半球では北西から南東に向けて吹くようにみえます。 ここで、真南から真北に吹く風は、その緯度の地球の自転速度と同じ速度で東に動いていることに注意してください。 北半球では、真南から真北に吹く風は、実際には緯度が高くなるに従って地球の自転速度に合わせて徐々に風速が遅くなっています。 地球の自転速度よりも早いと東に流され、自転速度よりも遅いと西に流されます。 山脈に遮られる陸地よりも遮るものがない海洋のほうが偏西風は強くなります。 このため、偏西風の影響は大陸西岸(西ヨーロッパ、アメリカ西海岸など)で強くなります。 たとえば西ヨーロッパ(ユーラシア大陸西岸)は、偏西風と暖流の北大西洋海流の影響で高緯度にも関わらず温暖な気候です。
ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風をなにといいますか。
ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風を卓越風といいます。
JCRRAG_011776
地理
恒常風のしくみ(貿易風・偏西風・極偏東風) ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風を卓越風といいます。 卓越風には、恒常風、季節風(モンスーン)、熱帯低気圧、局地風(地方風)などがあります。 ここでは、大気の大循環によって引きおこされる、年間通して一定方向に風が吹く恒常風について解説します。 恒常風 年間通して決まった方向に吹く風を恒常風といいます。 恒常風は大気の大循環によって引きおこされます。 恒常風は大気の循環によって地表を南北に吹く風ですが、真北から真南(やその逆)に吹くのではなく、東西に曲がりながら吹きます。 地表では高気圧から低気圧に向かって風が吹きます(上空では低気圧から高気圧に向かって風が吹きます)。 しかし、風は高気圧から低気圧に向かってまっすぐ吹くのではなく、地球の自転の影響をうけて曲がります。 南北に吹く風が曲がる方向は、地球の自転と南北の温度差によって決まります。 地球の自転が風の方向を曲げる力を転向力(コリオリの力)といいます。 具体的にはたらく力については、以下で説明します。 貿易風 亜熱帯高圧帯から赤道に向けて吹く風を貿易風といいます。 貿易風はその名の通り、蒸気船登場前の風で動く帆船の時代にインド洋の交易に使われていました。 赤道付近の熱帯収束帯から亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)にかけては南北の温度差が少ないため、貿易風は地球の自転の影響を大きくうけます。 南北の温度差が少ない理由は、北回帰線と南回帰線の間であり、季節によっては太陽が自分の真上に来る場所だからです。 地球は西から東に自転するため、地球上にいると見かけ上は太陽が東から西に動くように見えます。 地表の空気も単にその場に留まっているだけで、東から西に風が移動しているように見えます(=東から西に風が吹くように感じます)。 このため、亜熱帯高圧帯から赤道に吹く貿易風には西向きに力がはたらきます。 北半球では北東から南西に風が吹くため北東貿易風といい、南半球では南東から北西に向かって風が吹くため南東貿易風といいます。 貿易風は太平洋東部のように開けた海洋では一年中一定方向に吹きますが、陸地が近いインド洋北部や太平洋西部では季節風(モンスーン)によって乱されます。 インド洋では季節風の影響で(恒常風に分類されるが局所的に)季節変動があるため、船の往路と復路を別の季節にすることで帆船での航海に利用していました。 偏西風 亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)から亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)にかけて吹く風を偏西風といいます。 偏西風はその名の通り、西から東に向けて吹く風です。 中緯度の亜熱帯高圧帯から高緯度の亜寒帯低圧帯にかけては、南北の温度差と地球の自転の両方の影響をうけます。 緯度30°から60°にかけての地表では、北向きに空気が移動しようとします。 暖かい空気をもち気圧の高い亜熱帯高圧帯から、冷たい空気をもった気圧の低い亜寒帯低圧帯に向かって流れるためです。 この際、北向きの風は東向きに曲がります。 東向きに曲がる理由は、緯度による地球の自転速度の違いにあります。 地球は西から東に自転し、赤道でも北極・南極でも一日で一周しますが、一周の距離は赤道では4万キロメートルに対し、北極や南極では0に近い距離になります。 その結果、赤道付近は地表の回転速度が速く、高緯度地域では地表の回転速度が遅くなります。 亜熱帯高圧帯から北向きに吹く偏西風は、地表の回転速度がより遅い高緯度地域に向けて吹くため、見かけ上地表より速い速度で西から東に移動(=回転)しているようにみえます。 このため、偏西風は北半球では南西から北東に向けて吹くようにみえ、南半球では北西から南東に向けて吹くようにみえます。 ここで、真南から真北に吹く風は、その緯度の地球の自転速度と同じ速度で東に動いていることに注意してください。 北半球では、真南から真北に吹く風は、実際には緯度が高くなるに従って地球の自転速度に合わせて徐々に風速が遅くなっています。 地球の自転速度よりも早いと東に流され、自転速度よりも遅いと西に流されます。 山脈に遮られる陸地よりも遮るものがない海洋のほうが偏西風は強くなります。 このため、偏西風の影響は大陸西岸(西ヨーロッパ、アメリカ西海岸など)で強くなります。 たとえば西ヨーロッパ(ユーラシア大陸西岸)は、偏西風と暖流の北大西洋海流の影響で高緯度にも関わらず温暖な気候です。
年間通して決まった方向に吹く風をなにとといいますか。
年間通して決まった方向に吹く風を恒常風といいます。
JCRRAG_011777
地理
恒常風のしくみ(貿易風・偏西風・極偏東風) ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風を卓越風といいます。 卓越風には、恒常風、季節風(モンスーン)、熱帯低気圧、局地風(地方風)などがあります。 ここでは、大気の大循環によって引きおこされる、年間通して一定方向に風が吹く恒常風について解説します。 恒常風 年間通して決まった方向に吹く風を恒常風(こうじょうふう)といいます。 恒常風は大気の大循環によって引きおこされます。 恒常風は大気の循環によって地表を南北に吹く風ですが、真北から真南(やその逆)に吹くのではなく、東西に曲がりながら吹きます。 地表では高気圧から低気圧に向かって風が吹きます(上空では低気圧から高気圧に向かって風が吹きます)。 しかし、風は高気圧から低気圧に向かってまっすぐ吹くのではなく、地球の自転の影響をうけて曲がります。 南北に吹く風が曲がる方向は、地球の自転と南北の温度差によって決まります。 地球の自転が風の方向を曲げる力を転向力(コリオリの力)といいます。 具体的にはたらく力については、以下で説明します。 貿易風 亜熱帯高圧帯から赤道に向けて吹く風を貿易風といいます。 貿易風はその名の通り、蒸気船登場前の風で動く帆船の時代にインド洋の交易に使われていました。 赤道付近の熱帯収束帯から亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)にかけては南北の温度差が少ないため、貿易風は地球の自転の影響を大きくうけます。 南北の温度差が少ない理由は、北回帰線と南回帰線の間であり、季節によっては太陽が自分の真上に来る場所だからです。 地球は西から東に自転するため、地球上にいると見かけ上は太陽が東から西に動くように見えます。 地表の空気も単にその場に留まっているだけで、東から西に風が移動しているように見えます(=東から西に風が吹くように感じます)。 このため、亜熱帯高圧帯から赤道に吹く貿易風には西向きに力がはたらきます。 北半球では北東から南西に風が吹くため北東貿易風といい、南半球では南東から北西に向かって風が吹くため南東貿易風といいます。 貿易風は太平洋東部のように開けた海洋では一年中一定方向に吹きますが、陸地が近いインド洋北部や太平洋西部では季節風(モンスーン)によって乱されます。 インド洋では季節風の影響で(恒常風に分類されるが局所的に)季節変動があるため、船の往路と復路を別の季節にすることで帆船での航海に利用していました。 偏西風 亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)から亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)にかけて吹く風を偏西風といいます。 偏西風はその名の通り、西から東に向けて吹く風です。 中緯度の亜熱帯高圧帯から高緯度の亜寒帯低圧帯にかけては、南北の温度差と地球の自転の両方の影響をうけます。 緯度30°から60°にかけての地表では、北向きに空気が移動しようとします。 暖かい空気をもち気圧の高い亜熱帯高圧帯から、冷たい空気をもった気圧の低い亜寒帯低圧帯に向かって流れるためです。 この際、北向きの風は東向きに曲がります。 東向きに曲がる理由は、緯度による地球の自転速度の違いにあります。 地球は西から東に自転し、赤道でも北極・南極でも一日で一周しますが、一周の距離は赤道では4万キロメートルに対し、北極や南極では0に近い距離になります。 その結果、赤道付近は地表の回転速度が速く、高緯度地域では地表の回転速度が遅くなります。 亜熱帯高圧帯から北向きに吹く偏西風は、地表の回転速度がより遅い高緯度地域に向けて吹くため、見かけ上地表より速い速度で西から東に移動(=回転)しているようにみえます。 このため、偏西風は北半球では南西から北東に向けて吹くようにみえ、南半球では北西から南東に向けて吹くようにみえます。 ここで、真南から真北に吹く風は、その緯度の地球の自転速度と同じ速度で東に動いていることに注意してください。 北半球では、真南から真北に吹く風は、実際には緯度が高くなるに従って地球の自転速度に合わせて徐々に風速が遅くなっています。 地球の自転速度よりも早いと東に流され、自転速度よりも遅いと西に流されます。 山脈に遮られる陸地よりも遮るものがない海洋のほうが偏西風は強くなります。 このため、偏西風の影響は大陸西岸(西ヨーロッパ、アメリカ西海岸など)で強くなります。 たとえば西ヨーロッパ(ユーラシア大陸西岸)は、偏西風と暖流の北大西洋海流の影響で高緯度にも関わらず温暖な気候です。
亜熱帯高圧帯から赤道に向けて吹く風をなにといいますか。
亜熱帯高圧帯から赤道に向けて吹く風を貿易風といいます。
JCRRAG_011778
地理
大気大循環(ハドレー循環・極循環・フェレル循環) 地球を取り巻く大気は、地球の自転や太陽光のエネルギーによって循環しています。 ここでは、地球の大規模な大気の循環について解説します。 大気大循環 地球の自転や気温差の影響で、大気は地球規模で一定方向に移動しながら循環します。 このような大規模な大気の循環を大気大循環といいます。 大気が一定方向に動いて循環することで、恒常風(こうじょうふう)とよばれる年間通して同じ方向に吹く風が生まれます。 このような大気の循環は、低緯度地域と高緯度地域の熱交換の役割を果たすため、低緯度地域が暑くなりすぎたり、高緯度地域が寒くなりすぎるのを防いでいます。 ハドレー循環 太陽光のエネルギーを最もたくさんうけるのは太陽が真上にある赤道です。 そのため赤道付近の地表の空気は周囲よりも温かくなり、上昇気流が発生します。 赤道付近で上昇した大気は上空を南北に移動しながら冷却され、緯度30°付近で下降気流が発生して地表に降ります。 緯度30℃付近で地表に降りた空気は、赤道に向かって地表を動いていきます。 このような低緯度帯での大気の循環をハドレー循環といいます。 ハドレー循環では、上空の大気は赤道から緯度30°付近に流れ、地表では緯度30°から赤道へ向かって風が吹きます。 赤道付近は上昇気流が発生するため、海の水蒸気を上空に運んで雲が発生します。 このため、赤道付近には低気圧が発達し、赤道付近では降水量が多くなります。 この赤道付近の低気圧地帯を熱帯収束帯(赤道低圧帯)といいます。 季節によって太陽が真上に来る位置が異なる(北回帰線と南回帰線の間を往復する)ので、熱帯収束帯の位置は季節によって変わります。 日本の夏至(6月)には太陽は北回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から北半球側に広がります。 一方、日本の冬至(12月)には太陽は南回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から南半球側に広がります。 緯度30°付近では下降気流が発生するため、上空の水蒸気が地表に降りて雲がなくなります。 そのため、緯度30°付近では高気圧が発達し、降水量が少なくなります。 この緯度30°付近の高気圧地帯を亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)といいます。 亜熱帯高圧帯も、熱帯収束帯の季節変動に合わせて6月には北側に移動し、12月には南側に移動します。 赤道から少し離れた低緯度地域では、亜熱帯高圧帯の影響下に入り雨が少ない乾季と赤道低圧帯の影響下に入り雨が多い雨季という2つの季節がつくられます。 極循環 北極や南極周辺は地球上で最も太陽からうけるエネルギーが小さいため、気温が低いため下降気流が発生します。 北極・南極などの極地で地表に降りた空気は、地表を低緯度側へ動いていきます。 緯度60°付近の地表では、極地や亜熱帯高圧帯(緯度30°付近)から地表を動いてきた空気が集まり、上昇気流が発生します。 緯度60°付近で上空に上がってきた大気は、極地へ向かって上空を移動していきます。 このような高緯度帯での大気の循環を極循環といいます。 極循環では、上空の大気は緯度60°付近から極地へ向かって流れ、地表では極地から緯度60°付近へ向かって風が吹きます。 極地では下降気流が発生するのに加え、低温で飽和水蒸気量が少ないため、北極や南極周辺は乾燥地帯となっています。 この極地の高気圧地帯を極高圧帯といいます。 一方、緯度60°付近では上昇気流が発生するため低気圧が発達し、雲や降水が増えます。 この緯度60°付近の低気圧地帯を亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)といいます。 フェレル循環 ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをフェレル循環といいます。 ハドレー循環によって緯度30°付近に発生した下降気流によって、地表では緯度30°から高緯度側に空気の流れができます。 この空気が緯度60°付近で極循環によって極地から流れてきた空気とぶつかり、緯度60°付近で上昇気流によって上空へ上がっていきます。 緯度60°付近の上空の大気は、上昇気流に押されて低緯度側へ流れていき、ハドレー循環によって赤道から流れてきた大気と緯度30°付近でぶつかり、地表へ降りていきます。 このようにフェレル循環はハドレー循環と極循環によってつくられた見かけ上の循環です。
太陽光のエネルギーを最もたくさんうける場所はどこですか。
太陽光のエネルギーを最もたくさんうけるのは太陽が真上にある赤道です。
JCRRAG_011779
地理
大気大循環(ハドレー循環・極循環・フェレル循環) 地球を取り巻く大気は、地球の自転や太陽光のエネルギーによって循環しています。 ここでは、地球の大規模な大気の循環について解説します。 大気大循環 地球の自転や気温差の影響で、大気は地球規模で一定方向に移動しながら循環します。 このような大規模な大気の循環を大気大循環といいます。 大気が一定方向に動いて循環することで、恒常風(こうじょうふう)とよばれる年間通して同じ方向に吹く風が生まれます。 このような大気の循環は、低緯度地域と高緯度地域の熱交換の役割を果たすため、低緯度地域が暑くなりすぎたり、高緯度地域が寒くなりすぎるのを防いでいます。 ハドレー循環 太陽光のエネルギーを最もたくさんうけるのは太陽が真上にある赤道です。 そのため赤道付近の地表の空気は周囲よりも温かくなり、上昇気流が発生します。 赤道付近で上昇した大気は上空を南北に移動しながら冷却され、緯度30°付近で下降気流が発生して地表に降ります。 緯度30℃付近で地表に降りた空気は、赤道に向かって地表を動いていきます。 このような低緯度帯での大気の循環をハドレー循環といいます。 ハドレー循環では、上空の大気は赤道から緯度30°付近に流れ、地表では緯度30°から赤道へ向かって風が吹きます。 赤道付近は上昇気流が発生するため、海の水蒸気を上空に運んで雲が発生します。 このため、赤道付近には低気圧が発達し、赤道付近では降水量が多くなります。 この赤道付近の低気圧地帯を熱帯収束帯(赤道低圧帯)といいます。 季節によって太陽が真上に来る位置が異なる(北回帰線と南回帰線の間を往復する)ので、熱帯収束帯の位置は季節によって変わります。 日本の夏至(6月)には太陽は北回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から北半球側に広がります。 一方、日本の冬至(12月)には太陽は南回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から南半球側に広がります。 緯度30°付近では下降気流が発生するため、上空の水蒸気が地表に降りて雲がなくなります。 そのため、緯度30°付近では高気圧が発達し、降水量が少なくなります。 この緯度30°付近の高気圧地帯を亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)といいます。 亜熱帯高圧帯も、熱帯収束帯の季節変動に合わせて6月には北側に移動し、12月には南側に移動します。 赤道から少し離れた低緯度地域では、亜熱帯高圧帯の影響下に入り雨が少ない乾季と赤道低圧帯の影響下に入り雨が多い雨季という2つの季節がつくられます。 極循環 北極や南極周辺は地球上で最も太陽からうけるエネルギーが小さいため、気温が低いため下降気流が発生します。 北極・南極などの極地で地表に降りた空気は、地表を低緯度側へ動いていきます。 緯度60°付近の地表では、極地や亜熱帯高圧帯(緯度30°付近)から地表を動いてきた空気が集まり、上昇気流が発生します。 緯度60°付近で上空に上がってきた大気は、極地へ向かって上空を移動していきます。 このような高緯度帯での大気の循環を極循環といいます。 極循環では、上空の大気は緯度60°付近から極地へ向かって流れ、地表では極地から緯度60°付近へ向かって風が吹きます。 極地では下降気流が発生するのに加え、低温で飽和水蒸気量が少ないため、北極や南極周辺は乾燥地帯となっています。 この極地の高気圧地帯を極高圧帯といいます。 一方、緯度60°付近では上昇気流が発生するため低気圧が発達し、雲や降水が増えます。 この緯度60°付近の低気圧地帯を亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)といいます。 フェレル循環 ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをフェレル循環といいます。 ハドレー循環によって緯度30°付近に発生した下降気流によって、地表では緯度30°から高緯度側に空気の流れができます。 この空気が緯度60°付近で極循環によって極地から流れてきた空気とぶつかり、緯度60°付近で上昇気流によって上空へ上がっていきます。 緯度60°付近の上空の大気は、上昇気流に押されて低緯度側へ流れていき、ハドレー循環によって赤道から流れてきた大気と緯度30°付近でぶつかり、地表へ降りていきます。 このようにフェレル循環はハドレー循環と極循環によってつくられた見かけ上の循環です。
大規模な大気の循環をなにといいますか。
大規模な大気の循環を大気大循環といいます。
JCRRAG_011780
地理
大気大循環(ハドレー循環・極循環・フェレル循環) 地球を取り巻く大気は、地球の自転や太陽光のエネルギーによって循環しています。 ここでは、地球の大規模な大気の循環について解説します。 大気大循環 地球の自転や気温差の影響で、大気は地球規模で一定方向に移動しながら循環します。 このような大規模な大気の循環を大気大循環といいます。 大気が一定方向に動いて循環することで、恒常風(こうじょうふう)とよばれる年間通して同じ方向に吹く風が生まれます。 このような大気の循環は、低緯度地域と高緯度地域の熱交換の役割を果たすため、低緯度地域が暑くなりすぎたり、高緯度地域が寒くなりすぎるのを防いでいます。 ハドレー循環 太陽光のエネルギーを最もたくさんうけるのは太陽が真上にある赤道です。 そのため赤道付近の地表の空気は周囲よりも温かくなり、上昇気流が発生します。 赤道付近で上昇した大気は上空を南北に移動しながら冷却され、緯度30°付近で下降気流が発生して地表に降ります。 緯度30℃付近で地表に降りた空気は、赤道に向かって地表を動いていきます。 このような低緯度帯での大気の循環をハドレー循環といいます。 ハドレー循環では、上空の大気は赤道から緯度30°付近に流れ、地表では緯度30°から赤道へ向かって風が吹きます。 赤道付近は上昇気流が発生するため、海の水蒸気を上空に運んで雲が発生します。 このため、赤道付近には低気圧が発達し、赤道付近では降水量が多くなります。 この赤道付近の低気圧地帯を熱帯収束帯(赤道低圧帯)といいます。 季節によって太陽が真上に来る位置が異なる(北回帰線と南回帰線の間を往復する)ので、熱帯収束帯の位置は季節によって変わります。 日本の夏至(6月)には太陽は北回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から北半球側に広がります。 一方、日本の冬至(12月)には太陽は南回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から南半球側に広がります。 緯度30°付近では下降気流が発生するため、上空の水蒸気が地表に降りて雲がなくなります。 そのため、緯度30°付近では高気圧が発達し、降水量が少なくなります。 この緯度30°付近の高気圧地帯を亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)といいます。 亜熱帯高圧帯も、熱帯収束帯の季節変動に合わせて6月には北側に移動し、12月には南側に移動します。 赤道から少し離れた低緯度地域では、亜熱帯高圧帯の影響下に入り雨が少ない乾季と赤道低圧帯の影響下に入り雨が多い雨季という2つの季節がつくられます。 極循環 北極や南極周辺は地球上で最も太陽からうけるエネルギーが小さいため、気温が低いため下降気流が発生します。 北極・南極などの極地で地表に降りた空気は、地表を低緯度側へ動いていきます。 緯度60°付近の地表では、極地や亜熱帯高圧帯(緯度30°付近)から地表を動いてきた空気が集まり、上昇気流が発生します。 緯度60°付近で上空に上がってきた大気は、極地へ向かって上空を移動していきます。 このような高緯度帯での大気の循環を極循環といいます。 極循環では、上空の大気は緯度60°付近から極地へ向かって流れ、地表では極地から緯度60°付近へ向かって風が吹きます。 極地では下降気流が発生するのに加え、低温で飽和水蒸気量が少ないため、北極や南極周辺は乾燥地帯となっています。 この極地の高気圧地帯を極高圧帯といいます。 一方、緯度60°付近では上昇気流が発生するため低気圧が発達し、雲や降水が増えます。 この緯度60°付近の低気圧地帯を亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)といいます。 フェレル循環 ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをフェレル循環といいます。 ハドレー循環によって緯度30°付近に発生した下降気流によって、地表では緯度30°から高緯度側に空気の流れができます。 この空気が緯度60°付近で極循環によって極地から流れてきた空気とぶつかり、緯度60°付近で上昇気流によって上空へ上がっていきます。 緯度60°付近の上空の大気は、上昇気流に押されて低緯度側へ流れていき、ハドレー循環によって赤道から流れてきた大気と緯度30°付近でぶつかり、地表へ降りていきます。 このようにフェレル循環はハドレー循環と極循環によってつくられた見かけ上の循環です。
大気が一定方向に動いて循環することで、なにとよばれる風が生まれますか。
大気が一定方向に動いて循環することで、恒常風とよばれる年間通して同じ方向に吹く風が生まれます。
JCRRAG_011781
地理
大気大循環(ハドレー循環・極循環・フェレル循環) 地球を取り巻く大気は、地球の自転や太陽光のエネルギーによって循環しています。 ここでは、地球の大規模な大気の循環について解説します。 大気大循環 地球の自転や気温差の影響で、大気は地球規模で一定方向に移動しながら循環します。 このような大規模な大気の循環を大気大循環といいます。 大気が一定方向に動いて循環することで、恒常風(こうじょうふう)とよばれる年間通して同じ方向に吹く風が生まれます。 このような大気の循環は、低緯度地域と高緯度地域の熱交換の役割を果たすため、低緯度地域が暑くなりすぎたり、高緯度地域が寒くなりすぎるのを防いでいます。 ハドレー循環 太陽光のエネルギーを最もたくさんうけるのは太陽が真上にある赤道です。 そのため赤道付近の地表の空気は周囲よりも温かくなり、上昇気流が発生します。 赤道付近で上昇した大気は上空を南北に移動しながら冷却され、緯度30°付近で下降気流が発生して地表に降ります。 緯度30℃付近で地表に降りた空気は、赤道に向かって地表を動いていきます。 このような低緯度帯での大気の循環をハドレー循環といいます。 ハドレー循環では、上空の大気は赤道から緯度30°付近に流れ、地表では緯度30°から赤道へ向かって風が吹きます。 赤道付近は上昇気流が発生するため、海の水蒸気を上空に運んで雲が発生します。 このため、赤道付近には低気圧が発達し、赤道付近では降水量が多くなります。 この赤道付近の低気圧地帯を熱帯収束帯(赤道低圧帯)といいます。 季節によって太陽が真上に来る位置が異なる(北回帰線と南回帰線の間を往復する)ので、熱帯収束帯の位置は季節によって変わります。 日本の夏至(6月)には太陽は北回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から北半球側に広がります。 一方、日本の冬至(12月)には太陽は南回帰線上にくるため、熱帯収束帯は赤道付近から南半球側に広がります。 緯度30°付近では下降気流が発生するため、上空の水蒸気が地表に降りて雲がなくなります。 そのため、緯度30°付近では高気圧が発達し、降水量が少なくなります。 この緯度30°付近の高気圧地帯を亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)といいます。 亜熱帯高圧帯も、熱帯収束帯の季節変動に合わせて6月には北側に移動し、12月には南側に移動します。 赤道から少し離れた低緯度地域では、亜熱帯高圧帯の影響下に入り雨が少ない乾季と赤道低圧帯の影響下に入り雨が多い雨季という2つの季節がつくられます。 極循環 北極や南極周辺は地球上で最も太陽からうけるエネルギーが小さいため、気温が低いため下降気流が発生します。 北極・南極などの極地で地表に降りた空気は、地表を低緯度側へ動いていきます。 緯度60°付近の地表では、極地や亜熱帯高圧帯(緯度30°付近)から地表を動いてきた空気が集まり、上昇気流が発生します。 緯度60°付近で上空に上がってきた大気は、極地へ向かって上空を移動していきます。 このような高緯度帯での大気の循環を極循環といいます。 極循環では、上空の大気は緯度60°付近から極地へ向かって流れ、地表では極地から緯度60°付近へ向かって風が吹きます。 極地では下降気流が発生するのに加え、低温で飽和水蒸気量が少ないため、北極や南極周辺は乾燥地帯となっています。 この極地の高気圧地帯を極高圧帯といいます。 一方、緯度60°付近では上昇気流が発生するため低気圧が発達し、雲や降水が増えます。 この緯度60°付近の低気圧地帯を亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)といいます。 フェレル循環 ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをフェレル循環といいます。 ハドレー循環によって緯度30°付近に発生した下降気流によって、地表では緯度30°から高緯度側に空気の流れができます。 この空気が緯度60°付近で極循環によって極地から流れてきた空気とぶつかり、緯度60°付近で上昇気流によって上空へ上がっていきます。 緯度60°付近の上空の大気は、上昇気流に押されて低緯度側へ流れていき、ハドレー循環によって赤道から流れてきた大気と緯度30°付近でぶつかり、地表へ降りていきます。 このようにフェレル循環はハドレー循環と極循環によってつくられた見かけ上の循環です。
ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをなにといいますか。
ハドレー循環と極循環による大気の流れによって、緯度30°付近から60°付近にかけて発生する大気の流れをフェレル循環といいます。
JCRRAG_011782
地理
戦後の輸入木材の増加と国産材消費の低迷 第2次世界大戦の敗戦により、国土は荒廃し、森林も多くが禿げ山となりました。戦後の復興は、住宅の再建をはじめとする都市復興のために、まず木材の供給量を増やすことが求められました。そこで始められたのが、国有林の整備と植林の拡大です。さらに、海外から木材を輸入することで、日本の経済成長を支えてきました。しかしその反面、国内の林業が低迷するという事態にも陥っています。いま、日本の人工林は、木材として充実した伐採期を迎えています。これらを利用することは、森林が吸収した炭素を木材として蓄積することにつながり、さらに新しい造林で、温室効果ガスの吸収量をふやすことにもつながります。 木材利用が温暖化防止に貢献するメカニズム 木を伐ることは、いわば森林の減少であり、自然破壊につながるという考え方もあります。しかし、ここで注意が必要なことは、多様性の保全や多面的機能を維持するための天然林や混交林、保全林と、木材としての利用を目的とした人工林との役割のちがいです。木材利用を目的とした人工林の木材を適正に利用することは、温室効果ガスの効率的な蓄積につながります。木材の重量の約50%は炭素です。樹木が吸収した二酸化炭素は、木材という形で蓄積されています。すなわち木材製品を暮らしの中に増やし、それをできるだけ長く利用し続けることで、より多くの炭素を蓄積し続けることができます。 国産木材の利用でカーボンニュートラルへ いま世界では、各国がそれぞれに排出削減目標をもって、地球温暖化防止に取り組んでいます。日本では、2050年へ向けての炭素排出量ゼロを目標として掲げています。この場合の「排出量ゼロ」とは、国内の森林による二酸化炭素の吸収と、経済活動によって排出される二酸化炭素の収支が0になるということを意味します。国産の木材を利用することは、炭素の蓄積量を増やすと同時に国内の森林の活力を高めることにもつながります。なお、国際ルールでは輸入材は炭素蓄積の算定対象となりません。
第2次世界大戦の敗戦により、国土はどうなりましたか。
第2次世界大戦の敗戦により、国土は荒廃し、森林も多くが禿げ山となりました。
JCRRAG_011783
地理
戦後の輸入木材の増加と国産材消費の低迷 第2次世界大戦の敗戦により、国土は荒廃し、森林も多くが禿げ山となりました。戦後の復興は、住宅の再建をはじめとする都市復興のために、まず木材の供給量を増やすことが求められました。そこで始められたのが、国有林の整備と植林の拡大です。さらに、海外から木材を輸入することで、日本の経済成長を支えてきました。しかしその反面、国内の林業が低迷するという事態にも陥っています。いま、日本の人工林は、木材として充実した伐採期を迎えています。これらを利用することは、森林が吸収した炭素を木材として蓄積することにつながり、さらに新しい造林で、温室効果ガスの吸収量をふやすことにもつながります。 木材利用が温暖化防止に貢献するメカニズム 木を伐ることは、いわば森林の減少であり、自然破壊につながるという考え方もあります。しかし、ここで注意が必要なことは、多様性の保全や多面的機能を維持するための天然林や混交林、保全林と、木材としての利用を目的とした人工林との役割のちがいです。木材利用を目的とした人工林の木材を適正に利用することは、温室効果ガスの効率的な蓄積につながります。木材の重量の約50%は炭素です。樹木が吸収した二酸化炭素は、木材という形で蓄積されています。すなわち木材製品を暮らしの中に増やし、それをできるだけ長く利用し続けることで、より多くの炭素を蓄積し続けることができます。 国産木材の利用でカーボンニュートラルへ いま世界では、各国がそれぞれに排出削減目標をもって、地球温暖化防止に取り組んでいます。日本では、2050年へ向けての炭素排出量ゼロを目標として掲げています。この場合の「排出量ゼロ」とは、国内の森林による二酸化炭素の吸収と、経済活動によって排出される二酸化炭素の収支が0になるということを意味します。国産の木材を利用することは、炭素の蓄積量を増やすと同時に国内の森林の活力を高めることにもつながります。なお、国際ルールでは輸入材は炭素蓄積の算定対象となりません。
木を伐ることは、なににつながるという考え方がありますか。
木を伐ることは、いわば森林の減少であり、自然破壊につながるという考え方もあります。
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地理
戦後の輸入木材の増加と国産材消費の低迷 第2次世界大戦の敗戦により、国土は荒廃し、森林も多くが禿げ山となりました。戦後の復興は、住宅の再建をはじめとする都市復興のために、まず木材の供給量を増やすことが求められました。そこで始められたのが、国有林の整備と植林の拡大です。さらに、海外から木材を輸入することで、日本の経済成長を支えてきました。しかしその反面、国内の林業が低迷するという事態にも陥っています。いま、日本の人工林は、木材として充実した伐採期を迎えています。これらを利用することは、森林が吸収した炭素を木材として蓄積することにつながり、さらに新しい造林で、温室効果ガスの吸収量をふやすことにもつながります。 木材利用が温暖化防止に貢献するメカニズム 木を伐ることは、いわば森林の減少であり、自然破壊につながるという考え方もあります。しかし、ここで注意が必要なことは、多様性の保全や多面的機能を維持するための天然林や混交林、保全林と、木材としての利用を目的とした人工林との役割のちがいです。木材利用を目的とした人工林の木材を適正に利用することは、温室効果ガスの効率的な蓄積につながります。木材の重量の約50%は炭素です。樹木が吸収した二酸化炭素は、木材という形で蓄積されています。すなわち木材製品を暮らしの中に増やし、それをできるだけ長く利用し続けることで、より多くの炭素を蓄積し続けることができます。 国産木材の利用でカーボンニュートラルへ いま世界では、各国がそれぞれに排出削減目標をもって、地球温暖化防止に取り組んでいます。日本では、2050年へ向けての炭素排出量ゼロを目標として掲げています。この場合の「排出量ゼロ」とは、国内の森林による二酸化炭素の吸収と、経済活動によって排出される二酸化炭素の収支が0になるということを意味します。国産の木材を利用することは、炭素の蓄積量を増やすと同時に国内の森林の活力を高めることにもつながります。なお、国際ルールでは輸入材は炭素蓄積の算定対象となりません。
世界では、どのように地球温暖化防止に取り組んでいますか。
世界では、各国がそれぞれに排出削減目標をもって、地球温暖化防止に取り組んでいます。
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地理
森林が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄積する量と、森林を伐採して木材製品として蓄積される量、そして、それらが焼却されることで排出される二酸化炭素の量を正確に算定していくためには、算定方法のルールを決めなくてはなりません。どのような考え方で算定しているのでしょうか? HWPの増減を炭素蓄積量として計上する 森林から伐採・搬出されて、木材製品となったものをHWP(Harvested Wood Products:伐採木材製品)といいます。HWPには、国内で森林経営を行っている育成林から生産された「製材」「木質パネル」「紙」などが含まれます。京都議定書の第1約束期間では、森林から伐採・搬出された時点で、炭素が排出されたとされ、その炭素量を計上しなくてはなりませんでした。そのため木材としての利用をいくら行っても、カーボンニュートラルへの貢献とは認められませんでした。 HWPによる炭素蓄積量を増やす HWPが住宅資材や家具、紙などとして利用されている間は、炭素は木材中に固定されています。そして、一定期間が経つと廃棄されることになりますが、最終的には焼却したり、腐朽などによって分解され、木材中の炭素は二酸化炭素などの温室効果ガスとして排出されることになります。そこで、京都議定書の第2約束期間以降(2013年〜)では、国内で生産された木材を材料としたHWPは、森林吸収源として算定できるようになりました。国産材による住宅資材などの使用量を増やして、それらをより長期間利用し続けること、つまり、HWPによる炭素蓄積量が増加することは、地球温暖化の緩和への貢献とみなすことができるというわけです。木材は他の住宅資材と比べると、製造時の炭素の排出量も少なく、環境負荷も小さい資材です。木材や木質材料を利用した製品をより多く使うことは、地球温暖化対策の大事な一翼を担う行動といえます。 利用促進へ向けて新しい技術の開発の必要性 とはいえ、温暖化対策として実効的なものとするためには、カーボンニュートラルの実現までHWPによる炭素蓄積量を増やす必要があります。つまり、廃棄されるHWPの量よりも、新たに利用するHWPの量のほうが多くなくてはなりません。林業を健全化して、国産の木材の利用を促進するためには、新しい時代に適合した木質材料、すなわち大型木造建築物が建設できるような耐火性、堅牢性、強度などを持つ木質材料を開発していく必要があります。
森林が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄積する量と、森林を伐採して木材製品として蓄積される量、そして、それらが焼却されることで排出される二酸化炭素の量を正確に算定していくためには、なにを決めなくてはならないですか。
森林が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄積する量と、森林を伐採して木材製品として蓄積される量、そして、それらが焼却されることで排出される二酸化炭素の量を正確に算定していくためには、算定方法のルールを決めなくてはなりません。
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地理
森林が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄積する量と、森林を伐採して木材製品として蓄積される量、そして、それらが焼却されることで排出される二酸化炭素の量を正確に算定していくためには、算定方法のルールを決めなくてはなりません。どのような考え方で算定しているのでしょうか? HWPの増減を炭素蓄積量として計上する 森林から伐採・搬出されて、木材製品となったものをHWP(Harvested Wood Products:伐採木材製品)といいます。HWPには、国内で森林経営を行っている育成林から生産された「製材」「木質パネル」「紙」などが含まれます。京都議定書の第1約束期間では、森林から伐採・搬出された時点で、炭素が排出されたとされ、その炭素量を計上しなくてはなりませんでした。そのため木材としての利用をいくら行っても、カーボンニュートラルへの貢献とは認められませんでした。 HWPによる炭素蓄積量を増やす HWPが住宅資材や家具、紙などとして利用されている間は、炭素は木材中に固定されています。そして、一定期間が経つと廃棄されることになりますが、最終的には焼却したり、腐朽などによって分解され、木材中の炭素は二酸化炭素などの温室効果ガスとして排出されることになります。そこで、京都議定書の第2約束期間以降(2013年〜)では、国内で生産された木材を材料としたHWPは、森林吸収源として算定できるようになりました。国産材による住宅資材などの使用量を増やして、それらをより長期間利用し続けること、つまり、HWPによる炭素蓄積量が増加することは、地球温暖化の緩和への貢献とみなすことができるというわけです。木材は他の住宅資材と比べると、製造時の炭素の排出量も少なく、環境負荷も小さい資材です。木材や木質材料を利用した製品をより多く使うことは、地球温暖化対策の大事な一翼を担う行動といえます。 利用促進へ向けて新しい技術の開発の必要性 とはいえ、温暖化対策として実効的なものとするためには、カーボンニュートラルの実現までHWPによる炭素蓄積量を増やす必要があります。つまり、廃棄されるHWPの量よりも、新たに利用するHWPの量のほうが多くなくてはなりません。林業を健全化して、国産の木材の利用を促進するためには、新しい時代に適合した木質材料、すなわち大型木造建築物が建設できるような耐火性、堅牢性、強度などを持つ木質材料を開発していく必要があります。
森林から伐採・搬出されて、木材製品となったものをなにといいますか。
森林から伐採・搬出されて、木材製品となったものをHWP(Harvested Wood Products:伐採木材製品)といいます。
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地理
森林が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄積する量と、森林を伐採して木材製品として蓄積される量、そして、それらが焼却されることで排出される二酸化炭素の量を正確に算定していくためには、算定方法のルールを決めなくてはなりません。どのような考え方で算定しているのでしょうか? HWPの増減を炭素蓄積量として計上する 森林から伐採・搬出されて、木材製品となったものをHWP(Harvested Wood Products:伐採木材製品)といいます。HWPには、国内で森林経営を行っている育成林から生産された「製材」「木質パネル」「紙」などが含まれます。京都議定書の第1約束期間では、森林から伐採・搬出された時点で、炭素が排出されたとされ、その炭素量を計上しなくてはなりませんでした。そのため木材としての利用をいくら行っても、カーボンニュートラルへの貢献とは認められませんでした。 HWPによる炭素蓄積量を増やす HWPが住宅資材や家具、紙などとして利用されている間は、炭素は木材中に固定されています。そして、一定期間が経つと廃棄されることになりますが、最終的には焼却したり、腐朽などによって分解され、木材中の炭素は二酸化炭素などの温室効果ガスとして排出されることになります。そこで、京都議定書の第2約束期間以降(2013年〜)では、国内で生産された木材を材料としたHWPは、森林吸収源として算定できるようになりました。国産材による住宅資材などの使用量を増やして、それらをより長期間利用し続けること、つまり、HWPによる炭素蓄積量が増加することは、地球温暖化の緩和への貢献とみなすことができるというわけです。木材は他の住宅資材と比べると、製造時の炭素の排出量も少なく、環境負荷も小さい資材です。木材や木質材料を利用した製品をより多く使うことは、地球温暖化対策の大事な一翼を担う行動といえます。 利用促進へ向けて新しい技術の開発の必要性 とはいえ、温暖化対策として実効的なものとするためには、カーボンニュートラルの実現までHWPによる炭素蓄積量を増やす必要があります。つまり、廃棄されるHWPの量よりも、新たに利用するHWPの量のほうが多くなくてはなりません。林業を健全化して、国産の木材の利用を促進するためには、新しい時代に適合した木質材料、すなわち大型木造建築物が建設できるような耐火性、堅牢性、強度などを持つ木質材料を開発していく必要があります。
HWPには、国内で森林経営を行っている育成林から生産されたなにが含まれますか。
HWPには、国内で森林経営を行っている育成林から生産された「製材」「木質パネル」「紙」などが含まれます。
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地理
HWP(伐採木材製品)の利用を促進するには、現代社会で建築材をはじめとする木材製品に求められているニーズにみあった製品の開発が求められます。木は生きものですから、木材は工業製品のように均質ではありません。そのデメリットを克服する技術がCLTなど新しい木質材料です。 新しい木質材料CLT(直交集成板) 伝統的な建築資材としての木材の利用では、伐採した木材を丸太のまま使ったり、丸太を板などに製材して利用してきました。しかし1本1本の木には個性や質的なばらつきがあります。そこで、木材を小さなあるいは薄い構成素材に調製して、それらを均質になるように貼りあわせることで板をつくる技術が開発されました。それが、単板(ベニヤ)を貼りあわせた合板や、ひき板(ラミナ)を貼りあわせた集成材などです。さらに、近年開発された木質材料が、ひき板(ラミナ)の繊維方向が直交するように貼りあわせたCLT(Cross Laminated Timber 直交集成板)と呼ばれる木質材料です。 CLTを使うメリット CLTは、1995年頃にオーストリアで開発され、いまではヨーロッパ各地で利用がはじまっています。CLTの特長は、木材の長所を保ちつつ、その短所を軽減したことにあります。木材の長所は、重さに比して強度が高いことにあります。しかし木材には、方向によって性能に差がでる異方性という短所もあります。CLTはひき板を貼りあわせることで異方性を緩和し、自由な寸法の部材を得ることができるようになりました。そしてなによりも木材を利用することで、炭素を固定して温暖化の緩和に貢献することができます。カスケード利用のしやすさや、廃棄物として自然に還ること、肌触りなどリラックス効果があることなども、木材の持つ大きな長所です。 木造でビルを建てることができる ヨーロッパではすでに、CLTを使った中層建築物が建てられています。CLTは、厚みのある大きな板であることから、建築物の構造材として使うことができます。低層住宅はもちろん、7階、10階建てといった中層住宅の建築も木造で可能というわけです。日本でもすでに、2013年にJAS規格が制定され、2016年にはCLT建築の技術基準も制定されました。今後は、国産材を使ったCLTをどれだけ利用できるか、注目されています。
HWP(伐採木材製品)の利用を促進するには、なにの開発が求められますか。
HWP(伐採木材製品)の利用を促進するには、現代社会で建築材をはじめとする木材製品に求められているニーズにみあった製品の開発が求められます。
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地理
HWP(伐採木材製品)の利用を促進するには、現代社会で建築材をはじめとする木材製品に求められているニーズにみあった製品の開発が求められます。木は生きものですから、木材は工業製品のように均質ではありません。そのデメリットを克服する技術がCLTなど新しい木質材料です。 新しい木質材料CLT(直交集成板) 伝統的な建築資材としての木材の利用では、伐採した木材を丸太のまま使ったり、丸太を板などに製材して利用してきました。しかし1本1本の木には個性や質的なばらつきがあります。そこで、木材を小さなあるいは薄い構成素材に調製して、それらを均質になるように貼りあわせることで板をつくる技術が開発されました。それが、単板(ベニヤ)を貼りあわせた合板や、ひき板(ラミナ)を貼りあわせた集成材などです。さらに、近年開発された木質材料が、ひき板(ラミナ)の繊維方向が直交するように貼りあわせたCLT(Cross Laminated Timber 直交集成板)と呼ばれる木質材料です。 CLTを使うメリット CLTは、1995年頃にオーストリアで開発され、いまではヨーロッパ各地で利用がはじまっています。CLTの特長は、木材の長所を保ちつつ、その短所を軽減したことにあります。木材の長所は、重さに比して強度が高いことにあります。しかし木材には、方向によって性能に差がでる異方性という短所もあります。CLTはひき板を貼りあわせることで異方性を緩和し、自由な寸法の部材を得ることができるようになりました。そしてなによりも木材を利用することで、炭素を固定して温暖化の緩和に貢献することができます。カスケード利用のしやすさや、廃棄物として自然に還ること、肌触りなどリラックス効果があることなども、木材の持つ大きな長所です。 木造でビルを建てることができる ヨーロッパではすでに、CLTを使った中層建築物が建てられています。CLTは、厚みのある大きな板であることから、建築物の構造材として使うことができます。低層住宅はもちろん、7階、10階建てといった中層住宅の建築も木造で可能というわけです。日本でもすでに、2013年にJAS規格が制定され、2016年にはCLT建築の技術基準も制定されました。今後は、国産材を使ったCLTをどれだけ利用できるか、注目されています。
CLTは、いつどこで開発されましたか。
CLTは、1995年頃にオーストリアで開発され、いまではヨーロッパ各地で利用がはじまっています。
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地理
HWP(伐採木材製品)の利用を促進するには、現代社会で建築材をはじめとする木材製品に求められているニーズにみあった製品の開発が求められます。木は生きものですから、木材は工業製品のように均質ではありません。そのデメリットを克服する技術がCLTなど新しい木質材料です。 新しい木質材料CLT(直交集成板) 伝統的な建築資材としての木材の利用では、伐採した木材を丸太のまま使ったり、丸太を板などに製材して利用してきました。しかし1本1本の木には個性や質的なばらつきがあります。そこで、木材を小さなあるいは薄い構成素材に調製して、それらを均質になるように貼りあわせることで板をつくる技術が開発されました。それが、単板(ベニヤ)を貼りあわせた合板や、ひき板(ラミナ)を貼りあわせた集成材などです。さらに、近年開発された木質材料が、ひき板(ラミナ)の繊維方向が直交するように貼りあわせたCLT(Cross Laminated Timber 直交集成板)と呼ばれる木質材料です。 CLTを使うメリット CLTは、1995年頃にオーストリアで開発され、いまではヨーロッパ各地で利用がはじまっています。CLTの特長は、木材の長所を保ちつつ、その短所を軽減したことにあります。木材の長所は、重さに比して強度が高いことにあります。しかし木材には、方向によって性能に差がでる異方性という短所もあります。CLTはひき板を貼りあわせることで異方性を緩和し、自由な寸法の部材を得ることができるようになりました。そしてなによりも木材を利用することで、炭素を固定して温暖化の緩和に貢献することができます。カスケード利用のしやすさや、廃棄物として自然に還ること、肌触りなどリラックス効果があることなども、木材の持つ大きな長所です。 木造でビルを建てることができる ヨーロッパではすでに、CLTを使った中層建築物が建てられています。CLTは、厚みのある大きな板であることから、建築物の構造材として使うことができます。低層住宅はもちろん、7階、10階建てといった中層住宅の建築も木造で可能というわけです。日本でもすでに、2013年にJAS規格が制定され、2016年にはCLT建築の技術基準も制定されました。今後は、国産材を使ったCLTをどれだけ利用できるか、注目されています。
木材には、どのような短所がありますか。
木材には、方向によって性能に差がでる異方性という短所もあります。
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地理
日本は「木の国」ともいわれ、木造こそが建築の本流でした。現代では、鉄とコンクリート、内装にプラスチックも多用されるようになり、木はみえない場所へ追いやられているようです。しかし、環境への配慮なしには生きられないこれからの時代、木造・木質化は必須の課題ともいえます。 それぞれの素材ならではの利用 人類は、産業革命以降、エネルギーの多くを化石燃料に依存し、鉄とコンクリートとプラスチックによって、現代の繁栄を実現させてきました。しかし、人類が生き続けるために不可欠である地球環境が破壊されてしまうようなさまざまな問題を突きつけられていることも事実です。つぎの時代を生きる若い世代に快適な地球環境を受け継ぐためには、いまから、きちんとした対策をとらなくては間に合わなくなります。もちろん、鉄には鉄の、コンクリートにはコンクリートの、そしてプラスチックにはプラスチックの役割があります。それらの資材なしに現代文明は成り立たないでしょう。とはいえ、それらを安易に使うことなく、必要な場所に必要な分量で、適材適所に管理して使うことが大切なのではないでしょうか。 木造・木質化した暮らしが快適さを生む 森林総合研究所の研究によると、森林浴によって心がリラックスしたり、木材の香りをかいだり、手足で木に触れることによって、生理的なリラックス効果を期待できることがわかっています。CLTが普及することで木造のビルが増え、また内装を木質化することで、都市が森ひとつ分に匹敵するくらいの炭素の固定能力を持つようになるでしょう。さらに、都市にビオトープのつながりを配置することで、自然と共生した都市をめざすことも不可能ではありません。未来世代へ向けて、カーボンニュートラルを実現し、快適な都市、快適な地球環境を残すことは、いまを生きる私たち現代世代の義務ともいえます。 都市に炭素を固定する 世界ではいま、木造高層ビルが建築界のひとつのブームになりつつあります。2019年にノルウェーに世界一高い18階建ての木造ビルが完成しました。アメリカやオーストラリアでも、木造高層ビルがつぎつぎに計画されています。木造ビルの建築構想は、日本でも数社の大手建設会社によって計画されています。さらにCLTを超えるマスティンバーなどの素材も開発され、つぎの木造ビルの時代の幕開けを迎えています。
日本の建築はなにが本流でしたか。
日本は「木の国」ともいわれ、木造こそが建築の本流でした。
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地理
日本は「木の国」ともいわれ、木造こそが建築の本流でした。現代では、鉄とコンクリート、内装にプラスチックも多用されるようになり、木はみえない場所へ追いやられているようです。しかし、環境への配慮なしには生きられないこれからの時代、木造・木質化は必須の課題ともいえます。 それぞれの素材ならではの利用 人類は、産業革命以降、エネルギーの多くを化石燃料に依存し、鉄とコンクリートとプラスチックによって、現代の繁栄を実現させてきました。しかし、人類が生き続けるために不可欠である地球環境が破壊されてしまうようなさまざまな問題を突きつけられていることも事実です。つぎの時代を生きる若い世代に快適な地球環境を受け継ぐためには、いまから、きちんとした対策をとらなくては間に合わなくなります。もちろん、鉄には鉄の、コンクリートにはコンクリートの、そしてプラスチックにはプラスチックの役割があります。それらの資材なしに現代文明は成り立たないでしょう。とはいえ、それらを安易に使うことなく、必要な場所に必要な分量で、適材適所に管理して使うことが大切なのではないでしょうか。 木造・木質化した暮らしが快適さを生む 森林総合研究所の研究によると、森林浴によって心がリラックスしたり、木材の香りをかいだり、手足で木に触れることによって、生理的なリラックス効果を期待できることがわかっています。CLTが普及することで木造のビルが増え、また内装を木質化することで、都市が森ひとつ分に匹敵するくらいの炭素の固定能力を持つようになるでしょう。さらに、都市にビオトープのつながりを配置することで、自然と共生した都市をめざすことも不可能ではありません。未来世代へ向けて、カーボンニュートラルを実現し、快適な都市、快適な地球環境を残すことは、いまを生きる私たち現代世代の義務ともいえます。 都市に炭素を固定する 世界ではいま、木造高層ビルが建築界のひとつのブームになりつつあります。2019年にノルウェーに世界一高い18階建ての木造ビルが完成しました。アメリカやオーストラリアでも、木造高層ビルがつぎつぎに計画されています。木造ビルの建築構想は、日本でも数社の大手建設会社によって計画されています。さらにCLTを超えるマスティンバーなどの素材も開発され、つぎの木造ビルの時代の幕開けを迎えています。
人類は、産業革命以降、どのように現代の繁栄を実現させてきましたか。
人類は、産業革命以降、エネルギーの多くを化石燃料に依存し、鉄とコンクリートとプラスチックによって、現代の繁栄を実現させてきました。
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地理
日本は「木の国」ともいわれ、木造こそが建築の本流でした。現代では、鉄とコンクリート、内装にプラスチックも多用されるようになり、木はみえない場所へ追いやられているようです。しかし、環境への配慮なしには生きられないこれからの時代、木造・木質化は必須の課題ともいえます。 それぞれの素材ならではの利用 人類は、産業革命以降、エネルギーの多くを化石燃料に依存し、鉄とコンクリートとプラスチックによって、現代の繁栄を実現させてきました。しかし、人類が生き続けるために不可欠である地球環境が破壊されてしまうようなさまざまな問題を突きつけられていることも事実です。つぎの時代を生きる若い世代に快適な地球環境を受け継ぐためには、いまから、きちんとした対策をとらなくては間に合わなくなります。もちろん、鉄には鉄の、コンクリートにはコンクリートの、そしてプラスチックにはプラスチックの役割があります。それらの資材なしに現代文明は成り立たないでしょう。とはいえ、それらを安易に使うことなく、必要な場所に必要な分量で、適材適所に管理して使うことが大切なのではないでしょうか。 木造・木質化した暮らしが快適さを生む 森林総合研究所の研究によると、森林浴によって心がリラックスしたり、木材の香りをかいだり、手足で木に触れることによって、生理的なリラックス効果を期待できることがわかっています。CLTが普及することで木造のビルが増え、また内装を木質化することで、都市が森ひとつ分に匹敵するくらいの炭素の固定能力を持つようになるでしょう。さらに、都市にビオトープのつながりを配置することで、自然と共生した都市をめざすことも不可能ではありません。未来世代へ向けて、カーボンニュートラルを実現し、快適な都市、快適な地球環境を残すことは、いまを生きる私たち現代世代の義務ともいえます。 都市に炭素を固定する 世界ではいま、木造高層ビルが建築界のひとつのブームになりつつあります。2019年にノルウェーに世界一高い18階建ての木造ビルが完成しました。アメリカやオーストラリアでも、木造高層ビルがつぎつぎに計画されています。木造ビルの建築構想は、日本でも数社の大手建設会社によって計画されています。さらにCLTを超えるマスティンバーなどの素材も開発され、つぎの木造ビルの時代の幕開けを迎えています。
森林総合研究所の研究でどのような効果を期待できることがわかっていますか。
森林総合研究所の研究によると、森林浴によって心がリラックスしたり、木材の香りをかいだり、手足で木に触れることによって、生理的なリラックス効果を期待できることがわかっています。
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地理
木質素材をさらに一歩進める形で研究されているのが、次世代素材として注目されるCNFや改質リグニンです。木材を加工成形するCLTなどとは異なり、木材の成分であるセルロースやリグニンといった成分を木材から取り出して利用することで新しい素材を生みだそうとしています。 木材から主成分をとりだして新しい素材をつくる 木材をつくっている主要成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという3つの高分子です。セルロースは木材の成分のおよそ50パーセントを占め、骨格として細胞壁を構成しています。ヘミセルロースは、セルロースとともに細胞壁を構成する成分で20〜30パーセントを占めています。リグニンは、いわば接着剤のような役割を果たす成分で、セルロースとヘミセルロースの分子をつなぎとめる役割を担っています。これらの成分は、樹種によってその量にちがいがあります。 セルロースをナノサイズに分解したCNF CNFは、セルロースナノファイバー(Cellulose nanofibers)の略です。木材の主成分であるセルロースをナノサイズ(100万分の1ミリの大きさ)にまで化学的、物理的に破砕・分解し、新しい木質新素材を生みだしました。ナノサイズの繊維を含んだ懸濁液を、用途によってさまざまに利用することができます。たとえば、塗料や繊維、地盤改良材などです。いうなれば、パルプの繊維をミクロサイズをさらに超えてナノサイズにまで小さくすることで、木質素材としての新たな地平を切り拓く新素材として期待されています。自然由来の素材ですから、合成樹脂とちがい、温室効果ガスの固定に寄与し、さらに環境汚染の心配もありません。 プラスチックの代替となる改質リグニン 木材の主成分にはセルロースのほかにリグニンがあります。しかし、リグニンは樹種によって性質が不安定であったり、とりだすと変質しやすいことから、素材として利用しにくいものでした。改質リグニンは、おもに国産のスギに含まれているリグニンの質を均質で安定したものとして改質してとりだすことで、新素材として使えるようにしたものです。たとえば、石油から作られることで温室効果ガスの増加につながるプラスチックの代替マテリアルとして、改質リグニンを使うことで、炭素の固定となり温暖化の抑制に貢献することができます。
木質素材をさらに一歩進める形で研究されている素材はなにですか。
木質素材をさらに一歩進める形で研究されているのが、次世代素材として注目されるCNFや改質リグニンです。
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地理
木質素材をさらに一歩進める形で研究されているのが、次世代素材として注目されるCNFや改質リグニンです。木材を加工成形するCLTなどとは異なり、木材の成分であるセルロースやリグニンといった成分を木材から取り出して利用することで新しい素材を生みだそうとしています。 木材から主成分をとりだして新しい素材をつくる 木材をつくっている主要成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという3つの高分子です。セルロースは木材の成分のおよそ50パーセントを占め、骨格として細胞壁を構成しています。ヘミセルロースは、セルロースとともに細胞壁を構成する成分で20〜30パーセントを占めています。リグニンは、いわば接着剤のような役割を果たす成分で、セルロースとヘミセルロースの分子をつなぎとめる役割を担っています。これらの成分は、樹種によってその量にちがいがあります。 セルロースをナノサイズに分解したCNF CNFは、セルロースナノファイバー(Cellulose nanofibers)の略です。木材の主成分であるセルロースをナノサイズ(100万分の1ミリの大きさ)にまで化学的、物理的に破砕・分解し、新しい木質新素材を生みだしました。ナノサイズの繊維を含んだ懸濁液を、用途によってさまざまに利用することができます。たとえば、塗料や繊維、地盤改良材などです。いうなれば、パルプの繊維をミクロサイズをさらに超えてナノサイズにまで小さくすることで、木質素材としての新たな地平を切り拓く新素材として期待されています。自然由来の素材ですから、合成樹脂とちがい、温室効果ガスの固定に寄与し、さらに環境汚染の心配もありません。 プラスチックの代替となる改質リグニン 木材の主成分にはセルロースのほかにリグニンがあります。しかし、リグニンは樹種によって性質が不安定であったり、とりだすと変質しやすいことから、素材として利用しにくいものでした。改質リグニンは、おもに国産のスギに含まれているリグニンの質を均質で安定したものとして改質してとりだすことで、新素材として使えるようにしたものです。たとえば、石油から作られることで温室効果ガスの増加につながるプラスチックの代替マテリアルとして、改質リグニンを使うことで、炭素の固定となり温暖化の抑制に貢献することができます。
木材をつくっている主要成分の3つは、なにですか。
木材をつくっている主要成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという3つの高分子です。
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地理
木質素材をさらに一歩進める形で研究されているのが、次世代素材として注目されるCNFや改質リグニンです。木材を加工成形するCLTなどとは異なり、木材の成分であるセルロースやリグニンといった成分を木材から取り出して利用することで新しい素材を生みだそうとしています。 木材から主成分をとりだして新しい素材をつくる 木材をつくっている主要成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという3つの高分子です。セルロースは木材の成分のおよそ50パーセントを占め、骨格として細胞壁を構成しています。ヘミセルロースは、セルロースとともに細胞壁を構成する成分で20〜30パーセントを占めています。リグニンは、いわば接着剤のような役割を果たす成分で、セルロースとヘミセルロースの分子をつなぎとめる役割を担っています。これらの成分は、樹種によってその量にちがいがあります。 セルロースをナノサイズに分解したCNF CNFは、セルロースナノファイバー(Cellulose nanofibers)の略です。木材の主成分であるセルロースをナノサイズ(100万分の1ミリの大きさ)にまで化学的、物理的に破砕・分解し、新しい木質新素材を生みだしました。ナノサイズの繊維を含んだ懸濁液を、用途によってさまざまに利用することができます。たとえば、塗料や繊維、地盤改良材などです。いうなれば、パルプの繊維をミクロサイズをさらに超えてナノサイズにまで小さくすることで、木質素材としての新たな地平を切り拓く新素材として期待されています。自然由来の素材ですから、合成樹脂とちがい、温室効果ガスの固定に寄与し、さらに環境汚染の心配もありません。 プラスチックの代替となる改質リグニン 木材の主成分にはセルロースのほかにリグニンがあります。しかし、リグニンは樹種によって性質が不安定であったり、とりだすと変質しやすいことから、素材として利用しにくいものでした。改質リグニンは、おもに国産のスギに含まれているリグニンの質を均質で安定したものとして改質してとりだすことで、新素材として使えるようにしたものです。たとえば、石油から作られることで温室効果ガスの増加につながるプラスチックの代替マテリアルとして、改質リグニンを使うことで、炭素の固定となり温暖化の抑制に貢献することができます。
CNFは、なんという言葉の略語ですか。
CNFは、セルロースナノファイバー(Cellulose nanofibers)の略です。
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地理
バイオマスという言葉をよく耳にします。生態学では、特定空間での生物の総量のことを指しますが、資源としての定義は、化石資源をのぞく再生可能な生物由来の有機物資源を意味しています。木材を主とする森林資源は、バイオマスの大きな柱となる資源です。 隠れた資源としてのバイオマス 利用しきれていない隠れた資源としてのバイオマスは、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」によると、つぎの3つに分類されています。①廃棄物系バイオマス(家畜ふん尿、下水汚泥、食品廃棄物など) ②未利用系バイオマス(農作物の非食用部、林地残材) ③資源作物(微細藻類など)。いうなれば、これまでは捨てられてきた廃棄物や未利用資源をどう活用するかということが求められています。廃棄物系のバイオマスは、焼却されたり、腐敗分解することで温室効果ガスの排出源となります。未利用系バイオマスは、堆肥などとして効果的に利用されたなら、カーボンニュートラルを担う重要な資源となります。また、微細藻類などは、バイオ燃料の生産において重要な役割を果たすものと注目されています。 森林バイオマスにはどのようなものがあるか? 広い意味では、森林に生えている樹木や草木の総体をバイオマスと考えることができます。木材は当然バイオマスのひとつですが、「バイオマス活用推進基本計画」では、森林資源の総体の中から木材などの有用資材をのぞいた林地残材などの未利用バイオマスを想定しています。これまでは、森林内に放置されたり、あるいは製材のときに廃棄されていた樹皮や枝葉といった残ざん渣さも、じょうずに活用することで、むだなく新しい資材や自然エネルギーとして利用することができるというのが、バイオマス資源活用のだいじな視点となっています。 木質バイオマス利用の現状と課題 具体的にみてみましょう。林業関係での木質バイオマスの発生量は、林地残材などがおよそ1000万トン、製材工場などの残材が500万トン、建設発生木材が550万トンとなっています。これらのうち、製材工場や建設現場からでる残材・廃材は、多くが製紙原料やバイオマス燃料、家畜の敷料や木質ボード原料などとして再利用されていますが、林地残材はほとんどが未利用で林地に残されたままです。化石燃料の代わりにこれらを使うことでカーボンニュートラルに貢献することができます。
木材を主とする森林資源は、なにの柱になる資源ですか。
木材を主とする森林資源は、バイオマスの大きな柱となる資源です。
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地理
バイオマスという言葉をよく耳にします。生態学では、特定空間での生物の総量のことを指しますが、資源としての定義は、化石資源をのぞく再生可能な生物由来の有機物資源を意味しています。木材を主とする森林資源は、バイオマスの大きな柱となる資源です。 隠れた資源としてのバイオマス 利用しきれていない隠れた資源としてのバイオマスは、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」によると、つぎの3つに分類されています。①廃棄物系バイオマス(家畜ふん尿、下水汚泥、食品廃棄物など) ②未利用系バイオマス(農作物の非食用部、林地残材) ③資源作物(微細藻類など)。いうなれば、これまでは捨てられてきた廃棄物や未利用資源をどう活用するかということが求められています。廃棄物系のバイオマスは、焼却されたり、腐敗分解することで温室効果ガスの排出源となります。未利用系バイオマスは、堆肥などとして効果的に利用されたなら、カーボンニュートラルを担う重要な資源となります。また、微細藻類などは、バイオ燃料の生産において重要な役割を果たすものと注目されています。 森林バイオマスにはどのようなものがあるか? 広い意味では、森林に生えている樹木や草木の総体をバイオマスと考えることができます。木材は当然バイオマスのひとつですが、「バイオマス活用推進基本計画」では、森林資源の総体の中から木材などの有用資材をのぞいた林地残材などの未利用バイオマスを想定しています。これまでは、森林内に放置されたり、あるいは製材のときに廃棄されていた樹皮や枝葉といった残ざん渣さも、じょうずに活用することで、むだなく新しい資材や自然エネルギーとして利用することができるというのが、バイオマス資源活用のだいじな視点となっています。 木質バイオマス利用の現状と課題 具体的にみてみましょう。林業関係での木質バイオマスの発生量は、林地残材などがおよそ1000万トン、製材工場などの残材が500万トン、建設発生木材が550万トンとなっています。これらのうち、製材工場や建設現場からでる残材・廃材は、多くが製紙原料やバイオマス燃料、家畜の敷料や木質ボード原料などとして再利用されていますが、林地残材はほとんどが未利用で林地に残されたままです。化石燃料の代わりにこれらを使うことでカーボンニュートラルに貢献することができます。
利用しきれていない隠れた資源としてのバイオマスは、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」で何個に分類していますか。
利用しきれていない隠れた資源としてのバイオマスは、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」によると、つぎの3つに分類されています。
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地理
バイオマスという言葉をよく耳にします。生態学では、特定空間での生物の総量のことを指しますが、資源としての定義は、化石資源をのぞく再生可能な生物由来の有機物資源を意味しています。木材を主とする森林資源は、バイオマスの大きな柱となる資源です。 隠れた資源としてのバイオマス 利用しきれていない隠れた資源としてのバイオマスは、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」によると、つぎの3つに分類されています。①廃棄物系バイオマス(家畜ふん尿、下水汚泥、食品廃棄物など) ②未利用系バイオマス(農作物の非食用部、林地残材) ③資源作物(微細藻類など)。いうなれば、これまでは捨てられてきた廃棄物や未利用資源をどう活用するかということが求められています。廃棄物系のバイオマスは、焼却されたり、腐敗分解することで温室効果ガスの排出源となります。未利用系バイオマスは、堆肥などとして効果的に利用されたなら、カーボンニュートラルを担う重要な資源となります。また、微細藻類などは、バイオ燃料の生産において重要な役割を果たすものと注目されています。 森林バイオマスにはどのようなものがあるか? 広い意味では、森林に生えている樹木や草木の総体をバイオマスと考えることができます。木材は当然バイオマスのひとつですが、「バイオマス活用推進基本計画」では、森林資源の総体の中から木材などの有用資材をのぞいた林地残材などの未利用バイオマスを想定しています。これまでは、森林内に放置されたり、あるいは製材のときに廃棄されていた樹皮や枝葉といった残ざん渣さも、じょうずに活用することで、むだなく新しい資材や自然エネルギーとして利用することができるというのが、バイオマス資源活用のだいじな視点となっています。 木質バイオマス利用の現状と課題 具体的にみてみましょう。林業関係での木質バイオマスの発生量は、林地残材などがおよそ1000万トン、製材工場などの残材が500万トン、建設発生木材が550万トンとなっています。これらのうち、製材工場や建設現場からでる残材・廃材は、多くが製紙原料やバイオマス燃料、家畜の敷料や木質ボード原料などとして再利用されていますが、林地残材はほとんどが未利用で林地に残されたままです。化石燃料の代わりにこれらを使うことでカーボンニュートラルに貢献することができます。
林業関係での木質バイオマスの発生量は、どのくらいありますか。
林業関係での木質バイオマスの発生量は、林地残材などがおよそ1000万トン、製材工場などの残材が500万トン、建設発生木材が550万トンとなっています。
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地理
木材の資源としての長所のひとつに、多段階的にさまざまな用途に有効活用できることがあります。こうした利用法をカスケード利用といいます。カスケードとは、いくつかの段が連なってつぎつぎと水が落ちていく滝のことをいいます。どのような利用法でしょうか。 大きな木材で利用後に小さな木材として利用する 木は生きものです。当然、伐採した木の材質は、どんな苗から育ったかや、産地での育て方、育った森のある山の条件や森林内での環境などによって、さまざまに変わります。伐採した丸太は製材用のA材、合板用のB材、製紙原料用のC材、燃料用のD材といった具合にランク付けされて造材され、利用されています。A材を造材したときの端材や建築用に利用したあとの廃材、合板をつくるときにでるB材の剝き芯(ベニヤ単板を剝きとったあとの芯)などは、木質ボード工場やチップ工場で使われます。最終的にバイオマス燃料としてエネルギーをとりだし、燃焼した材から二酸化炭素などが大気中へともどるようなカスケード利用をすることが木材は可能です。このように段階的に活用することで、長期間木材というマテリアルの中に炭素を固定しておくことができるのです。 木材資源ならではの段階的利用法 くり返し別の用途で利用することで長期間、炭素を木材として固定しておくことができる点が、温暖化対策という面からみたときに、カスケード利用の大きなメリットです。木材は、ほかのマテリアルと比べた場合でも、金属やプラスチックとちがってリユース・リサイクルにかかるエネルギーが少なくて済みます。カスケード利用において大事なことは、できるだけ長い年月を木材というマテリアルのママで利用し続ける点にあります。最終的には燃焼あるいは腐敗分解などによって、炭素を大気中に排出しますが、カーボンニュートラルな循環として排出されます。 持続可能な循環社会に必要なコンセプト あらゆる資材を「もったいない精神」で無駄なく使うことは、現代の大量生産大量消費を脱し、持続可能な循環社会を構築するためには、とても大切なコンセプトでしょう。カスケード利用は、木質バイオマスを無駄なく利用し、カーボンニュートラルにエネルギーをとりだすこともできます。木質バイオマスの利用で温暖化の緩和に貢献するためには、欠かせない視点といえるでしょう。
木材の資源としての長所のひとつはなにですか。
木材の資源としての長所のひとつに、多段階的にさまざまな用途に有効活用できることがあります。